JP4025041B2 - 容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の、特にキャップに塗布具を有する容器においては、内容液が塗布具シャフトにべったり付着したり、ビン口元にあふれたりと、使用後に於ける逆シゴキによる汚れがひどかったという問題を解決する目的で、上記シャフトに凸を設け、キャップをするとき、この凸による逆シゴキで、シゴキパッキン上の液をビン内へ押し込む容器となってきている。
【0003】
この凸が押し込む時の内圧で上に液が逃げないよう、容器口元内壁を凸が圧力を加えてビン内へ掻き下ろす。すなわち、ポンプの役目をする。このポンプの果たす役目は、使用のためキャップを外すときに同様に抵抗がある。
液が上に逃げないための、側壁を掻く圧力抵抗はキャップを外すときもその抵抗がある。この抵抗があるままネジを回すのであるが、この抵抗によって、ネジが何時外れたか全然分からない。化粧品容器の場合のネジ回転はおおむね1回転で、多くとも2回転止まりである。それが、何時ネジが外れたか分からないので、3回、4回と回して、その人自身の勘でキャップを引っ張ってみる。早ければ、まだネジが掛かっている。かといって、遅いほど煩わしい。
ねじが外れたときにアクセントがのぞまれているが、いまだにこの要望に応えている容器がないのが実状である。
【0004】
ところで、上記容器において、キャップを容器本体に取付固定するための普通のネジは、オス・メス共切り終わりが細く薄くなるので、締めればどんどん締められるため、外すとなるとオス・メスが食い込んで大変な力が必要となる。
一方、特に多種の容器類におけるネジ部においては、容器内容物の漏れ防止のためオネジ部またはメネジ部にパッキンが設けられているのが通常である。このように、パッキンが設けられていると、キャップを回してネジを締めるとパッキンが圧縮され、力を入れれば入れるだけネジが進む。その代わり、キャップを外すときは大きな力が必要になる。キャップを開けるのに、このように大きな力が必要になると、化粧によるクリームとかローション等が手に少しあるだけで滑ってキャップが開けられない。
また、締め付けがきつすぎると、パッキンが圧着されすぎて復元が少なくなり、回数が多くなるほど対容器間隔がなくなって、やがて対容器間隔が「0」になり、シールが効かなくなり、漏れが生じるという問題もある。
【0005】
このようなネジ終点における問題点を解消するため、近年、図18、図19、図20に示したようなネジストッパーあるいは位置決めという名称の手段が採用されるに至っている。
図18に示された容器500においては、容器本体502の口部504の下部に円環状の段部506を設け、この段部506に連続する凸部508を形成するとともに、キャップ510側のネジ先512を切り立った状態にして、このネジ先512が凸部508に当たることにより、ネジ終点決めをするようにしている。しかしながら、このような容器においては、容器本体502とキャップ510の間に配置される(通常キャップの天面に設置される)パッキンの弾性力により、ネジが逆戻りし、場合によっては液漏れが生じてしまうおそれがある。
【0006】
図19に示された容器600においては、容器本体602の口部604の下部に円環状の段部606を設け、この段部606に連続する第1凸部608、およびこれに間隔をおいて配置された第2凸部610を形成するとともに、キャップ620の内側のネジ622の下側に凸部624を設けて、このキャップ620の凸部624が容器本体602の第1凸部608に当たることにより、ネジ終点決めをするようにするとともに、パッキンの弾性力によってキャップ620が逆戻りしようとしても、キャップ620の凸部624が上記第2凸部610に当たることによりこれを防止するようにしている。図20に示された容器700は、図11に示された容器600の構造とほぼ同様で、容器本体702側に第1および第2凸部708、710を設けるとともに、キャップ720の周壁の下部の一部に下方に延びる凸部724を設け、上記図11の容器600との同様の作用を果たすようになっている。
【0007】
