JP4016814B2 - 酸素センサ素子インピーダンス検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素センサ素子インピーダンス検出装置に係り、特に、温度特性により素子インピーダンスを変化させる酸素センサを対象として素子インピーダンスを測定するうえで好適な素子インピーダンス検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開2000−28575号公報に開示されるように、酸素センサの素子インピーダンスを検出する装置が知られている。この装置は、酸素センサに対して、常時印加電圧V0を与えておき、素子インピーダンスを検出する際にその印加電圧V0を基準電圧から掃引電圧に変化させる機能を有している。印加電圧V0にΔV0の変化が生ずると、そこに流れる電流Iに、素子インピーダンスRsに応じた変化ΔIが生ずる。そこで、上記従来の装置は、印加電圧V0を掃引電圧に切り換えることにより生ずる電圧変化ΔV0、および電流変化ΔIに基づいて酸素センサの素子インピーダンスを算出することとしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−28575号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置は、印加電圧V0を基準電圧から掃引電圧に変化させる際に、その変化の時定数が常に一定になるように構成されている。そして、素子インピーダンスの測定時には、その素子インピーダンスの大小に関わらず、常に酸素センサの両端電圧を掃引電圧まで変化させることとしている。
【0005】
酸素センサの素子インピーダンスは、一般に温度特性を有しており、その値は大きな幅で変化する。上記従来の装置において、素子インピーダンスが十分に大きな値を示す場合は、その両端電圧が掃引電圧にまで変化しても、酸素センサを流れる電流Iが過大となることはない。しかしながら、この装置において、素子インピーダンスが十分に小さい状況下では、酸素センサに対する印加電圧V0が掃引電圧まで変化すると、そこを流れる電流Iが過大となることがある。このように、上記従来の装置は、素子インピーダンスの検出時に、酸素センサに対して過大な電力を供給するという特性を有していた。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、酸素センサの素子インピーダンスの値が変動しても、酸素センサに過大な電力を与えることを抑制しつつその素子インピーダンスを測定することのできる酸素センサ素子インピーダンス検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、酸素センサ素子インピーダンス検出装置であって、
酸素センサに対して掃引電圧を印加する掃引電圧印加手段と、
前記掃引電圧の印加に伴って前記酸素センサを流れるセンサ電流を検出するセンサ電流検出手段と、
前記掃引電圧と前記センサ電流とに基づいて、前記酸素センサの素子インピーダンスを算出する素子インピーダンス算出手段と、
前記素子インピーダンスが大きいほど、前記掃引電圧の時定数が大きくなるように構成された掃引時定数変更手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記掃引電圧印加手段は、前記素子インピーダンスが大きいほど前記掃引電圧の収束値を小さくする掃引電圧収束値変更手段を含むことを特徴とする。
【0009】
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記掃引電圧印加手段は、
前記酸素センサと直列に接続された状態で定電圧を発生する定電圧発生手段と、
前記酸素センサと前記定電圧発生手段との間に配置される抵抗とを備え、
前記掃引電圧収束値変更手段は、前記酸素センサ自身と前記抵抗とを含むことを特徴とする。
【0010】
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサ素子に対して前記掃引電圧が印加され始めた後、所定の印加期間が終了した時点で、当該掃引電圧の印加を停止する掃引電圧印加停止手段を備え、
前記印加期間は、前記酸素センサが通常の使用状況下で示す素子インピーダンスに対して前記掃引電圧を収束させるのに要する期間に設定されていることを特徴とする。
【0011】
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記掃引電圧印加手段は、前記酸素センサと直列に接続された状態で定電圧を発生する定電圧発生手段と、
前記定電圧発生手段と直列に接続され、かつ、前記酸素センサと並列に接続されたコンデンサとを備え、
前記掃引時定数変更手段は、前記コンデンサを含むことを特徴とする。
【0012】
また、第6の発明は、酸素センサ素子インピーダンス検出装置であって、
酸素センサに対して掃引電圧を印加する掃引電圧印加手段と、
前記掃引電圧の印加に伴って前記酸素センサを流れるセンサ電流を検出するセンサ電流検出手段と、
前記掃引電圧と前記センサ電流とに基づいて、前記酸素センサの素子インピーダンスを算出する素子インピーダンス算出手段とを備え、
前記掃引電圧印加手段は、単一の素子インピーダンスに対して、前記掃引電圧の時定数を少なくとも2つの間で切り換える時定数切り換え手段を備え、
前記素子インピーダンス算出手段は、前記少なくとも2つの時定数のそれぞれにつき、前記酸素センサの素子インピーダンスを算出し、
前記少なくとも2つの時定数のそれぞれについて算出された素子インピーダンスの比を求める素子インピーダンス比算出手段と、
前記素子インピーダンスの比に基づいて、前記酸素センサの劣化診断を行う劣化診断手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
また、第7の発明は、第6の発明において、
前記掃引電圧印加手段は、前記酸素センサと直列に接続された状態で定電圧を発生する定電圧発生手段と、
前記定電圧発生手段と直列に接続され、かつ、前記酸素センサと並列に接続された可変容量コンデンサとを備え、
前記時定数切り換え手段は、前記可変容量コンデンサの容量を変更する容量変更手段を備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0015】
実施の形態1.
