JP4013936B2 - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主駆動軸を駆動する内燃機関(エンジン)で発電機を駆動し、その発電機でモータを駆動して4輪駆動状態を実現する車両の駆動力制御装置に関するものである。
従来の車両の駆動力制御装置としては、前輪がスリップしているときにはモータによって後輪を駆動して4輪駆動状態とし、前輪がスリップしていないか、前輪がスリップしており前輪速が所定の車速以上であるときには、モータを停止すると共にクラッチをOFFして、4輪駆動状態から2輪駆動状態にするというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−23887号公報
しかしながら、上記従来の車両の駆動力制御装置にあっては、4輪駆動状態から2輪駆動状態に移行するときに、モータの出力をゼロにしてクラッチを解放状態としているので、従駆動輪側からクラッチに作用するトルクによってクラッチを解放するときにショックが発生するという未解決の課題がある。
このクラッチオフ時のショック対策として、2輪駆動状態への移行時に、モータがクラッチに対して低トルクをかけつつクラッチオフする低トルク制御を行うことが考えられる。この低トルク制御ではモータ界磁電流を小さい値に設定する必要があるが、モータ界磁電流の変化量が大きいと、モータの誘起電圧が急に低くなってジェネレータとの電位差が大きくなり、モータに過大な電機子電流が流れる所謂跳ね上がりが発生するという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、2輪駆動状態への移行時に、クラッチオフのショックを防止すると共にモータの電機子電流の跳ね上がりを低減することができる車両の駆動力制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両の駆動力制御装置は、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判定したとき、モータの出力トルクがクラッチ解放トルクとなるように、前記モータの界磁電流指令値を第一の低下率でクラッチ解放界磁電流値まで低下して、前記クラッチを解放状態とし、前記移行と判定する前であって、モータトルク要求値が所定の閾値以下であると判定すると、界磁電流低下手段でモータの界磁電流指令値をクラッチ解放界磁電流値に向けて前記第一の低下率より小さい第二の低下率で低下させ、その後、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行を判定すると、前記第一の低下率で前記モータの界磁電流指令値を前記クラッチ解放界磁電流値まで低下させる
本発明によれば、モータトルク要求値が所定の閾値以下であると判定したとき、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判断する前からモータの界磁電流指令値を緩やかに低下させるので、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行時におけるモータ界磁電流の変化量を小さくして、モータの電機子電流の跳ね上がり発生を低減することができ、モータのブラシ耐久や跳ね上がり後の電流制御性に悪影響を与えることを抑制することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る車両のシステム構成を説明する図である。
この図1に示すように、本実施形態の車両は、左右前輪1L、1Rが、内燃機関であるエンジン2によって駆動される主駆動輪であり、左右後輪3L、3Rが、モータ4によって駆動可能な従駆動輪である。上記エンジン2の出力トルクTeは、変速機30及びディファレンスギア31を通じて左右前輪1L、1Rに伝達される。
上記変速機30には、現在の変速のレンジを検出するシフト位置検出手段32が設けられ、該シフト位置検出手段32は、検出したシフト位置信号を4WDコントローラ8に出力する。
上記変速機30は、不図示の変速制御部からのシフト命令に基づき変速操作を行う。変速制御部は、例えば車速とアクセル開度に基づく変速シフトスケジュールをテーブルなどの情報として有していて、現在の車速及びアクセル開度に基づき変速点を通過すると判定するとシフト命令を変速機30に出力する。
上記エンジン2の吸気管路14(例えばインテークマニホールド)には、メインスロットルバルブ15とサブスロットルバルブ16が介装されている。メインスロットルバルブ15は、アクセル開度指示装置(加速指示操作部)であるアクセルペダル17の踏み込み量等に応じてスロットル開度が調整制御される。このメインスロットルバルブ15は、アクセルペダル17の踏み込み量に機械的に連動するか、あるいは当該アクセルペダル17の踏み込み量を検出するアクセルセンサ40の踏み込み量検出値に応じて、エンジンコントローラ18が電気的に調整制御することで、そのスロットル開度が調整される。上記アクセルセンサ40の踏み込み量検出値は、4WDコントローラ8にも出力される。
