JP4019659B2 - 画像記録位置調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録位置調整方法にかかり、特に、複数の記録ヘッドを搭載し複数の記録ヘッドの往復走査によって画像を記録する画像記録装置で、該複数の記録ヘッド間における往路と復路の記録位置ずれによる画像ずれを補正するための画像記録位置調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャリッジ上に並列配置されるヘッドはその取り付け位置及び取り付け姿勢においてその機械的取り付け誤差に起因し、各ヘッド間での印字位置と、キャリッジの走査方向に対するヘッド取り付け角度に生じるずれから印字される罫線に傾きを生じる。また、キャリッジの往復走査によって記録ヘッドで画像を記録するが、往路走査のみで画像を記録する場合と往路及び復路走査の双方で画像を記録するものとがあるが、往路及び復路走査の双方で画像を記録する場合には、往路の記録位置と復路の記録位置がキャリッジを走査するモータや機構の誤差等によって画像の記録位置がずれてしまう。
【0003】
そこで、印字位置を補正するためにはヘッドに印加される印字信号に電気的遅延を適正に与えて、機械的取り付け、あるいはヘッド間の印字特性差にもよる誤差を相殺するようにすれば印字位置の補正を行なうことが可能である。
【0004】
この時、電気的遅延の適正量を判断するためには、電気的遅延を所定量づつずらして印字されるテストパターンを用いて、目視又は光学的検出手段による自動検出を行ない、パターンに含まれる並列パターンのずれ量やパターンの平均濃度を検出することにより、印字位置の補正を適正に行なうことが可能である。
【0005】
往路又は復路の各記録ヘッド間のずれ量(カラーレジずれ)に関しては、ヘッド間にしか発生しないので、検出するには基準色(例えば黒色)に対して並列配置さえるカラー色用記録ヘッド(シアン、マゼンタ、イエロー)の並列バーを印字すればよく、パターンとしては、黒とシアン、黒とマゼンタ、黒とイエローと言う組み合わせになる。
【0006】
一方、往路と復路のずれは単一ヘッドでも発生するので、従来、往路と復路のずれを(以下、往復ずれと称す)検出するには、同一ヘッドでの往路と復路の差を並列パターンを重ねることによって検出していたので、印字されるパターンは、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの単色のパターンとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
往復ずれ検出パターンが単色で印字される場合、特に光学的検出手段で自動的にパターンの濃度検出を行なおうとすると、光学的検出手段が分光特性を持つことから、シアン、やイエローの感度は充分ではなく、単色パターンの濃度差を検出することが困難で、分光特性の異なる光源を用意するなどの必要があった。
【0008】
また、パターンの構成上、並列パターンが適正値から所定量ずれることにより、パターンに隙間が生じることによって平均濃度が下がり、この濃度差を検出することができるが、生じた隙間と同量、パターン(並列バー)が重なることになる。濃度の低い(感度の低い)色ほど、重なった部分の濃度が上がってしまう傾向が強いので、生じた隙間と重なり部分の濃度向上が相殺して、更に平均濃度の検出を困難にしていた。
【0009】
また、単色パターンは濃度絶対値が低い、すなわち反射率が高いので、濃度差を拡大しようとして光源の照度を向上させると、光学的検出手段の受光素子の出力が飽和してしまうので、照度を上げることもできなかった。
【0010】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、用紙の搬送方向に対する傾斜が異なる複数のブロックの中から最も平均濃度の高いブロックに基づいて、記録ヘッドの記録位置の補正を正確に行なうことができる画像記録位置調整方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、走査方向と該走査方向と交差する所定方向との各々に沿って配列された複数のノズルを各々備え、記録媒体上を走査方向に往復走査することによってカラー画像を記録する、各々記録する色が異なる複数の記録ヘッドの各々の記録位置を調整する画像記録位置調整方法であって、前記複数の記録ヘッドのうち予め定めた色の記録ヘッドを基準記録ヘッドに定め、該基準記録ヘッドの前記所定方向の上流側に位置する複数のノズルを用いて前記記録媒体上に前記所定方向に対して傾斜角が同じになる複数の第1の基準並列バーからなるブロックを、各々のブロックの第1の基準並列バーの前記傾斜角が異なるように前記所定方向に沿って複数ブロック記録し、前記基準記録ヘッドの前記所定方向の下流側に位置する複数のノズルを用いて前記記録媒体上に前記傾斜角が各ブロック内の前記第1の基準並列バーの傾斜角と同じになる第2の基準並列バーを各ブロックの前記第1の基準並列バーの間に記録し、前記第1の基準並列バーと前記第2の基準並列バーとを含むブロック各々の平均濃度を検出し、最も平均濃度が高いブロックのバーの傾斜角を前記基準記録ヘッドの傾きの量として設定することにより前記基準記録ヘッドの記録位置を調整することを特徴としている。
【0012】
