JP4002138B2 - 電気かみそり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、かみそりヘッドおよび電装品ユニットを含む作動ユニットと、作動ユニットを収容する筒状の本体ケースと、本体ケースの外面に固定されるスイッチパネルと、モーターへの通電を制御するスイッチ機構とを含む電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気かみそりは、本出願人の出願に係る特開2000−42264号公報に公知である。そこでは、作動ユニットと、作動ユニットを収容する筒状の本体ケースと、その底面を塞ぐ底ケースと、本体ケースの前面側に配置されるスイッチ機構などで電気かみそりを構成している。作動ユニットは、かみそりヘッドと電装品ユニットとを含み、かみそりヘッドが本体ケースに対して上下浮動できるように支持してある。本体ケースと、ケース内部に収容される電装品ユニットと、底ケースとの三者は、底ケースの下面側からねじ込んだビスで一体に締結してある。スイッチ機構は、本体ケースの前面に圧嵌固定される平板状のスイッチパネルと、スライドノブと、スライドノブのスライド動作を回転動作に変換する外レバーおよび内レバーと、内レバーでオフ位置とオン位置とにスライド操作されるスイッチ片などで構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の電気かみそりでは、上下両面が開口する本体ケースの内部に作動ユニットを収容したうえで、本体ケースとは別に設けた底ケースで本体ケースの底開口を塞いでいる。そのため、底ケースの分だけ電気かみそりの構成部品点数が増える。とくに、水洗い可能に構成した電気かみそりにおいては、本体ケースの内部の電装ユニットを保護する必要上、本体ケースの上部開口と、本体ケースと底ケースとの間をそれぞれシールする必要があり、シール構造が複雑になる。
【0004】
スイッチパネルは上下に長い盾形に形成してあり、本体ケースの前面に凹み形成した装填凹部に嵌め込み固定してある。そのため、ひげそり時に毛屑がパネル表面に降りかかるのを避けられず、スイッチパネルと装填凹部との間の隙間や、スライドノブの内面に毛屑や埃が詰まりやすい。スイッチパネルの周縁数箇所に係合爪を設け、装填凹部の係合溝に該係合爪を圧嵌係合して固定するので、外部から左右方向の衝撃荷重を受けた場合に充分な係合強度を確保できず、例えば落下衝撃などでスイッチパネルが本体ケースから脱落することがある。
【0005】
この発明の目的は、本体ケースを含むケース構造の構成部品点数を減らして、ケース構造およびこれに付随する密封構造の簡素化を実現し、その分だけ製造コストを減少できる電気かみそりを提供することにある。この発明の目的は、本体ケースの前面に設けられるスイッチパネルまわりへの毛屑などの目詰まりを解消でき、強い衝撃力を受けた場合でも、組み付け状態を維持し続けることができる、頑丈なスイッチパネルを備えた電気かみそりを提供することにある。この発明の目的は、構造強度に優れたスイッチパネルを備えており、スイッチパネルと本体ケースとの協同作用によって、高度の強度耐久性を発揮する電気かみそりを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の電気かみそりは、かみそりヘッド2Bと電装品ユニット2Aとを含む作動ユニット2と、作動ユニット2を収容する筒状の本体ケース1と、本体ケース1の外面に固定されるスイッチパネル3と、モーター26への通電を制御するスイッチ機構とを含み、スイッチ機構が、スイッチパネル3の内外面に組み付けられた外操作機構42Aと、本体ケース1内に組み付けられてモーター26の給電路をオン状態とオフ状態とに切り換える内操作機構42Bとで構成されており、両操作機構42A・42Bが、本体ケース1に開口した通口56を介して連動可能に連結されている。
【0007】
