JP4004666B2 - ワイヤカット放電加工機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工タンクを貫通するように設けられたガイドレールによって下側ワイヤガイドを支持、案内するように構成されたワイヤカット放電加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のワイヤカット放電加工機は、ラムが移動する場合、あるいは加工タンクが移動する場合のいずれであっても、根元が固定されている片持ち梁式の下アームの先端に下側ワイヤガイドが取り付けられている構成が一般的である。
【0003】
浸漬式のワイヤカット放電加工機においては、通常、加工タンクにあけられた長孔開口部にスライドプレートを液密に設け、このスライドプレートに下アームを垂直に挿通した構造が採用されている。この場合、下アームはアームシールによってシールされており、加工タンクに対してY軸方向に相対移動することが可能であるが、アームシールから下アームの先端までの距離が長い場合には、下側ワイヤガイドの鉛直(Z軸)方向のたわみ量が大きくなる。
【0004】
また、下側ワイヤガイドがX軸方向に移動するときには、下アームが水平面内でX軸方向に変形する。これは、X軸方向に延びる長孔開口部に沿って長いスライドプレートが水圧を受けるため、スライドプレートのスライド抵抗が大きいからである。このため、下アームが長い場合には、その先端に近づくほど下アームの変形が大きくなるので、下側ワイヤガイドの位置ずれが無視できなくなるという問題が生じる。
【0005】
この問題を解決するため、特開昭63−306827号公報、特開昭64−071625号公報には、下アームがX軸方向に相対移動するとき下アームにスライドプレートの摺動抵抗が直接負担されないようにする技術が提案されている。また、特開昭60−052223号公報には、下アームがX軸方向に相対移動するとき、スライドプレート自体に摺動抵抗による変位が発生しないようにする技術が提案されている。
【0006】
しかし、上述したいずれの構造においても、下アームが片持ち梁の構造となっていることには変わりがなく、下側ワイヤガイドに位置変位を生じさせるという問題を根本的に解決することはできなかった。
【0007】
一方、コラムが門形のワイヤカット放電加工機では、2つのコラムの間において下アームが両端で支持され、その下アームの中央に下側ワイヤガイドが固定されている。そして、加工タンクが水平面上の2つのXY直交軸上で移動することによって下側ワイヤガイドが相対移動するようにした構成が公知である。この場合には、下アームは片持ち梁構造ではないので、鉛直方向(Z軸方向)の位置変位は少ない。しかし、対向する2つのコラムの間で加工タンクが2つのコラムに沿った方向にも移動するので、門幅が広くなってワイヤカット放電加工機の設置面積が大きくなるという別の問題点が生じている。
【0008】
また、特開平8−323549号公報には、下側ワイヤガイドの駆動手段が加工タンクの中に位置して、スライドプレートやアームシールが不要となると共に、下側ワイヤガイドが両端支持された梁の上で駆動される構成が提案されている。この下側ワイヤガイドの駆動手段は、サーボモータ、ボールねじ、案内レールをコンパクトにまとめて収容した駆動手段が蛇腹の中に2段に重ねられて、直交2軸を構成するものである。この構成によれば、下側ワイヤガイドが加工タンクの外部からではなく内部で駆動制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成では、駆動装置や検出装置が加工液中に浸漬される蛇腹の中に収容されているので、蛇腹に損傷が生じるなどして加工液が蛇腹に侵入した場合には大きなトラブルとなり、その対応が大掛かりなものとなる虞があった。
【0010】
本発明の目的は、下側ワイヤガイドの位置ずれを最小限に抑えると共に、加工液中で発生が予想されるトラブルを最小限に減らすことができるワイヤカット放電加工機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、加工タンクの液中に敷設した主ガイドレールの基部を加工タンクの外部で強固に固定し、この主ガイドレールに敷設された主直動軸受レール上の主直動軸受によって下側ワイヤガイドがその近傍でガイドされるようにして、これにより下側ワイヤガイドの位置ずれを最小限におさえることができるようにした。
【0012】
また、上記構成において、主ガイドレールの先端がこれに直交する補助ガイドレールの補助直動軸受レール上で移動する補助直動軸受によってガイドされるようにすることによって、下側ワイヤガイドの位置ずれをさらにおさえたワイヤカット放電加工機が得られる。
【0013】
