JP4012612B2 - 強化プラスチックを芯体とする碍子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強化プラスチックを芯体とする碍子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、強化プラスチックを芯体とする碍子は、所謂ポリマー碍子またはプラスチック碍子として知られており、その一形式として、例えば特表平7−507733号公報に示されているように、所定間隔を保持して位置する一対の連結金具と、これら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条からなる芯材とにより構成された芯体、および同芯体の外周を被覆する弾力性の材料からなる絶縁被覆体を備えた形式の碍子がある。
【0003】
この種形式の強化プラスチックを芯体とする碍子(以下ポリマー碍子ということがある)は、高い引張り強度を有するとともに、磁器碍子に比較して耐衝撃性に優れかつ軽量であることから、施設機械の軽量化、および運搬作業、取付け作業等の取扱いに優れているという利点がある。
【0004】
しかしながら、上記した公報に示されているポリマー碍子においては、その捻り強度、および曲げ強度が必ずしも十分でなく、これに対処すべきポリマー碍子がUSP5,374,780号明細書および図面に示されている。当該ポリマー碍子においては、上記した芯材の外周全体に糸状を略直交状に巻回して芯体を構成して、芯体の捻り強度、および曲げ強度を高めることにより、ポリマー碍子の捻り強度、および曲げ強度を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、碍子においては、種類が異なる場合には勿論のこと、同一種類の場合においても、系統電圧および施設場所の環境によって異なる長さのものが要求されることがある。このため、ポリマー碍子においても、異なる長さのものを容易に製造し得て、かかる要求に対処し得るようにすることが要請される。
【0006】
しかしながら、上記した米国特許明細書および図面に示されているポリマー碍子においては、芯体が合成樹脂を含浸してなる束状の糸条を無端状に巻回された1本の芯材にて構成されているものであるから、長さの異なるポリマー碍子を製造するには、両連結金具間の長さが異なる芯材をその都度採用する必要があるが、両連結金具間の長さの異なる芯材を形成するには、巻取り間隔の異なる複数台の巻取り装置を準備する必要があり、または、巻取り間隔を調整可能な巻取り装置を準備する必要がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、所定間隔を保持して位置する一対の連結金具とこれら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条とからなる一対の芯材、および無端状に巻回された束状の糸条を合成樹脂を強化してなる1本または同一長さの連結リングとにより芯体を構成して、長さの異なるポリマー碍子の要求に容易に対処し得るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、強化プラスチックを芯体とする碍子に関するもので、本発明に係る第1の碍子は、所定間隔を保持して位置する一対の連結金具とこれら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条とからなる第1の芯材と第2の芯材を互いに連結して形成した芯体、および同芯体の外周を被覆する弾力性の材料からなる絶縁被覆体を備えた強化プラスチックを芯体とする碍子であり、前記各芯材は長手方向の中間部にて互いに掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、かつ前記各芯材の折曲げられて対向する各糸条部が合成樹脂にて強化してなる糸条にて外周側から略全長に渡って巻回されて一体化されて、前記各芯材の動きが規制されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明に係る第2の碍子は、所定間隔を保持して位置する一対の連結金具とこれら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条とからなる第1の芯材と第2の芯材を、無端状に巻回された合成樹脂にて強化した束状の糸条からなる連結リングを介して互いに連結してなる芯体、および同芯体の外周を被覆する弾力性の材料からなる絶縁被覆体を備えた強化プラスチックを芯体とする碍子であり、前記第1の芯材は前記連結リングの一端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結されているとともに、前記第2の芯材は前記連結リングの他端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、かつ前記各芯材の折曲げられて対向する各糸条部および前記連結リングの対向する糸条部が合成樹脂にて強化してなる糸条にて外周側から略全長に渡って巻回されて一体化されて、前記各芯材および前記連結リングの動きが規制されていることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