外操作機構42Aは、スイッチパネル3の外面に配置されて往復スライド自在に支持されたスイッチノブ6と、スイッチパネル3の内面に配置されてスイッチノブ6と同行スライドするロック片44と、ロック片44のスライド動作を揺動動作に変換する第1レバー45とを含んでいる。内操作機構42Bは、本体ケース1の内面に配置されて第1レバー45の動作を受け継ぐ第2レバー46と、第2レバー46で往復スライド操作されるスイッチピース47とを含んでいる。
【0008】
スイッチノブ6は、スイッチパネル3に開口したスライド穴43で上下スライドのみ自在に支持されたノブ6aと、ノブ6aで出没自在に支持されるボタン6bとからなる。ロック片44は、ノブ6aに同行スライド可能に連結される枠体48と、ボタン6bでロック解除操作されるロック腕49と、枠体48の下部に設けたクリック腕50とを一体に備えている。第1レバー45は、揺動のみ自在に支持されて、その揺動先端がロック片44に連結されている。スイッチノブ6がオフ位置にあるとき、ロック片44の枠体48の一部と、第1レバー45の揺動基部とが前後に重なるようにする。
【0009】
かみそりヘッド2Bが本体ケース1に対して上下動自在に支持されている。本体ケース1は上面のみが開口する状態で有底筒状に形成されており、本体ケース1の上面開口からケース内に装填した電装品ユニット2Aが、ケース底壁の側からねじ込んだビス38で本体ケース1に締結されている。
【0010】
本体ケース1の開口と、本体ケース1の開口から突出するかみそりヘッド2Bとの間は、かみそりヘッド2Bと電装品ユニット2Aとの間に装着したシール体15で封止することができる。
【0011】
本体ケース1の前面から両側面にわたって、他のケース部位から段落形成された装着部9が設けられており、前壁3aと左右の側壁3bを含んで樋体断面状に形成したスイッチパネル3が、装填部9に装着固定されている。
【0012】
【発明の作用効果】
この発明では、かみそりヘッド2Bが本体ケース1に対して上下動自在に支持された電気かみそりにおいて、本体ケース1を上面のみが開口する有底筒状に形成して、従来必須であった底ケースを省略したので、底ケースを省略できる分だけ構成部品点数と組み立ての手間を減らせるうえ、ケース構造およびこれに付随する密封個所数が減少し、全体として電気かみそりの製造に要するコストを削減化できる。また、本体ケース1の上面開口からケース内に装填した電装品ユニット2Aは、ケース底壁側からねじ込んだビス38で本体ケース1に直接に締結するので、作動ユニット2と本体ケース1とを強固に締結して一体化でき、底ケースが介在する場合に比べて本体ケース1の構造強度が格段に向上する。
【0013】
【発明の作用効果】
スイッチパネル3の内外面に組み付けられる外操作機構42Aと、本体ケース1内に組み付けられる内操作機構42Bとでスイッチ機構を構成し、本体ケース1に開口した通口56を介して両操作機構42A・42Bが連動可能に連結されていると、本体ケース1に1個の通口56を設けるだけで、外操作機構42Aの動作を内操作機構42Bに伝えることができるので、通口56における防塵あるいは防水のためのシール構造が簡素化する。
【0014】
かみそりヘッド2Bと電装品ユニット2Aとの間にシール体15を装着し、このシール体15で本体ケース1の開口とかみそりヘッド2Bとの間が封止されていると、浮動支持されたかみそりヘッド2Bが傾動変位する場合にも、かみそりヘッド2Bの動きに影響を受けることなく本体ケース1の開口とかみそりヘッド2Bとの間をシールでき、異物の侵入を嫌う電装品ユニット2Aを確実に保護できることになり、とくに電気かみそりを水洗い可能に構成する場合の防水機能が確実なものになる。1個のシール体15のみで封止開口をシールできるのでシール構造の簡素化も図れる。
【0015】
