JP3999733B2 - 内燃機関の筒内燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は,機関本体に装着されて,その燃焼室に前端部を開口する取り付けキャップと,前記燃焼室に燃料を噴射し得るよう,この取り付けキャップに弁ハウジングが固着される電磁式燃料噴射弁とを備える,内燃機関の筒内燃料噴射装置の改良に関する。
従来のかゝる内燃機関の筒内燃料噴射装置では,特許文献1に開示されるように,取り付けキャップの後端部に燃料噴射弁の弁ハウジングをねじ込み若しくはカシメにより固着していた。
特開2003−201936号公報
上記のような従来装置では,弁ハウジングには,取り付けキャップへのねじ込み又はかしめ時の荷重による応力が残留し,これが弁ハウジングの寸法精度を低下させ,燃料噴射弁の特性を変化させる可能性がある。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,燃料噴射弁の弁ハウジングの寸法精度を低下させることなく,その弁ハウジングを取り付けキャップに確実に固着し得るようにした前記内燃機関の筒内燃料噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,機関本体に装着されて,その燃焼室に前端部を開口する取り付けキャップと,前記燃焼室に燃料を噴射し得るよう,この取り付けキャップに弁ハウジングが固着される電磁式燃料噴射弁とを備える,内燃機関の筒内燃料噴射装置において,前記弁ハウジングは,前記燃焼室に向けて開口する燃料噴孔を前端に有して前記取り付けキャップに収容される弁座部材と,この弁座部材の後端に連結され,同弁座部材内のニードル弁を開弁作動するための磁路の一部を形成する磁路形成部材とを備え,これら弁座部材及び磁路形成部材を,磁路形成部材の前端部に形成した連結筒部の内周面に弁座部材の後端部を圧入することにより相互に連結し,また前記連結筒部外周の圧入部を前記取り付けキャップの後端部内周面に圧入して,前記弁座部材及び取り付けキャップの対向周面間に断熱空隙を設け,前記磁路形成部材の外周に形成した小フランジを前記取り付けキャップの後端面に付き当てゝ,それらの全周に亙り隅肉溶接したことを第1の特徴とする。
尚,前記機関本体及び磁路形成部材は,後述する本発明の実施例中のシリンダヘッド1及び下部ヨーク24に対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記弁ハウジングを,前記弁座部材と,前記ニードル弁に連結した可動コアを囲繞する前記磁路形成部材としての環状のヨークと,このヨークに非磁性カラーを介して結合されて,前記可動コアに前端面を対向させる固定コアとで構成し,前記固定コアの外周に配設されるコイル組立体を囲繞する磁性体のコイルハウジングを,前記ヨークの後端面に突き当てゝ溶接したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第2の特徴に加えて,前記固定コアの前端部に,前記非磁性カラーの後端部内周面に圧入される圧入部と,同非磁性カラーの端面に当接する当接面とを形成し,これら固定コア及び非磁性カラーの当接面相互を溶接し,前記ヨークの後端部に,前記非磁性カラーの前端面に当接する環状突起を形成し,これら環状突起及び非磁性カラーの当接面相互を溶接したことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第2又は第3の特徴の何れかに加えて,前記ヨークの前端に形成された連結筒部内周面に,前記ニードル弁に貫通される貫通孔を有するストッパプレートを前記弁座部材と共に圧入して,該ストッパプレートを弁ハウジング及び固定コア間で挟持し,前記ニードル弁には,前記ストッパプレートの前面に当接して該ニードル弁の開弁ストロークを規制するストッパフランジを形成し,前記貫通孔を,前記ストッパプレートの中心部に位置すると共に前記ストッパフランジの外径より小さい小径孔と,この小径孔の一側にダルマ状に接続した,前記ストッパフランジの外径より大きい大径孔とから構成したことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,弁座部材及び磁路形成部材を,磁路形成部材の前端部に形成した連結筒部の内周面に弁座部材の後端部を圧入することにより相互に連結し,また前記連結筒部外周の圧入部を前記取り付けキャップの後端部内周面に圧入することで,弁座部材及び取り付けキャップは,磁路形成部材の連結筒部を介して相互に圧入結合されることになり,両者の同心精度を高めることができ,その結果,弁座部材及び取り付けキャップの対向周面間には各部均一の断熱空隙を確保できて,弁座部材及びその内部のニードル弁を機関本体の高熱から保護し,それらの耐久性の向上を図ることができる。
しかも,その上で磁路形成部材の外周に形成した小フランジを取り付けキャップの後端面に付き当てゝ,それらの全周に亙り隅肉溶接したので,比較的少ない溶接エネルギをもって磁路形成部材及び取り付けキャップを強固に結合することができると共に,溶接熱及び溶接歪みを小フランジに吸収させて,磁路形成部材の主要部分への溶接熱及び溶接歪みの影響を回避することができ,したがって各部高い寸法精度を確保し得て燃料噴射弁の燃料噴射特性の安定化を図ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば,共に磁性体であるヨーク及びコイルハウジングをそれぞれ別体としたので,それらの溶接前に,ヨーク,非磁性カラー及び固定コアを,コイルハウジングに邪魔されることなく相互に結合することができ,その後,ヨーク及びコイルハウジングを相互に突き当てゝ溶接することで,両者を比較的少ない溶接熱をもって結合できて,両者間に良好な磁路を形成することができる。
さらに本発明の第3の特徴によれば,予め固定コア及び非磁性カラーを圧入により一体化しておくことで,固定コア,非磁性カラー及びヨークの三者の位置決めが容易となり,三者の溶接を溶接,的確に行うことができる。特に,ヨークの後端部には,非磁性カラーの前端面に当接する環状突起を形成し,これら環状突起及び非磁性カラーの当接面相互を溶接したので,非磁性カラー及び固定コアの当接部と,環状突起及び非磁性カラーの当接部を,半径方向外方からのレーザ溶接により同時に溶接することが可能であり,生産性の向上に寄与し得る。
さらにまた本発明の第4の特徴によれば,ストッパプレートを連結筒部に圧入する前に,ニードル弁のストッパフランジを,ストッパプレートの大径孔に挿入した後,ニードル弁を小径孔側にずらすことにより,ストッパフランジをストッパプレートの前面に対向させることができる。