また、サブスロットルバルブ16は、ステップモータ19をアクチュエータとし、そのステップ数に応じた回転角により開度が調整制御される。上記ステップモータ19の回転角は、モータコントローラ20からの駆動信号によって調整制御される。なお、サブスロットルバルブ16にはスロットルセンサが設けられており、このスロットルセンサで検出されるスロットル開度検出値に基づいて、上記ステップモータ19のステップ数はフィードバック制御される。ここで、上記サブスロットルバルブ16のスロットル開度をメインスロットルバルブ15の開度以下等に調整することによって、運転者のアクセルペダルの操作とは独立して、エンジン2の出力トルクを制御することができる。
また、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ21を備え、エンジン回転数検出センサ21は、検出した信号をエンジンコントローラ18及び4WDコントローラ8に出力する。
また、符号34はブレーキペダルであって、そのブレーキペダル34のストローク量がブレーキストロークセンサ35によって検出される。該ブレーキストロークセンサ35は、検出したブレーキストローク量を制動コントローラ36及び4WDコントローラ8に出力する。
制動コントローラ36は、入力したブレーキストローク量に応じて、各車輪1L、2R、3L、3Rに装備したディスクブレーキなどの制動装置37FL、37FR、37RL、37RRを通じて、車両に作用する制動力を制御する。
また、符号39は、駆動モードスイッチであって、2WDと4WDとの切替指令を出力するものである。
また、上記エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達されることで、上記発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転する。
上記発電機7は、図2に示すように、出力電圧Vを調整するための電圧調整器22(レギュレータ)を備え、4WDコントローラ8の発電機制御部8Eからの発電機制御指令値c1(デューティ比)に応じた界磁電流Ifhに調整することで、エンジン2に対する発電負荷及び発電する電圧Vが制御される。すなわち、電圧調整器22は、発電機制御部8Eから発電機制御指令c1(デューティ比)を入力し、その発電機制御指令c1に応じたデューティ比に発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出し4WDコントローラ8に出力する。
なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
その発電機7が発電した電力は、電線9を介してモータ4に供給可能となっている。その電線9の途中にはジャンクションボックス10が設けられている。上記モータ4の駆動軸は、減速機11及びクラッチ12を介して後輪3L、3Rに接続可能となっている。符号13はデフを表す。
また、上記ジャンクションボックス10内には電流センサ23が設けられ、該電流センサ23は、発電機7からモータ4に供給される電力の電機子電流値Iatを検出し、当該検出した電機子電流Iatの信号を4WDコントローラ8に出力する。また、電線9を流れる電圧値(モータ4の電圧)が4WDコントローラ8で検出される。符号24は、リレーであり、4WDコントローラ8から指令によってモータ4に供給される電圧(電流)の遮断及び接続が制御される。
また、モータ4は、4WDコントローラ8からの指令によって界磁電流Ifmが制御され、その界磁電流Ifmの調整によって駆動トルクが目標トルク指令値としての目標モータトルクTmに調整される。なお、符号25はモータ4の温度を測定するサーミスタである。
上記モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータ4の回転数信号を4WDコントローラ8に出力する。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
4WDコントローラ8は、図3に示すように、目標モータトルク演算部8A、モータ制御部8B、リレー制御部8C、クラッチ制御部8D、発電機制御部8E、及びクラッチ解放処理部8Fを備え、駆動モードスイッチ39が4WD状態の場合に作動する。
リレー制御部8Cは、発電機7からモータ4への電力供給の遮断・接続を制御し、4輪駆動状態となっている間は、リレー24を接続状態とする。
クラッチ制御部8Dは、上記クラッチ12の状態を制御し、4輪駆動状態と判定している間はクラッチ12を接続状態に制御する。
上記目標モータトルク演算部8Aは、余剰トルク演算部8Aa、加速アシストトルク演算部8Ab、及びモータトルク決定部8Acを備える。
余剰トルク演算部8Aaは、前輪の加速スリップに応じた余剰のエンジントルクを演算する手段であって、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づき、図4に示す処理を行う。