本体ケース1の前面から両側面にわたって、装着部9を段落ち状に形成したうえで、前壁3aと左右の側壁3bとを含んで樋体断面状に形成したスイッチパネル3を装填部9に装着固定する電気かみそりによれば、スイッチパネル3と本体ケース1との接合縁の全てないしは殆どの部分を、本体ケース1の左右両側に位置させることができる。従って、ひげそり時に毛屑がスイッチパネル3の前表面に降りかかったとしても、毛屑がスイッチパネル3の周縁隙間やパネル内部に入り込む余地がなく、電気かみそりを常に清潔な状態で使用できる。スイッチパネル3が装着部9に装着された状態においては、その左右の側壁3bが本体ケース1の両側面へ回り込むので、例えば左右方向の外力がスイッチパネル3に衝撃的に作用したとしても、側壁3bと本体ケースとの協同作用で先の外力を受け止めることができる。従って、強い衝撃力を受けても、スイッチパネル3が本体ケース1から脱落するのを確実に防止して、その組み付け状態を維持し続けることができる。樋体断面状に形成したスイッチパネル3は、従来の平板状のスイッチパネルに比べて、より高度の構造強度を発揮し、その分だけスイッチパネル3の頑丈さが向上する。
【0016】
スイッチパネル3の内外にロック片44およびスイッチノブ6を同行スライド可能に配置し、ロック片44とこれに連結した第1レバー45とで、ロック片44のスライド動作を揺動動作に変換するようにしたスイッチ機構によれば、スイッチノブ6をスライド操作するときの操作力或いはスイッチノブ6に加わる外力を先ずロック片44で受け止めて、スイッチノブ6の操作力或いはスイッチノブ6に加わる外力が、小部品である第1レバー45に直接作用するのを防止できるので、第1レバー45の耐久性を向上できる。第1レバー45の動作を本体ケース1内の第2レバー46に伝えて、スイッチピース47をスライド切り換え操作できるようにすると、本体ケース1に設けた通口56を円孔で形成して、通口56と第1レバー45との間の隙間を、構造が簡単なシールリング57で確実に封止できる。
【0017】
スイッチノブ6がオフ位置にあるとき、ロック片44のロック腕49はスイッチパネル3の受リブ51に受け止められて上方へのスライドが規制されている。ボタン6bを押し込みロック腕49を係合解除した後、スイッチノブ6全体をスライド操作すると、スイッチノブ6をオン状態に切り換えることができる。このとき、ロック腕49を支持する枠体48に押し込み力が作用し、本体ケース1側へ弾性変形しようとする。しかし、ロック片44の枠体48の一部と、第1レバー45の揺動基部とが前後に重なるようにしたスイッチ機構によれば、スイッチノブ6の押し込み力は枠体48を介して第1レバー45で受け止めて、枠体48が弾性変形するのを防止できるので、ロック腕49を受リブ51から確実に係合解除操作できる。また、スイッチノブ6の押し込み力を受けた第1レバー45を第2レバー46に押し付けて両レバー45・46を確りと嵌合でき、第1レバー45の揺動動作が確実に第2レバー46に伝わり、スイッチピース47を適正に切り換えることができる。
【0018】
【実施例】
図1ないし図14はこの発明に係る電気かみそりの実施例を示す。この電気かみそりは水洗い清掃できるように構成してある。図1ないし図4において、電気かみそりは本体ケース1と、本体ケース1に差し込み装填される作動ユニット2と、本体ケース1の前側外面に装着されるスイッチパネル3と、ケース後面の上下に配置されるきわぞり刃ユニット4および切換ノブ5などを備えている。スイッチパネル3の上下には、モーター起動用のスイッチノブ6や、運転状態を表示する表示灯7などを設けてある。
【0019】
図3において本体ケース1は、上面のみが開口する有底筒状のプラスチック成形品からなり、その前面および側面前部をそれぞれケース後半部よりも段落ち状に形成して、スイッチパネル3が装着される装着部9を形成し、装着部9の左右両側面には係合爪10が4個ずつ突出形成されている。装着部9の周囲の段部には、縦長の係合溝11が断続的に形成してある。本体ケース1の底部には、図6に示すように充電用のソケット穴12が下向きに開口する状態で凹み形成されている。
【0020】