しかも小径孔及び大径孔からなるダルマ状の貫通孔は,ストッパプレートの外周に達するような切欠きではないから,連結筒部内への圧入時,切粉が発生したとしても,その切粉は固定コア及びストッパプレート間に閉じ込められ,燃料通路への侵入を防ぐことができる。
また切欠きがなく全周を閉じたストッパプレートの剛性は高く,その上,ストッパプレートの小径孔周辺部でのストッパフランジの当接面を広く得ることが可能であるから,ニードル弁の開弁ストローク及び開弁姿勢を常に適正に規制することができ,燃料噴射弁の燃料噴射特性の安定化に寄与し得る。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る内燃機関の筒内燃料噴射装置の側面図,図2は図1の2矢視図,図3は図1の3−3線断面図,図4は図3の4−4線断面図,図5は図4の5部拡大図,図6は図4の6部拡大図,図7は図4の7部拡大図,図8は図5の8−8線断面図,図9は図6中の燃料噴射弁の9矢視図,図10は図9の10−10線断面図,図11は図5中のガスケットの斜視図,図12は図6中のバックアップリングの斜視図,図13は図7中のシール環の縦断面図,図14は図7の導線保護部材の斜視図,図15はコネクタ板及びその接続部の斜視図,図16は本発明の第2実施例を示す,図4との対応図,図17は図16の17部拡大図である。
先ず,図1〜図14に示す本発明の第1実施例の説明より始める。
図1及び図2において,本発明の筒内燃料噴射装置は,電気点火式多気筒内燃機関Eのシリンダヘッド1外面に取り付けられる燃料分配管Dと,この燃料分配管Dの複数の分岐管6,6…に燃料導入管2,2…を介して吊持される複数の噴射弁保護筒3,3…と,これら噴射弁保護筒3,3…に収容,保持される電磁式燃料噴射弁I,I…とを備え,噴射弁保護筒3,3…は内燃機関Eのシリンダヘッド1に各気筒に対応して装着される。
燃料分配管Dは,円筒状の分配管本体5と,この分配管本体5から延出した,噴射弁保護筒3と同数の分岐管6,6…とからなっており,分配管本体5は,各分岐管6より充分に大なる内容積を有する。分配管本体5には複数のブラケット7,7…が設けられ,これらがシリンダヘッド1の外面に形成される複数の取り付け部8,8…にボルト9,9…をもって固着される。
分岐管6及び燃料導入管2は,それらに形成された上部連結フランジ100及び下部連結フランジ101をボルト結合することにより連結されると共に,内部を相互に連通されるもので,その連結構造については後で詳述する。
分配管本体5の一端には図示しない燃料ポンプの吐出ポートに連なる燃料供給管10が接続される。また分配管本体5の一側にはリリーフ弁11が取り付けられ,このリリーフ弁11の一端には,余剰燃料を図示しない燃料タンクに還流させる燃料戻し管12が接続される。
図3及び図4において,内燃機関Eのシリンダヘッド1には,各気筒に対応した燃焼室15の天井中心部から動弁室16の上方に亙るガイド部17が設けられる。このガイド部17は,先端を燃焼室15に臨ませてシリンダヘッド1に螺着されるガイドキャップ18と,このガイドキャップ18の挿入を可能にするようにシリンダヘッド1に形成されたガイド孔19と,このガイド孔19の内周面に連続する内周面を有してシリンダヘッド1に圧入され,動弁室16の上方まで延びるガイド筒20とからなっている。ガイドキャップ18は,その上端に皿状フランジ18aを有しており,この皿状フランジの外周部下面シリンダヘッド1に当接することで,ガイドキャップ18のシリンダヘッド1への螺合深さが規制される。またガイドキャップ18は,燃焼室15に開口する下端部に半径方向内向きの鍔18bを有する。こうして構成されるガイド部17に前記噴射弁保護筒3が嵌装される。
次に,図4〜図6ににより,噴射弁保護筒3に収容,保持される電磁式燃料噴射弁Iの構成について説明する。
電磁式燃料噴射弁Iの弁ハウジング21は,円筒状の弁座部材22と,この弁座部材22の上端部に形成されたフランジ22a外周に圧入結合されて全周レーザ溶接W1される連結筒部24aを有する環状の下部ヨーク24と,この下部ヨーク24の上端に結合される非磁性カラー25と,この非磁性カラー25の上端に結合される固定コア26とから構成され,弁座部材22及び下部ヨーク24間には,連結筒部24aの内周面に圧入されるストッパプレート27が挟持される。固定コア26の下端部には,非磁性カラー25の上端部内周面に圧入された圧入部26aと,非磁性カラー25の上端面が当接する当接面26bとが形成され,非磁性カラー25及び固定コア26は,上記圧入後,当接面の外周縁部相互が全周に亙るレーザ溶接W6により液密に結合される。また下部ヨーク24の上端面内周側には,非磁性カラー25の下端面に当接する環状突起24bが一体に形成され,この環状突起24b及び非磁性カラー25の当接面の外周縁部は,全周に亙るレーザ溶接W7により液密に相互に結合される。
而して,予め固定コア26及び非磁性カラー25を圧入により一体化しておくことで,固定コア26,非磁性カラー25及び下部ヨーク24の三者の位置決めが容易となり,三者の溶接を溶接,的確に行うことができる。特に,下部ヨーク24の後端部には,非磁性カラー25の前端面に当接する環状突起24bを形成し,これら環状突起24b及び非磁性カラー25の当接面の外周縁部相互を溶接W6したので,非磁性カラー25及び固定コア26の当接部と,環状突起24b及び非磁性カラー25の当接部を,半径方向外方からのレーザ溶接により同時に溶接することが可能であり,生産性の向上に寄与し得る。
弁座部材22は,その下端面に開口する燃料噴孔23と,この燃料噴孔23の内端に連なる円錐状の弁座28と,この弁座28の大径部に連なる円筒状の弁ガイド孔29とを備えており,その弁ガイド孔29の下部にはスワールカラー30が圧入される。このスワールカラー30の外周面と下端面とには軸方向の通溝31と,半径線に対して一定方向に傾斜したスワール溝32とがそれぞれ設けられている。このスワール溝32は,通過する燃料に一定方向のスワールを付与する。
弁座部材22内には,弁座28と協働するニードル弁33が収容される。このニードル弁33は,ストッパプレート27及びスワールカラー30を上下に貫通するように延びていて弁座28に着座するニードル34と,このニードル34の外周に形成されてガイド孔19の内周面を摺動し得る一対のジャーナル35,35と,ストッパプレート27の下面に対向するストッパフランジ36とからなっており,そのストッパフランジ36がストッパプレート27の下面に当接することにより,弁座28からのニードル弁33の開弁ストロークが規制される。各ジャーナル35,35は,ガイド孔19内での燃料の流通を許容する複数の平面部を外周に有する。
