JP4014612B2 - 周辺光量補正装置、周辺光量補正方法、電子情報機器、制御プログラムおよび可読記録媒体 - Google Patents

周辺光量補正装置、周辺光量補正方法、電子情報機器、制御プログラムおよび可読記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮像レンズを介して被写体を撮像した撮像画面の周辺光量を補正する周辺光量補正装置、これを用いた周辺光量補正方法、この周辺光量補正装置を有する固体撮像装置を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、さらには、デジタルカメラモジュールが搭載されたカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器、周辺光量補正方法をコンピュータに実行させるための制御プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体に関する。
一般的に、撮像レンズを用いたカメラでは、撮影された画像が撮像画面の中心から離れるにしたがって光量が低下して、その撮像画面の周辺部で光量が不足するというシェーディングの問題を有している。また、光学系(レンズ)の小型化やコストダウンを図ろうとすると、その各種性能が不十分になりがちである。
このため、このようなカメラを用いて撮像された撮像画像は、撮像画面の周辺部の光量が中心部に比べて少なくなり、輝度レベルが下がってしまうという問題が生じる。そこで、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、カメラ付き携帯電話装置のカメラでは、このような周辺光量の不足を信号処理により補正する周辺光量補正手法が用いられている。
図8は、従来の撮像素子の受光面に対するレンズ位置と光量(輝度)レベルとの関係を示すグラフである。なお、図8では、横軸はレンズの位置を示し、縦軸はその位置での光量レベルを示している。
図8の曲線f1〜f3に示すように、撮像レンズの中心から周辺部に向かって撮像素子の複数の受光部(撮像領域)に入射される光量レベルが小さくなるため、レンズ中心からその周辺部に向かって光量のゲイン(利得)係数を大きくして画像全体(画像画面)の光量を一様にするように周辺光量補正処理が為されている。
このような周辺光量補正方法として、例えば特許文献1および特許文献2には、映像信号の輪郭成分を抽出して輪郭補正信号を生成し、撮像画像の周辺部ほど大きな利得となるようにパラボラ波信号などにより利得制御を行なうことにより、画像面全体で明るさ(輝度)が一様なフラットな解像度を得る方法が開示されている。
特許文献3には、上記輪郭補正信号に対してレスポンス関数に基づく重み付けを行なって、解像度を向上させる周辺光量補正方法が開示されている。
特許文献4には、撮影レンズの周波数特性に応じた輪郭補正信号を生成することにより、レンズの周波数特性に応じた補正処理を行う周辺光量補正方法が開示されている。
特許文献5には、カメラの絞りが開放状態に近づくほど補正増幅度が高くなるように補正信号を生成することにより、カメラの絞り状態に応じた補正処理を行う周辺光量補正方法が開示されている。
特許文献6には、ズーム機能を備えたカメラにおいて、各レンズ毎にレンズの絞りの開き度やズーム倍率の状態に応じた周辺光量低下データを用いて、レンズの絞り状態やズーム倍率に応じて適正な補正を行う周辺光量補正方法が開示されている。
以上の従来技術は、いずれも、撮像画像の中心を基点として同心円状に輪郭補正を行うための利得を制御するものである。
図9は、特許文献5に開示されている従来のシェーディング補正回路の構成例を示すブロック図である。
図9において、撮像レンズ系101から出力される光映像信号V0は、光電変換回路102によって電気映像信号V1に変換された後、シェーディング補正回路110を経て画像再生部に出力される。この映像信号V1は、絞り制御回路103に供給されて、撮像レンズ系101の絞りを自動調節する絞り制御信号C0が撮像レンズ系101にフィードバックされる。この絞り制御信号C0は撮像レンズ系101の図示しない絞り調整機構へ入力される。
シェーディング補正回路110は、光電変換回路102から得られる映像信号V1の周辺光量の劣化を補正する第1ゲインコントロール回路111と、映像信号V1に含まれる水平同期信号から作成される水平駆動信号HDが入力される第1パラボラ信号発生回路112と、映像信号V1に含まれる垂直同期信号から作成される垂直駆動信号VDが入力される第2パラボラ信号発生回路113と、両パラボラ信号発生回路112および113により発生した第1パラボラ信号P1および第2パラボラ信号P2を加算する加算器114と、この加算器114の出力端が接続された第2ゲインコントロール回路115とを有している。
絞り制御回路103からの絞り制御信号C1は、第2ゲインコントロール回路115の制御部に入力され、第2ゲインコントロール回路115からのシェーディング補正信号C2は第1ゲインコントロール回路111の制御部に入力されるようになっている。
第1パラボラ信号発生回路112および第2パラボラ信号発生回路113では、それぞれ、水平駆動信号HDおよび垂直駆動信号VDに基づいて、水平駆動信号HDおよび垂直駆動信号VDに同期した第1パラボラ信号P1および第2パラボラ信号P2が作成されて加算器114に入力される。
この絞り制御回路103によって作成される絞り制御信号C1は、撮像レンズ系101の絞りが開けられるにつれてレベルが上昇され、絞り制御信号C1のレベルに比例して第2ゲインコントロール回路115のゲインが調整される。第1パラボラ信号P1および第2パラボラ信号P2の加算結果は、加算器114から第2ゲインコントロール回路115に入力されて、絞りに応じた振幅のシェーディング補正信号C2が第1ゲインコントロール回路111に出力される。
第1ゲインコントロール回路111は、シェーディング補正信号C2の制御下で絞りに応じたゲイン特性を示し、絞りに応じて、周辺光量の劣化に応じたゲイン特性を示すため、絞りに応じて周辺光量の補正が行われる。つまり、絞りを絞れば絞るほど周辺の明るさはより暗くなるから、絞りが絞られるほど周辺の補正増幅度(ゲイン)をより大きくしている。
特開平7−74987号公報 特開2003−198880号公報 特開2002−77722号公報 特開2005−150986号公報 特開平1−186064号公報 特開2003−110936号公報
上記特許文献1〜6の周辺光量補正手法では、いずれも、画像面の中心を基点として、画像面の端に向かって同心円状に、輪郭補正を行うための利得(ゲイン)を変更することにより、光量が画像面全体で一様である画像に対して、同じく光量が画像面全体で一様である画像を得るものである。
例えば図8のグラフf1〜f3に示すように、レンズ中心から周辺部に向かって撮像素子の受光面(撮像領域)に入射される光量レベルが小さくなるため、レンズ中心を基点としてレンズの端に向かって、光量のゲイン係数を補正関数などにしたがって同心円状に大きくすることによって、光量が画像面全体で一様である画像に対して、同じく画像面全体の光量を一様にすることができる。
