JP4013022B2 - ジェットポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の燃料タンク内に設置し、エンジンからのリターン燃料の液流を作動液として利用して、燃料タンクのサブタンクからメインタンクへと燃料を移送するためのポンプなどとして好適に用いられるジェットポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の燃料タンクは、通常自動車の後部に設置されるが、この場合ドライブシャフトやディファレンシャルギアなどのために、図7に示したように、タンクtの中央部を内側へと窪ませた鞍形にせざるを得ない場合があり、この場合タンクt内は供給ポンプpが配設されたメインタンクmとサブタンクsとに区画されることとなり、燃料残量が少なくなるとサブタンクs側の燃料をエンジンへと供給することができなくなってしまう。
【0003】
このため、エンジンからのリターン燃料を作動液として利用するジェットポンプjをタンクt内に設置して、このジェットポンプjによりサブタンクs内の燃料をメインタンクmへと移送することが提案されている。
【0004】
このようなジェットポンプjとして、図6に示したポンプが知られている(特許第2598091号)。即ち、このジェットポンプは、図6に示したように、エンジンからのリターン燃料を噴射するジェットノズルaと、このジェットノズルaを内包したチャンバーbとを具備し、このチャンバーbにサブタンクsからの移送燃料を吸引する吸入パイプeを設けると共に、ジェットノズルaの先端部付近から絞り部cを介して上記リターン燃料及び移送燃料をメインタンクmに吐出するスロートパイプdを設けたものである。
【0005】
このジェットポンプjは、供給ポンプp(図7参照)によりエンジンに送られた過剰分の燃料が燃料タンクtへと戻されるリターン燃料を上記ジェットノズルaからチャンバーb内のスロートパイプdに向けて噴射し、このときに発生する負圧(巻き込み圧)により吸入パイプeからサブタンクs内の燃料をチャンバーb内に吸引導入し、このサブタンクsからの移送燃料と上記リターン燃料とをスロートパイプdの先端からメインタンクmへと吐出することにより、サブタンクs内の燃料をメインタンクmへと移送するものである。
【0006】
この場合、チャンバーb内に十分な負圧を生じさせるためにはチャンバーbの絞り部cを内部の液流(燃料流)によりリキッドシールする必要があり、特にスタート時にはこのリキッドシールが負圧発生のために非常に重要となる。このためこの従来のジェットポンプjでは、図6に示されているように、ジェットノズルa内に旋回子fを設け、この旋回子fによりジェットノズルaから噴射されるリターン燃料を旋回拡散させて(図6の一転鎖線g参照)、上記リキッドシールを行うように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のジェットポンプjでは、リターン燃料の噴射流gを拡散させるための上記旋回子fが圧力損失の原因となるため、この旋回子fの角度を大きくとって噴射流gの広がり角度を大きくとることができず、このため噴射流gの広がりに限界があり、絞り部c及びスロートパイプdの内径を比較的小径に設定する必要がある。よって、このジェットポンプjにより得られる移送流量は必ずしも十分なものではなく、移送流量の向上が望まれる。
【0008】
また、チャンバーb内の温度上昇などにより、スロートパイプdの内壁近傍付近に液流を妨げる泡が発生し、いわゆるキャビテーションが発生する場合があるが、このキャビティーション発生時には実流路はスロートパイプdの中心部のみとなり、上記従来のジェットポンプjでは、上述のように、スロートパイプdの内径を小径にせざるを得ないため、キャビティーション発生時には十分な流路の確保が困難になる場合がある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、スタート時にも良好なリキッドシールにより十分な負圧を発生させることができ、しかもチャンバーの絞り部やスロートパイプの径を特に小径とする必要なく最適径に設定することができ、十分な移送流量を確実に得ることができると共に、キャビテーション発生時にも移送流量の低下を可及的に