JP4017283B2 - 多孔性シート及び吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面材として使用される多孔性シート及びその製造方法並びにそれを用いた吸収性物品、更に該多孔性シートに繊維状ウエブを張り合わせた複合シート及びそれを用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
通気性を有し且つ液不透過性を有する通気性シート(又はフィルム)は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等における防漏シートとして近年広く使用されている。このような通気性シートは、一般に、ポリオレフィン系樹脂に充填剤微粒子を添加し、これらを混練した後、溶融成形してシート状となし、次いで一軸又は二軸の延伸加工で多孔化することにより製造されている。このように製造される通気性シートにおいては、延伸によりポリオレフィン樹脂と充填剤微粒子との界面を起点として通気性微細孔(ミクロボイド)が生じ、それにより孔径0.04〜4μm程度の開孔部が形成されている。
【0003】
かかる通気性シート及び該通気性シートを製造する方法は、種々の公報により提案されている。
例えば、特開昭62−10141号公報には、ポリオレフィン系樹脂、充填剤及びトリグリセライドを含有する組成物を溶融成形して得られたフィルム又はシートを延伸加工することを特徴とする多孔性フィルム又はシートの製造方法が開示されている。
また、特開昭62−27438号公報には、ポリオレフィン系樹脂42〜87体積%と無機充填剤58〜13体積%との組成物形成されるフィルムを少なくとも一軸方向に延伸して通気性フィルムを製造する方法において、前記ポリオレフィン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン50〜95重量%と分岐状低密度ポリエチレン50〜5重量%との混合物を用い、かつ、前記組成物として炭素数10〜22の脂肪酸と炭素数1〜12の脂肪族アルコールとから得られる脂肪酸族アルコール系脂肪酸エステルを用い、該エステルを前記組成物100重量部に対して3〜35重量部配合することを特徴とする通気性フィルムの製造方法が開示されている。
更に、特公昭63−35721号公報には、使い捨ておむつに用いられる、吸収体と重ねて一体成形する液不透過性の防漏シートとして、ポリオレフィン系樹脂100重量部、充填剤28〜200重量部、及び水酸基末端液状ポリブタジエンに水素添加することにより生成した液状又はワックス状のポリヒドロキシ飽和炭化水素10〜70重量部からなる組成物を混練し、フィルム化した後、少なくとも一方向に1.2倍以上延伸して微細孔を生じさせたフィルムが開示されている。
【0004】
しかしながら、これらの通気性シートは、通気性微細孔による光散乱のため、不透明な白濁したシートとなり、特に使い捨ておむつにおける裏面材として用いた場合に、おしっこが外側から見えないという問題があった。
【0005】
また、特開平5−168660号公報において、全光線透過率30%以上、かつ、透湿度が1000g/m2 ・24h以上である通気性フィルムを防漏シートとして用いる使い捨ておむつが開示されている。しかし、実際には、おしっこが見える位に全光線透過率を上げると透湿度が低くなっており、実用上ムレやカブレの発生する範囲であるという問題があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、全光線透過率及び透湿度が高く、特に吸収性物品に用いた場合に実用上ムレやカブレの発生のない多孔性シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意研究の結果、透湿性シート上に、特定の面積を有する透明領域が形成されてなり、特定の透湿度を有する多孔性シートが、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0008】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、透湿性シート上に、全光線透過率が50%未満の不透明領域及び全光線透過率が55%以上の透明領域が形成されており、透湿度が1.2〜3.0g/100cm2・hであり、該透明領域の面積が10〜25%であり、該透明領域が、エンボス模様で形成されており、該エンボス模様が、キャラクターマーク、文字、ロゴ又は各種絵柄であり、上記不透明領域は、上記透明領域を形成するためのエンボス加工によるエンボス模様が形成されない領域であり、上記透明領域は、上記透湿性シート上に、鋼鉄製エンボスロール及び鋼鉄製受けロールの両ロールを90〜130℃に加熱して用いるヒートエンボス加工を施して形成されており、上記透湿性シートが、ポリオレフィン系樹脂20〜70重量%、充填剤30〜80重量%及び柔軟化剤0〜10重量%を配合してなる組成物から得られるシートであることを特徴とする多孔性シートを提供するものである。
