JP3999066B2 - 球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤面上を落下中の遊技球を受け入れて遊技状態に変更を与える入賞口と、入賞口に受け入れられない遊技球を回収するための回収用のアウト口とを有する球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機は、遊技盤面上に遊技球を打ち出す操作部と、遊技盤面の中央やや下部位置に設けられ、遊技者に有利な遊技価値を確率的に付与するための始動入賞口と、その下部に設けられ、受け入れ口が所定の条件下で閉口から開口状態とされる大当り入賞口と、さらにその下方の最下位置に設けられ、始動入賞口及び大当り入賞口のいずれにも受け入れられずに、落下した外れ球を回収するアウト口とを備えた基本構造を有している。そして、始動入賞口を狙って遊技球を打ち出すように操作部の操作を行うことで、有利な遊技価値を獲得せんとしていた。また、遊技球の落下動作に変化性、意外性を与えて、興趣性の向上を図るべく、遊技盤面上に不規則な変化性を与えるための種々の役物を配設したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、遊技盤面上に打ち出された遊技球は、絶えず方向を変えながらも下方へ落下していき、始動入賞口、大当り入賞口で受け入れられない外れ球としての遊技球は一律にアウト玉となってアウト口から排出(回収)されていた。従って打球が遊技盤面の入賞口を通過した時点からは遊技者の興味が減殺されることとなっていた。また、遊技盤面上での遊技球の動きに対する遊技者の興趣を向上させるために種々の役物を配設したものも知られているが、いずれも入賞口の高さより上方位置を対象とするものであり、入賞口を通過した後は、同様にアウト口で回収されるだけであり、興趣性の点で一定の限界があった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、外れ球(はアウト玉)となるべき遊技球に入賞口へ受け入れられるための再チャンスを与える装置を設けることで意外性を高め、興趣性を増大させ得る球遊技機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、遊技盤面上を落下中の遊技球を受け入れる始動入賞口と、前記始動入賞口に遊技球が受け入れられたことを受けて、識別図柄の変動表示を画像表示装置の各列で行わせ、停止した各列の識別図柄が特定の組み合わせ関係にあるとき大当たり入賞口を閉口状態から開口状態に移行させる制御部と、入賞口に受け入れられない遊技球を回収するためのアウト口とを有する球遊技機において、アウト口に向かう遊技球の一部に対して再チャンスを与えるべく該一部の遊技球を前記始動入賞口への受け入れ可能な状態に戻す再チャンス付与装置を備え、前記再チャンス付与装置は、前記始動入賞口よりも下方から上方に遊技球を移送する汲み上げ装置であり、前記汲み上げ装置は、落下中の遊技球であって前記汲み上げ装置に向けて落下してきた遊技球を収容する収容部と、前記収容部を前記始動入賞口よりも下方から上方の所定の位置まで移送して遊技球を開放させる移送手段とを備え、前記収容部は少なくとも1個の遊技球が収納可能なバスケットであり前記移送手段は、前記遊技盤面の前記始動入賞口よりも下方から上方に亘って切り欠かれた円環状のガイド孔と、前記遊技盤面の裏面側で前記ガイド孔の中心に回動自在に立設された回転体と、前記回転体の中心から放射状に延設され、前記ガイド孔に対面する長さを有するスポークと、前記スポークの先端において、前記バスケットを回動自在に係合する回動ピンとを備えることを特徴とするものである。
【0006】
