JP4006253B2 - 加工セル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多種対応及び生産量変動に適した小型の加工セル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製品の組立方式は、ライン方式とセル方式に分かれる。ライン方式は、ベルトコンベアによる一工程一作業の自動化により、複数の作業員が共同して製品を製造する方式で、大量生産及び製造コストの面で優れている。セル方式は、一台のセル加工装置(セル=屋台の意味)に部品を供給して、一人の作業者に多くの工程を担当させる生産方式で、多品種対応及び生産量変動対応の面で優れている。本発明は、後者のセル方式で用いる加工装置に関するものである。
【0003】
加工セル装置には、ワークを装置の加工ポイントに位置決めする機能が求められる。そのため、従来はワークをXYテーブル上に載せて、ワークの位置決めを行っていた。XYテーブルは、長尺のボールネジをそれぞれX(横)軸とY(縦)軸に配してテーブルを位置決めする構造になっている。各方向におけるボールネジの端部には、それぞれ、駆動モータ、カップリング、軸受などが直線状に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、テーブルの横軸方向及び縦軸方向への移動を、両方とも長尺のボールネジにより行っていたため、装置全体の大型化を招いていた。
【0005】
また、モータによりボールネジを回転させてテーブルを直線的に移動させる構造は、モータの回転運動を直線運動に変換するロスがあるために、位置決め速度の面で不利であり、このようなボールネジ構造を横軸方向及び縦軸方向の両方に用いることは、トータルとしての位置決め速度を更に向上させることに期待がもてない。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、小型化且つ位置決め速度の向上が可能な加工セル装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上下動自在な加工ユニットの加工ポイントに、加工対象としてのワークを位置決めし、該ワークに対して加工を施す加工セル装置であって、架台に配置された一対のレールに対して可動ベースを上側から載せた状態で摺動自在に係合させると共に、該可動ベースに直線駆動手段を合わせて該可動ベースをテーブルごと加工ポイントに対して接近・離反するY軸方向で直線運動自在に支持し、該可動ベースに回転駆動手段を固定し、且つ可動ベースにおける少なくとも回転駆動手段よりもX軸方向(Y軸方向に直交する方向)両側位置の上部にブロックを載置状態で固定し、テーブルを回転駆動手段の回転部の上側にθ軸廻りで一体的に回動可能で且つ上方へ付勢された状態で回転駆動手段から所定間隔だけ離間させて取付けると共に、テーブルをブロックの上部に対して回転駆動手段に対する所定間隔よりも小さな間隔で離間させ、テーブル上のワークに対して加工ユニットから所定の推力が上側から加わった際に、下降するテーブルが回転駆動手段よりもブロックの上部に先当たりすることを特徴とする
【0008】
請求項1記載の発明によれば、ワークの一方の軸(Y軸)方向への移動は、直線駆動手段によりテーブルを直線運動させることにより行うが、直交する他方の軸(X軸)方向への移動(変位)は、テーブルを回転駆動手段により回転させることにより行うため、他方の軸方向へは長尺の直線駆動手段を配置する必要がなく、その分、装置の小型化(スリム化)を図ることができる。また、回転駆動手段によりテーブルを回転させる構造のため、直線駆動手段でテーブルを送る構造に比べて、直交する他方の軸(X軸)方向への移動(変位)速度が速く、トータルとしての位置決め速度の向上を図ることができる。
【0009】
更に、加工ユニットからワークに推力が加わらない場合は、テーブルがブロックから浮いた状態で回転駆動手段の回転部と一緒に回転するため、ワークのX軸方向への移動(即ち、回転)を、何らの抵抗を受けることなく高速で行うことができる。また、「カシメ加工」のように、加工ユニットからワークに対して所定の推力が上側から加わる場合には、テーブルが下降してブロックの上部に載った状態となるため、加工ユニットからの推力をブロック、可動ベース、レールを介して最終的に架台で受け止めることができる。従って、加工に必要な反力を発生させることができると共に、テーブルと回転駆動手段とは依然離間した状態のままなので、推力が回転駆動手段に加わらず、回転駆動手段を保護することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、ブロックの上部に、テーブルの裏面に形成された周壁面と接して該テーブルの回転及び上下移動を許容した状態でX軸方向での位置決めをするローラを各々設けたことを特徴とする
