JP4003672B2 - 音式スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の弾性波を発生および検知し、検知した弾性波の種類に応じ、接続された機器に制御信号を出力する音式スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両(自動車)の天井であって、運転者が容易に触れられる位置に配置され、ルームランプ等のランプ類や、小物入れ等を有するオーバーヘッドコンソールと呼ばれるユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このオーバーヘッドコンソールには、ルームランプ等のON・OFFを制御する機械式スイッチが配置されており、運転者や同乗者は、これらのスイッチに触れることにより、必要な機器を動作させることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−150879号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら近年では、車両の多機能化に伴い、上述のオーバーヘッドコンソールのようなユニットに、多くの機器と、これらの機器を作動させるための多数の機械式スイッチとが配置されるようになったが、スイッチの数が多くなるに従って、機器の基盤と、機械式スイッチが配置される基板とを接続する配線が増加し、製造時の組付けが困難になっていた。
【0006】
また、各機器の基板と、機械式スイッチとの間に位置する配線が占有する領域を考慮してユニットを設計する必要があり、配線が多くなるに従って、ユニット中で機器を配置できない領域が増加するので、無理に多くのスイッチを配置するとユニット全体が大型化してしまうという問題点があった。
【0007】
そこで、このような問題点を鑑み、多数の機能を搭載したユニットに多数のスイッチを配置しても、ユニット製造時の組付けが容易であり、ユニット内の領域を有効に使用できる音式スイッチを提供することを本発明の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
かかる目的を達成するために成された、請求項1に記載の音式スイッチにおいて、信号変換手段は、手動操作される複数の操作部を有する弾性波発生手段から発生された弾性波を電気信号に変換し、弾性波判別手段は、この電気信号と、記憶手段に記憶された波形情報とを比較することにより、手動操作された操作部を検知し、該操作部を表す信号を出力する。
【0009】
つまり、従来の機械式スイッチを配置するのでは、スイッチ部品と、各機器を接続する配線が占有する領域が大きく、製造時の配線の接続(組付け)が困難であるため、機械式スイッチの代わりとして、本発明のように、弾性波発生手段により弾性波を発生し、信号変換手段により弾性波を電気信号に変換するようにしているのである。
【0010】
従って、スイッチ部品と、各機器の基板とを接続する配線が不要となるので、この音式スイッチが搭載されたユニットの製造時の組付けを容易に行うことができ、ユニット内の領域を有効に使用することができる。
また、請求項1に記載のように、弾性波発生手段の各操作部には、使用者が指先でなぞることにより各操作部毎に異なる弾性波を発生するための凹凸を有する操作面が形成されている。
【0011】
このようにすると、使用者が凹凸を有する操作面をなぞることにより発生された弾性波の周波数や波形に応じて、操作された操作部を特定することができる。
また、操作時に可聴音が発生するため、使用者が操作と同時に何れの操作部を操作したのか認識することができるので、操作後に操作部を視認し、操作の確認をする手間を省くことができる。
【0012】
更に、スイッチ部品が不要となるので、この音式スイッチが搭載されたユニットを小型化することができる。
特に、スイッチ数が多くなっても音式スイッチの大きさは、機械式スイッチと比べて大きくならないので、この音式スイッチが搭載されるユニットが大型化することを防止することができる。
【0013】
更に、本発明(請求項1)を自動車に搭載されるスイッチに適用すると、操作の確認のために脇見をする時間を減らすことができるので、安全に自動車を運転することができる。
また、請求項1に記載の音式スイッチにおいて、弾性波の周波数や波形に応じて、操作された操作部を特定してもよいが、請求項2に記載のように、複数の凹凸を有する操作面から発生される弾性波の発生パターンから操作部を特定することが好ましい。
