JP4005192B2 - 固体電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン伝導性に優れる高分子固体電解質を用いた固体電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高分子固体電解質を用いた固体電池は、一般的に従来の電解液を使用した電池に比べて液漏れ発火やガス噴出等の可能性が低く、安全性についてより高い信頼性を確保できるという利点があるため、近年脚光を浴びている。しかし固体電解質は、従来の電解液に比べて電気伝導度が相対的に低いため、内部抵抗が高くなり、固体電池用の固体電解質として用いた場合には、極めて小容量のものしか得られず、高容量電池の薄型化、軽量化への道が閉ざされていた。
【0003】
固体電解質を用いた高容量電池の開発を目的として、アルキレンオキシド重合体鎖を有するアクリロイル変性高分子化合物と電解質塩、又はさらに溶媒を混合し、熱、光、又は電子線等による架橋にて得られる固体電解質等が提案されている。従来の技術としては、例えば、末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体鎖を有する三官能の高分子、低分子アルキレンオキシド共重合体、ポリ塩化ビニル及び電解質塩等の組み合わせによる高分子固体電解質(特開平3−177409号公報)や同じく末端アクリロイル変性アルキレンオキシド共重合体と無機イオン塩及びプロピレンカーボネート等の有機溶媒とを組み合わせた固体電解質(特開昭63−94501号公報)、さらに、末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体鎖を有する二官能及び/又は一官能高分子化合物と電解質塩とを組み合わせた固体電解質(特開平5−178948号公報)等が挙げられる。しかしながら、これらは高容量、高機械的強度という観点から、必ずしも満足できるものでなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、新規な固体電解質を用いることによって大容量を有し、性能安定性が向上し、機械的強度にも優れた高性能固体電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者らは、上記のような従来の固体電池が持つ問題点を解決することを目的として鋭意研究を行った結果、固体電解質としてある特定数の単量体単位以上からなるアルキレンオキシド重合体鎖を有する四官能末端アクリロイル変性高分子化合物を用い、かつ、これにある特定割合の範囲の溶媒及び電解質塩を加えて光・電子などの活性放射線及び/又は加熱によって架橋させることにより、溶媒を固定化した固体電解質を用いることによって、機械的強度に優れ、従来の液体電解液に匹敵する電気伝導度を有する優れた性能を持つ固体電池が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
すなわち、請求項1の固体電池は、溶媒に四官能高分子化合物及び電解質塩を溶解し、活性放射線の照射及び/又は加熱により架橋して得られる固体電解質を用いてなる固体電池であって、前記四官能高分子化合物として、下記一般式(I)で示される高分子鎖を有する四官能末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体を用い、かつ前記溶媒を前記四官能高分子化合物に対して220〜1900重量%の割合で配合して得られる固体電解質を用いてなるものである。
【0007】
【化2】
(式中、R1,R2は、水素又は低級アルキル基を示し、R3は、水素又はメチル基を示す。m及びnは、0又は1以上の整数を示し、かつ一個の高分子鎖においてm+n≧35である。4個の高分子鎖のR1,R2,R3,m及びnは、それぞれ同じでも異なっていてもよい。)
請求項2のものは、請求項1の固体電池において、正極活物質と前記固体電解質とを含む正極複合体からなる複合正極を有し、この複合正極と負極との間に、前記固体電解質をセパレータとして存在させる。
【0008】
請求項3のものは、請求項2の固体電池において、前記負極が、負極活物質と前記固体電解質とを含む負極複合体からなる複合負極である。
【0009】
請求項4に記載のように、前記溶媒としては、環状エステル、環状炭酸エステル、環状エーテル、ニトリル類、鎖状エーテル、鎖状カルボン酸エステル、鎖状炭酸エステル、スルフォラン、スルフォラン誘導体、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド及びN−メチルオキサゾリジノンからなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いるのが好ましい。
【0010】
以下、発明の構想及びそれに関する諸条件等について説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の電池を構成する固体電解質に使用される四官能末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体は、例えば、ジグリセリン、ペンタエリスリトール等の活性水素化合物を出発物質として、以下に記載するアルキレンオキシドをこれに付加させ、さらにアクリル酸、メタクリル酸等の不飽和有機酸をエステル化反応させるか、又はメタクリル酸クロリド等の酸クロリド類を脱塩酸反応させることによって得られる化合物であり、具体的には、例えば下記式(II)で示される化合物が挙げられる。
【0012】
【化3】
上記式(II)中、R1、R2、R3、m及びnは、式(I)と同じである。1分子中にある4個のR1、R2、R3、m及びnは、それぞれ同じでも異なっていてもよい。
【0013】
当該重合体の具体例としては、上記一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物が挙げられる。
【0014】
【化4】
R1:H,CH3,C2H5,R2:H,CH3,C2H5
R3:H,CH3,m:0〜130,n:0〜130
上記化合物の出発物質として用いられる活性水素化合物は、官能基数が4であればよく、その種類は特に限定されないが、アルキレンオキシドとの反応性が良いという点からジグリセリン、ペンタエリスリトール等が好ましく、これ以外のものとしてはメチルグルコシド、エチレンジアミン、芳香族ジアミン等も使用できる。