ニードル34の上端部には,下部ヨーク24及び非磁性カラー25の内側で固定コア26の下端面に対向する可動コア37が一体的に連結される。この可動コア37は,下部ヨーク24及び非磁性カラー25内を,それらの内周面に接触せずに昇降することができる。
ニードル34及び可動コア37の連結構造を詳しく説明すると,可動コア37には,その下端面に開口する袋状の連結孔38が設けられ,この連結孔38に,ニードル34の上端部即ち頭部34aが圧入される。その頭部34aの上端外周には,頭部34aの連結孔38への圧入を案内する面取り39が形成される。
上記袋状の連結孔38の深さは,この連結孔38への頭部34aの圧入深さを加減することにより,ストッパフランジ36の上面から可動コア37の上端面までの距離L1を調整するに充分な寸法に設定される。したがって,袋状の連結孔38の内端面と頭部34aの先端面とは互いに当接するはなく,それらの間には,頭部34aの連結孔38への圧入深さを加減し得る調整用間隙40が設けられる。上記距離L1は,当該ニードル弁33及び可動コア37と組み合わせられる固定コア26の下端面からストッパプレート27の下面までの距離L2から,ニードル弁33の開弁時に両コア26,37の対向面間に設けるべき残留磁気防止用間隙に対応する長さΔL(図示せず)を差し引いた値,即ちL1=L2−ΔLに調整される。したがってストッパフランジ36がストッパプレート27の下面に当接したニードル弁33の開弁時には,両コア26,37の対向面間に所定の残留磁気防止用間隙ΔLを確保することができる。
また袋状の連結孔38の内端面と頭部34aの先端面との間に設けられる調整用間隙40は,頭部34aの連結孔38への圧入時に発生した切粉を封じ込める切粉溜めに兼用される。
可動コア37の下面には,上記連結孔38に内周面を連続させる薄肉円筒部37aが一体に突設されており,この薄肉円筒部37aの下端部が上記頭部34aに全周に亙りレーザにより隅肉溶接W10される。その際,レーザの照射点を,頭部34a及び薄肉円筒部37aの境界から,比較的低硬度の薄肉円筒部37aにオフセットして,薄肉円筒部37aへの入熱を多くしながら両者34a,37aをレーザ溶接し,比較的高硬度のニードル弁33の過熱による亀裂を回避する。また薄肉円筒部37aへの入熱は薄肉円筒部37aに留まり,可動コア37本体側までは波及しない。こうして可動コア37の磁性特性の低下を回避しながら,ニードル弁33及び可動コア37は互いに強固に結合される。
固定コア26は中心部を貫く燃料通孔41を有しており,その燃料通孔41に嵌合されたパイプ状のリテーナ42が固定コア26に,その外周からのカシメにより固定され,このリテーナ42と可動コア37との間に,可動コア37をニードル弁33の閉弁方向に付勢するコイル状の弁ばね43が縮設される。その際,弁ばね43のセット荷重は,リテーナ42の燃料通孔41への嵌合深さを加減することにより調整される。また可動コア37には,その上端面に開口して弁ばね43の可動端を受容する位置決め凹部44と,この位置決め凹部44を可動コア37の下端面に連通させる,周方向に並ぶ複数条の切欠き溝47とが設けられる。位置決め凹部44と前記袋状の連結孔38とは,その間の共通隔壁により互いに遮断されている。
固定コア26は,リテーナ42より上方に延びる燃料入口筒45を一体に備えており,その燃料入口筒45の入口に燃料フィルタ46が装着される。燃料入口筒45の内部は,リテーナ42の中空部,燃料通孔41,位置決め凹部44,切欠き溝47及びにストッパプレート27の貫通孔48を介して弁座部材22の内部と連通される。
ストッパプレート27の貫通孔48は,図8に示すように,ストッパプレート27の中心部に位置する,前記ストッパフランジ36の外径より小さい小径孔48aと,この小径孔48aの一側にダルマ状に接続した,ストッパフランジ36及びジャーナル35,35の外径より大きい大径孔48bとからなっていて,ストッパプレート27を弁ハウジング21に組み込む前に,ニードル弁33のジャーナル35,35及びストッパフランジ36を大径孔48bに挿入した後,ニードル34を小径孔48a側にずらすことにより,ストッパフランジ36をストッパプレート27の下面に対向させることができる。
而して,小径孔48a及び大径孔48bからなるダルマ状の貫通孔48は,ストッパプレート27の外周に達するような切欠きではないから,連結筒部24a内への圧入時,切粉が発生したとしても,その切粉は固定コア26及びストッパプレート27間に閉じ込められ,燃料通路への侵入を防ぐことができる。
また切欠きがなく全周を閉じたストッパプレート27の剛性は高く,その上,ストッパプレート27の小径孔48a周辺部でのストッパフランジ36の当接面を広く得ることが可能であるから,ニードル弁33の開弁ストローク及び開弁姿勢を常に適正に規制することができ,燃料噴射弁Iの燃料噴射特性の安定化に寄与し得る。
弁ハウジング21の外周には,固定コア26及び可動コア37と協働するコイル組立体50が配設される。このコイル組立体50は,非磁性カラー25及び固定コア26の外周には嵌合するボビン51と,これに巻装されるコイル52とからなっており,このコイル組立体28を囲繞する磁性体のコイルハウジング53が下部ヨーク24にレーザ溶接W8される。またコイルハウジング53の上端には,固定コア26の外周に嵌合した環状の上部ヨーク54が重ねられてレーザ溶接W9される。このように,共に磁性体である下部ヨーク24及びコイルハウジング53をそれぞれ別体としたので,それらの溶接前に,下部ヨーク24,非磁性カラー25及び固定コア26を,コイルハウジング53に邪魔されることなく相互に結合することができ,その後,下部ヨーク24及びコイルハウジング53を相互に突き当てゝ溶接することで,両者を比較的少ない溶接熱をもって結合できて,両者間に良好な磁路を形成することができる。
ボビン51の上端には,コイル52の両端末に接続された一対のコイル端子板55,55を保持する端子保持部51aが一体に形成されており,この端子保持部51aは,コイルハウジング53及び上部ヨーク54の一側部の連続した切欠き57,58に配置される。上記コイル端子板55,55は,弁ハウジング21の軸線と平行な直線状に配置される。
弁ハウジング21の外周には,下部ヨーク24から燃料入口筒45の中間部に亙り合成樹脂製の円筒状被覆体59が射出成形により形成される。その際,前記切欠き57,58と,コイルハウジング53の他側部の切欠き57′とを通して合成樹脂がコイルハウジング53内に充填されてコイル組立体50を被覆する。
尚,図6中,被覆体59に設けられた孔68は,燃料入口筒45の外周をカシメてリテーナ42を固定する際に使用されるカシメ用工具の挿入孔である。