【0014】
例えば、操作面に形成する凹凸の大きさを変化させて、操作により発生する弾性波の周波数を変化させる場合と比べ、本発明(請求項2)のように、弾性波の発生パターンから操作された操作部を特定する場合では、複数の凹凸の間隔を調節するだけで無数の発生パターンを作成することができるので、複数の操作部を見栄えよく整列させることができる。また、各操作部の構造も単純であるため、歩留まりを向上することができ、製造コストを削減することができる。
【0018】
次に、弾性波判別手段が出力した操作部を表す信号は、各々の機器に直接入力され、判別されることにより各々の機器を駆動制御するようにしてもよいが、請求項3に記載のように、各操作部に対応する機器を駆動制御する駆動制御手段に入力され、判別されることにより、各々の機器を駆動制御することが好ましい。
【0019】
このようにすると、この音式スイッチに接続される各々の機器は、単に配線により接続するのみで動作可能になるので、接続される各々の機器の構造を簡素化することができる。
また、請求項4に記載のように、手動操作された操作部を検知した際に、その検知結果を報知する駆動報知手段を備えていることが好ましい。
【0020】
このようにすると、音式スイッチにより正常に操作が認識されたことを音や光や振動等により使用者に報知することができるので、使用者は容易に音式スイッチの動作状態を確認することができる。
更に、請求項4に記載の音式スイッチにおいて、請求項5に記載のように、駆動報知手段は、音声により、手動操作された操作部を報知することが望ましい。
【0021】
このようにすると、使用者は、音式スイッチが作動する際に、何れの機能作動するのかを音声により確認することができるので、視認することなく音式スイッチの動作状態を確認することができる。
また、本発明(請求項5)を自動車に搭載されるスイッチに適用すると、操作の確認のために脇見をする時間を減らすことができ、安全に自動車を運転することができる。
【0022】
次に、上述の音式スイッチは、請求項6に記載のように、スイッチ類の設置場所に限りがある、自動車の運転席近傍に配置されているとより優れた効果が得られる。
自動車における運転者の手が届く範囲内に上述の音式スイッチを配置すれば、機械式スイッチと比べてスイッチが占有する領域を狭くすることができるので、運転者の手の届く範囲内に更に多くの機器を搭載することができる。
【0023】
また、請求項6に記載の音式スイッチは、請求項7に記載のように、自動車の車内を照射するランプの駆動スイッチとして搭載され、自動車の天井付近に配置されていてもよい。
このようにすれば、この音式スイッチは、天井付近に位置するランプの駆動スイッチとしても使用することができると共に、天井付近に設置することが好ましい通信装置等を制御するスイッチとしても、本発明(請求項7)の音式スイッチを使用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
〔実施例1〕
本発明の音式スイッチが搭載されたオーバーヘッドコンソール1の構成について、図1を用いて説明する。図1はオーバーヘッドコンソール1を構成する各部の結合関係を示すブロック図である。
【0025】
オーバーヘッドコンソール1は、自動車の車内における運転席上の天井部分に配置されており(図2参照)、図1に示すように、手動操作により操作されたスイッチの種類に応じた音を発生するスイッチ操作部11(本発明でいう弾性波発生手段)と、スイッチ操作部11により発生された音を電気信号に変換するマイク12(本発明でいう信号変換手段)と、マイク12からの電気信号に基づき、サンルーフ駆動モータ17やランプ類18(ルームランプ44、マップランプ45、緊急通報ランプ47、イルミネーションランプ48)を制御するオーバーヘッドECU13と、オーバーヘッドECU13からの指令に基づきマイク12からの電気信号の接続をオーバーヘッドECU13側か、オーバーヘッドコンソール1の外部にある通信装置14側かの何れか一方に切り替える、切り替えスイッチ15と、から構成されている。
【0026】
また、オーバーヘッドECU13は、スイッチ駆動制御処理(図5にて詳述)等の処理を実行するCPU21(本発明でいう弾性波判別手段)と、CPU21を動作させるプログラム、各スイッチに対応した波形情報、機器の名称を音声により出力するための音声情報等が格納されたROM22(本発明でいう記憶手段)と、CPU21の作業領域として機能するRAM23と、CPU21の指令により、サンルーフ駆動モータ17やルームランプ44等のランプ類18を駆動制御する駆動回路24(本発明でいう駆動制御手段)とから構成されている。