ところが、実際の製品においては、レンズ自体の精度による歪やレンズの取り付け精度不足により、レンズと撮像素子の受光面とが平行に設置できないことがある。例えば、携帯電話装置などに搭載されているカメラモジュールは、コスト面から考えると高価なレンズを搭載することができず、また、大量に製造されるために、レンズの取り付け精度についても、それほど精度を高くすることができない。携帯電話装置に用いられるカメラモジュールなどにレンズを取り付ける際には、カメラモジュールの筐体によってレンズの端を挟み込むように取り付けられるため、筐体の設計精度がそのままレンズの取り付け精度になっている。よって、レンズの光軸と撮像素子の受光面中心の垂線との不一致(位置ズレ)や、レンズが傾いて設置される虞がある。特に、レンズが傾いて設置されると、光量が画像面全体で一様である画像に対して、同じく画像面全体の光量が一様にならない。
図10は、レンズの取り付け精度に問題がある場合について、従来の撮像素子の受光面に対するレンズの位置と光量レベルとの関係を示すグラフである。なお、横軸はレンズの位置を示し、縦軸はその位置での光量レベルを示している。
この場合、レンズの取り付け精度が悪く、レンズがCCDやCMOSイメージセンサなどの撮像素子の受光面に対して平行に取り付けられていないため、図10のグラフz1〜z3に示すように、レンズ中心からその周辺部に向かって光量レベルは小さくなるものの、左右対称にはなっていない。
したがって、図11(a)に示すように、レンズと撮像素子の受光面とが平行に設置されている場合には、輝度が左右で均等となって同心円状になるため、従来の周辺光量補正方法によって、画像面の中心を基点として、画像面の端に向かって同心円状に、輪郭補正を行うためのゲインを変更することによって、光量が画像面全体で一様である画像に対して、同じく画像面全体の光量を一様にすることができる。これに対して、図11(b)に示すように、レンズと撮像素子の受光面とが平行に設置されていない場合には、輝度が画像面の左右位置で不均等になり、例えば画像面の左側に偏った円状になるため、従来の周辺光量補正方法を用いても、斜線でハッチングを施した部分の輝度が通常の補正値よりもさらに低くなり、光量が画像面全体で一様である画像に対して、同じく画像全体の光量を一様にするように補正できない。
さらに、別の手法として、撮像素子の画素数と同じワード数のメモリを設けて、一画素ずつ、輪郭補正のための利得変更係数を設定する方法も考えられる。しかしながら、この方法では、画素数が増えることによって、それだけ多量のメモリ数が必要とされるため、製造コストの増大および処理速度の低下を招くことから、これは現実的な解決方法ではない。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、製造コストの増大および処理速度の低下を抑えながら、レンズシェーディングによる周辺光量不足を補正すると共に、レンズ自体の歪みやレンズの取り付け精度不足による撮像素子の受光面への入射光量の不均一性を補正して、光量が画像面全体で一様である画像に対して、同じく撮影画像面全体で一様な解像度を得ることができる周辺光量補正装置、周辺光量補正方法、この周辺光量補正装置を有する固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器、この周辺光量補正方法をコンピュータに実行させるための制御プログラムおよびこの制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の周辺光量補正装置は、集光レンズを介して撮像素子により被写体を撮像する撮像領域の周辺光量を補正する周辺光量補正回路において、該撮像素子からの各画素データに対して、該撮像領域の中心を点対象とする各領域の積算平均値の差分係数値を得る差分係数値獲得手段と、該差分係数値に基づいて、該撮像領域の新たな画素座標値に変換する画素座標変換手段と、該新たな画素座標値に基づいて基本周辺光量補正関数から新たな周辺光量補正関数に変換する周辺光量補正関数変換手段と、該新たな周辺光量補正関数に基づいて、該撮像素子からの各画素データに対して周辺光量補正を行う周辺光量補正手段とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における差分係数値獲得手段は、前記各画素データの輝度値またはRGBデータ値に対して前記積算平均値の差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における各領域は、前記撮像領域の画面中心から個々の領域の重心までの一方向の距離が等距離にある二つの領域と、該一方向に交叉する方向の距離が等距離にある二つの領域との少なくともいずれかである。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における一方向および該一方向に交叉する方向は、前記撮像領域の画面に対して、互いに直交する縦方向および左右方向である。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における積算平均値は、前記各領域の積算値を前記各領域の画素数で割って求められる。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における差分係数値獲得手段は、前記各領域の積算平均値の差分値を該各領域間距離で割った値を、前記差分係数値として計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における差分係数値獲得手段は、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が前記画面全体で一様になるような画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における差分係数値獲得手段は、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が同心円状にグラディエーションになっている画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における差分係数値獲得手段として、前記撮像素子からの各画素データを周辺光量補正した後の各画素データに対して、前記差分係数値を算出する場合に、算出された差分係数値が所定の基準範囲内であるか否かによって、正しく周辺光量補正が為されたか否かを確認可能とする補正確認手段をさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置において、前記撮像素子からの各画素データの画面左上端を原点座標(0,0)として、入力水平画素座標と入力垂直画素座標とを順次ナンバリングして該画面の座標(X、Y)値を求める座標生成手段をさらに有し、前記差分係数値獲得手段は、該座標(X、Y)値を用いて前記各領域の積算処理を行う。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置において、前記差分係数値獲得手段は、前記各領域の座標値と前記座標(X、Y)値とを比較し、両者が一致するかどうかを判定する手段をさらに有し、該両者が一致した座標(X、Y)値の各画素データに対して、前記積算平均値を計算してこれを用いて前記差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における画素座標変換手段は、前記差分係数値に基づいて前記座標(X、Y)値を前記新たな画素座標値に変換する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における画素座標変換手段は、フレームが変わった場合に、これを検出して前記差分係数値を、変わった次のフレームの座標値にかけて座標変換処理を行う。