[回路構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明するための図を示す。図1に示すように、本実施形態のシステムは、酸素センサ10とECU(Electronic Control Unit)20を備えている。酸素センサ10は、例えば、内燃機関の排気通路に配置され、排気ガス中の酸素濃度を検出するために用いることができる。
【0016】
図1において、酸素センサ10は、インピーダンス成分と起電力成分とを含むものとして等価的に示されている。すなわち、酸素センサ10は、被検出ガス中の酸素濃度に応じた電圧を発生する起電力式のセンサである。本実施形態では、端子OX1B側が高圧側となり、端子E2側が低圧側となるように酸素センサ10とECU20が接続されている。
【0017】
酸素センサ10の素子インピーダンスRsは、温度特性を有しており、酸素センサ10が高温になるほど小さな値となる。酸素センサ10を正常に機能させるためには、酸素センサ10の温度を活性温度に制御する必要がある。酸素センサ10の温度は、素子インピーダンスRsと層間を有するため、その温度を上記の活性温度に制御するうえで、素子インピーダンスRsが正確に検知できると便利である。また、素子インピーダンスRsが正確に検知できれば、その値から、酸素センサ10の異常診断を行うことも可能である。このように、酸素センサ10については、素子インピーダンスRsを正確に検出することにつき要求が存在している。
【0018】
ECU20は、その要求に応えて、酸素センサ10の素子インピーダンスRsを精度良く検出しようとするものである。以下、ECU20の回路構成、およびその機能を詳細に説明する。
【0019】
ECU20は、第1スイッチ素子22を備えている。スイッチ素子20には、5Vの定電圧(電源電圧)が供給されている。第1スイッチ素子22のゲートは、第1ポート24に連通している。ECU20は、必要に応じて、この第1ポート24にON指令を発することにより第1スイッチ素子22をON状態とする。
【0020】
第1スイッチ素子22には、第2抵抗26が直列に接続されている。また、この第2抵抗26は、第1サンプリング点28に接続されている。第1サンプリング点28は、第1抵抗30を介してECU20の外部端子OX1Bと導通していると共に、第1コンデンサ31を介してECU20の外部端子E2と導通している。つまり、第1サンプリング点28には、第1抵抗30と酸素センサ10とを含む直列回路と、その直列回路に対して並列に接続された第1コンデンサ31とが接続されている。
【0021】
第1サンプリング点28は、時定数の小さなフィルタ回路を介して、第1AD変換器(ADC1)32に接続されている。上記のフィルタ回路は、直列に接続された2つの抵抗34,36と、第1AD変換器32の入力端子と接地線との間に配置されたコンデンサ38とを備えている。上記2つの抵抗34,36の間には、それらの接続点の電位を5V以下にガードするためのダイオード40が接続されている。
【0022】
第1AD変換器32は、その入力端子に供給されるアナログ信号をディジタル信号に変換して出力することができる。第1AD変換器32の入力端子には、既述した時定数の小さなフィルタ回路を介して、第1サンプリング点28の電位が供給されている。このため、第1AD変換器32は、第1サンプリング点28の電位を、その電位が高周波で変化する場合においても、精度良くディジタル化して出力することができる。ECU20は、後述の如く、所定の状況下で第1AD変換器32が発するディジタル信号を、第1サンプリング点28の電位と認識して素子インピーダンスRsの検出処理に利用する。
【0023】
第1サンプリング点28には、更に、第1コンデンサ31の一端が接続されている。また、第1コンデンサ31の他端は、ECU20の外部接続端子E2と導通している。このため、第1サンプリング点28は、第1コンデンサ31を介して、酸素センサ10と導通している。
【0024】
第1サンプリング点28には、更に、第2スイッチ素子42が接続されている。この第2スイッチ素子42のゲートには、第2ポート44が接続されている。ECU20は、必要に応じて、この第2ポート44にON指令を発することにより第2スイッチ素子42をON状態とする。
【0025】
第2スイッチ素子42には、第2コンデンサ46の一端が接続されている。第2コンデンサ46の他端は、外部端子E2に接続されている。つまり、この回路においては、第1サンプリング点28と外部端子E2との間には、直列に接続された第2スイッチ素子42と第2コンデンサ46とが、第1コンデンサ31に対して並列に配置されている。従って、ECU20によれば、第2ポート44がOFF指令を発している間は、酸素センサ10と第1コンデンサ31とが並列に接続された状態を作り出すことができ、第2ポート44がON指令を発することにより、第1コンデンサ31と第2コンデンサ46の並列合成コンデンサが、酸素センサ10と並列に接続された状態を作り出すことができる。
【0026】
第2コンデンサ46は、第1コンデンサ31の容量に対して100倍程度の容量を有している。従って、第1コンデンサ31に対して第2コンデンサが並列に接続されると、第1コンデンサ31の容量に対して100倍余りの容量を有する並列合成コンデンサが形成される。このため、ECU20によれば、第2ポート44の状態を切り換えることにより、酸素センサ10と並列に接続されるコンデンサの容量を100倍程度の幅で変化させることができる。
【0027】
ところで、ECU20において、第2スイッチ素子42がON状態になると、第2コンデンサ46には電荷が流入する。この電荷は、第2スイッチ素子42がOFF状態となった後に放電する必要がある。このため、第2コンデンサ46には、放電用抵抗48が並列に接続されている。
【0028】
ECU20において、第1抵抗30と外部端子OX1Bとの間には、第2サンプリング点50が形成されている。第2サンプリング点50には、酸素センサ10と並列に配置された出力検出用抵抗52の一端が接続されている。出力検出用抵抗52は、酸素センサ10の素子インピーダンスRsに比して十分に大きなインピーダンスを有している。従って、第2サンプリング点50に電源電圧が供給されていない場合(第1スイッチ素子22がOFFである場合)、第2サンプリング点50には、酸素センサ10の起電力に相当する電圧が発生する。また、第2サンプリング点50に電源電圧が供給されている場合(第1スイッチ素子22がONである場合)は、酸素センサ10を流れる電流Iと、素子インピーダンスRsとの積に相当する電圧が第2サンプリング点50に発生する。