【0027】
次にオーバーヘッドコンソール1の外部に位置する通信装置14には、携帯電話25と緊急通報26とを備え、切り替えスイッチ15が通信装置14側に接続されている際に、マイク12を使用して車外と通話可能に構成されている。また、オーバーヘッドECU13と、通信装置14と、その他の車内装置(図示省略)とは、LANにて接続されており、オーバーヘッドECU13は通信装置14等の作動状態を常時監視するように設定されている。
【0028】
更に、オーバーヘッドコンソール1の外部には、スピーカ16が接続されており、このスピーカ16によりオーバーヘッドECU13が制御する機器の名称を音声で出力する。
尚、スイッチ操作部11、マイク12、およびオーバーヘッドECU13により、音式スイッチを構成している。
【0029】
次に、このように構成されたオーバーヘッドコンソール1の詳細について図2〜図4を用いて説明する。図2は自動車の車内におけるオーバーヘッドコンソール1の位置を示す説明図、図3はオーバーヘッドコンソール1の全体図、図4はスイッチ操作部11が音を発生する仕組みを示す説明図である。
【0030】
図2に示すように、オーバーヘッドコンソール1は、合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)から成り、自動車の車内のルームミラー32付近であって、主に直射日光を遮るために使用される運転席用サンバイザ33と、助手席用サンバイザ34との、中間に位置する天井31部分に配置されている。
【0031】
次に、オーバーヘッドコンソール1を斜め下方から見た図である図3(A)に示すように、オーバーヘッドコンソール1は、ランプ類18と、収納部43と、スイッチ操作部11とに大別される。
ランプ類18は、オーバーヘッドコンソール1の車両前方側に配置されており、ルームランプ44、マップランプ45、緊急通報ランプ47、およびイルミネーションランプ48が配置されている。
【0032】
また、収納部43は、例えば、扉43Aに設けられた押上部43Bを手動により軽く押し上げることにより、扉43Aが手前に開く構造になっており、扉43Aの内部には、サングラス等の小物を収納することができる。
スイッチ操作部11は、オーバーヘッドコンソール1の車両後方側および側面に形成されている。そして、スイッチ操作部11には多数の長孔42が形成されており、幅方向に並べられた幾つかの長孔42毎に操作部41が構成されている。
【0033】
次に、図3(B)は、オーバーヘッドコンソール1が取り外された状態において、斜め上方から見た図である。オーバーヘッドコンソール1には、車両後方側に位置するスイッチ操作部11の裏側に2個のマイク12と、マイク12より車両前方側に位置し、マイク12からの信号を入力する切り替えスイッチ15やオーバーヘッドECU13等が搭載されたメインボード46とが収納されている。
【0034】
尚、オーバーヘッドコンソール1において、右側面および左側面は同様の構成とされており(図2、図3では左側面は図示省略)、使用者が運転席および助手席の何れにいてもスイッチ操作部11の操作部41を容易に操作できるように構成されている。
【0035】
次に、図3における領域Aを約90度右回りに回転させ、拡大したものを図4(A)に示す。ここで、領域Aを約90度右回りに回転させたのは、以後の説明を容易にするためである。
図4(A)において、凹凸を有する操作面としての各操作部41は、複数の長孔42により形成されており、操作部41毎に長孔42の数や長孔が形成されている間隔が異なっている。また、各操作部41には何れの機器のスイッチかを示す名称49が書かれている。
【0036】
ここで、図4(B)に、図4(A)におけるB−B断面を示す。図4(B)に示すように、使用者の指51の先にある爪51Aを左から右に操作部41をなぞるように移動させると、爪51Aが長孔42の右側面42Aに衝突する度に音が発生する。
【0037】
図4(B)に示す使用者が指51で操作部41を一定速度でなぞれば、図4(C)のような音の強弱を示す波形52が得られる。この波形52は、前述した通り、操作部41毎に長孔42の数や長孔が形成されている間隔が異なっているため、操作部41毎に音の波形52も異なり、この波形52は、この操作部41固有のものである。また、同じ操作部41を操作しても、操作速度により波形52が異なることから、オーバーヘッドECU13は、初めの音を示す波形52Aから最後の音を示す波形52Bまでの時間Tを計算し、時間Tに対する相対的な時間に基づいて、その間の波形52Cの間隔を計算し、波形52を判別するように構成されている。