請求項1の発明によれば、各々記録する色が異なる複数の記録ヘッドは、走査方向と該走査方向と交差する所定方向との各々に沿って配列された複数のノズルを各々備え、記録媒体上を走査方向に往復走査することによってカラー画像を記録する。まず、前記複数の記録ヘッドのうち予め定めた色の記録ヘッドを基準記録ヘッドと定める。該基準記録ヘッドの前記所定方向の上流側に位置する複数のノズルを用い、記録媒体上に前記所定方向に対して傾斜角が同じになる複数の第1の基準並列バーからなるブロックを、各々のブロックの第1の基準並列バーの傾斜角が異なるように所定方向に沿って複数ブロック記録する。更に、前記基準記録ヘッドの所定方向の下流側に位置する複数のノズルを用い、記録媒体上に傾斜角が各ブロック内の前記第1の基準並列バーの傾斜角と同じになる第2の基準並列バーを各ブロックの第1の基準並列バーの間に記録する。次に、第1の基準並列バーと第2の基準並列バーとを含むブロック各々の平均濃度を検出し、最も平均濃度が高いブロックのバーの傾斜角を基準記録ヘッドの傾きの量として設定することにより基準記録ヘッドの記録位置を調整する。従って、基準記録ヘッドによって記録された第1の基準並列バーと第2の基準並列バーとを含むブロック各々の平均濃度によって基準記録ヘッドの傾きの量として調整するので、基準記録ヘッドの記録位置の補正を正確に行うことができる。
【0013】
なお、請求項2に記載の発明のように、基準記録ヘッドを黒色の画像を記録するための黒用記録ヘッドとすることにより、基準並列バーが黒となり、該黒の基準並列バーで記録される基準並列バーが記録媒体上に記録されるので、基準記録ヘッドにより記録された基準並列バーの所定方向に対する傾きのずれの検出が可能となる。従って、黒用記録ヘッドの所定方向に対する傾きの記録位置の調整をすることができる。また、この濃度差は、光学的検出手段などにより検出することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記基準記録ヘッドの記録位置を調整した後、前記基準記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に前記走査方向に配列された複数の第3の基準並列バーからなるブロックを、各々のブロックの第3の基準並列バーの位置が前記走査方向に所定ドットずつずれるように前記所定方向に沿って複数ブロック記録し、前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に第1の並列バーを各ブロックの前記複数の第3の基準並列バーの間に記録し、前記第3の基準並列バーと前記第1の並列バーとを含むブロック各々の平均濃度を検出し、最も平均濃度の高いブロックのドットのずれ量を前記別の記録ヘッドの補正量として設定することにより前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドの記録位置を調整することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記基準記録ヘッドの記録位置を調整した後、該基準記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の基準並列バーを往路走査時または復路走査時に記録し、前記基準記録ヘッドまたは前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の並列バーを往路及び復路走査時について記録し、前記基準並列バーと前記並列バーの位置関係に基づいて前記複数の記録ヘッドの往路及び復路走査時における記録位置を調整することができる。
更に、請求項5に記載の発明によれば、前記基準記録ヘッドと前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドの記録位置を調整した後、該基準記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の基準並列バーを往路走査時または復路走査時に記録し、前記基準記録ヘッドまたは前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の並列バーを往路及び復路走査時について記録し、前記基準並列バーと前記並列バーの位置関係に基づいて前記複数の記録ヘッドの往路及び復路走査時における記録位置を調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0015】
図1に本発明の実施の形態に係るカラープリンタ10の概略構成を示す。カラープリンタ10は、図1に示すように、筐体12にロッド14が設けられており、該ロッド14に沿って移動するキャリッジ16が設けられている。キャリッジ16上には、CMYKの各色に応じた色を記録するカラープリントヘッド18(Kプリントヘッド18K、Cプリントヘッド18C、Mプリントヘッド18M、Yプリントヘッド18Y)がそれぞれ着脱可能に搭載され、キャリッジ16がロッド14に沿って移動することにより、主走査方向の記録が行なわれるようになっている。
【0016】
また、カラープリンタ10には、印字媒体としての用紙Pを載置するためのプラテン20が設けられており、該プラテン20上を用紙Pがキャリッジ16の主走査方向と交差する方向に移動することによって、副走査方向の記録が行なわれるようになっている。
【0017】