る第3の碍子は、所定間隔を保持して位置する一対の連結金具とこれら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条とからなる第1の芯材および第2の芯材と、無端状に巻回された束状の糸条を合成樹脂にて強化してなり前記第1の芯材に連結する第1の連結リングおよび前記第2の芯材に連結する第2の連結リングにて構成された芯体、および同芯体の外周を被覆する弾力性の材料からなる絶縁被覆体を備えた強化プラスチックを芯体とする碍子であり、前記第1の芯材は前記第1の連結リングの一端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、前記第2の芯材は前記第2の連結リングの一端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、かつこれら第1の連結リングと第2の連結リングは直接または無端状に巻回された束状の糸条を合成樹脂にて強化してなる1または複数の第3の連結リングにて掛止されて長手方向に互いに連結されているとともに、前記各芯材の折曲げられて対向する各糸条部および前記各連結リングの対向する糸条部が合成樹脂にて強化してなる糸条にて外周側から略全長に渡って巻回されて一体化されて、前記各芯材および前記各連結リングの動きが規制されていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係るこれらの強化プラスチックを芯体とする碍子においては、前記第2の芯材を、1個の連結金具と同連結金具の外周に設けた環状溝に沿って複数条に巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化してなる束状の糸条にて構成することもできる。
【0012】
【発明の作用・効果】
本発明に係る強化プラスチックを芯体とする碍子(ポリマー碍子)においては、第1のポリマー碍子にあっては、芯体を同一の2本の芯材で構成され、また第2のポリマー碍子にあっては、同一の2本の芯材とこれら両芯材を互いに連結する連結リングで構成され、かつ第3のポリマー碍子にあっては、芯体を同一の2本の芯材とこれら両芯材を連結する同一の複数本の連結リングで構成されている。
【0013】
これらの各ポリマー碍子の芯体は、同一の2本の芯材、同一の2本の芯材と連結リング、同一の2本の芯材および同一の複数本の連結リングで構成することができるため、異なる長さのポリマー碍子の芯体の構成材料である芯材、および連結リングを共通化できて、異なる長さのポリマー碍子を各芯材と各連結リングとの組合わせにより容易かつ廉価に製造することができる。
【0014】
また、本発明に係るこれらのポリマー碍子においては、芯材が構造の異なる第1の芯材と第2の芯材にて形成すれば、第1の芯材が形成する連結部と第2の芯材が形成する連結部とを異なる構造、および異なる形状に容易に形成することができて、施設側の多様な構造、形状の連結部に対して容易に対処することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明すると、図1および図2には本発明に係る第1のポリマー碍子が示されている。当該ポリマー碍子は強化プラスチックを芯体とする碍子であって、芯体を構成する第1芯材10aおよび第2芯材10bと、絶縁被覆体10cとにより構成されている。
【0016】
第1芯材10aは、図3および図4に示すように、一対の連結金具11,12と、これら両連結金具11,12の外周に沿って無端状に巻回された合成樹脂にて強化してなる束状糸条13とにより構成され、また第2芯材10bも同様に、一対の連結金具14,15と、これら両連結金具14,15の外周に沿って無端状に巻回された合成樹脂にて強化してなる束状糸条16にて構成されている。
【0017】
第1芯材10aの各連結金具11,12、および第2芯材10bの各連結金具14,15は、内孔11a,12a,14a,15aを有する筒状のもので、それらの外周には環状溝11b,12b,14b,15bが形成されている。一方、各束状糸条13,16は、ガラス繊維、合成繊維等のモノフィラメント、マルチフィラメント、各種繊維の紡績糸等からなる束状の糸条にエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の合成樹脂を含浸して硬化して形成されているもので、各連結金具11,12の環状溝11b,12b、または各連結金具14,15の環状溝14b,15bに沿って巻回されて、これら両連結金具11,12、14,15に無端状に掛止されている。
【0018】
第1芯材10aと第2芯材10bとは、図3に示す状態の中間部にて互いに掛止されて、図4に示すように、中間部にて互いに2つに折曲げて連結されているもので、第1芯材10aおよび第2心材10bを構成する各束状糸条13,16は4本の糸条部13a〜13d、16a〜16dに分離され、かつ各糸条部13a〜13d間、および各糸条部16a〜16d間に合成樹脂製のスペーサ17a,17bが介在されている。
【0019】
また、第1芯材10aと第2芯材10bの外周には、両芯材10a,10bの連結部と各スペーサ17a,17b間に、糸条17c,17dが2重に巻回されている。各糸条17c,17dは、各束状糸条13,16に比較して小径のもので、各束状糸条13,16と同様に形成されている。