しかしながら、上記図19および図20の容器600、700においては、キャップ620、720の凸部624、724が、容器本体602、702の第1凸部608、708および第2凸部610、710の間に入り込むには、凸部624、724が固定のため、逃げがないので、第2凸部610、710を強制的に乗り越えて行かなければならず、これにより、キャップの凸部か容器本体の第2凸部のいずれか、あるいは双方が削られてしまい、凸部としての機能を果たさなくなり、図18の容器と同様、パッキン体の弾性力により、ネジの逆戻りが生じ、場合によっては液漏れが生じてしまう恐れがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、容器本体とキャップの間のネジの解除時点を容易に感知することのできる容器を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ネジの終点位置決めをするとともに、凸部の削り等がない状態で、パッキン体によるネジの逆戻りを防止することができる容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の下記(1)〜(4)の構成のいずれかにより解決される。
(1) 容器本体と、この容器本体にネジで装着されるキャップとを備え、前記容器本体からキャップの取り外し時におけるネジの解除動作における完了時をキャップ操作者に知らせるため、前記容器本体の上部外周面のネジの始点に対応する位置に、周方向に延びる2つの斜面により半径方向に突出して設けられた突出部、および前記キャップの下部内周面に設けられ、前記突出部を半径方向に弾性変形して乗り越える弾性部材を備えるネジ解除完了告知手段を有する容であって、前記キャップの少なくとも前記弾性部材が設けられる下方部分が、外キャップ部材と、その内側の弾性材料で形成されている内キャップ部材とで形成されており、前記弾性部材は前記内キャップ部材を切り欠くか薄肉部を設けることにより弾性変形ができるようになっており、前記突出部を形成する2つの斜面において、ネジ締め回転方向前側の斜面の角度が、後ろ側の斜面の角度より小さくされていて、ネジの解除に近づくと、前記弾性部材は、前記突出部の比較的急な斜面を半径方向外方に変形しながら抵抗感を伴って登り、この斜面を登り切り、次いで比較的緩やかな斜面をゆっくりと前記の抵抗感を解除しながら下り、この抵抗感の発生と解除により、操作者にネジ解除の完了の告知を行うようになっていることを特徴とする容器。
2) 前記ネジが1条または2条である上記(1)の容器。
3) 化粧料用である上記(1)または(2)の容器。
4) 記キャップの容器本体への取り付け時におけるネジの締め付け動作における完了時をキャップ操作者に知らせるため、およびネジ終点におけるキャップの容器本体に対する位置決め固定のため、前記容器本体の上部外周面のネジの終点に対応する位置に、周方向に延びる2つの斜面により半径方向に突出して設けられた予告突出部と、これに間隔をあけて配置されたストッパー突出部とを備えるネジ締め付け完了告知・固定手段を更に備え、前記弾性部材がこのネジ締め付け完了告知・固定手段の一部をなし、ネジ終点において、前記弾性部材が前記予告突出部を半径方向に弾性変形して乗り越え、前記予告突出部とストッパー突出部の間に位置決め固定されるようになっている上記(1)〜(3)のいずれかの容器。
【0010】
【発明の作用・効果】
本発明の容器においては、上記したようなネジ解除完了告知手段を設けたので、操作者は、容易にネジの解除状態を知ることができ、無駄なキャップの回転等がなく、スムースに化粧等の実際の作業に移ることができる。
また、本発明の容器のネジ締め付け完了告知・固定手段においては、上記したような弾性部材を用いたので、上記予告突出部の削れを抑制でき、ネジ締め付け完了告知・固定手段の寿命が長くなり、内容量を使い切るまで、容器を不都合なく使用することができるようになる。また、このネジ締め付け完了告知・固定手段を設けたことにより、以下に記する効果を奏することができる。
オネジ・メネジが行き過ぎてきつくならず、また、その終点の予告を感じ取れる(主に、弾性部材が上記予告突出部を通過するときの抵抗感、および予告突出部とストッパー突出部の間の谷間へ入り込む際の「クリック感」によるが、予告突出部が削られてしまうと、この感覚が無くなってしまうとともに、従来容器のように、ネジの逆戻りが生じ、液漏れが生じてしまう恐れがある)。