図4,図5,図9,図10及び図16に示すように,前記被覆体59は,コイル組立体50の外周を被覆する大径円筒部59aと,この大径円筒部59aの上端面から突出して燃料入口筒45をその中間部まで被覆する小径円筒部59bと,大径円筒部59aの上端面から延びる小径円筒部59bの中間で終わる段部67とを有しており,段部67は上上段67aと,この上段67aを囲む下段67bとからなっている。これら上段67a及び下段67bは,上方即ち燃料入口筒45側を向くことになり,前記一対のコイル端子板55,55は,上段67aから弁ハウジング21の軸線と平行に突出するように配置される。これらコイル端子板55,55に,カプラ66に接続された二本の導線61,61が一対のコネクタ板60を介して接続される。
これらの接続構造について詳しく説明すると,図6及び図15に明示するように,コネクタ板60は,弁ハウジング21の軸線と平行な直線状に配置されるように帯状をなしており,その一端には,互いに開放口を対向させる断面U字状の一対の第1接続片60a,60aが,またその他端には,断面U字状の第2接続片60bが形成されている。その一対の第1接続片60a,60a間に対応する導線61,61の端末を挿入し,その端末を包み込むようにして一対の第1接続片60a,60aをカシメることにより,導線61,61及びコネクタ板60は,第1接続片60a,60aを介して強固に接続される。このような導線61,61付きのコネクタ板60は予め大量に生産される。
次に上記コネクタ板60を弁ハウジング21の軸線と平行な状態にして,その第2接続片60bを,対応するコイル端子板55,55にカシメて仮止めした後,電着する。こうすることで,被覆体59に近接した場所でもコネクタ板60及びコイル端子板55,55の接続を高精度に且つ能率良く行うことができ,生産性の向上に寄与し得る。
而して,被覆体59は弁ハウジング21と同心の円筒状をなすと共に,それに埋設されるコイル端子板55,55が弁ハウジング21の軸線と平行に直線状に配置されることで,被覆体59の成形時,成形金型を,コイル端子板55,55に邪魔されることなく弁ハウジング21の軸方向に沿って離型することができ,成形金型の構造の簡素化を図ることができる。
またコイル端子板55,55と同様に,コネクタ板60も弁ハウジング21の軸線と平行に配置したことで,これらが被覆体59外方への大きな突出部とはならないから,電磁式燃料噴射弁の小径化を充分に図ることができる。
図6及び図10に明示するように,コネクタ板60とコイル端子板55,55及び導線61,61の接続部は,合成樹脂製の接続部カバー62で覆われる。この接続部カバー62は,上記接続部の外側面を覆う断面円弧状の外側壁62aと,この外側壁62aの両側端に連なっていて,両コネクタ板60の外側から両コネクタ板60と被覆体59の小径円筒部59bとの間に介入する一対の係合壁62b,62bと,外側壁62aの内側面から突出して両コネクタ板60間に介入する隔壁62cとからなっている。外側壁62aは,その外側面が被覆体59の大径円筒部59aの外周面に連続するように形成されている。一方,被覆体59の小径円筒部59bの一側には,上記係合壁62b,62bが軸方向に摺動可能に係合するガイド凸部69が形成され,係合壁62b,62bのガイド凸部69への軸方向摺動限界は,接続部カバー62の下端が前記段部67の下段67bに当接することにより規制されるようになっている。
而して,接続部カバー62の係合壁62b,62bをガイド凸部69に軸方向に摺動させつゝ係合して,接続部カバー62の下端を段部67の下段67bに当接させれば,接続部カバー62と小径円筒部59bとの間に,コネクタ板60を収容するキャビティ86を画成することができる。そこで,このキャビティ86に絶縁樹脂をポッティングすることにより,コネクタ板60とコイル端子板55,55及び導線61,61の接続部は絶縁樹脂63に埋封される。その際,係合壁62b,62bとガイド凸部69との係合,並びに接続部カバー62の下端と段部67の下段67bとの当接により,ポッティング樹脂の漏れ出しを防ぐことができる。
図9に明示するように,上記接続部カバー62の外側面には,燃料噴射弁Iの識別番号もしくは記号64が表示され,その識別番号もしくは記号64は,それに対応して噴射弁保護筒3の一側壁に設けられた下部覗き孔65から認識し得るようになっている。
燃料噴射弁Iの先端部,即ち下端部には,噴射弁保護筒3を結合する取り付けキャップ70が取り付けられる。この取り付けキャップ70は,弁座部材22の先端部外周面に嵌合する小径筒部70aと,連結筒部24aの外周面に嵌合すると共に下部ヨーク24の下端面に当接する大径筒部70bとを備える。弁座部材22の先端部外周には環状溝71が形成されており,これに,上記小径筒部70aの内周面に密接する耐熱性のシール部材72が装着される。
前記連結筒部24aの外周面の上部には,その下部より僅かに大径の圧入部73が形成され,この圧入部73が上記大径筒部70bの上部内周面に圧入されて,弁座部材22と小径筒部70aとの対向周面間に断熱空隙94が設けられる。大径筒部70bの上端面には,その内周面に近接して環状の応力逃がし溝74が形成されており,上記圧入時の過大荷重による大径筒部70b内周面の拡径変形を応力逃がし溝74で許容するようになっている。大径部70bの上面において,応力逃がし溝74の内周側の面より,外周側の面の方が広くなっており,その広い面が下部ヨーク24の下端面に当接することにより,圧入部73と大径筒部70bとの圧入限界が規制されるようになっている。
下部ヨーク24は,その下端部外周にコイルハウジング53を被覆する被覆体59より若干大径の小フランジ75を備え,また大径筒部70bは,その上端部外周に上記小フランジ75より大径の大フランジ76を一体に備えており,この大フランジ76の上面に小フランジ75が全周に亙りレーザ溶接W2により結合され,一体化される。その際の溶接熱は,小フランジ75に吸収され,下部ヨーク24全体への波及は極めて少ないので,下部ヨーク24の磁気特性の低下を防ぐことができる。
前記噴射弁保護筒3は,前記被覆体59を収容しながら小フランジ75の外周面に嵌合されると共に,大フランジ76の上面に下端面を当接させるもので,これら噴射弁保護筒3及び大フランジ76の当接部外周は全周に亙りレーザ溶接W3により結合される。こうして燃料噴射弁Iは,取り付けキャップ70を介して噴射弁保護筒3に保持される。
図5及び図11に示すように,取り付けキャップ70の小径筒部70a外周には,薄肉のばね鋼板製のガスケット77が取り付けられる。このガスケット77は,小径筒部70aの端面に弾性的に当接する環状の弾性シール部77aと,このシール部77aの外周から軸方向に屈曲して延びる複数の脚片77bとを備えており,各脚片77bの先端に形成された爪部77cを小径筒部70aの外周溝78に弾性的に係合することにより,ガスケット77は小径筒部70aに取り付けられる。
