JP4000842B2 - 作詞支援装置及びそれに用いる作詞支援プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信ネットワークを介して取り込んだ既存の曲に対して新たな歌詞を作成し付与する際に、ユーザが容易に作詞を行うことができるように作詞を支援する作詞支援装置及びそれに用いる作詞支援プログラムに関する。特に、ユーザが作詞の際にオリジナルの歌詞だけでなく、既に作成済みの歌詞や他のユーザにより作成された歌詞、あるいは実際に演奏される曲のメロディなどを参考にしながら歌詞を作成するといった、ユーザに対する作詞支援(歌詞入力支援)を行う作詞支援装置及びそれに用いる作詞支援プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、インターネットなどの通信ネットワークの発達に伴い、誰でもがこうした通信ネットワークを介していつでもどこからでも好みの楽曲のカラオケを楽しむことができるようになっている。例えば、ユーザはパーソナルコンピュータなどのパソコン端末、あるいは携帯電話やPDA(Personal Data(又はDigital) Assistants)等の携帯通信端末などの端末機器(これらを総称して単にクライアント装置と呼ぶ)を用いて、インターネットなどの通信ネットワークを経由して所望のカラオケサイトを記憶したWWW(World Wide Web)サーバ装置にアクセスし、該アクセスしたサーバ装置に格納されている多数の楽曲のカラオケ演奏に関する演奏データの中から所望の楽曲の演奏データを選択して受信することによって、ユーザは所望の楽曲のカラオケなどをクライアント装置側で楽しむことができる。また、パーソナルコンピュータなどを用いて楽器を演奏したり、作曲したり、編曲したり、音色を合成したりするDTM(デスクトップミュージック)により、誰でもが音楽を自由かつ簡単に楽しめるようになっている。特に、最近のDTMにおいては、ディスプレイなどの表示装置に表示された楽譜(五線譜は勿論のこと、五線譜以外のオリジナルの演奏情報表示を含む)に対応してユーザが適宜に歌詞を入力することにより、ユーザ独自の歌詞を作成することができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、所望の楽曲のカラオケ演奏にあわせてディスプレイに表示する歌詞を個々のユーザが独自に作成する場合、従来の作詞支援装置ではアクセスしたサーバ装置側から配信された演奏データに対応する楽譜を所定の表示装置上に表示するのみであり、ユーザはこうした楽譜の音符の表示位置にあわせて思いついた歌詞を適当に入力していくことによって、該曲に付与したい歌詞を作成することができるようになっている。あるいは、曲の全体若しくは部分的なイメージにあわせて適正な語句をいくつか候補としてユーザに対して提示し、ユーザは提示された語句の中から適宜に選択した語句を組み合わせることによって、該曲に付与したい歌詞を作成するようになっているものもある。すなわち、従来から知られている作詞支援においては、オリジナルの歌詞以外に、ユーザが既に入力済みの歌詞や他のユーザが作成した歌詞などをディスプレイに表示するものではなかったことから、特に初心者にとって歌詞を作成することが非常に困難である、という問題点があった。
また、従来においてはユーザ自らが作成した歌詞を他のユーザが作成した歌詞と比較することができなかったことから、作成した歌詞の良し悪しを客観的に知るといった作詞支援を受けることができない、という問題点があった。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ユーザに対してオリジナルの歌詞やユーザが既に入力済みの歌詞や他のユーザが作成した歌詞などを画面上に表示したり、若しくは作詞対象の曲を実際にカラオケ演奏することによって、ユーザが容易に作詞を行うことができるようにした作詞支援装置及びそれに用いる作詞支援プログラムを提供することを目的とする。
また、個々のユーザが作成した歌詞を他のユーザに評価してもらうことができるようにした作詞支援装置及びそれに用いる作詞支援プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の請求項に係る作詞支援装置は、所望の曲の歌詞を作成する際のユーザに対する歌詞入力支援を行う作詞支援装置であって、作詞対象の曲の楽譜を少なくとも表示する表示手段と、前記表示された楽譜に対応する所定位置に対して、ユーザにより所望の歌詞情報を入力設定する入力手段と、前記表示手段で既に歌詞を入力済みである第1の楽譜部分と同一の第2の楽譜部分が表示された場合、前記入力済みの歌詞と同じ歌詞を前記第2の楽譜部分に対応する歌詞として仮表示する制御手段とを具える。
【0006】
この発明によると、表示手段が既にユーザが新たな歌詞を入力済みである第1の楽譜部分と同一の第2の楽譜部分を表示した場合に、前記第1の楽譜部分に既に入力済みの歌詞と同じ歌詞を前記第2の楽譜部分に対応する歌詞として仮表示することから、ユーザは同一の楽譜部分における歌詞を入力する際に既に入力済みの歌詞をわざわざ確認するための操作を行わなくても同様の歌詞を入力する、若しくは参考にする、といった作詞支援(作詞入力支援)を受けることができるようになる。すなわち、表示手段は、作詞対象の曲の楽譜を少なくとも表示する。ユーザは入力手段により、前記表示手段に表示された作詞対象の曲に対して所望の歌詞情報を入力することができる。ユーザがこうした歌詞情報の入力を行う際に、前表示手段で既に歌詞を入力済みである第1の楽譜部分と同一の第2の楽譜部分が表示される場合がある。こうした場合に、制御手段は前記入力済みと同じ歌詞を前記第2の楽譜部分に対応する歌詞として仮表示する。つまり、ユーザが既に歌詞を入力済みである第1の楽譜部分と同一の歌詞未入力の第2の楽譜部分に対して歌詞を入力する際には、前記第1の楽譜部分に入力済みの歌詞を前記第2の楽譜部分に対応する歌詞として仮表示する。こうすることにより、ユーザは無駄な操作を行うことなく既に入力済みの歌詞を参考にしながら、歌詞入力済みの楽譜部分に同一の楽譜部分に対して新たに歌詞を入力することができる。また、既に1番の歌詞やオリジナルの歌詞が作成済みであるような場合には該1番の歌詞やオリジナルの歌詞を表示することから、これらを参考にしながら2番の歌詞や新たなオリジナルの歌詞を入力することもできるようになる。
【0007】
本発明の第3の請求項に係る作詞支援装置は、所望の曲の歌詞を作成する際のユーザに対する歌詞入力支援を行う作詞支援装置であって、所定のサーバ装置に対して通信ネットワークを介して接続する接続手段と、前記接続したサーバ装置から作詞対象の曲に付随する複数の歌詞情報を受信する受信手段と、作詞対象の曲の楽譜及び前記受信した複数の歌詞情報に基づいて作詞対象の曲に付された既存の歌詞を複数表示する表示手段と、前記表示手段に表示された複数の歌詞の中からユーザによる適宜の歌詞選択に応じて選択された所定範囲毎の部分的な歌詞を組み合わせて作成される新たな歌詞を楽譜表示に対応付けて表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを具えたものである。これによると、ユーザは作詞対象の曲に既に付与されている複数の歌詞、例えばオリジナル歌詞や当該ユーザが既に作成済みの歌詞若しくは他のユーザが作成した歌詞など、を部分的に用いて組み合わせることでユーザ独自の新たな歌詞を簡単に作成できる、といった歌詞入力支援が行われることになる。
【0008】
本発明に係る好ましい実施例として、所定の楽音情報に従って楽音を発音する楽音発音手段を具えてなり、前記楽音発音手段は、前記表示手段に表示された作詞対象の曲の楽譜に少なくとも対応する一部範囲の楽音情報に従って楽音を発音することにより、ユーザに対する歌詞入力支援を行うことを特徴とする。これによると、ユーザは実際に曲を聞きながら作詞を行うことができるので、曲イメージにあった歌詞を生成することができるようになる。
【0009】
