JP3999576B2 - ワイパモータの固定構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のバックドアに搭載されるワイパモータの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ワゴン車やワンボックス車等は、リアガラスを有するバックドアを上下方向若しくは水平方向にヒンジ開閉するようになっており、そのバックドアには、リアガラスに付着した雨滴を払拭するためのリアワイパを作動させるワイパモータが搭載されている。ワイパモータは、バックドアの外形を形成するアウタパネル内側に配設されるインナパネル等の被取付部材に対して固定され、ピボット軸がアウタパネル若しくはリアガラスに形成された挿通孔から外側に突出し、その先端部にリアガラスに付着した雨滴を払拭するリアワイパが固定される。
【0003】
ところで、バックドアを勢いよく開閉した場合、特に、バックドアを閉めるときにはロックが確実に行われるよう操作者が力強く閉めるため、閉められたときには大きな衝撃がバックドアとともに該ドアに搭載されているワイパモータに作用する。そのため、ワイパモータを被取付部材に対して強固に固定する必要がある。
【0004】
そこで、例えば、特許第3169826号公報に示されるワイパモータは、該モータを覆うような大きなブラケットを用い、そのブラケットの縁部に設けた3箇所の取付部が被取付部材(サポートパネル及びブリッジパネル)に対してそれぞれボルトにて締め付けられ、上記衝撃に耐え得るよう強固に固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報のように、ワイパモータを固定ボルト(固定部材)のみで上記衝撃に耐え得るよう強固に固定するには、固定ボルト(固定部材)が少なくとも3個は必要である。そのため、固定ボルト(固定部材)の数が多く、その分、ワイパモータの組み付け作業性が悪い等の問題がある。しかも、ブラケットは大型となり、高重量、高コストとなってしまうといった問題もある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、固定部材の数を少なくしても、ワイパモータを強固に固定することができる小型で軽量、安価なワイパモータの固定構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両用バックドアに備えられるリアガラスに付着した雨滴を払拭するリアワイパを作動させるためのワイパモータの固定構造であって、前記バックドアは、その外形を形成するとともに前記リアガラスが取り付けられるアウタパネルと、該アウタパネルの室内側に固定されるインナパネルと、該インナパネルの更に室内側に固定され該室内側に露出する装飾用のインナトリムとを備えるものであり、前記ワイパモータに設けられるブラケットを固定部材により前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一方に位置決め固定するとともに、その少なくとも一方と前記インナトリムとで前記ワイパモータを挟持する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパモータの固定構造において、前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一には、前記ワイパモータの外観形状に倣った形状をなし該モータを支持する支持部が設けられ、前記ワイパモータは、前記支持部と前記インナトリムとで挟持されている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、車両用バックドアに備えられるリアガラスに付着した雨滴を払拭するリアワイパを作動させるためのワイパモータの固定構造であって、前記バックドアは、その外形を形成するとともに前記リアガラスが取り付けられるアウタパネルと、該アウタパネルの室内側に固定されるインナパネルと、該インナパネルの更に室内側に固定され該室内側に露出する装飾用のインナトリムとを備えるものであり、前記リアワイパが固定される前記ワイパモータの出力軸を挿通する挿通孔が前記アウタパネル若しくは前記リアガラスに形成され、該挿通孔に対して固定部材により前記ワイパモータが固定される第1固定部と、前記ワイパモータに設けられるブラケットが固定部材により前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一方に位置決め固定される第2固定部と、前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一方に設けられ、前記ワイパモータの外観形状に倣った形状をなし該モータを支持する支持部と、を備え、前記ワイパモータを前記第1及び第2固定部にて固定するとともに、前記支持部と前記インナトリムとで挟持する。