再び図5において,上記噴射弁保護筒3は,取り付けキャップ70を先頭にしてガイド部17に挿入される。そして取り付けキャップ70の小径筒部70aがガスケット77と共にガイド部17のガイドキャップ18内に,また噴射弁保護筒3がガイド部17のガイド筒20内にそれぞれ嵌合される。その際,ガスケット77のシール部77aは,取り付けキャップ70の小径筒部70aの端面とガイドキャップ18の内向き鍔18bとの間で挟圧され,その間の気密を図る。
また取り付けキャップ70の大径部70b下面と,ガイドキャップ18の皿状フランジ18a内の底面との間にも金属製のガスケット80が介装され,このガスケット80と前記ガスケット77とにより,取り付けキャップ70及びガイドキャップ18間に筒状の断熱空間79が画成される。
図6に示すように,前記燃料入口筒45の上端部外周の環状のシールハウジング82には,シール部材83と,その下面を支承するバックアップリング84とが装着され,そのシール部材83に密接するようにして前記燃料導入管2の下端部が燃料入口筒45の上端部外周に嵌合される。バックアップリング84には,図12に示すように,その軸線に対して傾斜した合口84aと,下方に向かって大径となるテーパ状の内周面84bとが設けられており,その内周面84bに対向するテーパ状のガイド面82aがシールハウジング82の下部に設けられている。
而して,バックアップリング84は,燃料導入管2からの高圧燃料によりシール部材83と共に下方に押圧されたとき,テーパ状のガイド面82a及び内周面84bの相互作用により拡径して燃料導入管2の内周面に密着しながらシール部材83を支承し,このシール部材83の適正なシール機能を確保する。
噴射弁保護筒3には,上記シールハウジング82の両側部に位置する一対の上部覗き孔85が設けられ,燃料導入管2を燃料入口筒45に嵌合する際に,上記シールハウジング82へのシール部材83及びバックアップリング84の適正な装着状態を,これら上部覗き孔85から確認し得るようになっている。
図7に示すように,前記燃料導入管2は噴射弁保護筒3の上方まで延びており,その中間部の外周面に閉塞環87が圧入され,そして燃料導入管2の外周肩部2aに全周レーザ溶接W4して固定される。この閉塞環87は,その下端部外周を噴射弁保護筒3の内周面にも圧入して,燃料導入管2及び噴射弁保護筒3を同心状に保持する。それと同時に閉塞環87は,その外周に張り出したフランジ87aを噴射弁保護筒3の上端面に付き当てゝレーザ溶接W5され,一体化される。
さらに閉塞環87の外周には,フランジ87aの上方で,閉塞環87及び前記ガイド筒20間をシールするゴム等の弾性材製のシール環88が嵌合される。このシール環88は,その内周の環状の位置決め突起89を閉塞環87外周の環状の位置決め溝90に嵌合することで,閉塞環87上での軸方向位置が固定される。
また図13に明示するように,シール環88の,位置決め突起89内周面に環状の内周シールリップ88aが一体に形成され,またシール環88の外周面に環状の外周シールリップ88bが一体に形成されており,内周シールリップ88aが位置決め溝90の底面に密接すると共に,外周シールリップ88bがガイド筒20の内周面に密接することで,閉塞環87及びガイド筒20間がシールされる。
図3,図7及び図14に示すように,前記二本の導線61,61は,噴射弁保護筒3の上端部一側と,閉塞環87のフランジ87aの一側とに設けられた一連の切欠き91,92を通過し,さらにシール環88の一側壁に設けられた通孔93,93を通して外部に引き出されるようになっている。シール環88の通孔93,93の内周面には,各導線61,61の絶縁被覆の外周面に密接する複数条のシールリップ88c,88c…が一体に形成されている。
前記切欠き91,92には,導線61,61の切欠き91,92からの食み出しを防ぐ導線保護部材96が装着される。この導線保護部材96は合成樹脂製で,開放面を互いに対向させた保持溝96b,96bを先端部に有する一対の保持片96a,96aの基端を相互に連結してなるもので,両保持片96a,96a間を開いて,それらの保持溝96b,96bに二本の導線61,61を係合させてから,両保持片96a,96aを切欠き91,92に嵌合すると,両保持片96a,96aは,互いに近接状態に保持され,導線61,61の保持溝96b,96bからの離脱を防ぐようになっている。
またシール環88には,ガイド筒20内部の呼吸を可能にするブリーザチューブ97が接続され,このブリーザチューブ97の開放端は,雨水や洗浄水等のかかり難い場所に配置される。
再び図1〜図4において,前記分岐管6及び燃料導入管2の接続構造について説明する。分岐管6及び燃料導入管2には,互いに対向する楕円状の上部連結フランジ100及び下部連結フランジ101がそれぞれ形成される。上部連結フランジ100には,その側面及び下面に開口する屈曲路102が設けられ,この屈曲路102の側方開口部に分岐管6の下流端部が嵌合されてロー付けされる。一方,下部連結フランジ101には,その中心部を貫く通路105が設けられ,また下部連結フランジ101の上面には,通路105を前記屈曲路102の下方開口部に連通させる円形の連通凹部が,その下面には円形の連結凹部104がそれぞれ設けられ,連結凹部104には燃料導入管2の上端部が圧入される。その圧入の際,切粉の発生を防ぐべく,燃料導入管2の上端部外周には面取り2bが設けられる。そして燃料導入管2は,その外周面を下部連結フランジ101の下面に全周レーザ溶接W5して一体化される。
連通凹部103には,その内周面に嵌合するバックアップリング107と,バックアップリング107の内周面に接するシール部材108が装着される。上部及び下部連結フランジ100,101は,互いに重ねられて一対の複数の連結ボルト109,109により締結される。その結果,分岐管6及び燃料導入管2は,屈曲路102,連通凹部103及び通路105を介して相互に連通され,連通凹部103では,シール部材108が両連結フランジ100,101に密接して,それらの接合部をシールする。
燃料導入管2の,閉塞環87上方に露出する外周面には,直径方向で対向する一対の平面部110,110が形成され,これら平面部110,110を組立基準にして,燃料導入管2と閉塞環87との嵌合固定位置,並びに燃料導入管2と下部連結フランジ101との嵌合固定位置が決定される。
次に,この第1実施例の作用について説明する。
各燃料噴射弁Iにおいて,コイル52の消磁状態では,弁ばね43の付勢力でニードル弁33は下方に押圧されて弁座28に着座させている。したがって,図示しない燃料ポンプから燃料分配管Dに供給された高圧の燃料は,各分岐管6から燃料導入管2を介して燃料入口筒45に送られ,更にパイプ状のリテーナ42内部,固定コア26の燃料通孔41,可動コア37の切欠き溝47及び弁座部材22内部に送られ,待機させられる。