すなわち、キャリッジ16をロッド14に沿って主走査方向に走査しながら、キャリッジ16上に搭載されたカラープリントヘッド18の各色それぞれのインクを吐出することにより主走査方向に画像が形成される。なお、カラープリントヘッド18のそれぞれのノズル列長(副走査方向)とキャリッジ16の走査長でプラテン20上の用紙Pに形成される記録領域の全域または一部領域に画像が形成される。そして、副走査方向において画像形成された長さに対応した量分、用紙Pが送られ、再び主走査方向に画像形成を行ない、主走査方向の画像形成と副走査方向の用紙送りを繰り返し行なうことによって、用紙P全面に画像形成を行なうようになっている。また、各色プリントヘッド18は、図1及び図2に示すように、キャリッジ16の走査方向に沿って、K、C、M、Yの順に配置されている構成とするが、これに限るものではない。
【0018】
また、キャリッジ16の用紙送り方向下流側の位置には、光学的検出手段22が設けられており、キャリッジ16の走査に伴って光学的検出手段22の走査も行うようになっている。光学的検出手段22は、図示しない投光部及び受光部を備え、投光部より用紙に光を出力し、用紙Pから反射された光を受光部によって受光することにより、用紙Pに記録された画像の濃度を光学的に検出するようになっている。
【0019】
さらに、キャリッジ16の走査方向における記録領域外には、各カラープリントヘッド18の保守のために設けられたメンテナンスユニット24が配置され、このメンテナンスユニット24と係合する位置にキャリッジ16の待機位置が設定されている。
【0020】
次に本発明の実施の形態に係るカラープリンタ10の制御系の構成について図3のブロック図を参照して説明する。
【0021】
図3に示すように、カラープリンタ10は、CPU26、ROM28、RAM30、及び周辺装置を備えたマイクロコンピュータ32によって動作の制御が行なわれるようになっている。
【0022】
マイクロコンピュータ32は、CPU26、ROM28、RAM28、入力インターフェース(入力I/F)34及び出力インターフェース(出力I/F)36がバス38に接続されており、入力I/F34には、上述した光学的検出手段22が接続された構成とされており、光学的検出手段22によって検出された用紙Pに記録された画像の濃度を表す信号がマイクロコンピュータ32に入力されるようになっている。
【0023】
出力I/F36には、用紙Pを搬送するための搬送用モータ40を駆動するドライバ42、及びキャリッジ16を移動するためのキャリッジ走査モータ43を駆動するドライバ41が接続されており、マイクロコンピュータ32の指示に応じて搬送用モータ40及びキャリッジ走査モータ43が制御されるようになっている。
【0024】
さらに、出力I/F36には、各色プリントヘッド18(Kプリントヘッド18K、Cプリントヘッド18C、Mプリントヘッド18M、Yプリントヘッド18Y)が接続されており、マイクロコンピュータ32によって各色プリントヘッド18からのインクの吐出が制御される。
【0025】
各色プリントヘッド18からのインクの吐出の制御は、例えば、各プリントヘッド18に設けられたインク吐出用の複数のノズルからインクを吐出するタイミングを制御することによって、キャリッジ16の走査方向に対する画像記録位置を制御することができ、各プリントヘッド18のインク吐出用の複数のノズルを図4に示すように、実際に使用する実使用領域44と許容領域46とを設定し、実使用領域44を制御することによって、用紙Pの搬送方向に対する画像記録位置を制御することができる。また、吐出タイミング及び実使用領域44の制御を同時に行なうことによって、プリントヘッドの傾きに対する補正を行なうことができる。
【0026】
続いて、上述のように構成されたカラープリンタ10における画像ずれの検出調整について図5のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
ここで、図2に示すように、キャリッジ16の走査方向をX方向(水平方向)、用紙の搬送方向をY方向(垂直方向)、Y方向に対する傾斜をチルトとして説明する。
【0028】
まず、ステップ100では、K色の並列バーを印字してK色のチルト補正が行なわれる。K色のチルト補正は、図6のフローチャートに沿って行なわれる。
【0029】
すなわち、Kプリントヘッド18Kの上流側のノズルを用いて、図7の上段に示すように、Y方向に長い複数の並列バー48がX方向に沿って印字される。並列バー48の印字間隔は、並列バー48のX方向の印字長分の間隔をおいて印字される(ステップ120)。この時、所定数の並列バー48を1つのブロックとして、各ブロック毎に4ドットづつチルトした並列バー48として印字される。なお、各ブロック毎のチルトは、現在の状態を中央値として、正負にそれぞれ4ドットづつチルトするようになっており、図8に示すように±16ドットの調整幅とされている。
【0030】
続いて、Kプリントヘッド18Kの上流側のノズルで印字された並列バー48の位置にKプリントヘッド18Kの下流側のノズルが位置するように用紙PがY方向に移動される(ステップ122)。そして、上流側のノズルで印字した並列バー48と同様に各ブロック毎に4ドットづつチルトして、下流側のノズルで並列バー50が図7の下段に示すように上流側のノズルで印字した並列バー48間に印字される(ステップ124)。このように印字された並列バー48、50がキャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって濃度検出され(ステップ126)、最も平均濃度の高いブロックが検出されて、該ブロックのチルト量をK色の仮のチルト量として設定される(ステップ128)。
【0031】
