JP4020300B2 - 魚群探知情報無線伝送表示システム、無線送信装置及び受信表示端末 - Google Patents

魚群探知情報無線伝送表示システム、無線送信装置及び受信表示端末 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊漁船などの船舶において釣り客などに魚群探知情報を提供するための魚群探知情報無線伝送表示システム、及びそのための無線送信装置、受信表示端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊漁船などの船舶上において、その船舶には通常魚群探知機が設置されていることが多い。その船舶上では、魚群探知機で得た魚群探知情報、例えば水深、魚群量、魚群深度、水温、現在位置などを、釣り客などに提供するには、船頭さんがアナウンスしたり、釣り客が操舵室まで入って魚探映像を確認するなどしている。しかし、これでは、アナウンスを聞き逃したり、釣りに専念できないなどの不満がある。
【0003】
従来、魚群探知機の映像を他所に伝送して、その映像を復元する装置が、巻き網線や2隻トロール船などでの利用のために無線伝送式魚群探知装置として実用化されている。これは、定置網に装備した魚群探知機の映像を陸で見たり、或いは本船上で従船の魚群探知機の映像を見る目的で使用されるものである。
【0004】
この従来の無線伝送式魚群探知装置の構成は、図7に示されるように、例えば従船側(同図(a))では、魚群探知機71から表示映像になる前の魚探検波信号及び送信同期信号を途中から分岐し、送信機72に入力し、電圧−周波数変換(V/F変換)などにより変調し、無線送信部74から無線送信データとして送信する。この無線送信データは、それぞれ例えば周波数40MHz、出力100mW、有効業務範囲(電波到達距離)10km程度である。この無線送信データを例えば本船側(同図(b))では、受信機75において、無線受信機76で受信し、復調部77で周波数−電圧変換(F/V変換)し、その信号中に含まれる送信信号をデータ処理部78で分離し、魚探検波信号を送信同期信号とともに本船側魚群探知機79に出力する。この本線側魚群探知機79では、その内部中の魚群検波信号が発生されるべき回路部分に、送信されてきた魚群検波信号を入力し、魚探映像を表示する。本船側の乗組員は、この魚探映像により従船側の状況を把握する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の無線伝送式魚群探知装置では、魚探検波信号(検波波形)しか送られてこないから、例えその送信側の魚群探知機にGPS受信機や水温センサなどが設置されていたとしても、それによる位置データや水温データを利用することができない。また、送信側の魚群探知機の魚探検波信号を取り出すため、送信機への接続が困難であるし、信号調整などの必要から異なるメーカーの魚群探知機同士では接続することが難しい。また、魚群探知機−魚群探知機同士の接続となり、また使用する電波も100mW、10km程度と強力となるため、装置が大型、高価となってしまう。
【0006】
したがって、この従来の無線伝送式魚群探知装置を、遊漁船などの船舶上において、その魚群探知機の魚群探知情報、例えば水深、魚群量、魚群深度、水温、現在位置などを釣り客などに提供するために利用することは、実際上不可能であった。
【0007】
そこで、本発明は上述のような問題点に鑑みて、遊漁船など船舶上の釣り客に各種の魚群探知情報をリアルタイムに、かつ小型、安価に、個人毎に、提供することが可能な、魚群探知情報無線伝送表示システム、及びそのための無線送信装置、受信表示端末を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の魚群探知情報無線伝送表示システムは、船舶の内部において利用される魚群探知情報無線伝送表示システムであって、
NMEA規格の標準データ及び魚群深度、魚群量の情報を含むオプションデータからなりNMEA規格に準拠したNMEAデータであって、それらの各情報が数値で表わされている魚群探知情報群をディジタルデータで所定時間毎にシリアルに出力する魚群探知装置と、
前記魚群探知装置からの魚群探知情報群が入力され、その魚群探知情報群から水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報として必要な情報のみを抽出し、表示しない情報を削除するデータ編集手段と、このデータ編集手段で抽出された表示用魚群探知情報を変調し特定小電力無線により前記船舶の内部へ向けて送信する無線送信手段とを有する無線送信装置と、