この構成によれば、入賞口よりも下方に落下した場合、あるいは入賞条件中でない状態の入賞口例えば大当り入賞口が閉口している場合、すなわち入賞口に受け入れられない遊技球が、再チャンス付与装置により再度入賞口へ受け入れ可能な状態すなわち、入賞口よりも上方の位置に移送されたり、入賞タイミングまで貯留されたりされることとなる。また、落下中の遊技球であって汲み上げ装置に向けて落下してきた遊技球は、この収容部で収容され、移送手段によりこの収容部が始動入賞口よりも上方の所定の位置まで移送されて開放される。また、バスケットは遊技盤面上を回転移動するので、始動入賞口よりも下方の位置と上方の位置とに移送される。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の球遊技機において、前記入賞口は、遊技者に有利な遊技価値を確率的に付与するための始動入賞口であり、前記再チャンス付与装置は、前記始動入賞口よりも下方から上方に遊技球を移送する汲み上げ装置であり、前記汲み上げ装置は、落下中の遊技球であって前記汲み上げ装置に向けて落下してきた遊技球を収容する収容部と、前記収容部を前記始動入賞口よりも下方から上方の所定の位置まで移送して開放する移送手段とを備えることを特徴とする。この構成によれば、落下中の遊技球であって汲み上げ装置に向けて落下してきた遊技球は、この収容部で収容され、移送手段によりこの収容部が始動入賞口よりも上方の所定の位置まで移送されて開放される。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記バスケットは、下部から下方に延設された当接部を備え、前記遊技盤面上に配設され、前記バスケットが最高位置又は最高位置を超えた位置に達したときに、前記当接部と当接して前記バスケットを前記回動ピン回りに回動させる突状体とを備えることを特徴とするものである。この構成によれば、バスケットは略上端位置に達したとき、姿勢変更部により収納遊技球を開放する姿勢に変更させられ、これにより始動入賞口より上方位置で収納遊技球が開放される。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る球遊技機が適用されるパチンコ遊技機の一実施形態を示す外観構成図である。本パチンコ遊技機は、直方体形状の筐体(機器本体)を有し、その前面にゲーム面となる遊技盤面1が配設され、この遊技盤面1上のほぼ中央に配置された当たり外れ情報を複数種類の識別図柄画像を用いて演出表示する画像表示装置としての液晶表示器2と、液晶表示器2に周設された遊技球の誘導路となるループを内部に有するループ通路部3と、液晶表示器2及びループ通路部3の下方に配置された始動入賞口4(入賞口に相当)と、始動入賞口4の下方に配置された図略のソレノイド等の駆動部により閉口状態と遊技球を受け入れる開口状態とに切換可能にされた大当たり入賞口5(入賞口に相当)とを備える。また、遊技盤面1の左右一方、例えば右側には、遊技盤面1を落下する遊技球を受け止めて遊技盤面1の少なくとも始動入賞口4の上方まで移送し、入賞の再チャンスを与える役物装置としての再チャンス付与装置6が配設されている。再チャンス付与装置6の詳細は、第1実施形態として後述する。
【0016】
筐体の適所、例えば右下部には、回動角度に応じた初速度で遊技球を上方に向けて打ち出す操作部(図示せず)が回動操作可能に設けられている。遊技盤面1上には、打ち出された遊技球を遊技領域8へ誘導するためのほぼ円弧状のガイドレール7が立設されている。遊技盤面1には、飾りランプや必要に応じて採用される他の入賞口等が配設されていると共に、打ち出された遊技球の落下速度あるいは方向を変化させるための所要数の障害釘、誘導釘及び風車(図示せず)等の役物が適所に植設されている。また、遊技盤面1の最下部には、遊技盤面1上のいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収(排出)するためのアウト口9が設けられている。
【0017】
なお、遊技盤面1の裏面側には、パチンコ遊技機の動作を制御する制御部(制御基板等)が配設されており、この制御部により始動入賞部4への入賞に伴う液晶表示器2での識別図柄の変動表示や大当たり状態の演出等の種々の演出が行われるようになっている。液晶表示器2は、詳細には示していないが、列方向に所定列分の例えば3列分の表示領域(表示位置)に区分けされ、各列に複数種類の識別図柄が表示可能にされており、始動入賞口4に遊技球が入ったことを受けて、制御部により、識別図柄の変動表示が各列で行われ、停止した各列の識別図柄が特定の組み合わせ関係にあるとき(例えば全て同一)、遊技者に有利な遊技価値を付与するようにしている。遊技価値の1つとして、大当たり入賞口5が閉口から開口状態に移行し、遊技球が入ることで通常時に比べて多くの賞球を獲得することができる。