【0020】
これにより、第1芯材10aにおいては、両連結金具11,12が所定間隔を保持して互いに対向し、かつ第2芯材10bにおいては、両連結金具14,15が所定間隔を保持して互いに対向しており、両連結金具11,12と両連結金具14,15との向きは直交状態にある。
【0021】
また、各糸条17c,17dの巻回により、束状糸条13の糸条部13a〜13d、および束状糸条16の各糸条部16a〜16dは、含浸した合成樹脂を介して塊状に互いに密着された状態に拘束されて一体化されて、両芯材10a,10bの動きが規制されている。
【0022】
絶縁被覆体10cは、シリコーンゴム、エチレン−プロピレンゴム等の弾力性の材料からなるもので、両芯材10a,10bの外周の全てを被覆する胴部18aと、胴部18aの側部外周にて外方へ突出する多数の環状のひだ部18bとにより構成されている。絶縁被覆体10cは、第1芯材10aと第2芯材10bを互いに掛止した状態で所定の成形型内に収容し、これら両芯材10a,10bの外周に一体的にモールディングすることにより成形されている。各連結金具11,12の両内孔11a,12aは互いに同軸的に対向して開口し、かつ各連結金具14,15の内孔14a,15aは互いに同軸的に対向して開口している。
【0023】
かかる構成の第1のポリマー碍子においては、芯体が第1芯材10aと第2芯材10bとからなり、両芯材10a,10bをこれらの中間部にて互いに掛止した状態で2つに折曲げて長手方向に連結されて、各糸条17c,17dにて巻回されて構成されている。このため、当該ポリマー碍子においては、各芯材10a,10bを構成する各糸条部13a〜13d、16a〜16dがその掛止部で硬化した合成樹脂を介して塊状に結合し、絶縁被覆体10c内にて密着状態に拘束された状態で長手方向に延びている。このため、1本の芯材からなる芯体にて構成されているポリマー碍子に比較して、ポリマー碍子の捻り強度、および曲げ強度が高い。
【0024】
ところで、当該ポリマー碍子においては、第1芯材10aと第2芯材10bを共通化し、かつ各糸条17c,17dを共通化することができ、これにより、当該ポリマー碍子を容易かつ廉価に製造することができるとともに、芯体の構成部材として図5に示す連結リング10dを採用して、両芯材10a,10bを連結リング10dを介して連結する構成とすることにより、当該ポリマー碍子を所望の長さに容易に変更することができる。
【0025】
図6および図7には、本発明に係る第2のポリマー碍子が示されている。当該ポリマー碍子は、強化プラスチックを芯体とする碍子であって、芯体を構成する第1芯材10a、第2芯材10b、および連結リング10dと、絶縁被覆体10cとにより構成されている。
【0026】
当該ポリマー碍子においては、芯体を構成する第1芯材10aおよび第2芯材10bは図3および図4に示す芯材であり、かつ連結リング10dは図5に示す連結リングであって、第1のポリマー碍子とは、両芯材10a,10bが連結リング10dを介して互いに連結されている点で構成上相違するが、その他の点は同一の構成となっている。
【0027】
従って、以下には、当該ポリマー碍子における第1のポリマー碍子とは相違する構成について詳細に説明し、その他の構成については、同一の構成部材および同一の構成部位については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、必要により説明するにとどめる。
【0028】
当該ポリマー碍子において、芯体を構成する連結リング10dは無端状に巻回された合成樹脂にて強化してなる束状糸条19からなるもので、各芯材10a,10bを構成する束状糸条13,16と同一のものである。連結リング10dは、両芯材10a,10bを連結するため2本採用されており、重合された2本の連結リング10dの一端側には第1芯材10aが挿通されて、その中間部にて2つに折曲げられているとともに、両連結リング10dの他端側には第2芯材10bが挿通されて、その中間部にて2つに折曲げられて掛止されている。
【0029】
第1芯材10aの4本の糸条部13a〜13d間、および第2芯材10bの4本の糸条部16a〜16d間には、合成樹脂製のスペーサ17a,17bが介在され、かつ第1芯材10a、連結リング10d、および第2芯材10bの外周には、第1芯材10aと連結リング10dの連結部とスペーサ17a間、連結リング10dの両芯材10a,10bとの連結部間、および第2芯材10bと連結部とスペーサ17b間には糸条17c,17d,17eが2重に巻回されている。各糸条17c〜17eは、各束状糸条13,16に比較して小径のもので、各束状糸条13,16と同様に形成されている。
【0030】
これにより、第1芯材10aにおいては、両連結金具11,12が所定間隔を保持して互いに対向し、かつ第2芯材10bにおいては、両連結金具14,15が所定間隔を保持して互いに対向しており、両連結金具11,12と両連結金具14,15とは同一方向に向いている。また、各糸条17c〜17eの巻回により、束状糸条13の糸条部13a〜13d、連結リング10dの束状糸条19、および束状糸条16の各糸条部16a〜16dは、含浸した合成樹脂を介して塊状に互いに密着された状態に拘束されて一体化され、両芯材10a,10bおよび連結リング10dの動きが規制されている。