【0015】
四官能アルキレンオキシド重合体の合成に用いるアルキレンオキシド類は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシオクタン等であり、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドが特に好ましく、またその単量体数は、四官能アルキレンオキシド重合体の各々の官能基高分子鎖、すなわち、ポリアルキレンオキシド鎖について35以上であることが必要であり、好ましくは、40〜120である。
【0016】
単量体単位数が35未満である場合には、溶媒を該重合体に対して、220重量%以上混合して架橋することが困難であったり、あるいは架橋物表面への溶媒のブリードアウトが激しいという問題がある。なお、二種の単量体を用いる場合の該重合体の単量体単位の配列は、ブロック型、ランダム型のいずれであってもよい。
【0017】
上記固体電解質に用いる溶媒は、該重合体に対し相溶性のあるものであれば、いずれも好適に用いられるが、イオン性化合物が溶解可能で伝導性に優れている点から、環状エステル、環状炭酸エステル、環状エーテル、ニトリル類、鎖状エーテル、鎖状カルボン酸エステル、鎖状炭酸エステル、スルフォラン、スルフォラン誘導体、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド及びN−メチルオキサゾリジノンからなる群から選ばれた一種又は二種以上のものを使用することが好ましく、中でも環状エステル、環状炭酸エステルが好ましい。
【0018】
これらの溶媒の前記重合体に対する配合割合は、通常220〜1,900重量%であり、220〜1,200重量%であることが好ましく、230〜1,000重量%であることがより好ましい。220重量%未満の場合には、得られる固体電解質の伝導度が低くなり易い。また、1,900重量%を越える場合には機械的強度が著しく低下する傾向にある。
【0019】
上記固体電解質に用いる電解質塩は、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、硝酸リチウム、チオシアン酸リチウム、過塩素酸リチウム、トリフロロメタンスルホン酸リチウム、四ホウフッ化リチウム、ビストリフロロメチルスルホニルイミドリチウム、トリストリフロロメチルスルホニルメチドリチウム、チオシアン酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、トリフロロメタンスルホン酸ナトリウム、四ホウフッ化ナトリウム、チオシアン酸カリウム、過塩素酸カリウム、トリフロロメタンスルホン酸カリウム、四ホウフッ化カリウム、チオシアン酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム及びトリフロロメタンスルホン酸マグネシウムからなる群から選ばれた一種又は二種以上であり、該電解質塩の溶媒に対する割合は、通常0.2〜3.0mol/lの範囲であり、0.5〜2.0mol/lの範囲が好ましい。
【0020】
本発明に係る電池における固体電解質の製造方法は特に限定されないが、例えば四官能末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体に予め電解質塩を溶解して、これと溶媒とを均一に混合するか、あるいは、四官能末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体と溶媒とを均一に混合し、これに電解質塩を溶解する等の方法で均一液(固体電解質前駆体)を作成した後、これをナイフコーター、バーコーター、グラビアコーター、スピンコーター等により基材に均一に塗布した上で、紫外線、可視光線、電子線などの高エネルギー電磁波の照射又は加熱によって架橋させて得られる。
【0021】
その際、必要に応じて、トリメチルシリルベンゾフェノン、ベンゾイン、2−メチルベンゾイン、4−メトキシベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテルアントラキノン、ベンジルジメチルケタール等の光重合開始剤や、過酸化ベンゾイル、過酸化メチルエチルケトン、α,α´−アゾビスイソブチロニトリル等の重合開始剤を添加してもよい。
【0022】
上記固体電解質組成物前駆体は、正極又は負極上にコーティングして架橋し、電池のセパレータとして使用しても良いが、正極活物質又は負極活物質と固体電解質組成物前駆体とを均一に混合して架橋した、正極複合体又は負極複合体からなる複合電極(複合正極、複合負極)を作成することも可能であり、その場合、機械的強度を向上させるために、この複合電極上にさらにセパレータ部として固体電解質組成物前駆体をコーティングし、架橋して、固体電池とすることも可能である。
【0023】
上記複合電極を作成する際には、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック、カーボン、金属粉末、伝導性金属酸化物等の電子伝導性物質(導電剤)を含有させてもよい。
【0024】
本発明の電池で使用可能な正極材料としては、例えば、TiS2,MoS2等の金属硫化物V6O13,V2O5等の金属硫化物、LiCoO2,LiCoxNi1−xO2,LiCoxNi1−(x+y)AlyO2,LiNiO2,LiMnO2,LiM2O4等のリチウム複合酸化物、さらに、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどの導電性高分子化合物などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0025】
また、本発明の電池で使用可能な負極材料としては、例えば、金属リチウム、リチウム−アルミニウム合金、金属ナトリウムなどのアルカリ金属、又はその合金、黒鉛やコークス等炭素材料、さらにポリアセチレン又はポリチオフェン等のカチオンドープが可能な伝導性高分子が挙げられる。
【0026】
本発明の固体電池を構成するには、例えば負極材料上に架橋前の電解質をキャストした後、前記の方法にて架橋して薄膜状の固体電解質層を成形せしめ、次いで正極材料を積層する方法、正極材料上に同様の薄膜状の固体電解質層を形成させた後、更に負極材料を積層する方法、又は正負いずれの極材料にも薄膜状の固体電解質層を形成させた後、両層を積層するなどの方法が採用されるが、勿論これらに限られるものではない。
