JP4002486B2 - 膝当てサポータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膝頭下部および側部に捲回して膝部関節痛の緩和と膝部の保護を図る膝当てサポータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、膝用サポータが、膝関節部位の捻挫や打ち身などの治療ないし症状の緩和のためなどに使用されており、種々の形式のものが知られている。
【0003】
例えば、膝サポータは、膝関節部の上下に、太股部下部から脛部上部にかけて締めつけて固定して、関節痛の緩和や運動後の関節部位の疲労や痛みの治癒になどに利用される。従来は、このような膝サポータには、筒状ないし袖状にした布を膝部に挿通したり、比較的細い伸縮性の布帯を巻付けて締めつけ固定するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の膝用サポータは、一定の力で膝関節部位ないしその上下位置で締め付けて、膝関節部位の苦痛や症状の緩和を図るものであった。このようなサポータは、膝関節部位に単に捲回するなどして簡単に装着できるものが好ましいけれども、装着して長時間にわたり使用されるうちに、サポータが関節部位から、横ずれしたり、外れたり、ずり落ちたりすることが屡々見られた。特に、頻繁に立ち座りしたり、歩行、運動などの膝の座屈するようなときは、膝サポータ膝所望位置から外れることが多かった。また、従来の膝サポータは、締め付けによって膝関節部に衝撃を与えるので、強く締め付けての長時間の装着により膝関節部を損傷するおそれがあった。
【0005】
上記の問題を解決するために、本出願人は、特願2001−300483において、膝の屈伸によるサポータの位置ずれを防止し、且つ膝の屈伸によりサポータが膝頭に与える衝撃を緩和するために、図9に示すような膝用サポータ60を開示している。この膝用サポータ60は、膝蓋骨部位を覆う膝当て部材62と、膝当て部材の側部に一端を取着し他端が膝当て布片に係合できる膝巻き部材63と、膝当て部材62に裏面に着脱可能に取着した衝撃吸収材65とから成っている。しかし、この膝用サポータ60は、膝が屈曲しにくく、膝回りがでサポータが突出する難点がある。
【0006】
また、本出願人は、既に、特願2001−155351に、装着時の膝の屈曲が比較的容易で、膝の屈伸によるサポータの位置ずれを防止するようにした膝用サポータ70を開示している。図10に示す膝用サポータ70は、膝裏用布片76が薄地の伸縮性軟質生地から成り、巻付け布片71、72が膝裏用布片76の左右側部に接合されて、左右に伸張し且つ二股状に分離しており、巻付け布片が、膝部の周囲に廻りこむようにして、その突片係合手段74が左右いずれか一方の巻付け布片の突片に設けて他方の巻付け布片の表側に着脱可能に係合している。さらにこの膝用サポータ70には、伸縮性軟質生地から成る覆い布片73が膝裏用布片76の一方の側部に取着され、膝部を覆い着脱可能な覆い布片係合手段75が覆い布片73の端部に設けられている。このサポータは、装着が比較的容易でなく、特に膝部の周囲が長い人には装着しにくいという難点がある。
【0007】
本発明は、膝関節の痛みの緩和および膝の保護を目的とした膝当てサポータであり、特に、装着時サポータの位置ずれがなく、サポータ自体が膝頭に与える衝撃が小さく、膝の屈折が非常に容易になしうる膝当てサポータを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、装着および締め付けがしやすく、かつコンパクトで装着時に膝回りが大きく突出しない膝当てサポータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のサポータは、膝頭下部および側部保護用の膝当てサポータであって、剛性材料の板状成形体から成る膝当て部材と、非伸縮性生地から成り膝当て部材の両端部と着脱自在に係合でき膝裏部に巻きつけて膝当て部材を保持する帯状の巻付け部材と、膝当て部材の裏面と着脱可能に固定できる弾力性のある衝撃吸収部材と、から構成されており、膝当て部材および衝撃吸収部材には、膝頭露出用の切り抜き部と、該切り抜き部の両側に凸部とを設け、膝当て部材の表面の少なくとも片側に巻付け部材の端部を係合する係合部を設けて、巻付け部材の膝巻きつけを上記係合部で調節可能となしたことを特徴としている。