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のワイパモータの固定構造において、前記支持部は、前記インナパネルに設けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のワイパモータの固定構造において、前記インナパネルは、樹脂製であって、前記支持部は、前記インナパネルに一体に形成されている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパモータの固定構造において、前記ワイパモータを挟持する部材間に弾性材が介在されている。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイパモータの固定構造において、前記ワイパモータは、モータ本体と、該モータ本体の回転を減速して前記リアワイパが固定される出力軸に伝達、若しくは該モータ本体の回転を減速及び揺動運動に変換して前記リアワイパが固定される出力軸に伝達するギヤ部と、を備えるものであり、少なくとも前記ギヤ部が挟持されている。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイパモータの固定構造において、前記固定部と前記支持部とが3箇所以上の複数箇所に設けられるものであり、前記出力軸の軸方向から見て前記固定部と前記支持部とで囲まれた範囲内若しくは該範囲の近傍に前記ワイパモータの重心が配置されるように、前記固定部と前記支持部との位置が設定されている。
【0014】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ワイパモータに設けられるブラケットが固定部材によりバックドアのアウタパネル及びインナパネルの少なくとも一方に位置決め固定されるとともに、その少なくとも一方とバックドアのインナトリムとでワイパモータが挟持される。つまり、バックドアを構成するアウタパネル及びインナパネルの少なくとも一方とインナトリムとでワイパモータが挟持されるので、該モータを固定するための固定部材の数を少なくしても、該モータを強固に固定することができ、バックドアの開閉時に作用する大きな衝撃に十分耐えることができる。又、固定部材の数を少なくできるため、部品コストを低減できるとともに、ワイパモータの組み付け作業性を向上でき、しかもバックドアの軽量化に貢献できる。又、固定部材の数を少なくできることにより、ブラケットの小型軽量化を図ることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、アウタパネル及びインナパネルの少なくとも一には、ワイパモータの外観形状に倣った形状をなし該モータを支持する支持部が設けられる。そのため、支持部により、ワイパモータをがたつきが抑制された安定した状態で固定でき、該モータをより強固に固定することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、ワイパモータの出力軸を挿通する挿通孔がアウタパネル若しくはリアガラスに形成され、該挿通孔に対して固定部材によりワイパモータが固定される第1固定部が備えられる。又、ワイパモータに設けられるブラケットが固定部材によりアウタパネル及びインナパネルの少なくとも一方に位置決め固定される第2固定部が備えられる。又、アウタパネル及びインナパネルの少なくとも一方に設けられ、ワイパモータの外観形状に倣った形状をなし該モータを支持する支持部が備えられる。そして、ワイパモータは、第1及び第2固定部にて固定されるとともに、支持部とインナトリムとで挟持される。つまり、バックドアを構成するアウタパネル及びインナパネルの少なくとも一方に設けた支持部とインナトリムとでワイパモータが挟持されるので、該モータを固定するための固定部材の数を少なくしても、該モータを強固に固定することができ、バックドアの開閉時に作用する大きな衝撃に十分耐えることができる。しかも、支持部はワイパモータの外観形状に倣った形状をなしているので、該支持部により、ワイパモータをがたつきが抑制された安定した状態で固定でき、該モータをより強固に固定することができる。又、固定部材の数を少なくできるため、部品コストを低減できるとともに、ワイパモータの組み付け作業性を向上でき、しかもバックドアの軽量化に貢献できる。又、固定部材の数を少なくできることにより、ブラケットの小型軽量化を図ることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、支持部はインナパネルに設けられるので、インナパネルのみの形状の変更で容易に対応することができる。
