JP4006216B2 - 可変面積型電子ビーム描画装置を用いた描画方法 - Google Patents

可変面積型電子ビーム描画装置を用いた描画方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、第1のスリットを透過した電子ビームを第2のスリット上に照射し、任意の断面積の電子ビームを成形し、成形された電子ビームを偏向して被描画材料に照射し、所望のパターンの描画を行うようにした電子ビーム描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
可変面積ビームを使用した電子ビーム描画装置では、IC上の回路を長方形や三角形、もしくは台形などの組み合わせでマスク乾板上に形成する。長方形のみの形状の電子ビームを使用する描画装置では、三角形などの斜めの線を有する形状も全て矩形で近似的に分解して描画する。この方式は単純であるが、斜め線部分で描画速度が遅くなる欠点を有している。
【0003】
近年、高速に描画することを目的として、45度の斜め線などLSIの回路形状によく見られる形状については、電子ビームをその形状に成形できる各種スリットを準備し、矩形以外の電子ビームを使用する電子ビーム描画装置も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
45度の斜辺を有する4方向の直角三角形と長方形を使用してパターンを形成する場合、描画するパターンが45度の斜辺のみであれば、電子ビームの使い分けは単純に決定できる。しかし、LSIの回路設計上は、任意の角度のデータも使用できたほうが有利である。前述した45度直角三角形の電子ビームを有効に使用し、描画速度を向上させるには、パターンデータの中から、45度の斜辺を有する直角三角形を抜き出す必要がある。
【0005】
この場合、従来の長方形のみのビーム形状を使用する分割アルゴリズムでは効率がよくない。例えば、図1のAに示すような形状のパターンを形成(描画)する場合、パターンの幅が長方形ビームの横幅より狭い場合は、Bに示すように大きな図形を分割した後、Cに示すように斜め線部分を短冊状に展開して描画を行う。
【0006】
一方、パターンの幅が長方形ビームの横幅より広い場合には、Dに示すように斜め線部分において、パターンを縦方向に分割し、斜辺部分は三角形を切り離していた。切り離された三角形部分は、Eに示すように短冊状に展開して描画を行う。図1のDの場合には、三角形が抜き出されるため、斜辺が45度の場合に三角形に成形された電子ビームを使用することは容易であるが、図1のBのような場合では、斜辺の角度が45度であっても、三角形のビームを使用する機会がなくなってしまう。
【0007】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、その目的は、三角形に成形された電子ビームを有効に活用し、描画速度を向上させるようにした可変面積型電子ビーム描画装置を用いた描画方法を実現するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づく可変面積型電子ビーム装置を用いた描画方法は、電子ビームを矩形開口を有した第1のスリットを通過させ、矩形の電子ビームを第2のスリットに照射し、第2のスリットの開口を通過した電子ビームを被描画材料上に照射するように構成されており、第2スリットを通過した電子ビームの断面形状を矩形と二等辺直角三角形に成形しうる可変面積型電子ビーム装置において、台形の図形データの内の、斜辺と底辺の法線との成す角度が45度である平行四辺形について、平行四辺形の底辺の長さを分割長として縦方向に平行四辺形図形を分割し、残りの長さが分割長の2倍以下になった場合、残りの図形を高さ方向に2分の1に分割し、前者の分割による高さが前記分割長と等しい平行四辺形図形は三角形ビームで描画し、後者の分割による二つの図形については、両斜辺部分を切り離し、両斜辺部分を三角形ビームで描画し、斜辺部分が切り離された矩形部分を矩形ビームで描画するようにしたことを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、LSIのパターンとしては非常に頻繁に発生する45度の斜めの図形を、電子ビームの照射回数を減らし、更に斜辺をなだらかに描画することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図2は本発明の方法を実施するための可変面積型電子ビーム描画装置の一例を示している。1は電子ビームEBを発生する電子銃であり、該電子銃1から発生した電子ビームEBは、照射レンズ2を介して第1成形スリット3上に照射される。