【0029】
第2サンプリング点50には、時定数の小さなフィルタ回路を介して、第2AD変換器(ADC2)54が接続されている。上記のフィルタ回路は、直列に接続された2つの抵抗56,58と、第2AD変換器54の入力端子と接地線との間に配置されたコンデンサ60とを備えている。上記2つの抵抗56,58の間には、それらの接続点の電位を5V以下にガードするためのダイオード62が接続されている。
【0030】
第2AD変換器54は、その入力端子に供給されるアナログ信号をディジタル信号に変換して出力することができる。第2AD変換器54の入力端子には、既述した時定数の小さなフィルタ回路を介して、第2サンプリング点50が接続されている。このため、第2AD変換器54は、第2サンプリング点50の電位を、その電位が高周波で変化する場合においても、精度良くディジタル化して出力することができる。ECU20は、後述の如く、所定の状況下で第2AD変換器54が発するディジタル信号を、第2サンプリング点50の電位と認識して素子インピーダンスRsの検出処理に利用する。
【0031】
第2サンプリング点50には、更に、抵抗64およびコンデンサ66からなるフィルタ回路を介して、第3AD変換器(ADC3)68が接続されている。第3AD変換器68の前段に設けられたフィルタ回路は、十分に大きな時定数を有しており、第2サンプリング点50における電圧の低周波成分だけを通過させる。このため、第3AD変換器68は、ノイズなどの影響を受けることなく、第2サンプリング点50の定常的な電圧値に相当するディジタル信号を精度良く生成することができる。ECU20は、後述の如く、所定の状況下で第3AD変換器68が発するディジタル信号を、酸素センサ10の出力信号として認識し、被検出ガス中の酸素濃度の検出処理に利用する。
【0032】
[ECUが実行する制御の全体的な流れの説明]
次に、図2を参照して、ECU20が実行する制御の全体の流れを説明する。
図2は、本実施形態において、ECU20が、酸素センサ10の素子インピーダンスRsを検出し、その結果に基づいて酸素センサ10が正常であるか否かを判断するために実行する制御の全体の流れを説明するためのフローチャートである。
【0033】
本実施形態において、酸素センサ10は、既述した通り内燃機関の排気通路に配置されている。このため、酸素センサ10は、内燃機関が始動された後、排気熱により加熱される。ECU20は、図2に示す制御とは別に、酸素センサ10の温度を推定する処理を実行している。この処理では、例えば、内燃機関の始動後に生じた吸入空気量の積算値に基づいて、つまり、内燃機関から排出された排気ガスの積算量に基づいて酸素センサ10の温度が推定される。
【0034】
図2に示す制御は、このようにして推定される温度が、所定の活性温度(例えば350℃)を超えた後に開始される。酸素センサ10の素子インピーダンスRsは、既述した通り温度特性を有している。この素子インピーダンスRsは、酸素センサ10の温度が上記の活性温度を超える領域では、数10kΩ以下となる。従って、図2に示す制御は、素子インピーダンスRsが数10kΩ以下である場合に限って実行される。
【0035】
図2に示すルーチンでは、先ず、第2ポート44がOFF状態とされた状態で、第1インピーダンス算出モードでの処理が実行される(ステップ100)。
第1インピーダンス算出モードでは、常に第2スイッチ素子42がOFF状態に維持される。この場合、ECU20の内部では、酸素センサ10と並列に第1コンデンサ31が接続された状態が形成される。第1インピーダンス算出モードは、そのような状況下で、酸素センサ10のセンサ出力を検出しつつ、素子インピーダンスRsを検出するためのモードである。以下、このモードで検出された素子インピーダンスRsを「第1インピーダンスRs1」と称す。尚、第1インピーダンス算出モードにおいて実行される具体的な処理の内容については、後に図4および図5を参照して詳細に説明する。
【0036】
図2に示すルーチンでは、第1インピーダンス算出モードによる処理の終了後、第2インピーダンス算出モードを実行するための前提条件が成立しているか否かが判別される(ステップ102)。
本ステップ102では、具体的には、酸素センサ10の温度が、第2インピーダンス算出モードの実行温度(例えば500℃)を超えているか否かが判別される。
【0037】
上記の判別の結果、前提条件が成立していると判別された場合は、次に、第2ポート44がON状態とされ、第2インピーダンス算出モードでの処理が実行される(ステップ104)。
第2インピーダンス算出モードでは、常に第2スイッチ素子42がON状態に維持される。この場合、ECU20の内部では、第1コンデンサ31に加えて、第2コンデンサ46も酸素センサ10と並列に接続された状態が形成される。第2インピーダンス算出モードは、そのような状況下で、酸素センサ10のセンサ出力を検出しつつ、素子インピーダンスRsを検出するためのモードである。以下、このモードで検出された素子インピーダンスRsを「第2インピーダンスRs2」と称す。尚、第2インピーダンス算出モードにおいて実行される具体的な処理の内容については、後に図4および図5を参照して詳細に説明する。
【0038】
図2に示すルーチンでは、次に、インピーダンス比=Rs1/Rs2が算出される(ステップ106)。
【0039】
上述した第1インピーダンス算出モードによれば、酸素センサ10に対して、小さな時定数で変化する掃引電圧、つまり、立ち上がりの早い掃引電圧を印加しつつ、素子インピーダンスRsを検出することができる(その理由については後述する)。従って、第1インピーダンスRs1は、酸素センサ10が、その両端電圧が高い周波数で変化する際に示す素子インピーダンスRsとなる。
【0040】
一方、上述した第2インピーダンス算出モードでは、酸素センサ10に対して、大きな時定数で変化する掃引電圧、つまり、立ち上がりの遅い掃引電圧が印加される状況下での素子インピーダンスRsが検出される(その理由については後述する)。従って、第2インピーダンスRs2は、酸素センサ10が、その両端電圧が低い周波数で変化する際に示す素子インピーダンスRsとなる。
【0041】
