JP4020670B2 - 外壁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外壁に係り、特に外壁材と建具との隙間のコーナー部における止水性の向上を図った外壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の外壁としては、例えば図11に示すように、建物の躯体の壁部に取付けられた外壁材4と建具例えばサッシ5との間に隙間7を設け、この隙間7にパッキン(ガスケットともいう)80を挿入して設けてなる乾式シール工法の外壁が知られている。
【0003】
前記隙間の四隅のコーナー部におけるパッキン80の接合方法としては、縦方向の隙間に縦通しに設けたパッキンの側面部に横方向の隙間に設けたパッキンの端部を接合する縦通し接合方法と、横方向の隙間に横通しに設けたパッキンの側面部に縦方向の隙間に設けたパッキンの端部を接合する横通し接合方法と、横方向の隙間に設けたパッキンの端部と縦方向の隙間に設けたパッキンの端部とをそれぞれ45度の角度で切断して付け合わせ接合する突き合わせ接合方法とがあるが、一般的にこの突き合わせ接合方法の方が水密性や意匠性(見栄え)の点で優れている。また、この場合、パッキンの端部同士は、経年変化で隙間が発生しないように接着剤で接合することが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記外壁においては、パッキン80の端部同士の接合部の加工精度等に起因して前記隙間7のコーナー部におけるパッキン80と外壁材4との間、具体的にはパッキン80の角部と外壁材4の隅部との間に外内に貫通する隙間90が発生する場合があり、この場合、風圧による外内の圧力差により雨水が前記隙間90から外壁材4の内側に浸入する恐れがある。前記隙間90の下部のコーナー部において前記隙間90が発生しても、その隙間90はサッシ5の下部になるため室内に雨水が浸入する恐れはないが、上部のコーナー部において前記隙間が発生すると、雨水がサッシ5を伝わって室内に浸入する恐れがある。
【0005】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、外壁材と建具との隙間のコーナー部におけるパッキンと外壁材との間に隙間が発生するのを防止して止水性の向上が図れる外壁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、建物の躯体の壁部に取付けられる外壁材と建具との間に隙間を設け、該隙間にパッキンを設けてなる外壁であって、前記パッキンは前記隙間のコーナー部に設けられるコーナー用パッキンを有し、少なくとも上部のコーナー用パッキンは、外壁材と面接触する平面状の水平面と垂直面を有し、これら水平面と垂直面が交わる角部に凹部を設け、前記コーナー用パッキンの屋外面に前記凹部と連通するシール材注入孔を設け、前記隙間のコーナー部に前記コーナー用パッキンを挿入し、前記外壁材と建具との間の隙間から前記コーナー用パッキンの外壁面の前記シール材注入孔が露出しており、該シール材注入孔から前記凹部にシール材を充填してなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態を示す外壁の縦断面図、図2は同外壁の横断面図、図3は外壁材の取付構造を説明するための断面図、図4は外壁の概略的屋外側正面図である。また、図5はコーナー用パッキンを示す図で、(a)は角部側から見た斜視図、(b)は角部とは反対側から見た斜視図、図6は図4のA−A線概略的拡大断面図、図7はパッキンを示す図で、(a)は断面図、(b)は突条部を切除した状態の断面図である。
【0008】
図1、図2ないし図4において、1は外壁で、この外壁1は建物の躯体2の壁部3に取付けられる外壁材4と建具例えばサッシ5とを備えている。このサッシ5は、建物の躯体2の開口部9に設けられる枠(建具枠)6と、この枠6内に例えば引違いに開閉自在に設けられた障子10とから主に構成されている。前記外壁材4とサッシ5との間、具体的には外壁材4の端部とサッシ5の枠6の外側面との間には隙間7が設けられ、この隙間7にパッキン8が屋外側(室外側)から挿入されて設けられている。
【0009】