【0027】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0028】
(1)四官能末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体の合成
[合成例1(化合物No.A−1)]
10L(Lは容量リットルを意味する。以下同じ)オートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム12.2g、エチレンオキシド6,280gを仕込み、130℃で5時間反応させた後、中和脱塩処理を行って、四官能エチレンオキシド単独重合体6,180gを得た。この重合体の重量平均分子量(以下、単に分子量という)を水酸基価より算出したところ、6,350であった。
【0029】
3L四つ口フラスコに上記重合体1,270g(0.2モル)、アクリル酸86.5g(1.2モル)、トルエン700g及び触媒として濃硫酸3gをそれぞれ仕込み、撹拌、還流下、水和除去しながら10時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド単独重合体(一般式(II)において、R、R1、m及びnが以下の通りである化合物。
【0030】
【化5】
R1:H,m:35,n:0)
を得た。
【0031】
この重合体の分子量をゲルパーミレーションクロマトグラフィー(以下、GPCという)の結果より算出したところ、6,570であった。
【0032】
[合成例2(化合物No.A−2)]
10Lオートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム20g、エチレンオキシド4,590g及びプロピレンオキシド1,650gを仕込み、115℃で7時間反応させた後、中和脱塩処理を行って、四官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体6,540gを得た。この重合体の分子量は6,820(水酸基価より算出)であった。
【0033】
3L四つ口フラスコに上記共重合体1,340g(0.2モル)、アクリル酸86.5g(1.2モル)、トルエン700g、及び触媒として濃硫酸4gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら10時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0034】
【化6】
R1:H,R2:CH3,R3:H,m:28,n:7)
を得た。この重合体の分子量は7,040(GPCより算出)であった。
【0035】
[合成例3(化合物No.A−3)]
エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの量をそれぞれ7,040gと2,320gとした以外は、合成例2と同様にして、目的の四官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0036】
【化7】
R1:H,R2:CH3,R3:H,m:40,n:10)
を得た。この重合体の分子量は9,750(GPCより算出)であった。
【0037】
[合成例4(化合物No.A−4)]
20Lオートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム53g、エチレンオキシド10,600g及びプロピレンオキシド6,970gを仕込み、115℃で10時間反応させた後、中和脱塩処理を行って四官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体17,100gを得た。この重合体の分子量は17,700(水酸基価より算出)であった。
【0038】
5L四つ口フラスコに上記共重合体1,770g(0.1モル)、アクリル酸43g(0.6モル)、トルエン1,500g及び触媒としてパラトルエンスルホン酸10gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら12時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0039】
【化8】
R1:H,R2:CH3,R3:H,m:60,n:30)
を得た。この重合体の分子量は17,900(GPCより算出)であった。
【0040】
[合成例5(化合物No.A−5)]
25Lオートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム58g、エチレンオキシド5,320g及びプロピレンオキシド13,990gを仕込み、115℃で12時間反応させた後、中和脱塩処理を行って四官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体19,300gを得た。この重合体の分子量は19,370(水酸基価より算出)であった。
【0041】
5L四つ口フラスコに上記共重合体1,937g(0.1モル)、アクリル酸43g(0.6モル)、トルエン1,200g及び触媒としてパラトルエンスルホン酸10gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら12時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0042】
【化9】
R1:H,R2:CH3,R3:H,m: 30,n:6)
を得た。この共重合体の分子量は19,590(GPCより算出)であった。
【0043】
[合成例6(化合物No.A−6)]
30Lオートクレーブに出発物質としてペンタエリスリトール136g、触媒として水酸化カリウム78g、エチレンオキシド14,130gを仕込み、140℃で11時間反応を行った。次いで、プロピレンオキシド11,700gを仕込み、110℃で16時間反応させた後、中和脱塩処理を行って四官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック共重合体25,900gを得た。この重合体の分子量は26,000(水酸基価より算出)であった。
【0044】