さらに、本発明によれば、モータ、ボールねじ、エンコーダ等の駆動装置の基本構成部品を加工液中に沈めることを避け、下側ワイヤガイドを連結シャフトによって加工タンクの外部から駆動するようにし、液中でのトラブルを最小限に減らすことができるようにした。
【0014】
上記構成において、前記主直動軸受レール、主直動軸受及び補助直動軸受レール、補助直動軸受に加工液が付着浸入しないように、液をパージするためにエアーを供給した逆樋状のカバーの中に直動軸受けを収容する構成とすることもできる。
【0015】
請求項1の発明によれば、上側及び下側ワイヤガイドを加工タンクの中に備えたワイヤカット放電加工機において、加工タンク外で基部が固定されると共に、加工タンク内で長手方向に直角な方向に、加工タンクに対して相対的に移動制御される主ガイドレールと、前記主ガイドレールに対してその長手方向に前記下側ワイヤガイドを移動可能に支持する支持手段と、前記加工タンクの外にあって、前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に沿って移動制御する下側ワイヤガイド駆動装置と、前記下側ワイヤガイドと前記下側ワイヤガイド駆動装置とを連結する連結シャフトとを備えたワイヤカット放電加工機が提案される。
【0016】
請求項2の発明によれば、請求項1記載のワイヤカット放電加工機において、前記支持手段が、前記主ガイドレールの上面に設けられた主直動軸受レールと、該主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材とからなり、前記主直動軸受及び主直動軸受レールが逆樋状のカバーによって覆われたワイヤカット放電加工機が提案される。
【0017】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2記載のワイヤカット放電加工機において、前記主ガイドレールの先端が前記主ガイドレールの長手方向に直交する方向に敷設した補助ガイドレールによってさらに案内支持されるワイヤカット放電加工機が提案される。
【0018】
請求項4の発明によれば、加工タンクが機台に固定され、下側ワイヤガイドが加工タンクの側面長孔のシール部材に平行な方向及び垂直な方向に軸移動すると共に、上側ワイヤガイドが下側ワイヤガイドに対して同期又はオフセットして軸移動するワイヤカット放電加工機において、前記シール部材に平行な方向に軸移動するサドルと、基端側で前記サドルに固定された主ガイドレールと、前記主ガイドレールの両側に形成してある凸状部の上端面に固定された主直動軸受レールと、前記主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材と、前記加工タンクの外部から前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に軸移動させる下側ワイヤガイド駆動装置と、前記下側ワイヤガイドを前記下側ワイヤガイド駆動装置と連結する連結シャフトと、前記主直動軸受レール及び主直動軸受の移動範囲を覆って下方にのみ開放して囲繞する逆樋状のカバーとを備えたワイヤカット放電加工機が提案される。
【0019】
請求項5の発明によれば、加工タンクが加工タンクの側面長孔のシール部材に平行な方向に軸移動し、下側ワイヤガイドが前記シール部材に垂直な軸方向に軸移動すると共に、上側ワイヤガイドが下側ワイヤガイドに対して同期またはオフセットして軸移動するワイヤカット放電加工機において、基端側で機台に固定された主ガイドレールと、前記主ガイドレールの両端に形成してある凸状部の上端面に固定された主直動軸受レールと、前記主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材と、前記加工タンクの外部から前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に軸移動させる下側ワイヤガイド駆動装置と、前記下側ワイヤガイドを前記下側ワイヤガイド駆動装置と連結する連結シャフトと、前記主直動軸受レール及び主直動軸受の移動範囲を覆って下方にのみ開放して囲繞する逆樋状のカバーとを備えたワイヤカット放電加工機が提案される。
【0020】
請求項6の発明によれば、門形のコラムを備え、該門を通過する方向の1軸方向に軸移動する加工タンクと該加工タンクの両側面に備えられた前記1軸方向に平行な長孔のシール部材とを備え、下側ワイヤガイドが前記シール部材に垂直な軸方向に軸移動すると共に、上側ワイヤガイドが下側ワイヤガイドに対して同期またはオフセットして軸移動するワイヤカット放電加工機において、両端で機台に固定された主ガイドレールと、前記主ガイドレールの両側に形成してある凸状部の上端面に固定された主直動軸受レールと、前記主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材と、前記加工タンクの外部から前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に軸移動させる下側ワイヤガイド駆動装置と、前記下側ワイヤガイドを前記下側ワイヤガイド駆動装置と連結する連結シャフトと、前記主直動軸受レール及び主直動軸受の移動範囲を覆って下方にのみ開放して囲繞する逆樋状のカバーとを備えたワイヤカット放電加工機が提案される。