酸素センサ10の素子インピーダンスRsは、初期の段階では周波数特性を有していない。従って、初期段階では、インピーダンス比Rs1/Rs2はほぼ1となる。しかしながら、酸素センサ10の素子インピーダンスRsには、酸素センサ10の劣化が進むに連れて周波数特性が発生し始める(一般的には、低周波に対する素子インピーダンスRsが大きな値になる)。このため、インピーダンス比Rs1/Rs2は、酸素センサ10の劣化が進むに連れて1から外れた値となる。
【0042】
図2に示すルーチンでは、上記ステップ106の処理に次いで、インピーダンス比Rs1/Rs2が、下限側判定値IRL(例えば0.8)より大きく、かつ、上限側判定値IRH(例えば1.2)より小さいか否かが判別される(ステップ108)。
【0043】
その結果、IRL<Rs1/Rs2<IRHが成立すると判別された場合は、酸素センサ10が正常であると判断される(ステップ110)。
一方、上記の条件が成立しないと判別された場合は、酸素センサ10が劣化していると判断される(ステップ112)。
【0044】
[ECUが実行する制御の具体的内容の説明]
次に、図3および図4を参照して、第1インピーダンス算出モード、および第2インピーダンス算出モードにおいて実行される具体的処理の内容について説明する。
【0045】
図3は、ECU20が、上記図2に示すフローチャートに沿って処理を進めることで実現される動作を説明するためのタイミングチャートである。より具体的には、図3(A)は、第1ポート24のON・OFF状態を表すタイミングチャートであり、図3(B)は、第2ポート44のON・OFF状態を表すタイミングチャートである。
【0046】
図3に示す例では、第1インピーダンス算出モード、および第2インピーダンス算出モードのそれぞれにおいて、第1ポート24が3回ずつON状態とされている。この際、第1ポート24は、第1インピーダンス算出モードでは、一度のON操作に対して、例えば135μsecの期間だけON状態を維持する。また、第2インピーダンス算出モードでは、一度のON操作に対して、第1インピーダンス算出モードでのON期間の10倍程度(例えば1600μsec)の期間だけON状態を維持する。
【0047】
第1インピーダンスRs1および第2インピーダンスRs2は、それぞれのモードにおいて第1ポート24がONされる毎に算出される。ECU20は、それぞれのモードの終了時に、3回算出されたインピーダンスを平均することで、各サイクルにおける第1インピーダンスRs1および第2インピーダンスRs2を特定し、それらが一組特定される毎に、インピーダンス比Rs1/Rs2の算出と、酸素センサ10の異常判定とを実行する。
【0048】
(酸素濃度の検出処理)
図3に示すように、本実施形態のシステムでは、第1インピーダンス算出モードにおいても、第2インピーダンス算出モードにおいても、第1ポート24がOFFとなる期間が存在する。第1ポート24がOFFである期間中、つまり、第1スイッチ素子22がOFFである期間中は、第2サンプリング点50に、酸素センサ10の起電力に相当する電位が表れる(図1参照)。つまり、この場合は、第3AD変換器68の出力が、酸素センサ10のセンサ出力に一致する。ECU20は、そのような状況下で第3AD変換器68が出力するディジタル信号を、所定周期毎(例えば、4msec毎)に検出し、被検出ガス(排気ガス)中の酸素濃度を検出する。
【0049】
(第1インピーダンスRs1の算出処理)
第1インピーダンス算出モードでは、第2ポート44がOFF状態に維持される。つまり、第2スイッチ素子42がOFF状態に維持される。この場合、ECU20の内部では、第1抵抗30とセンサ素子10との直列回路に対して、第1コンデンサ31だけが並列に接続された状態が形成される。以下、それらの要素により形成される並列回路を「R1・Rs-C1並列回路」と称す。
【0050】
図4は、上記の状況下で第1ポート24のON・OFFが繰り返された場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。より具体的には、図4(A)は第1ポート24の状態を表す波形、図4(B)〜図4(D)は、それぞれ第1乃至第3AD変換器32,54,68の入力端子に供給される電位の変化を表す波形である。
【0051】
図1に示す回路構成において、第1ポート24がON状態となり、第1スイッチ素子22がON状態になると、第2抵抗R2に対して電源電圧5Vが印加され始める。この電圧は、第2抵抗26を通って第1サンプリング点28に作用し、R1・Rs-C1並列回路に印加される。尚、ECU20は、酸素センサ10と並列に接続された出力検出抵抗52を備えているが、その抵抗値は、酸素センサRsの抵抗値(数10kΩ以下)に比して十分に大きいため、ここではその存在は無視できるものとする。
【0052】
第1サンプリング点28に対して、上記の如く電圧が印加され始めると、以後、その点の電位VS1は、時定数τ1で上昇し、最終的には、第2抵抗26の抵抗値R2と、第1抵抗30および酸素センサ10の合成抵抗値R1+Rsとの分圧により決定される値に収束する。この場合、その収束値VS1および上記の時定数τ1は、それぞれ以下に示す(1)式または(2)式により表すことができる。
VS1=5・(R1+Rs)/(R2+R1+Rs) ・・・(1)
τ1=C1/{1/(Rs+R1)+1/R2} ・・・(2)
【0053】
図1に示す回路において、第1サンプリング点28の電位VS1は、第1AD変換器32に供給されている。このため、第1AD変換器32の出力は、上記(1)式および(2)式により表されるVS1と同様の変化を示す。図4(B)に示す波形は、第1ポート24がON状態とされた後、第1AD変換器32の出力が、そのように変化している状態を示している。
【0054】
第1サンプリング点28の電位VS1が上記の如く変化する過程において、酸素センサ10には、次式で表される電流Iが流通する。
I=VS1/(R1+Rs) ・・・(3)
【0055】
この際、第2サンプリング点50の電位VS2は、電流Iと素子インピーダンスRsを用いて以下のように表すことができる。
VS2=Rs・I ・・・(4)
【0056】
第1サンプリング点28の電位VS1が時定数τ1で変化することから、上記(3)式の関係を満たす電流Iも、また、上記(4)式の関係を満たす第2サンプリング点50の電位VS2も、それぞれ時定数τで変化することになる。図1に示す回路において、第2サンプリング点50の電位VS2は、第2AD変換器54に供給されている。このため、第2AD変換器54の出力は、上記(4)式および(2)式により表されるVS2と同様の変化を示す。図4(C)に示す波形は、第1ポート24がON状態とされた後、第2AD変換器54の出力が、そのように変化している状態を示している。