パッキンの弾性が一番強い利きやすい位置でネジが止められる。
オスネジ・メスネジの位置が定められるということは、外観の絵柄或いは印刷等がキャップ、ビンを共通して任意の位置の選定ができる。
容器の変形(楕円・四角・丸・三角・多角その他等々)に対して、ネジ終点が定まる事でキャップと容器本体を所定の関係位置に止めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の態様による容器について説明する。
図1は、本発明の実施の態様による容器の容器本体の口部のみを示す正面図、図2は、上記容器のキャップのみを示す正面図、および図3はキャップの主要部である弾性部材の形状を説明するための図である。
【0012】
本発明の容器は、特に液体状化粧料の容器に適するものであって、図1に示された口部12を有する容器本体10と、これにネジで装着されるキャップ50とを備えている。このキャップ50には、図示はしていないが、化粧料の塗布具が設けられていてもよい。
上記口部12は、その上部に、比較的径の小さな第1円筒状部分(ネジ形成部)14、およびその下に設けられ、該第1円筒状部分14の外径よりは大きな外径を有する第2円筒状部分(ネジ解除完了告知手段形成部)16を備えている。上記第1円筒状部分14には、ネジ18が形成されている。このこのネジは、通常の化粧料容器がそうであるように、1条あるいは2条であることが望ましい。上記第2円筒状部分16の外径は、上記ネジ18における外径とほぼ同じか、それよりわずかに大きく設定されている。この第2円筒状部分16の上部外周面には、容器本体からのキャップ取り外し時におけるネジの解除動作の完了時をキャップ操作者に知らせるためのネジ解除告知手段20の一部をなす突出部22が形成されている。
【0013】
この突出部22は、図1およびこの図1の線A−Aに沿う断面図である図4に示したように、上記第2円筒状部分16のネジ18の始点18aに対応する位置(後に説明する弾性部材の配置位置との関係で相対的に決まる)に配置され、周方向に延びる2つの斜面24および26により半径方向に突出して設けられている。これらの2つの斜面24および26おいては、ネジ締め回転方向前側の斜面24の角度が、後ろ側の斜面26のそれより小さくされている。すなわち、斜面24の周方向の長さが、斜面26の長さより長くされている。この斜面24および26の長さの比は、3:1〜10:1程度であることが好ましい。以上の意味で、第2円筒状部分16は、ネジ解除完了告知手段設置部といえる。
上記第2円筒状部分16の下部外周面には、上記キャップ50の容器本体10への取り付け時におけるネジの締め付け動作の完了をキャップ50の操作者に知らせるため、およびネジ終点におけるキャップの容器本体に対する位置決め固定のためのネジ締め付け完了告知・固定手段30の一部をなすストッパー手段32が形成されている。
【0014】
このストッパー手段32は、上記第2円筒状部分16の下部外周面のネジの終点18bに対応する位置(上記と同様、後に説明する弾性部材の配置位置との関係で相対的に決まる)に、周方向に延びる2つの斜面34a、34b{およびこれらの斜面の間に設けられた平面34c(この平面は無くてもよい)}により半径方向に突出して設けられた予告突出部34と、これに間隔をあけて配置されたストッパー突出部36とを備えている。このストッパー手段32は、上記突出部22に対しては、該突出部の下方に上記のネジのストローク長に略対応する間隔分だけ離されて配置されている。上記予告突出部34は、上記したように、上記キャップ50の容器本体10への取り付け時におけるネジの締め付け動作の完了をキャップ50の操作者に知らせる機能(以下、第1機能と称す)、および上記ネジ終点におけるキャップの容器本体に対する位置決め固定の機能、具体的にはネジ逆転防止機能(以下、第2機能)を備えている。一方、ストッパー突出部36は、ネジの終点におけるネジ回転の規制を行うと共に、上記予告突出部34とともに、上記ネジ終点におけるキャップの容器本体に対する位置決め固定を行っている。
【0015】
