JP4027794B2

JP4027794B2 - 円盤状記録媒体の収納ケース

Info

Publication number: JP4027794B2
Application number: JP2002380693A
Authority: JP
Inventors: 雅尚山岸; 隆夫寺坂; 荘一石塚
Original assignee: 株式会社ジャストコーポレーション
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2007-12-26
Anticipated expiration: 2022-12-27
Also published as: US7124422B2; JP2004210333A; KR20040060742A; US20040139461A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はＣＤ、ＤＶＤ、ゲームソフト等の円盤状記録媒体であるディスクを収容し、安定して収納されると共に容易に取出しすることが出来る収納ケースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ＣＤ等の円盤状記録媒体はその外形を薄い円盤形とし、中心には小さな円形穴が貫通して設けられている。そして、該円盤状記録媒体は厚さの薄い収納ケースに収納されているが、該収納ケースはベース側最広面を持つ箱型形状の本体とカバー側最広面を持つ蓋から成っている。蓋は繋ぎ部を介して本体に繋がっていて、本体を被覆することが出来る。
【０００３】
ところで、円盤状記録媒体は本体のベース中央部に突出して設けられる保持部が円盤状記録媒体の中央に設けている穴に嵌ることで取付けられる。該保持部の形態は色々知られているが、穴に嵌って取付けられた円盤状記録媒体がガタ付くことなく安定し、勿論外れることなく、しかし、取外す際には取外し易いように機能することが求められる。
【０００４】
特許公表２００２−５３９５７８号に係る「コンパクトディスクの保持装置」は、「基部と該基部から弾性的に片持ち形成され、且つ内方に延在した半径方向アームと、ディスクの中央孔を開放可能に係合し、且つ基部から離間させてディスクの中央部分を支持する為に、アームの内方端部に形成されたディスク係合手段とを備えている。そして各アームは、基部と結合する領域に位置決めされた第１回動手段と、第１回動手段から半径方向内側に位置決めされた第２回動手段とを有している。ディスク係合手段を基部に向けて押下げることにより、各アームの内方端部とディスクの中央部分とが基部に向けて押下げられ、各アームは初めに第１回動手段を中心として回動し、続いてディスク係合手段によるディスクの保持力が開放されるまで第２回動手段を中心として回動する。」ように構成している。
【０００５】
ディスクはその中央孔に係合手段が係合して取付けられるが、該ディスクを取外す際に穴に係合している係合手段を上方から押圧して該穴から離脱させる必要があるが、係合手段を押圧すると同時にディスクに負荷が作用して撓み変形する。その結果、ディスクを取出す際に破損してしまうといった問題が時々発生する。しかし、取外し易くする為に、係合手段がディスク中央穴にあまく嵌って係合するようにすれば、ディスクが独りでに外れてしまう。
【０００６】
このような問題は、上記特許公表２００２−５３９５７８号に係る「コンパクトディスクの保持装置」に限らず、特表２０００−５０８９９７号に係る「コンパクトディスクを保持する為の装置」、特表平１０−５０２５９９号に係る「コンパクトディスクを保持する装置」の場合も同じような問題として発生する。
【０００７】
一方、ディスク外周縁を止着するようにしたディスク保持装置も知られている。例えば、特開平１１−７９２６９号に係る「ディスク保持装置」は、ディスクを挿入するほぼ円形の開口部を形成する一対の弧状のロケーターと、担持部材とクリップ部材戸から成るディスク係合手段と、ディスクを偏倚させてクリップ部材と係合させるリーフスプリングのような手段とを備えている。
【０００８】