防止することができるジェットポンプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、作動液を噴出するジェットノズルと、該ジェットノズルの先端部を内包すると共に、移送液が流入する内空部を有するチャンバーと、該チャンバーの上記ジェットノズル先端部付近から絞り部を介して連設され、上記ジェットノズルから噴出する上記作動液とチャンバー内に流入した上記移送液とを吐出するスロートパイプとを具備し、燃料タンク内に設置され、エンジンからのリターン燃料の液流を上記作動液として利用して、燃料タンク内で燃料を上記移送液として所定個所へと移送する燃料移送用のジェットポンプにおいて、上記スロートパイプの基端側内径D1と吐出先端側内径D2との比をD1/D2=1.01〜2に設定して、該スロートパイプの吐出先端側を基端側よりも小径に形成すると共に、この小径部を基端側から約90度折り曲げて形成し、かつ前記ノズル先端部の外径よりも前記チャンバーの絞り部先端部の内径を大きく形成してなり、燃料フィルターと供給ポンプとを備えた燃料ポンプモジュールに固定して、上記スロートパイプ先端から吐出するリターン燃料及び移送燃料を、上記燃料ポンプモジュールの燃料フィルターに吹きかけるように構成したことを特徴とするジェットポンプを提供する。
【0011】
本発明のジェットポンプは、上記のように、スロートパイプの先端側を基端側よりも小径に形成すると共に、この小径部を基端側から約90度折り曲げて形成したことにより、特にスタート時のリキッドシールを確実ならしめて、チャンバー絞り部やスロートパイプの内径を小径化するような制限を受けることなく、十分な負圧を発生させ、良好な移送流量を得ることができるものである。
【0012】
即ち、本発明のジェットポンプは、スロートパイプの先端側が基端側よりも小径で、かつこの小径部が基端側から約90度折り曲げて形成されているので、スタート時にリターン燃料等の作動液が上記ジェットノズルからスロートパイプへと噴射されると、この作動液がスロートパイプ内に一時的に滞留し、ジェットノズルの先端部が速やかに液没状態となって、チャンバーの絞り部乃至スロートパイプ基端部とジェットノズルとの間が確実にリキッドシールされ、良好な負圧の発生により十分な液流をもって移送燃料等を良好に移送することができるものである。この場合、本発明では、スロートパイプの基端側内径D1と先端側内径D2との関係をD1/D2=1.01〜2、好ましくはD1/D2=1.05〜1.2とすることにより、スタート時に速やかに作動液を滞留させて上記良好なリキッドシールを得ると共に、負圧発生後の移送時にはスロートパイプ内の液流通性を低下させることなく、良好な液流量を確保し得るようにしたものである。
【0013】
従って、チャンバーの絞り部及びスロートパイプの内径をジェットノズルの径に応じた最適径に設定することができ、良好なリキッドシールを行い得る範囲で最低の圧力損失の設定とすることで、所定条件下で最大の移送量が得られるものである。また、チャンバーの絞り部及びスロートパイプの内径を十分にとることができるので、キャビテーション発生時にも十分な実流路を確保することができ、良好な移送流量を確実に維持することができるものである。更に、本発明のジェットポンプは、燃料フィルターと供給ポンプとを備えた燃料ポンプモジュールに固定して、上記スロートパイプ先端から吐出するリターン燃料及び移送燃料を、上記燃料ポンプモジュールの燃料フィルターに吹きかけるように構成されており、これによりポンプの帯電を防止することができる。
【0014】
ここで、特に制限されるものではないが、上記ジェットノズルは、その先端孔を所定長さ及び所定径の直線孔とすることが好ましく、これによりジェットノズルからリターン燃料等の作動液を拡散させることなく直線的に噴出させることができ、キャビテーション発生時にもキャビテーションの影響を受けることなくスロートパイプの中心部に作動液を噴射することができ、キャビテーション発生時でも十分な移送液流をより確実に維持することができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、実施例を示し本発明をより具体的に説明する。