【0011】
第1成形スリットの開口像は、成形レンズ4により、第2成形スリット5上に結像されるが、その結像の位置は、成形偏向器6により変えることができる。第2成形スリット5により成形された像は、縮小レンズ7、対物レンズ8を経て描画材料9上に照射される。描画材料9への照射位置は、位置決め偏向器10により変えることができる。
【0012】
11は制御CPUであり、制御CPU11は磁気ディスクのごときパターンデータメモリー12からのパターンデータを描画用データ転送回路13と、ブランキング用データ転送回路14とに転送する。
【0013】
データ転送回路13からのパターンデータは、成形偏向器6を駆動するDA変換器と増幅器より成る駆動回路15、位置決め偏向器10を駆動するDA変換器と増幅器よりなる駆動回路16に供給される。
【0014】
ブランキング用データ転送回路14からのブランキング制御信号は、電子銃1から発生した電子ビームのブランキングを行うブランカー(ブランキング電極)18を制御するブランカー制御回路19に供給される。
【0015】
更に、制御CPU11は、材料9のフィールド毎の移動のために、材料9が載せられたステージ20の駆動回路21を制御する。このような構成の動作を次に説明する。
【0016】
まず、基本的な描画動作について説明する。パターンデータメモリ12に格納されたパターンデータは、逐次読み出され、データ転送回路13に供給される。このデータ転送回路13からのデータに基づき、偏向駆動回路15は成形偏向器6を駆動し、また、駆動回路16は位置決め偏向器10を駆動する。
【0017】
この結果、各パターンデータに基づき、成形偏向器6により電子ビームの断面が単位パターン形状に成形され、その単位パターンが順々に材料9上にショットされ、所望の形状のパターン描画が行われる。なお、この時、ブランキングコントロール回路19からブランカー18へのブランキング信号により、材料9への電子ビームのショットに同期して電子ビームのブランキングが実行される。
【0018】
更に、材料9上の異なった領域への描画の際には、制御CPU11からステージ駆動回路21への指令により、ステージ20は所定の距離移動させられる。なお、ステージ20の移動距離は、図示していないが、レーザー測長器により監視されており、測長器からの測長結果に基づき、ステージの位置は正確に制御される。
【0019】
さて、描画する図形データは、IC上の回路や配線であり、その形状を長方形や三角形、もしくは台形などの組み合わせで、例えば、マスク乾板上に形成する。長方形のみの形状の電子ビームを使用する描画装置では、三角形などの斜めの線を持つ形状も全て矩形で近似的に分解して描画する。
【0020】
この方式は単純であるが、斜め線部分で描画速度が遅くなる欠点を有している。近年、高速に描画することを目的に、45度の斜め線などLSIの回路形状によく見られる形状については、電子ビームをその形状に成形できるよう、第2スリット5に各種形状のスリットを準備し、矩形以外の断面形状を有した電子ビームを使用する電子ビーム描画装置が開発されている。
【0021】
第2スリット5にいくつかの形状の開口部を設ける場合、基本的な矩形の開口部に第1スリット3を投影した場合の電子ビームを遮る部分には開口を開けることができない。このため、第1スリット3を通過した電子ビームの寸法分だけ矩形の開口部から離れた位置に2つ目の開口部を設ける必要がある。更に、3つ、4つと開ける場合は、全ての開口位置がこの関係を満たす必要がある。
【0022】
矩形と4種類の45度直角三角形を成形可能な第2スリット5としては、例えば、図3に示すような形状が考えられている。図3において、25が基本的な矩形の開口部であり、26〜29が4種類の45度直角三角形の開口部である。また、30が第1スリット3で成形され、第2スリット5上に投射された電子ビームであり、成形偏向器6によって電子ビームを偏向することにより、第2スリット5上の電子ビームの照射位置が変えられる。