5L四つ口フラスコに上記共重合体2,600g(0.1モル)、メタクリル酸52g(0.6モル)、トルエン1,500g及び触媒としてパラトルエンスルホン酸30gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら12時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック共重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0045】
【化10】
R1:H,R2:CH3,R3:CH3,m:80,n:50)
を得た。この重合体の分子量は26,230(GPCより算出)であった。
【0046】
[合成例7(化合物No.A−7)]
30Lオートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム40g、プロピレンオキシド11,600gを仕込み、120℃で15時間反応させた後、中和脱塩処理を行って四官能プロピレンオキシド単独重合体11,650gを得た。この重合体の分子量は11,760(水酸基価より算出)であった。
【0047】
5L四つ口フラスコに上記重合体1,176g(0.1モル)、アクリル酸43g(0.6モル)、トルエン1,500g、及び、触媒としてパラトルエンスルホン酸12gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら15時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性プロピレンオキシド単独重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0048】
【化11】
R1:CH3,R3:H,m:50,n:0)
を得た。この重合体の分子量は11,980(GPCより算出)であった。
【0049】
[合成例8(化合物No.A−8)]
20Lオートクレーブに出発物質としてペンタエリスリトール136g、触媒として水酸化カリウム48g、ブチレンオキシド15,860gを仕込み、120℃で18時間反応を行った。次いで、中和、脱塩精製処理を行って四官能ブチレンオキシド単独重合体15,930gを得た。この重合体の分子量は、15,990(水酸基価より算出)であった。
【0050】
5L四つ口フラスコに上記共重合体1,599g(0.1モル)、アクリル酸43g(0.6モル)、トルエン1,600g及び触媒としてパラトルエンスルホン酸40gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら12時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性ブチレンオキシド単独重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0051】
【化12】
R1:C2H5,R3:H,m:55,n:0)
を得た。この重合体の分子量は16,270(GPCより算出)であった。
【0052】
[合成例9(化合物No.A−9)]
20Lオートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム30g、エチレンオキシド7,040g及びブチレンオキシド2,880gを仕込み、110℃で14時間反応を行った。次いで、中和、脱塩精製処理を行って四官能エチレンオキシド−ブチレンオキシド単独重合体9,800gを得た。この重合体の分子量は10,090(水酸基価より算出)であった。
【0053】
5L四つ口フラスコに上記重合体1,009g(0.1モル)、アクリル酸43g(0.6モル)、トルエン2,000g及び触媒としてパラトルエンスルホン酸40gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら10時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−ブチレンオキシド共重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0054】
【化13】
R1:H,R2:C2H5,R3:H,m:40,n:10)
を得た。この重合体の分子量は10,300(GPCより算出)であった。
【0055】
[合成例10(化合物No.A−10)]
15Lのオートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム32g、プロピレンオキシド9,290g及びブチレンオキシド1,460gを仕込み、110℃で16時間反応を行った。次いで、中和、脱塩精製処理を行って四官能プロピレンオキシド−ブチレンオキシド共重合体9,900gを得た。この重合体の分子量は10,900(水酸基価より算出)であった。
【0056】
3L四つ口フラスコに上記共重合体1,090g(0.1モル)、メタクリル酸52g(0.6モル)、トルエン1,300g及び触媒として硫酸7.5gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら12時間反応させた後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の四官能末端メタクリロイル変性プロピレンオキシド−ブチレンオキシドランダム共重合体(一般式(II)において、R、R1、R2、R3、m及びnが以下の通りである化合物。
【0057】
【化14】
R1:CH,R2:C2H5,R3:CH3,m:40,n:5)
を得た。この重合体の分子量は11,170(GPCより算出)であった。
【0058】
上記合成例1〜10により得られた四官能末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体の構造及び分子量を表1に示す。
【0059】
【表1】
。
【0060】
[比較合成例1(化合物No.B−1)]
5Lオートクレーブに出発物質としてグリセリン92g、触媒として水酸化カリウム11g、エチレンオキシド2,640g及びプロピレンオキシド870gを仕込み、115℃で8時間反応を行った。次いで、中和、脱塩精製を行って三官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体3,580gを得た。この重合体の分子量は3,600(水酸基価より算出)であった。
【0061】