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、加工ユニットからの加工の種類により、ワークに加わる推力からX軸方向での分力が発生しても、その分力をブロックに設けたローラにより受け止めることができる。従って、その分力が回転駆動手段に加わるのを防止することができる。尚、Y軸方向での分力は直線駆動手段により受け止めることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、回転駆動手段がブレーキ機構付きのリニアモータであることを特徴とする
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、回転駆動手段として、ブレーキ機構付きのリニアモータを用いたため、テーブルを回転させて停止させた場合の位置決め精度が高くなるだけでなく、加工ユニットからの推力から発生した分力により、テーブルを回転させようとする力が加わっても、その回転力をリニアモータのブレーキ機構で受け止めることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、直線駆動手段がブレーキ機構付きのサーボモータによるボールネジであることを特徴とする
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、直線駆動手段として、ブレーキ機構付きのサーボモータ駆動によるボールネジを用いたため、ボールネジを回転させて停止させた場合の位置決め精度が高くなるだけでなく、加工ユニットからの推力から発生した分力により、テーブルをY軸方向に移動させようとする力が加わっても、その力をサーボモータのブレーキ機構で更に確実に受け止めることができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、回転駆動手段及び直線駆動手段が架台の上面に配置され、該架台から上方へ向けて中空の門型コラムが固設され、該門型コラムに加工ユニットを支持したことを特徴とする
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、門型コラムに加工ユニットを支持したため、門型コラムの内部に配線や配管(油圧・空圧・水圧)を収納することができ、装置の外観が向上する。
【0020】
請求項6に記載の発明は、加工ユニットが門型コラムに対して交換可能であることを特徴とする
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、加工ユニットが交換可能なため、汎用性・転用性が高く、ビルドブロック式の汎用加工セル装置を構成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。この加工セル装置の架台1は、Y軸方向には長くて、X軸方向(Y軸方向に直交する方向)には短いフレーム構造で、全体として小型化(スリム化)されている。内部には、図2に示すように、油圧ユニット2や制御盤3が設置されている。架台1の上面部は、図7の断面図に示すように、ベースプレート4と補強板5により形成され、上から高荷重が加わっても耐えられるようになっている。
【0023】
架台1のY軸方向の略中央には、上側に向けて中空の門型コラム6が固設されている。図4に、門型コラム6の概略外観図が示されている。図1に示すように、この門型コラム6の一方側が作業エリアAで、他方側が排出エリアBになっている。門型コラム6における左右の支柱には、その作業エリアA側にリブ7が形成され、門型コラム6の剛性を高めている。
【0024】
この門型コラム6の頂部の作業エリアA側には、加工ユニット8が設置されている。この加工ユニット8はカシメを行うためのユニットで、図2に示すように、下端のチャック9が上端のスピンドルモータ10により回転する構造で、そのチャック9にはカシメ加工用のインサート11が図13に示すように、角度αで保持されている。加工ユニット8には、図2に示すように、併設されたサーボモータ12からタイミングベルト13が巻回され、そのタイミングベルト13から伝達される駆動力により、全体が大きな推力Fで上下方向(Z軸方向)に移動できるようになっている。
【0025】
この加工ユニット8はカシメ加工用だが、別の加工用のユニットに交換することができる。例えば、溶接ユニット、ネジ切りユニット、グリースユニット、検査ユニット等に交換できる。このように、加工ユニット8が交換可能なため、汎用性・転用性が高く、ビルドブロック式の汎用加工セル装置となっている。加工ユニット8には、その種類に応じて、電気や圧力(油圧・空圧・水圧)等を供給する必要があるが、そのための配線や配管(油圧・空圧・水圧)は、門型コラム6が中空のため、その内部に収納することができる。従って、門型コラム6の周囲に配線や配管が露呈せず、装置の外観が良い。
【0026】
架台1の上面には、作業エリアAから排出エリアBまで、Y軸方向に沿って一対のレール14が設置されている。また、この一対のレール14におけるX軸方向の片側には、「直線駆動手段」としてのボールネジ15がレール14と平行に設置されている。ボールネジ15の両端は軸受16にて支持され、排出エリアB側の端部がカップリング17を介してブレーキ機構18a付きのサーボモータ18に連結されている。従って、ボールネジ15が高精度で停止すると共に、回転方向に高過重が加わってもボールネジ15が回転することはない。