本発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、この発明に係る作詞支援装置を適用した作詞支援システムの一実施例の全体構成を示すシステムブロック図である。この実施例に示す作詞支援システムは、サーバ装置MSと、中継サーバTSと、通信ネットワークXと、パソコン端末PCあるいは携帯通信端末MTなどの作詞支援装置(以下、単にクライアント装置と呼ぶ)とにより構成されるシステムである。詳しくは後述するが、該作詞支援システムを構成する各々の装置(つまり、サーバ装置MS、中継サーバTS、パソコン端末PC、携帯通信端末MT)は、各々がCPU、ROM、RAM、通信インタフェース等を含む独立したコンピュータにより構成されてなり、各々の装置はインターネットや専用線等の通信ネットワークXを介して、あるいは無線通信により各種情報や各種データ(例えば、URL、画面データ、演奏データ、歌詞データなど)の送信や受信などの情報配信を行うことができるようになっている。
【0012】
この実施例に示す作詞支援システムにおいては周知のネットワーク用ブラウザなどの所定のソフトウエアプログラムを用いることで、クライアント装置からサーバ装置MSに記憶された複数のサイト(つまり、各種情報やデータ等を所定の表示態様で提示するもの)の中から作詞支援サイトを選択することによって、クライアント装置側でのユーザに対する歌詞の作成支援を、既存の通信ネットワークXを利用して実現することができるようにしたネットワークシステムである。また、ユーザに対する歌詞の作成支援を行うだけでなく、選択したカラオケ曲に関する演奏データを自動的に受信してクライアント装置側でカラオケ演奏を発音すると共に、こうしたカラオケ演奏にあわせて該カラオケ曲の楽譜やユーザが該カラオケ曲に付与した歌詞などを表示する、ことなどを既存の通信ネットワークXを利用して実現することができるようにしたネットワークシステムである。
勿論、上記した作詞支援システムはこれら以外のハードウェアを有する場合もあるが、ここでは必要最小限の資源を用いた場合について説明する。
【0013】
図1に示した作詞支援システムの一部を構成するパソコン端末PCや携帯通信端末MTなどのクライアント装置は、ユーザによるアクセス要求(例えば、URL(Uniform Resource Locator)の指定など)に従って、サーバ装置MSに記憶された複数サイトのうちのいずれかのサイトへアクセスすることができるようになっている。例えば、通信ネットワークX上の各サーバ装置MSに記憶される各々のサイトはHTMLファイル(つまり、HTML(Hyper Text Markup Language)プログラムで記述された複数のWebページを生成する基となる画面データ)として管理されており、それぞれのHTMLファイルには通信ネットワークX上のネットワークアドレスを示すURLが添付されている。例えば、このURLは特定のサーバ装置MSに記憶されたHTMLファイルを指定するために用いられるインターネットアドレスであり、所定の文字列情報で構成される。クライアント装置はこのURLを指定することでサーバ装置MSからHTMLファイルを読み出し、該HTMLファイルに基づいてサイト画面を表示する。こうしたHTMLファイルに基づくサイト画面の表示は周知の技術であることから、説明を省略する。
【0014】
上述したクライアント装置と共に作詞支援システムを構成するサーバ装置MSは、クライアント装置にサイト画面や各種サービス画面(後述するサービスメニュー画面、歌詞入力画面、歌詞選択画面など)を表示するために用いる画面データ、カラオケ演奏を行うために用いる演奏データ、前記演奏データに付随するオリジナルの歌詞やユーザが作成した歌詞に関する歌詞データなどを多数記憶しており、クライアント装置からの所定の作詞支援サイトへのアクセス要求(例えば、URLの指定など)に応じてその要求に相当する作詞支援サイトに関するHTMLファイルをクライアント装置へ送信してサイト画面の表示を行う、クライアント装置からのリクエストに応じて選択したサービスに関する画面を表示する画面データ、クライアント装置からのリクエストに応じて選択した歌詞作成対象としての曲に関する演奏データ及びそれに付随する歌詞データなどを送信して作詞支援を行う、といった処理を行うサーバコンピュータである。すなわち、サーバ装置MSは、インターネットや専用線等の通信ネットワークXや無線通信によりクライアント装置と接続され、接続されたクライアント装置からの要求に応じた画面データや演奏データ、該演奏データに付されている歌詞データ等を読み出してクライアント装置へ送信する。これにより、クライアント装置側においてユーザに対する作詞支援を行うことができる。また、クライアント装置側においてカラオケ演奏を行うことができると共に、該カラオケ演奏にあわせて楽譜や歌詞を表示することができる。
【0015】
クライアント装置として用いられる携帯通信端末MTは、例えば携帯電話やPDA(Personal Data(又はDigital) Assistants)等の無線通信が可能な小型端末であり、本来の通信機能のほかにサイト画面や各種サービス画面を表示する表示機能、楽曲のカラオケ演奏を発音する発音機能も併せ持つ。すなわち、該携帯通信端末MTもパソコン端末PCと同様に、サーバ装置MSから受信した画面データに基づいてユーザ所望のサイト画面や各種サービス画面を表示することのできるディスプレイ、サーバ装置MSから受信した演奏データに基づいてカラオケ演奏を発音するための音源回路やサウンドシステムなどを具えるものである。勿論、ディスプレイにはカラオケ演奏中に該曲の楽譜や歌詞などを表示することができる。こうした携帯通信端末MTをサーバ装置MSと接続して双方向通信を行う場合には、中継サーバTSを介する必要がある。つまり、中継サーバTSが携帯通信端末MTとサーバ装置MSとの間で信号の送受信を中継することによって、携帯通信端末MTはサーバ装置MSにアクセスすることができ、アクセスしたサーバ装置MSとの間で各種データの送受信を行うことができる。これにより、ユーザは携帯通信端末MTを用いても作詞支援を受けることができるようになっている。
【0016】
なお、クライアント装置として用いられる機器は上記したパソコン端末PCや携帯通信端末MTに限らず、サーバ装置MSから画面データや演奏データや歌詞データなどを取得して処理できるものであればどのような形態の機器であってもよい。また、図1に示す実施例において、複数のパソコン端末PCや携帯通信端末MTなどのクライアント装置や複数のサーバ装置MSが通信ネットワークXに接続されていてよいことは言うまでもない。さらに、この実施例ではHTMLファイルに基づきサイト画面を表示するものを例に説明したがこれに限らず、他の同様なファイル(例えば、Java(R)言語等を利用したファイルなど)に基づいてサイト画面を表示するものであってもよいことは言うまでもない。
【0017】
以上のように、サーバ装置MSとクライアント装置とはLAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネットなどの種々の通信ネットワークXを介して、あるいは無線通信により各々が接続されるものであり、ユーザはクライアント装置を通信ネットワークX上に接続してサーバ装置MSとの間で双方向通信を行うことによって、クライアント装置からサーバ装置MSに記憶されているサイトを閲覧したり、ユーザ所望のデータなどをサーバ装置MSからクライアント装置に取り込むことができるようになっている。特に、通信ネットワークを介して所定の作詞支援サイト(つまりサーバ装置MS)にアクセスした場合に、ユーザは該作詞支援サイトに対して所望の曲をリクエストすることができ、該作詞支援サイトからリクエスト曲に関しての演奏データや歌詞データを画面データと共に自動的に受信することにより、ユーザは作詞支援を受けることができる。また、カラオケ演奏時には、該カラオケ演奏にあわせてユーザ作成の歌詞を表示することができる。
【0018】
次に、上述した作詞支援システムを構成するパソコン端末PC、携帯通信端末MT、サーバ装置MS、中継サーバTSのいずれか1つのハード構成の一実施例について、図2を用いて簡単に説明する。図2は、上記各装置のうちの1つの装置についての一実施例の全体構成を示すハード構成ブロック図である。ただし、上記各装置は同じようなハード構成を用いるものとして説明することができることから、代表としてパソコン端末PCの図を1つだけ用いて説明する。