2L四つ口フラスコに上記共重合体720g(0.2モル)、アクリル酸65g(0.9モル)、トルエン1,000g及び触媒としてパラトルエンスルホン酸5gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去して三官能末端アクリロイル化エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体を得た。この重合体の分子量は3,760(GPCより算出)であった。
【0062】
[比較合成例2(化合物No.B−2)]
10Lオートクレーブに出発物質としてジエチレングリコール106g、触媒として水酸化カリウム21g、エチレンオキシド3,530g及びプロピレンオキシド3,500gを仕込み、120℃で8時間反応を行った。次いで、中和、脱塩精製を行って二官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体6,900gを得た。この重合体の分子量は7,100(水酸基価より算出)であった。
【0063】
3L四つ口フラスコに上記共重合体1,420g(0.2モル)、アクリル酸43g(0.6モル)、トルエン1,420g及び触媒として、濃硫酸2gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら10時間反応を行った後、脱塩精製を行った後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の二官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体を得た。この重合体の分子量は7,210(GPCより算出)であった。
【0064】
[比較合成例3(化合物No.B−3)]
5Lオートクレーブに出発物質としてトリメチロールプロパン134g、触媒として水酸化カリウム5.9g、エチレンオキシド1,320g及びプロピレンオキシド522gを仕込み、115℃で5時間反応を行った。次いで、中和、脱塩精製を行って三官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体1,920gを得た。この重合体の分子量は1,970(水酸基価より算出)であった。
【0065】
3L四つ口フラスコに上記共重合体985g(0.5モル)、アクリル酸162g(2.25モル)、トルエン1,000g 及び触媒としてパラトルエンスルホン酸5gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら10時間反応を行った後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して目的の三官能末端アクリロイル変性エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体を得た。この重合体の分子量は2,130(GPCより算出)であった。
【0066】
[比較合成例4(化合物No.B−4)]
10Lオートクレーブに出発物質としてジグリセリン166g、触媒として水酸化カリウム20g、エチレンオキシド1,760g、ブチレンオキシド2,880gを仕込み、115℃で12時間反応を行った。次いで、中和、脱塩精製を行って四官能エチレンオキシド−ブチレンオキシドランダム共重合体4,790gを得た。この重合体の分子量は4,800(水酸基価より算出)であった。
【0067】
3L四つ口フラスコに上記共重合体480g(0.1モル)、メタクリル酸52g(0.6モル)、トルエン1,000g及び触媒として硫酸5gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら10時間反応を行った後、中和、脱塩精製を行い、トルエンを除去して四官能末端アクリロイル化エチレンオキシド−ブチレンオキシドランダム共重合体を得た。この重合体の分子量は5,010(GPCより算出)であった。
【0068】
[比較合成例5(化合物No.B−5)]
10Lオートクレーブに出発物質としてペンタエリスリトール136g、触媒として水酸化カリウム18g、エチレンオキシド3,520gをそれぞれ仕込み、100℃で10時間反応を行った。次いでプロピレンオキシド2,320gを仕込み、115℃で12時間反応を行った後、中和、脱塩精製を行って四官能エチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック共重合体5,800gを得た。この重合体の分子量は5,970(水酸基価より算出)であった。
【0069】
5L四つ口フラスコに上記共重合体1,194g(0.2モル)、アクリル酸86.5g(1.2モル)、トルエン2,000g及び触媒としてパラトルエンスルホン酸20gを仕込み、撹拌、還流下、水を除去しながら10時間反応を行った後、中和脱塩精製を行い、トルエンを除去して四官能末端アクリロイル化エチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック共重合体を得た。この重合体の分子量は6,180(GPCより算出)であった。
【0070】
これらの比較用重合体の構造及び分子量を表2に示す。
【0071】
【表2】
。
【0072】
上記合成例及び比較合成例で製造した化合物No.A−1〜10及びNo.B−1〜5を用いて以下の通り電池を作製し、その性質を調べた。
【0073】
<実施例1>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物A−1 1gと過塩素酸リチウムを1mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート4gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV、電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0074】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行い、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0075】
また、負極活物質としてのカーボン粉末7gに対して、ポリフッ化ビニリデン(以下PVDFとする)0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0076】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0077】