【0057】
酸素センサ10を流れる電流Iは、第1サンプリング点28の電位VS1と、第2サンプリング点50の電位VS2と、第1抵抗30の抵抗値R1とを用いることにより、以下のように表すことができる。
I=(VS1−VS2)/R1 ・・・(5)
【0058】
上記(4)式および(5)式より、素子インピーダンスRsは、次式のように表すことができる。
Rs=VS2/I
=VS2・R1/(VS1−VS2) ・・・(6)
【0059】
以上説明した通り、本実施形態の回路では、酸素センサ10の素子インピーダンスRsを、第1ポート24がONとされた後に第1サンプリング点28および第2サンプリング点50に生ずる電位VS1,VS2に基づいて算出することができる。ところで、第1ポート24がONとされた後の第1サンプリング点28の電位VS1および第2サンプリング点50の電位VS2には、第1ポート24がONされる以前から生じているリーク電流等の影響が重畳している。従って、素子インピーダンスRsを精度良く算出するためには、そのリーク電流等の影響を排除することが望ましい。
【0060】
そこで、ECU20は、第1ポート24がONされる直前の電位VS1(以下、「VS1OFF」とする)と第1ポート24がONされた後の電位VS1(以下、「VS1ON」とする)との差ΔVS1を求め、更に、第1ポート24がONされる直前の電位VS2(以下、「VS2OFF」とする)と第1ポート24がONされた後の電位VS2(以下、「VS2ON」とする)との差ΔVS2を求め、それらを上記(6)式に当てはめることにより、次式に従って素子インピーダンスRsを算出することとしている。
【0061】
但し、リーク電流等の影響が小さく、VS1OFFとVS2OFFとがほぼ等しい場合には、必ずしも上記(7)式の関係を用いる必要はない。その場合は、上記(6)式に従って、(VS1=VS1ON、VS2=VS2ONとして)素子インピーダンスRsを算出すればよい。
【0062】
既述した通り、ECU20は、第1AD変換器32によって第1サンプリング点28の電位を検出することができ、更に、第2AD変換器54によって第2サンプリング点50の電位を検出することができる。このため、ECU20は、第1インピーダンス算出モードの実行中に、第1ポート24がONされる毎に、具体的には以下のような手順で素子インピーダンスRsを算出している。
【0063】
▲1▼第1ポート24がONされる直前に、第1AD変換器32の出力をVS1OFFとして検出し、かつ、第2AD変換器54の出力をVS2OFFとして検出する。
▲2▼上記の検出の終了後、第1ポート24をON状態とする。
▲3▼第1ポートがON状態とされた後、所定期間(例えば135μsec)が経過した時点で、第1AD変換器32の出力をVS1ONとして検出し、かつ、第2AD変換器54の出力をVS2ONとして検出する。
▲4▼上記の検出の終了後、第1ポート24をOFF状態に戻す。
▲5▼上記▲1▼〜▲3▼の処理により検出したVS1OFF、VS1ON、VS2ONおよびVS2ONを、上記(7)式に代入して素子インピーダンスRsを算出する。
【0064】
(第2インピーダンスRs1の算出処理)
第2インピーダンス算出モードでは、第2ポート44がON状態に維持される。つまり、第2スイッチ素子42がON状態に維持される。この場合、ECU20の内部では、第1抵抗30とセンサ素子10との直列回路に対して、第1コンデンサ31と第2コンデンサ46とが、共に並列に接続された状態が形成される。以下、それらの要素により形成される並列回路を「R1・Rs-C1-C2並列回路」と称す。
【0065】
第2インピーダンス算出モードにおいて第1ポート24がON状態とされると、第1サンプリング点28に作用する電圧が、R1・Rs-C1-C2並列回路に印加される。この場合、第1サンプリング点28の電位VS1は、時定数τ2で上昇し、最終的には上記(1)式であらわされる電位VS1=5・(R1+Rs)/(R2+R1+Rs)に収束する。そして、この場合、時定数τ2は以下のように表すことができる。
τ2=(C1+C2)/{1/(Rs+R1)+1/R2} ・・・(8)
【0066】
既述した通り、第2コンデンサ46は、第1コンデンサ31の容量C1に対して約100倍の容量C2を有している。このため、時定数τ2は、上記(2)式で算出される時定数τ1に対して約100倍となる。このため、第2インピーダンス算出モードでは、第1ポート24がONとされた後、酸素センサ10に対して、第1インピーダンス算出モードの場合と比べて十分に立ち上がりの遅い掃引電圧が印加される。
【0067】
第2インピーダンス算出モードにおいても、第1ポート24がONされた後は、上記(6)式の関係、すなわち、以下に示す関係は成立する。
Rs=VS2・R1/(VS1−VS2)
同様に、上記(7)式の関係、すなわち、以下の示す関係も第2インピーダンス算出モードにおいて成立する。
Rs=(VS2ON−VS2OFF)・R1/{(VS1OFF−VS1ON)−(VS2OFF−VS2ON)}
【0068】
このため、ECU20は、第2インピーダンス算出モードの実行中においても、第1インピーダンス算出モードの実行中と同様の手順で(上記▲1▼〜▲5▼の手順)で素子インピーダンスRsを算出する。但し、第2インピーダンス算出モードでは、時定数τ2が大きな値とされており、掃引電圧の立ち上がりが緩やかにされていることから、一度のON操作に対して第1ポート24がON状態に維持される期間を第1インピーダンス算出モードでの期間(135μsec)の10倍程度(1600μsec)とし、VS1ONおよびVS2ONは、第1ポート24がON状態とされた後、1600μsecの時間が経過した時点で検出することとしている。
【0069】
以上説明した通り、本実施形態のシステムでは、第1インピーダンス算出モードでは、時定数τ1が小さく立ち上がりの早い掃引電圧を酸素センサ10に印加しつつ、素子インピーダンスRsを検出することができる。また、第2インピーダンス算出モードでは、時定数τ2が大きく立ち上がりの遅い掃引電圧を酸素センサ10に印加しつつ、素子インピーダンスRsを検出することができる。つまり、本実施形態のシステムによれば、第1インピーダンス算出モードでは、高周波入力に対する素子インピーダンスRsをRs1として検出し、第2インピーダンス算出モードでは、低周波入力に対する素子インピーダンスRsをRs2として検出することができる。
【0070】