【0021】
請求項7の発明によれば、請求項4又は5記載のワイヤカット放電加工機において、前記シール部材の取付側面に対して反対側のテーブル上に、該シール部材に平行に配置された補助ガイドレールと、前記補助ガイドレールの上端面に固定された補助直動軸受レールと、前記補助直動軸受レールに案内される補助直動軸受とをさらに備え、前記主ガイドレールが先端側で前記補助直動軸受に連結されたワイヤカット放電加工機が提案される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明によるワイヤカット放電加工機の第1の実施の形態を一部断面して示す側面図である。ワイヤカット放電加工機1は、下部に開口を有するコラムの間に、加工タンクの一部と後述する下側ワイヤガイド駆動装置及びその取り付けサドルが収納した形態のものであり、固定式加工タンクの中に下側ワイヤガイド装置を設けた場合の実施形態を示すものである。2はベッド3に固定された加工タンク、4は上側ワイヤガイド5を保持している上アーム、6は下側ワイヤガイド、7は加工タンク2に設けられたテーブル、8はテーブル7に固定されているワークスタンドである。
【0024】
上アーム4は、X2軸サドル9の前面でZ軸方向に案内されているヘッド10に取り付けられており、Z軸モータ11により上側ワイヤガイド5のZ軸方向の位置決めが行われる。そして、X2軸サドル9は、X2軸モータ12によってラム14上でX軸方向に移動し、ラム14はコラム3A上でY2軸モータ13によってY軸方向に移動する。こうして上側ワイヤガイド5がX−Y平面上で位置決めが行われる構成となっている。
【0025】
すなわち、上アーム4に固定された上側ワイヤガイド5は、Z軸モータ11、X2軸モータ12及びY2軸モータ13によって任意の三次元位置に位置決めされるが、この構成それ自体は公知の構成であるから、その詳しい説明は省略する。
【0026】
ここで、以下さらに説明するワイヤカット放電加工機1の制御軸について補足しておく。ワイヤカット放電加工機1においては、通常の放電加工の際に、上側及び下側ワイヤガイド5、6が上下に鉛直に整列して移動するように同期制御される。また、テーパ加工の際に上側ワイヤガイド5が下側ワイヤガイド6に対してテーパ角度に応じた量だけ位置が変位するようにオフセットされた状態で同期制御される。すなわち、上側ワイヤガイド5の制御軸X2、Y2が後述する下側ワイヤガイド6の制御軸X1、Y1と同期して、あるいはテーパ加工のために所定の距離オフセットして移動するように移動制御される。一方、通常のワイヤカット放電加工機では、U軸、V軸はテーパ加工用の制御軸であって、X軸、Y軸に対してオフセットするためだけに使用される制御軸である。したがって、本実施例の場合には、主として同期制御される上側ワイヤガイド6の制御軸はX2軸、Y2軸と呼称して、単なるU軸、V軸と区別している。本明細書において、X軸、Y軸は便宜的に定めたものであり、X軸、Y軸は相対的な概念であるから、それらの呼称は逆にしてもよいことは勿論である。
【0027】
次に、本発明の特徴である下側ワイヤガイド6を加工タンク2内においてX−Y平面内で位置決めするための、下アーム組立体20の構成について、図2乃至図9を参照しながら説明する。図2は下アーム組立体20の要部を示す斜視図、図3は下アーム組立体20の先端部付近の支持、案内機構の拡大詳細図、図4は下アーム組立体20の下側ワイヤガイド6の近傍の拡大詳細図、図5は下アーム組立体20の後端部付近の詳細拡大図、図6は下アーム組立体20の先端部の構成を説明するための要部分解斜視図、図7は下アーム組立体20の取付状態を示す要部拡大斜視図、図8は図2のA−A線断面図、図9は図2のB−B線断面図である。
【0028】
下アーム組立体20は主ガイドレール21及びその上で下側ワイヤガイド6を移動可能に支持する支持手段を含むものである。下側ワイヤガイド6は、この主ガイドレール21に沿ってその軸方向に案内される接続ブロック22に取り付けられており、接続ブロック22は主ガイドレール21に並設されている連結シャフト23の一端23Aに固着されている。
【0029】
図2及び図6から判るように、主ガイドレール21は、高い剛性を得るため、断面形状がU字形を有しており、主ガイドレール21には一対の主直動軸受レールR1、R2がY軸方向に延びるように間隔をあけて並設されている。そして一対の主直動軸受22A、22Bが主直動軸受レールR1、R2に係合し、これらに接続ブロック22が接続部材22C、22Dによって取り付けられている。こうして、下側ワイヤガイド6がその近傍で主ガイドレール21により支持、案内される構成となっている。