【0009】
また、本発明は、多孔性シートの製造方法であって、上記透湿性シートを成形した後、90〜130℃に加熱した鋼鉄製エンボスロール及び90〜130℃に加熱した鋼鉄製受けロールにより該透湿性シート上に透明領域を形成することを特徴とする多孔性シートの製造方法を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、液透過性の表面材、液不透過性の裏面材、及び該表面材と該裏面材との間に介在する吸収体を備えた吸収体物品において、上記裏面材として、上記多孔性シートを用いたことを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、上記多孔性シートの片面に繊維状ウエブを張り合わせた複合シートを提供するものである。
【0012】
また、本発明は、液透過性の表面材、液不透過性の裏面材、及び該表面材と該裏面材との間に介在する吸収体を備えた吸収体物品において、上記裏面材として、上記複合シートを用いたことを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の多孔性シートについて詳細に説明する。
本発明の多孔性シートは、透湿性シート上に、全光線透過率が50%未満の不透明領域及び全光線透過率が55%以上の透明領域が形成されており、透湿度が0.8〜4g/100cm2・hであり、該透明領域の面積が10〜25%であり、該透明領域が、エンボス模様で形成されていることを特徴とするものである。
このように、本発明の多孔性シートは、上記透明領域が上記範囲の面積で形成されているため全体として全光線透過率が高く、また、上記不透明領域が該透明領域以外の部分に形成されているため上記範囲の高い透湿度を有するものである。その結果、本発明の多孔性シートを、特に吸収性物品に用いた場合には、ムレやカブレの発生がなく、とりわけ使い捨ておむつに用いた場合に、尿の視認性が高く、実用的である。
【0014】
先ず、本発明の多孔性シートに用いられる透湿性シートについて説明する。
本発明に使用される上記透湿性シートは、ポリオレフィン系樹脂、充填剤及び柔軟化剤からなる樹脂組成物〔以下、この樹脂組成物を「組成物(a)」という〕から成形することにより得られるものである
上記組成物(a)に使用されるポリオレフィン系樹脂としては、オレフィンのホモポリマー又はコポリマーや、オレフィンと他のモノマーとのコポリマーをこれらの1種又は2種以上で使用することができ、該オレフィンとしては、エチレン又はプロピレンが好適に使用される。特に、上記ポリオレフィン系樹脂としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレンが好ましく、就中、密度が0.900〜0.940g/cm3でメルトフローレート(MFR)が0.1〜20g/10分の線状低密度ポリエチレンが一層好ましい。また、上記ポリオレフィン系樹脂として、結晶性ポリオレフィンと、X線による結晶化度が5〜25%で且つ密度が0.86〜0.90g/cm3である(エチレン−α−オレフィン)コポリマーとの混合物を使用した場合には、得られる多孔性シートに柔軟性が付与されるため、特に引っ張り、引き裂き強度に優れる利点を有するので好ましい。該(エチレン−α−オレフィン)コポリマーは、一般に該結晶性ポリオレフィン100重量部に対して20〜100重量部の割合で使用される。
上記ポリオレフィン系樹脂は、上記組成物(a)中、20〜70重量%、好ましくは30〜60重量%となるように用いられる。
尚、上記組成物(a)には、上記ポリオレフィン系樹脂の特性を失わない範囲で、ポリオレフィン系樹脂以外の他の樹脂を配合してもよい
【0015】
また、上記組成物(a)に使用される充填剤に特に制限はないが、通常ゴム又はプラスチック中に混合される充填剤、例えば、炭酸カルシウム、石膏、硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、水和けい酸、無水ケイ酸、ソーダ灰、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、各種セメント、火山灰、シラス、酸化チタン、酸化鉄及びカーボンブラックのような無機充填剤、種々の金属粉、その他の無機物及び無機物を主体とする有機金属塩や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂及びポリアクリル酸ソーダ等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリアクリル酸エステル等の熱可塑性樹脂を放射線等で架橋した樹脂、或いは融解温度が透湿性シートの成形温度よりも高い樹脂のようなポリマー等が挙げられる。上記充填剤は、好ましくは0.5〜4.0μm、特に好ましくは0.7〜2.0μmの平均粒径を有する粉粒体として用いることが望ましい。該平均粒径が4.0μmを超える場合には、細孔が大きくなるため、フィルムの耐水性、強度が低下することがある。また0.5μm未満の場合、混練の際、均一分散させることが難しく、フィルム状成形物に充填剤の粒子の凝集物が生じ易くなるとともに、均一な延伸が困難となり、延伸処理時に破断を起こしやすくなる。