【0038】
このようにして発生された音の波形52を判別し、音式スイッチとして機能するまでの動作について、図5を用いて説明する。図5はオーバーヘッドECU13が実行するスイッチ駆動制御処理を示すフローチャートである。
図5において、まずS101では、初期設定として切り替えスイッチ15をオーバーヘッドECU13側に切り替える。この動作により、オーバーヘッドECU13は、マイク12からの電気信号を入力可能な状態になる。
【0039】
次に、S102に移行し、S102では、通信装置14等と接続されたLANからの制御信号、およびマイク12からの電気信号の何れかの信号を検知したか否かを判定し、検知していないと判定すれば(S102;NO)、何れかの信号を検知するまでS102を繰り返し、LANからの制御信号を検知していると判定すれば(S102;LAN)、S104に進み、また、マイク12からの電気信号を検知していると判定すれば(S102;マイク)、S103に進む。
【0040】
S103では、マイク12から入力された電気信号がROM22に格納されている何れの波形情報に一致するのかを比較判別し、S105に進む。
S104では、LANからの制御信号が何れの機器の制御信号に該当するかを認知し、S105に進む。
【0041】
S105では、LANまたはマイク12からの入力信号が、何れかの機器の駆動指示であるか否かを判定し、何れかの機器の駆動指示でないと判定すれば(S105;NO)、S101に戻り、スイッチ駆動制御処理を繰り返す。また、入力信号が何れかの機器の駆動制御処理であると判定すれば(S105;YES)、S106に進み、駆動する機器の名称の音声信号をROM22から呼び出し、スピーカ16に音声信号を送り使用者に駆動制御する機器の名称を報知し(本発明でいう駆動報知手段)、S107に進む。
【0042】
S107では、LANまたはマイク12からの入力信号が、通信装置14(携帯電話25のハンズフリー機能または緊急通報26)の駆動指示であるか否かを判定する。
入力信号が、通信装置14の駆動指示でないと判定すれば(S107;NO)、S108に進み、入力信号に対応する駆動回路24を制御し、S101に戻りスイッチ駆動制御処理を繰り返す。また、入力信号が、通信装置14の駆動指示であると判定すれば(S107;YES)、S109に進む。
【0043】
S109では、切り替えスイッチ15をオーバーヘッドECU13側から通信装置14側に切り替え、S110にて、LANを介して携帯電話25のハンズフリー機能または緊急通報26を駆動させ、通信装置14が使用可能な状態に設定する。
【0044】
そしてS111では、通信装置14に備えられた通話終了スイッチ(図示省略)が押され、LANを介して通話終了信号がオーバーヘッドECU13に入力されたか否かを判定し、通話終了信号がオーバーヘッドECU13に入力されていないと判定すれば(S111;NO)、通話終了信号が入力されるまでS111を繰り返し、通話終了信号がオーバーヘッドECU13に入力されたと判定すれば(S111;YES)、S101に戻り、スイッチ駆動制御処理を繰り返す。
【0045】
このようにして、スイッチ駆動制御手段は実行される。
以上のように詳述した音式スイッチが搭載されたオーバーヘッドコンソール1を使用した際の効果について以下に説明する。
本実施例におけるオーバーヘッドコンソール1では、手動操作される複数の操作部41を有するスイッチ操作部11から発生された音をマイク12が電気信号に変換し、CPU21は、この電気信号と、ROM22に記憶された波形情報とを比較することにより、手動操作された操作部41を検知し、操作部41を表す信号を出力する。
【0046】
(1)従って、スイッチ部品が不要となるので、このオーバーヘッドコンソール1を小型化することができる。
特に、スイッチ数が多くなってもオーバーヘッドコンソール1に搭載された音式スイッチの大きさは、機械式スイッチと比べて大きくならないので、このオーバーヘッドコンソール1が大型化することを防止することができる。
【0047】
(2)また、スイッチ操作部11の各操作部41には、使用者が爪51Aでなぞることにより各操作部41毎に異なる音を発生するための長孔42が形成されているので、発生された音の強弱(波形52)に応じて、操作された操作部41を特定することができる。
【0048】