【0030】
ここで、接続ブロック22が、接続部材22C、22Dにぶら下がるようにして支持されている。このため、図8、図9に示されるように、加工タンク2の凹部に接続ブロック22、連結シャフト23、排出シャフト33Aがまとまって収容される。この結果、下アーム組立体20が従来の下アームの断面寸法を超えない寸法にコンパクトに収まっている。
【0031】
図2及び図6において、想像線で図示され、符号K1、K2で示されるのは、主直動軸受レールR1、R2及びこれに係合する主直動軸受22A、22Bを加工液から護るためのパージカバーである。図8及び図9に示されるように、パージカバーK1、K2は断面U字状の長尺部材で、その両端がふさがれた形状に形成されており、ガイドレール21上に設けられた主直動軸受レールR1、R2及びこれに対応する主直動軸受22A、22Bをすっぽりと覆うように設けられた逆樋状の部材となっている。したがって、図示しない加圧ポンプからの加圧空気をパージカバーK1、K2内に送り込めば、パージカバーK1、K2内に加工液が侵入することがなく、主直動軸受レールR1、R2及び主直動軸受22A、22Bが加工液によって濡れるのを確実に防止することができる。
【0032】
なお、本実施の形態では、加工液を加工タンク2内に貯留する浸漬形のワイヤカット放電加工機を例にとって説明しているが、なお、加工液を加工タンク2内に貯留せずにワイヤガイドから加工間隙に噴流を供給して加工する噴流形のワイヤカット放電加工機の場合には、上記パージカバーK1、K2は上方から落下してくる加工液の侵入を防ぐだけの機能を持てばよい。したがって、この場合には、加圧空気をパージカバーK1、K2内に送り込む必要はない。
【0033】
図1に戻ると、主ガイドレール21は加工タンク2の長孔2Aに貫通しており、その基端部21Cは、X1軸モータ24によってベッド3上をX軸方向に移動するX1軸サドル25に固定されている。そして、主ガイドレール21には、図2に詳細に示されているように、シール部材としてのスライドプレート26が固着されており、主ガイドレール21がX1軸サドル25によりX軸方向に移動せしめられるときに、スライドプレート26が押え部材27によって長孔2Aに沿って加工タンク2の外壁に液密状態を保ちつつ移動する。こうして、主ガイドレール21がスライドプレート26と共に加工液の入った加工タンク2内でX方向に移動する(図5参照)。
なお、噴流形の場合には、スライドプレート26に水圧がかからないので、スライドプレート26の代わりに蛇腹等の防水機構を採用する。
【0034】
一方、下側ワイヤガイド駆動装置30は、次のように構成されている。連結シャフト23は、スライドプレート26に設けられたシャフトシール部材28を介して加工タンク2の外側にまで延びており、連結シャフト23の他端23Bは連結部材29に固定されている。連結部材29は、Y1軸モータ31によって回転駆動されるY1軸ボールねじ31Aに螺合されており、連結シャフト23はY1軸モータ31によってY軸方向に位置決めされる(図1、図5及び図7参照)。
【0035】
以上のようにして、剛性の高い主ガイドレール21がX1軸サドルに強固に固定されているので、下側ワイヤガイド6がX軸方向に移動するときにかかるスライドプレート26の摺動抵抗が大きくても、主ガイドレール21のX軸方向の変形が僅少である。
加えて、下側ワイヤガイド6がその近傍(接続ブロック)で主ガイドレール21に支持された状態でY軸上を移動する。したがって、下側ワイヤガイド6は、X−Y平面上で位置ずれすることなく位置決め制御される。
また、X1軸駆動モータ24、Y1軸モータ31をはじめ、ボールねじ等の駆動機構が加工タンク2の外に配置されているので、加工液が侵入する虞は全くない。
【0036】
なお、ヘッド10上には図示しないワイヤ電極供給装置が設けられており、ワイヤ電極供給装置からのワイヤ電極は、上側ワイヤガイド5を通って下側ワイヤガイド6に供給される。また、上側及び下側ワイヤガイド5、6は、それぞれ、ワイヤ電極に放電加工電流を供給する通電子とワイヤ電極の走行中心位置を規制するワイヤガイドとを含んでいる。
【0037】
下側ワイヤガイド6を介して引き取られるワイヤ電極(図示せず)は、方向変換ローラ32によって方向変換され、連結シャフト23に並設された排出パイプ33内を通り、ワイヤ排出装置34によって排出される構成となっている(図1、図4参照)。
【0038】
なお、本実施の形態では、排出パイプ33は排出パイプ33A及び33Bの2つから成り、排出パイプ33Aが排出パイプ33Bに入り込む入れ子式の構成となっている。そして、排出パイプ33Aが接続ブロック22に固定され、排出パイプ33Bがスライドプレート26とワイヤ排出装置34に固定されている。連結シャフト23が加工タンク2内に侵入する方向に移動すると排出パイプ33Aが排出パイプ33Bから抜け出る方向に移動するような構成となっている。