該ディスク保持装置にディスクを係合する際、担持部材にディスクを引っ掛ける為には挿入方向が発生する。また、ディスク開放時はレバーを備えたクリップ部材を押すことにより係合が解除される。しかし、このような上記２点支持ではディスクの固定時及び開放時にディスクが安定し難いといった問題もある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の円盤状記録媒体の収納ケースには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、収納した円盤状記録媒体がガタ付くことなく安定し、しかも簡単に取出し出来る円盤状記録媒体の収納ケースを提供する。
【００１０】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るディスク収納ケースは円盤状記録媒体であるディスクを本体に収めた場合にガタ付くことなく安定して固定され、しかし取出す際には簡単であるように構成している。そこで、本体中央部には受け台座がベース面から突出して設けられ、該受け台座を中心として外周縁をベース面から突出して設け、ディスク中央部は受け台座に載って支持され、ディスク外周は外周縁に載って支持されている。
【００１１】
そして、上記外周縁の一部を切欠いて着脱部材を設けている。該着脱部材は揺動するレバーを有し、該レバーの外側にはボタンを、内側には持上げ部を形成し、更にレバーにはフックを設けている。そこで、本体に収納されるディスク外周の一部は持上げ部に載って支持され、外周にはフックが係止して固定される。受け台座にリブ又はフックを突出した場合、該リブはディスク中央穴に嵌まって、フックは中央穴の内周縁に係止することでディスク中央が止着され、上記着脱部材のフックと共にディスクを本体に固定することが出来る。
【００１２】
又外周縁の一部にフックを設ける場合もあり、該フックにディスク外周が係止する。すなわち、本発明のケースは着脱部材にて円盤状記録媒体であるディスクの外周部を支持・固定すると共に、ディスク中央穴又は別の外周部を本体ベースに固定する構造となっている。そして、本発明では本体ベース中央にディスク中央部が載る受け台座を必ずしも設ける必要はない。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【００１３】
【実施例】
図１は本発明に係る円盤状記録媒体の収納ケースを示す実施例であり、１は本体、２は蓋を示している。本体１はベース側最広面を持つ箱型形状を成し、蓋２はカバー側最広面を有し、そして、蓋２は繋ぎ部３を介して本体１に繋がっていて、該本体１を被覆することが出来る。本体１のベース面４の中央部には受け台座５を突出し、該受け台座５を中心として外周縁６を突出して設け、該外周縁６の４箇所には切欠き部７，７・・が形成されている。
【００１４】
そして、本体１に突出して設けた外周縁６の切欠き部７には着脱部材１０を設けている。受け台座５から起立するリブ９がディスク中心穴に嵌ると共に、ディスク外周が外周縁６に載って配置された場合、上記着脱部材１０は該ディスクがガタ付かないように、勿論、外れないようにし、又取外す際にはディスク外周を持上げることが出来る。
【００１５】
図２は着脱部材１０を示している拡大図であり、レバー１１を揺動可能に設けており、ベース面４に繋がれている外側ヒンジ１２を介して揺動することで、該レバー１１は浮上したり降下したりすることが出来る。そしてレバー中央には持上げ部１３が内側へ突出し、又レバー１１の両側にはアーム１４，１４が繋がれている。ここで、上記外側ヒンジ１２，１２は本体１のベース面と連結し、同時にアーム先端も本体１のベース面と繋がっている。
【００１６】
そこで、レバー１１の外方向へ突出しているボタン１５を押圧するならば、該レバー１１は薄肉部で形成した外側ヒンジ１２を軸として揺動し、持上げ部１３は浮上する。この場合、アーム１４，１４も持上げられるが、該アーム１４に設けている内側ヒンジ１６と中間ヒンジ１７にて屈曲して持ち上がる。そして、アーム１４が持ち上がることで張り出してバランスし、所定の高さにて停止する。
【００１７】
又、レバー両サイドにはフック１８，１８が起立し、ディスク外周に係止することが出来ように、互いに内側を向いて傾斜している。図３は本発明の収納ケースの本体１にディスク８を取付けた場合であるが、該ディスク８の中央穴には受け台座５の中心に突出するリブ９が嵌り、外周は外周縁６に載って支持される。そして、ディスク外周の一部は着脱部材１０の持上げ部１３に載り、両フック１８，１８に係止している。