【0027】
一対のレール14の上部には、スライダ19(図7参照)を介して、可動ベース20が上側から載せた状態で摺動自在に係合されている。可動ベース20は、図6に示すように、中央に円孔21を有する概略四角形のプレートで、ボールネジ15に対応する側に突出部22が形成されている。突出部22の下面には複数のボールを内蔵したナット23が固定され、このナット23をボールネジ15が貫通している。そして、ボールネジ15を回転させることにより、可動ベース20がレール14上をY軸方向に沿って精密に移動する。
【0028】
可動ベース20の円孔21内に「回転駆動手段」としてのリニアモータ24が設置されている。リニアモータ24は回転部25が回転する構造で、その下方にはフランジ26を介してブレーキ機構24a(図2参照)が一体的に設けられている。このブレーキ機構24aはガタの非常に小さいノーバックラッシュタイプのものである。
【0029】
従って、リニアモータ24の回転部25が高精度で停止すると共に、回転方向に高過重が加わっても回転部25が回転することはない。可動ベース20の円孔21周辺には、フランジ26の四隅に合致する三角凹部27(図6参照)が形成され、フランジ26の四隅をこの三角凹部27内に挿入して固定することにより、フランジ26の可動ベース20に対する回転が防止される。
【0030】
このリニアモータ24の回転部25に対して、リニアモータ24よりも大径のテーブル28が取付けられる。テーブル28の裏面中心には、回転部25に合致する径の円形凹部29が形成されている。この円形凹部29内に回転部25を収納することにより、テーブル28の中心(この回軸を以下θ軸という)が基本的にリニアモータ24の回転中心に合致する。尚、テーブル28のY方向位置は、可動ベース20の一端に設置されたセンサ部30により検出することができる。
【0031】
テーブル28の円形凹部29には、回転中心の周囲に4個の孔部31が等間隔で形成され、その孔部31の間に2個づつ(合計8個)の円形ポケット32が裏面側から凹設されている。孔部31内には、リニアモータ24の回転部25に固設されたショルダピン33が挿入されている。ショルダピン33は大径の頭部33a(図7参照)を有し、孔部31の端には頭部33aを収納する大径部31aが形成されている。
【0032】
リニアモータ24の回転部25から上方へ突出したショルダピン33の頭部33a以外の長さは、孔部31の大径部31a以外の長さよりも長く、テーブル28は、孔部31の上端がショルダピン33の頭部33aの下端に当たる位置まで、リニアモータ24及びその回転部25から上方へ、所定間隔D(図7参照)だけ浮かせることができる。
【0033】
また、ショルダピン33の径は、孔部31の径に相応しており、孔部31はショルダピン33に対して上下にスライド可能だが、孔部31とショルダピン33との間に水平方向でのガタは全くない。従って、リニアモータ24の回転部25を回転させることにより、テーブル28も上部と一体に回転する。そして、円形ポケット32内にはコイルスプリング34が収納され、テーブル28を前記所定間隔Dだけ浮かせた状態にしている。
【0034】
このテーブル28の裏面には、リニアモータ24よりも外側に出た部分に、円形の周溝35が形成されている。そして、可動ベース20におけるリニアモータ24のX軸方向両側位置で、テーブル28の周溝35の真下には、Y軸方向に沿ったブロック36、37がそれぞれ載置状態で固設されている。このブロック36、37のうち、土台になる方のブロック36は、可動ベース20の上面に形成された縦長凹部38内に収納され、Y軸方向及びX軸方向で移動不能とされている。
【0035】
小型のブロック37は、土台となるブロック36の中央部分を分割した構造で、一対のボルト40(図8参照)により締結されている。この小型のブロック37の上面には、ローラ39が取付けられている。また、可動ベース20上で、各々のブロック36より少し離れた個所にもブロックを介してローラ39が設けられている。
【0036】
X軸方向の両側及び少し離れた位置に配置させた4つのローラ39は、それぞれテーブル28の周溝35における内周壁面35aに接触し、テーブル28の回転案内との位置ずれを規制している。尚、ローラ39を、内周壁面35aに接触させる代わりに、それぞれ周溝35の外周壁面に接触させても、同様の効果が得られる。このローラ39は、テーブル28のX、Y軸方向(平面上)での位置ずれを規制しているが、テーブル28のZ軸方向での移動を規制するものでない。テーブル28はローラ39と接した状態でZ軸方向に移動することができる。
【0037】