前記無線送信装置から前記特定小電力無線により送信された電波を前記船舶の内部で受信し、各情報が数値で表わされている表示用魚群探知情報群を復調する無線受信手段と、復調された水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報群に基づいて、水深情報の履歴を用いて画面上に海底ラインを表示するとともに、その画面上に水深、魚群深度、魚群量を含む魚群探知情報を数字もしくは記号により表示する表示手段を有する、1つ以上の受信表示端末と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項の魚群探知情報無線伝送表示システムは、請求項に記載の魚群探知情報無線伝送表示システムにおいて、前記データ編集手段は、さらに抽出された水深情報については所定時間毎に得られる水深値にしたがって補間によるスムージング処理を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項の無線送信装置は、NMEA規格の標準データ及び魚群深度、魚群量の情報を含むオプションデータからなりNMEA規格に準拠したNMEAデータであって、それらの各情報が数値で表わされており、ディジタルデータで所定時間毎にシリアルに入力される魚群探知情報群から水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報として必要な情報のみを抽出し、表示しない情報を削除するデータ編集手段と、このデータ編集手段で抽出された表示用魚群探知情報を変調し特定小電力無線により送信する無線送信手段とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項の無線送信装置は、請求項に記載の無線送信装置において、前記データ編集手段は、さらに抽出された水深情報については所定時間毎に得られる水深値にしたがって補間によるスムージング処理を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項の受信表示端末は、NMEA規格の標準データ及び魚群深度、魚群量の情報を含むオプションデータからなりNMEA規格に準拠したNMEAデータから表示のために必要な情報として抽出され、所定時間毎にシリアルに配列され水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報で変調されている電波を受信し復調する無線受信手段と、復調された水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む複数の表示用魚群探知情報に基づいて、水深情報の履歴を用いて画面上に海底ラインを表示するとともに、その画面上に水深、魚群深度、魚群量を含む表示用魚群探知情報を数字もしくは記号により表示する表示手段を有することを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の受信表示端末は、請求項に記載の受信表示端末において、前記復調された水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報を外部へ出力するための出力端子を設けていることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、遊漁船の釣り客などの乗船者が、個々の手元で、その漁場の位置、水深(その履歴を含む)、魚群深度、魚群量、水温などの魚群探知情報をリアルタイムに知ることが可能になる。
【0017】
また、その映像を受信表示端末に、通常の魚探映像を模擬した表示形態、即ち順次スクロールされる画面と、その画面上にその時点の各情報が数値及び/又は記号で表示されるから、良好な視認性を得ることができる。
【0018】
また、NMEAコネクタを装備している魚群探知機全てに、何らの改変を加えることなく、単にコネクタ接続することにより、魚群探知情報を利用することが可能になる。
【0019】
また、ディジタルデータで所定時間毎にシリアルに出力され、その情報が数値で表わされている魚群探知情報群、代表的にはNMEAデータから、釣り客の受信表示端末に表示すべきデータのみを抽出し、データ編集を行ってから送信するから、簡易、小型、安価であることを要求される受信表示端末でのデータ処理を低減できる。したがって、個々の釣り客などが所持する受信表示端末を小型、安価に構成することができる。さらに、受信表示端末に外部出力端子を設けて、水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む複数の情報を外部へ出力可能としているから、本発明で特に作成された魚群探知情報を他に利用することが可能になる。
【0020】
また、NMEAデータの出力間隔が長い(例えば、2秒間隔、4秒間隔)場合には、データ編集部で必要なデータ抽出とともに、水深データの補間処理を行って、水深をスムージング化してから送信する。したがって、受信表示端末での補間処理に伴うデータ処理負担を増加させることなく、スムーズな魚探映像を表示することができる。
【0021】