【0039】
主ガイドレール21がその先端部21Dにおいて変位するのを防止するため、主ガイドレール21の先端部21Dには、補助接続部材21Eによって接続される補助直動軸受36が設けられている。そして、この補助直動軸受36がX軸方向に沿って延びる補助ガイドレール37に敷設された補助直動軸受レールR3に係止されている(図3参照)。これにより、主ガイドレール21がX1軸モータ24によってX軸方向に移動せしめられたとき、主ガイドレール21の先端部21Dが補助直動軸受36によって補助直動軸受レールR3に案内され安定に移動することができる。こうすることによって、下側ワイヤガイド6のY軸ストロークが長い場合でも、主ガイドレール21が下方にたわんで、下側ワイヤガイド6が下方に変位するのを確実に防止することができる。勿論、下側ワイヤガイド6のY軸ストロークが制限されないように、補助ガイドレール37、補助直動軸受R3、補助直動軸受36等は、ワークスタンド8の下方にコンパクトにまとめられている。そして、補助パージカバーK3が同様に取り付けられている。
【0040】
本実施の形態では、このように、主ガイドレール21の先端部21Dに補助直動軸受36を設け、この補助直動軸受36を補助直動軸受レールR3に係止させることにより、先端部21Dが上下動するのを確実に防止するようにした。これによって、下側ワイヤガイド6が鉛直方向に位置ずれあるいは振動することも全くなくなる。勿論、Y軸方向のストロークが比較的小さい場合には、補助ガイドレール37、補助直動軸受36及び補助直動軸受レールR3を省略することができる。すなわち、主ガイドレール21は、断面U字形としてそれ自身の剛性を向上させているので、補助直動軸受36及び補助直動軸受レールR3による主ガイドレール21の先端部21Dの支持案内はこれを常に必要とするものではない。
【0041】
以上、加工タンク2が固定式であり、下側ワイヤガイド6のX1軸、Y1軸と上側ワイヤガイド5のX2軸、Y2軸とが同期して、上下のワイヤガイドがX軸、Y軸の両方向に駆動制御される構成のワイヤカット放電加工機1の場合について説明した。しかし、本発明は、上述の形式のワイヤカット放電加工機の場合についてのみ適用されるものではなく、他の形式のワイヤカット放電加工機にも広く適用することができる。
【0042】
図10には、本発明の実施の形態の別の例が示されている。図10の各部において、図1〜図9の各部に対応する部分には100番台の同一の符号を付してその説明を省略する。図10に示したワイヤカット放電加工機101は、加工タンク102がX軸方向に移動可能に駆動制御される構成となっている。テーブル107がベッド103と別体で、加工タンク102を駆動するX軸モータ124がテーブル107をX軸方向に移動制御する。したがって、下アーム組立体120をX軸方向へ動かすためのX2軸サドルが必要ないので省かれており、下側ワイヤガイド106の下側ワイヤガイド駆動装置130と主ガイドレール121の基部121Cとが機台(ベッド)103に直接固定されている。そして、下側ワイヤガイド106が、先の実施の形態の場合と同様にして支持手段によって主ガイドレール121上で案内、支持され、下側ワイヤガイド駆動装置130によって制御されている。
【0043】
勿論、下側ワイヤガイド駆動装置と上側ワイヤガイド駆動装置とは同期して移動制御されるが、特にX1軸、X2軸の関係については、先の実施例と異なり、X軸とU軸との関係になる。下側ワイヤガイド106のX軸方向の移動が、下アーム組立体120の移動によるのではなく、加工タンク102の移動によって実現されている点が図1〜図9に示したワイヤカット放電加工機1と異なっているので、下側ワイヤガイドがX軸方向に移動しない。それで先の実施例のX2軸サドルはテーパ加工のためのU軸として制御されるから、これをU軸サドルとしている。このように、この実施例では、従来のように加工タンク102のX軸モータ124がX軸として制御され、U軸サドル109のU軸モータ112がU軸(テーパ軸)として制御される。Y軸、V軸の関係は、上側ワイヤガイド105がY2軸モータ113によって、下側ワイヤガイド106がY1軸モータ131によって同期制御、あるいはオフセット制御されることは先の実施例の場合と同じである。
【0044】
この実施例においても、剛性の高い主ガイドレール121がベッド103に強固に固定されているので、加工タンク102が移動して下側ワイヤガイド106がX軸方向に相対移動するときにかかるスライドプレート126の摺動抵抗が大きくても、主ガイドレール121のX軸方向の変形が僅少である。