すなわち、先ず、ステップS10において、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRからの信号に基づき演算した、前輪1L、1R(主駆動輪)の車輪速から後輪3L、3R(従駆動輪)の車輪速を減算することで、前輪1L、1Rの加速スリップ量であるスリップ速度ΔVFを求め、ステップS20に移行する。
ここで、スリップ速度ΔVFの演算は、例えば、次のように行われる。
前輪1L、1Rにおける左右輪速の平均値である平均前輪速VWf、及び後輪3L、3Rにおける左右輪速の平均値である平均後輪速VWrをそれぞれ算出する。次に、上記平均前輪速VWfと平均後輪速VWrとの偏差から、主駆動輪である前輪1L、1Rの加速スリップ度合を示すスリップ速度(加速スリップ量)ΔVFを、下記式により算出する。
ΔVF=VWf−VWr
ステップS20では、上記求めたスリップ速度ΔVFが所定値、例えばゼロより大きいか否かを判定する。スリップ速度ΔVFが0以下と判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていないと推定されるので、ステップS30に移行し、Tm1にゼロを代入した後、復帰する。
一方、ステップS20において、スリップ速度ΔVFが0より大きいと判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていると推定されるので、ステップS40に移行する。
ステップS40では、前輪1L、1Rの加速スリップを抑えるために必要な吸収トルクTΔVFを、下記式によって演算してステップS50に移行する。この吸収トルクTΔVFは加速スリップ量に比例した量となる。
TΔVF=K1×ΔVF ………(1)
ステップS50では、現在の発電機7の負荷トルクTGを、下記式に基づき演算したのち、ステップS60に移行する。
TG=K2・(V×Ia)/(K3×Nh)
ここで、
V :発電機7の電圧
Ia:発電機7の電機子電流
Nh:発電機7の回転数
K3:効率
K2:係数
である。
ステップS60では、下記式に基づき、余剰トルクつまり発電機7で負荷すべき発電負荷トルクThを求め、ステップS70に移行する。
Th=TG+TΔVF
次に、ステップS70では、上記発電負荷トルクThが、仕様等から定まる発電機7の最大負荷容量HQより大きいか否かを判定する。発電負荷トルクThが当該発電機7の最大負荷容量HQ以下と判定した場合には、ステップS90に移行する。一方、目標発電負荷トルクThが発電機7の最大負荷容量HQを越えている場合には、ステップS80にて、発電負荷トルクThを最大負荷容量HQに制限してステップS90に移行する。
ステップS90では、上記発電機負荷トルクThに応じた第1モータトルク要求値Tm1を求めて処理を終了する。この第1モータトルク要求値Tm1は、前輪の加速スリップ量に応じたモータトルク要求値となる。なお、上記処理では、一度発電機での負荷トルクを求めてから第1モータトルク要求値Tm1を演算しているが、前輪の加速スリップ量に直接所定のゲインを乗算して第1モータトルク要求値Tm1を演算しても良い。
次に、加速アシストトルク演算部8Abの処理について説明する。
加速アシストトルク演算部8Abは、図5に示すマップに基づき、車両速度とアクセル開度θ(運転者による加速指示量)に応じた第2モータトルク要求値Tm2を演算する。この第2モータトルク要求値Tm2は、アクセル開度θが大きい程大きく且つ、車両速度が小さい程小さい値となり、所定車両速度以上ではゼロとなるように設定される。所定車両速度とは、例えば、車両が発進状態から脱したと推定される低速の車両速度とする。
この特性値は、第2モータトルク要求値の最大値(図5中のCONSTの部分)が通常想定される路面での発進が可能と思われるモータトルクとなるように設定されている。
次に、モータトルク決定部8Acは、上記余剰トルク演算部8Aa及び加速アシストトルク演算部8Abが演算した第1及び第2モータトルク要求値Tm1、Tm2についてセレクトハイを行い、大きい方の値を最終的なモータトルク要求値Tmrqとする。そして、このモータトルク要求値Tmrqに対して、ノイズ除去等のために変化量に制限等をかけるフィルタ処理を施して目標モータトルクTmを求めて、モータ制御部8Bに出力する。
次に、モータ制御部8Bの処理について、図6を参照しつつ説明する。モータ制御部8Bは、所定サンプリング時間毎に作動し、まず、ステップS200で、目標モータトルクTmが「0」より大きいか否かを判定する。Tm>0と判定されれば、前輪1L、1Rが加速スリップしているなど4輪駆動状態(モータ駆動要求状態)であるのでので、ステップS210に移行する。また、Tm≦0と判定されれば、4輪駆動状態(モータ駆動要求状態)でないので、そのまま処理を終了して復帰する。
ステップS210では、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行か否かを判定する。この判定は、目標モータトルクTmが第2の閾値としての所定の閾値トルクT−TM1以下(例えば、0.5Nm以下)であるか否かによって行い、Tm>T−TM1であるときにはステップS220に移行し、Tm≦T−TM1であるときには、2輪駆動状態への移行と判定して後述するステップS211に移行する。