【0031】
なお、かかる構成の芯体の外周全体が絶縁被覆体10cにて被覆されていることは、第1のポリマー碍子と同様である。
【0032】
かかる構成の第2のポリマー碍子においては、芯体が第1芯材10a、第2芯材10b、およびこれら両芯材10a,10bを連結する連結リング10dとからなり、両芯材10a,10bはその中間部を連結リング10dの各端部にて掛止した状態で2つに折曲げて長手方向に連結されて、各糸条17c〜17eにて巻回されて構成されている。このため、当該ポリマー碍子においては、各芯材10a,10bを構成する各糸条部13a〜13d、16a〜16d、および各連結リング10dの束状糸条19が、その掛止部で硬化した合成樹脂を介して塊状に結合されて、絶縁被覆体10c内にて密着状態に拘束されて長手方向に延びている。
【0033】
このため、当該ポリマー碍子は第1のポリマー碍子と同様に、1本の芯材からなる芯体にて構成されているポリマー碍子に比較して、ポリマー碍子の捻り強度、および曲げ強度が高い。
【0034】
ところで、当該ポリマー碍子においては、第1芯材10aと第2芯材10bを共通化し、かつ各糸条17c〜17eを共通化することができ、これにより、当該ポリマー碍子を容易かつ廉価に製造することができるとともに、両芯材10a,10bを連結している連結リング10dの長さに相当する寸法だけ、碍子の長さが第1のポリマー碍子に比較して長くなっている。
【0035】
従って、第1のポリマー碍子に比較して碍子長さの長いポリマー碍子が要求される場合には、両芯材10a,10bを連結するための連結リング10dを採用して当該ポリマー碍子を製造すればよく、また当該ポリマー碍子は構造上容易、かつ廉価に製造することができる。
【0036】
また、当該ポリマー碍子に比較して碍子長さのより長いポリマー碍子を要求される場合には、複数本の連結リング10dを直列的に連結した状態で、両芯材10a,10bを上記したごとく、直列的に連結すればよい。かかるポリマー碍子は、本発明に係る第3のポリマー碍子に該当するものであり、当該ポリマー碍子の芯体を構成する各芯材10a,10b、各連結リング10d、各糸条17c〜17e等を共通化することにより、碍子長さが任意の長さのポリマー碍子を容易かつ廉価に製造することができる。
【0037】
図8および図9には、図1および図2に示す第1のポリマー碍子を変形したポリマー碍子が示されている。当該ポリマー碍子は、強化プラスチックを芯体とする碍子であって、芯体を構成する第1芯材20aと第2芯材20bからなる芯体、および絶縁被覆体20cとにより構成されている。
【0038】
当該ポリマー碍子においては、芯体を構成する第1芯材20aおよび絶縁被覆体20cは、第1のポリマー碍子の第1芯材10aおよび絶縁被覆体10cと同一構成であり、第2芯材20bのみが第1のポリマー碍子の第2芯材20aとは相違する。従って、以下には、当該ポリマー碍子における第1のポリマー碍子とは相違する構成について詳細に説明し、その他の構成については、同一の構成部材および同一の構成部位については20番台の類似の符号を付して、その詳細な説明を省略し、必要により説明するにとどめる。
【0039】
当該ポリマー碍子を構成する第2芯材20bは、1個の連結金具24と束状糸条26とからなるもので、束状糸条26は連結金具24の環状溝24bに沿って2条に巻回されて無端状に巻回されている。従って、第2芯材20bにおいては、一端側には連結金具24が存在するが、他端側は束状糸条26の4本の糸条部26a〜26dの屈曲部にて形成されている。
【0040】
第2芯材20bは、図10に示すように、連結金具24と巻上げ装置の巻き具25間に繊維を巻回して無端状の束状糸条26とし、この束状糸条26を巻き具25から取外し、その中央部にて折曲げて巻き具25側の端部を連結金具24の幅広の環状溝24bに掛止める。これにより、図8および図9に示す状態の第2芯材20bが形成される。
【0041】
当該ポリマー碍子を構成する第1芯材20aは、図3に示す第2芯材10aと同一構成のものであり、第1芯材20aを第2芯材20bの他端側を形成している束状糸条26の4本の糸条部26a〜26dに挿通してその中央部にて2つに折曲げて、第2芯材20bの他端に掛止することにより芯体が形成されている。
【0042】
かかる構成の芯体を構成部材とするポリマー碍子においては、第1のポリマー碍子と同様の作用効果を奏するが、当該ポリマー碍子においては、芯体が、構造の異なる第1芯材20aと第2芯材20bにて形成されているため、第1芯材20aが形成する一方の連結部と、第2芯材20bが形成する他方の連結部とを異なる構造、および異なる形状に容易に形成することができて、施設側の多様な構造、形状の連結部に対して容易に対処することができる。
【0043】
また、第1芯材20aと第2芯材20bの糸条相互の結合、および第2芯材20bの束状糸条26と連結金具24との結合が強固であり、曲げ、圧縮、捻り等の外力に対する内部結合が安定に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1のポリマー碍子の一部を省略した部分破断正面図である。