【0016】
また、上記充填剤は、樹脂組成物中で分散性を良くするため、その表面を脂肪酸等で処理したものを用いることが好ましい。尚、このような表面処理をしていない充填剤を用いる場合には、上記ポリオレフィン系樹脂と混練するときに、脂肪酸等を添加することにより、表面処理をしているものを用いる場合と同様の効果が得られる。
【0017】
上記充填剤の配合量は、上記組成物(a)中、30〜80重量%、好ましくは40〜70重量%である。該充填剤の配合量が30重量%未満では、得られる透湿性シートに形成される連通孔の数が少なくなるため透湿性が小さくなり、80重量%を超えると、シートの耐水性、強度及び成形性が低下するおそれがある。
【0018】
また、上記組成物(a)に使用される柔軟化剤に特に制限はないが、通常ゴムやプラスチックに配合される可塑剤や滑剤を使用することができ、例えば、脂肪酸と脂肪族アルコールとからなるモノエステル、芳香族カルボン酸と脂肪族アルコールとからなるモノエステル又はポリエステル、脂肪族ポリカルボン酸とポリアルコールとからなるポリエステル、モノカルボン酸及び/又はポリカルボン酸とモノアルコール及び/又はポリアルコールとからなるポリエステル、アルコール及び/又はカルボン酸の一部を残したエステル又はポリエステル、脂肪族アミド、芳香族アミド、脂肪酸の金属石鹸、芳香族カルボン酸の金属石鹸、ブタジエンオリゴマー、ブテンオリゴマー、イソブチレンオリゴマー、イソプレンオリゴマー、石油樹脂、クマロン樹脂、ケトン樹脂、塩素化パラフィン、シリコーン油、流動パラフィン、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
【0019】
上記柔軟化剤の配合量は、上記組成物(a)中、0〜10重量%、好ましくは0.1〜7重量%である。該柔軟化剤の配合割合が10重量%より多くなると、多孔性シート表面に柔軟化剤がブリードアウトしてベタツキが生じるため上記範囲とする。
【0020】
上記組成物(a)としては、特に、柔軟性、強度バランスの点から、上記ポリオレフィン系樹脂20〜70重量%、上記充填剤30〜80重量%及び上記柔軟化剤が0〜10重量%を配合してなる組成物を用いる。
【0021】
また、上記組成物(a)には、上記成分(ポリオレフィン系樹脂、充填剤及び柔軟化剤)以外に、少量の安定剤、着色剤及び/又は滑剤等の添加物を配合することもできる。これらの添加物の配合量は、上記組成物(a)中、好ましくは0.01〜5重量%である。
【0022】
本発明に使用される上記透湿性シートは、その成形法に特に制限されないが、例えば、上記樹脂組成物を溶融混練してシート状に成形した後、延伸処理することによって得られる。
【0023】
そして、本発明の多孔性シートは、上記透湿性シート上に、加熱したエンボスロールにより、上記透明領域の面積及び上記透湿度がそれぞれ特定範囲内になるように、上記不透明領域及び上記透明領域を形成することにより得られる
【0024】
而して、本発明の多孔性シートは、上述したように、透湿性シート上に、上記不透明領域及び上記透明領域が形成されており、透湿度(シート全体の透湿度)が1.2〜3.0g/100cm2・hであり、該透明領域の面積が10〜25%である。
ここで、本発明の多孔性シートの透湿度が0.8g/100cm2・h未満であると、通気性が不十分で、ムレ、カブレの原因となり、4g/100cm2・hを超えると、通気性が大きすぎ、湿った感じとなり、不快な感触を与える
また、上記透明領域の面積が5%未満であると、充分な尿の視認性が得られなくなり、30%を超えると、透湿性、強度及び柔軟性等の物性が低下したり、また、しわの発生等の加工性低下が起こる。上記透明領域の面積は、10〜25%である。
尚、全光線透過率及び透湿度の測定法は、後述の実施例において示す方法が採用される。
【0025】
また、上記透明領域は、尿の視認性の点で、該全光線透過率が55%以上としてあり、特に60%以上であることが好ましい。
【0026】
また、上記透明領域は、エンボス模様で形成されている。従って、該透明領域がエンボス模様で形成されている場合について図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本発明の多孔性シートの一実施形態を示す平面図である。また、図2及び3は、それぞれ本発明の多孔性シートの他の実施形態を示す平面図である。また、図4は、比較例の多孔性シートを示す平面図である。