また、無線送信装置からの魚群探知情報の送信は、特定小電力無線にて行われる。同一遊漁船内の釣り客などにその魚群探知情報が伝送されれば良いから、そのための距離はたかだか20〜30m程度であり、特定小電力無線による送信で全く問題はない。そして、特定小電力無線による送信とすることにより、従来例におけるような電波法上の規制を受けることなく、任意にかつ簡便に無線によって魚群探知情報を必要とする全ての釣り客に伝送することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の魚群探知情報無線伝送表示システムのシステム構成を示す図であり、図2はその無線送信機の構成を示す図であり、図3はその受信表示端末の構成を示す図である。又、図4は、受信表示端末における表示部の構成を示す図である。
【0024】
図1において、このシステムは、遊漁船などの船舶(以下、代表して遊漁船とする)に装備されるものであり、操舵室内等に設けられている魚群探知装置10と、この魚群探知装置10からの魚群探知情報を受け、無線送信する無線送信機20と、遊漁船内の釣り客などの乗員(以下、代表して釣り客とする)が例えば携帯しており、受信データを表示する受信表示端末30、30Aなどからなる。受信表示端末は、個々の釣り客が携帯するようにしても良いし、船内の各所に設けるようにしても良く、したがって、その台数は何台でも良く、その数に制限はない。
【0025】
魚群探知機11は、通常の超音波魚群探知に必要な送受波器、信号送受信装置や表示装置などを備えており、又GPSアンテナ13及び水温センサ12と結合されて、位置その他のGPS情報を取得するためのGPS受信機及び水温を測定するための水温検知装置等が含まれて、魚群探知装置10を構成している。
【0026】
この魚群探知装置には、NMEAデータを出力するためのNMEA用コネクタが設けられており、このNMEAコネクタと無線送信機20とを接続することにより、NMEAデータが無線送信機20に供給される。
【0027】
NMEA規格は、米国の舶用電子機器連合会(National Marine Electronics Association)で、船舶に搭載される電子機器相互のデータ伝送を行うために制定された規格であり、シリアルデータベースによるセンテンスフォーマット、電気信号条件、データ送信プロトコル、タイミングなどを定義している。
【0028】
このNMEA規格にしたがったNMEAデータは、現在魚群探知機を始めとして、舶用電子機器に広く使用されるようになって来ており、ディジタル的に情報を扱う舶用電子機器間の相互接続とデータ通信に使用されている。そして、この規格は、送信者(トーカー)から複数の受信者(リスナー)へのシリアルデータの単方向伝送をサポートするように決められているから、本発明のように魚群探知情報を、複数の釣り客に無線で伝送して表示させるシステムに応用するのに、特に適している。
【0029】
魚群探知装置10から出力されるNMEAデータには、標準仕様として、GPS情報、水深、水温等魚群探知情報として必要なデータの他、魚探映像の表示には必ずしも必要でない、例えば船首方向、風向、風速、自身の船舶データ、その他の各種のデータが、ディジタルの数値データで含まれている。又、例えば、GPS情報にも、緯度、経度等の位置情報や、速度情報、時刻情報など表示に必要な情報と、GPSアルマナックデータやGPSエフェメリスデータ、標準時等魚探映像の表示には不要なデータとが混在している。
【0030】
なお、魚群探知情報として表示させたい魚群深度や魚群量の情報は、NMEAデータの標準規格としては規定されていないが、申請によりそのための特定コードが付与される。魚群探知機11では、魚群深度や魚群量を通常のエコー信号受信処理により数値データ化し、これら魚群深度や魚群量の情報を、付与された特定のコードを用いてオプションデータとしてNMEAデータに含ませる。
【0031】
このように魚群探知装置10から出力されるNMEAデータには、魚群探知情報として表示させるために必要なデータの他に、その表示には不要な多くのデータが含まれている。これらのデータを魚群探知装置10で表示のために選択出力させるように改変することは、他の用途への利用を考慮するとできないから、出力される全てのNMEAデータが無線送信機20に入力されることになる。
【0032】
図2を参照して、無線送信機20では、まずデータ編集部21で入力されたNMEAデータから魚群探知情報として表示するために必要なデータのみを抽出する。この表示に必要なデータとしては、GPS情報(そのうちの緯度・経度の位置情報、年月日及び時刻情報、船速情報が必要)、水深情報(吃水補正した水深値)、水温情報、魚群深度情報(吃水補正した魚群深度)、魚群量情報が必要である。これらの情報は、例示であり、これらの情報から表示しない情報は削除しても良いし、また追加して表示すべき情報があればさらに加えても良い。この抽出された魚群探知情報のデータ形式は、送信するために適切なデータ形式に変換して出力されることになる。
【0033】