【0009】
本発明の膝当てサポータは、膝当て部材と膝当て部材とにより、膝頭下部から膝裏側の廻りに締め付けて、この膝関節部位の苦痛や症状の緩和を図るものであるが、本発明おいては、膝当て部材を剛性のある硬質の材料の板状成形体とし、硬質板状の膝当て部材が、転倒時など膝下部を地面などに強打したときにも、障害物から受ける膝の損傷を保護するものである。衝撃吸収部材は、膝当て部材からの衝撃を緩衝するものである。当て膝部材と衝撃吸収部材に形成した切り込み部は、膝頭を露出させるように膝頭の周囲にある凹みに固定するので、サポータ自体が膝関節へ衝撃を及ぼすことが起こらず、また膝関節を容易に屈曲することができる。本発明の膝当てサポータは、衝撃吸収部材が、切りぬき部を、膝頭の周囲にある凹みに固定して、膝頭を覆わないので、サポータ装着後も膝回りが大きく突出せず、コンパクトにすることができる。
【0010】
他方、帯状の巻付け部材は、非伸縮性生地から成り、膝裏部方向に巻きつけて、その膝当て部材の両側部と着脱自在に係合でき、膝裏部を適度に締め付けると共に、膝当て部材を保持するものである。このサポータは、膝当て部材の係合部が、巻き付け部材の端部と係合して膝当て部材を固定するので装着しやすい。好ましくは、膝当て部材の両側にそれぞれ係合部が設けられ、サポータの締め付け時に両方の係合部を同時に係合すると容易に強く締め付けできる。
【0011】
本発明のサポータは、膝当て部材と巻付け部材とを環状に係合した伸縮性のない部材で固定するので、強い締め付けが可能であり、さらに、固定部材と膝との間に弾性を有する衝撃吸収部材を配置することにより、使用時に頻繁に膝関節を屈伸してもサポータが緩まず、ずれにくい。
【0012】
本発明のサポータは、膝当て部材の裏面と衝撃吸収部材の表面との固定に面ファスナーを用いることができる。膝当て部材の係合部に環状金具を用い且つ巻付け部材にはその端部を本体部に固定する面ファスナーを用いることができ、装着や締結が容易になるので好ましい。また、膝当て部材の係合部は、膝当て部材の表面に両端を固定して突起させた縦長部片を用いることもでき、係合部を膝当て部材と一体で成形できるので部品点数が減り製造工程を単純化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の膝当てサポータは、剛性材料の板状成形体から成る膝当て部材と、非伸縮性生地から成り膝裏部方向に巻きつける帯状の巻付け部材と、弾力性のある衝撃吸収部材とから構成される。
【0014】
膝当て部材は、膝頭直下の脛部を覆う可撓性のある剛直な板状成形体から成り、膝当て部材は、膝頭の下部および側部の曲面にに合わせて、丸みを帯びた湾曲状に成形されるのが好ましい。膝当て部材の上縁部中央付近には、切り抜き部が形成され、左右上部が突出している。切り抜き部は、V字ないしU字状に、あるいは滑らかな凹み状に形成するのが好ましい。切り抜き部は、装着時に膝頭直下に位置付けされ膝頭部を覆わないで、退避する。
【0015】
膝当て部材は、やや硬質材料から、剛性のある厚み形状に成形され、転倒時に膝下が地面に衝突しても、膝当て部材により衝撃が緩和される。このような材料には、ポリプロピレンなどのプラスチックや、鋼板などの金属などが、所望の形状に成形しやすいので好ましい。
【0016】
衝撃吸収部材は、膝当て部材と同様に上縁部中央付近に切り抜き部が形成され、左右上部が突出している。切り抜き部は、V字ないしU字状に、あるいは滑らかな凹み状に形成され、装着時に膝頭直下に位置付けされ膝頭部を退避する。衝撃吸収部材は、膝頭の下部および側部の曲面に合わせて、湾曲状に、ないしパンケーキ状に加工されて、装着感を良好にしている。
【0017】
衝撃吸収部材は、膝当て部材の裏面側に装着されて、膝部と直接ないし関接に接触するが、転倒などにより膝当て部材に衝撃があっても、衝撃吸収部材が、膝部への衝撃を緩和し、また膝当て部材が皮膚と直に接触しないようにしている。衝撃吸収部材の外形は、膝当て部材の外形より若干大きくして、膝当て部材の外縁よりはみ出すようにして、硬質の板状成形体の縁部が、膝部周辺に当たって傷付けるのを防止するのが好ましい。
【0018】