また、ステップ120と同様にして、K色の上流側のノズルを用いて、X方向に沿って複数の並列バー48が印字される(ステップ130)。この時、所定数の並列バー48を1つのブロックとして、各ブロック毎に1ドット分チルトした並列バー48として印字される。なお、各ブロックのチルトは、ステップ128で設定された仮のチルト量を中央値として、正負にそれぞれ1ドットづつチルトするようになっており、図8に示すように±4ドットの調整幅とされている。
【0032】
続いて、Kプリントヘッド18Kの上流側のノズルで仮設定されたチルト量で印字された並列バー48の位置にKプリントヘッド18Kの下流側のノズルが位置するように用紙PがY方向に移動される(ステップ132)。そして、上流側のノズルで印字した並列バー48と同様に各ブロック毎に1ドットづつチルトして、下流側のノズルで並列バー50が上流側のノズルで印字した並列バー48間に印字される(ステップ134)。このように印字された並列バー48、50をキャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって濃度が検出され(ステップ136)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックのチルト量をK色のチルト量として設定される。そして、設定されたチルト量分をデータ展開する際に補正することによって、K色に対するチルト補正が行なわれる。例えば、設定されたチルト量に応じて印字タイミングを変更したり、印字データを入れ替えたりすることによってチルト補正を行なうことが可能である。
【0033】
このようにK色のチルト補正処理では、図8に示すように、4ドット毎の粗調整を行なった後、1ドット毎の微調整を行なうことによって、K色のチルト補正を行なっている。すなわち、段階的にK色のチルト補正を行なうことにより、用紙に記録するパターン数を少なくすることができる。
【0034】
続いて、図5におけるステップ100でK色のチルト補正が行なわれると、ステップ102では、X方向色レジ補正が行なわれる。X方向色レジ補正は、図9のフローチャートに沿って行なわれる。
【0035】
すなわち、ステップ100でチルト補正されたK色の並列バー52Kが所定数を1ブロックとして複数ブロック印字され(ステップ150)、カラープリントヘッド18の上流側のノズルにおけるチルトに影響されないノズル列長となる一部のノズルを用いて繰り返しカラー色(CMY色のいずれか)の印字(前記一部のノズルによって印字してY方向に用紙Pを移動しての繰り返しによる印字)を行なうことによりブロック毎にX方向に4ドットずらした並列バー52C(又は52M、52Y)が、図10に示すように、K色の並列バー52K間に印字される(ステップ152)。ここで、上流側のノズルにおけるチルトに影響されないノズル列長となる一部のノズルを用いて繰り返しカラー色の印字を行なうことにより、カラー色の並列バー52C、52M、52Yはチルトしてないものを印字することができ、図10に示すよりに、K色の並列バーとカラー色の並列バー52C、52M、52Yが略平行となる。なお、各ブロック毎のずれは、現在の状態を中央値として、正負に4ドットづつずれるようになっており、図8に示すように、±16ドットの調整幅とされている。
【0036】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの平均濃度が検出され(ステップ154)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックの画像ずれ量が仮のレジずれ量として設定される(ステップ156)。なお、光学的検出手段22は、K色に対する各色のずれの違いにより重なる面積が変化することにより生じる平均濃度の変化を検出する。
【0037】
そして、ステップ158では、各色レジずれ量の仮設定が終了したか否か判定され、該判定が肯定されるまで、ステップ150〜158までの処理が繰り返され、該判定が肯定されるとステップ160へ移行する。
【0038】
各色について、仮のレジずれ量が設定されると、ステップ150と同様にして、K色の並列バーが所定数を1ブロックとして複数ブロック印字され(ステップ160)、カラープリントヘッドの上流側のノズルにおけるチルトに影響されないノズル列長となる一部のノズルを用いて繰り返しカラー色の印字を行なうことによりブロック毎に1ドットずらして並列バーが印字される(ステップ162)。なお、各ブロック毎のずれは、ステップ156で設定された仮のレジずれ量を中央値として、正負に1ドットづつずれるようになっており、図8に示すように、±4ドットの調整幅とされている。
【0039】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの濃度が検出され(ステップ164)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックの画像ずれ量がレジずれ量として設定される。そして、設定されたレジずれ量分をデータ展開する際に補正することによって、X方向の色レジ補正が行なわれる(ステップ166)。例えば、設定されたレジずれ量に応じて印字タイミングを変更したり、印字データを入れ替えたりすることによって色レジ補正を行なうことが可能である。
【0040】
そして、ステップ168では、各色についてレジずれ補正が終了したか否か判定され、該判定が肯定されるまで、ステップ160〜168までの処理が繰り返され、該判定が肯定されると色レジ補正処理が終了する。
【0041】
上述したように、X方向色レジ補正処理は、図8にも示すように、チルト補正されたK色を基準として4ドット毎の粗調整を行なった後に、1ドット毎の微調整を行なっている。すなわち、段階的に色レジ補正を行なうことにより、用紙に記録するパターン数を少なくすることができる。
