JP3995975B2 - 携帯用シート材包装具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数枚のシート材を1枚ずつ取り出せるようにして収納する携帯用シート材包装具に関し、特に、液体を含浸又は塗布することによって湿潤にされたシート材を収納する携帯用シート材包装具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ティッシュ等のシート材を外出先で使用する際の利便性を考慮して、所定の大きさに折り畳んだ状態の複数枚のシート材を収納し、このシート材を一枚ずつ取り出せるようにした携帯用シート材包装具がある。このような携帯用シート材包装具として、液体を含浸又は塗布することによって湿潤にされたシート材を収納するようにしたものもある。シート材に含浸又は塗布される薬剤としては、殺菌消毒用の薬剤、又は、皮膚の汚れを拭き取る化粧料等がある。
【0003】
湿潤な複数枚のシート材を収納する携帯用シート材包装具は、複数枚のシート材を1枚ずつ取り出せるように収納しておくだけでなく、内部に収納したシート材からの液体の蒸発を防止してシート材の湿潤な状態を維持できるようにしなければならない。
【0004】
そこで、従来の携帯用シート材包装具では、気密性を有する外装シートを積層した状態の複数枚のシート材の周囲を包囲できる形状に形成し、外装シートにおいて最上面のシート材に対向する面にシート材を引き出すための取り出し口を設け、この取り出し口を感圧接着剤を介して気密性フィルムからなる開閉蓋により繰り返し開閉自在に被覆したものがある。開閉蓋は、感圧接着剤によって外装シートの表面における取り出し口の周囲に貼着する。
【0005】
特に、特公平2−30948号公報には、気密性を有する1枚のシート材(以下、外装シートという。)で形成されたほぼ四角形の封入袋であって、該封入袋はその内部に湿潤したシート状繊維素材(以下、シート材という。)が入った状態でセンターシール部および両端シール部によって密封されており、前記センターシール部と対向する封入袋の他面に、取り出し口を形成するための切離し用切込み部があり、該切込み部を覆って気密性フィルムよりなる開閉蓋が設けられ、該開閉蓋の封入袋側の面にはほぼ全面的に感圧接着剤層が形成されており、開閉蓋が感圧接着剤によって封入袋に貼着している化粧料封入袋の構成が開示されている。
【0006】
この構成により、封入袋の取り出し口を形成するための切離し用切込みは、消費者が封入袋を初めて使用する際に、開閉蓋を開けるとともに切込み部から封入袋の一部が破れるようにしたので、切込み部は初期使用時における封緘機能を具備する。切込み部から切り離された外装シートの一部は開閉蓋の感圧接着剤に貼着し、そして開閉蓋を閉じた際に再び元の位置に戻って、取り出し口をぴったり封鎖する。したがって、開閉蓋を閉じた場合でも、感圧接着剤が内容物に悪影響を及ぼすことがない。さらに、切り離された外装シートの一部と開閉蓋との両者によって取り出し口を塞ぐので密封性が非常によい。したがって、繰返し開閉したり、一度使用した後に開閉蓋を閉めた状態で長期間経ても、シート材に含ませた液が蒸発してしまうこともない、とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯用シート材包装具では、内部に収納されている湿潤なシート材と外装シートにおいて取り出し口が形成されている面(以下、外装シート上面という。)の内側面との接触を規制するようにしたものがなかった。このため、シート材に含浸又は塗布された液体が外装シート上面の内側面、及び、開閉蓋の内側面に付着した後、さらに取り出し口の周縁部から外装シート上面の外側面と開閉蓋の内側面との間に浸入し、外装シートの外側面に漏出する問題がある。
【0008】
また、シート材に含浸又は塗布された液体が外装シート上面の外側面と開閉蓋の内側面との間に浸入する結果、この間に位置する感圧接着剤による外装シート上面の外側面への開閉蓋の内側面の貼着状態が損なわれ、開閉蓋によって取り出し口の密封状態を維持することができなくなり、外装シートの外側面への液体の漏出が助長されるとともに、シート材に含浸又は塗布された液体の蒸発を防止することができない問題がある。特に、シート材に油性液体が含浸されている場合には、液体の付着によって感圧接着剤の接着力が失われ易く、開閉蓋による取り出し口の密封状態の維持がさらに困難になる。