ステップS220では、モータトルク要求値Tmrqが4輪駆動状態の性能上トルク不要と判断する所定のトルク要求閾値TmrqTH以下(例えば、0.5Nm以下)であるか否かを判定し、Tmrq>TmrqTHであるときにはステップS230に移行し、Tmrq≦TmrqTHであるときには後述するステップS221に移行する。
ここで、モータトルク要求値Tmrqは、アクセル操作量、前輪のスリップ量及び走行路面反力の少なくとも1つに基づいてマップ等を参照して算出し、アクセル開度が小さいほど小さく、スリップ量が小さいほど小さく、また路面反力により走行路面がドライであると判断されるほど小さく算出される。本実施形態では、上記余剰トルク演算部8Aa及び加速アシストトルク演算部8Abが演算した第1及び第2モータトルク要求値Tm1、Tm2に応じて算出される。また、トルク要求閾値TmrqTHは、4輪駆動状態の性能上トルク不要であると判断できる程度の値に設定する。
ステップS230では、クラッチ制御部8Dにクラッチオン指令を出力してステップS240に移行する。
次に、ステップS240では、モータ用回転数センサ21が検出したモータ4の回転数Nmを入力し、そのモータ4の回転数Nmに応じたモータの界磁電流指令値としての目標モータ界磁電流Ifmを算出し、当該目標モータ界磁電流Ifmをモータ界磁電流の目標値とした後、ステップS250に移行する。なお、センサで検出された界磁電流値の目標モータ界磁電流Ifmに対する偏差に基づきフィードバック制御が行われる。
ここで、上記モータ4の回転数Nmに対する目標モータ界磁電流Ifmは、回転数Nmが所定回転数以下の場合には一定の所定電流値とし、モータ4が所定の回転数以上になった場合には、公知の弱め界磁制御方式でモータ4の界磁電流Ifmを小さくする。すなわち、モータ4が高速回転になるとモータ誘起電圧Eの上昇によりモータトルクが低下することから、上述のように、モータ4の回転数Nmが所定値以上になったらモータ4の界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要モータトルクを得るようにする。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ誘起電圧Eの上昇を抑えてモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクを得ることができる。また、モータ界磁電流Ifmを所定の回転数未満と所定の回転数以上との2段階で制御することで、連続的な界磁電流制御に比べ制御の電子回路を安価にできる。
なお、所要のモータトルクに対しモータ4の回転数Nmに応じて界磁電流Ifmを調整することでモータトルクを連続的に補正するモータトルク補正手段を備えても良い。すなわち、2段階切替えに対し、モータ回転数Nmに応じてモータ4の界磁電流Ifmを調整すると良い。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ4の誘起電圧Eの上昇を抑えモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクを得ることができる。また、なめらかなモータトルク特性にできるため、2段階制御に比べ車両は安定して走行できるし、常にモータ駆動効率が良い状態にすることができる。
ステップS250では、目標モータトルクTm及び目標モータ界磁電流Ifmを変数として、マップなどに基づき、対応する目標電機子電流Iaを求め、ステップS260に移行する。
ステップS260では、上記目標電機子電流Iaに基づき、目標モータトルクとするための目標発電電圧V(=Ia×R+E:Eはモータの誘起電圧、Rは発電機とモータとの間の抵抗)を演算し出力した後に、処理を終了する。
なお、発電機制御部8Eでは、現在の発電電圧を入力しつつ、上記目標発電電圧Vとなる発電機制御指令値を演算し、電圧調整器22を介して、その発電機制御指令c1に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhを調整することで、発電機の出力電圧を制御する。
また、前記ステップS210の判定結果がTm≦T−TM1であるときには、4輪駆動状態から2輪駆動状態へ移行すべきであると判断して、ステップS211で目標モータ界磁電流Ifmがクラッチ解放界磁電流値としての終了時界磁電流値D−Ifmより大きいか否かを判定、大きい場合にはステップS212に移行する。一方、界磁電流Ifmが終了時界磁電流値D−Ifm以下の場合にはステップS213に移行して、界磁電流Ifmを終了時界磁電流値D−Ifmに保持して、後述するステップS226に移行する。
ステップS212では、アクセルセンサからの信号に基づき、アクセル開度が4%未満か否かを判定し、アクセル開度が4%未満と判定した場合には、ステップS214に移行し、そうでない場合には、ステップS215に移行する。
アクセル開度が4%未満とは、アクセルペダルが踏まれていない状態か踏まれていても、車両が加速に影響の無い程度の加速指示量であることを示す。