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における画素座標変換手段は、補正割合を調節する調整係数を用いて、前記新たな画素座標値が微調整される。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における周辺光量補正手段は、前記撮像素子からの各画像データの輝度値またはRGBデータ値に対して周辺光量補正を行う。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置において、前記撮像素子の駆動タイミングを制御するための撮像素子動作用同期信号と、該撮像素子からの各画像データに対して座標計算を行うための領域指定用同期信号とを生成する同期信号生成手段をさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における同期信号生成手段は、水平同期信号と垂直同期信号を前記座標生成手段に出力し、該座標生成手段は、該水平同期信号をカウントする水平カウンタと、該垂直同期信号をカウントする垂直カウンタとを有し、該水平カウンタと該垂直カウンタとから前記座標(X、Y)値を出力する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における差分係数値獲得手段は、前記撮像素子からの各画素データに対して、前記各領域の積算平均値をそれぞれ計算する積算平均回路と、該積算平均回路からの積算平均値を用いて、X座標を変換するためのX差分係数値およびY座標を変換するためのY差分係数値を求める係数生成回路とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における積算平均回路は、前記各領域の座標値と前記座標(X、Y)値とを比較する比較回路と、該比較回路による比較結果が一致した場合に、該一致した座標(X、Y)値の各画素データの輝度値を前記各領域毎にそれぞれ積算する積算回路と、該各領域の積算値を前記各領域の画素数で割って前記積算平均値を計算する平均化回路とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置における係数生成回路は、前記各領域の積算平均値の差分値を計算する差分回路と、該差分値を該各領域間距離で割った値を前記差分係数値として計算する係数回路とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正装置において、前記集光レンズのレンズ機能として、オートフォーカス、光学ズームおよびマクロ機能の少なくともいずれかを有する場合、前記差分係数値獲得手段は、該集光レンズの移動位置に応じた差分係数値を求めて記憶手段に記憶する。
本発明の周辺光量補正方法は、集光レンズを介して撮像素子により被写体を撮像する撮像領域の周辺光量を補正する周辺光量補正方法において、該撮像素子からの各画素データに対して、該撮像領域の中心を点対象とする各領域の積算平均値の差分係数値を得る差分係数値獲得ステップと、該差分係数値に基づいて、該撮像領域の新たな画素座標値に変換する画素座標変換ステップと、該新たな画素座標値に基づいて基本周辺光量補正関数から新たな周辺光量補正関数に変換する周辺光量補正関数変換ステップと、該新たな周辺光量補正関数に基づいて、該撮像素子からの各画素データに対して周辺光量補正を行う周辺光量補正ステップとを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における差分係数値獲得ステップは、前記各画素データの輝度値またはRGBデータ値に対して前記積算平均値の差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における差分係数値獲得ステップにおいて、前記各領域は、前記撮像領域の画面中心から個々の領域の重心までの一方向の距離が等距離にある二つの領域と、該一方向に交叉する方向の距離が等距離にある二つの領域との少なくともいずれかである。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における一方向および該一方向に交叉する方向は、前記撮像領域の画面に対して、互いに直交する縦方向および左右方向である。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における積算平均値は、前記各領域の積算値を前記各領域の画素数で割って求める。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における差分係数値獲得ステップは、前記各領域の積算平均値の差分値を該各領域間距離で割った値を前記差分係数値として計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における差分係数値獲得ステップは、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が前記画面全体で一様になるような画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における差分係数値獲得ステップは、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が同心円状にグラディエーションになっている画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における差分係数値獲得ステップとして、前記撮像素子からの各画素データを周辺光量補正した後の各画素データに対して、前記差分係数値を算出する場合に、算出された差分係数値が所定の基準範囲内であるか否かによって、正しく周辺光量補正が為されたか否かを確認可能とするステップをさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における差分係数値獲得ステップの前に、前記撮像素子からの各画素データの画面左上端を原点座標(0,0)として、入力水平画素座標と入力垂直画素座標とを順次ナンバリングして該画面の座標(X、Y)値を求める座標生成ステップをさらに有し、該座標(X、Y)値を用いて該差分係数値獲得ステップで前記各領域の積算処理を行う。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法において、前記差分係数値獲得ステップは、前記各領域の座標値と前記座標(X、Y)値とを比較し、両者が一致するかどうかを判定するステップをさらに有し、該両者が一致した座標(X、Y)値の各画素データに対して、前記積算平均値を計算してこれを用いて前記差分係数値を計算する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における画素座標変換ステップは、前記差分係数値に基づいて前記座標(X、Y)値を前記新たな画素座標値に変換する。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における画素座標変換ステップは、フレームが変わった場合に、これを検出して前記差分係数値を、変わった次のフレームの座標値にかけて座標変換処理を行う。