請求項5に記載の発明によれば、インナパネルは樹脂製であり、支持部がインナパネルに一体に形成されるので、インナパネルに支持部を取り付ける作業を省くことができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、ワイパモータを挟持する部材間に弾性材が介在されるので、ワイパモータが振動しても該モータと挟持する部材との間の異音の発生を防止することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、ワイパモータは、モータ本体と出力軸を有するギヤ部とが備えられ、少なくともそのギヤ部が挟持される。そのため、リアワイパが固定される出力軸の軸位置及び軸姿勢が確実に維持され、リアワイパの回動中心のズレを防止することができる。これにより、リアワイパの払拭エリアのズレを防止することができる。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、固定部と前記支持部とが3箇所以上の複数箇所に設けられ、出力軸の軸方向から見て固定部と支持部とで囲まれた範囲内若しくは該範囲の近傍にワイパモータの重心が配置されるよう、固定部及び支持部の位置が設定される。そのため、ワイパモータを安定した状態で固定することができる。又、ワイパモータの重量が固定部及び支持部で均等に分散するので、該固定部及び支持部の強度を比較的低くすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図8は、車両の後方斜視図である。車両1には、バックドア2が上下方向にヒンジ開閉可能に支持されている。バックドア2は、図1に示すように、その外形を形成するとともにリアガラス3が取り付けられる金属製のアウタパネル4と、該アウタパネル4の室内側に固定される樹脂製のインナパネル5と、該インナパネル5の更に室内側に固定され該室内側に露出する装飾用のインナトリム6とを備えている。バックドア2は、一般に、このようなアウタパネル4、インナパネル5及びインナトリム6の3層構造をなしている。このようなバックドア2において、リアガラス3に付着した雨滴を払拭するリアワイパ7を作動させるため、ワイパモータ10がインナパネル5のインナトリム6側の面に固定される。
【0022】
ワイパモータ10は、図4に示すように、モータ本体11とギヤ部12とを備えている。モータ本体11は、有底扁平円筒状のヨークハウジング13を有し、その内部に電機子やマグネット(ともに図示略)等の構成部品が収容されている。これに対し、ギヤ部12は、モータ本体11の回転を減速する減速機構(図示略)及び該機構の回転運動を出力軸としてのピボット軸15の往復揺動運動に変換するリンク機構(図示略)をともに収容可能な所定形状をなすギヤハウジング14を有している。そして、このギヤハウジング14とヨークハウジング13とは互いにネジ16により一体に組み付けられている。
【0023】
又、図1に示すように、ギヤハウジング14には、ピボット軸15が挿通され該ピボット軸15を支持する軸支持部17が立設されている。軸支持部17の先端部は、弾性材料よりなる略円筒状のグロメット18にてリアガラス3に設けた挿通孔3aにフローティング支持され、軸支持部17の先端外周部に刻設された雄ネジ部(図示略)にナット19を締め付けることにより、該ガラス3に対して固定される。ナット19は、キャップ20によりカバーされる。因みに、このナット19による締め付け部分は、ワイパモータ10の第1固定部X1を構成している。
【0024】
尚、第1固定部X1の締め付けは、ワイパモータ10をインナパネル5に固定し、そのインナパネル5をアウタパネル4に固定した後に行われる。そして、その後、軸支持部17から突出したピボット軸15の先端部に、リアワイパ7が固定される。
【0025】
前記ギヤハウジング14には、前記ピボット軸15が突出する側とは反対側の面(以下、背面という)において、図5に示すように、ワイパモータ10をインナパネル5に取り付けるためのブラケット21が固定される。ブラケット21は、ギヤハウジング14背面側の図示しない収容凹部(減速機構及びリンク機構を収容する凹部)開口を閉塞しカバーするカバー部21aが該ハウジング14に対して4個のネジ22により固定される。
【0026】
又、ブラケット21には、取付片21bがカバー部21aから延出されている。取付片21bは、図5に示すようにピボット軸15の軸方向から見て、軸支持部17の先端部の固定部X1(図1参照)とはワイパモータ10の重心Cを挟んだ略反対方向にモータ本体11のギヤ部12側略半分を覆うようにして延び、その先端部には図1に示す固定部材としての固定ボルト23を挿通するためのボルト挿通孔21cが形成されている。
【0027】