【0018】
1.再チャンス付与装置の第1実施形態について
第1実施形態に係る再チャンス付与装置6(汲み上げ装置に相当)の構成を、図1〜図2を参照しながら説明する。再チャンス付与装置6は、遊技球を所定数、例えば1個収納する上面凹形状を有するバスケットとしての球受け部60(収容部に相当)と、球受け部60を遊技盤面1上で周回移動させる移送装置61(移送手段に相当)とを有する。移送装置61は、遊技盤面1に、始動入賞口4よりも下方の位置から上方の位置に亘るように二重の円弧形状で、かつ上下側で連接された、すなわち周回路を形成するべく切り欠かれたスリット状のガイド孔62と、遊技盤面1の裏面側であって、ガイド孔62の上下両端に回動自在に立設されたローラ63,64、このローラ63,64間に掛け渡された無端ベルト65、この無端ベルト65をガイド孔62に沿って張設するべく所要位置に設けられたベルトガイド用としての複数のコロ66、及び一方の例えばローラ64の回動軸に回転力を付与する駆動源としてモータ67を備える。また、無端ベルト65の適所には少なくとも1個、本実施形態では6個の球受け部60と係合させる係合部材としての例えば回動ピン68が固設されている。回動ピン68は遊技盤面1から正面側に露呈し、その先端と球受け部60の側面とが球受け部60を回動自在に係合している。本実施形態では、球受け部60は回動ピン68が球受け部60の重心位置より高い箇所で係合するようにして、通常姿勢で、遊技球を収納可能な姿勢に維持し得るようにしている。
【0019】
図2は、最高位置近辺における球受け部の姿勢を説明する図で、(a)は回動(姿勢変更)直前の図、(b)は回動中(姿勢変更中)の図である。図2において、球受け部60は下部から下方に延設された所要長の片状乃至は棒状の当接部60aを有し、一方、遊技盤面1上には、球受け部60が最高位置に達したときに、当接部60aが当接して球受け部60を回動ピン68周りに回動させる突状体69(姿勢変更部に相当)が配置されている。従って、球受け部60に遊技球が下方位置で収容された場合には、最高位置でこの遊技球が球受け部60から開放され(図2(b))、下方に、すなわち(ループ通路部3を経て)始動入賞口4に向けて落下することになるので、入賞の再チャンスが与えられることになる。
【0020】
なお、第1実施形態では、以下の変形態様も採用可能である。
(1)コロ66に変えて摩擦係数の低い長尺のガイド片などを適所に配置する態様としてもよく、これによっても同様な効果が得られる。
(2)突状体69を最下位置直前に設けて、球受け部60の下降中に落下してきて、収納した遊技球を一端開放(解除)し、最下位置からの収納を改めて開始する態様としてもよい。
(3)ガイド孔62は周回状にしなくてもよく、上下方向に一重とし、モータ67を駆動制御して往復動作するようにしてもよい。これによれば、ガイド孔62の構造を簡素化できる。
(4)ループ通路部3は必要に応じて採用すればよい。ループ通路部3を不採用とする場合には、球受け部60から開放された遊技球を高確率で始動入賞口4へガイドするべく釘の配置などを考慮すればよく、あるいは最上位置を始動入賞口4の上方位置乃至は直上方位置としてもよい。
(5)当接部60aと突状体69に代えて、最上位置を移動中の球受け部60が摺接することで、球受け部60の姿勢が変更(回動)されるような摺接部材を遊技盤面1上に配置したものとしてもよい。
【0021】
2.再チャンス付与装置の第2実施形態について
第2実施形態に係る再チャンス付与装置16(汲み上げ装置に相当)の構成を、図3を参照しながら説明する。なお、図3において再チャンス付与装置16以外の構成は、基本的に図1と同様であると共に、第1実施形態と同一符号が付されたものは同一機能を果たすものとする。