前記枠6は、例えばアルミニウム合金の押出形材からなる上枠6a、下枠6b及び左右の縦枠6c,6dにより方形に組立てられている。枠6の外周には、室内外方向略中間に取付フィン11が設けられ、この取付フィン11を躯体2の室外面に固着具例えばネジや釘で固定することにより枠2が半外付け状態に取付けられている。また、前記左右の縦枠6c,6dには、前記隙間7を所定の間隔を隔てて覆うように突出ないし張出した突出部(張出部)12が設けられている。
【0010】
前記外壁材4は、例えばタイルやレンガのような窯業系の外装材(サイディング)からなり、所定寸法(例えば縦横が450mm×2700mm)のパネル状に形成されている。外壁材4の取付方法としては、縦長状態で取付ける縦張りや、横長状態で取付ける横張りがあるが、何れであってもよい。また。外壁材4としては、金属系のパネルであってもよい。
【0011】
前記外壁材4の上端部には、例えば図3に示すように、厚さ方向略中間から外表面までの厚さの凹部15と、厚さ方向略中間から裏面までの厚さの凸部16とが形成され、外壁材4の下端部には、厚さ方向略中間から外表面までの厚さの凸部17と、厚さ方向略中間から裏面までの厚さの凹部18とが形成され、これら凹部15,18と凸部16,17を互いに係合させた状態で外壁材4が躯体2の壁部3に張設されるようになっている。
【0012】
また、図示例では、下部の外壁材4の下端部が第1の取付金具(取付部材)20を介して、この下部の外壁材4と上部の外壁材4の接合部(係合部)が第2の取付金具(取付部材)21を介して躯体2の壁部3と外壁材4との間に所定隙間の通気層23が形成されるように躯体2の壁部3に取付けられている。なお、サッシ5の枠6と対向する外壁材4の端部は、凹部及び凸部を有せず、パネル面に直角に切断されている。
【0013】
前記第1の取付金具20及び第2の取付金具21は、躯体2に固着具例えば釘24で固定されている。なお、前記上部の外壁材4の上端部には凹部15及び凸部16が形成されておらず、この上部の外壁材4の上端部は躯体2の壁部3に通気胴縁25を介して釘24で固定されている。また、前記躯体2の壁部3には、透湿防水紙26が張設されている。
【0014】
前記パッキン8は、図7の(a)に示すように、前記外壁材4の外縁部(外面の縁部)に係止される突条部(外面側の突条部)27bを有している。また、図示例(実施例)のパッキン8は、外壁材4の内縁部(内面すなわち裏面の縁部)に係止される突条部(内面側の突条部)27aも有しており、これら挿入方向前後の突条部27a,27bにより外壁材4の端部を厚さ方向の前後から挟み込んで自らを固定保持するようになっている。
【0015】
換言すれば、パッキン8は、一側に前記外壁材4の端部を厚さ方向の前後から挟み込んで自らを固定保持する突条部27a,27bを有している。また、パッキン8は、他側に前記枠6の外側面に対して弾性力で密着する変形可能な複数の気密片部28を有している。前記パッキン8は、弾性変形可能なゴム質ないし軟質樹脂からなり、押出成形により図7の紙面に垂直方向に連続した長尺に形成されている。
【0016】
パッキン8の一側部には、外壁材4の直角に切断された端面に当接される当接面部29が形成されていると共に、その前端部(先端部)と後端部とから外壁材4の厚さと略同じ間隔で対向する状態で側方へ突出した一対の前記突条部27a,27bが一体形成され、これら両突条部27a,27bが外壁材の端縁部を表裏両面から挟み込むようになっている。内面側の突条部27aはパッキン8の抜けを防止する。外面側の突条部27bはパッキン8の位置決め用として挿入し過ぎを規制ないし防止すると共に外壁材4の外縁部を覆って保護する。両突条部27a,27bは外壁材4を挟み込むことでパッキン8自体を固定すると共に外壁材4とパッキン8との間の気密性及び水密性を保持する。
【0017】
そして、前記外面側の突条部27bの付根部には切断用の溝30が設けられている。切断用の溝30は、断面V字状溝からなり、突条部27bの付根部の少なくとも一側(図示例では両側)に長手方向に沿って設けられている。この溝30により前記突条部27bの付根部が肉厚の薄い薄肉部31になっており、これにより容易に且つ奇麗に引き裂いて突条部27bを除去(切除)可能になっている。
【0018】