上記キャップ50は、図2に示されているように、プラスチック等の弾性材料で形成された内キャップ部材52と、これを丁度覆うようにして嵌合する外キャップ部材54とを備えている。この外キャップ部材54は、特に意匠を考えてアルミ等で形成するのが好ましい。
上記内キャップ部材52の下部には、図3の(a)によく示されているように半径方向内側に突出する弾性部材56が形成されている。この弾性部材56の先端の半径方向位置は、上記第2円筒状部分16の外径位置より僅かに外側の位置であることが必要である(ネジの締め付け時に、ネジ等に邪魔されずに第2円筒状部分16の外周まで行き着くようにするため)。
【0016】
この弾性部材56は、内キャップ部材52の所定の箇所を図2に示したように切り欠き(52a)、舌状部を形成するとともに、この舌状部の上部に図3の(b)に示したような突起56bを形成しておけば、内キャップ部材52に外キャップ部材54を装着すれば梃子の作用で自動的に、図3の(a)に示したように下部56aが内方に突出した状態となる。
なお、上記内キャップ部材52の弾性部材56の形成部より上方の内周面には、上記容器本体10に設けられたネジ18に螺合するネジ58が形成されている(図3参照)。以上から分かるように、内キャップ部材52の内面に、ネジ形成部およびネジ解除完了告知手段設置部が設けられている。
以上説明した構造の容器におけるキャップ50の容器本体10への装着および離脱を以下説明する。
【0017】
装着時
装着時には、まずキャップ50のネジ58と容器本体10のネジ18の係合が始まる。このとき、同時に、弾性部材56が突出部22に係合して弾性変形して乗り上げて行くが、斜面24の傾斜が緩やかなので抵抗無くネジの締め付けを開始できる。
一方、ネジの終点に近づくと、弾性部材56は、まず予告突出部34に弾性変形して乗り上げ、予告突出部34を通過すると、そこから自身の弾性力により、突出部34,36の間の谷に落ち込むことにより、操作者に抵抗感とクリック感を与えて、ネジの終点の予告を行う。さらに、ネジを回転しようとすると、弾性部材56の側壁がストッパー突出部36の切り立った壁36aに当たり、それ以上のネジすなわちキャップの容器本体に対する回転を阻止して、ネジ締め付けを完了する。液漏れ防止のため、通常、キャップ50の天面に設けられたパッキン(図示せず)の復元弾性力により、キャップ50を押し戻す力が発生するが、キャップ50の弾性部材56が上記ストッパー手段32の予告突出部34に当たるので、押し戻しの防止が図れる。また、本容器におけるストッパー手段32においては、弾性部材56がその弾性により変形して、予告突出部34を乗り越えるので、すなわち、弾性部材56が弾性により逃げるので、弾性部材56あるいは予告突出部34が削れてしまうようなことがなく、締め付け、固定機能の長寿命化が図れる。
【0018】
離脱時
一方、キャップ50の予告突出部34からの離脱時においては、キャップ50を逆に回す。そうすると、弾性部材56は予告突出部34を乗り越えて、ネジの解除が始まる。従って、予告突出部34の戻り防止用の斜面34bは、弾性部材56が上記のパッキンの弾性復元力では乗り越えられないが、人間の手による回転では容易に、弾性部材56が該斜面を乗り越えられるような傾斜としておくことが好ましい。
ネジの解除が完了に近づくと、上記弾性部材56は、上記突出部22の比較的急な斜面26を半径方向外方に変形しながら、登り始め、これが抵抗感となる。また、弾性部材56が斜面26を登り切り、斜面24をゆっくりと下り始めると、上記の抵抗感が解除される。この抵抗感の発生と解除により、操作者にネジ解除の完了の告知が行われるので、操作者はキャップ50を容器本体10から引き離し、即座に化粧等の作業に移れるようになる。
【0019】
上記した例では、弾性部材56をキャップ50側に設け、突出部を容器本体側に設けた例について説明したが、僅かな変形により、弾性部材56を容器本体10に設け、突出部をキャップ50側に設けることができる。また、キャップを内と外のキャップ部材で構成したが、キャップの下方部分のみを二重にして、内側の部分に弾性部材を設けてもよい。この場合は、例えば、キャップの下方部分を薄くし、そこにキャップパイプを設けるようにすればよい。弾性部材はキャップの薄くした下方部分に上記と同様にして形成する。