衝撃吸収部材は、膝当て部材の裏面側に着脱可能に取着されており、交換可能にしている。衝撃吸収部材が汗などで汚れた時には、衝撃吸収部材のみを取り外して洗えるので衛生的である。衝撃吸収部材と膝当て部材との係合手段としては、面ファスナを用いることができる。面ファスナは、衝撃吸収部材の表側にループ状表面を備えた布片を接着または縫合により固定してループファスナとし、膝当て部材の裏面にフックファスナ布片を固定することにより、衝撃吸収部材と膝当て部材とを係合することができる。
【0019】
膝当て部材は、その両側に、巻きつけ部材の端部と係合可能な係合部を有しており、その係合部の少なくとも一方は着脱可能にされて、巻きつけ部材の膝巻きつけの調整ができるように形成される。さらに、係合部の両方を、巻きつけ部材と着脱可能にすることにより、両側の係合部を用いて巻きつけ部材の引き締めができ、巻きつけ力の調節ができるので、装着後の締め付けと位置固定が容易になり、小さい力で強い締め付けが可能になる。
【0020】
着脱可能な係合手段としては、膝当て部材の表面に固定した金属やプラスチックからなる環状金具が利用できる。巻きつけ部材は、その端部が、環状金具に挿通して折り返しする形状にして、その端部を巻きつけ部材自身に着脱自在に係合できる構造とする。
【0021】
別の着脱可能な係合手段は、膝当て部材の板状成形体から突起した互いに離間する2つの突起部片と、これら突起部片に架設した縦長部片と、から成るものも好適に利用できる。
【0022】
巻付け部材は、両端部にフックファスナ布片と、本体部の表面にループファスナ布片と、を備えて、巻付け部材の端部を縦長部片に回し込んで折り返して巻付け部材の端部のフックファスナ布片を巻付け部材の本体のループファスナ布片に固定することにより膝当て部材と巻付け部材を着脱自在に係合するものがよい。縦長部材は、膝当て部材の表面から突出した状態で固定され、巻きつけ部材の挿通を容易にするのが好ましい。
【0023】
巻きつけ部材は、膝当て部材上の係合部に着脱可能に係合する端部を有するが、巻きつけ部材の先端部には面ファスナのフック布片を含んで、巻きつけ部材の本体表面には、先端部を係合できる面ファスナのループ側の布片を固定、巻きつけ部材の端部を係合部と着脱可能に係合できるようにすることができる。
係合の際には、巻きつけ部材の端部を上記の膝当て部材の係合部に挿通して、巻きつけ部材を適当な位置で折り曲げて巻きつけ部材表面のループファスナに端部を接触させることにより、巻きつけ部材が係合部と組み合った状態で、巻きつけ部材の端部が固定できる。このようにして、巻きつけ部材と膝当て部材とを係合することができる。
【0024】
両側の係合手段は、完全に平行に限らず、両側の係合手段の下側がいくらか狭くされて互いに傾斜して配置されているのが好ましい。このような係合部に巻付け部材を係合すると、巻付け部材の膝裏側が、膝当て部材に対して垂直よりやや下向きになるので、サポータの装着時に巻付け部材が膝裏よりいくらか下に巻き回され、サポータ装着時の膝の屈伸を容易にしている。
上記のように配置された係合部材を備えたサポータでは、締め付けを強くした場合に、膝当て部材がいくらか下向きに傾くので、膝当て部材の下側が膝部に強く押さえつけられて膝下部の締め付けが特に強くなり、膝部の痛みを効果的に緩和することができる。
【0025】
巻付け部材の裏面に極微量の放射線を発生する放射性マイナスイオン発生材を含むと、放射線とマイナスイオンとの相乗効果により膝部の血行を良くし、生理的代謝作用の促進、鎮痛消炎に効果があると期待される。
【0026】
【実施例】
実施例1
図1(A)および図2(A)において、膝当て部2は、板状成形体のシェル21と、シェル21の上縁部中央付近に切り抜き部24と、この例は、係合部として環状金具22とから成っている。
シェル21は、ポリプロピレンから比較的薄肉に形成されて、剛直であるが、引張りにより適度に撓む程度の強度を有してりおり、装着すべき膝頭の下部および側部と衝撃吸収部材との丸みに合わせて、湾曲状に成形される。
【0027】
シェル21の両側には、環状金具22を非伸縮性の帯状生地からなる金具固定部材23によって固定した係合部が形成されている。係合部は、金具固定部材23の一端を環状金具22に挿通し折り返して他端と重ねて環状金具22をくくり、シェル21の両側に帯状生地を縫合して固定して、構成される。両側の環状金具22、22は、図1(A)の如く、上側が広く下側が狭まるように互いに傾斜して固定されている。シェル21の裏面には、フック側の面ファスナ26が固定されており、衝撃吸収部材4と着脱可能に係合する。