【0019】
本実施例に示すパソコン端末PCは、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御されるようになっている。CPU1は、この装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、外部入力インタフェース(I/F)4、スイッチ検出回路5、表示回路6、音源回路7、通信インタフェース(I/F)8、外部記憶装置9がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔を計数したり、あるいはサーバ装置MSから受信した演奏データに基づきカラオケ演奏を再生する際の演奏テンポを設定したりするためのクロックパルスを発生する。このクロックパルスの周波数は、各種スイッチ等からなるパネル操作子5Aによって調整される。このようなタイマ1AからのクロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令として与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令(つまり割込命令)として与えられる。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。
【0020】
ROM2は、CPU1により実行される各種プログラムなどの各種情報を格納するものである。RAM3はサーバ装置MS等から受信した画面データや演奏データや歌詞データなどの各種データを格納するだけでなく、CPU1がプログラムを実行する際に発生する各種情報を一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。例えば、サーバ装置MSから受信した画面データや演奏データや歌詞データなどは、受信時に一時的にRAM3に記憶される。外部入力インタフェース4は外部から当該パソコン端末PC側に各種信号を入力するためのものであり、例えばマイクロフォン4Aなどの入力機器が接続される。例えばマイクロフォン4Aから入力された音声信号などは、所定の処理に従って歌詞データに変換されて表示装置6Aに表示される。すなわち、ユーザはマイクロフォン4Aを用いた音声入力によって歌詞を入力していくことができるようになっている。
【0021】
パネル操作子(スイッチ等)5Aは、カラオケ曲に付与する新たな歌詞を作成する際に用いる各種操作子、例えば歌詞を入力するための文字データ入力用のキーボードや表示装置6A上に表示される所定のポインティングデバイスを操作するために用いるマウスなどの各種操作子を含んで構成される。勿論、カラオケ演奏の際に用いる音高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる各種スイッチを含んでいてよい。スイッチ検出回路5は、パネル操作子5Aの各種操作子やスイッチ等の操作状態を検出し、その操作状態に応じた情報をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路6は、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成される表示装置6A(すなわちディスプレイ)にサイト画面や各種サービス画面を表示する制御を行うのは勿論のこと、サーバ装置MSから受信した演奏データに基づいて再生されるカラオケ曲の楽譜や該カラオケ曲に付与されているオリジナルの歌詞やユーザ作成の歌詞、あるいはCPU1の制御状態などを表示装置6Aに表示するよう制御を行うものである。
【0022】
音源回路7は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバス)を経由して与えられた演奏データを入力し、この演奏データに基づいて楽音信号を発生する。音源回路7から発生された楽音信号は、アンプやスピーカなどを含むサウンドシステム7Aを介して発音される。すなわち、カラオケ演奏を行う。サーバ装置MSから受信する演奏データの形式はMIDI形式のようなディジタル符号化されたものであってもよいし、PCM、DPCM、ADPCMのような波形サンプルデータ方式からなるものであってもよい。また、この音源回路7とサウンドシステム7Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。
【0023】
通信インタフェース(I/F)8は、例えばLANやインターネット若しくは電話回線等の通信ネットワークXに接続されており、該通信ネットワークXを介して所定のサーバ装置MS等と接続された際に、パソコン端末PCからサーバ装置MSに対して各種のデータ要求命令を送信したり、サーバ装置MSから送信された画面データや演奏データや歌詞データなどをパソコン端末PCに取り込むためのインタフェースである。例えば、この実施例に示すパソコン端末PCにおいては、サーバ装置MSからサイト画面や各種サービス画面に関する画面データ、アクセスした作詞支援サイトから配信された演奏データや歌詞データなどを受信するために通信インタフェース8は用いられる。すなわち、パソコン端末PCの場合、通信インターフェース8及び通信ネットワークXを介してサーバ装置MSへと所望の作詞支援サイトを表示するために該作詞支援サイトに関する画面データのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバ装置MSは、このコマンドを受け、要求された画面データを通信ネットワークXを介してパソコン端末PC側へと配信する。さらに、ユーザ指定に基づき該作詞支援サイトに記憶している画面データや演奏データや歌詞データを配信する。パソコン端末PCが通信インタフェース8を介してこれら画面データや演奏データや歌詞データを受信すると、該受信した画面データや歌詞データに基づいて作詞支援サイト画面や各種サービス画面を表示したり、受信した演奏データに基づいてカラオケ演奏を発音したりするなどの処理を行う。
なお、これらの通信インタフェース8及び通信ネットワークXは、有線のものに限らず無線のものであってもよい。また、双方を具えていてもよい。
【0024】
外部記憶装置9は、サーバ装置MSから受信した画面データや演奏データや歌詞データ、あるいはCPU1が実行する各種プログラム等の制御に関するデータなどを記憶するものである。また、前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置9(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置9はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であればどのようなものであってもよい。若しくは、半導体メモリなどであってもよい。
【0025】
MIDIインタフェース(I/F)10は、外部の電子楽器10A等からMIDI規格の楽曲情報(例えば、演奏データ)を当該パソコン端末PCへ入力したり、あるいは当該パソコン端末PCからMIDI規格の楽曲情報(例えば、演奏データ)を外部の電子楽器10A等へ出力するためのインタフェースである。外部の電子楽器10A等はユーザによる操作に応じてMIDIデータを発生する機器であればよく、鍵盤型、弦楽器型、管楽器型、打楽器型、ミブリ型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。
【0026】
なお、MIDIインタフェース10は専用のMIDIインタフェースを用いるものに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタフェース10を構成するようにしてもよい。この場合、MIDI規格の楽曲情報以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインタフェース10として上記したような汎用のインタフェースを用いる場合には、外部の電子楽器10AはMIDI規格の楽曲情報以外のデータも送受信できるようにしてよい。勿論、こうした楽曲情報に関するデータフォーマットはSMF形式などのMIDI規格のデータに限らず、他の規格のデータであってもよく、その場合はMIDIインタフェース10と外部の電子楽器10Aはそれにあった構成とする。