(インピーダンス比Rs1/Rs2を用いた劣化判定)
図5は、酸素センサ10のインピーダンス特性を説明するための図である。図5中に実線で示す特性線は、正常な酸素センサ10の素子インピーダンRsと入力周波数との関係を示す。複数の特性線は、それぞれ、異なる温度において実現される特性である。これらの特性線が示すように、素子インピーダンスRsは、酸素センサ10の温度に応じて大きな変化を示す。このため、酸素センサ10が正常であるか否かは、単純に素子インピーダンスRsを検出するだけでは判断することができない。
【0071】
図5中に一点鎖線で示す特性線は、劣化した酸素センサ10の素子インピーダンスRsと入力周波数との関係を示す。これらの特性線が示すように、劣化した酸素センサ10の素子インピーダンスRsは、周波数特性を示す。この周波数特性は、酸素センサ10が正常である間は生ずることがない。従って、素子インピーダンスRsに周波数特性が認められれば、酸素センサ10に劣化が生じていることを判断することができる。
【0072】
既述した通り、ECU20は、酸素センサ10の温度に関わりなく、インピーダンス比Rs1/Rs2が、下限側判定値IRL(例えば0.8)より大きく、かつ、上限側判定値IRH(例えば1.2)より小さいか否かに基づいて酸素センサ10の劣化判定を行っている(上記ステップ108参照)。図5に示すように、劣化した酸素センサ10の素子インピーダンスRsには、酸素センサ10の温度に関わらず周波数特性が発生する。このため、素子インピーダンスRsに周波数特性が生じているか否かは、酸素センサ10の温度に関わらず、ほぼ一定の基準で正確に判断することができる。つまり、図6に示すように、酸素センサ10が正常であるか劣化しているかは、酸素センサ10の温度に関わらず、常に一定の判定値IRLおよびIRHを用いて精度良く判断することが可能である。このため、本実施形態のシステムによれば、酸素センサ10の温度に影響されることなく、常に精度良く酸素センサ10の劣化を判定することができる。
【0073】
[素子インピーダンスRsと時定数τとの関係]
既述した通り、ECU20は、第1インピーダンス算出モードでは、時定数τ1で変化する掃引電圧を酸素センサ10に印加する。ECU20は、このモードでは、一度のON操作に対して、第1ポート24を135μsecだけON状態に維持する。つまり、ECU10は、第1インピーダンス算出モードでは、一度のON操作に対して、時定数τ1で変化する掃引電圧を135μsecの期間だけ酸素センサ10に印加する。
【0074】
また、ECU20は、第2インピーダンス算出モードでは、時定数τ2で変化する掃引電圧を酸素センサ10に印加する。このモードでは、ECU20は、一度のON操作に対して、第1ポート24を1600μsecだけON状態に維持する。つまり、ECU10は、第2インピーダンス算出モードでは、一度のON操作に対して、時定数τ2で変化する掃引電圧を1600μsecの期間だけ酸素センサ10に印加する。
【0075】
第1インピーダンス算出モードにおいて用いられる時定数τ1には、上記(2)式(τ1=C1/{1/(Rs+R1)+1/R2})に示すように素子インピーダンスRsが反映されている。この関係によれば、時定数τ1は、素子インピーダンスRsが大きな値になるほど大きな値となる。同様に、第2インピーダンス算出モードにおいて用いられる時定数τ2も、上記(8)式(τ2=(C1+C2)/{1/(Rs+R1)+1/R2})に示すように、素子インピーダンスRsが大きな値になるほど大きな値となる。
【0076】
以下、掃引電圧の時定数τ(τ1、τ2)が、素子インピーダンスRsに対して上記の傾向を示すこと、および、第1インピーダンス算出モード、および第2インピーダンス算出モードにおいて、1回のON操作に対する掃引電圧印加期間が、上記期間にそれぞれ限定されていることに起因して生ずる効果について説明する。
【0077】
(電流・電圧の収束値と素子インピーダンスRsとの関係)
図7は、酸素センサ10の素子インピーダンスRsの温度特性を示す。図7に示すように、素子インピーダンスRsは、酸素センサ10の温度が上昇するに連れて小さな値となる。ECU20は、素子インピーダンスRsを検出する際に、第1ポート24をONとして酸素センサ10に掃引電圧を印加する。この際、酸素センサ10には、時定数τ(τ1またはτ2)で変化する電流Iが流通する。そして、この電流Iは、掃引電圧が十分に長い時間印加されると、次式で表される値に収束する。
I収束値=5/(R2+R1+Rs) ・・・(9)
【0078】
上記(9)式から明らかなように、素子インピーダンスRsの検出時に酸素センサ10を流れる電流Iの収束値は、素子インピーダンスRsが大きいほど小さな値となり、一方、素子インピーダンスRsが小さいほど大きな値となる。従って、ECU20の内部では、酸素センサ10の温度が高いほど(Rsは小)、酸素センサ10に多量の電流Iが流通し易い状況が形成され、一方、酸素センサ10の温度が低いほど(Rsは大)、酸素センサ10を流れる電流Iを抑制し易い状況が形成される。
【0079】
ところで、ECU20において、素子インピーダンスRsの検出時に酸素センサ10に印加される掃引電圧の収束値は、第2サンプリング点50の電位VS2の収束値と一致する。そして、その電位VS2の収束値は、次式のように表すことができる。
【0080】
上記(10)式から明らかなように、VS2収束値は、素子インピーダンスRsが大きいほど大きな値となり、一方、素子インピーダンスRsが小さいほど小さな値となる。従って、ECU20の内部では、酸素センサ10の温度が高いほど(Rsは小)、酸素センサ10に印加される電圧が低く抑えられ、一方、酸素センサ10の温度が低いほど(Rsは大)、酸素センサ10に対して高い電圧が印加され易い状況が形成される。
【0081】
(掃引電圧印加期間と電圧・電流の関係)
既述した通り、本実施形態のシステムでは、素子インピーダンスRsが小さいほど掃引電圧の時定数τ(τ1またはτ2)は小さな値となる。つまり、酸素センサ10に印加される掃引電圧は、素子インピーダンスRsが小さいほど早期に収束値に到達する。
【0082】
本実施形態において、第1インピーダンス算出モードで用いられる掃引電圧の印加期間(135μsec)、および第2インピーダンス算出モードで用いられる掃引電圧の印加期間(1600μsec)は、上記の特性を前提として決定されたものである。より具体的には、それらの印加期間は、酸素センサ10が、実用上最も小さな素子インピーダンスRsを示す場合に、それぞれのモードで、掃引電圧がほぼ収束値に達するのに要する時間を基準に設定されたものである。