前記パッキン8の他側部には、側方へ突出したヒレ状の前記気密片部28が一体形成されている。パッキン8の一側の当接面部29と他側の気密片部28先端との間の寸法が、前記隙間7の幅よりも大きく形成されている。この気密片部28は、パッキン8の挿入方向に複数例えば3枚設けられ、隣り合う気密片部28間には風圧を減圧ないし減少するための空気層30が形成されている。すなわち、パッキン8を前記隙間7に屋外側から挿入すると、前記気密片部28の先端側が弾性力により枠6の外側面にこれを押圧するように密着し、パッキン8と枠6との間に気密片部28で区画された複数段例えば2段の空気層(空気室)32が形成されるようになっている。外壁材4よりも屋外側の風圧をPa、外壁材4よりも屋内側の気圧をPd、前記空気層32の空気圧を屋外側からPb、Pcとすると、風圧がPa>Pb>Pc>Pdのように段階的に減圧されるため、各気密片部28を境とする気圧差が小さくなり、気圧差で雨水が屋内側に侵入するのを抑制ないし防止することができる。
【0019】
前記縦枠6c,6dの屋外端には、図2に示すように前記隙間7の屋外側を所定の間隔を隔てて覆うように鍔状に突出した突出部12が形成されているため、パッキン8を屋外側から直接前記隙間7に挿入することが難しい。そこで、パッキン8を横方向から向きを変えながら前記隙間7に挿入し易くするために、前記パッキン8の前端部には傾斜部33が設けられている。この傾斜部33は一側の前部の突条部27aから他側に向って傾斜している。
【0020】
また、パッキン8の弾性変形による方向変換を容易にするために、パッキン8には中空部34が設けられていることが好ましい。これによりパッキンが挿入通路のコーナー部における外壁材4のエッジ部で潰れて容易に方向変換が可能となり、隙間7へのパッキン8の挿入が容易になる。
【0021】
前記パッキン8は、前記隙間7の四隅のコーナー部に挿入して設けられるコーナー用パッキン40を別体または一体的に有している。前記サッシ5の枠6の上部、下部及び左右両側部と外壁材4との隙間7に前記構成からなる同じ形状のパッキン8がそれぞれ挿入して設けられ、前記隙間7の各コーナー部にコーナー用パッキン40が挿入して設けられる。この場合、コーナー用パッキン40としては、図5に示すようにコーナー部に沿ってL字状に一体成形されたものが好ましい、図8に示すように一対のパッキン部材41,41の端部を45度の角度で切断し、その端部同士を突き合わせて溶着接合してなるものであっても良い。
【0022】
コーナー用パッキン40は、パッキン8と略同じ材質で形成されていることが好ましい。また、コーナー用パッキン40の断面形状はパッキン8の断面形状と略同一とされていることが好ましい(但し、中空部34や屋外側突条部27bは有していなくて良い)。すなわち、コーナー用パッキン40には、挿入方向先端部の外縁部に外壁材4の内縁部に係止される突条部42が形成され、内面には前記枠6の外側面に対して弾性力で密着する変形可能なヒレ状の複数の気密片部43が形成されている。また、パッキン8とコーナー用パッキン40の端部同士は、経年変化で隙間が発生しないように接着剤で接合することが好ましい。
【0023】
そして、少なくとも上部のコーナー用パッキン(本実施例では上部及び下部のコーナー用パッキン)40の角部44には、図5ないし図6に示すように凹部46が設けられ、この凹部46にはシール材50が充填されている。詳しくは、図5ないし図6に示すように、コーナー用パッキン40は、外壁材4と面接触する平面状の水平面と垂直面を有し、これら水平面と垂直面が交わる角部44には凹部46が設けられている。凹部46はコーナー用パッキン40の角部44における挿入方向略中間部に設けられている。コーナー用パッキン40の凹部46にシール材50を多めに充填してから、このコーナー用パッキン40を隙間7のコーナー部に挿入する。これにより、コーナー用パッキン40の角部44と外壁材4の隅部47との間にシール材50が充填ないし介在され、シール材50の接着性によりコーナー用パッキン40の角部44と外壁材4の隅部47との間に隙間が発生するのが抑制ないし防止される。シール材50としては、接着剤、例えば変成シリコン、ポリサルファイド等が好適である。
【0024】