【0027】
なお、クライアント装置が携帯通信端末MTである場合、携帯通信端末MTにおけるパネル操作子5Aは携帯通信端末MT本体に装備(あるいは内蔵)されている各種スイッチなどである。携帯通信端末MTにおける表示装置6Aは、携帯通信端末MT本体に装備(あるいは内蔵)されている液晶ディスプレイなどである。また、携帯通信端末MTにおける音源回路7とサウンドシステム7A(例えば、アンプやスピーカなど)は、携帯通信端末MT本体に装備(あるいは内蔵)されていることが好ましい。さらに、携帯通信端末MTにおける通信インタフェース8は無線通信用の装置であり、中継サーバTSと通信を行うことができるものである。勿論、パソコン端末PCと同様に有線通信を行うためのインタフェースを具えていてもよい。携帯通信端末MTにおける外部記憶装置9は携帯通信端末MT本体に予め内蔵されているもの、あるいはケーブルなどを使って外部接続できるもののいずれでもよい。本体に内蔵されているものの場合には、装置構成が小さい小型半導体メモリドライブが好ましい。外部接続するものである場合には、上述したようなハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RW)、光磁気ディスク(MO)、DVD(Digital Versatile Disk)等、例示したいずれのものであってもよい。
【0028】
なお、上述したようなパソコン端末PCや携帯通信端末MT等のクライアント装置やサーバ装置MS等はパネル操作子5Aや表示装置6Aあるいは音源回路7などを1つの装置本体に内臓したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものにも同様に適用できることはいうまでもない。また、クライアント装置はパソコン端末PCや携帯通信端末MTに限らず、カラオケ装置そのもの、あるいは自動演奏ピアノなどの電子楽器であってもよい。
なお、サーバ装置MS、中継サーバTSの各装置においては、MIDIインタフェース10と電子楽器10A、音源回路7とサウンドシステム7Aを装備していなくてもよい。また、サーバ装置MSではROM2やRAM3や外部記憶装置9などを用いてカラオケ情報データベースが構築されており、このカラオケ情報データベースに予め演奏データや歌詞データなどを多数記憶しておくようにするとよい。
【0029】
図1に示した作詞支援システムにおいては、パソコン端末PCや携帯通信端末MTなどのクライアント装置から所定の作詞支援サイト(つまりサーバ装置MS)にアクセスし、該作詞支援サイトからユーザ選択に従って各種サービス画面を表示する際に用いる画面データ、カラオケ演奏を再生する際に用いる演奏データ、カラオケ演奏曲の楽譜や歌詞を表示する際に用いる楽譜や歌詞に関するデータなどを取得することによって、該演奏データに付与する新たな歌詞をユーザが作成し易くするための作詞支援を行う。そこで、こうした作詞支援を実現する各種処理について、クライアント装置側で実行する処理とサーバ装置MS側で実行する処理とに各々図を分けて説明することにする。すなわち、実際の処理においてはクライアント装置とサーバ装置MSとの間では互いに各種データなどをやり取りしながら処理を進めていくものであるが、以下に示す各実施例においては説明を理解しやすくするためにクライアント装置側(若しくはサーバ装置MS側)で実行する各種処理のみを示し、該処理に対応するように並行して行われるサーバ装置MS側(若しくはクライアント装置側)の処理については別の図を用いて説明することにした。
【0030】
まず、クライアント装置側で実行する各種処理について、簡単に説明する。図3は、クライアント装置におけるCPU1で実行する「メイン処理」の一実施例を示したフローチャートである。該「メイン処理」は、クライアント装置の電源オンと同時に開始され、電源オフと同時に終了される処理である。
【0031】
ステップS1では、クライアント装置の初期化を行う。すなわち、クライアント装置への電源投入により所定のプログラムの実行を開始し、RAM3などの内容をクリアするとともに各種の初期設定を行う。例えば、RAM3のレジスタやフラグ、テーブル、メモリ等の内容をクリアする、とともに各種機器を初期状態に設定しなおすことなどの処理を実行する。ステップS2では、パネル設定を行う。このパネル設定では、ユーザ所望の作詞支援サイトを記憶したサーバ装置MSにアクセスするための処理、アクセスした作詞支援サイト(つまりサーバ装置MS)からユーザ選択に従うカラオケ曲の演奏データを取得し、該演奏データに対してユーザが適宜に新たな歌詞を作成して付与するための作詞支援処理(後述する替歌作成サービスや替歌合成サービスなど)、取得した演奏データを再生してカラオケ演奏を試聴すると共に各ユーザが該カラオケ曲に対して付与した歌詞に対して投票を行うための処理(後述する替歌試聴サービスなど)、あるいはそれら以外のその他の処理を実行するように、パネル操作子5Aからの入力に従い指示する。ステップS3では、「各種処理」を実行する。すなわち、上記ステップS2のパネル設定による入力指示に従って、各種データの送受信をサーバ装置との間で行い、それに基づいて上記したような各種処理を実行する。上記ステップS2のパネル設定からの入力指示がないような場合にはステップS3の処理を実行せずに上記ステップS2の処理へ戻り、ステップS2及びステップS3の処理を繰り返し実行する。
【0032】
上述した「メイン処理」で実行する「各種処理」(図3のステップS3参照)の詳細な処理について、図4を用いて説明する。図4は、「各種処理」の一実施例を示したフローチャートである。この「各種処理」は、パソコン端末PCや携帯通信端末MTなどにおいて一般的に用いられているブラウザソフトと同様の処理を行うものであって、専用のソフトウエアで処理するものであってもよいし、汎用的なソフトウエアで処理するものであってもよい。すなわち、通信ネットワークXを介してクライアント装置からユーザ所望の作詞支援サイト(つまりサーバ装置MS)にアクセスすることができ、該サーバ装置MSとクライアント装置との間で各種データの送受信が行えるものであればどのようなものであってもよい。
以下、図4に示したフローチャートに従って、当該処理における処理動作を説明する。
【0033】
ステップS11では、クライアント装置の初期化を行う。例えば、RAM3のレジスタやフラグ、テーブル、メモリ等の内容をクリアする。ステップS12では、ユーザによるパネル操作子5Aからの入力に応じて該クライアント装置を通信ネットワークXに接続する。すなわち、ユーザが例えばURL等を利用してユーザ所望の作詞支援サイト(つまりサーバ装置MS)にアクセスするための入力操作をパネル操作子5Aから行うと、当該クライアント装置は通信ネットワークXに接続されている所定のサーバ装置MSと接続処理を行う。ステップS13では、接続したサーバ装置MSから画面データを受信したか否かを判定する。画面データを受信したと判定した場合には(ステップS13のYES)、受信した画面データに基づいて表示装置6A上に所定の画面を表示する(ステップS14)。この処理により受信した画面データに基づいてクライアント装置の表示装置6A上に表示する画面は、例えば初期画面(図示せず)、サービスメニュー画面(後述する図6参照)、歌詞入力画面(後述する図10参照)、歌詞選択画面(後述する図11参照)などの各種サービス画面である。
【0034】