図3においてスイッチパネル3は、前壁3aと、前壁3aの左右両側に後ろ向きに延びる左右の側壁3bと、前壁3aの下端につながる底壁3cとを一体に備えた樋体状のプラスチック成形品からなる。各側壁3bの内面上下には、先の係合爪10と係合する係合凹部13を設け、側壁3bの周側縁に先の係合溝11で受け止められる接合片14を突設してある。スイッチパネル3を装着部9に被せ付け、図7に示すようにその接合片14を係合溝11に差し込み係合しながら、係合凹部13を係合爪10に圧嵌係合することにより、スイッチパネル3は本体ケース1に一体化できる。この組み付け状態において、左右の側壁3bの外面は本体ケース1のケース後半部の表面と滑らかに連続している(図3参照)。スイッチパネル3にはスイッチノブ6を含むスイッチ構造を設けるが、その詳細は後述する。
【0021】
図1において作動ユニット2は、下半側の電装品ユニット2Aと、その上部に設けられるかみそりヘッド2Bとからなり、これら両者2A・2Bの間にキャップ状の防水シール(シール体)15を設けてある。電装品ユニット2Aは、プラスチック成形品からなるフレーム16に、2次電池17と、スイッチやLED、および電子部品などが実装された回路基板18を組み付けて構成してある。フレーム16の上部にはモーター収容部19を一体に設けてあり、このモーター収容部19と後述するモーターホルダー31との間に防水シール15を被せ付けてある。フレーム16の下端には、左右一対のねじボス20を設け、その間に充電用の一対のプラグピン21が配されている。
【0022】
かみそりヘッド2Bは、回転式の内刃23、外刃24および外刃ホルダー25を含むひげそりブロックと、モーター26と、モーター動力を内刃23や先のきわぞり刃ユニット4へ伝える伝動機構などで構成されている。
【0023】
図4および図5において、ひげそりブロックは、ヘッドベース28およびヘッドフレーム29と、ヘッドフレーム29の下部を前後に挟んでギヤ室を区画する前後一対の伝動ケース30などを外殻体にして構成してある。モーター26は、ヘッドベース28の下面に固定したモーターホルダー31に収容してある。モーター26の出力軸とヘッドベース28との間は、防水シール32で封止してある。モーターホルダー31の上部には環状壁を形成してあり、この環状壁とヘッドベース28とで防水シール15の上部を挟持して封止している。モーター26の動力は、ギヤ室内に配置したフェースギヤ33や、ヘッドフレームの側面に沿って配置したギヤトレイン34を介して内刃23に伝わり、さらに偏心カム35を介してきわぞり刃ユニット4に伝わる。
【0024】
図5に示すように、モーターホルダー31をフレーム16のモーター収容部19で浮動支持することにより、かみそりヘッド2Bの全体は、前後・左右に傾動変位でき、さらに上下に変位できる。かみそりヘッド2Bの浮動支持構造は、左右一対のばね36でかみそりヘッド2Bを押し上げ付勢して浮動支持したうえで、モーターホルダー31とモーター収容部19との間に設けた抜止め構造37で、かみそりヘッド2Bを抜け止め状に保持する。かみそりヘッド2Bの全体が上下動することによって、ひげそり時の肌への負担を軽減することができる。また、かみそりヘッド2Bは、前後および左右へも傾動変位できるので、肌の凹凸に追随しながら確実にひげそりを行える。
【0025】
上記構成の作動ユニット2を本体ケース1に上方から差し込み装填し、図6に示すごとくケース底に下方から挿通したビス38をねじボス20にねじ込むことにより、作動ユニット2を本体ケース1と一体化できる。この組み付け状態において、防水シール15の周側面が本体ケース1の周壁内面に密着して、電装品ユニット2Aと本体ケース1との間を封止する。ねじボス20、およびソケット穴12内へ突出するプラグピン21は、それぞれシールリング39で封止される。
【0026】
スイッチノブ6を含むスイッチ機構を図8以下に示す。スイッチ機構は、スイッチパネル3の内外面に組み付けられる外操作機構42Aと、本体ケース1の内部に組み付けられる内操作機構42Bとからなる。外操作機構42Aは、スイッチノブ6と、ロック片44と、第1レバー45とで構成する。内操作機構42Bは、第2レバー46とスイッチピース47とで構成する。