【図2】同第1のポリマー碍子を構成する芯体の一部を省略した部分破断側面図である。
【図3】同第1ポリマー碍子の芯体を構成する芯材の正面図である。
【図4】同芯材の部分破断側面図である。
【図5】本発明にかかる第2のポリマー碍子の芯体を構成する連結リングの正面図である。
【図6】本発明に係る第2のポリマー碍子の一部を省略した正面図である。
【図7】同第2のポリマー碍子を構成する芯体の一部を省略した部分破断側面図である。
【図8】本発明に係る第1のポリマー碍子の他の一例を示す一部を省略した部分破断正面図である。
【図9】同ポリマー碍子を構成する芯体の一部を省略した部分破断側面図である。
【図10】同ポリマー碍子を構成する第2芯材を形成する方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10a,20a…第1芯材、11,12,21,22…連結金具、11a,12a,21a,22a…内孔、11b,12b,21b,22b…環状溝、13,23…束状糸条、13a〜13d,23a〜23d…糸条部、10b,20b…第2芯材、14,15,24…連結金具、14a,15a,24a…内孔、14b,15b,24b…環状溝、25…巻き具、16,26…束状糸条、16a〜16d,26a〜26d…糸条部、17a,17b,27a…スペーサ、17c,17d,17e,27c,27d…糸条、10c,20c…絶縁被覆体、18a,28a…胴部、18b,28b…ひだ部、10d…連結リング、19…束状糸条。

Claims (4)

  1. 所定間隔を保持して位置する一対の連結金具とこれら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条とからなる第1の芯材と第2の芯材を互いに連結して形成した芯体、および同芯体の外周を被覆する弾力性の材料からなる絶縁被覆体を備えた強化プラスチックを芯体とする碍子であり、前記各芯材は長手方向の中間部にて互いに掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、かつ前記各芯材の折曲げられて対向する各糸条部が合成樹脂にて強化してなる糸条にて外周側から略全長に渡って巻回されて一体化されて、前記各芯材の動きが規制されていることを特徴とする強化プラスチックを芯体とする碍子。
  2. 所定間隔を保持して位置する一対の連結金具とこれら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条とからなる第1の芯材と第2の芯材を、無端状に巻回された合成樹脂にて強化した束状の糸条からなる連結リングを介して互いに連結してなる芯体、および同芯体の外周を被覆する弾力性の材料からなる絶縁被覆体を備えた強化プラスチックを芯体とする碍子であり、前記第1の芯材は前記連結リングの一端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結されているとともに、前記第2の芯材は前記連結リングの他端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、かつ前記各芯材の折曲げられて対向する各糸条部および前記連結リングの対向する糸条部が合成樹脂にて強化してなる糸条にて外周側から略全長に渡って巻回されて一体化されて、前記各芯材および前記連結リングの動きが規制されていることを特徴とする強化プラスチックを芯体とする碍子。
  3. 所定間隔を保持して位置する一対の連結金具とこれら連結金具の外周に設けた環状溝に沿って巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化した束状の糸条とからなる第1の芯材および第2の芯材と、無端状に巻回された束状の糸条を合成樹脂にて強化してなり前記第1の芯材に連結する第1の連結リングおよび前記第2の芯材に連結する第2の連結リングにて構成された芯体、および同芯体の外周を被覆する弾力性の材料からなる絶縁被覆体を備えた強化プラスチックを芯体とする碍子であり、前記第1の芯材は前記第1の連結リングの一端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、前記第2の芯材は前記第2の連結リングの一端に長手方向の中間部にて掛止めされた状態で2つに折曲げられて長手方向に連結され、かつこれら第1の連結リングと第2の連結リングは直接または無端状に巻回された束状の糸条を合成樹脂にて強化してなる1または複数の第3の連結リングにて掛止されて長手方向に互いに連結されているとともに、前記各芯材の折曲げられて対向する各糸条部および前記各連結リングの対向する糸条部が合成樹脂にて強化してなる糸条にて外周側から略全長に渡って巻回されて一体化されて、前記各芯材および前記各連結リングの動きが規制されていることを特徴とする強化プラスチックを芯体とする碍子。
  4. 請求項1,2または3に記載の碍子において、前記第2の芯材は、1個の連結金具と同連結金具の外周に設けた環状溝に沿って複数条に巻回されて無端状に掛止された合成樹脂にて強化してなる束状の糸条にて構成されていることを特徴とする強化プラスチックを芯体とする碍子。
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