JP4032724B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置に関し、特にモータ電流検出手段の故障や経年変化等によるオフセットと外乱ノイズとの区別を確実に行うようにした電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車や車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流制御値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
【0003】
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図3に示して説明すると、操向ハンドル1の軸2はユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に結合されている。軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介して軸2に結合されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14からイグニションキー11及びリレー13を経て電力が供給され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基いてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基いてモータ20に供給する電流を制御する。
【0004】
コントロールユニット30は主としてCPUで構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図4のようになる。例えば位相補償器31は独立したハードウェアとしての位相補償器を示すものではなく、CPUで実行される位相補償機能を示している。
【0005】
コントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出されて入力される操舵トルクTは、操舵系の安定性を高めるために位相補償器31で位相補償され、位相補償された操舵トルクTAが操舵補助指令値演算器32に入力される。又、車速センサ12で検出された車速Vも操舵補助指令値演算器32に入力される。操舵補助指令値演算器32は、入力された操舵トルクTA及び車速Vに基いてモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決定する。操舵補助指令値Iは減算器30Aに入力されると共に、応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償器34に入力され、減算器30Aの偏差(I−i)は比例演算器35に入力され、その比例出力は加算器30Bに入力されると共に、フィードバック系の特性を改善するための積分演算器36に入力される。微分補償器34及び積分補償器36の出力も加算器30Bに加算入力され、加算器30Bでの加算結果である電流制御値Eが、モータ駆動信号としてモータ駆動回路37に入力される。モータ20のモータ電流値iはモータ電流検出手段38で検出され、検出されたモータ電流値iは減算器30Aに入力されてフィードバックされると共に、異常検出手段33に入力される。
【0006】
異常検出手段33は、モータ電流検出手段38の故障や経年変化等によるオフセットの異常を検出すると共に、異常が検出された時にアラームを出力してステアリング制御を停止している。また、モータ駆動回路37には、ON/OFF制御されるスイッチSW1(例えばトランジスタ等で成る電子スイッチ)を介してバッテリ14から電力が供給されている。
【0007】
また、モータ駆動回路37の構成例を図5に示して説明すると、モータ駆動回路37は加算器30Bからの電流制御値Eに基いて電界効果トランジスタ(FET)FET1〜FET4の各ゲートを駆動するFETゲート駆動回路372、FET1〜FET4で成るHブリッジ回路、FET1及びFET2のハイサイド側を駆動する昇圧電源371等で構成されている。FET1及びFET2は、電流制御値Eに基いて決定されるデューティ比D1のPWM(パルス幅変調)信号によってON/OFFされ、実際にモータ20に流れる電流Irの大きさが制御される。FET3及びFET4は、デューティ比D1の小さい領域では所定1次関数式(a,bを定数としてD2=a・D1+b)で定義されるデューティ比D2のPWM信号で駆動され、デューティ比D2も100%に達した以降、PWM信号の符合により決定されるモータ20の回転方向に応じてON/OFFされる。
【0008】
また、モータ20には、モータ20への電流の流入を遮断するためにON/OFF制御されるスイッチSW2(例えばトランジスタ等で成る電子スイッチ)が接続されている。Hブリッジ回路には電流検出用の極めて小抵抗値の抵抗Rが接地されており、この抵抗Rにモータ電流検出手段(例えば高ゲインの差動増幅器)38が接続されている。
【0009】
このような電動パワーステアリング装置は、モータ電流検出手段38の故障或いは経年変化等によるオフセットにより操舵フィーリングが低下する可能性がある。そのため、従来はイグニションキー11のON時の初期診断(電気系の故障チェック)において、モータ電流を0とする時のモータ電流検出手段38の出力電流を検出し、その検出値を補正値として予め記憶しておき、その補正値を実際の電流検出値に加算することで、精度の高い操舵フィーリングを実現していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本来故障やある一定以上のオフセットが発生した場合は異常検出手段33がフェールとして検出し、システムを停止する必要がある。そのため、従来異常検出手段33はある値以上のオフセット値を検出した場合、フェールとして検出してシステムを停止している。この場合、例えばイグニションキー11のON時に、特にモータ電流検出手段38の前段に外乱ノイズが侵入すると、モータ電流検出手段38はゲインの高い増幅器(差動増幅器)を使用しているため、その出力にノイズがオフセット値として現れてしまい、故障が発生していないにも拘わらず、ノイズによる影響によりフェールとして誤判定する可能性があった。つまり、従来は外乱ノイズであってもモータ電流検出手段38の故障若しくはオフセットの異常と判定してしまい、システムを停止してしまっていた。