加えて、下側ワイヤガイド106がその近傍(接続ブロック)で主ガイドレール121に支持された状態でY軸上を移動する。したがって、下側ワイヤガイド106は、X−Y平面上で位置ずれすることなく位置決め制御される。
また、X1軸駆動モータ124、Y1軸モータ131をはじめ、ボールねじ等の駆動機構が加工タンク2の外に配置されているので、加工液が侵入する虞は全くない。
【0045】
図10に示した実施の形態の場合においても、主ガイドレール121がその先端部において変位するのを防止するため、先の実施の形態の場合と同様に主ガイドレール121の先端部には、補助接続部材によって接続される補助直動軸受136が設けられている。そして、この補助直動軸受136がX軸方向に沿って延びる補助ガイドレール137に敷設された補助直動軸受レールR13に係止されている。これにより、加工タンク102が主ガイドレール121に対してX軸方向に相対移動せしめられたとき、主ガイドレール121の先端部が補助直動軸受136によって補助直動軸受レールR13に案内され安定に移動することができる。こうすることによって、下側ワイヤガイド106のY軸ストロークが長い場合でも、主ガイドレール121が下方にたわんで、下側ワイヤガイド106が下方に変位するのを確実に防止することができる。
【0046】
このように、補助直動軸受136と補助直動軸受レールR13とによって主ガイドレール121の先端部におけるたわみを確実に排除し、下側ワイヤガイド106を位置ずれの全くない所要の位置に位置決めすることができるというワイヤカット放電加工機1の場合と同等の効果を得ることができる。
【0047】
図11には、本発明のさらに別の実施の形態の一例が示されている。図11の各部において、図1〜図9の各部に対応する部分には200番台の同一の符号を付してその説明を省略する。図11に示したワイヤカット放電加工機201は、門形のワイヤカット放電加工機であって、加工タンク202が2つのコラム203A、203Bとクロスビーム203Cからなる門を通るX軸方向に移動可能に構成されている。すなわり、図10に示したワイヤカット放電加工機101と同様に、テーブル207がベッド203と別体で、加工タンク202を駆動するX軸モータ224がテーブル207をX軸方向に移動制御する。そして、下側ワイヤガイド206をY軸方向に駆動する下側ワイヤガイド駆動装置230と、同方向に沿って敷かれた主ガイドレール221とが機台(ベッド)203に直接固定されている。特に門形では、主ガイドレール221が加工タンク202の両側面に設けたスライドプレート226A、226Bを貫通し、両側でコラム203A、203Bに固定されている。クロスビーム203Cには、Y2軸サドル240がY軸方向に移動可能に設けられ、Y2軸モータ213によって移動制御される。そして、Y2軸サドル240には、Z軸方向に移動可能にヘッド210が取り付けられており、これにU軸移動体209がU軸モータ212によってU軸方向に移動可能に備えられている。U軸移動体209の下に上側ワイヤガイド205が上アーム204を介して取り付けられている。
【0048】
ワイヤカット放電加工機201の場合にも、勿論、下側ワイヤガイド206と上側ワイヤガイド205とは同期して移動制御されるが、特にX軸、U軸との関係については、図10のワイヤカット放電加工機101と同様であるから、従来のように加工タンク202のX軸モータ224がX軸として制御され、U軸移動体209のU軸モータ212がU軸(テーパ軸)として制御される。Y1軸、Y2軸の関係は、上下の駆動装置によって同期制御、あるいはオフセット制御される上述した実施例と同じである。
【0049】
以上のように構成されたワイヤカット放電加工機201では、主ガイドレール221のたわみの発生は、主ガイドレール221を2つのコラム203A、203Bに固定して、両端で支持することにより確実に排除されており、且つ下側ワイヤガイド206がその近傍(接続ブロック222)で主ガイドレール221に支持されながら移動するので、下側ワイヤガイド206を位置ずれの全くない所要の位置に位置決めするというワイヤカット放電加工機1の場合と同等あるいはそれ以上の効果を得ることができる。
【0050】
また、この実施例では、次の利点もある。ワイヤカット放電加工機201の側面には、図示省略したが、通常、加工液貯留タンクや数値制御装置を設置する。それで片側にはみ出た下側ワイヤガイド駆動装置230を、それらの間に位置させることができるので、駆動装置がはみ出ることが全体の設置面積にほとんど影響することがない。それどころか、本発明の構成によれば、門幅の方向に加工タンクが移動しない分だけワイヤカット放電加工機201を門幅方向に小さくできるから、全体の設置面積を小さくできるという利点を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、上述の如く、剛性の高い主ガイドレールがその基部で強固に固定されているので、主ガイドレールは、X軸方向の移動に対してX軸方向に変形しにくいばかりでなく、上下方向にも変形しにくい。加えて、特にY軸ストロークが大きな大型の放電加工機において、主ガイドレールの先端を摩擦抵抗の小さい補助直動軸受で支持する構成とした場合には、主ガイドレールがその基部と先端の両方で支持されることになるため、主ガイドレールの上下方向の変形がほとんど生じない。それでこの主ガイドレール上を移動する下側ワイヤガイドの上下方向の位置ずれや振動が僅少になる。