接続したサーバ装置MSから上記したような画面データではなく演奏データを受信したと判定した場合には(つまりステップS13がNOであり、ステップS15がYESである場合)、受信した演奏データを音源回路7に送り、該演奏データに基づきカラオケ演奏の演奏発音を行う(ステップS16)。接続したサーバ装置MSから当該クライアント装置が画面データや演奏データを受信したのではなく、当該クライアント装置から接続したサーバ装置MSに対して入力指示が行われたと判定した場合には(つまりステップS13及びステップS15が共にNOであり、ステップS17がYESである場合)、該入力指示の受けつけを行い(ステップS18)、ユーザによるパネル操作子5Aにおける「ENTER」入力に従って(ステップS19のYES)、該入力指示に応じた入力データをサーバ装置MSへと送信する(ステップS20)。ユーザによる「ENTER」入力が行われていない場合には(ステップS19のNO)、ステップS17の処理に戻って新たな入力指示有無の判定を行う。上記した画面データに基づく各種画面の表示や(ステップS14)、演奏データに基づくカラオケ演奏の演奏発音や(ステップS16)、入力指示に応じた入力データの送信(ステップS20)処理後にはステップS13の処理へ戻り、上記ステップS13からステップS20までの処理を繰り返し実行する。
【0035】
次に、上述のクライアント装置側で実行される「各種処理」に対応するように並行してサーバ装置MS側で実行する処理について、説明する。
サーバ装置MSは通信ネットワークXに常時接続されており、複数のクライアント装置と各種データの送受信を行うことができ、接続されたクライアント装置からの要求に基づき種々のサービスを提供する。特に、本発明に係るサーバ装置MSにおいては、ユーザがクライアント装置を用いて容易に既存の演奏データに対する歌詞を生成することができるよう「作詞支援処理」を行う。そこで、こうした「作成支援処理」について、図を用いて説明する。図5は、作詞支援サイトを記憶したサーバ装置MSで行う「作詞支援処理」の一実施例を示したフローチャートである。上記したように、この「作詞支援処理」はユーザが適宜に歌詞を作成する際に作詞を支援するために実行される処理であり、サーバ装置MSの電源オンと同時に開始され、サーバ装置MSの電源オフと同時に終了される処理である。以下、図5に示したフローチャートに従って、当該処理における処理動作を説明する。
【0036】
ステップS21では、新たにクライアント装置が当該サーバ装置MSに接続したか否かを判定する。新たにクライアント装置が当該サーバ装置MSに接続した場合には(ステップS21のYES)、該サーバ装置MSの初期化を行い(ステップS22)、接続したクライアント装置に対して初期画面データを送信し(ステップS23)、該クライアント装置からのID入力を受け付ける(ステップS24)。すなわち、サーバ装置MSはクライアント装置から当該サーバ装置MSへの新規の接続要求があるか否かを常に監視しており、新規に接続要求したクライアント装置への対応を行うようにしている。このクライアント装置への対応として、IDの入力を促す内容などや、歌詞を付与したい曲のオリジナル名の入力を促す内容などを含む初期画面(図示せず)に関するデータをクライアント装置へ送信する。そして、ユーザによるクライアント装置からの入力を受け付けることによって、後述するような作詞支援を行う。一方、既に接続済みのクライアント装置に対しては(ステップS21のNO)、上記ステップS22〜ステップS24の処理を行う必要がないので、ステップS25の処理へジャンプする。すなわち、この場合には作詞支援をそのまま続行する。ステップS25では、サービスメニューの画面データをクライアント装置へ送信する。ステップS26では、クライアント装置からの作詞支援に関する支援内容の選択を受け付ける。すなわち、ユーザがどのような作詞支援サービスを受けたいかの選択を受け付ける。ステップS27では、選択に従う各種処理(後述する替歌作成サービス、替歌合成作成サービス、替歌試聴サービスなどの各サービス)を実行する。ステップS27の処理終了後、ステップS21の処理に戻って、上記ステップS21〜ステップS27までの各処理を繰り返し実行する。
【0037】
ここで、サーバ装置6Aから送信された画面データに基づきクライアント装置の表示装置6A上に表示されるサービスメニュー画面(上述した図5のステップS25参照)について、図6を用いて簡単に説明する。図6は、サービスメニュー画面の一実施例を示す概念図である。
【0038】
この図6から理解できるように、表示装置6A上に表示されるサービスメニュー画面は「替歌作成サービス」選択項目、「替歌合成作成サービス」選択項目、「替歌試聴サービス」選択項目から少なくとも構成され、通信ネットワークXを介してアクセスしてきたクライアント装置に対して送信される画面である(上述した図5のステップS25参照)。このサービスメニュー画面の上記選択項目のいずれかをユーザがマウスポインタP等を用いて選択することで、クライアント装置からの作詞支援に関する支援内容の選択をサーバ装置MS側で受け付けることができる(上述した図5のステップS26参照)。ユーザが「替歌作成サービス」を選択した場合には、ユーザが適宜に歌詞を作成する際のオリジナル歌詞表示やユーザ作成済みの歌詞表示や仮入力表示、若しくは歌詞作成対象の曲に関するカラオケ演奏、といった作詞支援(後述する図7参照)をユーザが受けることができるようになる。ユーザが「替歌合成作成サービス」を選択した場合には、ユーザが歌詞作成対象の曲に対して既に付加されている複数の歌詞を部分的に組み合わせて1つの新たな歌詞を作成する、といった作詞支援(後述する図8参照)をユーザが受けることができるようになる。ユーザが「替歌試聴サービス」を選択した場合には、複数の歌詞の中から選択した歌詞の表示と共に該歌詞が付された曲のカラオケ演奏を試聴することができ、該歌詞に対する個々のユーザの評価を投票できるようにすることで他ユーザからの該歌詞に対する評価を得て次回の作詞の参考にする、といった上記2つの作成支援とは異なる間接的な作詞支援(後述する図9参照)をユーザが受けることができるようになる。
【0039】
次に、上述した図5のステップS27で実行される各種処理(サービス)について、選択内容毎に各々図を分けて説明する。まず、図6に示したサービスメニュー画面の「替歌作成サービス」が選択された場合に実行する処理について、図7を用いて説明する。図7は、替歌作成サービス実行処理の一実施例を示すフローチャートである。
【0040】
ステップS31では、クライアント装置から「替歌作成サービス」の要求を受信したか否かを判定する。すなわち、図6に示したサービスメニュー画面の「替歌作成サービス」が選択されたか否かを判定する。クライアント装置から「替歌作成サービス」の要求を受信しなかった場合、すなわちサービスメニュー画面の「替歌作成サービス」が選択されなかった場合には(ステップS31のNO)、当該処理を終了する。したがって、この場合には該サービスに従うクライアント装置に対する作詞支援を実行しない。他方、クライアント装置から「替歌作成サービス」の要求を受信した場合、すなわちサービスメニュー画面の「替歌作成サービス」が選択された場合には(ステップS31のYES)、該当するユーザの記録を読み出す(ステップS32)。すなわち、過去に当該ユーザが歌詞を作成している場合には、該歌詞データを読み出す。過去に当該ユーザが歌詞を作成していない場合には読み出す歌詞データがないことから、そうした場合には当該処理を行わない。ステップS33では、楽譜及び歌詞に関するデータと共に、歌詞入力画面(後述する図10参照)に関しての画面データをクライアント装置に対して送信する。この際に、ユーザがオリジナルの歌詞やユーザ自身が作成した歌詞、若しくは他のユーザにより作成された歌詞など、作詞の際に「歌詞入力画面」に参考表示させたい歌詞を適宜に設定することで、それに関する歌詞データを読み出してクライアント装置に対し送信する。これにより、クライアント装置において、選択曲に関する楽譜表示及び作詞の際にユーザが参考としたい歌詞表示がなされた「歌詞入力画面」表示が行われる。
【0041】