【0027】
スイッチノブ6は、スイッチパネル3に開口したスライド穴43で上下スライドのみ自在に支持される円盤状のノブ6aと、ノブ6aの中央に組み付けられるロック解除用のボタン6bとで構成してあり、ボタン6bを押し込み操作した状態でのみノブ6aを上下スライドできる。ノブ6aの内面左右には、スライド穴43に係合する一対の脚片6cを突設してある。スイッチパネル3の内面には、ノブ6aに同行して上下スライドするロック片44と、ロック片44の上下スライド動作を往復揺動動作に変換する第1レバー45とを設けてある。第1レバー45の揺動動作は本体ケース1内に設けた第2レバー46へ伝えられ、この第2レバー46でスイッチピース47を上下にスライド操作することにより、モーター26への通電状態をオン状態とオフ状態とに切り換える。
【0028】
ロック片44は、四角形状の枠体48と、枠体48の内部に設けた十文字状のロック腕49と、枠体48の下部に設けたクリック腕50とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。枠体48は脚片6cを介してノブ6aと連結してある。具体的には、脚片6cの先端に一体で成形された爪を枠体48の貫通孔に抜け止め状に挿通している(図9、図10参照)。これにより、ロック片44をスイッチノブ6で上下にスライド操作できる。ノブ6aが下方のオフ位置にあるとき、ロック腕49の上縁がスライド穴43の内面上縁に設けた受リブ51に接当するので、スイッチノブ6は上方スライドできない。ボタン6bを押し込み操作すると、ロック腕49が本体ケース1側へ弾性変形して受リブ51から離れるので、この状態ではスイッチノブ6を上方スライドできる。ノブ6aをオンオフ切り換え操作するとき、一対のクリック腕50は、スイッチパネル3の内面に設けた節動ピン52を弾性変形しながら上下に乗り越えてクリック感を生じさせ、さらに各切り換え位置を保持する。
【0029】
第1レバー45はスイッチパネル3の内面に設けたレバーピン53で揺動可能に支持してあり、その揺動先端の受動ピン54がクリック腕50の上部の連動溝61に差し込み連結してある。第1レバー45の揺動基端には操作軸55を突設してあり、この操作軸55で本体ケース1内に設けた第2レバー46が揺動操作される。そのために、本体ケース1の前壁に通口56を開口してあり、操作軸55が通口56から本体ケース1内に臨んでいる。通口56と操作軸55との間はシールリング57で封止する。操作軸55の先端側は非円形断面状に形成してあり、この軸部分を第2レバー46の揺動中心の係合溝58に差し込み係合することにより、第2レバー46を揺動操作できる。第2レバー46はフレーム16で揺動自在に支持してあり、その揺動先端のピン59がスイッチピース47の連動溝60に係合している。
【0030】
スイッチノブ6、ロック片44、第1レバー45の三者はスイッチパネル3に組み付けてあり、スイッチノブ6がオフ位置にあるとき、図9および図10に示すように、ロック片44の枠体48の下部内面に第1レバー45の揺動基部が覆い被さる。つまり、スイッチパネル3に内面にロック片44が隣接し、枠体48の下部内面に第1レバー45の揺動基部が隣接している。この前後方向の位置差を得るために、図8に示すごとくレバーピン53の下方に部分円弧状のリブ63を突設し、このリブ63で第1レバー45の揺動基部を受け止めている。ロック片44のクリック腕50は、枠体48よりも本体ケース1側に位置ずれする状態で段落ち状に形成してある。オフ状態のスイッチ機構を図11に、オン状態に切り換えた同機構を図12にそれぞれ示している。
【0031】