【0022】
再チャンス付与装置16は、遊技球を所定数、例えば1個収納する上面凹形状を有するバスケットとしての球受け部160(収容部に相当)と、球受け部160を遊技盤面1上で回転移動させる移送装置161(移送手段に相当)とを有する。移送装置161は、遊技盤面1を、始動入賞口4よりも下方の位置から上方の位置に亘るように円環状に切り欠いたスリット状のガイド孔162と、遊技盤面1の裏面側であって、ガイド孔162の中心に対応する位置に回動自在に立設された回転体163と、この回転体163から放射状に少なくとも1本、本実施形態では所定乃至は一定間隔で延設され、ガイド孔161に対面する長さを有するスポーク164と、回転体163に所定速度(一定速度を含む)の回転力を付与する駆動源としてモータ165とを備える。また、スポーク164の先端には球受け部60を回動自在に係合する係合部材としての例えば回動ピン166が立設されている。回動ピン166は遊技盤面1から正面側に露呈し、その先端が球受け部160の側面で球受け部160を回動自在に係合している。本実施形態では、球受け部160は回動ピン166が球受け部160の重心位置より高い箇所で係合するようにして、通常姿勢で、遊技球を収納可能な姿勢に維持し得るようにしている。
【0023】
球受け部160は下部から下方に延設された所要長の片状乃至は棒状の当接部160aを有し、一方、遊技盤面1上には、球受け部160が最高位置乃至は多少越えた位置に達したときに、当接部160aが当接して球受け部160を回動ピン166周りに回動させる突状体167(姿勢変更部に相当)が配置されている。従って、球受け部160に遊技球が下方位置で収容された場合には、最高位置でこの遊技球が球受け部160から開放され、下方(乃至は斜め下方)の始動入賞口4に向けて(本実施形態では複数本の釘などを介して)落下することになるので、入賞の再チャンスが与えられることになる。
【0024】
なお、第2実施形態では、以下の変形態様も採用可能である。
(1)スポーク164を少なくとも1本(あるいは均等に3本)とし、その先端に円環状のリング体を一体的に取り付け、このリング体に球受け部160を回動ピン166を介して取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、強度的に強固となり、また、ガイド孔162のスリットをリング体が覆うことができ、見栄えを損なわないようにできる。
(2)突状体167を最下位置などにも設けることで、最下位置から改めて遊技球の受け止め動作を開始することができる。
【0025】
3.再チャンス付与装置の第3実施形態について
第3実施形態に係る再チャンス付与装置26(汲み上げ装置に相当)の構成を、図4、図5を参照しながら説明する。図5は、図4のA―A矢視図である。なお、図4,5において再チャンス付与装置26以外の構成は、基本的に図1と同様であると共に、第1実施形態と同一符号が付されたものは同一機能を果たすものとする。
【0026】
再チャンス付与装置26は、遊技盤面1上の始動入賞口4の左右一方側、本実施形態では右側であって、始動入賞口4よりも下方の位置から上方の位置に亘る切欠部1bに略半分だけ嵌め込まれた形で配設される。再チャンス付与手段26は、透明乃至は不透明材からなる上下方向に向けて配置された円筒体260と、同心状に内装された軸261aを有するスパイラル形状のパドルであるスパイラル体261と、軸261aの両端を軸支する軸受部262,263と、軸261aに(スパイラル面が上方に変位する向きの)回転力を付与する駆動源としてのモータ264と、駆動力を伝達するギア系265a,265bとを有する。
【0027】
円筒体260の上下両端で側面となる位置には、遊技球が通過可能な径を有する開口260a、260bが穿設されている。開口260aは始動入賞口4よりも下方位置にあり、開口260bは始動入賞口よりも上方位置にあるようにされている。遊技盤面1上の開口260aの近傍には、近くを落下する遊技球を開口260aに誘導するガイド片1c(誘導部材に相当)が配置されている。ガイド片1cは遊技盤面1に突設された略L字状の部材である。また、遊技盤面1上の開口260bの下端縁出口側には遊技球を始動入賞口4の方向へ誘導するべく、水平乃至は下方に所定角度だけ傾斜された所要長を有するガイド片1dが配設されている。円筒体260の遊技盤面1との位置固定は、本実施形態では軸受部263,264に嵌合形状を採用する等して実現している。