ステップS34では、現在の歌詞入力フレーズ(例えば小節単位のフレーズ毎)に類似したフレーズがあるか否かを判定する。類似フレーズがある場合には(ステップS34のYES)、クライアント装置に表示した「歌詞入力画面」における歌詞入力部に対して歌詞の仮入力表示を行わせる(ステップS35)。すなわち、現在の歌詞入力フレーズが該入力フレーズよりも以前のフレーズに類似している場合には、該類似フレーズに対して既に入力されている歌詞を仮入力表示として歌詞入力画面の所定位置(つまり歌詞入力部)に表示する。ステップS36では、「替歌作成サービス」の終了の指示が行われたか否かを判定する。「替歌作成サービス」の終了指示が行われたと判定した場合には(ステップS36のYES)、当該処理を終了する。「替歌作成サービス」の終了指示が行われていないと判定した場合には(ステップS36のNO)、演奏指示が行われたか否かを判定する(ステップS37)。演奏指示が行われていると判定した場合には(ステップS37のYES)、入力済みの前のフレーズから未入力のフレーズまでの演奏データをクライアント装置に対して送信する(ステップS38)。すなわち、歌詞入力画面として歌詞を入力するために表示されている楽譜及びその表示されている楽譜前後の所定部分に関しての演奏データのみを送信して、クライアント側において該演奏データに基づくカラオケ演奏を行わせる。ステップS39では、演奏停止の指示があるか否かを判定する。演奏停止の指示があると判定した場合には(ステップS39のYES)、演奏を停止して(ステップS40)、ステップS41の処理へ行く。こうすることにより、ユーザは実際に曲を聞きながら作詞を行うことができるので、曲イメージにあった歌詞を生成することができるようになる。
【0042】
ステップS39において演奏停止の指示がないと判定した場合には(ステップS39のNO)、ステップS38に戻って再度同じ箇所の演奏データを繰り返し送信する。すなわち、クライアント装置側で停止指示があるまで繰り返し当該箇所のカラオケ演奏を発音するように、演奏データを繰り返し送信する。ステップS41では、歌詞入力の受け付けを行う。すなわち、クライアント装置から入力されたユーザが作成した歌詞に関するデータ(つまり歌詞データ)を受け付ける。ステップS42では、受け付けた歌詞データを記録する。この受け付けた歌詞データは、ユーザ個別のファイルなどに演奏データに対応付けられて記録される。ステップS43では、楽譜及び歌詞のデータを小節単位に進める。ステップS44では、進めた楽譜及び歌詞に対応する分の演奏データをクライアント装置に対して送信し、ステップS32の処理へ戻る。こうして、小節単位に歌詞入力画面に表示する楽譜や歌詞を進めていくことによって、小節単位にユーザ作成の歌詞を記録することができるようになっている。つまり、ユーザは所定範囲毎に歌詞を入力する。なお、歌詞入力は小節単位に限らず、複数小節単位で歌詞入力できるものであってもよいことは言うまでもない。
【0043】
次に、図6に示したサービスメニュー画面の「替歌合成作成サービス」が選択された場合に実行する処理について、図8を用いて説明する。図8は、替歌合成作成サービス実行処理の一実施例を示すフローチャートである。
【0044】
ステップS51では、クライアント装置から「替歌合成作成サービス」の要求を受信したか否かを判定する。すなわち、図6に示したサービスメニュー画面の「替歌合成作成サービス」が選択されたか否かを判定する。クライアント装置から「替歌合成作成サービス」の要求を受信しなかった場合、すなわちサービスメニュー画面の「替歌合成作成サービス」が選択されなかった場合には(ステップS51のNO)、当該処理を終了する。したがって、この場合には該サービスに従うクライアント装置に対する作詞支援を実行しない。他方、クライアント装置から「替歌合成作成サービス」の要求を受信した場合、すなわちサービスメニュー画面の「替歌作成サービス」が選択された場合には(ステップS51のYES)、選択曲に関する楽譜及び複数の歌詞に関するデータと共に、これらを表示する歌詞選択画面(後述する図11参照)に関しての画面データをクライアント装置に対して送信する(ステップS52)。すなわち、歌詞作成対象としての選択曲の楽譜とともに、該選択曲に対して当該ユーザや他のユーザが作成し付与した歌詞を読み出して、クライアント装置に送信する。こうすることにより、クライアント装置に歌詞選択画面が表示される。ステップS53では、クライアント装置からの歌詞選択を受け付ける。
【0045】
ステップS54では、楽譜及び選択された歌詞に関するデータと演奏データとをクライアント装置に対して送信する。すなわち、クライアント装置では該曲のカラオケ演奏が行われると共に、選択された歌詞の表示が行われる。ステップS55では、クライアント装置から演奏停止指示がなされたか又は演奏データが終了したか否かを判定する。クライアント装置から演奏停止指示が行われておらず、かつ、演奏データが終了していない場合には(ステップS55のNO)、楽譜及び選択した歌詞に関するデータと演奏データとを進めて(ステップS56)、ステップS54の処理へ戻る。これにより、ユーザは選択した歌詞が曲のイメージなどとあっているかどうかといったことを確かめることができる。クライアント装置から演奏停止指示が行われている場合又は演奏データが終了した場合には(ステップS55のYES)、楽譜及び複数の歌詞に関するデータをクライアント装置に対して送信する(ステップS57)。すなわち、クライアント装置に再度歌詞選択画面を表示する。ステップS58では、クライアント装置から曲位置と歌詞の指定を受けつける。ステップS59では、新規の歌詞として記録する。すなわち、クライアント装置では歌詞選択画面に表示された複数の歌詞を所定範囲(例えば小節単位など)毎に選択することができ、こうして選択された所定範囲毎の歌詞を曲全体にわたって組み合わせることによって、新規の歌詞として記録することができるようになっている。
【0046】
次に、図6に示したサービスメニュー画面の「替歌試聴サービス」が選択された場合に実行する処理について、図9を用いて説明する。図9は、替歌試聴サービス実行処理の一実施例を示すフローチャートである。当該「替歌試聴サービス」は前述した「替歌作成サービス」や「替歌合成作成サービス」などの直接的な作詞支援、すなわちユーザによる歌詞作成を直接支援するために行う処理とは異なり、ユーザが作成した歌詞を他人に評価してもらうことによって次回の作詞の参考にするといった間接的な作詞支援を行うための処理である。
【0047】
まず、ステップS61では、クライアント装置から「替歌試聴サービス」の要求を受信したか否かを判定する。すなわち、図6に示したサービスメニュー画面の「替歌試聴サービス」が選択されたか否かを判定する。クライアント装置から「替歌試聴サービス」の要求を受信しなかった場合、すなわちサービスメニュー画面の「替歌試聴サービス」が選択されなかった場合には(ステップS61のNO)、当該処理を終了する。他方、クライアント装置から「替歌試聴サービス」の要求を受信した場合、すなわちサービスメニュー画面の「替歌試聴サービス」が選択された場合には(ステップS61のYES)、選択曲に関する楽譜及び複数の歌詞に関するデータと共に、これらを表示する歌詞選択画面(後述する図11参照)に関しての画面データをクライアント装置に対して送信する(ステップS62)。すなわち、歌詞試聴対象としての選択曲の楽譜とともに、該選択曲に対して当該ユーザや他のユーザが作成し付与した歌詞を読み出して、クライアント装置に送信する。こうすることにより、クライアント装置に歌詞選択画面が表示される。ステップS63では、クライアント装置からの歌詞選択を受け付ける。
【0048】
ステップS64では、楽譜及び選択された歌詞に関するデータと演奏データとをクライアント装置に対して送信する。すなわち、クライアント装置では該曲のカラオケ演奏が行われると共に、選択された歌詞の表示が行われる。ステップS65では、クライアント装置から演奏停止指示がなされたか又は演奏データが終了したか否かを判定する。クライアント装置から演奏停止指示が行われておらず、かつ、演奏データが終了していない場合には(ステップS65のNO)、楽譜及び選択した歌詞に関するデータと演奏データとを進めて(ステップS66)、ステップS64の処理へ戻る。これにより、ユーザは選択した歌詞が曲のイメージなどとあっているかどうかといった歌詞の良し悪しを判断することができる。クライアント装置から演奏停止指示が行われている場合又は演奏データが終了した場合には(ステップS65のYES)、投票画面に関するデータをクライアント装置に対して送信する(ステップS67)。すなわち、クライアント装置に投票画面を表示する。ステップS68では、クライアント装置から投票を受け付ける。ステップS69では、いままで入力された投票内容とあわせて統計を出し、該統計内容をサービスメニュー画面データとして登録する。例えば、歌詞データの評価順位をユーザIDやユーザが歌詞に即して名づけた「曲名」などと共にサービスメニュー画面に表示されるようにするとよい。勿論、投票受け付け時には簡単なアンケートやユーザからの意見等を取得できるようにして、こうしたアンケート結果や意見等を同時に表示できるようにしてもよいことは言うまでもない。こうすることで、クライアント側においてサービスメニュー画面を表示した際に、選択曲に付されている歌詞に対する他ユーザからの評価が同時に表示されることになることから、ユーザはこうした表示により作成した歌詞に対する他ユーザの評価を常に確認することができ、こうした他ユーザの評価を踏まえて次回の作詞を行うことができるようになる。すなわち、ユーザは作成した歌詞についての評価を他のユーザから幅広く得ることが簡単にできるので、こうした評価を参考にしてよりすばらしい歌詞を作成することができるようになる。