図1に示すように、本発明の多孔性シート20は、上記エンボス模様で形成された、特定面積を占める透明領域21と、それ以外の不透明領域22とから構成されている。また、図2及び3に示す本発明の多孔性シートについても、それぞれエンボス模様が異なる以外は図1に示す多孔性シートと同じ構成からなる。
上記エンボス模様としては、キャラクターマーク、文字、ロゴ、各種絵柄が挙げられる。具体的には、図1に示す種々の動物柄、図2に示すうさぎ柄、図3に示す別のうさぎ柄等のエンボス模様が挙げられる。
尚、図4に示す比較例の多孔性シートは、透明領域の面積が上記範囲の上限よりも大きいものである。このため、後述の実施例の項に示すように透湿度が低いものとなる(比較例3参照)。
【0027】
上記不透明領域は、上記透明領域を形成するためのエンボス加工によるエンボス模様が形成されない領域である。このような不透明領域は、上記透湿性シートに透明領域を形成する前の状態のままであってもよく、また、図2に示すようにドット柄等の柄模様が入っていていてもよい。該柄模様を入れる場合には、例えば、上記透明領域を形成するためのエンボス加工と同時に又は上記透明領域を形成するためのエンボス加工前若しくは加工後に、さらに柄のエンボス加工をすることにより、該柄模様入りの不透明領域を形成することができる。
【0028】
本発明の多孔性シートは、その厚さ(見かけ厚さ)が10〜100μm、特に20〜80μmであることが好ましい。
また、本発明の多孔性シートは、その耐水圧が1000mm・H2 O以上、特に2000〜4000mm・H2 Oであることが好ましい。
また、本発明の多孔性シートは、MD方向とCD方向との引っ張り強度〔単位:cN/cm〕の比(MD方向/CD方向)が300/100〜1000/500、特に400/150〜800/400であることが好ましい。
また、本発明の多孔性シートは、その引き裂き強度が、10cN以上、特に15〜150cNであることが好ましい。
尚、これらの物性の測定法は、後述の実施例において示す方法が採用される。
【0029】
本発明の多孔性シートは、上述の如く、透湿性シート上に、全光線透過率が50%未満の不透明領域及び全光線透過率が55%以上の透明領域が形成されており、透湿度が1.2〜3.0g/100cm2・hであり、該透明領域の面積が10〜25%であるため、全光線透過率及び透湿度が高く、特に吸収性物品に用いた場合に実用上ムレやカブレの発生のないものである。とりわけ使い捨ておむつに用いた場合に尿の視認性に優れたものである。
従って、本発明の多孔性シートは、表面材と裏面材と両材間に介在する吸収体とを具備する使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品における該裏面材、介護用の使い捨てシーツ等の衛生材料や衣料用素材又は雨具や簡易ジャンパ等として有用である。
【0030】
次に、本発明の多孔性シートの製造方法について詳細に説明する。
本発明の多孔性シートの製造方法は、上述した本発明の多孔性シートの好ましい製造方法であって、上記透湿性シートを成形した後、加熱したエンボスロールにより該透湿性シート上に透明領域を形成することを特徴とする。
【0031】
更に詳述すると、本発明の多孔性シートの製造方法は、ポリオレフィン系樹脂、充填剤、及び柔軟化剤等からなる組成物を、押出機等により均一に溶融、混練したペレットを製造するペレット製造工程、該ペレットをシート状成形物にするシート状成形工程、及び該成形物を一軸又は二軸に延伸処理する延伸処理工程を行うことにより、上記透湿シートを成形した後、加熱したエンボスロールにより該透湿シート上に透明領域を形成するエンボス工程を行う方法である。
【0032】
上記ペレット製造工程においては、上記組成物を、コーンブレンダー、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー等の混合機で混合した後、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ミキシングロール等の混練機を用いて混練し、ペレット化することにより、ペレットを製造する。かかる製造において、少量の安定剤、着色剤及び/又は滑剤を同時にあるいは別途に混合することもできる。
【0033】
また、上記シート状成形工程においては、上記ペレットを、インフレーション法又はTダイ法によりシート状に成形して、シート状成形物を得る。シート成形法としては、上記インフレーション法又はTダイ法の両成形法が可能であるが、均一な厚みのシート状成形物を得るためには、Tダイ法が優れており、一方、大量生産するためには、インフレーション法が優れている。
上記シート状成形物を得る際の成形温度は、インフレーション法では、上記組成物の融点より20〜90℃高い温度が好ましく、Tダイ法では、この温度から更に20〜50℃高い温度が好ましい。
【0034】