上記のように、枠体48の下部と第1レバー45の揺動基部とが前後に重ねて配置されていると、ボタン6bを押し込み操作してロック腕49を係合解除した後、スイッチノブ6全体をスライド操作するときに、スイッチノブ6(ノブ6a、ボタン6b)の押し込み力が枠体48を介して第1レバー45で受け止められ、枠体48が弾性変形するのを防止できるので、ロック腕49を受リブ51から確実に係合解除操作できる。とくに、スイッチノブ6に予期しない外力が加わってもロック腕49が受リブ51から解除されることがない。つまり、衝撃によって容易にロック腕49の係合が解除されてしまうと、スイッチノブ6が不用意にスライド動作し、これによってモーター26が駆動して電池17を無駄に消費するおそれがあるが、第1レバー45の規制作用によって、ロック腕49が受リブ51から解除されることを確実に防止し、先のような問題を解消できる。
【0032】
また、スイッチノブ6の押し込み力を受けた第1レバー45を第2レバー46に押し付けて両レバー45・46を確りと嵌合できるので、第1レバー45の揺動動作を確実に第2レバー46に伝え、スイッチピース47を適正に切り換えることができる。上述したようにスイッチノブ6とロック片44は脚片6cを介して連動可能に連結されるが、この連結部(固定部)を境界線として、その上方側にロック腕49を位置させ、下方側に第1レバー45の受動ピン54が係合する連動溝61を形成しているので、ボタン6bの押し込み力を受けて枠体48が本体ケース1側に変形しようとしても、上記連結部(固定部)でその動きが規制されることで、第1レバー45の受動ピン54と連動溝61との連結外れを防止できる。
【0033】
内刃23ないし外刃24を清掃するために、図13および図14に示す清掃具65が用意される。清掃具65は、ホルダー66と、ホルダー66内に配置されて回転自在に軸支した回転ブラシ67と、ホルダー66の後面下部に直線状に植設された横向きのブラシ68とからなる、ホルダー66は下向きに開口する断面逆U字状のケース部69と、ケース部69の後面下部に膨出されて横向きに開口するソケット70とを一体に形成したプラスチック成形品からなり、ケース部69の上半部の前後に、縦長の通水口71の一群が一定間隔置きに通設されている。ケース部69の前後壁の下端縁には、それぞれ内刃フレーム72に係合する弾性爪73が左右方向に2個ずつ形成してある。回転ブラシ67はケース部69の内面上方に配置し、ブラシ68はソケット70に装着固定されている。
【0034】
清掃具65を内刃フレーム72に装着した図13の状態において、回転ブラシ67は内刃23の周面に接触しており、従ってスイッチノブ6をオン操作して内刃23を回転駆動すると、回転ブラシ67が内刃23と逆向きに回転駆動されて、螺旋刃に付着した毛屑や皮脂などを除去できる。このとき、内刃フレーム72に装着したホルダー66で、伝動ケース30に設けた安全スイッチ74を押し込んで切り換えた状態においてのみモーター26の駆動を可能として、内刃23が露出する状態のままで回転駆動されるのを防止している。清掃具65を内刃23の洗浄のため内刃フレーム72に装着した状態で、取り外した外刃24や外刃ホルダー25をブラシ68にあてがって清掃できるので、内刃23を洗浄しながら、外刃24、および外刃ホルダー25の洗浄を同時に行うことができる利点もある。
【0035】
上記の実施例では、モーター26を含むかみそりヘッド2Bの全体を浮動支持したが、モーター26を除くかみそりヘッド2Bのみを浮動支持することができる。この場合のモーター26はフレーム16に固定する。スイッチパネル3は、本体ケース1の前面の全てを覆う構造とする必要はなく、図15に示すように、本体ケース1の上半部のみを覆うように形成することができる。この発明は内刃23が複数個設けてある電気かみそりや、レシプロ式の内刃を備えた電気かみそりなどにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の分解正面図である。
【図2】全体の正面図である。
【図3】正面側から見た斜視図である。
【図4】全体の縦断側面図である。
【図5】かみそりヘッドの浮動支持構造を示す縦断正面図である。