前記インナパネル5には、図6及び図7に示すように、ワイパモータ10を支持固定するための支持固定部30が形成されている。尚、図6及び図7に示す支持固定部30において、図面が煩雑になるのを防止するために、ワイパモータ10の特にモータ本体11付近の形状を簡略化して示している。支持固定部30には、図6及び図7に加え、図2〜図4にも示すように、ワイパモータ10を位置決め支持すべくギヤ部12(ギヤハウジング14)の正面下部の3箇所に当接する3個の支持部としての支持片31〜33が立設されている。支持片31〜33は、ギヤ部12の当接する部位の外観形状に倣って切り欠かれた当接部31a〜33aを有している。又、この支持固定部30には、ブラケット21のボルト挿通孔21cに対応した位置に前記固定ボルト23を挿通するためのボルト挿通孔34が形成されている。そして、ワイパモータ10を各支持片31〜33にて支持し、固定ボルト23を前記取付片21b及び支持固定部30のボルト挿通孔21c,34に挿通してナット35と締め付けることで、ワイパモータ10が支持固定部30に位置決めされた状態で仮固定される(ワイパモータ10がバックドア2に完全に組み付けられるまでの固定状態とされる)。
【0028】
この場合、図4に示すようにピボット軸15の軸方向から見て、第1,第2固定部X1,X2と各支持片31〜33とで囲まれた範囲Yの近傍にワイパモータ10の重心Cが位置するようになっている。因みに、図1及び図6に示すように、固定ボルト23による締め付け部分は、ワイパモータ10の第2固定部X2を構成している。尚、ワイパモータ10が取り付けられたインナパネル5は、該モータ10以外にも各種部品(図示略)を搭載してモジュール化され、アウタパネル4に対して固定される。
【0029】
インナパネル5が固定されたアウタパネル4には、インナトリム6が取り付けられる(図1〜図3及び図6)。このとき、ワイパモータ10に取り付けられたブラケット21のカバー部21aの略全面にインナトリム6が当接し、ワイパモータ10は、該インナトリム6とインナパネル5の支持固定部30(支持片31〜33)とで挟持される。これにより、本実施形態のワイパモータ10は、固定ボルト23の数が少なくてもインナパネル5とインナトリム6とで挟持することで強固に固定される(ワイパモータ10がバックドア2に完全に組み付けられた本固定状態とされる)。
【0030】
上記したように、本実施形態によれば、以下のような特徴がある。
(1)本実施形態では、ワイパモータ10に設けられるブラケット21(第2固定部X2)が固定ボルト23によりバックドア2のインナパネル5に位置決め固定されるとともに、該インナパネル5とインナトリム6とでワイパモータ10が挟持されている。つまり、バックドア2を構成するインナパネル5とインナトリム6とでワイパモータ10を挟持するようにしたので、該モータ10を固定するための固定ボルト23の数を少なくしても、該モータ10を強固に固定することができ、バックドア2の開閉時に作用する大きな衝撃に十分耐えることができる。又、固定ボルト23の数を少なくできるため、部品コストを低減できるとともに、ワイパモータ10の組み付け作業性を向上でき、しかもバックドア2の軽量化に貢献できる。又、固定ボルト23の数を少なくできることにより、ブラケット21の小型軽量化を図ることができる。尚、本実施形態では、第2固定部X2に加え、軸支持部17の先端部がリアガラス3の挿通孔3aに対してナット19により固定される第1固定部X1が設けられている。
【0031】
(2)本実施形態のインナパネル5には、ワイパモータ10の外観形状に倣った形状をなす当接部31a〜33aを有し該モータ10を支持する支持片31〜33が設けられている。そのため、支持片31〜33により、ワイパモータ10をがたつきが抑制された安定した状態で固定でき、該モータ10をより強固に固定することができる。
【0032】
(3)本実施形態では、支持片31〜33がインナパネル5に設けられているので、インナパネル5のみの形状の変更で容易に対応することができる。
(4)本実施形態のインナパネル5は樹脂製であり、支持片31〜33がインナパネル5に一体に形成されるので、インナパネル5に支持片31〜33を取り付けるといった作業を省くことができる。
【0033】
(5)本実施形態のワイパモータ10は、モータ本体11とピボット軸15を有するギヤ部12とが備えられ、そのギヤ部12がインナパネル5(支持片31〜33)とインナトリム6とで挟持されている。そのため、リアワイパ7が固定されるピボット軸15の軸位置及び軸姿勢が確実に維持され、リアワイパ7の回動中心のズレを防止することができる。これにより、リアワイパ7の払拭エリアのズレを防止することができる。
【0034】