【0028】
図1(B)と図2(B)は、巻付け部材3を示すが、巻付け部材3は非伸縮性の生地からなり、本体部35と、その両側に、面ファスナを成すフックファスナ布片からなる端部32とを備えている。本体部35は、ポリウレタンフォームの両面に非伸縮性布地を接着したラミネート生地を用いており、環状金具を通すことのできる幅に形成され膝回りに合わせて巻付け部材の長さを調節する調節部36と、膝裏から膝側部に接触して締めつける幅広部37と、を備えて成る。本体部35の調節部36の表面31には、フックファスナ布片としてポリエステルのパイル状生地が用いられ、端部32のフックと着脱自由に係合する。
【0029】
衝撃吸収部材であるパッド4は、上記シェルの外形より若干大きく形成されており、弾性で肉厚のある発泡体と、その両面に布地を貼着したものから成る。図1(C)および図2(C)の例は、芯材に比較的肉厚のポリウレタンフォームを使用し、その表面46にループ状のポリエステル生地と、裏面41にポリエステル生地と、を接着している。パッド4の表面46が膝当て部材2の面ファスナ25と着脱可能に固定される。パッド4には、膝頭を露出するための切り抜き部44が形成され、さらにパッド4全体を、膝頭の下部および側部に合うように湾曲状にしている。
【0030】
図3は、本発明の膝当てサポータ1を組み立てた外観を示すが、膝当て部材2は、そのフックファスナ26にパッド4の表面46を係合して固定される。また、巻付け部材3は、その端部32の先端を、膝当て部材2の両端に固定された環状金具22に挿通して、折り返し、その端部32のフックファスナを巻付け部材3の調節部36の表面31のループファスナであるパイル生地に接合して固定する。これにより、膝当て部材2と巻付け部材3とを係合して、サポータ1としている。
【0031】
図4に、膝部に装着したサポータ1を示すが、パッド4と膝当て部材と2が、巻付け部材3によって締め付けられて、膝頭下部および側部に位置するように固定されている。この際、膝頭は、パッド4の切り抜き部44と膝当て部材2の切り抜き部24とから露出させて、サポータ1を装着する。膝頭の側部は、パッド4の切り抜き部44両側の凸部45と膝当て部材の切り抜き部24両側の凸部25とにより圧迫され、さらに外部の衝撃から保護される。
【0032】
両側の係合部27、27の環状金具22、22が、図4と図5に示す如く、係合手段の下側でいくらか狭くなるように互いに傾斜して配置されているので、巻付け部材3の幅広部37が、膝裏にかかることなく、脹脛(ふくらはぎ)の上部傾斜部に係止して、サポータをしっかり装着することができる。また、このように配置した係合部27、27では、サポータ1の締め付けを強くすると、膝当て部材が矢印Bの方向に傾き、膝下部を特に強く圧迫することができる。
【0033】
本発明の膝当てサポータでは、装着後の締め付けに巻付け部材3の両方の端部32を用いることができ、例えば、図5に示すように、両手で各々の端部32を持って、矢印Fの方向に引くことにより、小さい締め付け力で、容易に強い締め付けが可能である。また、図5のような締め付け方法によると膝裏に接する幅広部37の位置が動かないので、締め付け時に巻付け部材によって膝裏の皮膚が引張られ擦られることがない。
【0034】
巻付け部材の裏面には、放射性マイナスイオン発生剤を含んでおり、該マイナスイオン発生材は、軽微の放射性物質の微粉末を樹脂液に混合したペーストを点状に印刷して形成されている。図2(B)及び、図3に示すように、巻付け部材の裏面33に、マイナスイオン発生剤を含む樹脂が、装着時に脚部に接触する幅広部37の全面および調節部36の一部に点状に接着されている。
【0035】
実施例2
この例は、上記実施例1の係合部に、シェルに縦長部材27を一体に形成した例を示している。図6(A)および図7(A)において、膝当て部2は、板状成形体の比較的薄肉のシェル21と、上縁部中央付近に切り抜き部24と、係合部としてシェル両側に縦長部材27と、から成っている。
【0036】
シェル21は、上例と同様に、ポリプロピレンから縦長部材27と共に一体に薄肉の成形体とされ、膝頭の下部および側部の丸みにに合わせて、丸みを帯びた湾曲状に成形される。
【0037】