また、上記弾性部材の形状は、図2および図3に示した構造の他、図6以降に示した構造とすることができる。
【0020】
図6および図7に示した構造のものは、プレス機等において、上記の内キャップ部材52の弾性部材56の形成部分とほぼ同じ部分を半径方向内側にオフセットさせ、オフセット弾性部70を形成し、この後ろ側の空間を変形逃げ空間72として、上記弾性部材56と同様の作用を行わせるものである。
図8および図9に示した構造のものは、図6および図7に示した構造のものとほぼ同様のものであるが、プレス機等を用いずに、金型(中子を含む)を用いた成型のみで形成することができる構造のものである。この弾性部材80は、内キャップ部材52の上記弾性部材56の形成位置と略同じ位置の部分に、外面に矩形の凹部82を設けて、その部分を薄肉部84とするとともに、この薄肉部84の内面に凸部86を設けて、形成したものである。この凸部86は、上記ネジ解除完了告知手段の突出部22の左右を逆にしたような形状のものであることが好ましい。上記凸部86を設けた薄肉部84に凹部86による空間88が設けられており、この空間が逃げとなって、凸部86は弾性的に変位できる。
【0021】
この内キャップ部材52は、弾性部材80が設けられた部分より下の部分52aを成型する金型部分(図8にAで示した)と、それ以上の部分52bを成型する部分とを分割できるようにした金型を用いて成型できる。このような金型をもちいて、成型が終了したのち、先ず、上記Aの部分の金型部分を外し、内キャップ部材成型キャビティ内部に配置した中子を回転させながら、下方に移動させれば、上記凸部86は、中子の外面が当たると、外方に逃げるので、中子を外すことができる。
【0022】
図10に示した構造の弾性部材90は、内キャップ部材52の下部の外面に、環状の凹部92を設けて、環状の薄肉部94を形成するとともに、その一部に対向する一対の切り欠き96形成し、これらの切り欠きの間に凸部98を設けて、形成したものである。この弾性部材90も上記弾性部材80と同様にして、金型による成型のみで成型することができる。切り欠きの形状または配置は、図示した例の他、図2に示したようなコの字状を90度回転させた形状等とすることができる。
【0023】
一方、図11および図12に示した構造のものは、内キャップ部材52に切り欠き100を設け、この切り欠き100に金属弾性部材102を配置して、上記弾性部材56と同様の作用を行わせる構造のものである。この弾性部材としては、ゴム片等を用いることも出来る。
いずれにせよ、この弾性部材は、上記の予告突出部34を半径方向に弾性変形することによりより乗り越えられる等、本発明の弾性部材に期待される機能・作用を行うことができるものであるなら、形状・構造等はどのようなものであってもよい。
【0024】
さらに、本発明の容器においては、上記ネジ解除完了告知手段の突出部22は、図13に示したように隣接するネジ18の山の間に配置することができ、また、ストッパー手段32の予告突出部34およびストッパー突出部36は、図13に示したようにネジ下に、あるいは図14に示したようにネジ間に配置することができる。
このとき、キャップに設ける弾性部材は、図15に示したように、ネジ18の先に設けることが必要である。この場合の横断面形状を図16に示した。これらの図の弾性部材は、および凸部98をネジの延長上に斜めに配置したこと以外は、図10の弾性部材とほぼ同じ構造であるので、同一の符号を付してこれ以上の説明を省略する。切り欠きの形状は、図17に示した形状とすることもできる。また、弾性部材の構造を図8および図9に示した構造のものとすることもできる。
【0025】
以上説明した本発明の容器においては、上記したようなネジ解除完了告知手段を設けたので、操作者は、容易にネジの解除状態を知ることができ、無駄なキャップの回転等がなく、スムースに化粧等の実際の作業に移ることができるとともに、上記した構造の弾性部材を採用したので、突出部、凸部を乗り越える際には、半径方向外側に逃げることができるので、上記突出部やそれ自身の削れを抑制でき、ネジ締め付け完了告知・固定手段の寿命が長くなり、内容量を使い切るまで、容器を不都合なく使用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による容器の容器本体の口部の正面図である。