さらに、好ましくは、本発明の周辺光量補正方法における周辺光量補正ステップは、前記撮像素子からの各画像データの輝度値またはRGBデータ値に対して周辺光量補正を行う。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記周辺光量補正装置を有する固体撮像装置を撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の制御プログラムは、本発明の上記周辺光量補正方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の可読記録媒体は、本発明の上記制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能なものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
本発明にあっては、撮像素子から供給される輝度値やRGBデータ値などの各画素データに対して、画面中心から個々の領域の重心までの水平方向および垂直方向の距離が等距離である例えば4つの各領域について、個々に積算平均値を計算する。この積算平均値から差分係数値を計算する。この差分係数値を基に新たな座標を生成し、その新たな座標を用いて、画像の中心を基点として同心円状に輪郭補正の利得を変更するような基本補正関数を偏光して、撮像素子からの各画素データを周辺光量補正を行う。
例えば、集光レンズ自体の歪や集光レンズの取り付け精度不足により、撮像素子の受光面への入力画像が不均一である場合でも、入力画像の各画素データを積算平均し、その差分係数値を求めることによって、入力画像の光量情報を抽出することができる。よって、その差分係数値を基に画素座標を新たな画素座標に変換することによって、レンズシェーディングを補正するための基本補正関数を、入力画像に応じた関数に変換することが可能となる。
周辺光量補正手段に入力される座標を新たに生成するだけで、周辺光量補正手段としては従来回路を用いることができるため、コスト増大および処理速度低下を最小限に抑えることが可能となる。
さらに、座標変換のための係数を用いて、補正後の画像に対して正しく補正されているか否かを確認することも可能である。
以上により、本発明によれば、低コストで、かつ、的確に、レンズシェーディングによる周辺光量を補正すると共に、従来技術では補正することができなかったレンズ自体の歪みやレンズの取り付け精度不足(位置ずれや傾き)による周辺光量の不均一を補正することができる。したがって、例えば、従来は不合格品として取り扱われていたカメラモジュールなど、デジタルカメラ製品全般に対して、歩留まりを向上させることができる。さらに、補正後の画像に対して正しく補正されているか否かを確認することもできるため、新たに検査装置を導入することも不要となる。
以下に、本発明の周辺光量補正装置および周辺光量補正方法の実施形態を、デジタルカメラの周辺光量補正回路および周辺光量補正方法に適用した場合について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの周辺光量補正回路の構成例を示すブロック図である。
図1において、本実施形態のデジタルカメラの周辺光量補正回路1は、CCDやCMOSイメージセンサなどの撮像素子10などに対して各種の画像同期信号を出力する画像同期信号生成手段としての画像同期信号回路20と、撮像素子10からの画像データDから補正座標値を生成する座標変換回路30と、この補正座標値に基づいて周辺光量補正演算を行う補正演算回路としての輝度値補正演算回路40とを有している。
撮像素子10は、2次元状でマトリクス状に配置された図示しない複数の受光部(受光面;撮像領域)上に集光用のレンズ(図示せず)が配置されており、このレンズを介して入射光(被写体光)が受光面に集光されて所望の画像が撮像可能とされる。
画像同期信号生成回路20は、撮像素子10を撮像タイミング制御するための撮像素子動作用同期信号Aが出力される。この撮像素子動作用同期信号Aは、撮像領域の複数の受光部で光電変換された信号電荷を電荷転送部へ読み出すための読み出しゲートを制御したり、信号電荷を電荷検出部へ電荷転送するための転送ゲートを制御したり、電子シャッター機能や絞り機能(露光時間およびリセット)を制御するためなどに用いられる。
また、画像同期信号生成回路20は、後述する座標変換回路30を構成する積算平均回路34に対して、演算を行うための領域を指定する領域指定用同期信号Bとして、領域指定垂直同期信号VArea1、VArea2、VArea3およびVArea4と、領域指定水平同期信号HArea1、HArea2、HArea3およびHArea4とが出力される。これら領域指定用同期信号Bに付けられた数字1〜4は、図2に示す領域名の数字と対応している。
さらに、画像同期信号生成回路20は、後述する座標変換回路30を構成する画像座標生成回路31に対して、撮像素子10から出力される画像データDにおける画像の有効領域を指定する画像有効領域指定同期信号Cとして、垂直同期信号VREFおよび水平同期信号HREFが出力される。
座標変換回路30は、座標変換回路30は、撮像素子10からの各画素データの画面左上端を原点座標(0,0)として、入力水平画素座標と入力垂直画素座標とを順次ナンバリングして画面の座標(X、Y)値を求める座標生成手段としての画像座標生成回路31と、画素データ選択切り替え手段としてのセレクタ32と、撮像素子10からの各画素データに対して、撮像領域の中心を点対象とする各領域の積算平均値の差分係数値を得る差分係数値獲得手段としての積算平均回路33および係数生成回路34と、記憶手段としてのレジスタ群35と、この差分係数値に基づいて、該撮像領域の新たな画素座標値に変換する画素座標変換手段としての座標生成回路36とを有し、輝度値補正演算回路40に入力される新たな座標値を生成出力する。
画像座標生成回路31では、画像同期信号回路20から入力される画像有効領域指定同期信号Cである垂直同期信号VREFおよび水平同期信号HREFを用いて、入力画像の左上端を原点[座標(0,0)]として、入力垂直画素座標VPixNumおよび入力水平画素座標HPixNumが回路内部で生成(ナンバリング)されて入力画素座標値信号Eとして出力される。また、画像座標生成回路31では、撮像画像(撮像領域)の中心座標(X中心、Y中心)の中心設定値信号Fを用いて、下記(式1)および(式2)により演算が行われて、入力画像の各画素に対応したX座標XPixおよびY座標YPixがX座標およびY座標を示す座標信号Gとして出力される。
X座標:XPix=HPixNum−X中心・・・(式1)
Y座標:YPix=VPixNum−Y中心・・・(式2)
セレクタ32は、撮像素子10からの画像データDと、後述する補正確認用の補正後の画像データNとのいずれかを、図示しない選択制御信号により選択して積算平均回路33に供給可能としている。
積算平均回路33は、画像同期信号回路20から入力される領域指定用同期信号Bとしての領域指定用垂直同期信号VArea1、VArea2、VArea3およびVArea4と、領域指定用水平同期信号HArea1、HArea2、HArea3およびHArea4とを用いて、図2に示すような4つの領域(中心から等距離にあって互いに直交する線上の所定領域)に対して、個々に、領域1に対応する積算平均輝度値AveL(1)、領域2に対応する積算平均輝度値AveL(2)、領域3に対応する積算平均輝度値AveL(3)、領域4に対応する積算平均輝度値AveL(4)が求められて積算平均輝度値を示す積算平均輝度値信号Iとして出力される。四つの各領域は、個々の各領域の重心が(X中心、Y中心)から等距離Hになるように設定される。図2では、重心が(X中心、Y中心)からY方向に+H(上)の位置にある領域1と、重心が(X中心、Y中心)からX方向に−H(左)の位置にある領域2と、重心が(X中心、Y中心)からX方向に+H(右)の位置にある領域3と、重心が(X中心、Y中心)からY方向に−H(下)の位置にある領域4とが示されている。