【0028】
上記構成において、モータ264が駆動中で、かつ遊技中に、始動入賞口4に入らずに、その下方に落下する外れ球のうち、ガイド片1c上に落下してきた遊技球が開口260aから円筒体260内に入ると、この遊技球は、回転中のスパイラル体261により遠心力の作用を受けて円筒体260の内面とスパイラル体261面とを転動しながら、スパイラル体261面上を昇っていく。そして、最終的には開口260bから径方向(遊技盤面1と平行な方向)に飛び出す。飛び出した遊技球はガイド片1dによって方向が規制され、始動入賞口4に向けて落下することになる。この結果、始動入賞口4の下方に落下した、外れ球を再度始動入賞口4の上方に導くように再チャンスを付与することができる。
【0029】
第3実施形態では、ガイド片1cと開口260aとで収容部が構成され、上端の開口260bを有する円筒体260と、スパイラル体261と、モータ264とで移送手段が構成される。
【0030】
なお、第3実施形態では、以下の変形態様も採用可能である。
(1)開口260bに対応するガイド片1dは必ずしも必須ではなく、遠心力を利用して所要の速度で飛び出すように、スパイラル体261の回転速度などを設定しておけばよい。また、遊技球を開口260aにガイドする誘導部材としてはガイド片1cの構造に限定されず、ガイド用の短尺の筒体とか複数の釘とか他の役物を利用して構成したものでもよい。また、誘導部材は固定形状に限定されず、遊技進行状況等に応じて誘導状態、非誘導状態に切り替わる構成としてもよく、また、同様な状況に応じて誘導範囲が可変される構成としてもよい。これらの構造の切換は、ソレノイド等の切換駆動部を利用して行うことができる。
(2)円筒体260を透明乃至は半透明材とするときは、円筒体260内の遊技球の開口260dからの飛び出しタイミングが予測し得る。また、円筒体260内に何個の再チャンスとしての遊技球があるかが視認できる。
(3)円筒体260は鉛直方向の他、傾斜して配置してもよい。また、おもて面側の半分が遊技盤面1から露呈しているが、おもて面が遊技盤面1と略面一となる程度に埋設されてもよい。この場合、上下端の開口はおもて面側に形成すればよい。
(4)モータ264の駆動速度(回転速度)は一定である必要はなく、遊技の進行状況に応じて変動させる態様としてもよく、これにより遊技性、変化性をより高めることができる。
【0031】
4.再チャンス付与装置の第4実施形態について
第4実施形態に係る再チャンス付与装置36(貯留装置に相当)の構成を、図6を参照しながら説明する。図6(a)は側面断面図、(b)は遊技球の貯留時の概略正面図、(c)は遊技球の開放時の概略正面図である。なお、図6において再チャンス付与装置36以外の構成は、基本的に図1と同様であると共に、第1実施形態と同一符号が付されたものは同一機能を果たすものとする。
【0032】
再チャンス付与装置36は、図6(a)に示すように、少なくとも大当り入賞口5よりも上方に、本実施形態では、さらに始動入賞口4よりも下方に貯留部361を設けると共に、貯留部361を貯留状態と開放状態とに切り換える切換部としてのソレノイド362とを有して構成される。
【0033】
貯留部361は遊技盤面1の上面に鉛直方向に所定間隔をおいて配置された3枚の側壁361a,361b,361c及びその底壁361dとから構成されている。両側の側壁361a,361cは所要数の遊技球が収納可能な上下方向寸法例えば遊技球の直径の略2倍に設定され、中央の側壁361bはそれ以下、例えば略半分の高さに設定されている。
【0034】