【0052】
また、下側ワイヤガイドの支持手段が下側ワイヤガイドをそのごく近くで上記のような変形のない主ガイドレール上に支持するので、従来の下側ワイヤガイドが片持ち梁である場合と異なり、下側ワイヤガイドが上下方向にたわむことがほとんどない。またY軸方向の位置ずれについても、下側ワイヤガイドが直動軸受によって案内されるので正確に位置決めされる。
【0053】
さらに、全ての駆動機構は加工タンクの外部に配置されているので、電気的にも安全であり保守性も優れている。
【0054】
また、門形の放電加工機である場合には、上記の効果に加えて門幅の方向に加工タンクが移動しない分だけワイヤカット放電加工機が門幅方向に小さくなる。そして、加工液貯留タンクや数値制御装置が下側ワイヤガイド駆動装置の張り出し分をカバーするように配置することができるので、全体の設置面積を小さくできるという利点も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイヤカット放電加工機の第1の実施の形態を一部断面して示す側面図。
【図2】下アーム組立体の要部を示す斜視図。
【図3】下アーム組立体の先端部付近の支持、案内機構の拡大詳細図。
【図4】下アーム組立体の下側ワイヤガイドの近傍の拡大詳細図。
【図5】下アーム組立体の後端部付近の詳細拡大図。
【図6】下アーム組立体の先端部の構成を説明するための要部分解斜視図。
【図7】下アーム組立体のスライドプレートへの取付状態を示す要部拡大斜視図。
【図8】図2のA−A線断面図。
【図9】図2のB−B線断面図。
【図10】本発明の実施の形態の別の例を示す図。
【図11】本発明のさらに別の実施の形態の一例を示す図。
【符号の説明】
1、101、201 ワイヤカット放電加工機
2、102、202 加工タンク
2A、102A、202A、202B 長孔
3、103、203 ベッド
3A、103A、203A、203B コラム
4、104、204 上アーム
5、105、205 上側ワイヤガイド
6、106、206 下側ワイヤガイド
7、107、207 テーブル
8 ワークスタンド
9 X2軸サドル
10、110、210 ヘッド
11 Z軸モータ
12 X2軸モータ
13、113、213 Y2軸モータ
14 ラム
20、120、220 下アーム組立体
21、121、221 主ガイドレール
22、122、222 接続ブロック
22A、22B、122A、122B、222A、222B 主直動軸受
22C、22D、122C、122D、222C、222D 接続部材
23、123、223 連結シャフト
24 X1軸モータ
25 X1軸サドル
26、126、226A、226B スライドプレート(シール部材)
27 押え部材
28、128、228 シャフトシール部材
29、129、229 連結部材
30、130、230 下側ワイヤガイド駆動装置
31、131、231 Y1軸モータ
31A、131A、231A Y1軸ボールねじ
32 方向変換ローラ
33、133、233 排出パイプ
34 ワイヤ排出装置
36、136 補助直動軸受
37、137 補助ガイドレール
109 U軸サドル
112、212 U軸モータ
124、224 X軸モータ
203C クロスビーム
209 U軸移動体
240 Y2軸サドル
K1、K2、K11、K12、K21、K22 パージカバー
K3、K13 補助パージカバー
R1、R2、R11、R12、R21、R22 主直動軸受レール
R3、R13 補助直動軸受レール

Claims (7)

  1. 上側及び下側ワイヤガイドを加工タンクの中に備えたワイヤカット放電加工機において、
    加工タンク外で基部が固定されると共に、加工タンク内で長手方向に直角な方向に、加工タンクに対して相対的に移動制御される主ガイドレールと、
    前記主ガイドレールに対してその長手方向に前記下側ワイヤガイドを移動可能に支持する支持手段と、
    前記加工タンクの外にあって、前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に沿って移動制御する下側ワイヤガイド駆動装置と、
    前記下側ワイヤガイドと前記下側ワイヤガイド駆動装置とを連結する連結シャフトと
    を備えたことを特徴とするワイヤカット放電加工機。