次に、この装置の作用を説明する。カシメ加工が施されるワーク41は、テーブル28の上面にとりあえず固定される。この装置では、加工ユニット8の下端のチャック9に保持されたインサート11の先端が加工ポイントP(図10参照)であり、ワーク41の加工部位41aをこの加工ポイントPの真下に位置決めする必要がある。テーブル28の中心は、この加工ポイントPを通過するY軸方向に沿った直線L上に位置しているが、ワーク41の加工部位41aは必ずしもテーブル28の中心にあるとは限らない。また、その加工部位41aも1箇所に限らず、1つのワーク41上に多点存在する場合もある。
【0038】
そこで、まずテーブル28をθ軸廻りに回転させることにより、X軸方向での位相ずれ(x)を補正する。即ち、テーブル28を予め記憶させた加工部位41aの位置情報に基づいて、テーブル28を回転させ、加工部位41aを直線L上に合致させる。テーブル28の回転させる方向は、加工部位41aが近い移動距離となるよう180°以内の回転で直線L上に達する方を選択する。リニアモータ24でテーブル28を直接回転させるため、X軸方向での位置決め速度が速い。
【0039】
このように、最大でリニアモータ24を半回転(180°)させるだけで、X軸方向での位置決めが完了するため、格段と位置決め速度が向上する。また、テーブル28がリニアモータ24の回転部25から浮いた状態で、他の部分(例えば、ブロック36、37)とも接していないため、テーブル28をθ軸廻りに回転させることによる加工部位41aのX軸方向への移動を、何らの抵抗を受けることなく高速で行うことができる。以上のようにX軸方向での位置決め速度を向上させることができたために、後述のY軸方向での位置決めも含めたトータルとしての位置決め速度の向上を図ることができる。
【0040】
また、X軸方向での位置決めをテーブル28の回転だけで完了でき、従来のようにX軸方向に長尺のボールネジを配置する必要がないため、この加工セル装置では、X軸方向でのサイズを従来よりも小さくすることができ、その結果として、装置全体の小型化(スリム化)を図ることができる。
【0041】
X軸方向での位相ずれ(x)を補正した後、加工部位41aと加工ポイントPとのY軸方向での位相ずれ(y)を補正することになるが、この位相ずれ(y)のうち、(y1)分は既にテーブル28の回転により済んでいるので、残りの(y2)分だけボールネジ15によりテーブル28を加工ポイントP側へ移動させる。この時、ボールネジ15によるテーブル28の送りが正確で、ボールネジ15がサーボモータ18に一体化されたブレーキ機構18aにより精度良く停止するため、加工部位41aはY軸方向に送られて正確に加工ポイントPで停止する。
【0042】
加工部位41aが加工ユニット8の真下にくると、次に加工ユニット8がタイミングベルト13から伝達された駆動力により所定の推力Fで下降すると共に、チャック9が加工ユニット8の上部に組み込まれたスピンドルモータ10により回転する。従って、加工部位41aをインサート11から加わる推力Fと回転力により、塑性加工(カシメ加工)することができる。
【0043】
「カシメ加工」のように、加工ユニット8からワーク41に対して所定の推力Fが加わる場合には、図11及び図12に示すように、テーブル28がコイルスプリング34の付勢力に抗して下降し、ブロック36、37の上部に載った状態となる。従って、加工ユニット8からの推力Fをブロック36、37、可動ベース20、レール14を介して最終的に架台1で受け止めることができる。そのため、カシメ加工に必要な反力を発生させることができる。また、そのような状態において、テーブル28とリニアモータ24とは依然離間した状態(図7のD>dのため)のままなので、推力Fがリニアモータ24に加わらず、リニアモータ24の保護を図ることができる。
【0044】
インサート11が所定角度(α)だけ傾いているため、インサート11で加工部位41aの加工を行っている間は、ワーク41を介してテーブル28に、水平方向での分力fxが発生する。例えば、図13に示すように、傾き(α)に応じたX軸方向での分力fxが発生しても、その分力fxをブロック37に設けたローラ39により受け止めることができる。従って、その分力fxがリニアモータ24の回転部25に加わるのを防止することができる。
【0045】
そして、水平分力のうち、Y軸方向に加わる分は、ボールネジ15とナット23との螺合により受け止めることができる。しかも、ボールネジ15を回転させるサーボモータ18にブレーキ機構18aが設けられているため、ボールネジ15は完全に停止して、Y軸方向での分力を確実に受け止め、その分力がリニアモータ24の回転部25に加わるのを防止することができる。
【0046】
更に、テーブル28には、図14に示すように、例えばX方向での水平分力fxに起因して、テーブル28をθ軸廻りに回転させようとする力が加わる。しかしながら、このような回転力に対しても、リニアモータ24にブレーキ機構24aが設けられているため、その回転力をリニアモータ24に何らの支障を与えることなく、ブレーキ機構24aによって受け止めるられる構造になっている。
【0047】
作業エリアAにおいてカシメ作業が終了したワーク41は、テーブル28ごとボールネジ15により門型コラム6の下を通過して排出エリアB側に送られ、そこでワーク41が外される。なお、その際ワーク41の向きを変えながら排出エリアB側へ送ることもでき、例えば、Y軸方向の移動軌跡上に加工ユニット等の干渉物が存在しても開扉させることもできる。