(3)また、従来のように、機械式スイッチと各機器の基板とを接続するのに必要だった配線が不要となるので、この音式スイッチが搭載されたオーバーヘッドコンソール1の製造時の組付けを容易に行うことができ、オーバーヘッドコンソール1内の領域を有効に使用することができる。
【0049】
(4)更に、操作時に可聴音が発生するため、使用者が操作と同時に何れの操作部41を操作したのか認識することができるので、操作後に操作部41を視認し、操作の確認をする手間を省くことができ、操作の確認のために脇見をする時間を減らすことができる。このため、安全に自動車を運転することができる。
【0050】
(5)また、本実施例のオーバーヘッドコンソール1では、複数の長孔42により凹凸を有する操作部41から発生される音の発生パターンから操作部41を特定するので、複数の長孔42の間隔および操作部41形成する長孔42の数を調節するだけで無数の音の発生パターンを作成することができ、複数の操作部41を見栄えよく整列させることができる。
【0051】
また、各操作部41の構造も単純であるため、歩留まりを向上することができ、製造コストを削減することができる。
(6)更に、CPU21が出力した操作部41を表す信号は、各操作部41に対応する機器を駆動制御する駆動回路24に入力され、判別されることにより、サンルーフ駆動モータ17およびランプ類18を駆動制御するので、サンルーフ駆動モータ17およびランプ類18は、単に配線により接続するのみで動作可能になり、サンルーフ駆動モータ17およびランプ類18の構造を簡素化することができる。
【0052】
(7)また、CPU21は、手動操作された操作部41を検知した際に、その検知結果をスピーカ16により報知するので、使用者はオーバーヘッドコンソール1により正常に操作が認識されたことを音声により認知することができ、視認することなくオーバーヘッドコンソール1の動作状態を確認することができる。
【0053】
更に、操作の確認のために脇見をする時間を減らすことができ、安全に自動車を運転することができる。
(8)また、本実施例のオーバーヘッドコンソール1は、自動車における運転者の手が届く範囲内に配置されており、オーバーヘッドコンソール1に搭載された音式スイッチは、機械式スイッチと比べてスイッチが占有する領域を狭くすることができるので、運転者の手の届く範囲内に更に多くの機器を搭載することができる。
【0054】
(9)また、オーバーヘッドコンソール1は、自動車の車内を照射するランプ類18の駆動スイッチとして搭載され、自動車の天井付近に配置されているので、このオーバーヘッドコンソール1は、天井付近に位置するランプの駆動スイッチとしても使用することができると共に、天井付近に設置することが好ましい通信装置14等を制御するスイッチとしても、オーバーヘッドコンソール1を使用することができる。
【0055】
以下に本実施例(実施例1)の変形例について説明する。
本実施例のオーバーヘッドコンソール1では、音の発生パターンのみをCPU21により判別したが、特に音の発生パターンのみに限定されるものではなく、発生させた音の周波数や音の種類(波形)等により判別してもよい。
【0056】
発生させる音の周波数を変化させるには、例えば、操作部41に形成する長孔42の大きさを変化させればよい。
また、本実施例のオーバーヘッドコンソール1では、CPU21が出力した操作部41を表す信号は、各操作部41に対応する機器を駆動制御する駆動回路24に入力され、判別されることにより、サンルーフ駆動モータ17およびランプ類18を駆動制御したが、各々の機器に直接入力され、各々の機器が持つCPU21等で操作部41を表す信号を判別することにより、各々の機器を駆動制御するようにしてもよい。
【0057】
このようにしても、音式スイッチとして機能させることができる。
更に、本実施例のオーバーヘッドコンソール1では、オーバーヘッドコンソール1により正常に操作が認識されたことを音声により使用者に報知するが、特に音声により報知する必要はなく、音や光や振動等により報知してもよい。
【0058】
このようにしても、使用者は正常に操作が認識されたことを確認することができる。
また、本実施例のオーバーヘッドコンソール1では、操作部41から発生された音をマイク12により電気信号に変換するように構成したが、特に音に限らず、例えば、操作部41から発生された振動を検出する振動センサにより電気信号に変換するようにしてもよい。
【0059】
このようにしても、本装置(オーバーヘッドコンソール1)をスイッチとして動作させることができる。