コイル52を通電により励磁すると,それにより生ずる磁束がコイルハウジング53,上部ヨーク54,固定コア5,可動コア12,下部ヨーク24,コイルハウジング53へと順次走り,それに伴ない発生する磁力により可動コア37が弁ばね43のセット荷重に抗して固定コア26に吸引され,ニードル弁33が弁座28から離座するので,弁座部材22内の高圧燃料が燃料噴孔23から内燃機関Eの対応する燃焼室15に直接噴射される。
このとき,ニードル弁33の開弁ストロークは,ストッパフランジ36がストッパプレート27の下面に当接することで一定に規制されると共に,可動コア37及び固定コア26間には,それらの接触を防ぐ一定の残留磁気防止用間隙ΔLが保持される。したがって,次いでコイル52を消磁したとき,両コア26,37間の残留磁気を直ちに解消して,弁ばね43によるニードル弁33の閉弁応答性を高めることができる。また可動コア37に設けられた,位置決め凹部44を弁座部材22側に連通させる切欠き溝47も,両コア26,37間の残留磁気の解消に役立つもので,ニードル弁33の閉弁応答性の一層の向上に寄与することができる。
ところで,上記残留磁気防止用間隙ΔLを確保するために,前述のように,ストッパフランジ36上面から可動コア37の上面までの距離L1が,L1=L2−ΔLとなるように,ニードル弁33の頭部34aの,可動コア37の頭部34aの連結孔38への圧入深さを加減することにより調整されるので,切削加工に頼ることなく,上記残留磁気防止用間隙ΔLを簡単且つ正確に得ることができる。
しかも可動コア37の連結孔38は袋状になっていて,可動コア37上端面の,弁ばね43の可動端を受容する位置決め凹部44とは遮断されていて,前記調整用間隙40が切粉溜めを兼ねるので,可動コア37の頭部34aの連結孔38への圧入時に発生する切粉を切粉溜め40に封じ込めて,その切粉の燃料通路への侵入を防ぐことができる。したがって上記圧入後,切粉除去のための清掃を行う必要がなくなり,残留磁気防止用間隙ΔLを調整するための切削加工を不要としたことゝ相俟って,生産能率の向上を図ることができる。
内燃機関Eのシリンダヘッド1に螺着されたガイドキャップ18と,燃料噴射弁Iの弁ハウジング21を保持する取り付けキャップ70との間には,断熱空間79を挟んで上下に並ぶガスケット77,80が介装されるので,これらガスケット77,80により燃料室15の高圧ガスのガイド部17へのリークを阻止し,また断熱空間79によりシリンダヘッド1から取り付けキャップ70への高熱の伝達を抑えて燃料噴射弁I,特に弁座部材22及びニードル弁33を熱害から保護することができる。
雨水や洗浄水等がガイド筒20の上方の開放側に降りかかった場合でも,燃料導入管2の外周に嵌合され,且つ液密にレーザ溶接W4された閉塞環87の外周にシール環88が液密に装着されると共に,このシール環88がガイド筒20の上端部内周面に液密に嵌合されているから,このシール環88によりガイド筒20内への水及び塵埃の侵入を防ぐことができる。
また燃料噴射弁Iの導線61,61を通した,シール環88の通孔93,93の内周面には,導線61,61の絶縁被覆の外周面に密接する複数条のシールリップ88c,88c…が形成されているから,これらシールリップ88c,88c…により,通孔93,93からガイド筒20内への水及び塵埃の侵入を防ぐことができる。しかも導線61,61は,ガイド筒20内をシールするシール環88により弾性的に保持されることになるから,導線61,61の振動を簡単に且つ効果的に抑えて,導線61,61の損傷を防ぐことができる。
しかもガイド筒20の内部は,ブリーザチューブ97を介して大気に開放されているから,周囲の温度変化に応じて呼吸をすることができ,ガイド筒20の内部での結露の防止が図られる。
このような筒内燃料噴射装置の組み立てに当たっては,先ず,燃料噴射弁Iの弁座部材22を取り付けキャップ70の小径筒部70aに挿入しながら,下部ヨーク24の連結筒部24aの圧入部73を取り付けキャップ70の大径筒部70bの内周面に圧入し,該大径筒部70bの,応力逃がし溝74より外周側の上面を下部ヨーク24の下面に当接させて,その圧入限界を規制する。下部ヨーク24の連結筒部24a内周面には弁座部材22上端のフランジ22aが圧入されているから,結局,弁座部材22及び取り付けキャップ70は,連結筒部24aを介して相互に圧入結合されることになり,両者の同心精度を高めることができ,その結果,弁座部材22及び取り付けキャップ70の対向周面間には各部均一の断熱空隙94を確保できて,弁座部材22及びその内部のニードル弁33をシリンダヘッド1の高熱から保護し,それらの耐久性の向上を図ることができる。
また連結筒部24aの大径筒部70bへの圧入時,その圧入部に過大の圧入荷重が加えられると,大径筒部70b内周面が応力逃がし溝74側に適度に拡径変形することで,過大応力による連結筒部24aの歪み,延いてはストッパプレート27及び弁座部材22の歪みを防ぎ,燃料噴射弁Iの特性の安定化を図ることができる。また大径筒部70bの内周面の拡径変形は,応力逃がし溝74の外周側には及ばないから,圧入部73及び大径筒部70bの圧入深さの限界を正確に規制して,両者相互の寸法精度を高めることができる。
その上で,取り付けキャップ70の大フランジ76に下部ヨーク24の小フランジ75を全周に亙りレーザにより隅肉溶接W2して一体化する。この隅肉溶接W2によれば,比較的少ない入熱により大フランジ76及び小フランジ75を溶接することが可能であり,しかもその溶接熱は小フランジ75に留まり,下部ヨーク24の磁路までは及ばない。
このように,下部ヨーク24の取り付けキャップ70との圧入部及び溶接部W2が,下部ヨーク24の磁路の外側部分となり,したがって圧入荷重や溶接熱による下部ヨーク24の磁気特性の変化を回避することができ,燃料噴射弁Iの燃料噴射特性の安定化に寄与し得る。
次に,上記小フランジ75の外周面に噴射弁保護筒3を嵌合すると共に,この噴射弁保護筒3の下端を取り付けキャップ70の大フランジ76の上面に突き当てゝ,それらの突き当て部外周を全周に亙りレーザ溶接W3する。このように,下部ヨーク24,取り付けキャップ70及び噴射弁保護筒3の三者はレーザ溶接W2,W3により一体化されるので,それらの周囲に張り出し部を存在させずに済み,比較的小径なガイド筒20及びガイド孔19への嵌装が可能となる。
この段階で上部覗き孔85から燃料入口筒45の上端部のシールハウジング82にシール部材83及びバックアップリング84が適正に装着されている否かを目視確認する。また下部覗き孔65からは,接続部カバー62外面に表示された,該燃料噴射弁Iの識別番号又は記号64を目視確認して,誤組立を防ぐ。