【0048】
【発明の効果】
この発明によれば、ワークの一方の軸(Y軸)方向への移動は、直線駆動手段によりテーブルを直線運動させることにより行うが、直交する他方の軸(X軸)方向への移動(変位)は、テーブルを回転駆動手段により回転させることにより行うため、他方の軸方向へは長尺の直線駆動手段を配置する必要がなく、その分、装置の小型化(スリム化)を図ることができる。また、回転駆動手段によりテーブルを回転させる構造のため、直線駆動手段でテーブルを送る構造に比べて、直交する他方の軸(X軸)方向への移動(変位)速度が速く、トータルとしての位置決め速度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加工セル装置を示す平面図。
【図2】加工セル装置を示す正面図。
【図3】加工セル装置を示す側面図。
【図4】門型コラムを示す斜視図。
【図5】テーブル周辺の構造を示す平面図。
【図6】テーブル周辺の構造を示す分解平面図。
【図7】図5中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図8】図5中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図9】図8中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図10】テーブルによるワークの位置決めを示す説明図。
【図11】テーブルが浮いた状態を示す断面図。
【図12】テーブルがブロック上に載った状態を示す断面図。
【図13】X軸方向での分力の発生を示す説明図。
【図14】θ軸廻りでの回転力の発生を示す説明図。
【符号の説明】
1 架台
2 油圧ユニット
6 門型コラム
8 加工ユニット
14 レール
15 ボールネジ(直線駆動手段)
18 サーボモータ
18a ブレーキ機構
20 可動ベース
24 リニアモータ(回転駆動手段)
24a ブレーキ機構
25 回転部
28 テーブル
35 周溝
35a 内周壁面
36、37 ブロック
39 ローラ
41 ワーク
41a 加工部位
A 作業エリア
B 排出エリア
α インサートの角度
F 推力
D テーブルとリニアモータとの間隔
d テーブルとブロックとの間隔
P 加工ポイント
L 直線
fx X軸方向への分力

Claims (6)

  1. 上下動自在な加工ユニットの加工ポイントに、加工対象としてのワークを位置決めし、該ワークに対して加工を施す加工セル装置であって、
    架台に配置された一対のレールに対して可動ベースを上側から載せた状態で摺動自在に係合させると共に、該可動ベースに直線駆動手段を合わせて該可動ベースをテーブルごと加工ポイントに対して接近・離反するY軸方向で直線運動自在に支持し、
    該可動ベースに回転駆動手段を固定し、且つ可動ベースにおける少なくとも回転駆動手段よりもX軸方向(Y軸方向に直交する方向)両側位置の上部にブロックを載置状態で固定し、
    テーブルを回転駆動手段の回転部の上側にθ軸廻りで一体的に回動可能で且つ上方へ付勢された状態で回転駆動手段から所定間隔だけ離間させて取付けると共に、テーブルをブロックの上部に対して回転駆動手段に対する所定間隔よりも小さな間隔で離間させ、
    テーブル上のワークに対して加工ユニットから所定の推力が上側から加わった際に、下降するテーブルが回転駆動手段よりもブロックの上部に先当たりすることを特徴とする加工セル装置。
  2. 請求項1記載の加工セル装置であって、
    ブロックの上部に、テーブルの裏面に形成された周壁面と接して該テーブルの回転及び上下移動を許容した状態でX軸方向での位置決めをするローラを各々設けたことを特徴とする加工セル装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の加工セル装置であって、
    回転駆動手段が、ブレーキ機構付きのリニアモータであることを特徴とする加工セル装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の加工セル装置であって、
    直線駆動手段が、ブレーキ機構付きのサーボモータによるボールネジであることを特徴とする加工セル装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の加工セル装置であって、
    回転駆動手段及び直線駆動手段が架台の上面に配置され、該架台から上方へ向けて中空の門型コラムが固設され、該門型コラムに加工ユニットを支持したことを特徴とする加工セル装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の加工セル装置であって、
    加工ユニットが門型コラムに対して交換可能であることを特徴とする加工セル装置。
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