(6)本実施形態では、固定部X1,X2と支持片31〜33とが3箇所以上の複数箇所に設けられており、ピボット軸15の軸方向から見て固定部X1,X2と支持片31〜33とで囲まれた範囲Yの近傍にワイパモータ10の重心Cが配置されるよう、固定部X1,X2及び支持片31〜33の位置が設定されている。そのため、ワイパモータ10を安定した状態で固定することができる。又、ワイパモータ10の重量が固定部X1,X2及び支持片31〜33で均等に分散するので、該固定部X1,X2及び支持片31〜33の強度をともに低く構成することができる。
【0035】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、ワイパモータ10をインナパネル5に位置決め固定するようにしたが、アウタパネル4に位置決め固定するようにしてもよい。又、両パネル4,5に跨って位置決め固定するようにしてもよい。
【0036】
○上記実施形態では、3個の支持片31〜33をインナパネル5に設けたが、支持片31〜33の数や形状、位置等を適宜変更してもよい。例えば、支持片31〜33をアウタパネル4やインナトリム6に設けてもよい。又、支持片31〜33を省略してもよい。
【0037】
○上記実施形態では、インナパネル5を樹脂製としたが、アウタパネル4と同様に金属製であってもよい。この場合、支持片31〜33を溶接してインナパネル5に固定するようにしてもよい。
【0038】
○上記実施形態では、ワイパモータ10のギヤ部12をインナパネル5の支持片31〜33とインナトリム6とで挟持するようにしたが、モータ本体11を挟持するようにしてもよい。尚、上記(5)の観点から、少なくともギヤ部12を挟持することが望ましい。
【0039】
○上記実施形態では、ワイパモータ10をインナパネル5の支持片31〜33とインナトリム6とで直接挟持するようにしたが、図9に示すように、ワイパモータ10とインナトリム6との間に弾性材40を介在させたり、該モータ10とインナパネル5の支持片31〜33(図9では支持片32のみ図示)との間に弾性材41を介在させて挟持してもよい。このようにすれば、ワイパモータ10が振動しても該モータ10と挟持する部材(インナトリム6やインナパネル5)との間の異音の発生を防止することができる。
【0040】
○上記実施形態では、ピボット軸15の軸方向から見て固定部X1,X2と支持片31〜33とで囲まれた範囲Yの近傍にワイパモータ10の重心Cが配置されるよう、固定部X1,X2及び支持片31〜33の位置を設定したが、該範囲Y内にワイパモータ10の重心Cが配置されるように設定すれば、なおよい。即ち、このようにすれば、ワイパモータ10をより安定した状態で固定することができ、しかも、該モータ10の重量を固定部X1,X2及び支持片31〜33でより均等に分散することができる。
【0041】
○上記実施形態では、ワイパモータ10を固定するための固定部X1,X2の構成や位置を適宜変更してもよい。例えば、固定部X1,X2において、固定ボルト23及びナット19,35といった締付部材を用いて固定するようにしたが、締付部材以外でワイパモータ10を固定する固定部材を用いてもよい。又、固定部X2の位置を変更すべく、該モータ10に取り付けられるブラケット21の形状を適宜変更してもよい。
【0042】
又、グロメット18のみで軸支持部17の先端部を十分強固に固定できれば、第1固定部X1を省略してもよい。このようにすれば、第1固定部X1を固定する作業(ナット19の締め付け作業)を省略することができる。
【0043】
○上記実施形態では、リアガラス3の挿通孔3aからピボット軸15を突出させるようにしたが、アウタパネル4にピボット軸15を突出させるための挿通孔を形成してもよい。
【0044】
○上記実施形態のワイパモータ10の構成を適宜変更してもよい。例えば、ギヤ部12は減速機構及びリンク機構をともに収容していたが、減速機構だけであってもよい。
【0045】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 請求項1又は3に記載のワイパモータの固定構造において、
前記固定部材は、締付部材であることを特徴とするワイパモータの固定構造。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、固定部材の数を少なくしても、ワイパモータを強固に固定することができる小型で軽量、安価なワイパモータの固定構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるワイパモータの取り付け状態を示すバックドアの要部断面図。
【図2】 ワイパモータの取り付け状態を示す図4のA−A概略断面図。
【図3】 ワイパモータの取り付け状態を示す図4のB−B概略断面図。
【図4】 ワイパモータの正面図。
【図5】 ワイパモータの背面図。
【図6】 ワイパモータの取り付け状態を示す概略斜視図。
【図7】 インナパネルの支持固定部を示す概略斜視図。
【図8】 車両の後方斜視図。