【図2】本発明の一実施態様による容器のキャップを外キャップ部材を省略して示した内キャップ部材の正面図である。
【図3】図2に示したキャップの主要部である弾性部材の垂直断面図であり、(a)は作用状態を示す図、(b)は(a)の状態になる前の状態を示す垂直断面図である。
【図4】図1の線A−Aに沿う断面図である。
【図5】図1の線B−Bに沿う断面図である。
【図6】上記弾性部材の変形例を示す図3と同様の図である。
【図7】図6の線C−Cに沿う断面図である。
【図8】上記弾性部材のさらに他の変形例を備える内キャップ部材の正面図である。
【図9】図8に示した内キャップ部材の垂直断面図である。
【図10】上記弾性部材のさらに他の変形例を備える内キャップ部材の正面図である。
【図11】上記弾性部材の他の変形例を示す図3と同様の図である。
【図12】図11の線D−Dに沿う断面図である。
【図13】容器本体の口部の変形例を示す正面図である。
【図14】容器本体の口部の他の変形例を示す正面図である。
【図15】容器本体の口部のさらに他の変形例を示す正面図である。
【図16】図15に示した容器本体の口部の水平断面図である。
【図17】容器本体の口部のさらに他の変形例を示す正面図である。
【図18】従来の容器の構成例を示す斜視図である。
【図19】他の従来の容器の構成例を示す斜視図である。
【図20】さらに他の従来の容器の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 容器本体
12 口部
14 第1円筒状部分
16 第2円筒状部分
18 ネジ
20 ネジ解除完了告知手段
22 突出部
24 斜面
26 斜面
30 ネジ締め付け完了告知・固定手段
32 ストッパー手段
34 予告突出部
36 ストッパー突出部
50 キャップ
52 内キャップ部材
54 外キャップ部材
56 弾性部材
58 ネジ

Claims (4)

  1. 容器本体と、この容器本体にネジで装着されるキャップとを備え、前記容器本体からキャップの取り外し時におけるネジの解除動作における完了時をキャップ操作者に知らせるため、前記容器本体の上部外周面のネジの始点に対応する位置に、周方向に延びる2つの斜面により半径方向に突出して設けられた突出部、および前記キャップの下部内周面に設けられ、前記突出部を半径方向に弾性変形して乗り越える弾性部材を備えるネジ解除完了告知手段を有する容であって、前記キャップの少なくとも前記弾性部材が設けられる下方部分が、外キャップ部材と、その内側の弾性材料で形成されている内キャップ部材とで形成されており、前記弾性部材は前記内キャップ部材を切り欠くか薄肉部を設けることにより弾性変形ができるようになっており、前記突出部を形成する2つの斜面において、ネジ締め回転方向前側の斜面の角度が、後ろ側の斜面の角度より小さくされていて、ネジの解除に近づくと、前記弾性部材は、前記突出部の比較的急な斜面を半径方向外方に変形しながら抵抗感を伴って登り、この斜面を登り切り、次いで比較的緩やかな斜面をゆっくりと前記の抵抗感を解除しながら下り、この抵抗感の発生と解除により、操作者にネジ解除の完了の告知を行うようになっていることを特徴とする容器。
  2. 前記ネジが1条または2条である請求項1の容器。
  3. 化粧料用である請求項1または2の容器。
  4. 記キャップの容器本体への取り付け時におけるネジの締め付け動作における完了時をキャップ操作者に知らせるため、およびネジ終点におけるキャップの容器本体に対する位置決め固定のため、前記容器本体の上部外周面のネジの終点に対応する位置に、周方向に延びる2つの斜面により半径方向に突出して設けられた予告突出部と、これに間隔をあけて配置されたストッパー突出部とを備えるネジ締め付け完了告知・固定手段を更に備え、前記弾性部材がこのネジ締め付け完了告知・固定手段の一部をなし、ネジ終点において、前記弾性部材が前記予告突出部を半径方向に弾性変形して乗り越え、前記予告突出部とストッパー突出部の間に位置決め固定されるようになっている請求項1〜3のいずれかの容器。
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