個々の4つ領域の積算平均輝度値は、下記(式3)によって求められる。
積算平均輝度値:AveL(N)=ΣPix(x,y)/Pix(Num)・・(式3)
N:1から4までの整数
Pix(x,y):領域Nにおける各画素の輝度成分
Pix(Num):指定領域における画素数

係数生成回路34では、積算平均回路33から入力される積算平均輝度値AveL(1)、AveL(2)、AveL(3)およびAveL(4)に対して、下記(式4)および(式5)を用いて、X座標を変換するための係数値CoeffXおよびY座標を変換するための係数値CoeffYが求められる。
X座標の係数:CoeffX=AveL(1)−AveL(4)・・・(式4)
Y座標の係数:CoeffY=AveL(3)−AveL(2)・・・(式5)
係数生成回路34で求められたこれらの係数値を示す係数値信号Jは、一旦、レジスタ群35に格納される。
これらの係数値CoeffXおよびCoeffYは予め求められており、これらを求める際には、撮像画像として、明るさ(輝度値)が撮像画面内で一様になるような画像(または同心円状に明るさがグラディエーションになっている画像;一様な画像のようにレンズの傾きだけではなく、レンズ位置がずれた場合も検出できる)、例えば一面白色の画像などが選択されて用いられる。このような画像を撮像して、本実施形態のデジタルカメラの周辺光量補正回路を動作させ、このときに得られる係数値CoeffXおよびCoeffYが予めレジスタ群35に格納されている。さらに、レンズ機能として、オートフォーカス、光学ズームおよびマクロ機構などを有する場合、レンズの移動位置に応じた係数値CoeffXおよびCoeffYが求められ、レジスタ群35に格納されている。これにより、使用される全てのレンズ状態に対して、輝度値が一様であるような画像が得られる。
座標生成回路36は、画像座標生成回路31から出力された座標信号G(XPixおよびYPix)と、レジスタ群35に予め格納されている、カメラレンズの状態(レンズの移動位置)に応じた係数値信号K(CoeffXおよびCoeffYの1組)が入力される。さらに、最終的に補正の割合を調節するための補正係数値CoeffZも入力される。座標生成回路36では、下記(式6)および(式7)により演算が行われ、輝度値補正演算回路40に入力される新たな座標値を示す座標信号Lが生成される。
輝度値補正回路用演算回路用X座標:NewXPix=CoeffZ×CoeffX×XPix・・・(式6)
輝度値補正回路用演算回路用Y座標:NewYPix=CoeffZ×CoeffY×YPix・・・(式7)

輝度値補正演算回路40は、新たな画素座標値に基づいて基本周辺光量補正関数から新たな周辺光量補正関数に変換する周辺光量補正関数変換手段と、この新たな周辺光量補正関数に基づいて、撮像素子10からの各画素データに対して周辺光量補正を行う周辺光量補正手段とを有している。即ち、輝度値補正演算回路40は、座標変換回路30で生成される座標信号Lを基に、基本周辺光量補正関数から新たな周辺光量補正関数41(周辺光量補正関数変換手段)に変換されて輝度値補正値Mが生成され、撮像素子10から供給される画素データDに対して輝度値補正値Mが加算器42(周辺光量補正手段)で加算されて輝度値が補正されて、補正後の画像データNが生成出力される。
この輝度値補正演算回路40では、周辺光量補正関数41として、画像の中心を基点として同心円状に輪郭補正の利得を変更するような基本的な補正関数を少なくとも一つ有している。この周辺光量補正関数41は、例えば図3(a)および図3(b)に示すように、中心(11、S11)から周辺に向かって同心円状に利得が大きくなるような放射線状の関数である。図3(a)および図3(b)に示す周辺光量補正関数は、中心(11、S11)から周辺に向かって同心円状に輪郭補正の利得が大きくなっており、中心部では0〜50、その周囲に向かって50から100、100〜150、150〜200と大きな光量レベルで補正される。図3(a)および図3(b)は基本的な周辺光量補正関数を示す図である。図3(a)では画面上の位置を平面上に示し、図3(b)では画面上の位置をX−Y平面に示し、補正光量レベルをZ軸上に示している。
この周辺光量補正関数41に対して、座標変換回路30から供給される座標値NewXPixおよびNewYPixを用いることによって、従来技術では図3(a)および図3(b)に示すような関数が、図4(a)および図4(b)に示すような周辺光量の偏りに応じた関数となる。図4(a)および図4(b)に示す周辺光量補正関数は、中心位置が図3(a)および図3(b)に比べて左下方向にずれて中心(10、S10)となっており、その中心から周辺に向かって同心円状に輪郭補正の利得が大きくなっている。図4(a)および図4(b)は基本的な周辺光量補正関数から変換された周辺光量補正関数を示す図である。図4(a)では画面上の位置を平面上に示し、図4(b)では画面上の位置をX−Y平面に示し、補正光量レベルをZ軸上に示している。
このように周辺光量の偏りに応じた補正関数を用いて撮像素子10からの画像データDを変換することにより、撮影画像面全面で輝度値が一様であるような画像が得られることになる。
輝度値補正演算回路40から出力される補正後の画像データNは、座標変換回路30のセレクタ32に供給され、セレクタ32では補正後の画像データNと撮像素子10からの画像データDとのいずれかが選択されて積算平均回路33に供給される。この補正後の画像データNを用いて、正しく補正できたか否かが確認可能とされている。
次に、補正後の画像データNを用いて正しく補正が行われているか否かを確認する方法について説明する。
まず、補正される画像データDと同じ撮像条件で予め求められてレジスタ群35に格納された係数値CoeffXおよびCoeffYを用いて、撮像素子10から供給される画像データDに対して実際の補正が行われる。その補正後の画像データNに対して、積算平均回路33によって、図2に示す4つの領域に対して輝度値の積算平均値が求められ、係数生成回路34によって補正確認用係数値Pとして係数値CoeffXおよび係数CoeffYが算出される。
算出された補正確認用係数値Pの係数値CoeffXおよびCoeffY14は、座標変換回路30から外部に出力される。図示しない判定回路によって、これらの補正確認用係数値Pが、
CoeffX=CoeffY=”0”
であれば、補正が正しく行われたと判断される。なお、実際には、
CoeffX=CoeffY=”0”
とすることは非常に困難であると考えられるので、補正確認用係数CoeffXおよびCoeffYが共に所定の範囲以下であるか否かによって、画像が正しく補正されているか否かが確認可能とされる。
さらに、補正後の画像が正しく補正しきれていないと判断された場合には、補正割合調整用係数CoeffZを用いて微調整することによって、正しく補正されるようにするっことができる。