図1〜4は、本発明の一実施例にかかるジェットポンプ1を示すものであり、このジェットポンプ1は、図5に示したように、メインタンクmとサブタンクsとに区画された自動車の燃料タンクt内に設置され、エンジンからのリターン燃料の液流を利用してサブタンクs側の燃料を供給ポンプpが配設されたメインタンクm側へと移送するものである。
【0016】
このジェットポンプ1は、図1に示されているように、上記リターン燃料を噴出するジェットノズル2と、該ジェットノズル2の先端部を内包するチャンバー3と、該チャンバー3の下端部に設けられたスロートパイプ4とを具備する。
【0017】
上記ジェットノズル2は、図1,2に示されているように、所定径のパイプ状基部21の先端に口細のノズル部22が形成されたもので、その基端側にエンジンからのリターン燃料を移送するリターンパイプが連結されるキャップ体23が取り付けられている。また、上記基部21の中間部にはオーバーフローバルブ24が設けられており、リターン燃料が過剰にジェットノズル2内に導入され、ジェットノズル2内の圧力が所定値を超えるとこのバルブ24からオーバーフローパイプ241を通して、過剰分のリターン燃料を外部に排出するようになっている。
【0018】
また、上記ノズル部22先端に設けられた先端孔は、図3に示されているように、所定長さの直線孔221となっている。この場合、この直線孔221の長さLjと径Djは、ジェットノズル2の基部21の太さや、このジェットノズル2に導入されるリターン燃料の流量、及び後述するスロート部の径D1,D2などに応じて適宜設定され、特に制限されるものではないが、通常長さLjは1〜8mm、特に2〜4mm、径Djは0.5〜3.5mm、特に0.8〜1.8mm程度とされる。
【0019】
上記チャンバー3は、中空の略長楕円形をしており、その一端側に上記ジェットノズル2の先端部に形成されたノズル部22が内包されている。このノズル部22が内包された一端側の下端壁には、ノズル部22に対応した絞り部31を介してスロート部4が設けられており、上記ジェットノズル2のノズル部22の先端部が上記絞り部31内に挿入された状態となっている。この場合、図4に示されているように、絞り部31の内径が上記ノズル部22の先端部の外径よりも大きく形成されている。
【0020】
また、このチャンバー3の他端側下端壁には、上記サブタンクsからの移送燃料を移送する移送パイプが連結される移送パイプ連結部32が設けられている。
【0021】
上記スロートパイプ4は、上記チャンバー3と別体部品として形成されたもので、図2に示されているように、その内空通路の先端部42がチャンバー3の絞り部31と連結された基端側41から約90度折り曲げられて形成されていると共に、該先端部42の内径D2は基端側41の内径D1よりも小さく設定されている。
【0022】
この場合、上記基端側41の内径D1及び先端部42の内径D2は、上記ジェットノズル2のノズル径や該ジェットノズル2から噴射されるジェット流の流量などに応じて適宜設定されるが、上記D1とD2との比がD1/D2=1.01〜2を満足するように両内径D1,D2を設定する必要があり、これにより良好な液流量を確保した上で、後述するスタート時のリキッドシールを速やか且つ確実に行うことができる。即ち、D1/D2が1.01未満であると、スタート時に作動液を良好かつ速やかに滞留させることができず、本発明の目的を達成し得ない場合があり、一方D1/D2が2を超えると、スロートパイプ4内の液流通性が極端に低下して移送液流量が減少する場合がある。なお、D1/D2のより好ましい範囲は1.05〜1.2である。
【0023】
また、特に制限されるものではないが、このスロートパイプ4基端部41の径D1は、この基端部41が連結される上記チャンバー3の絞り部31先端部の径D0よりも若干大径に形成することが好ましく、これにより後述するキャビテーション発生時の流量維持をより確実に行うことができる。この場合、特に制限されるものではないが、スロートパイプ4基端部41の径D1は上記チャンバー3の絞り部31先端部の径D0よりも0.3〜2mm程度、特に0.5〜1.5mm程度大きくすればよい。
【0024】
なお、図1中の参照符号43は、フューエルポンプ(供給ポンプ)BRKTに挿入され、タンク内液の揺動を移送パイプが受ける際、それがリターンパイプ挿入部のシール性を損なわないようにするための補助部材であり、この補助部材43はメンテナンス時に取り外すことができるような爪形状に形成されている。