【0023】
図中、点線で示した矩形30a,30bも第1スリット3で成形され、第2スリット5上に投射された電子ビームを示しており、基本的な矩形の開口部25の端部と、三角形26の端部との間は、第1スリット3を通過した電子ビームの寸法分だけ離されている。また、4種類の直角三角形26〜29の各底部の間も、第1スリット3を通過した電子ビームの寸法分だけ離されている。
【0024】
図4は第2スリット5の他の例を示している。この例では、鉤型の一つの開口部31が開けられている。30が第1スリット3で成形され、第2スリット5上に投射された電子ビームであり、成形偏向器6によって電子ビームを偏向することにより、第2スリット5上の電子ビームの照射位置が変えられる。図中、点線で示した矩形30aも第1スリット3で成形され、第2スリット5上に投射された電子ビームを示している。この図4の第2スリットを用いることによっても、任意の矩形や三角形に電子ビームを成形することができる。
【0025】
更に、図5も第2スリット5の他の例を示している。この第2スリット40には、その中心部近傍に最大ビームサイズの矩形の開口部41が穿たれている。この矩形開口部41の周囲には45度の斜辺を有する直角三角形の開口部42a,42b,42c,42dが配置されている。この4つの直角三角形開口部42a,42b,42c,42dのそれぞれの長辺は矩形開口部41の頂点に向けられている。
【0026】
4つの三角形開口部の内の一つ42aは、矩形開口部41の頂点からその斜辺の中点までの距離が、最大ビームサイズWの約1.4倍(=√(2)・W)の位置に配置する。このことを言い換えると、矩形開口部41の頂点から三角形開口部42aの斜辺の中点までの距離を、少なくとも矩形開口部41の対角線に等しい距離だけ離すことである。
【0027】
残る3つの三角形開口部42b,42c,42dは、矩形開口部41の頂点からそれぞれの斜辺の中点までの距離が、最大ビームサイズWの約0.7倍(=√(2)・W/2)の位置に配置する。このことを言い換えると、矩形開口部41の頂点から三角形開口部42b,42c,42dのそれぞれの斜辺の中点までの距離を、少なくとも矩形開口部41の対角線の1/2に比しい距離だけ離すことである。
【0028】
さて、本発明による描画方法は、電子ビームを上記したような矩形と三角形の形状に成形できる描画装置を用いて実行される。まず、本発明に基づく図形分割処理の概要を図6を用いて説明する。従来の矩形のみを考慮したアルゴリズムでは、幅の狭い斜め線部分は分割を行わず、図1で説明したように、短冊状の矩形に展開していた。
【0029】
本発明に基づくアルゴリズムでは、描画すべきパターンAに対して大きな図形を分割(B)し、45度以外の角度の斜辺を有した図形では、従来と同様に、短冊状の矩形に展開する(C)。一方、45度の平行な斜辺を持ち、幅が分割長より小さい図形については、幅と同じ高さで分割を行う。この分割を行うことで、Dに示すごとく、斜め線を45度の直角三角形と長方形の組み合わせで効率よく描画することができる。
【0030】
次に、上記した電子ビームの断面形状を矩形と三角形の形状に成形できる描画装置を用いた描画方法のアルゴリズムについて説明する。まず、パターンデータメモリ12から制御CPU11に供給される入力パターンデータは、図7に示す基本的な形状、すなわち、矩形(a)、X台形(b)、Y台形(c)のいずれかの図形データで入力される。図は図形分割の基本フローを示しており、供給された図形データは矩形か台形かの図形の種類の判定(ステップ1)が行われる。
【0031】
ステップ1で矩形と判定された図形データは、ステップ2において、Y矩形かどうかの判定が行われる。YESの場合は、Y矩形の縦分割処理が行われる。NOの場合は、X矩形縦分割処理が行われる。この縦分割処理においては、基本的に、図形は電子ビームの最大ビームサイズで分割処理が実行される。
【0032】
ステップ1で台形と判定された図形データについては、ステップ3においてY台形かどうかの判定が行われる。YESの場合にはY台形縦分割処理が実行され、NOの場合はX台形縦分割処理が実行される。
【0033】