【0009】
この問題は、特公平2−30948号公報に開示されている構成においても生じ得る。即ち、封入袋を構成する外装シート自体が可撓性を有するため、最初に開閉蓋を開けた際に切込み部から切り離されて開閉蓋の感圧接着剤に貼着した外装シートの一部が、開閉蓋を閉じた際に再び元の位置に戻って取り出し口をぴったり封鎖するとは限らず、切込み部から切り離された外装シートの一部の周縁部と取り出し口の周縁部との間に隙間が形成される可能性が高い。切込み部から切り離された封入袋の一部の周縁部と取り出し口の周縁部との間に少しでも隙間があると、シート材との接触によって外装シート上面の内側面、及び、開閉蓋の内側面に付着した液体が、この隙間から外装シート上面の外側面と開閉蓋の内側面との間を経由して外装シートの外側面に漏出する。
【0010】
この発明の目的は、内部に収納されている湿潤なシート材と外装シート上面の内側面との接触を確実に規制することにより、シート材に含浸又は塗布された液体が外装シート上面の内側面、及び、開閉蓋の内側面に付着した後に取り出し口の周縁部から外装シート上面の外側面と開閉蓋の内側面との間に浸入しないようにし、感圧接着剤による外装シート上面の外側面への開閉蓋の内側面の貼着状態が損なわれることがなく、開閉蓋によって取り出し口の密封状態を維持することができ、外装シートの外側面への液体の漏出、及び、シート材が含浸している液体の蒸発を確実に防止することができる携帯用シート材包装具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0012】
(1)内部にシート材を収納する外装シート上面の一部にシート材を引き出すための取り出し口を形成するとともに、取り出し口を被覆する開閉蓋を感圧接着剤を介して外装シート上面の外側面に貼着した携帯用シート材包装具において、
外装シート上面の内側面に当接する第1面と外装シート内に収納されたシート材の最上面に当接する第2面とをシート材の厚さ方向について所定の間隔を設けて互いに平行に配置したスペーサであって、第2面に外装シートの取り出し口に対向する孔部を形成したスペーサを設け、
前記スペーサの第1面は、外装シート内に収納されるシート材より大きく外装シート上面より小さい平面形状を呈し、平面内に第2面が一体的に形成され、周囲にシート材の厚さ方向における外装シートの上面と下面との間隔に一致する側面部が形成され、平面内の中央部に前記第2面が形成されているとともに、平面内の角部近傍にシート材の厚さ方向について第2面と同一面上に位置する第3面が形成されていることを特徴とする。
【0013】
この構成においては、外装シートの内部で、外装シート上面の内側面にスペーサの第1面が当接し、シート材の厚さ方向について第1面に対して所定の間隔が与えられた第2面が孔部を外装シートの取り出し口に対向させた状態で外装シート内に収納されたシート材の最上面に当接する。
【0014】
したがって、外装シート上面の内側面とシート材の最上面との間にはシート材の厚さ方向についてスペーサの第1面と第2面との間隔に匹敵する間隔が形成され、外装シート上面の内側面にシート材の最上面が接触することがない。このため、外装シート内に液体が含浸又は塗布された湿潤なシート材を収納した場合にも、シート材に含浸又は塗布された液体が外装シート上面の内側面に付着した後に取り出し口を経由して外装シート上面の外側面に漏出することがない。また、外装シート内に収納されたシート材は、第2面に形成された孔部を経由して取り出し口から外装シートの外部に取り出される。
【0016】
また、第2面を含む第1面の平面がシート材の最上面の全面に対向する状態でスペーサが外装シート内に収納されたシート材に外装シート上面方向から被せられる。したがって、外装シート内に収納されたシート材の上面及び側面と外装シートの内側面との間にスペーサが位置し、外装シート上面の内側面に対するシート材の接触がより確実に規制される。
【0018】
さらに、外装シート内に収納されたシート材の最上面における中央部及び角部近傍に、シート材の厚さ方向について互いに同一面上に位置するスペーサの第2面及び第3面が当接する。したがって、スペーサの第1面が当接する外装シート上面の内側面とシート材の最上面との間隔がシート材の最上面における中央部及び角部近傍において維持され、外装シート上面の内側面に対するシート材の接触がより確実に規制される。