【００１８】
ディスク８は中央のリブ９が中央穴に嵌って取付けられるだけでなく、着脱部材１０の両フック１８，１８が外周に係止することで、ディスク８はガタ付くことなく、勿論、リブ９から外れることはない。そして、ディスク８を取出す場合には、ボタン１５を押してレバー１１を揺動し、該レバー１１から突出している持上げ部１３を浮上させることでディスク外周が持上げられる。そして、同時にフック１８，１８はディスク外周から外れる。
【００１９】
図４は本発明に係るディスク収納ケースを示す他の実施例である。同図に示すように、外周縁６の切欠き部７には着脱部材１０が設けられているが、本体中央の受け台座５にはディスク中央穴に嵌るリブを突出していない。その代わり、外周縁６の一部を切欠いてフック１９，１９をベース面４から起立している。着脱部材１０は前記図２に示した構造と同じであり、受け台座５にディスク中央部が載ると共に、外周は外周縁６にて支持され、そして両フック１９，１９、及び着脱部材１０のフック１８，１８にてディスク外周に係止する。従って、リブが無くても本体１から外れることはない。
【００２０】
図５は本発明に係るディスク収納ケースを示す別の実施例であり、該収納ケースは前記実施例の場合と同様に着脱部材１０を本体１のコーナーに備え、受け台座５にはフック２０を起立している。そこで、受け台座５にはディスク中央穴に嵌る円筒状リブは持たず、上記フック２０と着脱部材１０の両フック１８，１８によってディスク８を本体１に固定することが出来る。受け台座５に起立するフック２０は図６に示すように該受け台座５に載るディスク中央穴２１に嵌って内周縁に係止することが出来る。ここで、ディスク外周は外周縁６に載って支持され、着脱部材１０の両フック１８，１８にて固定される。
【００２１】
図７は図３に示す収納ケースの本体１にディスク８が固定されている場合の断面を示している。ディスク中央部は受け台座５に載ると共に、中央穴には受け台座５から起立するリブ９が嵌っている。そして、外周の一部は着脱部材１０のレバー１１から突出している持上げ部１３に載っている。図８は同じくディスク８が固定されている場合であって、ディスク外周が着脱部材１０のフック１８に係止している状態を示している。すなわち、ディスク８はその中央穴にリブ９が嵌ると共に、外周の２箇所にフック１８，１８が係止することで、本体１から外れないように固定される。
【００２２】
図９はディスク８を取外す為にボタン１５を押圧してレバー１１を揺動し、該レバー１１から突出する持上げ部１３によってディスク外周が持上げられた場合を示している。ここで、中央穴に嵌っているリブ９との間には僅かなクリアランスがあって、持上げ部１３を浮上させるならば、ディスク８はリブ９から外れて同図のように持上げられる。ここで、ボタン１５を押圧してレバー１１を揺動させるならば、持上げ部１３が浮上した位置で停止することが出来るようにアーム１４の形態を構成している。
【００２３】
すなわち、図１０に示すように、着脱部材１０には外側ヒンジ１２、中間ヒンジ１７、及び内側ヒンジ１６が設けられて、ボタン１５を押圧することで同図に示すようにレバー１１、及びアーム１４は屈曲し、持上げ部１３を浮上して安定する。又持上げ部１３が降下して図８の状態でも安定し、中間状態では圧縮応力が作用する為に、持上げ部１３が浮上した位置にて停止することは出来る。
【００２４】
図１１は着脱部材１０の持上げ部１３が浮上して、フック１８がディスク外周から離脱した場合を示している。フック１８はレバー１１と共に揺動し、ディスク外周からは外れることで、持上がったディスク８は簡単に取外される。
ところで、上記実施例のディスク収納ケースは本体と蓋からなって、該蓋は繋ぎ部を介して連結した形態としているが、本発明の収納ケースの形態は限定しないことにする。
【００２５】
図１２は収納ケースを示す別形態を示しているが、繋ぎ部を持たずに蓋を開閉可能としている。例えば、肉厚を薄くしたヒンジを形成したり、又は軸ピンを介して連結することが出来る。図１３は本体１が蓋ケース２２に収納することが出来る。勿論、本体には受け台座及び外周縁がベース面から突出して形成され、又着脱部材１０が設けられることは同じである。