【0083】
従って、ECU20においては、何れのモードにおいても、酸素センサ10が十分に昇温されている場合は(Rsは小)、掃引電圧の印加期間中に、掃引電圧が上記(10)式に示す収束値に到達し、また、酸素センサ10を流れる電流Iが上記(9)式に示す収束値に到達する。これに対して、酸素センサ10が十分に昇温されていない場合は(Rsは大)、何れのモードにおいても、掃引電圧や流通電流Iがそれぞれの収束値に到達する以前に、掃引電圧の印加期間が終了する事態が生ずる。
【0084】
(素子インピーダンスRs小時の現象)
以上説明した内容は、以下のように整理することができる。先ず、酸素センサ10が十分に昇温しており、素子インピーダンスRsが十分に小さい場合については、ECU20の内部で生ずる現象を以下のように整理することができる。
▲1▼第1ポート24がONされる毎に、酸素センサ10には収束値に到達する掃引電圧が印加され、かつ、収束値に到達する電流Iが流通する。
▲2▼電流Iの収束値は比較的大きな値となる。
▲3▼掃引電圧の収束値は小さな値に抑えられる。
【0085】
電流Iの収束値が比較的大きな値であっても、掃引電圧の収束値が小さな値に抑えられていれば、酸素センサ10に供給される電力は適正値に抑えることができる。このため、本実施形態のシステムによれば、酸素センサ10が十分に昇温している状況下(つまり、素子インピーダンスRsは十分に小さい状況下)で、素子インピーダンスRsの検出処理を実行する場合に、酸素センサ10に対して、過大な電力が供給されるのを確実に防止することができる。
【0086】
(素子インピーダンスRs大時の現象)
次に、酸素センサ10が十分に昇温しておらず、素子インピーダンスRsが大きな値を有する場合については、ECU20の内部で生ずる現象を以下のように整理することができる。
▲1▼電流Iの収束値は比較的小さな値となる。
▲2▼掃引電圧の収束値は比較的大きな値となる。
▲3▼個々の掃引電圧印加期間は、掃引電圧が収束値に達する前に、その上昇の過程において終了される。
【0087】
掃引電圧が比較的大きな値に収束するとしても、電流Iの収束値が小さな値に抑えられていれば、酸素センサ10に供給される電力は適正値に抑えることができる。更に、掃引電圧の収束値が大きな値であっても、掃引電圧が収束値に達する前に印加期間が終了されれば、酸素センサ10に現実に印加される電圧は、十分に小さな値に抑えることができる。このため、本実施形態のシステムによれば、酸素センサ10が十分に昇温していない状況下(つまり、素子インピーダンスRsが比較的大きな値を示す状況下)でも、素子インピーダンスRsの検出処理に伴って、酸素センサ10に過大な電力が供給されるのを確実に防止することができる。
【0088】
尚、上述した実施の形態1においては、第1スイッチ素子22、第2抵抗26、第1抵抗30、第1コンデンサ31、および第2コンデンサ46が前記第1の発明における「掃引電圧印加手段」、および「掃引時定数変更手段」に相当している。また、ECU20が、第1サンプリング点28の電位VS1および第2サンプリング点50の電位VS2を検出することにより上記第1の発明における「センサ電流検出手段」が(上記(5)式参照)、上記(7)式に則って素子インピーダンスRsを算出することにより前記第1の発明における「素子インピーダンス算出手段」が、それぞれ実現されている。
【0089】
また、上述した実施の形態1においては、第1スイッチ素子22、第2抵抗26、第1抵抗30、および酸素センサ10自身が前記第2の発明における「掃引電圧収束値変更手段」に相当している。
【0090】
また、上述した実施の形態1においては、電源電圧に接続された第1スイッチ素子22が前記第3の発明における「定電圧発生手段」に、第2抵抗26および第1抵抗30が、前記第3の発明における「抵抗」に、それぞれ相当している。
【0091】
また、上述した実施の形態1においては、第1インピーダンス算出モードにおける135μsecおよび第2インピーダンス算出モードにおける1600μsecが、それぞれ前記第4の発明における「所定の印加期間」に相当していると共に、それぞれのモードにおいて、ECU20が、上記印加期間の終了と共に第1ポート24をOFF状態とすることにより前記第4の発明における「掃引電圧印加停止手段」が実現されている。
【0092】
また、上述した実施の形態1においては、電源電圧に接続された第1スイッチ素子22が前記第5の発明における「定電圧発生手段」に、第1コンデンサ31および第2コンデンサ46が前記第5の発明における「コンデンサ」に、それぞれ相当している。
【0093】
また、上述した実施の形態1においては、ECU20が、第2ポート44のON・OFFを切り換えることにより前記第6の発明における「時定数切り換え手段」が、第1インピーダンスRs1および第2インピーダンスRs2を算出することにより前記第6の発明における「素子インピーダンス算出手段」が、上記ステップ106の処理を実行することにより前記第6の発明における「素子インピーダンス比算出手段」が、上記ステップ108の処理を実行することにより前記第6の発明における「劣化診断手段」が、それぞれ実現されている。
【0094】
また、上述した実施の形態1においては、電源電圧に接続された第1スイッチ素子22が前記第7の発明における「定電圧発生手段」に、第1コンデンサ31、第2コンデンサ46、および第2スイッチ素子42が前記第7の発明における「可変容量コンデンサ」に、それぞれ相当している。更に、ECU20が、第2ポート44のON・OFFを切り換えることにより前記第7の発明における「容量変更手段」が実現されている。
【0095】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、酸素センサに対して掃引電圧を印加すると共に、その際に酸素センサを流れる電流に基づいて素子インピーダンスを算出することができる。そして、本発明によれば、素子インピーダンスが大きいほど、掃引電圧の時定数が大きくされ、掃引電圧の立ち上がりが緩やかにされる。このため、本発明によれば、素子インピーダンスが大きいときに酸素センサの両端に過大な電圧が印加されるのを容易に回避することができる。
【0096】