このような各種図形が入力されると、制御CPU11は、各図形を描画装置が描画できる大きさに分割処理を行う。この分割の大きさ(分割長)は、成形可能な電子ビームの形状によって決まり、あらかじめ設定される。図7に示すような各種図形が制御CPU11に入力された場合の図形分割のアルゴリズムの概要のフローを図10に示す。このフローは、X台形を横分割する例であり、入力データは、図に示すごとく、X1,Y1,X2,X3,X4,Y4の組で表現される。
【0034】
このようなX台形データが入力されると、まず、両斜辺の角度(接する辺の法線に対する角度)が45度かもしくは0度であるかの判定(ステップ1)が行われる。この判定でNOの場合、X台形の上底および下底が最大ビームサイズ(Ht)以下かどうかの判定(ステップ2)が行われる。すなわち、図形データが次の式を満たしているかどうかが判定される。
【0035】
X2−X1<Ht
X3−X4<Ht
この条件式を満たしている場合には、任意角度の台形として、入力データがそのまま出力され、短冊状の矩形に展開される。
【0036】
一方、上記条件式を満たしていない場合には、両端の斜辺部分が切り離し可能かどうかの判定(ステップ3)が行われる。すなわち、条件式としては、X1>X3かX2<X4を満たしているかどうかが判定される。この判定がYESの場合、普通台形処理が行われ、NOの場合は特殊台形処理が行われる。
【0037】
この普通台形処理では、斜辺部分を切り離し、斜辺部分については、斜辺の角度が45度の場合は三角形のビームと矩形ビームを組み合わせて描画を行い、斜辺の角度が45度以外の場合は、斜辺部分を短冊状の矩形に展開して描画を行う。また、斜辺部分が切り離された矩形部分は、矩形ビームによって描画が行われる。
【0038】
ステップ3においてNOと判定された場合は、特殊台形処理が行われるが、この処理はX台形を高さ方向に2分割し、分割された2種の図形データについて、再度ステップ2の判定を行わせる。
【0039】
ステップ1で両斜面の角度が45度かもしくは0度である場合には、両端の傾斜部分が切り離し可能かどうかの判定が行われる。判定の条件式は前記ステップ3と同様である。この判定がYESの場合、普通台形処理が行われ、NOの場合は45度特殊分割処理が実行される。このとき45度特殊分割処理される図形は平行四辺形である。ただし、この平行四辺形も特殊な台形の一つであるので、以下、単に台形と記す。この45度特殊分割処理の詳細フローを図11に示す。なお、入力図形データは、図12に示すように、X1,Y1,X2,X3,X4,Y4の6つのデータの組み合わせで表現されている。また、分割後の出力データも同様の表現を使用し、n個目の分割出力データの座標値を、X1o(n)、Y1o(n)、X2o(n),X3o(n),X4o(n),Y4o(n)という添え字付き文字で表す。
【0040】
さて、入力されたデータは最初に線台形かどうかが判定される(ステップ1)。この場合、X2−X1の値が0かどうかで判定する。YESの場合、線台形であるため、図形の分割処理は行わず、また描画処理も行わない。NOの場合は図形の分割が行われるが、その場合、台形の上底(=下底)の長さを分割長Dとする。すなわち、D=X2−X1とされる。
【0041】
次に、最初の出力の計算がフローに示すように行われ、求められた残りの長さが分割長Dより大きいかどうかの判定が行われる(ステップ2)。残りの長さがDより大きい場合、(残りの長さ≦2・D)かどうかの判定が行われる(ステップ3)。このステップ3における判定でNOの場合、Dの高さの台形の切り出しが行われる。この場合、Y4o(n)=Y1o(n)+Dとなり、X3o(n),X4o(n)の計算が行われる。
【0042】
上記により切り出された長さがDの台形については、三角部の切り離し処理が行われる。この三角形の切り離し処理は図13に示すように、縦方向の長さが分割長より短い台形T1については、両端の2つの三角形t1,t2と中心の1つの矩形Lに分割される。一方、縦方向の長さが分割長と等しい台形T2については、2つの三角形t1,t2に分離される。
【0043】
Dの高さの台形が切り出された残りの台形について、フローに示すごとく座標計算が行われる。この座標計算された残りの台形データは、ステップ3の処理が行われ、(残りの長さ≦2・D)がNOの場合、再びDの高さの台形の切り出しが行われる。
【0044】