一方,燃料導入管2には,その外周の平面部110,110を基準にして,所定位置に閉塞環87及び下部連結フランジ101を圧入及びレーザ溶接W4,W5により取り付け,さらに閉塞環87の外周の定位置にシール環88を装着しておく。
その後,燃料噴射弁Iの導線61,61をシール環88の通孔93,93に通して外部に引き出し,またシール環88の下方で導線61,61を保持する導線保護部材96の上部を閉塞環87の切欠き92に係合する。
次いで,燃料導入管2を噴射弁保護筒3内に挿入して,燃料導入管2の下端部を,その内周面にシール部材83を密接させるように燃料入口筒45の上端部外周に嵌合し,同時に閉塞環87を噴射弁保護筒3の上端部に嵌合すると共に,導線保護部材96の下部を噴射弁保護筒3の切欠き91に係合させる。即ちこの導線保護部材96を介して閉塞環87及び噴射弁保護筒3の軸線周りの相対位置を決定してから,噴射弁保護筒3内での導線61,61の弛みを取るように,導線61,61を上方に引き出し,そして噴射弁保護筒3及び閉塞環87をレーザ溶接W5する。このように閉塞環87及び噴射弁保護筒3はレーザ溶接W5により一体化されるので,それらの周囲に張り出し部を存在させずに済み,比較的小径なガイド筒20への嵌装が可能となる。
次いで,燃料導入管2上端の下部連結フランジ101の連通凹部103にバックアップリング107及びシール部材108を装着した後,この下部連結フランジ101に燃料分配管Dの分岐管6の上部連結フランジ100を重ねて,両連結フランジ100,101を連結ボルト109,109で締結する。
かくして,燃料分配管Dには,燃料噴射弁I,I…を保持した複数の噴射弁保護筒3,3…が複数の分岐管6,6…を介して吊持されるので,その後は,内燃機関E側の各気筒に対応して設けられた,ガイドキャップ18及びガイド筒20を含む複数のガイド部17,17…に複数の噴射弁保護筒3,3…を挿入し,各ガイドキャップ18及び取り付けキャップ70間でガスケット77,80を挟圧すると共に,各シール環88の外周シールリップ88bをガイド筒20の内周面に密接させる。最後に,分配管本体5の複数のブラケット7,7…をシリンダヘッド1の複数の取り付け部8,8…にボルト9,9…をもって固着する。
このように,内燃機関Eの外部で,燃料噴射弁I,噴射弁保護筒3及び燃料導入管2の組立体を予め構成し,その組立体を燃料分配管Dの複数の各分岐管6に吊持したことで,複数の上記組立体を一斉にシリンダヘッド1に装着することができ,組み付け性の向上を大いに図ることができる。しかも上記各組立体の吊持には,燃料導入管2や燃料分配管Dの分岐管6等の燃料通路構成部材が利用されるので,その吊持構造は簡単なものとなる。
またこのとき,各分岐管6には,各ガイドキャップ18及び取り付けキャップ70間でガスケット77,80を挟圧するための応力が付与され,これによって噴射弁保護筒3の振動を抑えると共に,燃料噴射弁I及びガイド筒20の同心性を確保して燃料噴射弁Iの燃料噴射方向を一定にすることができる。したがって噴射弁保護筒3をガイド筒20に直接固定する必要がなく,組み付け性の向上を更に図ることができる。
しかも燃料噴射弁Iは,弁座部材22が取り付けキャップ70に収容,保持されると共に,取り付けキャップ70の結合される噴射弁保護筒3に収容され,即ち下端部のみを取り付けキャップ70に支持されるので,前記組立体のシリンダヘッド1への装着時,取り付けキャップ70及び噴射弁保護筒3に取り付け荷重が加えられても,その荷重が燃料噴射弁Iに作用することを取り付けキャップ70及び噴射弁保護筒3により防ぐことができ,したがって燃料噴射弁Iでは無用な応力を発生することもないから,常に安定した燃料噴射特性を発揮することができる。
一方,ブラケット7,7…を取り付け部8,8…から外して,燃料分配管Dを引き上げれば,燃料分配管Dと共に複数の噴射弁保護筒3,3…を,ガイド筒20,20…を含むガイド部17,17…から一斉に引き出すことができるので,メンテナンス性も良好である。
コイル端子板55,55及びコネクタ板60は,被覆体59の小径円筒部59bに近接して弁ハウジング21の軸線と平行に配置され,コネクタ板60と,コイル端子板55,55及び導線61,61との各接続部を覆う接続部カバー62は,被覆体59の大径円筒部59aに連続するように形成されるので,コネクタ板60や接続部カバー62等が被覆体59の外側外への突出部とはならず,電磁式燃料噴射弁Iの小径化を大いに図ることができ,その結果,この電磁式燃料噴射弁Iを比較的小径の噴射弁保護筒3内に挿入することが可能となる。
またコネクタ板60と,コイル端子板55,55及び導線61,61との各接続部は,接続部カバー62内にポッティングされた絶縁樹脂63により埋封されるため,コネクタ板60と,コイル端子板55,55及び導線61,61との各接続部の防水,防塵,絶縁性を高め,また断線を防ぐことができると共に,接続部カバー62を被覆体59に接着することができる。また両コネクタ板60間に介入する隔壁62cを接続部カバー62に形成するという,極めて簡単な構造により,両コネクタ板60間の絶縁性を一層高めることができる。
またコネクタ板60に接続した導線61,61の外端にカプラ66が接続されるので,そのカプラ66が電磁式燃料噴射弁I内の作動音の共鳴箱とはならず,したがって電磁式燃料噴射弁Iの静粛性を保つことができる。
次に,図16及び図17に示す本発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例では,燃料噴射弁Iを収容,保持する噴射弁保護筒203は,その上端を燃料噴射弁Iの燃料入口筒45の中間部の高さ位置で終わらせており,その上端に,外径を噴射弁保護筒203と同じくした燃料導入管202の下端部が印籠嵌合して突き合わされ,その突き合わせ部の全周レーザ溶接により噴射弁保護筒203及び燃料導入管202が一体化される。
燃料導入管202には,導線61,61を通過させる通溝121が設けられ,その導線61,61の上部を保持するシール環88は燃料導入管202の外周に直接嵌装される。したがって第2実施例では,燃料導入管202が前実施例中の閉塞環87を兼ねることになる。
また燃料導入管202の上端面には,その中心から起立する連結ボルト112の下端部が植え込まれると共に,この連結ボルト112を囲繞する環状溝113が形成され,この環状溝113に第1シール部材114が装着される。