また、魚群探知装置10から出力されるNMEAデータは、所定時間間隔毎に出力される。この出力間隔は、魚群探知装置の機種などにもよるが、例えば最新のものでは1秒間隔のものが多いが、2秒間間隔や4秒間隔のものも存在する。受信表示端末30で表示させる際に、表示品質を良くするために特に出力間隔の長いものについては、例えば水深データについては補間処理を行ってスムーズな表示を行わせる必要がある。この場合、補間処理には、高速処理が可能なCPUが必要であること、バッテリ駆動され、小型、低価格化が求められる受信表示端末での処理をできるだけ少なくすることから、データ編集部21で補間処理(スムージング処理)を行う。
【0034】
補間処理を行う場合には、前回までのデータと今回のデータとを参照してその間の補間データを得ることになる。このため、補間処理が行われるデータ(例えば水深データ)は、NMEAデータの出力間隔の時間だけ遅れて表示されることになるが、魚釣りを行っている場合の船速は通常遅い(例えば、潮の流れの速度)から、実際の表示上は問題とならない。なお、この補間処理を、出力間隔がどの間隔のNMEAデータについてどの程度に行うかは、船速や海底状態、及び表示品質を考慮して、適宜に決定される。なお、本発明のシステムは、湖や河川などでも用いることができるから、その場合には、海底は水底と読み替えるものとする。
【0035】
変調部22では、データ編集部21でデータ抽出やスムージング処理された魚群探知情報が入力され、例えばFSK(周波数シフトキーイング)変調されて、無線送信部23から、ディジタルのシリアルデータとして、特定小電力無線で送信される。この送信されるデータは、その遊漁船内に有効に伝送されれば良いから、通常は20〜30mの範囲に到達できるものでよい。
【0036】
特定小電力無線については、用途、電波の形式、周波数及び空中線電力等が、電波法施行規則(第6条第4項第2号)に規定されており、その規定要件を満たせばコードレス電話と同様に、無線局の免許を要しないで使用できる。本発明での使用形態は、電波を利用して遠隔地点の測定器の測定結果を自動的に表示したり記録したりするテレメータ用に該当する。
【0037】
この場合、前記の1つの規定要件は、周波数が429.175MHz以上、429.7375MHz以下で12.5kHzの整数倍を加えたもの(つまり、400MHz帯の周波数)、空中線電力が0.01W以下、単向通信方式等で有り、この条件で遊漁船内無線伝送には十分使用できる。したがって、本発明では、特定小電力無線を用いることとしている。
【0038】
なお、本発明では、30m程度の近距離無線通信ができれば良いから、2.4GHz帯の周波数を使用する近距離無線通信方式であるブルートゥース(Bluetooth)を用いることができる。このことから、本発明の特定小電力無線には、上記電波法施行規則に規定されるものの他、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)も含むものとする。
【0039】
図3及び図4を参照して、受信表示端末30では、無線送信機20から無線伝送された魚群探知情報が、無線受信部31で受信され、復調部32でFSK復調されて、データ出力部33を介して表示部40に供給される。表示部40では、伝送された魚群探知情報に基づいて、模擬的な魚探表示映像が表示される。
【0040】
また、データ出力部33では、魚群探知情報を表示部40に供給するほかに、魚群探知情報を受信表示端末30に設けられている出力端子から外部利用のために出力する。この外部利用のための出力の形態としては、表示部40に供給するものと同じデータ形式でも良いし、またNMEAデータの形式に再変換したデータ形式でも良い。なお、受信表示端末30Aやその他の受信表示端末も同様に構成される。
【0041】
表示部40は、GPS情報(緯度・経度の位置情報、年月日及び時刻情報)、船速情報、水深情報、水温情報、魚群深度情報、魚群量情報からなる入力データを受ける入力インターフェース41と、表示制御を司るCPU42と、表示メモリや作業用メモリ、その他のメモリとして使用されるRAM43と、LCDドライバ44とで構成される表示制御部と、LCD表示部45と、その他図示していないが制御プログラムを記憶しているROM等を有している。この表示部40は、受信表示端末の主要部であるから、特に小型、軽量、安価なものであることが望ましく、LCDに限らず、LEDなど他の携帯に適した表示器を用いることができる。
【0042】
次に、本発明の動作を、受信表示端末の表示画面を示す図5も参照して、簡単に説明する。
【0043】
魚群探知装置10から、NMEAデータが無線送信機20に、一定時間毎(例えば、1秒毎)に、シリアルに数値のディジタルデータで供給される。無線送信機20では、データ編集部21で表示するために必要な魚群探知情報のみを抽出し、また必要に応じて水深データにスムージング処理を施し、変調部22で変調して、無線送信部23から特定小電力無線により遊漁船内の受信表示端末30等に向けて送信する。
【0044】
各受信表示端末30等では、無線受信部31で受信し、復調部32で復調して魚群探知情報を得て、データ出力部33を介して表示部40に供給する。
【0045】