一方、(残りの長さ≦2・D)がYESの場合、残りの長さの2分の1分割(上半分)の座標計算が行われる。すなわち、Y4o(n)=Y1o(n)+(残りの長さ÷2)が求められ、更に、X3o(n),X4o(n)の計算が行われる。このように2分の1分割された上半分の台形について、三角部の切り離し処理が実行される。
【0045】
更に、2分の1分割された下半分の台形の計算と、ステップ2で残りの長さがDより短い台形の座標計算が行われる。この座標計算に基づいて、下半分の台形について三角部の切り離し処理が実行される。以上のような処理により、X台形の縦分割処理が終了する。
【0046】
なお、各三角部の切り離し処理によって切り離された三角形および矩形のデータはCPU11からデータ転送装置12に送られ、成形偏向器駆動回路15を駆動して、所望の大きさと向きの三角形の電子ビームが得られるように制御され、更に位置決め偏向器駆動回路16を制御して、成形された電子ビームを所定の位置に投射する。
【0047】
図11のフローで説明した図形分割方式では、矩形を分割長Dで台形の切り出しを行い、切り出した残りの長さが2・Dより短くなった場合には、残りの台形を2分割するようにした。しかしながら、このような方式以外に、矩形を分割長Dで台形の切り出しを行い、この処理を残りの長さが分割値以下になるまで実行するようにしても良い。その場合、分割個数は1つ少なくなり、処理は簡単になるが、最後の部分で非常に小さい図形を発生する可能性があり、電子ビームを成形する際の直線性が悪い場合は、この部分が正確に描画できない可能性が生じる欠点がある。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に基づく可変面積型電子ビーム装置を用いた描画方法は、電子ビームを矩形開口を有した第1のスリットを通過させ、矩形の電子ビームを第2のスリットに照射し、第2のスリットの開口を通過した電子ビームを被描画材料上に照射するように構成されており、第2スリットを通過した電子ビームの断面形状を矩形と二等辺直角三角形に成形しうる可変面積型電子ビーム装置において、台形の図形データの内の、斜辺と底辺の法線との成す角度が45度である平行四辺形について、平行四辺形の底辺の長さを分割長として縦方向に平行四辺形図形を分割し、残りの長さが分割長の2倍以下になった場合、残りの図形を高さ方向に2分の1に分割し、前者の分割による高さが前記分割長と等しい平行四辺形図形は三角形ビームで描画し、後者の分割による二つの図形については、両斜辺部分を切り離し、両斜辺部分を三角形ビームで描画し、斜辺部分が切り離された矩形部分を矩形ビームで描画するようにしたことを特徴としている。
【0049】
すなわち、本発明によれば、上辺の長さ(=下辺)を分割長とし、この分割長で高さ方向に図形を分割するようにした。その結果、分割し切り出された図形のそれぞれは、高さと幅が同一のため、2回の直角三角形ビームの照射で描画をすることができる。したがって、LSIのパターンとしては非常に頻繁に発生する45度の斜めの図形を、電子ビームの照射回数を減らし、更に斜辺をなだらかに描画することができる。
【0050】
なお、図形の幅が極端に細い場合は、分割長が小さくなるため、分割の個数は多くなるが、短冊状に展開する方式でも、短冊のピッチは斜辺の平坦度になるため、一般的には、図形の幅より少なくとも4分の1以上小さくする必要がある。したがって、二等辺直角三角形を使用することが可能な電子ビーム装置では、できる限り二等辺直角三角形をつなぎ合わせて描画したほうが、ビームの照射回数を減らし、かつ、斜辺のなだらかな斜め線を描画することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の斜め線の描画方式を説明するための図である。
【図2】可変面積型電子ビーム描画装置の基本的な構成を示す図である。
【図3】矩形と直角三角形のビームを成形するための第2スリットを示す図である。
【図4】矩形と直角三角形のビームを成形するための第2スリットを示す図である。
【図5】矩形と直角三角形のビームを成形するための第2スリットを示す図である。
【図6】本発明に基づく斜め線描画方法の概略を説明するための図である。
【図7】台形の種類を示す図である。
【図8】図形分割の基本フローを示す図である。
【図9】X台形を横分割するフローを示す図である。
【図10】入力データを示す図である。
【図11】45度特殊分割処理の詳細フローを示す図である。