前記凹部46により、コーナー用パッキン40の角部44が凹部46を挟む挿入方向前後の2点x、yで外壁材4の隅部47に接触するようになり、コーナー用パッキン40と外壁材4との間具体的にはコーナー用パッキン40の角部44と外壁材4の隅部47との間に隙間が発生するのを抑制ないし防止することができる。また、前記凹部46にシール材50を充填しているため、コーナー用パッキン40を隙間7のコーナー部に挿入するとシール材50が外壁材4の隅部47にも充填接着されるようになり、このシール材50によってコーナー用パッキン40と外壁材4の隅部47との間がシールされ、コーナー用パッキン40と外壁材4との間具体的にはコーナー用パッキン40の角部44と外壁材4の隅部47との間に隙間が発生するのを抑制ないし防止することができる。これらにより外壁材4とサッシ5との隙間7のコーナー部における止水性の向上が図れるようになっている。なお、前記凹部46は、コーナー用パッキン40の角部44における挿入方向略中間部に複数設けられていても良い。
【0025】
一方、前記サッシ5の上部と外壁材4との隙間7に挿入されるパッキン8の外面側の突条部27bと外壁材4の外面との隙間に雨水や埃が入り込む問題を解消するために、図1にも示すように、前記サッシ5の上部と外壁材4との隙間7に挿入されるパッキン8はその突条部27bが切除されている。パッキン8には突条部27bの付根部に切断用の溝30が設けられているため、パッキン8から突条部27bを容易に且つ奇麗に引き裂いて除去することができる。なお、突条部27bを引き裂く代りにカッターで切断してもよく、この場合も溝30があるため切断作業が正確且つ容易にできる。
【0026】
以上の構成からなる外壁1によれば、建物の躯体2の壁部3に取付けられる外壁材4と建具例えばサッシ5との間に隙間7を設け、この隙間7にパッキン8を設け、このパッキン8は前記隙間7のコーナー部に設けられるコーナー用パッキン40を有し、少なくとも上部のコーナー用パッキン40の角部44に凹部46を設け、この凹部46にシール材50を充填してなるため、外壁材4とサッシ5との隙間7のコーナー部におけるコーナー用パッキン40と外壁材4との間に隙間が発生するのを防止することができ、外壁材4とサッシ5との隙間7のコーナー部における止水性の向上が図れる。
【0027】
すなわち、コーナー用パッキン40の角部44に凹部46を設けたことにより、コーナー用パッキン40の角部44が凹部46を挟む挿入方向前後の2点x、yで外壁材4の隅部47に接触するようになり、コーナー用パッキン40と外壁材4との間具体的にはコーナー用パッキン40の角部44と外壁材4の隅部47との間に隙間が発生するのを抑制ないし防止することができる。しかも、前記凹部46にシール材50を充填しているため、このシール材50によってコーナー用パッキン40と外壁材4の隅部47との間がシールされ、コーナー用パッキン40と外壁材4との間具体的にはコーナー用パッキン40の角部44と外壁材4の隅部47との間に隙間が発生するのを防止することができる。従って、これらにより外壁材4とサッシ5との隙間7のコーナー部における止水性の向上が図れる。
【0028】
また、前記パッキン8は前記外壁材4の外縁部に係止される突条部27bを有し、該突条部27bの付根部には切断用の溝30が設けられ、前記サッシ5の上部と外壁材4との隙間7に挿入されるパッキン8は前記突条部27bが切除されているため、外壁材4の外面とパッキン8の突条部27bとの隙間に雨水や埃が入り込む問題を解消することができ、パッキン8の突条部27bを容易に切除することができるので、同じ形状のパッキン8を上下の隙間7に使い分けることができ、コストの低減が図れる。
【0029】
また、パッキン8は一側に前記外壁材4の端部を厚さ方向から挟み込んで自らを固定保持する突条部27a,27bを有し、且つ他側に前記他の建材例えばサッシ5の枠6に対して弾性力で密着する変形可能な気密片部28を有しているため、突条部27a,27bにより隙間7におけるパッキン7の挿入方向前後の移動を規制してパッキン8を確実に固定することができると共に突条部27a,27b及び気密片部28により気密性及び水密性(止水性)の向上が図れ、施工性の向上及び止水性の向上が図れる。更に、前記気密片部28はパッキン8の挿入方向に複数段設けられ、隣り合う気密片部28間には風圧を減圧するための空気層32が形成されているため、気密性及び水密性(止水性)の更なる向上が図れる。
【0030】