〔実施例2〕
次に、本発明が適用された別形態の音式スイッチが搭載されたオーバーヘッドコンソール2の構造について説明する。
【0060】
ここで、実施例1で詳述したオーバーヘッドコンソール1と、本実施例(実施例2)のオーバーヘッドコンソール2とは、スイッチ操作部11の構成が異なるのみで、その他の構成は同様である。従って、本実施例のオーバーヘッドコンソール2が実施例1のオーバーヘッドコンソール1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみについて詳述する。
【0061】
本実施例(実施例2)のオーバーヘッドコンソール2におけるスイッチ操作部61の表面部61Aには、図6(A)のオーバーヘッドコンソール2を斜め下方から拡大して見た図に示すように、複数の接触部62と、マイク12が音を検知し易くするための通音孔69とを備えている。
【0062】
また、接触部62は、例えば鉄等の導体からなり、第1接触部62Aと第2接触部62Bとを備えており、動作させる機器に対応する数だけ配置されている。
次に、この接触部62におけるD−D断面(図6(A)参照)を、図7(A)に示す。図7(A)に示すように、第1接触部62Aおよび第2接触部62Bは、オーバーヘッドコンソール2およびオーバーヘッドコンソール2の裏側に配置されたプリント基板64を突き抜けるように配置されており、プリント基板64側で半田64Aにより固定され、電極としての機能を有している。
【0063】
また、図6(B)のオーバーヘッドコンソール2が取り外された状態において斜め上方から見た図に示すように、プリント基板64が2箇所に設置されたマイク12の間に配置されており、そのプリント基板64には、接触部62から延びる配線65が形成されている。また、接触部62から延びるそれぞれの配線65は、IC66に繋がっており、IC66は、接触部62からの電気信号に基づいてIC66と配線68を介して接続されるスピーカ67に、操作された接触部62の位置に応じた固有の音を出させるように構成されている。
【0064】
このように構成されたスイッチ操作部61の未操作時には、第1接触部62Aと第2接触部62Bとは絶縁状態が維持されているが、図7に示すように、使用者が指先63で両者と接触することにより、指先63を介して第1接触部62Aと第2接触部62Bとの間に微量の電流が流れるように設定されている。
【0065】
第1接触部62Aと第2接触部62Bとの間に微量の電流が流れると、IC66は何れの接触部62が使用者により操作されたのかを判別し、その判別結果に応じた固有の音(可聴音)をスピーカ67から発生させる。
尚、スピーカ67から発生された音の波形の一例を示す説明図を図7(B)に示す。ある接触部62に触れるとスピーカ67からは、図7(B)に示すような正弦波波形70が出力される。この正弦波波形70は、この接触部62固有のものであり、各接触部62毎に異なる周波数の音を発生するように構成されている。
【0066】
このようにしてスピーカ67から発生された音は、マイク12により電気信号に変換され、以下、第1実施例のオーバーヘッドコンソール1と同様にスイッチ駆動制御処理(図5)が実行されることとなる。但し、スイッチ駆動制御処理におけるS103では、検知した音の発生パターンではなく、検知した音の周波数により操作された接触部62を判別する。
【0067】
このように構成された本実施例(実施例2)のオーバーヘッドコンソール2では、実施例1に記載のオーバーヘッドコンソール1の効果として記載した、(3)、(4)、(6)〜(9)と同様の効果があり、更に、本実施例(実施例2)におけるオーバーヘッドコンソール2におけるスイッチ操作部61は、使用者の手動操作により電気的に音を発生させているので、スピーカ67から電気的に発生された音の周波数や波形に応じて、操作された接触部62を特定することができる。
【0068】
また、電気的に発生させる音は、人の可聴周波数の音波であるので、使用者が操作と同時に何れの接触部62を操作したのか認識することができ、操作後に接触部62を視認し、操作の確認をする手間を省くことができる。
更に、操作の確認のために脇見をする時間を減らすことができるので、安全に自動車を運転することができる。
【0069】
尚、本実施例(実施例2)のオーバーヘッドコンソール2では、スピーカ67から人の可聴周波数の音波を電気的に発生したが、特に人の可聴周波数の音波である必要はなく、マイク12により検知可能な弾性波であれば人には聞こえなくてもよい。