【0011】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、モータ電流検出手段の故障や経年変化等によるオフセットと外乱ノイズとの区別を確実に行い、外乱ノイズが侵入してもシステムを停止しないようにした電動パワーステアリング装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操舵トルク及び車速に基いて演算手段で演算された操舵補助指令値と、モータ電流検出手段で検出されたモータ電流値とから演算した電流制御値に基いてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータを制御する制御手段を有し、前記電流制御値に基づき半導体素子4個で成るHブリッジ回路で前記モータを駆動すると共に、前記Hブリッジ回路に第1スイッチを介して電力を供給し、前記Hブリッジ回路に第2スイッチを介して前記モータを接続し、前記モータ電流検出手段が前記Hブリッジ回路の電流検出用素子に接続された構成となっており、前記モータ電流検出手段の出力により前記モータ電流検出手段の異常を検出する異常検出手段と、前記電流検出用素子と並列に接続された第3スイッチとを具備した電動パワーステアリング装置に関するもので、本発明の上記目的は、前記電流制御値が0で、前記第3スイッチをONした状態での前記モータ電流検出手段の出力に基づき前記異常検出手段が前記出力値の異常を検出するチェック機能を設けることによって達成される。
【0013】
また、本発明の上記目的は、前記チェック機能をイグニションキーがONされる毎に動作することにより、或いは前記第3スイッチがONで、かつ前記電流制御値が0の場合の前記モータ電流検出手段の検出値を補正値として、実際の電流検出値に加算することによって、より効果的に達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明では、電流検出用抵抗RにON/OFF制御されるスイッチSW3を並列に接続し、故障診断時にスイッチSW3をONする。スイッチSW3をONすることによりモータ電流検出のための電流検出用抵抗の値がほぼ0になり、外乱ノイズが侵入したとしても、その影響がモータ電流検出手段の出力に現れることがない。このように、ハード的にはスイッチSW3を接続するだけで他はソフト的に対応できるため、コストアップを少なく、しかも外乱ノイズによるフェールの誤判定を減少させることができる。
【0015】
以下に本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【0016】
本発明では、図5に対応させて示す図1のように、ON/OFF制御されると共に、常時はOFFされているSW3(例えばトランジスタで成る電子スイッチ)を抵抗Rに並列接続する。
【0017】
このような構成において、図2を参照してその動作を説明する。
【0018】
イグニションキーがONされた時に(ステップS1)、スイッチSW3をONし(ステップS2)、この状態においてモータ電流検出手段38はモータ電流iを検出し(ステップS3)、異常検出手段33はこのモータ電流iが異常か否かを判定する(ステップS4)。異常でなければこの時のモータ電流iをメモリに記憶し(ステップS5)、実際のモータ制御時に実モータ電流に加算する(ステップS6)。この加算され補正された電流値が操舵補助指令値に加算される。また、上記ステップS4で異常と判定された場合には、システムの動作停止となる。
【0019】
上述ではイグニションキーがONされた時にチェック機能を動作させているが、他の手段で動作させるようにしても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明ではスイッチSW3を必要に応じてON又はOFFさせ、ON時におけるモータ電流検出手段の出力で異常をチェックしている。ハード的にはスイッチSW3を接続するだけで他はソフト的に対応できるため、コストアップが少なく、しかも外乱ノイズによるフェールの誤判定が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示す構成図である。
【図2】本発明の動作例を示すフローチャートである。
【図3】電動パワーステアリング装置の一例を示す図である。
【図4】コントロールユニットの一般的な内部構成を示すブロック図である。
【図5】モータ駆動回路の一例を示す結線図である。
【符号の説明】
1 操向ハンドル
5 ピニオンラック機構
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20 モータ
30 コントロールユニット
31 位相補償部
32 操舵補助指令値演算器
33 異常検出手段
37 モータ駆動回路
38 モータ電流検出手段

Claims (3)

  1. 操舵トルク及び車速に基いて演算手段で演算された操舵補助指令値と、モータ電流検出手段で検出されたモータ電流値とから演算した電流制御値に基いてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータを制御する制御手段を有し、前記電流制御値に基づき半導体素子4個で成るHブリッジ回路で前記モータを駆動すると共に、前記Hブリッジ回路に第1スイッチを介して電力を供給し、前記Hブリッジ回路に第2スイッチを介して前記モータを接続し、前記モータ電流検出手段が前記Hブリッジ回路の電流検出用素子に接続された構成となっており、前記モータ電流検出手段の出力により前記モータ電流検出手段の異常を検出する異常検出手段と、前記電流検出用素子と並列に接続された第3スイッチとを具備し、前記電流制御値が0で、前記第3スイッチをONした状態での前記モータ電流検出手段の出力に基づき前記異常検出手段が前記出力値の異常を検出するチェック機能を具備したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記チェック機能はイグニションキーがONされる毎に動作するようになっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記第3スイッチがONで、かつ前記電流制御値が0の場合の前記モータ電流検出手段の検出値を補正値として、実際の電流検出値に加算するようになっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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