以上により、本発明によれば、周辺光量補正回路1は、画像同期信号回路20と、座標変換回路30と、輝度値補正演算回路40によって構成されている。座標変換回路30で輝度値積算値を算出することによって入力画像の光量情報を抽出して、その積算平均値を基に輝度値補正演算回路40に入力される座標値を生成する。輝度値補正演算回路40では、座標変換回路30からの入力座標値を基に周辺光量補正関数を変換して、入力画像に適した補正を行う。これによって、レンズシェーディングによる周辺光量不足を補正すると共に、レンズ自体の精度による歪みやレンズの取り付け精度不足による周辺光量の不均一性を補正することができる。
なお、本実施形態では、特に説明しなかったが、座標変換回路30はハードウェアとソフトウェアの何れでも構成することができる。図5に、図1の構成画像座標生成回路31のハードウェア構成の一例を示している。画像同期信号回路20からの水平同期信号HREFと垂直同期信号VREFを、入力画像の左上端を原点[座標(0,0)]として、H−カウンタ(水平カウンタ)とV−カウンタ(垂直カウンタ)により計数して、入力水平画素座標HPixNumと入力垂直画素座標VPixNumとをナンバリングして(X、Y)の値を積算平均回路33に入力画素座標値信号Eとして出力する。
図6に、図1の積算平均回路33および係数生成回路34のハードウェア構成の一例を示している。画像同期信号回路20から入力される領域指定用同期信号B(領域指定用水平同期信号HArea1、HArea2、HArea3およびHArea4と領域指定用垂直同期信号VArea1、VArea2、VArea3およびVArea4)とを用いて、予め指定されている4つの領域の座標値と構成画像座標生成回路31からの座標値(X、Y)とを比較器で比較して、両者が一致した場合に、積算回路で、4つの領域のそれぞれについて、画像データDの輝度値を積算する。4つの領域の輝度積算値をそれぞれ平均化回路によって、各領域の画素数で割って、4つの各領域の平均値を取る。その4つの各領域の平均値を順次、レジスタに一時記憶させておく。この4つの各領域は、前述したように、個々の各領域の重心が(X中心、Y中心)から等距離Hにある。さらに、レジスタに一時記憶された4つの各領域の平均値を入力とし、差分回路により、領域(1)平均値−領域(4)平均値、領域(3)平均値−領域(2)平均値の各差分値を求め、各差分値を、(1/距離)回路(係数回路)により各領域間距離で割った値を係数値(差分係数値)CoeffXおよびCoeffYとして求める。
次に、図1の座標変換回路30および輝度値補正演算回路40のソフトウェア構成の一例について説明する。図1の座標変換回路30および輝度値補正演算回路40は制御部としてのCPU(中央演算処理装置)が、例えば光ディスクやハードディスク、ICメモリなどの記憶手段(可読記録媒体)としてのROM内の制御プログラムをワークメモリとしてのRAMに読み込み、RAM内の制御プログラムに基づいて、撮像素子10からの各画素データの画面左上端を原点座標(0,0)として、入力水平画素座標と入力垂直画素座標とを順次ナンバリングして画面の座標(X、Y)値を求める座標生成手段と、撮像素子10からの各画素データに対して、座標(X、Y)値を用いて、撮像領域の中心を点対象とする各領域の積算平均値の差分係数値を得る差分係数値獲得手段と、差分係数値に基づいて、撮像領域の新たな画素座標値に変換する画素座標変換手段と、新たな画素座標値に基づいて基本周辺光量補正関数から新たな周辺光量補正関数に変換する周辺光量補正関数変換手段と、この新たな周辺光量補正関数に基づいて、撮像素子10からの各画素データに対して周辺光量補正を行う周辺光量補正手段と、撮像素子10からの各画素データを周辺光量補正した後の各画素データに対して、差分係数値を算出する場合に、算出された差分係数値が所定の基準範囲内であるか否かによって、正しく周辺光量補正が為されたか否かを確認可能とする補正確認手段との各機能を実行する。
図7に、図1の座標変換回路30および輝度値補正演算回路40の動作を示すフローチャートを示している。
図7に示すように、まず、ステップS1で、入力画像の左上端を原点[座標(0,0)]として、入力水平画素座標HPixNumと入力垂直画素座標VPixNumとをナンバリングして(X、Y)の値を得る。
その後、ステップS2で、予め指定されている4つの領域の座標値とステップS1で得た座標値(X、Y)とを比較し、両者が一致するかどうかを判定する。ステップS2で両者が一致した場合(YES)に、ステップS3で、4つの領域のそれぞれについて、画像データDの輝度値を積算する。
さらに、ステップS4で、4つの領域の輝度積算値をそれぞれ、各領域の画素数で割って、4つの各領域の平均値を求める。
続いて、ステップS5で、その4つの各領域の平均値の差分として、領域(1)平均値−領域(4)平均値、領域(3)平均値−領域(2)平均値を求める。さらに、各差分値を、各領域間距離で割った値を係数値CoeffXおよびCoeffYとして求める。
この状態で、ステップS6で、本フレームが終わって次のフレームになったかどうかを判定する。
ステップS6で次のフレームになった場合(YES)に、ステップS7で、ステップS5で求めた係数値CoeffXおよびCoeffYを、次のフレームの座標値にかけて座標変換処理をする。
ステップS8で、座標変換処理が為された新しい座標値を用いて補正関数を変換する。さらに、ステップS9で、変換された補正関数を用いて撮像素子10からの画像データの」輝度値を周辺光量補正する。
この周辺光量補正は製品出荷時などに行われ、その後は、求められた係数値CoeffXおよびCoeffYを記憶手段に記憶させておいてそれを用いてステップS7〜S9を常時行うようにすればよい。
なお、本実施形態では、画素データ値として輝度値を用いて周辺光量補正補正を行う場合について説明したが、輝度成分を含むR,G,Bなどの画素データ値を用いて周辺光量補正補正を行ってもよい。例えばG色データを用いて周辺光量補正を行うことができる。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、上記実施形態の周辺光量補正回路1を有する固体撮像装置を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの画像入力デバイスを有した電子情報機器について説明する。本発明の電子情報機器は、本発明の上記実施形態1〜3の固体撮像装置20,20Aおよび20Bの少なくともいずれかを撮像部に用いて得た高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示手段と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信手段と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力手段とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、撮像レンズを介して被写体を撮像した撮像画面の周辺光量を補正する周辺光量補正装置、これを用いた周辺光量補正方法、この周辺光量補正装置を有する固体撮像装置を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、さらには、デジタルカメラモジュールが搭載されたカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器、周辺光量補正方法をコンピュータに実行させるための制御プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体の分野において、低コストで、かつ、的確に、レンズシェーディングによる周辺光量を補正すると共に、従来技術では補正することができなかったレンズ自体の歪みやレンズの取り付け精度不足(位置ずれや傾き)による周辺光量の不均一を補正することができる。