【0025】
次に、このジェットポンプ1の動作について説明する。
本実施例のジェットポンプ1は、図5に示されているように、自動車の燃料タンクtに設置され、該燃料タンクtのサブタンクs内の燃料をメインタンクmへと移送するものである。
【0026】
まず、エンジンを始動させると、上記メインタンクm内に設置された供給ポンプpが始動してメインタンクm内の燃料がエンジンへと送られ、その過剰分がリターン燃料として燃料タンクtへと搬送され、このリターン燃料が上記ジェッポンプ1のジェットノズル2へと導入される。
【0027】
このリターン燃料が上記ジェットノズル2のノズル部22先端から噴射され、スロートパイプ4の先端部からメインタンクm内へと吐出される。このときスロートパイプ4の先端側は、上述のように約90度折り曲げられており、更にその内径が基端側41よりも上述したD1/D2値で規定された小径に形成されているため、一時的にスロートパイプ4内にリターン燃料が滞留し、この滞留したリターン燃料中にジェットノズル2のノズル部22先端が液没した状態となって、ノズル部22先端とチャンバー3の絞り部31乃至スロートパイプ基端部41との間がリキッドシールされる。
【0028】
これにより、上記ジェットノズル22から噴射されるジェット流によって負圧(巻き込み圧力)が発生し、サブタンクs内の燃料が移送パイプを通って移送パイプ連結部32からチャンバー3内に吸入され、上記リターン燃料と共に、スロートパイプ4からジェットポンプ1外へと吐出され、メインタンクmへと移送される。
【0029】
このように、本実施例のジェットポンプ1では、スロートパイプ4の先端側41が基端側42よりも小径で、かつこの小径部が基端側41から約90度折り曲げて形成されているので、スタート時にリターン燃料が上記ジェットノズル2からスロートパイプ4へと噴射されると、このリターン燃料が一時的にスロートパイプ4内に滞留し、ジェットノズル2のノズル部22先端が速やかに液没状態となり、チャンバー3の絞り部31乃至スロートパイプ基端部41とジェットノズル22先端との間が確実にリキッドシールされ、良好な負圧の発生により十分な液流をもって移送燃料等を移送することができるものである。
【0030】
従って、チャンバー3の絞り部31及びスロートパイプ4の内径をジェットノズル22先端の径に応じた最適径に設定することができ、良好なリキッドシールを行い得る範囲で最低の圧力損失の設定とすることで、最大の移送量が得られるものである。また、チャンバー3の絞り部31及びスロートパイプ4の内径を十分にとることができるので、キャビテーションが発生して実流路が若干狭くなっても十分な実流路を確保することができ、良好な移送流量を確実に得ることができるものである。
【0031】
更に、本実施例のジェットポンプ1では、上述のように、上記ジェットノズル2のノズル部22先端に設けられた先端孔が、所定長さ及び所定径の直線孔221となっているため、キャビテーション発生時でもジェットノズル2から噴射されるジェット液流が極めて良好な状態に維持され、良好な負圧の発生により十分な移送液量を確実に確保することができる。
【0032】
即ち、図4に示したように、ジェットノズル2のノズル部22先端に設けられた、所定長さ及び所定径の直線孔221から噴射されたリターン燃料は、殆ど広がることなく、直線的なジェット液流として絞り部31及びスロートパイプ4の中心部を流れ、キャビテーションの発生により絞り部31及びスロートパイプ4の内周壁近傍部分が液流路として機能しなくなった状態でも、良好なジェット液流を確実に得ることができ、これによりキャビテーション発生時でも十分な負圧を確実に発生させて、十分な移送液量を確実に維持することができるものである。
【0033】
また、図5では、便宜的に本例ジェットポンプ1を供給ポンプpと完全に分離した状態に示したが、燃料フィルターと供給ポンプとを備えた燃料ポンプモジュールに本例ジェットポンプ1を取り付けた状態で、燃料タンクtに設置することができ、この場合本例ジェットポンプ1では、基端側41から約90度折れ曲がったスロートパイプ4の先端部42から横方向に向けてリターン燃料及び移送燃料を吐出するようになっているので、この吐出燃料を燃料ポンプモジュールの燃料フィルターに吹きかけて、ポンプの帯電を防止することもでき、更に燃料ポンプモジュールと一体化することで、省スペース化を図ることもできる。