また、上記延伸処理工程においては、上記シート状成形物を、通常のロール延伸機、テンター延伸機、マンドレル延伸機等の延伸機を用いて一軸又は二軸に延伸する。特に、ロール延伸機による一軸延伸が生産性の点から好ましい。該ロール延伸機を用いてロール延伸する場合には、予熱ロールでシート状成形物を予熱し、延伸ロールで縦方向(MD方向)に一軸延伸後、弛緩させて熱固定を行う。このようにして上記シート状成形物を延伸することにより、上記樹脂組成物における充填剤と樹脂との間に、物理的な通気性微細孔が生じるため、シートに通気性及び透湿性が付与されるのである。
上記シート状成形物に上記通気性微細孔を生じさせるためには、使用用途にもよるが、少なくとも一方向の延伸倍率が1.2〜5倍の延伸を行うことが好適である。
また、得られる上記通気性微細孔の大きさは0.1〜5μm、特に0.3〜2μmであることが好ましい。該通気性微細孔の大きさが0.1μmより小さいと通気性、透湿性が低下することがあり、5μmより大きいと耐水性に悪影響を与えることがある。
【0035】
上述したように、上記ペレット製造工程、上記シート状成形工程及び上記延伸処理工程を経ることにより、透湿性シートが得られる。
【0036】
そして、上記エンボス工程においては、得られた上記透湿性シート上に、加熱したエンボスロールを用いるヒートエンボス加工を施して、透明領域を形成することにより行われる。該ヒートエンボス加工は、模様が彫られた鋼鉄製エンボスロールと、鋼鉄製ロールの受けロールとの間に通して行われる。ヒートエンボス加工は、特に透明領域の全光線透過率を高めるためには、鋼鉄製エンボスロール及び鋼鉄製ロール(受けロール)の両ロールを共に加熱することにより行われる。
ここで、ヒートエンボス加工する際の加熱温度は、90〜130℃の範囲で行う。また、ヒートエンボス加工の前に予熱を行うこともできる。
また、ヒートエンボス加工する際の線圧は10〜120N/mm、特に20〜100N/mmであることが好ましい。該線圧が10N/mm未満であると、幅方向に均一にエンボス模様が付与されなかったり、あるいは、全光線透過率が低くなることがある。また、該線圧が120N/mmを超えると、エンボス模様のエッジ部でピンホール及び破れが生じることがある。
また、クリアランスの調整は、必要に応じて行うことができる。
【0037】
上述した本発明の製造方法によれば、透湿性シート上に、上記の特定の面積を有する透明領域が形成され、上記の特定の範囲の透湿度を有する多孔性シートを得ることができる。
【0038】
次に、本発明の多孔性シートを用いた本発明の吸収性物品の好ましい実施形態を図5を参照して説明する。ここで、図5は本発明の吸収性物品の好ましい一実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【0039】
図5に示す実施形態の使い捨ておむつ1は、液透過性の表面材2と、液不透過性の裏面材3と、これらの間に介在する吸収体(図示せず)とを備え、腹側ウエスト部5及び背側ウエスト部5’に、上記表面材2と上記裏面材3とこれらの間に介在する第1弾性部材6とから構成されるウエストギャザー7、7’が設けられてなる。上記腹側ウエスト部5及び背側ウエスト部5’は、上記吸収体の前後端部の周囲に位置するように配置されている。
【0040】
上記おむつ1の長手方向両側のレッグ部には、それぞれ上記表面材2と上記裏面材3とこれらの間に介在された第2弾性部材8とからなるレッグギャザー9、9’が形成されている。
【0041】
上記おむつ1の背側ウエスト部5’の幅方向両側部には、該おむつ1の装着時に上記腹側ウエスト部5と背側ウエスト部5’とを止着するためのファスニングテープ10、10’が配設されている。また、上記おむつ1の腹側ウエスト部5における上記裏面材3の表面には、上記ファスニングテープ10、10’の被貼着部としてのランディングテープ11が配設されており、上記ファスニングテープ10、10’が、上記ランディングテープ11に止着するように構成されている。
【0042】
上記吸収体は、おむつの股下部に対応する部分が縊れており、砂時計状に湾曲して形成されている。そして、上記吸収体の周囲に位置する腹側ウエスト部5及び背側ウエスト部5’並びに左右のレッグ部においては、それぞれ第1弾性部材6及び第2弾性部材8が上記表面材2と上記裏面材3との間に張設されており、上記第1弾性部材6及び第2弾性部材8が自由状態で収縮して図4に示すように、ウエストギャザー7、7’及びレッグギャザー9、9’を形成して、着用者のウエスト部及び股下部にフィットし得るように構成されている。
【0043】