【図9】 別例のワイパモータの取り付け状態を示す図4のA−A概略断面図。
【符号の説明】
1…車両、2…バックドア、3…リアガラス、3a…挿通孔、4…アウタパネル、5…インナパネル、6…インナトリム、7…リアワイパ、10…ワイパモータ、11…モータ本体、12…ギヤ部、15…出力軸としてのピボット軸、21…ブラケット、23…固定部材としての固定ボルト、31〜33…支持部としての支持片、40,41…弾性材、C…重心、X1…第1固定部、X2…第2固定部、Y…範囲。

Claims (8)

  1. 車両用バックドアに備えられるリアガラスに付着した雨滴を払拭するリアワイパを作動させるためのワイパモータの固定構造であって、
    前記バックドアは、その外形を形成するとともに前記リアガラスが取り付けられるアウタパネルと、該アウタパネルの室内側に固定されるインナパネルと、該インナパネルの更に室内側に固定され該室内側に露出する装飾用のインナトリムとを備えるものであり、
    前記ワイパモータに設けられるブラケットを固定部材により前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一方に位置決め固定するとともに、その少なくとも一方と前記インナトリムとで前記ワイパモータを挟持することを特徴とするワイパモータの固定構造。
  2. 請求項1に記載のワイパモータの固定構造において、
    前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一には、前記ワイパモータの外観形状に倣った形状をなし該モータを支持する支持部が設けられ
    前記ワイパモータは、前記支持部と前記インナトリムとで挟持されていることを特徴とするワイパモータの固定構造。
  3. 車両用バックドアに備えられるリアガラスに付着した雨滴を払拭するリアワイパを作動させるためのワイパモータの固定構造であって、
    前記バックドアは、その外形を形成するとともに前記リアガラスが取り付けられるアウタパネルと、該アウタパネルの室内側に固定されるインナパネルと、該インナパネルの更に室内側に固定され該室内側に露出する装飾用のインナトリムとを備えるものであり、
    前記リアワイパが固定される前記ワイパモータの出力軸を挿通する挿通孔が前記アウタパネル若しくは前記リアガラスに形成され、該挿通孔に対して固定部材により前記ワイパモータが固定される第1固定部と、
    前記ワイパモータに設けられるブラケットが固定部材により前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一方に位置決め固定される第2固定部と、
    前記アウタパネル及び前記インナパネルの少なくとも一方に設けられ、前記ワイパモータの外観形状に倣った形状をなし該モータを支持する支持部と、を備え、
    前記ワイパモータを前記第1及び第2固定部にて固定するとともに、前記支持部と前記インナトリムとで挟持することを特徴とするワイパモータの固定構造。
  4. 請求項2又は3に記載のワイパモータの固定構造において、
    前記支持部は、前記インナパネルに設けられていることを特徴とするワイパモータの固定構造。
  5. 請求項4に記載のワイパモータの固定構造において、
    前記インナパネルは、樹脂製であって、
    前記支持部は、前記インナパネルに一体に形成されていることを特徴とするワイパモータの固定構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパモータの固定構造において、
    前記ワイパモータを挟持する部材間に弾性材が介在されていることを特徴とするワイパモータの固定構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイパモータの固定構造において、
    前記ワイパモータは、モータ本体と、該モータ本体の回転を減速して前記リアワイパが固定される出力軸に伝達、若しくは該モータ本体の回転を減速及び揺動運動に変換して前記リアワイパが固定される出力軸に伝達するギヤ部と、を備えるものであり、
    少なくとも前記ギヤ部が挟持されていることを特徴とするワイパモータの固定構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイパモータの固定構造において、
    前記固定部と前記支持部とが3箇所以上の複数箇所に設けられるものであり、前記出力軸の軸方向から見て前記固定部と前記支持部とで囲まれた範囲内若しくは該範囲の近傍に前記ワイパモータの重心が配置されるように、前記固定部と前記支持部との位置が設定されていることを特徴とするワイパモータの固定構造。
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