<実施例2>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物A−2 1gと過塩素酸リチウムを0.5mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート6gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV、電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0078】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ100μmの固体電解質を形成させた。
【0079】
また、負極活物質としてのカーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、100μmの負極を得た。
【0080】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0081】
<実施例3>
正極活物質として、LiCoO2 8gに対して、化合物A−3 1gと過塩素酸リチウムを1.2mol/lの割合で溶解したγ−ブチロラクトン6gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0082】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ100μmの固体電解質を形成させた。
【0083】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0084】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム電池を得た。
【0085】
<実施例4>
正極活物質としてのLiCo0.8Ni0.2O2 8gに対して、化合物A−3 1gと過塩素酸リチウムを1.2mol/lの割合で溶解したγ−ブチロラクトン6gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV、電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0086】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ100μmの固体電解質を形成させた。
【0087】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0088】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム電池を得た。
【0089】
<実施例5>
正極活物質としてのLiCo0.2Ni0.8O2 8gに対して、化合物A−3 1gと過塩素酸リチウムを1.2mol/lの割合で溶解したγ−ブチロラクトン6gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV、電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0090】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ100μmの固体電解質を形成させた。
【0091】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0092】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム電池を得た。
【0093】
<実施例6>
正極活物質としてのLiCo0.1Ni0.8Al0.1O2 8gに対して、化合物A−3 1gと過塩素酸リチウムを1.2mol/lの割合で溶解したγ−ブチロラクトン6gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV、電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0094】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ100μmの固体電解質を形成させた。
【0095】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0096】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム電池を得た。
【0097】
<実施例7>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物A−4 1gと四ホウフッ化リチウムを1.0mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート2gと四ホウフッ化リチウムを1.0mol/lの割合で溶解した1,2−ジメトキシエタン4gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV、電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0098】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ100μmの固体電解質を形成させた。
【0099】
また、負極活物質としてカーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0100】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0101】
<実施例8>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物A−5 1gとチオシアン酸リチウムを1.5mol/lの割合で溶解したエチレンカーボネート1gとチオシアン酸リチウムを1.5mol/lの割合で溶解したγ−ブチロラクトン1gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mのアルミニウム板上に流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0102】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0103】