上記おむつ1を構成する各部材について説明すると、上記表面材2としては、***物を上記吸収体へ透過させる液透過性シートであって、肌着に近い感触を有したものが好ましい。このような液透過性シートとしては、例えば、織布、不織布及び多孔性フィルム等が好ましく挙げられる。また、上記表面材2の周縁にシリコン系油剤、パラフィンワックス等の疎水性化合物を塗布する方法や、予めアルキルリン酸エステルのような親水性化合物を全体に塗布し、周縁を温水で洗浄する方法等により、上記表面材2の周縁部に撥水処理を施し、該周縁部における尿等の滲みによる漏れを防止したものも好ましく用いることができる。
【0044】
上記表面材2と上記裏面材3との間に介在する上記吸収体としては、解繊パルプを主材として、更に高分子吸水ポリマーを併用したものや、熱可塑性樹脂、セルロース繊維及び高分子吸水ポリマーの混合物に熱処理を施したもの等を用いることが好ましい。また、高分子吸水ポリマーとパルプとを混合したものを用いてもよい。この場合、上記高分子吸水ポリマーは、吸収体の上層、中層及び下層の何れの位置に存在していてもよい。上記高分子吸水ポリマーとしては、自重の20倍以上の液体を吸収して保持し得る保持性能を有し、ゲル化する性能を有する粒子状のものが好ましい。このような高分子吸水ポリマーとしては、例えば、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロールの架橋物、アクリル酸(塩)重合体等が好ましく挙げられる。
【0045】
上記ウエストギャザー7、7’用の第1弾性部材6及び上記レッグギャザー9、9’用の第2弾性部材8としては、糸ゴム、平ゴム、フィルムタイプのゴムあるいはフィルム状の発泡ポリウレタン等が好ましく用いられる。
【0046】
而して、図5に示す実施形態の使い捨ておむつ1においては、上記裏面材として上述した本発明の多孔性シートが用いられている。
上記使い捨ておむつ1は、このように上記裏面材として上述した本発明の多孔性シートが用いられているため、実用上ムレやカブレの発生のないものであり、尿の視認性に優れたものである。
【0047】
図5に示す実施形態の使い捨ておむつの製造方法は特に制限されず、従来の使い捨ておむつの製造方法が適宜適用される。
【0048】
以上、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は、上記実施形態に制限されるものではなく、種々の変更態様を包含するものである。特開昭55−36326号公報、特開昭59−29701号公報及び特開昭59−106501号公報に記載されているような、裏面材の内側に尿により変色する手段を含んだおむつであってもよい。
図5に示す実施形態は展開型の使い捨ておむつであるが、本発明の吸収性物品は、パンツ型の使い捨ておむつにも同様に適用できる。また、本発明の吸収性物品は、使い捨ておむつに限られず、生理用ナプキン及び失禁パッド等にも同様に適用できる。
【0049】
次に、本発明の複合シートについて詳細に説明する。
本発明の複合シートは、上述した本発明の多孔性シートの片面に繊維状ウエブを張り合わせたもので、上記多孔性シートと同様の用途に用いられるものである。このように、本発明の複合シートは、繊維状ウエブが張り合わされているため、例えば、吸収性物品における裏面材として、その繊維状ウエブを外面側に配して用いた場合に、上記多孔性シートの作成工程においてピンホールが発生しても、液が漏れるのを抑え、また、シートに布状感触が付与され、更に、粘着テープが付いてシートが破れるのを防ぐことができる。
【0050】
本発明の複合シートにおいて、上記繊維状ウエブは、上記多孔性シートの透湿度及び全光線透過率に悪影響を与えないもの、即ち、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いた場合に、通気性及び尿の視認性に悪影響を与えないものが用いられる。
このような繊維状ウエブとしては、好適には不織布が用いられ、例えば、スパンボンド、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)、エアースルー不織布(ヒートロール処理したものを含む)等が用いられる。
【0051】
本発明の複合シートは、その透湿度が0.5〜4.0g/100cm2 ・h、特に1.0〜3.0g/100cm2 ・hであることが好ましい。尚、透湿度はJIS Z 0208に準拠して測定される。
また、上記繊維状ウエブの坪量は、10〜50g/m2 、特に15〜30g/m2 であることが好ましい。
【0052】
また、上記多孔性シートに繊維状ウエブを張り合わせる手段としては、熱エンボス、超音波シール、ホットメルトによる貼り付け等が挙げられる。
また、所望のパターン(例えば、動物柄や乗り物柄を含む)のエンボスロールで熱エンボス処理することにより、安価で生産効率の良い複合シートを得ることができる。
【0053】
また、上述した本発明の複合シートを用いた本発明の吸収性物品は、前述の多孔性シートを用いた吸収性物品における該多孔性シートを上記複合シートに代えた以外は、前述の多孔性シートを用いた吸収性物品と全く同様である。