第2の発明によれば、素子インピーダンスが大きいほど、酸素センサに印加される掃引電圧の収束値を小さくすることができる。このため、本発明によれば、素子インピーダンスが小さく、酸素センサに大きな電流が流通する場合に、印加電圧(掃引電圧)を小さな値とすることで供給電力が過大になるのを有効に防止することができる。
【0097】
第3の発明によれば、定電圧の発生源と抵抗と酸素センサとを直列に配置することにより、酸素センサの素子インピーダンスが小さいほど掃引電圧の収束値を小さくする機能を容易に実現することができる。
【0098】
第4の発明によれば、酸素センサが通常の使用状況下で示す素子インピーダンスに対して掃引電圧を収束させるのに要する期間が終了した時点で、掃引電圧の印加を中止することができる。このため、素子インピーダンスが大きい場合には、掃引電圧が収束値に到達する以前にその印加を中止して、酸素センサに過大な電力が供給されるのを防ぐことができる。
【0099】
第5の発明によれば、酸素センサ自身と、これに並列に接続されたコンデンサとで、RC回路を形成することができる。そして、掃引電圧の印加時には、そのRC回路に対して定電圧を供給することができる。この場合、素子インピーダンスが大きいほど時定数を大きくするという要求を、RC回路の特性により満たすことができる。
【0100】
第6の発明によれば、単一の素子インピーダンスに対して少なくとも2種類の時定数で掃引電圧を印加することができる。そして、それぞれの時定数に対して算出された素子インピーダンスの比に基づいて酸素センサの劣化診断を行うことができる。このような手法によれば、素子インピーダンスの温度特性に影響されることなく、その劣化検出を精度良く行うことができる。
【0101】
第7の発明によれば、酸素センサに対して並列に接続されたコンデンサの容量を変えることにより、掃引電圧の時定数を簡単に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。
【図2】 本発明の実施の形態1において実行される制御の全体の流れを説明するためのフローチャートである。
【図3】 図3(A)および図3(B)は実施の形態1の装置が実行する制御の全体の流れを説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 図4(A)乃至図4(D)は実施の形態1の装置が第1ポートをONする毎に実現される動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 酸素センサの素子インピーダンスの特性を説明するための図である。
【図6】 インピーダンス比に基づく正常・劣化の判定領域と酸素センサの温度との関係を示す図である。
【図7】 酸素センサの素子インピーダンスの温度特性を説明するための図である。
【符号の説明】
10 酸素センサ
20 ECU(Electronic Control Unit)
22 第1スイッチ素子
24 第1ポート
26 第2抵抗
28 第1サンプリング点
30 第1抵抗
31 第1コンデンサ
42 第2スイッチ素子
46 第2コンデンサ
50 第2サンプリング点
Rs 素子インピーダンス
Claims (7)
- 酸素センサに対して掃引電圧を印加する掃引電圧印加手段と、
前記掃引電圧の印加に伴って前記酸素センサを流れるセンサ電流を検出するセンサ電流検出手段と、
前記掃引電圧と前記センサ電流とに基づいて、前記酸素センサの素子インピーダンスを算出する素子インピーダンス算出手段と、
前記素子インピーダンスが大きいほど、前記掃引電圧の時定数が大きくなるように構成された掃引時定数変更手段と、
を備えることを特徴とする酸素センサ素子インピーダンス検出装置。 - 前記掃引電圧印加手段は、前記素子インピーダンスが大きいほど前記掃引電圧の収束値を小さくする掃引電圧収束値変更手段を含むことを特徴とする請求項1記載の酸素センサ素子インピーダンス検出装置。
- 前記掃引電圧印加手段は、
前記酸素センサと直列に接続された状態で定電圧を発生する定電圧発生手段と、
前記酸素センサと前記定電圧発生手段との間に配置される抵抗とを備え、
前記掃引電圧収束値変更手段は、前記酸素センサ自身と前記抵抗とを含むことを特徴とする請求項2記載の酸素センサ素子インピーダンス検出装置。 - 前記センサ素子に対して前記掃引電圧が印加され始めた後、所定の印加期間が終了した時点で、当該掃引電圧の印加を停止する掃引電圧印加停止手段を備え、
前記印加期間は、前記酸素センサが通常の使用状況下で示す素子インピーダンスに対して前記掃引電圧を収束させるのに要する期間に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の酸素センサ素子インピーダンス検出装置。 - 前記掃引電圧印加手段は、前記酸素センサと直列に接続された状態で定電圧を発生する定電圧発生手段と、
前記定電圧発生手段と直列に接続され、かつ、前記酸素センサと並列に接続されたコンデンサとを備え、
前記掃引時定数変更手段は、前記コンデンサを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の酸素センサ素子インピーダンス検出装置。 - 酸素センサに対して掃引電圧を印加する掃引電圧印加手段と、
前記掃引電圧の印加に伴って前記酸素センサを流れるセンサ電流を検出するセンサ電流検出手段と、
前記掃引電圧と前記センサ電流とに基づいて、前記酸素センサの素子インピーダンスを算出する素子インピーダンス算出手段とを備え、
前記掃引電圧印加手段は、単一の素子インピーダンスに対して、前記掃引電圧の時定数を少なくとも2つの間で切り換える時定数切り換え手段を備え、
前記素子インピーダンス算出手段は、前記少なくとも2つの時定数のそれぞれにつき、前記酸素センサの素子インピーダンスを算出し、
前記少なくとも2つの時定数のそれぞれについて算出された素子インピーダンスの比を求める素子インピーダンス比算出手段と、
前記素子インピーダンスの比に基づいて、前記酸素センサの劣化診断を行う劣化診断手段と、
を備えることを特徴とする酸素センサ素子インピーダンス検出装置。 - 前記掃引電圧印加手段は、前記酸素センサと直列に接続された状態で定電圧を発生する定電圧発生手段と、
前記定電圧発生手段と直列に接続され、かつ、前記酸素センサと並列に接続された可変容量コンデンサとを備え、
前記時定数切り換え手段は、前記可変容量コンデンサの容量を変更する容量変更手段を備えることを特徴とする請求項6記載の酸素センサ素子インピーダンス検出装置。
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