係合部として縦長部材27は、膝当て部材の上記シェル21に突起した2つの離間した突起部片28、28と、これら突起部片に架設した縦長部片27と、を一体に備えている。突起部片28、28の間のシェル21は刳りぬかれており、縦長部片27と、シェル21との間は、巻き付け部材の少なくとも端部側が挿通可能に離れている。このような縦長部材27は、シェルり両側に左右に一対として、設けて、帯状巻き付け部材3の両方の端部36、36が、それぞれ、縦長部材27に廻し込んで、折り返し係合できるようにされている。この実施例においても、図6(A)に示すように、両側の縦長部材27、27は、互いに上側が広がり下側が狭まるように傾斜して配置されている。
【0038】
巻付け部材3は、両端部36、36にフックファスナ布片と、本体部の表面にループファスナ布片と、を備えて、巻付け部材の端部を縦長部片27に回し込んで折り返して巻付け部材の端部のフックファスナ布を巻付け部材の本体のループファスナ布片に固定することにより膝当て部材と巻付け部材を着脱自在に係合している。
【0039】
図6(B)および図7(B)に示す巻付け部材3は、非伸縮性の生地からなり、本体部35と、その両側にフックファスナ布片からなる端部32とを備えている。本体部35は、ポリウレタンフォームの両面に非伸縮性布地を接着したラミネート生地を用いており、シェル21の係合部の開口部29に挿入可能な幅に形成され、膝回りに合わせて巻付け部材の長さを調節する調節部36と、膝裏から膝側部に接触して締めつける幅広部37と、を備えて成る。本体部35の調節部36の表面31には、ポリエステルのパイル状生地が用いられ、端部32のフックと着脱自由に係合する。
図6(C)および図7(C)に示すパッド4は、上記実施例と同様に形成されている。
【0040】
本実施例の膝当てサポータ1は、図8に示すように組み立てられ、面ファスナによって膝当て部材2にパッド4が固定され、膝当て部材2の両側に巻きつけ部材3が着脱可能に係合されている。巻付け部材3は、端部32を縦長部材27の下に挿通して表側に折り返し、巻付け部材3の調節部36の表面31に端部32のフックファスナを接合することにより、膝当て部材2と巻付け部材3とが係合される。
【0041】
本発明の膝当てサポータの装着方法および締め付け方法は、実施例1と同様にすることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の膝当てサポータは、膝部への固定が剛性材料からなる膝当て部材を非伸縮性の巻付け部材とを係合して成されるので強い締め付けが可能で、これにより疼痛の緩和や疲労の改善に有効になる。また膝当て部材と脚部前面との間に弾力性のある衝撃吸収部材を配することによりサポータ自体のの締結による膝頭への衝撃を緩和し、且つサポータのずれを防止する。
【0043】
本発明のサポータは、膝頭下部および側部を圧迫することにより、膝関節の痛みを緩和すると同時に、剛性材料からなる膝当て部材を配置したので、転倒時などに地面で強打しやすい膝頭の下部を保護し膝部の負傷を未然に防ぐ効果もある。
【0044】
本発明のサポータは、膝頭を露出させるように衝撃吸収部材および膝当て部材に衝撃吸収部材のV字ないしU字の切り抜き部を備えており、膝関節への衝撃がなく、膝関節が屈曲しやすいサポータとすることができる。また、衝撃吸収部材が膝頭の周囲にある凹みに固定されるので、サポータ装着後も膝回りが大きく膨出せず、サポータの上に通常の衣服を着用できる。
【0045】
本発明では、膝当て部材と衝撃吸収部材とを着脱可能に固定することにより、装着時に衝撃吸収部材の脱落を防止し、装着中に衝撃吸収部材のずれを防止し、さらに装着後に衝撃吸収部材のみを取り外して洗うことができる。
【0046】
着脱可能な固定手段に面ファスナーを用いることができ、特に、膝当て部材に面ファスナーのフック側、衝撃吸収部材に面ファスナーのループ側を設けることにより、衝撃吸収部材が洗いやすく且つ製造が容易になる。
【0047】
本発明のサポータは、膝当て部材に環状金具を固定し、巻付け部材の両端部に面ファスナーのフック布片を備え、且つ巻付け部材の本体部の表面にループ布片を備えており、巻付け部材の端部を環状金具に挿通して折り返して、巻付け部材の端部と巻付け部材の本体とを面ファスナーで固定して膝当て部材と巻付け部材とを係合すると、着脱自在でかつ巻付け部材の長さが自由に調節でき、多くの膝周囲長さの人で共用可能になる。
【0048】