【0042】
このように、K色の並列バーのブロックに各色の並列バーのブロックを重ねているので、K色の垂直線とずれの変化するカラー色の並列バーの重ね合わせによりモワレが発生し、該モワレによって光学的検出手段による濃度変化の検出を正確に行なうことができる。この時、チルト補正されたK色を基準に色レジ補正を行なうことによって、光学的検出手段22によって濃度を検出する際に、K色の部分は既に濃度が飽和していることで、重なり部分の濃度向上が無いため、純粋に面積階調効果が得られ、濃度変化を効率よく検出することができる。従って、チルト補正されたK色を基準に各色の色レジ補正を行なうことによって、色レジの補正を正確に行なうことができる。
【0043】
そして、K色を基準とすることにより、記録されたパターンの平均濃度が上がり、光源の照度向上をしても、光学的検出手段22における受光素子の出力が飽和することがなく、濃度差の拡大が可能となり、濃度の検出精度が向上し、分光特性の異なる光源等が必要なくなる。また、各カラー色ともに同一の基準(チルト補正されたK色)で色レジ補正を行なうので、色レジ補正を正確に行なうことができる。
【0044】
なお、色レジ補正は、CMYの各色について、図8に示すように、粗調整を行なってから微調整を行なうようにしたが、後述するK色を基準に行なうチルト補正処理のように各色(CMY)毎に粗調整、微調整を行なうようにしてもよい。
【0045】
続いて、図5におけるステップ102でX方向色レジ補正が行なわれると、ステップ104では、K色を基準に各色のチルト補正が行なわれる。各色のチルト補正は、図11のフローチャートに沿って行なわれる。
【0046】
すなわち、ステップ100でチルト補正されたK色の並列バー54Kが所定数の1ブロックとして複数ブロック印字され(ステップ180)、K色の並列バー54K間にカラー色の並列バー54C(又は54M、54Y)がブロック毎に4ドットチルトして印字される(ステップ182)。なお、各ブロック毎のチルトは、現在の状態を中央値として、正負に4ドットづつチルトするようになっており、図8に示すように、±16ドットの調整幅とされている。すなわち、図12に示すように、チルトしてないK色の並列バー54Kのブロックに、4ドットづつチルトしたカラー色の並列バー54C(又は54M、54Y)のブロックが重ねて印字される。ここで、図12には、K色とC色、K色とM色、K色とY色のそれぞれの印字パターンを示す。
【0047】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの濃度が検出され(ステップ184)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックのカラー色のチルト量を仮のチルト量として設定される(ステップ186)。なお、光学的検出手段22は、K色に対する各色の傾斜度の違いにより並列バーの重なる面積が変化することにより生じるブロックの平均濃度の変化を検出する。
【0048】
また、ステップ180と同様にして、K色の並列バー54Kが所定数を1ブロックとして複数ブロック印字され(ステップ188)、K色の並列バー54K間にカラー色の並列バー54C(又は54M、54Y)がブロック毎に1ドットチルトして印字される(ステップ190)。なお、各ブロックのチルトは、ステップ186で設定された仮のチルト量を中央値として、正負に1ドットづつチルトするようになっており、図8に示すように、±4ドットの調整幅とされている。
【0049】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの濃度が検出され(ステップ192)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックのカラー色のチルト量がカラー色のチルト量として設定される。そして、設定されたチルト量分をデータ展開する際に補正することによって、カラー色のチルト補正が行なわれる。例えば、設定されたチルト量に応じて印字タイミングを変更したり、印字データを入れ替えたりすることによってカラー色のチルト補正を行なうことが可能である。
【0050】
なお、カラー色のチルト補正は、各色(CMY)毎について上記処理を行なうことによってなされるが、X方向色レジ補正処理のように、各色の粗調整を行なってから各色の微調整を行なうようにしてもよい。
【0051】
このように、本実施の形態におけるカラー色のチルト補正では、図8にも示すように、チルト補正されたK色を基準として4ドット毎の粗調整を行なった後に、1ドット毎の微調整を行なうことによって、カラー色のチルト補正を行なっている。すなわち、段階的にカラー色のチルト補正を行なうことにより、用紙Pに記録するパターン数を少なくすることができる。
【0052】
ところで、従来のように単色のパターンでチルトの補正を行なった場合には、K色のチルト補正(図6のフローチャート)と同様の方法にて、上流側のノズルと下流側のノズルを用いて図13に示すように、各色毎に単色のパターンを形成するが、この場合には、光学的検出手段22によって各ブロックの濃度を検出する際に、図14に示すように、光学的検出手段における受光素子出力が大きくなり、Y色の濃度変化の検出が困難となってしまうが、本実施の形態では、上述したように、K色の並列バーのブロックに各色の並列バーのブロックを重ねているので、K色の垂直線と傾きの変化するカラー色の並列バーの重ね合わせによりモワレが発生し、該モワレによって光学的検出手段による濃度変化の検出を正確に行なうことができる。この時、チルト補正されたK色を基準に各カラー色のチルト補正を行なうことによって、光学的検出手段22によって濃度を検出する際に、K色の部分は既に濃度が飽和していることで、重なり部分の濃度向上が無いため、純粋に面積階調効果が得られ、図15に示すように、各色ともに略同一の受光素子出力となり濃度変化を効率よく検出することができる。従って、カラー色のチルトを正確に補正することができる。なお、図14、15に示す横軸のパターンブロックNo.は図12、13に示すパターンのブロックNo.に対応する。