ステップS214では、界磁電流Ifmを第1低減率Dif1だけ小さくし、当該界磁電流Ifmをモータ制御部8Cに出力したのち、後述するステップS226に移行する。 一方、ステップS215では、界磁電流Ifmを第2低減率Dif2だけ小さくし、当該界磁電流Ifmをモータ制御部8Cに出力したのち、後述するステップS226に移行する。
ここで、第2低減率Dif2は、第1低減率Dif1よりも小さい値に設定されている。これによって、アクセル開度が4%未満の場合の方が、終了時界磁電流値D−Ifmに向けた界磁電流値の低減率が大きくなるように設定されて、早めに終了時界磁電流値D−Ifmとすることができる。
また、上記説明では、アクセルペダルが有効に踏まれているか否か(有効な加速指示があるか否か)により2段階で、界磁電流Ifmの低減率を変化させているが、加速指示量に応じて3段階以上の多段階若しくは無段階で界磁電流Ifmの低減率を変更するように設定しても良い。また、アクセル開度が4%未満か否かの判定は、発電能力の低下を推定するものであるので、たとえば、上記ステップS212にて、エンジン回転数や発電機の回転数などに基づいて発電能力が低下若しくは低下するおそれが有ると判定すると、ステップS214に移行し、そうでない場合にはステップS215に移行するようにしても良い。
ステップS226では、クラッチ解放処理を実行した後に、ステップS260に移行する。
また、前記ステップS220の判定結果がTmrq≦TmrqTHであるときには、4輪駆動状態の性能上必要とされるトルクが小さく、2輪駆動状態への移行処理の準備を開始できると判断し、目標モータ界磁電流Ifmを前記第1及び第2低減率(請求項1の第一の低下率の相当)より小さい第3低減率ΔIfm(請求項1の第二の低下率に相当、例えば、0.1A/10ms)で終了時モータ界磁電流D−Ifmまで低減する処理を行う。
ここで、終了時界磁電流値D−Ifmは、モータ4が微小トルクを発生可能な最低限の界磁電流値であって、2輪駆動状態時に、このような小さな値にすることで消費電力を抑えている。本実施形態では、終了時界磁電流値D−Ifmを3.0[A]としている。勿論、終了時界磁電流値D−Ifmは、当該モータ4が微小トルクを発生可能な最低限の界磁電流値よりも大きく設定しても構わない。
先ずステップS221で、前回の目標モータ界磁電流Ifm(n−1)から目標モータ界磁電流の第3低減率ΔIfmを減算した値が、終了時モータ界磁電流D−Ifmより大きいか否かを判定する。そして、Ifm(n−1)−ΔIfm>D−Ifmであるときには、ステップS222に移行して今回の目標モータ界磁電流Ifm(n)をIfm(n−1)−ΔIfmに設定し、前記ステップS250に移行する。
一方、前記ステップS221の判定結果がIfm(n−1)−ΔIfm≦D−Ifmであるときには、今回の目標モータ界磁電流Ifm(n)を終了時モータ界磁電流D−Ifmに設定してから前記ステップS250に移行する。
この図6の処理において、ステップS220〜S223の処理が界磁電流低下手段に対応している。
次に、クラッチ解放処理部8Fの処理について、図7を参照して説明する。
当該クラッチ解放処理部8Fは、2輪駆動状態への移行時にステップS226のクラッチ解放処理において作動し、まず、ステップS400にて、クラッチ解放指令を出力した後にステップS410に移行する。
ステップS410では、トルク保持時間カウンタCLH−CNTがゼロ以下か否かを判定し、トルク保持時間カウンタCLH−CNTがゼロと判定した場合には、モータトルクを一定に保持することを中止すべく、ステップS450にて、目標モータトルクTm(n)に「0」を代入すると共に目標電機子電流値Iaにも「0」を代入して復帰する。
一方、トルク保持時間カウンタCLH−CNTがゼロより大きい場合には、目標モータトルクTm(n)を一定値のクラッチ解放トルクTfに保持すべく、クラッチ解放トルクTfに代入し、続いてステップS430にて、目標電機子電流値Iaに終了時電機子電流値D−Iaを代入した後に、ステップS440に移行する。
ここで、上記トルク保持時間カウンタCLH−CNTは、4輪駆動状態中等に初期設定される。このトルク保持時間カウンタCLH−CNTの初期値としては、クラッチ応答遅れの変動分を吸収して、モータトルク値が一定に保持されているときに確実にクラッチ12が解放されるような値が設定される。
また、上記クラッチ解放トルクTfは、車両加速度やモータ側のトルク伝達経路のフリクションなどに応じて、マップや演算によって算出、若しくは実験で求めた値であって、走行中にクラッチ12でのトルクをゼロとするに要するモータトルク値である。このクラッチ解放トルクTfは、「モータ及び減速機のフリクション分のトルクTf1」と「モータ、減速機を後輪の加速度と等しく加速するためのトルクTf2」との和(Tf=Tf1+Tf2)であると推定される。
そして、本実施形態では、「モータ及び減速機のフリクション分のトルクTf1」の寄与分が、「モータ、減速機を後輪の加速度と等しく加速するためのトルクTf2」の寄与分よりも大きいとして、上記クラッチ解放トルクTfを、実験などで求められる「モータ及び減速機のフリクション分のトルクTf1」相当の固定値(=0.5Nm)としている。