本発明のサポータは、膝当て部材の表面に縦長部材を一体で成形して、巻付け部材の両端部に面ファスナーのフック布片を備え、且つ巻付け部材の本体部の表面にループ布片を備えており、縦長部材の下部に巻付け部材の端部を挿通して折り返し、巻付け部材の端部と巻付け部材の本体とを面ファスナーで固定して膝巻き部材と巻付け部材とを係合すると、着脱自在でかつ巻付け部材の長さが自由に調節でき、多くの膝周囲長さの人で共用可能になると共に、膝当て部材と縦長部材とを同一工程で形成できるので製造工程を減少できる。
【0049】
本発明の膝当てサポータでは、膝当て部材を装着部位に合わせて湾曲状に成形加工すると、サポータの装着感がよくなり、膝頭の下部および側部を均等にかかる圧力を均一にできる。
【0050】
本発明では、脚部に接触する巻付け部材の裏面に、放射性マイナスイオン発生剤を接着することにより、サポータの締め付けによる作用に加え、膝部の血行改善、生理的代謝作用の促進、鎮痛消炎などの相乗効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る膝当てサポータの各構成部材(A〜C)の正面図である。
【図2】 本発明の実施例に係る膝当てサポータの各構成部材(A〜C)背面図である。
【図3】 本発明の実施例に係る膝当てサポータの斜視図である。
【図4】 本発明の実施例に係る膝当てサポータを身体膝部に装着した外観図である。
【図5】 本発明の実施例に係る膝当てサポータを身体膝部に締め付ける方法の一例を示す外観図である。
【図6】 本発明の別の実施例に係る膝当てサポータの各構成部材(A〜C)の正面図である。
【図7】 本発明の別の実施例に係る膝当てサポータの各構成部材(A〜C)背面図である。
【図8】 本発明の別の実施例に係る膝当てサポータの斜視図である。
【図9】 膝用サポータの一例を示す図である。
【図10】 膝サポータの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 膝当てサポータ
2 膝当て部材
21 シェル
24 シェル切り抜き部
25 シェル凸部
3 巻付け部材
32 巻付け部材端部
4 パッド
44 パッド切り抜き部
45 パット凸部

Claims (9)

  1. 膝頭下部および側部保護用の膝当てサポータであって、剛性材料の板状成形体から成る膝当て部材と、非伸縮性生地から成り膝当て部材の両側部に係合でき膝裏部に巻きつける帯状の巻付け部材と、膝当て部材の裏面と着脱可能に固定できる弾力性のある衝撃吸収部材と、から構成され、
    膝当て部材および又は衝撃吸収部材には、上縁部に膝頭露出用の切り抜き部を形成し、
    膝当て部材の表面の少なくとも片側に巻付け部材の端部に着脱自在に係合する係合部を設けて、該係合部で巻付け部材の膝巻きつけを調節可能となした膝当てサポータ。
  2. 上記の係合部を膝当て部材の表面の両側に設けて、巻付け部材の膝巻きつけを膝当て部材の当該両側の係合部で調節可能となした請求項1に記載の膝当てサポータ。
  3. 膝当て部材の裏面と衝撃吸収部材の表面とを面ファスナーにより着脱可能に固定した請求項1又は2に記載の膝当てサポータ。
  4. 上記の面ファスナーが、膝当て部材の裏面に設けたフックファスナ布片と、衝撃吸収部材の表面に設けたループファスナ布片とから成る請求項3に記載の膝当てサポータ。
  5. 上記の係合部が、膝当て部材にくくりつけた環状金具を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の膝当てサポータ。
  6. 上記の係合部が、膝当て部材に離間して突起した2つの突起部片と、突起部片に架設した縦長部片と、から成る請求項1ないし4のいずれかに記載の膝当てサポータ。
  7. 巻付け部材が、両端部にフックファスナ布片と、本体部の表面にループファスナ布片と、を備えて、巻付け部材の端部を環状金具に挿通して折り返して巻付け部材の端部のフックファスナ布片を巻付け部材の本体のループファスナ布片に固定することにより膝当て部材と巻付け部材とを着脱自在に係合した請求項1ないし6のいずれかに記載の膝当てサポータ。
  8. 膝当て部材が、板状の成形体の裏面側に湾曲して成形されて成る請求項1ないし7のいずれかに記載の膝当てサポータ。
  9. 巻付け部材の裏面に放射性マイナスイオン発生剤を含む請求項1ないし8のいずれかに記載の膝当てサポータ。
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