【0034】
なお、本発明のジェットポンプは、上記実施例のジェットポンプ1に限定されるものではなく、各部の形状や部材の組み合わせ等は、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更して差し支えない。また、本発明のジェットポンプは、上記実施例のように、自動車等の燃料タンク内でリターン燃料の液流を利用してサブタンク内の燃料をメインタンクへと移送する場合に好適に使用されるものであるが、その用途はこれに限定されるものではなく、ジェットポンプの適用が可能な用途であれば、いずれの用途にも好適に用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のジェットポンプによれば、スタート時にも良好なリキッドシールにより十分な負圧を発生させることができ、しかもチャンバーの絞り部やスロートパイプの径を特に小径とする必要なく最適径に設定することができ、十分な移送流量を確実に得ることができると共に、キャビテーション発生時にも移送流量の低下を可及的に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるジェットポンプを示す断面図である。
【図2】同ジェットポンプを示す図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】同ジェットポンプのジェットノズル先端部を示す部分拡大断面図である。
【図4】同ジェットポンプ内の液流を示す説明図である。
【図5】同ジェットポンプを自動車の燃料タンクに配設する場合の一例を示す概略回路図である。
【図6】従来のジェットポンプを示す断面図である。
【図7】従来のジェットポンプを自動車の燃料タンクに配設した例を示す概略回路図である。
【符号の説明】
1 ジェットポンプ
2 ジェットノズル
221 直線孔
3 チャンバー
31 絞り部
32 移送パイプ連結部
4 スロートパイプ
41 スロートパイプの基端部
42 スロートパイプの先端部(小径部)
t 燃料タンク
m メインタンク
s サブタンク
p 供給ポンプ

Claims (4)

  1. 作動液を噴出するジェットノズルと、
    該ジェットノズルの先端部を内包すると共に、移送液が流入する内空部を有するチャンバーと、
    該チャンバーの上記ジェットノズル先端部付近から絞り部を介して連設され、上記ジェットノズルから噴出する上記作動液とチャンバー内に流入した上記移送液とを吐出するスロートパイプとを具備し、燃料タンク内に設置され、エンジンからのリターン燃料の液流を上記作動液として利用して、燃料タンク内で燃料を上記移送液として所定個所へと移送する燃料移送用のジェットポンプにおいて、
    上記スロートパイプの基端側内径D1と吐出先端側内径D2との比をD1/D2=1.01〜2に設定して、該スロートパイプの吐出先端側を基端側よりも小径に形成すると共に、この小径部を基端側から約90度折り曲げて形成し、かつ前記ノズル先端部の外径よりも前記チャンバーの絞り部先端部の内径を大きく形成してなり、燃料フィルターと供給ポンプとを備えた燃料ポンプモジュールに固定して、上記スロートパイプ先端から吐出するリターン燃料及び移送燃料を、上記燃料ポンプモジュールの燃料フィルターに吹きかけるように構成したことを特徴とするジェットポンプ。
  2. 上記スロートパイプの基端部の内径が、上記チャンバーの絞り部の内径よりも大である請求項1記載のジェットポンプ。
  3. 上記ジェットノズルの先端孔が所定長さ及び所定径の直線孔である請求項1又は2記載のジェットポンプ。
  4. 供給ポンプの配設されたメインタンクとサブタンクとに区画された燃料タンクに設置され、上記サブタンク内の燃料をメインタンクへと移送するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載のジェットポンプ。
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