【0019】
(2)前記孔部は、第2面の平面方向において周縁部の略全周が取り出し口の開口範囲内に位置することを特徴とする。
【0020】
この構成においては、スペーサの第2面に形成された孔部の開口面積が外装シートの取り出し口の開口面積より小さくされる。したがって、外装シートから取り出されるシート材は、取り出し口よりも小さい開口面積の孔部を経由し、取り出し口を通過する際に外装シート上面の内側面に接触することがない。また、外装シートが液体が含浸又は塗布された湿潤なシート材である場合に、外装シートから取り出されるシート材は、孔部を通過する際に孔部の周縁部で扱かれ、余剰の液体が除去される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る携帯用シート材包装具の外観図である。携帯用シート材包装具10は、袋状に形成された外装シート1の内部に、個別に折り畳まれたシート材を複数枚積層して収納する。シート材は薬品や化粧料等の液体が含浸又は塗布され、湿潤な状態にされている。外装シート1は、気密性を有する可撓性材料によって形成されており、上面(外装シート上面)1aに小判型の取り出し口2を備え、この取り出し口2を開閉蓋3によって被覆して構成されている。
【0022】
開閉蓋3は、可撓性を有する気密性フィルムを素材として形成されており、下面の中央部において取り出し口2に対向する。開閉蓋3の下面において少なくとも取り出し口2に対向する部分を除く範囲には、感圧接着材を塗布した感圧接着剤層が形成されている。開閉蓋3の下面において少なくとも取り出し口2に対向する部分を除く範囲は、感圧接着剤によって外装シート上面1aに貼着する。感圧接着剤は、繰り返し接着力を発揮するため、開閉蓋3は外装シート上面1aから一旦剥がされた後においても再び外装シート1の上面に貼着する。これによって、外装シート上面1aにおいて取り出し口2は開閉蓋3によって開閉自在に塞がれている。
【0023】
開閉蓋3は外装シート1とともに気密性を有するため、外装シート上面1aに貼着した状態では、外装シート1の内部は外部に対して気密状態にされる。したがって、外装シート1内に収納されたシート材に含浸又は塗布されている液体の蒸発が防止され、シート材の湿潤状態が維持される。
【0024】
図2は、上記携帯用シート材包装具の構成を示す断面図ある。また、図3は、上記携帯用シート材包装具に使用されるスペーサの外観図である。携帯用シート材包装具10において外装シート1の内部には、それぞれが個別に折り畳まれた複数枚の湿潤なシート材20とともに、スペーサ4が収納されている。図3に示すように、スペーサ4は、薄肉の樹脂成形品であり、上面である第1面4aの中央部に陥没した第2面4bが形成され、各角部近傍に陥没した第3面4cが形成され、周囲からは側面4dが下方に延出している。
【0025】
スペーサ4において、第2面4b及び第3面4cを含む第1面4aの平面形状は、折り畳んだ状態のシート材20よりも大きく、かつ、外装シート上面1aよりも小さいシート材20の平面形状の相似形を呈している。第2面4b及び第3面4cは、第1面4aから陥没して形成されているためにシート材20の厚さ方向について第1面4aよりも下方に位置しており、シート材20の厚さ方向における同一面内に位置している。側面4dは、シート材20の厚さ方向について第2面4b及び第3面4cとの距離が外装シート1内に収納される複数枚のシート材の全厚さに匹敵する位置まで、外装シート上面1aの内側面から離間する方向に延出している。
【0026】
第2面4bには、外装シート1の取り出し口3に対向する孔部5が形成されている。孔部5は、小判型の開口部であって、長手方向の中央部において部分円弧により開口幅が拡大された形状を呈している。孔部5の周縁部は、第2面4bの平面方向について、略全周にわたって取り出し口3の開口範囲内に位置している。スペーサ4の第1面4aにおいて、第2面4bを陥没させて形成するための傾斜面4eの周囲には、全周にわたって溝部4fが形成されている。
【0027】