【0049】
ここで、上述した「歌詞入力画面」及び「歌詞選択画面」について、それぞれ図を用いて簡単に説明する。まず、「替歌作成サービス」選択時における作詞支援の際にクライアント装置に表示する「歌詞入力画面」(図7のステップS33参照)について、図10を用いて説明する。図10は、歌詞入力画面の一実施例を示す概念図である。
【0050】
図10から理解できるように、歌詞入力画面には、作詞対象としての曲に関する楽譜と、該楽譜に対応したオリジナルの歌詞(あるいはユーザが過去に作成した歌詞)、該楽譜に対応する歌詞を新たに入力するための歌詞入力部(図10においては実線の四角で囲んだ領域)とが所定の曲範囲に相当する分だけ表示される。この実施例では点線の四角で囲んだ領域が歌詞入力画面として実際に表示される部分であり、「ワン ワン ワ ワン…」が歌詞作成の際にユーザが参考とするオリジナル歌詞(又は1番の歌詞)として、「ニャン ニャン ニャ ニャン」が今回ユーザが新たに入力する歌詞(又は2番の歌詞)として表示されている。この歌詞入力画面として実際に表示される部分はユーザ操作に従って左右にスクロールすることから、ユーザは画面をスクロールすることで曲の所望位置に対しての歌詞入力を行うことができるようになっている。ユーザはこうした楽譜表示やオリジナル歌詞表示等を参考にして歌詞入力部に新たに歌詞を順次に入力していくことで、該曲に対しての歌詞作成を行うことができる。こうした歌詞入力の際に、既に歌詞を入力済みのメロディと同様のメロディに対して歌詞を入力する場合には、既に入力されている歌詞と同様の歌詞を歌詞入力部に仮の歌詞として仮表示する。この実施例では、第1小節のメロディと第2小節のメロディが同じであり、第1小節のメロディに対して既に歌詞「ニャン ニャン ニャ ニャン」が入力済みであることから、第2小節のメロディに対する歌詞入力部には第1小節のメロディに対して入力したのと同様の歌詞「ニャン ニャン ニャ ニャン」が仮表示される。こうした歌詞の仮表示は、既にユーザが入力済みの歌詞と表示態様を異ならせて表示する。図10に示した実施例においては、歌詞表示の文字の大きさを異ならせて表示した例を示した。勿論、これに限らず、文字表示色を異ならせて表示するなど、入力済みの歌詞と仮表示の歌詞とが区別できるものであればどのような方法であってもよい。ユーザはこうして仮表示された歌詞をそのまま当該メロディに対する歌詞としてそのまま用いてもよいし、仮表示された歌詞と異なる歌詞を新たに入力してもよい。こうすると、歌詞入力画面として表示されていない部分の箇所に対してユーザがどのような歌詞を入力したかをわざわざ歌詞入力画面を当該楽譜部分まで戻して確認しなくても、当該メロディに対して入力した歌詞をその場で確認することができ、また同じ歌詞を新たに入力する手間が省けることから便利である。
【0051】
なお、入力した歌詞の表示位置は楽譜における各音符表示位置に対応するようにして自動的に配置できるようにしてもよいし、ユーザ自らが適宜の位置に配置できるようにしてもよいことは言うまでもない。また、歌詞を仮表示する場合には歌詞入力部に歌詞を仮表示することに限らず、歌詞入力部を空欄表示しておいて、その近辺に歌詞を仮表示するようにしてもよい。こうした場合には、ユーザは仮表示された歌詞を参考にして、空欄となっている歌詞入力欄に新たに歌詞を入力することができるようになり便利である。
なお、歌詞入力の際に該曲のカラオケ演奏を行う場合には、停止指示があるまで該歌詞入力画面に表示された楽譜の前後1小節分を含む範囲でカラオケ演奏を繰り返し行う(上述した図7のステップS37〜ステップS40参照)。すなわち、図10に示した実施例の場合には、歌詞入力画面として2小節分の楽譜が表示されていることから、カラオケ演奏指示を行った場合には表示されている2小節分と表示されている小節に前後する各1小節の計4小節分の楽譜に関してのカラオケ演奏が繰り返し行われることになる。このように歌詞入力画面に表示されている楽譜のみでなく、表示されている楽譜に相前後する小節までを含めてカラオケ演奏することによって、ユーザは曲のつながりや流れなどを参考にして歌詞を作成することができるようになる。
【0052】
次に、「替歌合成作成サービス」選択時における歌詞合成による作詞支援、若しくは「替歌試聴サービス」選択時におけるユーザ評価投票の際にクライアント装置に表示する「歌詞選択画面」(図8のステップS52又は図9のステップS62参照)について、図11を用いて説明する。図11は、歌詞選択画面の一実施例を示す概念図である。
【0053】
図11から理解できるように、歌詞選択画面には、作詞対象(若しくは投票対象)としての曲に関する楽譜と、該楽譜に対応した各ユーザが作成した歌詞とが所定の曲範囲に相当する分だけ表示される。この歌詞選択画面には作詞対象としての曲に関する楽譜と複数の歌詞とが同期されて表示されるようになっており、これによりユーザは楽譜と歌詞とを対応付けて見ることができるようになっている。この実施例では点線の四角で囲んだ領域が歌詞選択画面として実際に表示される部分であり、「ワン ワン ワ ワン…」、「ニャン ニャン ニャ ニャン…」、「い ぬ の ー…」、「とっ きょ しゅつ がん…」などの各ユーザが作成した歌詞が楽譜の下にそれぞれの歌詞に対応して適宜に表示される記号(この実施例では、A、B、C、Dのアルファベット)と共に一覧表示されている。ユーザは曲の所定範囲毎にそれぞれの歌詞に対応して適宜に表示される記号を指定することによって該所定範囲毎の楽譜に対しての歌詞選択、あるいは曲全体にわたっての楽譜に対しての歌詞選択を行うことができる。すなわち、「替歌合成作成サービス」選択時には曲の所定範囲毎(例えば小節毎)に楽譜に付加したい歌詞を一覧表示された歌詞の中から選択することができ、これらの所定範囲毎に選択された歌詞を組み合わせて合成することによって曲全体の楽譜に対して付加する歌詞を作成することができるようになっている。他方、「替歌試聴サービス」選択時には曲全体の楽譜に対して付加する歌詞を一覧表示された歌詞の中から1つだけ選択することができ、カラオケ演奏の開始と共に選択した歌詞のみを画面に表示することで、カラオケ演奏にあわせて他のユーザが作成した歌詞を画面上で確認することができるようになっている。この場合には、歌詞選択画面として実際に表示される部分はカラオケ演奏の進行に従って自動的にスクロールすることから、ユーザはカラオケ演奏にあわせて表示箇所に対応する歌詞を確認していくことができる。
【0054】
なお、上述した実施例においては、サーバ装置MS側は単に演奏データを配信するのみであり、パソコン端末PCあるいは携帯端末MT等のクライアント装置側で受信した演奏データを再生することによって楽曲を発音する処理形態における制御プログラムについて説明したがこれに限らず、サーバ装置MS側で演奏データに基づき再生したカラオケ演奏をクライアント装置に配信するようにしてもよい。また、サーバ装置MSが配信する演奏データとしてはカラオケ演奏を行うための専用の演奏データでなくてもよい。ただし、そうした場合においてクライアント装置では、カラオケ演奏を行うように演奏データに基づき生成される楽音信号に対して所定の制御を行うことにより、カラオケ演奏として発音するようにしなければならないことは言うまでもない。