LCD表示部40には、図5のように、海底の深さ(水深)を示す海底ラインBや魚群深度・魚群量の過去から現在までの履歴を画面上に表示するように、図面上で右から左方向にスクロールしていく。このスクロールの早さは魚群探知機11の設定水深レンジRによる。
【0046】
その海底ラインBは画面上で所定の幅を有するように表示されているが、その海底ラインBの一番上側がその時点の水深を表しており、また幅は通常の魚群探知機の映像に似せて表示するように模擬するものであり、水深レンジRに応じて所定の幅に設定される。
【0047】
また、魚群量及び魚群深度は、お魚の記号Fで表されており、魚群深度と魚群量に応じて、その魚記号Fの水深方向の位置と記号の大きさが変更されて表示される。魚群量の大きさを例えば複数段階(3〜5段階)に区分し、その段階に応じて魚記号Fの大きさを段階的に大きくしていく。さらに、その魚記号中に魚群深度を数値(例、50m)で表示するようにしている。
【0048】
さらに画面上には、その時点の最新の魚群探知情報、この例では自船位置の緯度・経度、年月日及び時刻、船速(例、1.2KTS)、水温(例、15.2℃)が表示されるとともに、釣り客にとって最も必要な情報である海底水深は、海底ラインBの表示とは別に、数字(例、64m)で表示されている。
【0049】
このようにLCD表示部45に表示するための表示制御は、数値データで入力される魚群探知情報に基づいて、CPU42、RAM43、LCDドライバ44等により行われる。
【0050】
また、図6(a)、(b)は、無線送信機20のデータ編集部21で行っている水深データに対するスムージング処理による作用を、水深データとともに表示部45の画面上で例示的に示すものである。
【0051】
同図(a)では、入力されるNMEAデータが4秒間隔である場合に、スムージング処理を行わない時の例を示している。この例では、船速が1.2KTSであるから、遊漁船は4秒間に約2.5m進行することになる。その4秒間・2.5mの間は同一の水深が表示されるから、その海底ラインは図示されるようにギザギザした表示になってしまい、通常の魚探映像とは異なって違和感を受けることの他、実際の深度変化を表示することができない。
【0052】
一方、同図(b)では、同一条件下で、4秒間隔に入力されるNMEAデータ中の水深データを複数のデータで補間処理してスムースな水深データを作成し、魚群探知情報として受信表示端末に送信してくるから、図に示すように通常の魚探映像とほぼ同様な深度変化を表示することができる。
【0053】
なお、この例では、水深データ間に2個の補間データを挿入する例を示しているが、任意の個数の補間データを挿入することができる。
【0054】
本発明では、この水深データの補間処理や、NMEAデータからの必要な魚群探知情報の抽出を行うことにより、受信表示端末に適切な魚探映像を提供することができる。このために、無線送信機側で必要なデータ処理を行い、受信表示端末側での処理は必要最小限に止めているから、受信表示端末を小型、計量、安価に構成することができ、携帯用として特に好適である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、遊漁船の釣り客などの乗船者が、個々の手元で、その漁場の位置、水深(その履歴を含む)、魚群深度、魚群量、水温などの魚群探知情報をリアルタイムで、知ることが可能になる。
【0056】
また、その映像を受信表示端末に、通常の魚探映像を模擬した表示形態、即ち順次スクロールされる画面と、その画面上にその時点の各情報が数値及び/又は記号で表示されるから、良好な視認性を得ることができる。
【0057】
また、NMEAコネクタを装備している魚群探知機全てに、何らの改変を加えることなく、単にコネクタ接続することにより、魚群探知情報を利用することが可能になる。
【0058】
また、ディジタルデータで所定時間毎にシリアルに出力され、その情報が数値で表わされている魚群探知情報群、代表的にはNMEAデータから、釣り客の受信表示端末に表示すべきデータのみを抽出し、データ編集を行ってから送信するから、簡易、小型、安価であることを要求される受信表示端末でのデータ処理を低減できる。したがって、個々の釣り客などが所持する受信表示端末を小型、安価に構成することができる。さらに、受信表示端末に外部出力端子を設けて、水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む複数の情報を外部へ出力可能としているから、本発明で特に作成された魚群探知情報を他に利用することが可能になる。
【0059】
また、NMEAデータの出力間隔が長い(例えば、2秒間隔、4秒間隔)場合には、データ編集部で必要なデータ抽出とともに、水深データの補間処理を行って、水深をスムージング化してから送信する。したがって、受信表示端末での補間処理に伴うデータ処理負担を増加させることなく、スムーズな魚探映像を表示することができる。
【0060】