スペーサ4が上記のように構成されているため、図2に示すように、所定枚数のシート材20は上側からスペーサ4によって覆われた状態で外装シート1内に収納される。このとき、スペーサ4の第1面4aが外装シート上面1aの内側面に当接する一方、スペーサ4の第2面4b及び第3面4cがシート材20の最上面に当接する。また、スペーサ4の側面4dが、シート材20の側面に対向する。
【0028】
したがって、外装シート1内に収納された複数枚のシート材20と外装シート上面1aの内側面との間にはスペーサ4が位置し、シート材20の最上面と外装シート上面1aの内側面とはシート材20の厚さ方向について第1面4aと第2面4b及び第3面4cとの間隔だけ離間している。このため、シート材20が外装シート上面1aの内側面に直接接触することがなく、シート材20に含浸又は塗布された液体が外装シート上面1aの内側面に付着した後に取り出し口2の周縁部から外装シート上面1aの外側面と開閉蓋3の下面との間を経由して外装シート1の外部に漏出することがない。
【0029】
また、開閉蓋3の下面に形成されている感圧接着剤層がシート材20に含浸又は塗布された液体によって濡れることがなく、開閉蓋3による外装シート1内の密封状態が堅牢に維持される。この結果、シート材20に含浸又は塗布された液体の外装シート1の外部への漏出が助長されることもなく、外装シート1内に収納されたシート材20が乾燥することもない。
【0030】
シート材20の厚さ方向についてのスペーサ4における第1面4aと第2面4b及び第3面4cとの間隔は、外装シート1の内部に収納されたシート材20の最上面を外装シート上面1aの内側面に接触させないために必要かつ十分な間隔として実験的に決定することがてきる。例えば、外装シート1内に収納される所定枚数のシート材20の全厚さが7mmで、100mm×75mmの矩形に折り畳まれている場合には、第1面4aと第2面4b及び第3面4cとの間隔は6mm程度にされる。
【0031】
外装シート1からシート材20を取り出す際には、開閉蓋3の一部を外装シート上面1aから剥がして取り出し口2を露出させ、取り出し口2から外装シート1内に挿入した手指をスペーサ4の孔部5内に差し入れてシート材20の一部を摘み、手指とともにシート材20を孔部5及び取り出し口3を経由して外部に引き出す。
【0032】
このとき、孔部5の開口範囲は取り出し口3の開口範囲内に位置しているため、シート材20は開口範囲の狭い孔部5から開口範囲の広い取り出し口3を経由して外部に引き出される。したがって、シート材20が取り出し口3の周縁部に接触する可能性が低く、取り出し中のシート材20に含浸又は塗布された液体が外装シート1に付着し難い。また、シート材20は外部に引き出される際に開口面積が比較的狭い孔部5の周縁部を介して扱かれ、余剰の液体がシート材20から除去される。これによって、取り出し中のシート材20に含浸又は塗布された液体が外装シート1にさらに付着し難くなる。
【0033】
孔部5は、中央部において開口幅が拡大されているため、取り出し中のシート材20が取り出し口2に接触しないようにし、かつ、取り出し中のシート材20を孔部5の周縁部を介して扱くために、孔部5の中央部以外の部分の開口幅を十分に狭くしても、中央部において手指を差し込むことができる。
【0034】
スペーサ4において、第1面4aの中央部には溝部4fが形成されているため、スペーサ4を薄肉形状に形成しても十分な強度を確保できる。特に、溝部4fの内側の凸部をシート材20の厚さ方向について第1面4aよりも下方に位置させることにより、外装シート1内に収納されるシート材20に多量の液体が含浸又は塗布されている場合に、携帯用シート材包装具10の搬送中にシート材20から漏出した液体が孔部5を経由して第2面4b及び傾斜面4eに達しても、その後に溝部4fに溜まって第1面4aに達することがなく、外装シート上面1aの内側面に付着することを防止できる。
【0035】
スペーサ4の素材には、成形容易性や経済性を考慮して種々の樹脂を使用することができるが、その選択に際してはシート材20に含浸される液体の特性をも考慮すべきである。例えば、シート材20に油性液体が含浸される場合には、スペーサ20の素材には耐油性を備えた樹脂素材を用いる。
【0036】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0037】