底壁361dに対応する遊技盤面1には横長の貫通孔1eが穿設されており、その裏面側には底壁361dを遊技盤面1に対して出没させるためのソレノイド362が配設されている。そして、底壁361dの基端側がソレノイド362のプランジャ362aの先端に結合されており、これにより、ソレノイド362がオフの状態でプランジャ362aが前方に突出して底壁361dを遊技盤面1から吐出させ、オンの状態でプランジャ362aが後方に引っ込んで底壁361dを遊技盤面1から没入させる。底壁361dが吐出状態では貯留部361に落下してきた遊技球はこの貯留部361で受け止められ、底壁361dが没入されると、貯留されていた遊技球は開口され、下方の大当り入賞口5に向かって落下させられる。
【0035】
球遊技機の動作を制御する前述の制御部は、始動入賞部4への入賞に伴う液晶表示器2での識別図柄の変動によって識別図柄が特定の組み合わせ関係を有して停止すると、大当たり入賞口5を閉口から開口状態に移行させると共に、ソレノイド362に対して、オフ状態をオン状態に切り換える電気信号を送出し、貯留部361を貯留状態から開放状態に移行する。従って、通常時は始動入賞口4より下方に落下した外れ球は閉口された大当り入賞口5の表面をそのまま通過してアウト口9に流れるが、落下路の一部領域に貯留部361を設けることで、外れ球を一時的に貯留し、開放時には高い確率で開口された大当り入賞口5に導くことができるという遊技者に有利な遊技状態を再チャンスとして付与できる。
【0036】
なお、図6には大当り入賞口5の直ぐ横に始動入賞口4と同様な機能を行う始動入賞口4′が設けられている態様であり、この始動入賞口4′用として貯留部361には側壁361cが設けられている。すなわち、側壁361bと側壁361cとの間に貯留された遊技球の大半は始動入賞口4′に向かって落下するように位置設定されており、これにより遊技者にさらに有利な遊技価値を提供するための再チャンスが付与できる。
【0037】
なお、第4実施形態では、以下の変形態様も採用可能である。
(1)始動入賞口4′を設けない態様では側壁361cは設けなくてもよい。
(2)底壁361dは通常時に閉口状態であるが、これに代えて、始動入賞口4に遊技球が入った時点から閉口状態に移行し、識別図柄の変動によって特定の組み合わせが成立、すなわち大当りとなった時点で開放する態様としてもよい。このように、貯留時間を制限することで、より興趣性と熟練性の向上とを煽ることができる。
(3)底壁361dが出没する態様の他、全体が出没する態様、遊技盤面と平行な水平軸周りの回動によって底壁が開放される態様、底壁361dの左右一方端に遊技盤面1に立直する軸を設け、この軸周りに回動する態様でもよい。あるいは底壁361dが左右方向にスライドする態様でもよい。
【0038】
また、第1〜第4実施形態では、再チャンス付与装置6,16,26,36を遊技盤面1上の右側に配設しているが、本発明における再チャンス付与装置は遊技盤面1の左右一方側でもよいし、両側でもよい。ただし、通常のパチンコ遊技機では、遊技盤面1上の遊技球の流れが左側が主となっており、上記の実施形態のように再チャンス付与装置を遊技盤面1上の右側に配設することで、遊技球の流れが比較的少ない遊技盤面1の右側のスペースを有効に活用することができる。また、再チャンス付与装置は再チャンス付与装置6,16,26に代えて種々の構成が採用可能である。例えば始動入賞口4の下方に球打ち上げ機構を採用し、落下してきた遊技球が当接すると、この衝撃をセンサ等で感知してソレノイド等を利用した打ち上げ機構で上方少なくとも始動入賞口4より上方に移動するようにしてもよい。あるいは周期的に打ち上げ動作を行っており、タイミング的に打ち上げ位置に落下してきた遊技球があれば、これを例えばガイドレール7に沿った方向に打ち出すものとしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、入賞口よりも下方に落下した場合、あるいは入賞条件中でない状態の入賞口例えば大当り入賞口が閉口している場合、すなわち入賞口に受け入れられない遊技球に対して、再チャンス付与装置によって再度入賞口へ受け入れ可能な状態すなわち、入賞口より上方位置に移送したり、入賞タイミングまで貯留したりすることで、再チャンスを付与できる。また、落下中の遊技球であって汲み上げ装置に向けて落下してきた遊技球を始動入賞口よりも上方の所定の位置で開放でき、再チャンスを付与できる。また、バスケットに収容された遊技球を始動入賞口よりも上方で開放でき、再チャンスを付与できる。