【0053】
そして、K色を基準とすることにより、記録されたパターンの平均濃度が上がり、光源の照度向上をしても、光学的検出手段22における受光素子の出力が飽和することがなく、濃度差の拡大が可能となり、濃度の検出精度が向上し、分光特性の異なる光源等が必要なくなる。また、各カラー色ともに同一の基準(チルト補正されたK色)でカラー色のチルト補正を行なうので、カラー色のチルト補正を正確に行なうことができる。
【0054】
また、本実施の形態では、光学的検出手段22がキャリッジ16の用紙P送り方向下流側の位置に配置されているので、パターンの印字を行なった後に速やかに光学的検出手段22による検出を行なうことができると共に、図12に示すように、各色プリントヘッドのチルトによる影響が最も大きい位置(Y方向下流側の位置)を検出することができるので、濃度変化の検出を正確に行なうことができる。
【0055】
さらには、K色のパターンを記録してからカラー色のパターンを記録する際には、用紙送りを必要としないので、パターン形成に要する時間を短縮することができる。
【0056】
続いて、図5におけるステップ104でK色を基準に各色のチルト補正が行なわれると、ステップ106では、往路のK色を基準にX方向往復印字補正処理が行なわれる。X方向往復印字補正は、図16のフローチャートに沿って行なわれる。
【0057】
すなわち、ステップ100でチルト補正されたK色の並列バーが所定数の1ブロックとして複数ブロックがキャリッジ16の往路側で印字され(ステップ200)、K色の並列バー間に各色(KCMY)の並列バーがブロック毎に4ドットずらして、キャリッジ16の復路側で印字される(ステップ202)。すなわち、印字されるパターンとしては、図10に示したX方向色レジ補正のパターンと同様なパターンが印字される。なお、各ブロック毎のずれは、現在の状態を中央値として、正負に4ドットづつずれるようになっており、図8に示すように、±16ドットの調整幅とされている。
【0058】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの濃度が検出され(ステップ204)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックの画像ずれ量が仮の往復ずれ量として設定される(ステップ206)。なお、光学的検出手段22は、K色に対する各色のずれの違いにより重なる面積が変化することにより生じる平均濃度の変化を検出する。
【0059】
また、ステップ200と同様にして、K色の並列バーが所定数を1ブロックとして複数ブロック、キャリッジの16の往路側で印字され(ステップ208)、K色の並列バー間に各色(KCMY)の並列バーがブロック毎に1ドットずらして、キャリッジ16の復路側で印字される(ステップ210)。なお、各ブロックのずれは、ステップ206で設定された往復ずれ量を中央値として、正負に1ドットづつずれるようになっており、図8に示すように、±4ドットの調整幅とされている。
【0060】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの濃度が検出され(ステップ212)、最も濃度変化の少ないブロックが検出され、該ブロックの往復ずれ量がキャリッジ16の往復による往復ずれ量として設定される。そして、設定された往復ずれ量分をデータ展開する際に補正することによって、往復ずれ補正が行なわれる。例えば、設定された往復ずれ量に応じて印字タイミングを変更したり、印字データを入れ替えたりすることによって往復ずれ補正を行なうことが可能である。
【0061】
なお、往復ずれ補正は、各色(KCMY)毎について上記処理を行なうことによってなされるが、X方向色レジ補正処理のように、各色の粗調整を行なってから各色の微調整を行なうようにしてもよい。
【0062】
このように、K色の並列バーのブロックに各色の並列バーのブロックを重ねているので、K色の垂直線とずれの変化するカラー色の並列バーの重ね合わせによりモワレが発生し、該モワレによって光学的検出手段による平均の検出を正確に行なうことができる。
【0063】
ところで、従来のように単色のパターンで往復ずれの補正を行なった場合には、図17に示すように、往路で印字した並列バーのブロックの並列バー間に、復路で印字した並列バーのブロックが重なるように少しづつずらして単色のパターンを形成するが、この場合には、光学的検出手段22によって濃度を検出する際に、図18に示すように、光学的検出手段22における受光素子出力が大きくなり、Y色の濃度変化の検出が困難となってしまうが、本実施の形態では、上述したように、K色の並列バーのブロックに各色の並列バーのブロックを重ねているので、K色の垂直線とずれの変化するカラー色の並列バーの重ね合わせによりモワレが発生し、該モワレによって光学的検出手段による濃度変化の検出を正確に行なうことができる。この時、チルト補正され往路で記録されたK色を基準に往復ずれ補正を行なうことによって、光学的検出手段22によって濃度を検出する際に、K色の部分は既に濃度が飽和していることで、重なり部分の濃度向上が無いため、純粋に面積階調効果が得られ、図19に示すように、濃度変化を効率よく検出することができる。従って、チルト補正され往路で記録されたK色を基準に各色の往復ずれ補正を行なうことによって、各色の往復ずれ補正を正確に行なうことができる。