また、負極活物質としてのカーボン粉末7gに対して、化合物A−5 1gとチオシアン酸リチウムを1.5mol/lの割合で溶解したγ−ブチロラクトン1gからなる固体電解質前駆体3gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm、直径12m/mの銅箔板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの負極を得た。
【0104】
上記の固体電解質と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0105】
<実施例9>
正極活物質としてのLiMn2O4 8gに対して、化合物A−6 1gとトリフルオロメタンスルホン酸リチウムを2mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート15gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いて架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0106】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0107】
また、負極活物質としてカーボン粉末7gに対して、化合物A−6 1gとトリフルオロメタンスルホン酸リチウムを2mol/lの割合で溶解したエチレンカーボネート15gからなる固体電解質前駆体3gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mの銅箔板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの負極を得た。
【0108】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0109】
<実施例10>
正極活物質としてのLiMn2O4 8gに対して、化合物A−7 1gと四ホウ化リチウムを1mol/lの割合で溶解したエチレンカーボネート2.5gと四ホウ化リチウムを1mol/lの割合で溶解したジエチルカーボネート4gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いて架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0110】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0111】
また、負極活物質としてカーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、厚さ20μm,直径12m/mの銅箔板上へ流延し、1ton/cm2で圧着後、厚さ100μmの負極を得た。
【0112】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0113】
<実施例11>
正極活物質としてのV2O5 8gに対して、アセチレンブラック3gとPVDF0.2gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、厚さ20μm直径12m/mのステンレス板上に塗布し、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの正極を得た。
【0114】
この正極上にさらに化合物A−8 1gに対して、過塩素酸リチウムを0.8mol/lの割合で溶解したスルフォラン2.5gからなる固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0115】
上記の固体電解質層と負極層としての厚さ50μm,直径12m/mの金属リチウムとを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0116】
<実施例12>
正極活物質としてのV2O5 8gに対して、アセチレンブラック3gとPVDF0.2gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、厚さ20μm,直径12m/mのステンレス板上に塗布し、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの正極を得た。
【0117】
この正極上にさらに化合物A−9 1gに対して、過塩素酸リチウムを1.2mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート4gからなる固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0118】
上記の固体電解質層と負極層としての厚さ50μm,直径12m/mの金属リチウムとを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0119】
<実施例13>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物A−10 1gとビストリフロロメチルスルホニルイミドリチウムを1.5mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート8gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0120】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0121】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0122】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0123】
<比較例1>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物A−1 1gと過塩素酸リチウムを1.0mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート1gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0124】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0125】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0126】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0127】