なお、上述した「替歌作成サービス」においては、サーバ装置MS側で仮入力表示に関する処理を実行するようにしたが(上述した図7のステップS34及びステップS35参照)、当該処理をクライアント側で実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
なお、上述した歌詞入力画面(図10参照)あるいは歌詞選択画面(図11参照)では楽譜として五線譜を表示した例を示したがこれに限らず、五線譜以外のオリジナルな表示態様(例えば、TAB譜や文字譜、あるいはピアノロールなど)を楽譜として表示するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0055】
なお、サーバ装置MSからクライアント装置へ送信する演奏データのフォーマットは、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント+絶対時間』形式のもの、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イベント+相対時間』形式のもの、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのような形式のものでもよい。また、複数チャンネル分の楽曲情報が存在する場合は、複数のチャンネルのデータが混在した形式であってもよいし、各チャンネルのデータがトラック毎に別れているような形式であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
この発明によれば、ユーザに対してオリジナルの歌詞やユーザが既に入力済みの歌詞や他のユーザが作成した歌詞などを画面上に表示したり、若しくは作詞対象の曲を実際にカラオケ演奏することから、ユーザはこうした表示や演奏を参考として容易に作詞を行うことができるようになる、という効果を得る。
また、各ユーザが作成した歌詞の表示と共に該歌詞が付された曲のカラオケ演奏を試聴することができ、該歌詞に対する個々のユーザの評価を投票できるようにしたことから、他ユーザからの該歌詞に対する評価を得て次回の作詞の参考にするといった作詞支援をユーザが受けることができるようになる、という効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る作詞支援装置を適用した作詞支援システムの一実施例の全体構成を示すシステムブロック図である。
【図2】 図1に示した作詞支援システムを構成する各装置のうちの1つの装置についての一実施例の全体構成を示すハード構成ブロック図である。
【図3】 クライアント装置におけるCPUで実行する「メイン処理」の一実施例を示したフローチャートである。
【図4】 各種処理の一実施例を示したフローチャートである。
【図5】 作詞支援サイトを記憶したサーバ装置で行う「作詞支援処理」の一実施例を示したフローチャートである。
【図6】 サービスメニュー画面の一実施例を示す概念図である。
【図7】 替歌作成サービス実行処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】 替歌合成作成サービス実行処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図9】 替歌試聴サービス実行処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図10】 歌詞入力画面の一実施例を示す概念図である。
【図11】 歌詞選択画面の一実施例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、4…外部入力インタフェース、4A…マイク等、5…スイッチ検出回路、5A…パネル操作子、6…表示回路、6A…表示装置、7…音源回路、7A…サウンドシステム、8…通信インタフェース、X…通信ネットワーク、9…外部記憶装置、10…MIDIインタフェース、10A…電子楽器、1D…通信バス(データ及びアドレスバス)、MS…サーバ装置、TS…中継サーバ、PC…パソコン端末、MT…携帯通信端末、P…マウスポインタ

Claims (6)

  1. 所望の曲の歌詞を作成する際のユーザに対する歌詞入力支援を行う作詞支援装置であって、
    作詞対象の曲の楽譜を少なくとも表示する表示手段と、
    前記表示された楽譜に対応する所定位置に対して、ユーザにより所望の歌詞情報を入力設定する入力手段と、
    前記表示手段で既に歌詞を入力済みである第1の楽譜部分と同一の第2の楽譜部分が表示された場合、前記入力済みの歌詞と同じ歌詞を前記第2の楽譜部分に対応する歌詞として仮表示する制御手段と
    を具えた作詞支援装置。
  2. 所定のサーバ装置に対して通信ネットワークを介して接続する接続手段と、
    作詞対象の曲に対応する複数の歌詞情報の中からユーザ所望の歌詞情報を選択する歌詞選択手段と、
    前記接続したサーバ装置から選択した歌詞情報を受信する受信手段と
    を具えてなり、
    前記表示手段は前記受信した歌詞情報に基づいて既存の歌詞を表示することにより、ユーザが該歌詞表示を参考にして所望の歌詞情報を入力することができるように歌詞入力支援を行うことを特徴とする請求項1に記載の作詞支援装置。
  3. 所望の曲の歌詞を作成する際のユーザに対する歌詞入力支援を行う作詞支援装置であって、
    所定のサーバ装置に対して通信ネットワークを介して接続する接続手段と、
    前記接続したサーバ装置から作詞対象の曲に付随する複数の歌詞情報を受信する受信手段と、
    作詞対象の曲の楽譜及び前記受信した複数の歌詞情報に基づいて作詞対象の曲に付された既存の歌詞を複数表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された複数の歌詞の中からユーザによる適宜の歌詞選択に応じて選択された所定範囲毎の部分的な歌詞を組み合わせて作成される新たな歌詞を楽譜表示に対応付けて表示するように前記表示手段を制御する制御手段と
    を具えた作詞支援装置。
  4. 所定の楽音情報に従って楽音を発音する楽音発音手段を具えてなり、
    前記楽音発音手段は、前記表示手段に表示された作詞対象の曲の楽譜に少なくとも対応する一部範囲の楽音情報に従って楽音を発音することにより、ユーザに対する歌詞入力支援を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の作詞支援装置。
  5. 所望の曲の歌詞を作成する際のユーザに対する歌詞入力支援を行う作詞支援プログラムであって、コンピュータに、
    所定の表示手段に作詞対象の曲の楽譜を少なくとも表示するステップと、
    前記表示された楽譜に対応する所定位置に対して、ユーザにより所望の歌詞情報を入力設定するステップと、
    前記所定の表示手段で既に歌詞を入力済みである第1の楽譜部分と同一の第2の楽譜部分が表示された場合、前記入力済みの歌詞と同じ歌詞を前記第2の楽譜部分に対応する歌詞として仮表示するステップと
    実行させるための作詞支援プログラム。
  6. 所望の曲の歌詞を作成する際のユーザに対する歌詞入力支援を行う作詞支援プログラムであって、コンピュータに、
    所定のサーバ装置に対して通信ネットワークを介して接続するステップと、
    前記接続したサーバ装置から作詞対象の曲に付随する複数の歌詞情報を受信するステップと、
    所定の表示手段に対して、作詞対象の曲の楽譜及び前記受信した複数の歌詞情報に基づいて作詞対象の曲に付された既存の歌詞を複数表示するステップと、
    前記表示手段に表示された複数の歌詞の中からユーザによる適宜の歌詞選択に応じて選択された所定範囲毎の部分的な歌詞を組み合わせて作成される新たな歌詞を楽譜表示に対応付けて表示するように前記表示手段を制御するステップと
    実行させるための作詞支援プログラム。
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