  2. 前記支持手段が、前記主ガイドレールの上面に設けられた主直動軸受レールと、該主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材とからなり、前記主直動軸受及び主直動軸受レールが逆樋状のカバーによって覆われたことを特徴とする請求項1記載のワイヤカット放電加工機。
  3. 前記主ガイドレールの先端が前記主ガイドレールの長手方向に直交する方向に敷設した補助ガイドレールによってさらに案内支持されたことを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤカット放電加工機。
  4. 加工タンクが機台に固定され、下側ワイヤガイドが加工タンクの側面長孔のシール部材に平行な方向及び垂直な方向に軸移動すると共に、上側ワイヤガイドが下側ワイヤガイドに対して同期又はオフセットして軸移動するワイヤカット放電加工機において、
    前記シール部材に平行な方向に軸移動するサドルと、
    基端側で前記サドルに固定された主ガイドレールと、
    前記主ガイドレールの両側に形成してある凸状部の上端面に固定された主直動軸受レールと、
    前記主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、
    前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材と、
    前記加工タンクの外部から前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に軸移動させる下側ワイヤガイド駆動装置と、
    前記下側ワイヤガイドを前記下側ワイヤガイド駆動装置と連結する連結シャフトと、
    前記主直動軸受レール及び主直動軸受の移動範囲を覆って下方にのみ開放して囲繞する逆樋状のカバーと
    を備えたことを特徴とするワイヤカット放電加工機。
  5. 加工タンクが加工タンクの側面長孔のシール部材に平行な方向に軸移動し、下側ワイヤガイドが前記シール部材に垂直な軸方向に軸移動すると共に、上側ワイヤガイドが下側ワイヤガイドに対して同期またはオフセットして軸移動するワイヤカット放電加工機において、
    基端側で機台に固定された主ガイドレールと、
    前記主ガイドレールの両端に形成してある凸状部の上端面に固定された主直動軸受レールと、
    前記主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、
    前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材と、
    前記加工タンクの外部から前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に軸移動させる下側ワイヤガイド駆動装置と、
    前記下側ワイヤガイドを前記下側ワイヤガイド駆動装置と連結する連結シャフトと、
    前記主直動軸受レール及び主直動軸受の移動範囲を覆って下方にのみ開放して囲繞する逆樋状のカバーと
    を備えたことを特徴とするワイヤカット放電加工機。
  6. 門形のコラムを備え、該門を通過する方向の1軸方向に軸移動する加工タンクと該加工タンクの両側面に備えられた前記1軸方向に平行な長孔のシール部材とを備え、下側ワイヤガイドが前記シール部材に垂直な軸方向に軸移動すると共に、上側ワイヤガイドが下側ワイヤガイドに対して同期またはオフセットして軸移動するワイヤカット放電加工機において、
    両端で機台に固定された主ガイドレールと、
    前記主ガイドレールの両側に形成してある凸状部の上端面に固定された主直動軸受レールと、
    前記主直動軸受レールに案内される主直動軸受と、
    前記下側ワイヤガイドまたはその近傍で、該下側ワイヤガイドと前記主直動軸受とを接続する接続部材と、
    前記加工タンクの外部から前記下側ワイヤガイドを前記主ガイドレールの長手方向に軸移動させる下側ワイヤガイド駆動装置と、
    前記下側ワイヤガイドを前記下側ワイヤガイド駆動装置と連結する連結シャフトと、
    前記主直動軸受レール及び主直動軸受の移動範囲を覆って下方にのみ開放して囲繞する逆樋状のカバーと
    を備えたことを特徴とするワイヤカット放電加工機。
  7. 前記シール部材の取付側面に対して反対側のテーブル上に、該シール部材に平行に配置された補助ガイドレールと、
    前記補助ガイドレールの上端面に固定された補助直動軸受レールと、
    前記補助直動軸受レールに案内される補助直動軸受とをさらに備え、
    前記主ガイドレールが先端側で前記補助直動軸受に連結されたことを特徴とする請求項4又は5記載のワイヤカット放電加工機。
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