<比較例2>
固体電解質前駆体として、化合物B−1 1gに対して、過塩素酸リチウムを1.0mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート4gを混合し、実施例1と同様に正極を得ようと試みたが架橋が不十分であった。また、念のため、固体電解質前駆体単独で架橋を試みたが、脆弱な固体電解質しか得られず、電池を形成することができなかった。
【0128】
<比較例3>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物B−2 1gと過塩素酸リチウムを1.2mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート3gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。
【0129】
この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0130】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0131】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0132】
<比較例4>
固体電解質前駆体として、化合物B−3 1gに対して、過塩素酸リチウムを2.0mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート4gを混合し、実施例1と同様に正極を得ようと試みたが架橋が不十分であった。また、念のため、固体電解質前駆体単独で架橋を試みたが脆弱な固体電解質しか得られず、電池を形成することができなかった。
【0133】
<比較例5>
固体電解質前駆体として、化合物B−4 1gに対して、過塩素酸リチウムを1.0mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート4gを混合し、実施例1と同様に正極を得ようと試みたが架橋が不十分であった。また、念のため、固体電解質前駆体単独で架橋を試みたが脆弱な固体電解質しか得られず、電池を形成することができなかった。
【0134】
<比較例6>
正極活物質としてのLiCoO2 8gに対して、化合物B−5 1gと過塩素酸リチウムを1.0mol/lの割合で溶解したプロピレンカーボネート1gからなる固体電解質前駆体3g及び導電剤としてのアセチレンブラック2gを加え、乳鉢上で混合した後、厚さ20μm,直径12m/mのアルミニウム板上へ流延し、エレクトロカーテン式電子線照射装置を用いてアルゴンガス雰囲気中、加速電圧250kV,電子線量10Mradの条件で架橋させ、厚さ100μmの正極を得た。この正極上にさらに上記固体電解質前駆体をワイヤーコーターにて塗布後、上記と同様に電子線照射装置を用いて架橋を行ない、厚さ50μmの固体電解質を形成させた。
【0135】
また、カーボン粉末7gに対して、PVDF0.3gとN−メチル−2−ピロリドン10gを加え、ペースト状にし、銅箔上に塗布して、200℃で真空乾燥した後、1ton/cm2で圧着して、厚さ100μmの負極を得た。
【0136】
上記の固体電解質層と負極層とを張り合わせ、図1に示すフッ素樹脂製セルに密閉して新規リチウム固体電池を得た。
【0137】
実施例及び比較例で作成した電池の組成を表3に示す。
【0138】
【表3】
。
【0139】
実施例及び比較例で作成した各固体電池につき、充放電サイクル試験を行なった。試験条件及び得られた結果を表4に示す。なお、試験は25℃、定電流充放電にて行ない、初期容量と初期容量の80%になった時のサイクル回数を測定した。
【0140】
【表4】
【0141】
【発明の効果】
本発明の固体電池は、以上述べたように、特定の固体電解質の採択により、液体電解質を用いた場合に懸念される漏液がないのみならず、液体電解質系の電池に匹敵する電気容量と優れた機械的強度を備えたものである。従って電子機器のバックアップ電源、時計用電池、カメラ用電源、ペースメーカー用電源などとして使用され、電池を組み込んだ製品の軽量化やサイズの縮小化薄型化などに優位性を発揮する高い信頼性のある電池を提供しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体電池の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1……集電体
2……正極
3……固体電解質(セパレータ)
4……負極
5……集電体
6……正極リード線
7……負極リード線
Claims (4)
- 溶媒に四官能高分子化合物及び電解質塩を溶解し、活性放射線の照射及び/又は加熱により架橋して得られる固体電解質を用いてなる固体電池であって、
前記四官能高分子化合物として、下記一般式(I)で示される高分子鎖を有する四官能末端アクリロイル変性アルキレンオキシド重合体を用い、
かつ前記溶媒を前記四官能高分子化合物に対して220〜1900重量%の割合で配合して得られる固体電解質を用いてなることを特徴とする固体電池。
- 正極活物質と前記固体電解質とを含む正極複合体からなる複合正極を有し、この複合正極と負極との間に、前記固体電解質をセパレータとして存在させたことを特徴とする、請求項1に記載の固体電池。
- 前記負極が、負極活物質と前記固体電解質とを含む負極複合体からなる複合負極であることを特徴とする、請求項2に記載の固体電池。
- 前記溶媒が、環状エステル、環状炭酸エステル、環状エーテル、ニトリル類、鎖状エーテル、鎖状カルボン酸エステル、鎖状炭酸エステル、スルフォラン、スルフォラン誘導体、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド及びN−メチルオキサゾリジノンからなる群から選ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の固体電池。
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