なお、図9に示すコーナー用パッキン40は、角部11に凹部46を設けると共に、屋外面に凹部46と連通するシール材注入孔48を設けている。図9(b)から明らかなように前記外壁材4とサッシ(建具)5との間の隙間7から前記コーナー用パッキン40の外壁面の前記シール材注入孔48が露出している。これによれば、隙間7のコーナー部にコーナー用パッキン40を挿入してから、前記シール材注入孔48から前記凹部46にシール材50を注入して充填することができるため、コーナー用パッキン40を挿入する時にシール材がはみ出すようなことがなく、仕上がりを奇麗にできる。
【0031】
また、コーナー用パッキン40としては、図10に示すように角部11に設けた凹部46が屋外端まで形成されていても良い。これによれば、隙間7のコーナー部にコーナー用パッキン40を挿入してから、屋外側から前記凹部46にシール材50を充填することができるため、コーナー用パッキン40を挿入する時にシール材がはみ出すようなことがなく、仕上がりを奇麗にできる。
【0032】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、前記実施例では建具としてサッシが例示されているが、建具としては、サッシ以外に、例えばドアやシャッター等であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、建物の躯体の壁部に取付けられる外壁材と建具との間に隙間を設け、該隙間にパッキンを設けてなる外壁であって、前記パッキンは前記隙間のコーナー部に設けられるコーナー用パッキンを有し、少なくとも上部のコーナー用パッキンは、外壁材と面接触する平面状の水平面と垂直面を有し、これら水平面と垂直面が交わる角部に凹部を設け、前記コーナー用パッキンの屋外面に前記凹部と連通するシール材注入孔を設け、前記隙間のコーナー部に前記コーナー用パッキンを挿入し、前記外壁材と建具との間の隙間から前記コーナー用パッキンの外壁面の前記シール材注入孔が露出しており、該シール材注入孔から前記凹部にシール材を充填してなるため、外壁材とサッシとの隙間のコーナー部におけるコーナー用パッキンと外壁材との間に隙間が発生するのを防止することができ、外壁材と建具との隙間のコーナー部における止水性の向上が図れ、特に、コーナー用パッキンを挿入する時にシール材がはみ出すようなことがなく、仕上がりを綺麗にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す外壁の縦断面図である。
【図2】同外壁の横断面図である。
【図3】外壁材の取付構造を説明するための断面図である。
【図4】外壁の概略的屋外側正面図である。
【図5】コーナー用パッキンを示す図で、(a)は角部側から見た斜視図、(b)は角部とは反対側から見た斜視図である。
【図6】図4のA−A線概略的拡大断面図である。
【図7】パッキンを示す図で、(a)は断面図、(b)は突条部を切除した状態の断面図である。
【図8】コーナー用パッキンの変形例を示す斜視図である。
【図9】コーナー用パッキンの他の変形例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は外壁の屋外側部分的正面図である。
【図10】コーナー用パッキンの他の変形例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は外壁の屋外側部分的正面図である。
【図11】従来の外壁を示す図で、(a)は屋外側の部分的正面図、(b)は(a)のB−B線概略的断面図である。
【符号の説明】
1 外壁
2 躯体
3 壁部
4 外壁材
5 サッシ(建具)
7 隙間
8 パッキン
40 コーナー用パッキン
44 角部
46 凹部
50 シール材
Claims (1)
- 建物の躯体の壁部に取付けられる外壁材と建具との間に隙間を設け、該隙間にパッキンを設けてなる外壁であって、前記パッキンは前記隙間のコーナー部に設けられるコーナー用パッキンを有し、少なくとも上部のコーナー用パッキンは、外壁材と面接触する平面状の水平面と垂直面を有し、これら水平面と垂直面が交わる角部に凹部を設け、前記コーナー用パッキンの屋外面に前記凹部と連通するシール材注入孔を設け、前記隙間のコーナー部に前記コーナー用パッキンを挿入し、前記外壁材と建具との間の隙間から前記コーナー用パッキンの外壁面の前記シール材注入孔が露出しており、該シール材注入孔から前記凹部にシール材を充填してなることを特徴とする外壁。
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