また、モータ4の界磁電流が終了時界磁電流値D−Ifm(=3.0A)のときにモータトルクがクラッチ解放トルクTf(=0.5Nm)となる電気子電流を終了時電気子電流D−Iaと定義し、24Aに設定する。
ステップS440では、上記トルク保持時間カウンタCLH−CNTをカウントダウンした後に処理を終了して復帰する。
なお、本実施形態では、トルク要求閾値TmrqTH及び閾値トルクT−TM1をクラッチ解放トルクTfと同一値とする場合について説明したが、これに限定されるものではない。
次に、エンジンコントローラ18の処理について説明する。
エンジンコントローラ18では、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づいて図8に示すような処理が行われる。
すなわち、まずステップS300にて、主駆動輪である前輪1L、1Rの加速スリップ量ΔVを求めてステップS310に移行して、その加速スリップ量ΔVが目標スリップ量Tslipを越えているか否かを判定し、目標スリップ量Tslipを越えている場合にはステップS400に移行する。一方、加速スリップ量ΔVが目標スリップ量Tslip以下の場合には、ステップS320に移行する。なお、目標スリップ量Tslipは、例えばスリップ率で10%程度に設定される。
ステップS320では、アクセルセンサ40からの検出信号等に基づいて、運転者の要求する目標出力トルクTeNを演算して、ステップS330に移行する。
ステップS330では、スロットル開度やエンジン回転数Neなどに基づき、現在の出力トルクTeを算出してステップS340に移行する。
ステップS340では、現在の出力トルクTeに対する目標出力トルクTeNの偏差分ΔTeを下記式に基づき出力して、ステップS350に移行する。
ΔTe=TeN−Te
一方、ステップS400では、いわゆるエンジンTCS制御を行い、所定のTCSトルク変化分を上記偏差分ΔTeに代入してステップS350に移行する。
また、ステップS350では、その偏差分ΔTeに応じたスロットル開度αの変化分Δαを演算し、その開度の変化分Δαに対応する開度信号を上記ステップモータ19に出力して、復帰する。なお、上述の説明では、説明を分かりやすくするために、偏差分ΔTeに対応する開度信号Δαを出力するとしているが、実際には、トルク等の変化を滑らかにするために、起動のたびに所定のトルク増加分若しくはトルク減少分ずつ変化させている。
次に、本実施形態の動作について説明する。なお、駆動モードスイッチ39が4WD状態に操作されているものとする。
路面μが小さいためや運転者によるアクセルペダル17の踏み込み量が大きいなどによって、エンジン2から前輪1L、1Rに伝達されたトルクが路面反力限界トルクよりも大きくなると、つまり、主駆動輪1L、1Rである前輪1L、1Rが加速スリップすると、クラッチ12が接続されると共に、その加速スリップ量に応じた発電負荷トルクThで発電機7が発電することで、4輪駆動状態に移行し、続いて、前輪1L、1Rに伝達される駆動トルクが、当該前輪1L、1Rの路面反力限界トルクに近づくように調整されることで、2輪駆動状態に移行する。この結果、主駆動輪である前輪1L、1Rでの加速スリップが抑えられる。
しかも、発電機7で発電した余剰の電力によってモータ4が駆動されて従駆動輪である後輪3L、3Rも駆動されることで、車両の加速性が向上する。
このとき、主駆動輪1L、1Rの路面反力限界トルクを越えた余剰のトルクでモータ4を駆動するため、エネルギー効率が向上し、燃費の向上に繋がる。
ここで、常時、後輪3L、3Rを駆動状態とした場合には、力学的エネルギー→電気的エネルギー→力学的エネルギーと何回かエネルギー変換を行うために、変換効率分のエネルギー損失が発生することで、前輪1L、1Rだけで駆動した場合に比べて車両の加速性が低下する。このため、後輪3L、3Rの駆動は原則として抑えることが望まれる。これに対し、本実施形態では、滑り易い路面等では前輪1L、1Rに全てのエンジン2の出力トルクTeを伝達しても全てが駆動力として使用されないことに鑑みて、前輪1L、1Rで有効利用できない駆動力を後輪3L、3Rに出力して加速性を向上させるものである。
また、上述のように加速スリップが発生しクラッチ12が接続されて4輪駆動状態となっているときに、上記加速スリップが抑えられるにつれて、モータトルクが連続して減少していく。そして、4輪駆動状態から2輪駆動状態に移行と判定すると、モータトルクがクラッチ解放トルクTf(=0.5)となるように制御されて、実際にクラッチ12が解放される前後における実際のモータトルク値を、ほぼクラッチ解放トルクTfと等しい一定のトルクに保持することで、温度など要因によってクラッチ12の応答遅れ時間が多少変動しても、実際のクラッチ解放時のモータトルク値をほぼクラッチ解放トルクTfとすることができる結果、確実にクラッチ解放時におけるショックの発生が防止される。
図9は、4輪駆動状態から2輪駆動状態へ移行する場合のタイムチャートを示している。図9(a)において、太線はモータトルク要求値Tmrq、細線は目標トルク指令値Tmを示している。このように、4輪駆動状態の性能上トルクが不要な状態であっても、フィルタ処理が施されていることにより、実際には細線で示すような目標トルク指令値が出ている。また、図9(b)はクラッチ状態、図9(c)は目標モータ界磁電流Ifmを示している。