【0054】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例により何等制限されるものではない。
【0055】
〔実施例1〕
下記の透湿性シートの成形及びエンボス成形に従って得られた多孔性シートについて、下記の評価基準に従い、(1)〜(6)の各物性を評価した。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
【0056】
透湿性シート成形:
線状低密度ポリエチレン〔ウルトゼックス2520F、三井石油化学工業(株)製〕38重量%、表面処理炭酸カルシウム(平均粒径1.1μm)58重量%、及びポリエステル(トリメチロールプロパン/アジピン酸/ステアリン酸=3.5モル/2.5モル/5.5モルからなるポリエステル、SV=265、AV=1.2、OHV=8.6)4重量%を、20Lヘンシェルミキサーで予備混合し、次いで径45mmの二軸押出機で混練し、ペレット化した。得られたペレットを、径50mmの単軸押出機で10m/minの速度でインフレーション製膜し、厚さ60μm、幅400mmのシートを得た。かくして得られたシートをロール一軸延伸機にて50℃の温度で縦方向に2倍延伸し、厚さ40μmの透湿性シートを得た。
【0057】
エンボス成形:
得られた透湿性シートを、透明領域の面積が14%になるように下記条件にて、図1に示す動物柄のエンボス模様でエンボス加工を行い、多孔性シートを得た。
エンボスロール温度:125℃
受けロール温度:100℃
クリアランス:0mm
線圧:40N/mm
速度:50m/min
【0058】
〔評価基準〕
(1)透湿度:JIS Z 0208に準拠して測定した。
(2)耐水圧:JIS L 1092Bに準拠して測定した。
(3)引裂強度(MD方向):JIS P 8116に準拠して測定した。
(4)引張強度:JIS P 8113に準拠して測定した。MD方向(シート成形方向)及びCD方向(MD方向と直角方向)の幅1cm当たりの強
度である。
(5)全光線透過率:JIS K 7105に準拠して測定した。〔測定装置;(株)村上色彩技術研究所製、ヘイズ・透過・反射率計 HR−100〕(6)尿の視認性:得られた多孔性シートを図5に示す使い捨ておむつの裏面材として用い、このおむつを実際に赤ん坊に使用した場合の肉眼観察によ
り下記基準に従って評価した。
◎:おしっこが良く見えて、視認性が非常に良好であった。
○:おしっこが見えて、視認性が良好であった。
△:おしっこが見えにくく、視認性がやや悪かった。
×:おしっこが見えず、視認性が悪かった。
【0059】
〔実施例2〕
エンボス成形を下記の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして多孔性シートを得、実施例1と同様の評価を行った。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
エンボス成形:
得られた透湿性シートを、透明領域の面積が12%になるように、図2に示すうさぎ柄のエンボス模様(不透明領域にもドット柄模様入り)で、下記条件にてエンボス加工を行った。
エンボスロール温度:110℃
受けロール温度:90℃
クリアランス:0mm
線圧:40N/mm
速度:50m/min
【0060】
〔実施例3〕
エンボス成形を下記の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして多孔性シートを得、実施例1と同様の評価を行った。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
エンボス成形:
得られた透湿性シートを、透明領域の面積が24%になるように、図3に示すうさぎ柄のエンボス模様で下記条件にてエンボス加工を行った。
エンボスロール温度:125℃
受けロール温度:100℃
クリアランス:0mm
線圧:40N/mm
速度:50m/min
【0061】
〔実施例4〕
透湿性シートとして、三菱化学製 KTF(グレード名、KT403M3)、厚み40μmを使用し、エンボス成形は実施例1と同様にして多孔性シートを得、実施例1と同様の評価を行った。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
【0062】
〔比較例1〕
実施例1と同様の配合組成により、同様の成形法で、厚さ40μmの透湿性シートを成形した。この透湿性シートについてエンボス加工せずに、そのまま実施例1と同様の評価を行った。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
【0063】
〔比較例2〕
一般に用いられる低密度ポリエチレンフィルム(厚さ25μm)について、そのまま実施例1と同様の評価を行った。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