したがって、例えば、従来は不合格品として取り扱われていたカメラモジュールなど、デジタルカメラ製品全般に対して、歩留まりを向上させることができる。さらに、補正後の画像に対して正しく補正されているか否かを確認することもできるため、新たに検査装置を導入することも不要となる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの周辺光量補正回路の構成例を示すブロック図である。 図1のデジタルカメラの周辺光量補正回路において、積算平均値が算出される領域を示す図である。 (a)および(b)は、基本的な周辺光量補正関数を示す図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの周辺光量補正方法により変換された周辺光量補正関数を示す図である。 図1の構成画像座標生成回路のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図1の積算平均回路および係数生成回路のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図1の座標変換回路および輝度値補正演算回路の動作例を示すフローチャートである。 従来の撮像素子の複数の受光部に対するレンズ位置と光量レベルとの関係を示すグラフである。 特許文献5に開示されている従来のシェーディング補正回路の構成例を示すブロック図である。 レンズの取り付け精度に問題がある場合について、従来の撮像素子の複数の受光部に対するレンズの位置と光量レベルとの関係を示すグラフである。 (a)および(b)は、従来の周辺光量補正方法の問題点について説明するための図である。
符号の説明
1 周辺光量補正回路(周辺光量補正装置)
10 撮像素子
20 画像同期信号回路
30 座標変換回路
31 画像座標生成回路(座標生成手段)
32 セレクタ
33 積算平均回路
34 係数生成回路(積算平均回路と係数生成回路で差分係数値獲得手段)
35 レジスタ群
36 座標生成回路(画素座標変換手段)
40 輝度値補正演算回路
41 周辺光量補正関数(周辺光量補正関数変換手段)
42 加算器(周辺光量補正手段)
A 撮像素子動作用同期信号
B 領域指定用同期信号(領域指定用垂直同期信号VArea1,VArea2,VArea3およびVArea4と、領域指定用水平同期信号HArea1,HArea2,HArea3およびHArea4)
C 画像有効領域指定同期信号(垂直同期信号VREFおよび水平同期信号HREF)
D,N 画像データ
E 入力画素座標値HPixNum,VPixNum
F 画像中心座標(X中心、Y中心)
G 入力画像の各画素に対応した座標XPix,YPix
I 積算平均輝度値(AveL(1),AveL(2),AveL(3),AveL(4))
J 係数(差分係数値;CoeffX,CoeffY,CoeffZ)
K レンズ位置に対応した係数(CoeffX,CoeffY,CoeffZ)
L 補正回路用座標(NewXPix,NewYPix)
M 補正値
N 補正後の画像データ
P 補正確認用係数(CoeffX,CoeffY)

Claims (38)

  1. 集光レンズを介して撮像素子により被写体を撮像する撮像領域の周辺光量を補正する周辺光量補正回路において、
    該撮像素子からの各画素データに対して、該撮像領域の中心を点対象とする各領域の積算平均値の差分係数値を得る差分係数値獲得手段と、
    該差分係数値に基づいて、該撮像領域の新たな画素座標値に変換する画素座標変換手段と、
    該新たな画素座標値に基づいて基本周辺光量補正関数から新たな周辺光量補正関数に変換する周辺光量補正関数変換手段と、
    該新たな周辺光量補正関数に基づいて、該撮像素子からの各画素データに対して周辺光量補正を行う周辺光量補正手段とを有する周辺光量補正装置。
  2. 前記差分係数値獲得手段は、前記各画素データの輝度値またはRGBデータ値に対して前記積算平均値の差分係数値を計算する請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  3. 前記各領域は、前記撮像領域の画面中心から個々の領域の重心までの一方向の距離が等距離にある二つの領域と、該一方向に交叉する方向の距離が等距離にある二つの領域との少なくともいずれかである請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  4. 前記一方向および該一方向に交叉する方向は、前記撮像領域の画面に対して、互いに直交する縦方向および左右方向である請求項3に記載の周辺光量補正装置。
  5. 前記積算平均値は、前記各領域の積算値を前記各領域の画素数で割って求められる請求項1〜3のいずれかに記載の周辺光量補正装置。
  6. 前記差分係数値獲得手段は、前記各領域の積算平均値の差分値を該各領域間距離で割った値を、前記差分係数値として計算する請求項1、3および5のいずれかに記載の周辺光量補正装置。
  7. 前記差分係数値獲得手段は、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が前記画面全体で一様になるような画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  8. 前記差分係数値獲得手段は、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が同心円状にグラディエーションになっている画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  9. 前記差分係数値獲得手段として、前記撮像素子からの各画素データを周辺光量補正した後の各画素データに対して、前記差分係数値を算出する場合に、算出された差分係数値が所定の基準範囲内であるか否かによって、正しく周辺光量補正が為されたか否かを確認可能とする補正確認手段をさらに有する請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  10. 前記撮像素子からの各画素データの画面左上端を原点座標(0,0)として、入力水平画素座標と入力垂直画素座標とを順次ナンバリングして該画面の座標(X、Y)値を求める座標生成手段をさらに有し、前記差分係数値獲得手段は、該座標(X、Y)値を用いて前記各領域の積算処理を行う請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  11. 前記差分係数値獲得手段は、前記各領域の座標値と前記座標(X、Y)値とを比較し、両者が一致するかどうかを判定する手段をさらに有し、該両者が一致した座標(X、Y)値の各画素データに対して、前記積算平均値を計算してこれを用いて前記差分係数値を計算する請求項10に記載の周辺光量補正装置。
  12. 前記画素座標変換手段は、前記差分係数値に基づいて前記座標(X、Y)値を前記新たな画素座標値に変換する請求項10に記載の周辺光量補正装置。