今、車両が走行中であり、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判断される前の時刻t1で、運転者がアクセル操作をやめたり、走行路面がドライな状態で車輪がスリップしていない状態であったりすることにより、モータトルク要求値Tmrqがトルク要求閾値TmrqTH(=Tf)以下となったときには、所定の低減率ΔIfmで目標モータ界磁電流Ifmを緩やかに低下させる。この操作を、目標モータ界磁電流Ifmが終了時界磁電流値D−Ifmとなるまで継続する。
目標モータトルク指令値がクラッチ解放トルク(Tf)となるまでに、運転者がアクセルペダルの踏み込み操作を行うなどにより、モータトルク要求値Tmrqがトルク要求閾値TmrqTHを超えたときには、目標モータ界磁電流Ifmの低下処理を終了し、モータ回転数Nmに応じた目標モータ界磁電流Ifmに基づいた通常の4輪駆動状態に移行する。
一方、Tmrq≦TmrqTHの状態が継続されて、時刻t2で目標トルク指令値Tmが閾値トルクT−TM1(=Tf)以下となって、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判定すると、モータトルクがクラッチ解放トルクTfとなるように目標モータ界磁電流Ifmを終了時界磁電流値D−Ifmに制御する。このとき、モータの界磁電流Ifmは、終了時界磁電流値D−Ifmに近い値となっているので、モータ界磁電流の変化量を小さく抑えることができる。
図9(c)の破線は、目標トルク指令値Tmが閾値トルクT−TM1以下となった時点で目標モータ界磁電流Ifmを終了時界磁電流値D−Ifmに制御した場合を示している。この場合には、目標トルク指令値Tmが閾値トルクT−TM1以下となった時点でのモータ界磁電流と、終了時界磁電流値D−Ifmとで比較的大きな偏差が発生していることから、モータ界磁電流の変化量が大きくなり、モータの電機子電流の跳ね上がりが発生するという問題がある。
これに対して本実施形態では、目標モータ界磁電流の減少変化率を小さく抑えることができるので、モータの誘起電圧が急に低くなることを防止して、モータの電機子電流の跳ね上がりを低減することができる。
その後、時刻t3でクラッチ12が解放状態となって、2輪駆動状態へ移行する。
このように、上記実施形態では、モータトルク要求値が4輪駆動状態の性能上トルク不要と判断する所定の閾値以下となったときには、2輪駆動状態への移行と判断される前からモータの界磁電流指令値を所定の低減率で緩やかに低下させるので、目標トルク指令値が所定値以下となって4輪駆動状態から2輪駆動状態に移行すると判断されたときのモータ界磁電流の変化量を小さくすることができる。そのため、モータの誘起電圧が急に小さくなることを防止して、モータの電機子電流が跳ね上がることを防止することができる。
また、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判定されたときには、モータトルクがクラッチ解放トルクとなっている状態でクラッチを解放状態とするので、クラッチオフ時のショック発生を回避することができる。
さらに、アクセル操作量、前記主駆動輪のスリップ量及び走行路面反力の少なくとも1つに基づいてモータトルク要求値を検出するので、2輪駆動状態への移行処理の準備を開始するタイミングを適切に判断して、モータの界磁電流指令値の低減処理を行うことができる。
なお、上記実施形態では、モータトルク要求値が4輪駆動状態の性能上トルク不要と判断する所定の閾値以下となったときに、モータ界磁電流指令値を緩やかに低下させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図10のタイムチャートに示すように、運転者がアクセルオフしたと判断したときに、モータ界磁電流指令値を緩やかに低下させるようにしてもよい。
図10において、図10(a)はクラッチ状態、図10(b)はアクセル開度、図10(c)は目標モータ界磁電流を示している。時刻t1でアクセル開度が4%以下となって運転者がアクセルオフしたと判断したときに、所定の低減率(例えば、0.1A/10ms)で目標モータ界磁電流Ifmを低下していき、時刻t2で目標トルク指令値Tmが閾値トルクT−TM1以下となって、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判定すると、モータトルクがクラッチ解放トルクTfとなるように目標モータ界磁電流Ifmを制御し、時刻t3でクラッチを解放状態とすることにより2輪駆動状態に移行する。
この場合にも、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行時に、モータの界磁電流の変化量を小さくして、モータの電機子電流の跳ね上がりを防止することができる。