【0064】
〔比較例3〕
エンボス成形を下記の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして多孔性シートを得、実施例1と同様の評価を行った。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
エンボス成形:
得られた透湿性シートを、透明領域の面積が50%になるように、図4に示す水玉柄のエンボス模様で下記条件にてエンボス加工を行い、多孔性シートを得た。
エンボスロール温度:10℃
受けロール温度:10℃
クリアランス:0mm
線圧:40N/mm
速度:50m/min
【0065】
【表1】
Figure 0004017283
【0066】
以上の結果より、特定の範囲内の面積を有する透明領域が形成され、透湿度が特定の範囲内にある本発明の多孔性シート(実施例1〜7)は、耐水圧、引裂強度、引張強度及び尿の視認性の何れにも優れたものであることが判る。
また、かかる多孔性シートを裏面材として用いた使い捨ておむつは、尿の視認性に優れるものであることが判る。更に、該使い捨ておむつは、ムレやカブレの発生がないものであった。
【0067】
【発明の効果】
本発明の多孔性シートは、全光線透過率及び透湿度が高く、特に吸収性物品に用いた場合に実用上ムレやカブレの発生のないものである。
また、本発明の多孔性シートの製造方法によれば、上記の優れた性能を有する多孔性シートを得ることができる。
また、上記多孔性シートを用いた本発明の吸収性物品は、実用上ムレやカブレの発生のないものであり、特に使い捨ておむつとして用いた場合に、尿の視認性に優れたものである。
また、本発明の複合シートは、例えば吸収性物品における裏面材として、その繊維状ウエブを外面側に配して用いた場合に、上記多孔性シートの作成工程においてピンホールが発生しても、液が漏れるのを抑え、また、シートに布状感触が付与され、更に、粘着テープが付いてシートが破れるのを防ぐことができる。
また、上記複合シートを用いた本発明の吸収性物品は、液が漏れるのを抑え、また、裏面材に布状感触が付与され、更に、粘着テープが付いて裏面材が破れるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多孔性シートの一実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明の多孔性シートの他の実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明の多孔性シートの他の実施形態を示す平面図である。
【図4】比較例の多孔性シートを示す平面図である。
【図5】本発明の吸収性物品の好ましい一実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【符号の説明】
20 多孔性シート
21 透明領域
22 不透明領域

Claims (5)

  1. 透湿性シート上に、全光線透過率が50%未満の不透明領域及び全光線透過率が55%以上の透明領域が形成されており、透湿度が1.2〜3.0g/100cm2・hであり、該透明領域の面積が10〜25%であり、該透明領域が、エンボス模様で形成されており、該エンボス模様が、キャラクターマーク、文字、ロゴ又は各種絵柄であり、
    上記不透明領域は、上記透明領域を形成するためのエンボス加工によるエンボス模様が形成されない領域であり、
    上記透明領域は、上記透湿性シート上に、鋼鉄製エンボスロール及び鋼鉄製受けロールの両ロールを90〜130℃に加熱して用いるヒートエンボス加工を施して形成されており、
    上記透湿性シートが、ポリオレフィン系樹脂20〜70重量%、充填剤30〜80重量%及び柔軟化剤0〜10重量%を配合してなる組成物から得られるシートであることを特徴とする多孔性シート。
  2. 請求項記載の多孔性シートの製造方法であって、上記透湿性シートを成形した後、90〜130℃に加熱した鋼鉄製エンボスロール及び90〜130℃に加熱した鋼鉄製受けロールにより該透湿性シート上に透明領域を形成することを特徴とする多孔性シートの製造方法。
  3. 液透過性の表面材、液不透過性の裏面材、及び該表面材と該裏面材との間に介在する吸収体を備えた吸収体物品において、上記裏面材として、請求項記載の多孔性シートを用いたことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項記載の多孔性シートの片面に繊維状ウエブを張り合わせた複合シート。
  5. 液透過性の表面材、液不透過性の裏面材、及び該表面材と該裏面材との間に介在する吸収体を備えた吸収体物品において、上記裏面材として、請求項記載の複合シートを用いたことを特徴とする吸収性物品。
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