一方,燃料分配管Dの分岐管6の先端には環状のジョイント部材115が固設される。このジョイント部材115の上端面には環状溝116が形成されており,この環状溝116に第2シール部材117が装着される。このジョイント部材115は,連結ボルト112の外周に嵌合されると共に,その下端面が第1シール部材114に密接するように配置される。ジョイント部材115から上方に突出した連結ボルト112の上端部には,袋状のロックナット118が螺合緊締され,このロックナット118の下面に第2シール部材117が密接する。こうして,ジョイント部材115及び燃料導入管202は連結ボルト112を介して連結される。環状のジョイント部材115の内周面には,分岐管6に連通する環状通路119が設けられ,この環状通路119を燃料導入管202内に連通するT字状通路120が連結ボルト112に設けられている。したがって,分岐管6及び燃料導入管202は,ジョイント部材115が燃料導入管202に連結されると同時に,相互に連通されることになり,ジョイント部材115の上下面からの燃料漏れを第1及び第2シール部材114,117により阻止することができる。
その他の構成は前実施例と同様であるので,図16及び図17中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
この第2実施例によれば,燃料導入管202及び分岐管6間を,環状のジョイント部材115,連結ボルト112及びロックナット118により簡単に連結することができ,しかもジョイント部材115周りに張り出し部が存在しないから,連結部の小径化をもたらすことができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
本発明の第1実施例に係る内燃機関の筒内燃料噴射装置の側面図。 図1の2矢視図。 図1の3−3線断面図。 図3の4−4線断面図。 図4の5部拡大図。 図4の6部拡大図。 図4の7部拡大図。 図5の8−8線断面図。 図6中の燃料噴射弁の9矢視図。 図9の10−10線断面図。 図5中のガスケットの斜視図。 図6中のバックアップリングの斜視図。 図7中のシール環の縦断面図。 図7の導線保護部材の斜視図。 コネクタ板及びその接続部の斜視図。 本発明の第2実施例を示す,図4との対応図。 図16の17部拡大図。
符号の説明
E・・・・・・内燃機関
I・・・・・・電磁式燃料噴射弁
W2,W6〜W8・・・溶接
1・・・・・・機関本体(シリンダヘッド)
15・・・・・燃焼室
21・・・・・弁ハウジング
22・・・・・弁座部材
23・・・・・燃料噴孔
24・・・・・磁路形成部材(下部ヨーク)
24a・・・・連結筒部
24b・・・・環状突起
25・・・・・非磁性カラー
26・・・・・固定コア
26a・・・・圧入部
26b・・・・当接面
27・・・・・ストッパプレート
33・・・・・ニードル弁
36・・・・・ストッパフランジ
37・・・・・可動コア
48・・・・・貫通孔
48a・・・・小径孔
48b・・・・大径孔
50・・・・・コイル組立体
53・・・・・コイルハウジング
70・・・・・取り付けキャップ
73・・・・・圧入部
75・・・・・小フランジ
94・・・・・断熱空隙

Claims (4)

  1. 機関本体(1)に装着されて,その燃焼室(15)に前端部を開口する取り付けキャップ(70)と,前記燃焼室(15)に燃料を噴射し得るよう,この取り付けキャップ(70)に弁ハウジング(21)が固着される電磁式燃料噴射弁(I)とを備える,内燃機関の筒内燃料噴射装置において,
    前記弁ハウジング(21)は,前記燃焼室(15)に向けて開口する燃料噴孔(23)を前端に有して前記取り付けキャップ(70)に収容される弁座部材(22)と,この弁座部材(22)の後端に連結され,同弁座部材(22)内のニードル弁(I)を開弁作動するための磁路の一部を形成する磁路形成部材(24)とを備え,これら弁座部材(22)及び磁路形成部材(24)を,磁路形成部材(24)の前端部に形成した連結筒部(24a)の内周面に弁座部材(22)の後端部を圧入することにより相互に連結し,また前記連結筒部(24a)外周の圧入部(73)を前記取り付けキャップ(70)の後端部内周面に圧入して,前記弁座部材(22)及び取り付けキャップ(70)の対向周面間に断熱空隙(94)を設け,前記磁路形成部材(24)の外周に形成した小フランジ(75)を前記取り付けキャップ(70)の後端面に付き当てゝ,それらの全周に亙り隅肉溶接(W2)したことを特徴とする,内燃機関の筒内燃料噴射装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の筒内燃料噴射装置において,
    前記弁ハウジング(21)を,前記弁座部材(22)と,前記ニードル弁(33)に連結した可動コア(37)を囲繞する前記磁路形成部材としての環状のヨーク(24)と,このヨーク(24)に非磁性カラー(25)を介して結合されて,前記可動コア(37)に前端面を対向させる固定コア(26)とで構成し,前記固定コア(26)の外周に配設されるコイル組立体(50)を囲繞する磁性体のコイルハウジング(53)を,前記ヨーク(24)の後端面に突き当てゝ溶接(W8)したことを特徴とする,内燃機関の筒内燃料噴射装置。
  3. 請求項2記載の内燃機関の筒内燃料噴射装置において,
    前記固定コア(26)の前端部に,前記非磁性カラー(25)の後端部内周面に圧入される圧入部(26a)と,同非磁性カラー(25)の端面に当接する当接面(26b)とを形成し,これら固定コア(26)及び非磁性カラー(25)の当接面相互を溶接(W6)し,前記ヨーク(24)の後端部に,前記非磁性カラー(25)の前端面に当接する環状突起(24b)を形成し,これら環状突起(24b)及び非磁性カラー(25)の当接面相互を溶接(W7)したことを特徴とする,内燃機関の筒内燃料噴射装置。
  4. 請求項2又は3記載の内燃機関の筒内燃料噴射装置において,
    前記ヨーク(24)の前端に形成された連結筒部(24a)内周面に,前記ニードル弁(33)に貫通される貫通孔(48)を有するストッパプレート(27)を前記弁座部材(22)と共に圧入して,該ストッパプレート(27)を弁ハウジング(21)及び固定コア(26)間で挟持し,前記ニードル弁(33)には,前記ストッパプレート(27)の前面に当接して該ニードル弁(33)の開弁ストロークを規制するストッパフランジ(36)を形成し,前記貫通孔(48)を,前記ストッパプレート(27)の中心部に位置すると共に前記ストッパフランジ(36)の外径より小さい小径孔(48a)と,この小径孔(48a)の一側にダルマ状に接続した,前記ストッパフランジ(36)の外径より大きい大径孔(48b)とから構成したことを特徴とする,内燃機関の筒内燃料噴射装置。
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