【0070】
また、本実施例(実施例2)のオーバーヘッドコンソール2では、操作される接触部62毎に異なる周波数の音を出力し、判別するように構成したが、特にこのようにする必要はなく、操作される接触部62毎に波形や発生パターンが異なる音を発生させ、判別するように構成してもよい。
【0071】
このようにしても、スイッチとして機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オーバーヘッドコンソールを構成する各部の結合関係を示すブロック図である。
【図2】 自動車の車内におけるオーバーヘッドコンソールの位置を示す説明図である。
【図3】 実施例1のオーバーヘッドコンソール1の全体図である。
【図4】 実施例1のスイッチ操作部11が音を発生する仕組みを示す説明図である。
【図5】 スイッチ駆動制御処理を示すフローチャートである。
【図6】 実施例2のオーバーヘッドコンソール2の全体図である。
【図7】 実施例2のスイッチ操作部61の説明図である。
【符号の説明】
1、2…オーバーヘッドコンソール、11…スイッチ操作部、12…マイク、13…オーバーヘッドECU、14…通信装置、15…切り替えスイッチ、16…スピーカ、17…サンルーフ駆動モータ、18…ランプ類、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…駆動回路、25…携帯電話、26…緊急通報、31…天井、32…ルームミラー、33…運転席用サンバイザ、34…助手席用サンバイザ、41…操作部、42…長孔、42A…右側面、43…収納部、43A…扉、43B…押上部、44…ルームランプ、45…マップランプ、46…メインボード、47…緊急通報ランプ、48…イルミネーションランプ、49…名称、51…指、51A…爪、52、52A〜C…波形、61…スイッチ操作部、61A…表面部、62…接触部、62A…第1接触部、62B…第2接触部、63…指先、64…プリント基板、64A…半田、65…配線、66…IC、67…スピーカ、68…配線、69…通音孔、70…正弦波波形。

Claims (7)

  1. 手動操作される複数の操作部を有し、該複数の操作部の1つが操作された際に、該操作部と他の操作部とを識別可能な弾性波を発生する弾性波発生手段と、
    該弾性波発生手段の近傍に配置され、周囲の弾性波を電気信号に変換する信号変換手段と、
    前記各操作部毎に前記弾性波の電気信号を表す波形情報を記憶する記憶手段と、
    前記信号変換手段が変換した電気信号と、前記記憶手段に記憶された波形情報とを比較することにより前記手動操作された操作部を検知し、該操作部を表す信号を出力する弾性波判別手段と、
    備え、
    前記弾性波発生手段の各操作部には、使用者が指先でなぞることにより、前記各操作部毎に異なる弾性波を発生するための凹凸を有する操作面が形成されていることを特徴とする音式スイッチ。
  2. 前記操作面には、複数の凹凸を備え、
    前記記憶手段には前記波形情報として弾性波の発生パターンが記憶されており、
    前記弾性波判別手段は、前記信号変換手段が変換した電気信号と、前記記憶手段に記憶された弾性波の発生パターンとを比較すること
    を特徴とする請求項1に記載の音式スイッチ。
  3. 前記弾性波判別手段が出力した操作部を表す信号に基づいて、前記各操作部に対応する機器を駆動制御する駆動制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音式スイッチ。
  4. 前記弾性波判別手段は、前記手動操作された操作部を検知した際に、その検知結果を報知する駆動報知手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の音式スイッチ。
  5. 前記駆動報知手段は、音声により、前記手動操作された操作部を報知することを特徴とする請求項4に記載の音式スイッチ。
  6. 当該音式スイッチは、自動車の運転席近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の音式スイッチ。
  7. 当該音式スイッチは、前記自動車の車内を照射するランプの駆動スイッチとして、前記自動車の天井付近に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の音式スイッチ。
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