【００２６】
以上述べたように、本発明のディスク収納ケースはディスク外周が支持される外周縁の切欠き部に着脱部材を設けたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【００２７】
【発明の効果】
本発明の収納ケースは本体に着脱部材を設け、該着脱部材には揺動するレバーにフックと持上げ部を備えている。従って、該着脱部材は本体に取付けられたディスクの外周にフックが係止し、ディスク中央穴には受け台座から起立するリブが嵌ることで、ガタ付くことなく固定される。又、ディスク外周が外周縁に設けたフックに係止する場合も、同じように着脱部材のフックにも係止して固定される。
【００２８】
そして、着脱部材のレバーには持上げ部が内側へ突出してディスク外周部が載って支持されるが、ボタンを押圧してレバーを揺動させるならば、持上げ部が浮上してディスクは取外される。従って、従来のようにリブに固く嵌ったディスクを無理やり指を掛けて引き上げる必要はなく、取出し操作が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るディスク収納ケースの実施例。
【図２】ケース本体に設けられる着脱部材。
【図３】本発明に係るディスク収納ケースの実施例。
【図４】本発明に係るディスク収納ケースの実施例。
【図５】本発明に係るディスク収納ケースの実施例。
【図６】受け台座のフックがディスク中央穴内周縁に係止している場合。
【図７】ディスク外周部が着脱部材の持上げ部に載っている断面図。
【図８】ディスク外周が着脱部材のフックに係止している場合の断面図。
【図９】ディスク外周部が着脱部材の持上げ部にて持上げられた場合の断面図。
【図１０】持上げ部が持上がった場合のアーム及びレバーの屈曲状態。
【図１１】ディスク外周が持上がってフックが外れた場合。
【図１２】ディスク収納ケースの別形態。
【図１３】ディスク収納ケースの別形態。
【符号の説明】
１本体
２蓋
３繋ぎ部
４ベース面
５受け台座
６外周縁
７切欠き部
８ディスク
９リブ
10 着脱部材
11 レバー
12 外側ヒンジ
13 持上げ部
14 アーム
15 ボタン
16 内側ヒンジ
17 中間ヒンジ
18 フック
19 フック
20 フック
21 中央穴
22 蓋ケース

Claims

円盤状記録媒体を収納する為のケースにおいて、その本体の中央部にはディスク中央部が載る受け台座をベース面から突出し、該受け台座を中心としてディスク外周が載る外周縁を突出して設け、円盤状記録媒体の外周部を支持すると共に外周に係止する着脱部材を上記外周縁を切欠いて設け、該着脱部材は揺動するレバーの内側にディスク外周部が載って支持される持上げ部を有すと共に外側にはボタンを形成し、そして該レバーにはディスク外周に係止するフックを両サイドに設け、レバーの外側は薄肉部で形成した外側ヒンジを介してベース面と連結し、レバーの内側は薄肉部で形成した中間ヒンジと内側ヒンジを設けたアームを延ばして本体のベース面に連結したことを特徴とする円盤状記録媒体の収納ケース。
上記受け台座にはディスク中央穴に嵌まるリブを起立した請求項１記載の円盤状記録媒体の収納ケース。
上記受け台座にはディスク中央穴の内周縁に係止するフックを起立した請求項１記載の円盤状記録媒体の収納ケース。
上記外周縁を切欠いてディスク外周に係止するフックを設けた請求項１記載の円盤状記録媒体の収納ケース。
円盤状記録媒体を収納する為のケースにおいて、円盤状記録媒体の外周部を支持すると共に外周に係止する着脱部材を本体ベースに設け、該着脱部材は揺動するレバーの内側にディスク外周部が載って支持される持上げ部を有すと共に外側にはボタンを形成し、そしてレバーにはディスク外周に係止するフックを両サイドに設け、レバーの外側は薄肉部で形成した外側ヒンジを介してベース面と連結し、レバーの内側は薄肉部で形成した中間ヒンジと内側ヒンジを設けたアームを延ばして本体のベース面に連結し、一方、ディスク中央部穴又は外周部を係止する部材をベース面から起立したことを特徴とする円盤状記録媒体の収納ケース。