【0042】
請求項記載の発明によれば、略上端位置で確実に収納遊技球を開放できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球遊技機が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示す外観構成図である。
【図2】図1における最高位置近辺における球受け部の姿勢を説明する図で、(a)は回動(姿勢変更)直前の図、(b)は回動中(姿勢変更中)の図である。
【図3】本発明に係る球遊技機が適用されるパチンコ遊技機の第2実施形態を示す外観構成図である。
【図4】本発明に係る球遊技機が適用されるパチンコ遊技機の第3実施形態を示す外観構成図である。
【図5】図4のA―A矢視図である。
【図6】第4実施形態に係る再チャンス付与装置の構成図で、(a)は側面断面図、(b)は遊技球の貯留時の概略正面図、(c)は遊技球の開放時の概略正面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤面
2 液晶表示器
4 始動入賞部
5 大当たり入賞口
6,16,26,36 再チャンス付与装置
9 アウト口
60 球受け部
61 移送装置
62 ガイド孔
63,64 ローラ
65 無端ベルト
66 コロ
67 モータ
68 回動ピン
69 突状体
160 球受け部
160a 当接部
161 移送装置
162 ガイド孔
163 回転体
164 スポーク
165 モータ
166 回動ピン
167 突状体
260 円筒体
260a、260b 開口
261 スパイラル体
262,263 軸受部
264 モータ
265a,265b ギア系
1c,1d ガイド片
361 貯留部
361a,361b,361c 側壁
361d 底壁
362 ソレノイド
362a プランジャ

Claims (2)

  1. 遊技盤面上を落下中の遊技球を受け入れる始動入賞口と、前記始動入賞口に遊技球が受け入れられたことを受けて、識別図柄の変動表示を画像表示装置の各列で行わせ、停止した各列の識別図柄が特定の組み合わせ関係にあるとき大当たり入賞口を閉口状態から開口状態に移行させる制御部と、入賞口に受け入れられない遊技球を回収するためのアウト口とを有する球遊技機において、
    アウト口に向かう遊技球の一部に対して再チャンスを与えるべく該一部の遊技球を前記始動入賞口への受け入れ可能な状態に戻す再チャンス付与装置を備え、
    前記再チャンス付与装置は、前記始動入賞口よりも下方から上方に遊技球を移送する汲み上げ装置であり、
    前記汲み上げ装置は、
    落下中の遊技球であって前記汲み上げ装置に向けて落下してきた遊技球を収容する収容部と、
    前記収容部を前記始動入賞口よりも下方から上方の所定の位置まで移送して遊技球を開放させる移送手段とを備え、
    前記収容部は少なくとも1個の遊技球が収納可能なバスケットであり
    前記移送手段は、
    前記遊技盤面の前記始動入賞口よりも下方から上方に亘って切り欠かれた円環状のガイド孔と、
    前記遊技盤面の裏面側で前記ガイド孔の中心に回動自在に立設された回転体と、
    前記回転体の中心から放射状に延設され、前記ガイド孔に対面する長さを有するスポークと、
    前記スポークの先端において、前記バスケットを回動自在に係合する回動ピンとを備えることを特徴とする球遊技機。
  2. 前記バスケットは、下部から下方に延設された当接部を備え、
    前記移送手段は、前記遊技盤面上に配設され、前記バスケットが最高位置又は最高位置を超えた位置に達したときに、前記当接部と当接して前記バスケットを前記回動ピン回りに回動させる突状体を備えることを特徴とする請求項1記載の球遊技機。
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