また、無線送信装置からの魚群探知情報の送信は、特定小電力無線にて行われる。同一遊漁船内の釣り客などにその魚群探知情報が伝送されれば良いから、そのための距離はたかだか20〜30m程度であり、特定小電力無線による送信で全く問題はない。そして、特定小電力無線による送信とすることにより、従来例におけるような電波法上の規制を受けることなく、任意にかつ簡便に無線によって魚群探知情報を必要とする全ての釣り客に伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の魚群探知情報無線伝送表示システムのシステム構成を示す図。
【図2】その無線送信機の構成を示す図。
【図3】その受信表示端末の構成を示す図。
【図4】受信表示端末における表示部の構成を示す図。
【図5】受信表示端末の表示画面を示す図。
【図6】水深データに対するスムージング処理の作用を説明するための図。
【図7】従来の無線伝送式魚群探知装置の構成を示す図。
【符号の説明】
10 魚群探知装置
11 魚群探知機
12 水温センサ
13 GPSアンテナ
20 無線送信機
21 データ編集部
22 変調部
23 無線送信部
30、30A 受信表示端末
31 無線受信部
32 復調部
33 データ出力部
40 表示部
41 入力インターフェース
42 CPU
43 RAM
44 LCDドライバ
45 LCD表示部

Claims (6)

  1. 船舶の内部において利用される魚群探知情報無線伝送表示システムであって、
    NMEA規格の標準データ及び魚群深度、魚群量の情報を含むオプションデータからなりNMEA規格に準拠したNMEAデータであって、それらの各情報が数値で表わされている魚群探知情報群をディジタルデータで所定時間毎にシリアルに出力する魚群探知装置と、
    前記魚群探知装置からの魚群探知情報群が入力され、その魚群探知情報群から水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報として必要な情報のみを抽出し、表示しない情報を削除するデータ編集手段と、このデータ編集手段で抽出された表示用魚群探知情報を変調し特定小電力無線により前記船舶の内部へ向けて送信する無線送信手段とを有する無線送信装置と、
    前記無線送信装置から前記特定小電力無線により送信された電波を前記船舶の内部で受信し、各情報が数値で表わされている表示用魚群探知情報群を復調する無線受信手段と、復調された水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報群に基づいて、水深情報の履歴を用いて画面上に海底ラインを表示するとともに、その画面上に水深、魚群深度、魚群量を含む魚群探知情報を数字もしくは記号により表示する表示手段を有する、1つ以上の受信表示端末と、
    を備えることを特徴とする魚群探知情報無線伝送表示システム。
  2. 前記データ編集手段は、さらに抽出された水深情報については所定時間毎に得られる水深値にしたがって補間によるスムージング処理を行うことを特徴とする、請求項に記載の魚群探知情報無線伝送表示システム。
  3. NMEA規格の標準データ及び魚群深度、魚群量の情報を含むオプションデータからなりNMEA規格に準拠したNMEAデータであって、それらの各情報が数値で表わされており、ディジタルデータで所定時間毎にシリアルに入力される魚群探知情報群から水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報として必要な情報のみを抽出し、表示しない情報を削除するデータ編集手段と、このデータ編集手段で抽出された表示用魚群探知情報を変調し特定小電力無線により送信する無線送信手段とを有することを特徴とする無線送信装置。
  4. 前記データ編集手段は、さらに抽出された水深情報については所定時間毎に得られる水深値にしたがって補間によるスムージング処理を行うことを特徴とする、請求項に記載の無線送信装置。
  5. NMEA規格の標準データ及び魚群深度、魚群量の情報を含むオプションデータからなりNMEA規格に準拠したNMEAデータから表示のために必要な情報として抽出され、所定時間毎にシリアルに配列され水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報で変調されている電波を受信し復調する無線受信手段と、復調された水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む複数の表示用魚群探知情報に基づいて、水深情報の履歴を用いて画面上に海底ラインを表示するとともに、その画面上に水深、魚群深度、魚群量を含む表示用魚群探知情報を数字もしくは記号により表示する表示手段を有することを特徴とする受信表示端末。
  6. 前記復調された水深情報、魚群深度情報及び魚群量情報を含む表示用魚群探知情報を外部へ出力するための出力端子を設けていることを特徴とする、請求項に記載の受信表示端末。
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