【0064】
そして、K色を基準とすることにより、記録されたパターンの平均濃度が上がり、光源の照度向上をしても、図20に示すように、光学的検出手段22における受光素子の出力が飽和することがなく、濃度差の拡大が可能となり、濃度の検出精度が向上し、分光特性の異なる光源等が必要なくなる。また、各色の往路復路ともに同一の基準(チルト補正され往路で記録されたK色)で往復ずれ補正を行なうので、往復ずれ補正を正確に行なうことができる。
【0065】
そして、図5におけるステップ106で往路のK色を基準にX方向往復印字補正が行なわれると、ステップ108では、K色を基準にY方向色レジ補正処理が行なわれる。Y方向色レジ補正は、図21のフローチャートに沿って行なわれる。
【0066】
すなわち、ステップ100でチルト補正されたK色の並列バーが所定数を1ブロックとして複数ブロック印字される(ステップ300)。なお、上記までの処理(ステップ100〜106)では、Y方向に長い並列バーからなるブロックが印字されてきたが、ここで、印字される複数の並列バーのブロックは、X方向に長い並列バーからなるブロックが印字される。そして、K色の並列バー間にカラー色の並列バーがブロック毎にY方向に4ドットづつずらして印字される(ステップ302)。なお、各ブロック毎のずれは、現在の状態を中央値として、正負に4ドットづつずれるようになっており、図8に示すように、±16ドットの調整幅とされている。
【0067】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの濃度が検出され(ステップ304)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックの画像ずれ量が仮のレジずれ量として設定される(ステップ306)。なお、光学的検出手段22は、K色に対する各色のずれの違いにより重なる面積が変化することにより生じる平均濃度の変化を検出する。
【0068】
また、ステップ300と同様にして、K色の並列バーが所定数を1ブロックとして複数ブロック印字され(ステップ308)、K色の並列バー間にカラー色の並列バーがブロック毎に1ドットずらして並列バーが印字される(ステップ310)。なお、各ブロック毎のずれは、ステップ308で設定されたレジずれ量を中央値として、正負に1ドットづつずれるようになっており、図8に示すように、±4ドットの調整幅とされている。
【0069】
そして、キャリッジ16に搭載された光学的検出手段22によって、各ブロックの濃度が検出され(ステップ312)、最も平均濃度の高いブロックが検出され、該ブロックの画像ずれ量がレジずれ量として設定される。そして、設定されたレジずれ量分をデータ展開する際に補正することによって、Y方向の色レジ補正が行なわれる(ステップ314)。例えば、使用するノズルを選択したり、印字データを入れ替えたりすることによって色レジ補正を行なうことが可能である。
【0070】
なお、カラー色のチルト補正は、各色(CMY)毎について上記処理を行なうことによってなされるが、X方向色レジ補正処理のように、各色の粗調整を行なってから各色の微調整を行なうようにしてもよい。
【0071】
このように、Y方向の色ずれ補正についてもK色を基準に各色の色ずれ補正が行なわれ、画像ずれ検出調整の処理を終了する。
【0072】
なお、上記の実施の形態における画像ずれ検出調整の処理では、K色及びカラー色の並列バーを記録する際の濃度について言及しなかったが、それぞれの並列バーの濃度は、100%でもよいし、それぞれの処理において、適宜異なるようにしてもよい。
【0073】
また、上記の実施の形態における画像ずれ検出処理のそれぞれの処理において、並列バーをブロック毎に印字し、それぞれのブロック毎にチルト量、ずれ量等異なるように印字するようにしたが、ブロック毎に印字せずに、並列バー毎にチルト量、ずれ量等異なるように印字するようにしてもよい。
【0074】
以上説明したように本発明によれば、基準記録ヘッドの所定方向の上流側が記録した基準並列バーと、基準記録ヘッドの所定方向の下流側が記録した基準並列バーとからなる傾斜が異なる複数のブロックの中から最も平均濃度の高いブロックに基づいて、基準記録ヘッドの記録位置を調整するので、全ての記録ヘッドで記録される画像を基準記録ヘッドにおいて合わせることができ、基準記録ヘッドの記録位置の補正を正確に行なうことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るカラープリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】 各色プリンタヘッドの配列を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るカラープリンタの制御系を示すブロック図である。
【図4】 プリントヘッドの記録領域を説明する図である。
【図5】 画像ずれの検出調整を示すフローチャートである。
【図6】 K色チルト補正処理を示すフローチャートである。
【図7】 K色チルト補正を説明するための図である。
【図8】 画像ずれの検出調整の一連の流れを示す図である。