また、上記実施形態に代わり、図11のタイムチャートに示すように、モータトルク要求値Tmrqがトルク要求閾値TmrqTH(=Tf)以下となったとき(時刻t1)は、そのとき(時刻t1)の目標トルク指令値Tmとトルク要求閾値TmrqTH(=Tf)とから、目標トルク指令値Tmがトルク要求閾値TmrqTH(=Tf)以下になる時間(時刻t2)を推定し、時刻t2において、目標モータ界磁電流Ifmが終了時界磁電流値D−Ifmと同じになるように、低減率を算出し、当該低減率(請求項2の第三の低下率に相当)で目標モータ界磁電流Ifmを低下させるようにしてもよい。当該低減率は、例えば、時刻t1のときの目標モータ界磁電流Ifmから終了時界磁電流値D−Ifmを除した値を、時刻t2から時刻t1を除した値で割ることにより算出することができる。
この場合には、クラッチオフシーケンスに入るとき(時刻t2)に、目標モータ界磁電流Ifmと終了時界磁電流値D−Ifmとが一致しているので、クラッチオフシーケンスに入るときでも、モータ界磁電流の減少変化率が大きくならないので、モータの誘起電圧が急激に低下することなく、モータの電機子電流の跳ね上がりを低減することができる。
また、時刻t1から時刻t2までの時間間隔が短く、上記目標モータ界磁電流Ifmの低下手段により算出した低減率が、所定値(モータの電機子電流の跳ね上がりが発生する低減率)より大きい場合には、上記手段を禁止して、所定の低減率ΔIfmで目標モータ界磁電流を低下させることもできる。
本発明の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の実施形態を示すシステム構成図である。 図1における4WDコントローラを示すブロック図である。 余剰トルク演算部で実行する処理を示すフローチャートである。 アクセル開度と第2目標モータトルクとの関係を示す図である。 モータ制御部で実行する処理を示すフローチャートである。 クラッチ解放処理部で実行する処理を示すフローチャートである。 エンジンコントローラで実行する処理を示すフローチャートである。 本発明の動作を説明するタイムチャートである。 本発明の他の例の動作を説明するタイムチャートである。 本発明の他の例の動作を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
8A 目標モータトルク演算部
8Aa 余剰トルク演算部
8Ab 加速アシストトルク演算部
8Ac モータトルク決定部
8B モータ制御部
8C リレー制御部
8D クラッチ制御部
8E 発電機制御部
8F クラッチ解放処理部
9 電線
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ
18 エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR 車輪速センサ
30 変速機
31 ディファレンシャル・ギヤ
32 シフト位置検出手段
34 ブレーキペダル
35 ブレーキストロークセンサ
36 制動コントローラ
37FL、37FR、37RL、37RR 制動装置
39 駆動モードスイッチ
40 アクセルセンサ

Claims (3)

  1. 主駆動輪を駆動する内燃機関と、その内燃機関で駆動される発電機と、前記発電機の電力が供給されて従駆動輪を駆動するモータと、該モータから前記従駆動輪までのトルク伝達経路に介装されたクラッチとを備え、4輪駆動状態で前記クラッチを接続状態とし、2輪駆動状態で前記クラッチを解放状態とし、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判定したとき、前記モータの出力トルクがクラッチ解放トルクとなるように、前記モータの界磁電流指令値を第一の低下率でクラッチ解放界磁電流値まで低下して、前記クラッチを解放状態とする車両の駆動力制御装置において、
    前記移行と判定する前であって、モータトルク要求値が所定の閾値以下であると判定すると、前記モータの界磁電流指令値を前記クラッチ解放界磁電流値に向けて前記第一の低下率より小さい第二の低下率で低下させ、その後、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行を判定すると、前記第一の低下率で前記モータの界磁電流指令値を前記クラッチ解放界磁電流値まで低下させる界磁電流低下手段を備えることを特徴とする車両の駆動力制御装置。
  2. 前記界磁電流低下手段は、4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行を判断するときに、前記第二の低下率で低下させる前記モータの界磁電流指令値が前記クラッチ解放界磁電流値と一致するように、前記第二の低下率を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両の駆動力制御装置。
  3. 前記モータトルク要求値は、アクセル操作量、前記主駆動輪のスリップ量及び走行路面反力の少なくとも1つに基づいて検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の駆動力制御装置。
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