  13. 前記画素座標変換手段は、フレームが変わった場合に、これを検出して前記差分係数値を、変わった次のフレームの座標値にかけて座標変換処理を行う請求項1または12に記載の周辺光量補正装置。
  14. 前記画素座標変換手段は、補正割合を調節する調整係数を用いて、前記新たな画素座標値が微調整される請求項1、12および13のいずれかに記載の周辺光量補正装置。
  15. 前記周辺光量補正手段は、前記撮像素子からの各画像データの輝度値またはRGBデータ値に対して周辺光量補正を行う請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  16. 前記撮像素子の駆動タイミングを制御するための撮像素子動作用同期信号と、該撮像素子からの各画像データに対して座標計算を行うための領域指定用同期信号とを生成する同期信号生成手段をさらに有する請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  17. 前記同期信号生成手段は、水平同期信号と垂直同期信号を前記座標生成手段に出力し、
    該座標生成手段は、該水平同期信号をカウントする水平カウンタと、該垂直同期信号をカウントする垂直カウンタとを有し、該水平カウンタと該垂直カウンタとから前記座標(X、Y)値を出力する請求項10に記載の周辺光量補正装置。
  18. 前記差分係数値獲得手段は、
    前記撮像素子からの各画素データに対して、前記各領域の積算平均値をそれぞれ計算する積算平均回路と、
    該積算平均回路からの積算平均値を用いて、X座標を変換するためのX差分係数値およびY座標を変換するためのY差分係数値を求める係数生成回路とを有する請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  19. 前記積算平均回路は、前記各領域の座標値と前記座標(X、Y)値とを比較する比較回路と、該比較回路による比較結果が一致した場合に、該一致した座標(X、Y)値の各画素データの輝度値を前記各領域毎にそれぞれ積算する積算回路と、該各領域の積算値を前記各領域の画素数で割って前記積算平均値を計算する平均化回路とを有する請求項18に記載の周辺光量補正装置。
  20. 前記係数生成回路は、前記各領域の積算平均値の差分値を計算する差分回路と、該差分値を該各領域間距離で割った値を前記差分係数値として計算する係数回路とを有する請求項18に記載の周辺光量補正装置。
  21. 前記集光レンズのレンズ機能として、オートフォーカス、光学ズームおよびマクロ機能の少なくともいずれかを有する場合、前記差分係数値獲得手段は、該集光レンズの移動位置に応じた差分係数値を求めて記憶手段に記憶する請求項1に記載の周辺光量補正装置。
  22. 集光レンズを介して撮像素子により被写体を撮像する撮像領域の周辺光量を補正する周辺光量補正方法において、
    該撮像素子からの各画素データに対して、該撮像領域の中心を点対象とする各領域の積算平均値の差分係数値を得る差分係数値獲得ステップと、
    該差分係数値に基づいて、該撮像領域の新たな画素座標値に変換する画素座標変換ステップと、
    該新たな画素座標値に基づいて基本周辺光量補正関数から新たな周辺光量補正関数に変換する周辺光量補正関数変換ステップと、
    該新たな周辺光量補正関数に基づいて、該撮像素子からの各画素データに対して周辺光量補正を行う周辺光量補正ステップとを有する周辺光量補正方法。
  23. 前記差分係数値獲得ステップは、前記各画素データの輝度値またはRGBデータ値に対して前記積算平均値の差分係数値を計算する請求項22に記載の周辺光量補正方法。
  24. 前記差分係数値獲得ステップにおいて、前記各領域は、前記撮像領域の画面中心から個々の領域の重心までの一方向の距離が等距離にある二つの領域と、該一方向に交叉する方向の距離が等距離にある二つの領域との少なくともいずれかである請求項22に記載の周辺光量補正方法。
  25. 前記一方向および該一方向に交叉する方向は、前記撮像領域の画面に対して、互いに直交する縦方向および左右方向である請求項24に記載の周辺光量補正方法。
  26. 前記積算平均値は、前記各領域の積算値を前記各領域の画素数で割って求める請求項22〜24のいずれかに記載の周辺光量補正方法。
  27. 前記差分係数値獲得ステップは、前記各領域の積算平均値の差分値を該各領域間距離で割った値を前記差分係数値として計算する請求項22、24および26のいずれかに記載の周辺光量補正方法。
  28. 前記差分係数値獲得ステップは、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が前記画面全体で一様になるような画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する請求項22に記載の周辺光量補正方法。
  29. 前記差分係数値獲得ステップは、前記撮像素子からの各画素データとして、光量が同心円状にグラディエーションになっている画像を撮像した各画素データに対して、前記差分係数値を計算する請求項22に記載の周辺光量補正方法。
  30. 前記差分係数値獲得ステップとして、前記撮像素子からの各画素データを周辺光量補正した後の各画素データに対して、前記差分係数値を算出する場合に、算出された差分係数値が所定の基準範囲内であるか否かによって、正しく周辺光量補正が為されたか否かを確認可能とするステップをさらに有する請求項22に記載の周辺光量補正方法。
  31. 前記差分係数値獲得ステップの前に、
    前記撮像素子からの各画素データの画面左上端を原点座標(0,0)として、入力水平画素座標と入力垂直画素座標とを順次ナンバリングして該画面の座標(X、Y)値を求める座標生成ステップをさらに有し、該座標(X、Y)値を用いて該差分係数値獲得ステップで前記各領域の積算処理を行う請求項22に記載の周辺光量補正方法。
  32. 前記差分係数値獲得ステップは、前記各領域の座標値と前記座標(X、Y)値とを比較し、両者が一致するかどうかを判定するステップをさらに有し、該両者が一致した座標(X、Y)値の各画素データに対して、前記積算平均値を計算してこれを用いて前記差分係数値を計算する請求項31に記載の周辺光量補正方法。
  33. 前記画素座標変換ステップは、前記差分係数値に基づいて前記座標(X、Y)値を前記新たな画素座標値に変換する請求項31に記載の周辺光量補正方法。
  34. 前記画素座標変換ステップは、フレームが変わった場合に、これを検出して前記差分係数値を、変わった次のフレームの座標値にかけて座標変換処理を行う請求項22または33に記載の周辺光量補正方法。
  35. 前記周辺光量補正ステップは、前記撮像素子からの各画像データの輝度値またはRGBデータ値に対して周辺光量補正を行う請求項22に記載の周辺光量補正方法。
  36. 請求項1〜21のいずれかに記載の周辺光量補正装置を有する固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器。
  37. 請求項22〜35のいずれかに記載の周辺光量補正方法の各ステップをコンピュータに実行させるための制御プログラム。
  38. 請求項37に記載の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体。
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