【図12】入力図形データを示す図である。
【図13】三角形の切り離し処理の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 電子銃
2 照射レンズ
3 第1スリット
4 成形レンズ
5 第2スリット
6 成形偏向器
7 縮小レンズ
8 対物レンズ
9 被描画材料
10 位置決め偏向器
11 制御CPU
12 パターンデータメモリー
13 描画用データ転送回路
14 ブランキング用データ転送回路
15 成形偏向器駆動回路
16 位置決め偏向器駆動回路
17 対物レンズ駆動回路
18 ブランカー
19 ブランカー制御
20 ステージ
21 ステージ駆動回路
25、41 矩形開口部
40 第2スリット
26〜29、42a〜42d 三角形開口部

Claims (3)

  1. 電子ビームを矩形開口を有した第1のスリットを通過させ、矩形の電子ビームを第2のスリットに照射し、第2のスリットの開口を通過した電子ビームを被描画材料上に照射するように構成されており、第2スリットを通過した電子ビームの断面形状を矩形と二等辺直角三角形に成形しうる可変面積型電子ビーム装置において、台形の図形データの内の、斜辺と底辺の法線との成す角度が45度である平行四辺形について、平行四辺形の底辺の長さを分割長として縦方向に平行四辺形図形を分割し、残りの長さが分割長の2倍以下になった場合、残りの図形を高さ方向に2分の1に分割し、前者の分割による高さが前記分割長と等しい平行四辺形図形は三角形ビームで描画し、後者の分割による二つの図形については、両斜辺部分を切り離し、両斜辺部分を三角形ビームで描画し、斜辺部分が切り離された矩形部分を矩形ビームで描画するようにした可変面積型電子ビーム描画装置を用いた描画方法。
  2. 電子ビームを矩形開口を有した第1のスリットを通過させ、矩形の電子ビームを第2のスリットに照射し、第2のスリットの開口を通過した電子ビームを被描画材料上に照射するように構成されており、第2スリットを通過した電子ビームの断面形状を矩形と二等辺直角三角形に成形しうる可変面積型電子ビーム装置において、台形の図形データについて、台形の2つの斜辺が底辺の法線に対して45度もしくは0度(底辺に垂直)かどうかを判定する第1のステップ、第1のステップによる条件を満たす場合は、斜辺部分を切り離すことにより、矩形と三角形に分離可能かどうかを判定する第2のステップ、第2のステップで分離可能と判定された場合は、両斜辺部分を切り離し、両斜辺部分を三角形ビームで描画し、斜辺部分が切り離された矩形部分を矩形ビームで描画する第3のステップより成る可変面積型電子ビーム描画装置を用いた描画方法。
  3. 電子ビームを矩形開口を有した第1のスリットを通過させ、矩形の電子ビームを第2のスリットに照射し、第2のスリットの開口を通過した電子ビームを被描画材料上に照射するように構成されており、第2スリットを通過した電子ビームの断面形状を矩形と二等辺直角三角形に成形しうる可変面積型電子ビーム装置において、台形の図形データについて、台形の2つの斜辺が底辺の法線に対して45度もしくは0度(底辺に垂直)かどうかを判定する第1のステップ、第1のステップによる条件を満たす場合は、斜辺部分を切り離すことにより、矩形と三角形に分離可能かどうかを判定する第2のステップ、第2のステップで分離可能と判定された場合は、両斜辺部分を切り離し、両斜辺部分を三角形ビームで描画し、斜辺部分が切り離された矩形部分を矩形ビームで描画する第3のステップ、第2のステップで分離不可能と判定された場合は、線台形かどうかを判定し、線台形でない場合は、前記台形は斜辺と底辺の法線との成す角度が45度である平行四辺形について、平行四辺形の底辺の長さを分割長として縦方向に平行四辺形図形を分割する第4のステップ、残りの長さが分割長の2倍以下になった場合、残りの図形を高さ方向に2分の1に分割する第5ステップ、第4のステップの分割による高さが分割長と等しい平行四辺形図形は三角形ビームで描画し、第5のステップの分割による二つの図形については、両斜辺部分を切り離し、両斜辺部分を三角形ビームで描画し、斜辺部分が切り離された矩形部分を矩形ビームで描画する第6のステップより成る可変面積型電子ビーム描画装置を用いた描画方法。
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