【図6】かみそり下部の縦断正面図である。
【図7】スイッチパネルの固定構造を示す断面図である。
【図8】スイッチ機構の分解斜視図である。
【図9】外操作機構をスイッチパネルの内面から見た背面側図である。
【図10】図9におけるA−A線断面図である。
【図11】オフ状態のスイッチ機構の正面図である。
【図12】オン状態のスイッチ機構の正面図である。
【図13】清掃具の使用状態を示す縦断側面図である。
【図14】清掃具の背面図である。
【図15】スイッチパネルの別実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 作動ユニット
2A 電装品ユニット
2B かみそりヘッド
3 スイッチパネル
15 防水シール
26 モーター
38 ビス

Claims (4)

  1. かみそりヘッド(2B)および電装品ユニット(2A)を含む作動ユニット(2)と、作動ユニット(2)を収容する筒状の本体ケース(1)と、本体ケース(1)の外面に固定されるスイッチパネル(3)と、モーター(26)への通電を制御するスイッチ機構とを含む電気かみそりであって、
    スイッチ機構が、スイッチパネル(3)の内外面に組み付けられた外操作機構(42A)と、本体ケース(1)内に組み付けられてモーター(26)の給電路をオン状態とオフ状態とに切り換える内操作機構(42B)とで構成されており、
    両操作機構(42A・42B)が、本体ケース(1)に開口した通口(56)を介して連動可能に連結してあり、
    外操作機構(42A)が、スイッチパネル(3)の外面に配置されて往復スライド自在に支持されたスイッチノブ(6)と、スイッチパネル(3)の内面に配置されてスイッチノブ(6)と同行スライドするロック片(44)と、ロック片(44)のスライド動作を揺動動作に変換する第1レバー(45)とを含んでおり、
    内操作機構(42B)が、本体ケース(1)の内面に配置されて第1レバー(45)の動作を受け継ぐ第2レバー(46)と、第2レバー(46)で往復スライド操作されるスイッチピース(47)とを含んでおり、
    スイッチノブ(6)が、スイッチパネル(3)に開口したスライド穴(43)で上下スライドのみ自在に支持されたノブ(6a)と、ノブ(6a)で出没自在に支持されるボタン(6b)とからなり、
    ロック片(44)は、ノブ(6a)に同行スライド可能に連結される枠体(48)と、ボタン(6b)でロック解除操作されるロック腕(49)と、枠体(48)の下部に設けたクリック腕(50)とを一体に備えており、
    第1レバー(45)は、揺動のみ自在に支持されて、その揺動先端がロック片(44)に連結されており、
    スイッチノブ(6)がオフ位置にあるとき、ロック片(44)の枠体(48)の一部と、第1レバー(45)の揺動基部とが、前後に重なっている電気かみそり。
  2. かみそりヘッド(2B)が本体ケース(1)に対して上下動自在に支持してあり、
    本体ケース(1)は上面のみが開口する状態で有底筒状に形成されており、
    本体ケース(1)の上面開口からケース内に装填した電装品ユニット(2A)が、ケース底壁の側からねじ込んだビス(38)で本体ケース(1)に締結されている請求項1記載の電気かみそり。
  3. 本体ケース(1)の開口と、本体ケース(1)の開口から突出するかみそりヘッド(2B)との間が、かみそりヘッド(2B)と電装品ユニット(2A)との間に装着したシール体(15)で封止されている請求項記載の電気かみそり。
  4. 本体ケース(1)の前面から両側面にわたって、他のケース部位から段落ち形成された装着部(9)が設けられており、
    前壁(3a)と左右の側壁(3b)を含んで樋体断面状に形成したスイッチパネル(3)が、装填部(9)に装着固定されている請求項記載の電気かみそり
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