【図9】 X方向色レジ補正処理を示すフローチャートである。
【図10】 X方向色レジ補正のパターンを示す図である。
【図11】 カラーチルト補正処理を示すフローチャートである。
【図12】 カラーチルト補正のパターンを示す図である。
【図13】 従来のカラーチルト補正のパターンを示す図である。
【図14】 光学的検出手段による従来のカラーチルト補正のパターンの検出出力を示す図である。
【図15】 光学的検出手段による本実施の形態におけるカラーチルト補正のパターンの検出出力を示す図である。
【図16】 往復ずれ補正処理を示すフローチャートである。
【図17】 従来の往復ずれ補正のパターンを示す図である。
【図18】 光学的検出手段による従来の往復ずれ補正のパターンの検出出力を示す図である。
【図19】 光学的検出手段による本実施の形態における往復ずれ補正のパターンの検出出力を示す図である。
【図20】 照度向上条件(図19に対して略2倍の照度)での光学的検出手段による本実施の形態における往復ずれ補正のパターンの検出出力を示す図である。
【図21】 Y方向色レジ補正処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 カラープリンタ
18 プリントヘッド
18K Kプリントヘッド
18C Cプリントヘッド
18M Mプリントヘッド
18Y Yプリントヘッド
Claims (5)
- 走査方向と該走査方向と交差する所定方向との各々に沿って配列された複数のノズルを各々備え、記録媒体上を走査方向に往復走査することによってカラー画像を記録する、各々記録する色が異なる複数の記録ヘッドの各々の記録位置を調整する画像記録位置調整方法であって、
前記複数の記録ヘッドのうち予め定めた色の記録ヘッドを基準記録ヘッドに定め、該基準記録ヘッドの前記所定方向の上流側に位置する複数のノズルを用いて前記記録媒体上に前記所定方向に対して傾斜角が同じになる複数の第1の基準並列バーからなるブロックを、各々のブロックの第1の基準並列バーの前記傾斜角が異なるように前記所定方向に沿って複数ブロック記録し、
前記基準記録ヘッドの前記所定方向の下流側に位置する複数のノズルを用いて前記記録媒体上に前記傾斜角が各ブロック内の前記第1の基準並列バーの傾斜角と同じになる第2の基準並列バーを各ブロックの前記第1の基準並列バーの間に記録し、
前記第1の基準並列バーと前記第2の基準並列バーとを含むブロック各々の平均濃度を検出し、最も平均濃度が高いブロックのバーの傾斜角を前記基準記録ヘッドの傾きの量として設定することにより前記基準記録ヘッドの記録位置を調整することを特徴とする画像記録位置調整方法。 - 前記基準記録ヘッドが黒色の画像を記録するための黒用記録ヘッドであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録位置調整方法。
- 前記基準記録ヘッドの記録位置を調整した後、前記基準記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に前記走査方向に配列された複数の第3の基準並列バーからなるブロックを、各々のブロックの第3の基準並列バーの位置が前記走査方向に所定ドットずつずれるように前記所定方向に沿って複数ブロック記録し、
前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に第1の並列バーを各ブロックの前記複数の第3の基準並列バーの間に記録し、
前記第3の基準並列バーと前記第1の並列バーとを含むブロック各々の平均濃度を検出し、最も平均濃度の高いブロックのドットのずれ量を前記別の記録ヘッドの補正量として設定することにより前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドの記録位置を調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像記録位置調整方法。 - 前記基準記録ヘッドの記録位置を調整した後、該基準記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の基準並列バーを往路走査時または復路走査時に記録し、
前記基準記録ヘッドまたは前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の並列バーを往路及び復路走査時について記録し、
前記基準並列バーと前記並列バーの位置関係に基づいて前記複数の記録ヘッドの往路及び復路走査時における記録位置を調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像記録位置調整方法。 - 前記基準記録ヘッドと前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドの記録位置を調整した後、該基準記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の基準並列バーを往路走査時または復路走査時に記録し、
前記基準記録ヘッドまたは前記基準記録ヘッドとは別の記録ヘッドを用いて前記記録媒体上に複数の並列バーを往路及び復路走査時について記録し、
前記基準並列バーと前記並列バーの位置関係に基づいて前記複数の記録ヘッドの往路及び復路走査時における記録位置を調整することを特徴とする請求項3に記載の画像記録位置調整方法。
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