(1)外装シートの内部において、外装シート上面の内側面にスペーサの第1面を当接させ、シート材の厚さ方向について第1面に対して所定の間隔を与えた第2面を孔部を外装シートの取り出し口に対向させた状態で外装シート内に収納されたシート材の最上面に当接させることにより、外装シート上面の内側面とシート材の最上面との間にシート材の厚さ方向についてスペーサの第1面と第2面との間隔に匹敵する間隔を形成し、外装シート上面の内側面にシート材の最上面が接触しないようにして、外装シート内に液体が含浸又は塗布された湿潤なシート材を収納した場合にも、シート材に含浸又は塗布された液体が外装シート上面の内側面に付着した後に取り出し口を経由して外装シート上面の外側面に漏出することを防止できる。また、開閉蓋の下面に塗布されている感圧接着剤がシート材20に含浸又は塗布された液体によって濡れることを防止でき、開閉蓋による外装シート内の密封状態を堅牢に維持することができる。この結果、シート材に含浸又は塗布された液体の外装シートの外部への漏出を助長することがなく、外装シート内に収納されたシート材の乾燥を防止することもできる。
【0038】
(2)第2面を含む第1面の平面がシート材の最上面の全面に対向する状態でスペーサを外装シート内に収納されたシート材に外装シート上面方向から被せることにより、外装シート内に収納されたシート材の上面及び側面と外装シートの内側面との間にスペーサを位置させ、外装シート上面の内側面に対するシート材の接触をより確実に規制することができる。
【0039】
(3)外装シート内に収納されたシート材の最上面における中央部及び角部近傍に、シート材の厚さ方向について互いに同一面上に位置するスペーサの第2面及び第3面を当接させることにより、スペーサの第1面が当接する外装シート上面の内側面とシート材の最上面との間隔をシート材の最上面における中央部及び角部近傍において維持することができ、外装シート上面の内側面に対するシート材の接触をより確実に規制することができる。
【0040】
(4)スペーサの第2面に形成された孔部の開口面積を外装シートの取り出し口の開口面積に比較して小さくすることにより、外装シートから取り出されるシート材が取り出し口を通過する際に外装シート上面の内側面に接触しないようにすることができる。また、外装シートが液体が含浸又は塗布された湿潤なシート材である場合に、外装シートから取り出されるシート材を、孔部を通過する際に孔部の周縁部で扱き、余剰の液体を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る携帯用シート材包装具の外観図である。
【図2】同携帯用シート材包装具の断面図である。
【図3】同携帯用シート材包装具に使用されるスペーサの外観図である。
【符号の説明】
1−外装シート
1a−外装シート上面
2−取り出し口
3−開閉蓋
4−スペーサ
4a−第1面
4b−第2面
4c−第3面
4d−側面
5−孔部
10−携帯用シート材包装具
20−シート材
Claims (2)
- 内部にシート材を収納する外装シート上面の一部にシート材を引き出すための取り出し口を形成するとともに、取り出し口を被覆する開閉蓋を感圧接着剤を介して外装シート上面の外側面に貼着した携帯用シート材包装具において、
外装シート上面の内側面に当接する第1面と外装シート内に収納されたシート材の最上面に当接する第2面とをシート材の厚さ方向について所定の間隔を設けて互いに平行に配置したスペーサであって、第2面に外装シートの取り出し口に対向する孔部を形成したスペーサを設け、
前記スペーサの第1面は、外装シート内に収納されるシート材より大きく外装シート上面より小さい平面形状を呈し、平面内に第2面が一体的に形成され、周囲にシート材の厚さ方向における外装シートの上面と下面との間隔に一致する側面部が形成され、平面内の中央部に前記第2面が形成されているとともに、平面内の角部近傍にシート材の厚さ方向について第2面と同一面上に位置する第3面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用シート材包装具。 - 前記孔部は、第2面の平面方向において周縁部の略全周が取り出し口の開口範囲内に位置することを特徴とする請求項1に記載の携帯用シート材包装具。
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