JP3994377B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳しくは装着状態時に立体ギャザーが内倒れしないようにしっかりと保持するようにした吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
【0003】
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ種々の工夫が成されている。例えば、図8および図9に示される吸収性物品(生理用ナプキン50)では、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート52と、経血等を速やかに透過させる透液性トップシート53と、これら両シート52,53間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体54と、表面がわ両側部に設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、前記吸収体54の周囲においては、その前後端縁部では前記不透液性バックシート52と透液性トップシート53との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側部(サイドフラップ部分)では吸収体54よりも側方に延出している前記不透液性バックシート52と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布55とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート52とサイド不織布55とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも後側部分にヒップホールド用フラップHF、HFが形成された構造となっている。前記生理用ナプキン50の裏面側(非肌当接面側)には図9に示されるように複数条の粘着剤層56,56…が設けられ、製品状態では、前記ウイング状フラップW、Wおよびヒップホールド用フラップHF、HFの裏面側にはそれぞれ粘着剤層57…、58…が設けられ、製品状態ではこれら粘着剤層57…、58…にはそれぞれ幅方向に横断する剥離紙59が仮着されている。
【0004】
前記立体ギャザーBSは、体液を堰き止め横漏れを防止するためのものであり、前記ウイング状フラップW、Wは該生理用ナプキン50をショーツにきっちりと固定するためのものである。また、前記ヒップホールド用フラップHF、HFは臀部側において、生理用ナプキン50の横ズレと体液漏れを防止するためのものである。
【0005】
前記生理用ナプキン50を下着に装着するには、図10に示されるように、先ず仮着されている剥離紙59等をすべて剥がした後、生理用ナプキン50を局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着より外に出し、ウイング状フラップW基端の折返し線RL、RLにて折返し、下着30のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に貼着するようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記立体ギャザーBSを備えた生理用ナプキン50の場合、身体への装着状態において、前記立体ギャザーBSが股間部との当接によって内方側(吸収体面側)に内倒れした状態となり、障壁としての機能を果たさないことがあったり、吸収体面積を覆うため十分な吸収エリアを確保できないことがあった。
【0007】
また、前記生理用ナプキン50は製品状態において、図8に示されるように、剥離紙59を仮着したまま剥離紙と共にウイング状フラップW、Wがそれぞれ背側(非肌当接面側)に折り返された状態で包装材によって個装されているため、個装袋を開封し前記剥離紙59を剥がした後、生理用ナプキン50を下着に装着する際、ウイング状フラップW、Wに背側への折り癖が付いたままであると、手でいちいちウイング状フラップW、Wを拡げなければならないことが多かったとともに、ウイング状フラップW、Wの粘着剤層57が本体バックシート52に接着してしまい、これを剥離した際、本体バックシート52の基材が伸びたり、破れたりしてナプキンが使用不能となることがあった。
【0008】
そこで本発明の課題は、立体ギャザーを備えた吸収性物品において、身体への装着状態において、前記立体ギャザーが内方側に内倒れしないように、所定の起立状態に固定保持できるようにすることにある。
【0009】
また、個装袋から吸収性物品を取り出し剥離紙を剥がした際、自動的にウイング状フラップが展開するようにするとともに、ウイング状フラップに形成された粘着剤層が吸収性物品本体の外面側に接着するのを防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、かつ表面側両側部に弾性伸縮部材による収縮力によって表面側に起立する立体ギャザーが形成されるとともに、両側部にそれぞれウイング状フラップが形成された吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、起立基端部から外方側に向かって起立し、中間部で内方側に向けて屈曲する略く字状の起立断面を成し、前記ウイング状フラップは、前記立体ギャザーの起立面外側であってかつ前記中間部屈曲点若しくはその近傍を基点として設けられていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0011】
上記請求項1記載の発明においては、ウイング状フラップは前記立体ギャザーの外面側であってかつ前記中間部屈曲点若しくはその近傍を基点として分岐するように設けられている。したがって、側方に突出する前記ウイング状フラップを下着より外に出し、ウイング状フラップ基端の折返し線にて折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に貼着した装着状態時において、前記立体ギャザーはウイング状フラップから受ける外向き方向の作用力によって内倒れしないようにきっちりと保持されるようになり、起立する障壁部分によって体液の横漏れを確実に阻止するようになる。また、同時に立体ギャザーが吸収面を覆い隠すことが無くなる。
【0012】
さらに、図4に示されるように、立体ギャザーの屈曲点から先の先端部分が丁度、上方向に立ち上がるようになるため、該立ち上がり部分により体液を確実に堰き止め、横漏れを確実に防止できるようになる。
【0013】
また、個装袋から吸収性物品を取り出し剥離紙を剥がした際には、立体ギャザーの起立力に伴ってウイング状フラップが表面側に移動され自動的に拡がるとともに、ウイング状フラップに形成された粘着剤層が吸収性物品本体の外面側に接着するのを防止することができる。
【0014】
請求項2に係る本発明として、前記立体ギャザーの弾性伸縮部材は、ウイング状フラップの基点位置若しくはその近傍位置に配設されているとともに、ウイング状フラップの基点位置よりも先端部側に少なくとも1以上配設されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0015】
請求項2記載の発明のように、弾性伸縮部材をウイング状フラップの基点又はその近傍に配置することにより、この弾性伸縮部材の収縮力がウイング状フラップに直接伝わるため、ウイング状フラップをきっちりと展開させることができるようになる。
【0016】
請求項3に係る本発明として、前記ウイング状フラップの基端部分に、吸収性物品長手方向に沿うエンボスが付与されている請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0017】
本発明に係る吸収性物品の場合、立体ギャザーに配設された弾性伸縮部材の影響を受けてウイング状フラップにシワが出来易くなる。そこで、上記請求項3記載の発明においては、ウイング状フラップの基端部分に吸収性物品長手方向に沿うエンボスを付与することにより、シワの発生を抑制するようにした。
【0018】
請求項4に係る本発明として、前記吸収性物品は製品状態において、前記ウイング状フラップの外面側に形成された粘着剤層を覆う剥離シートを仮着したまま、剥離シートと共にウイング状フラップがそれぞれ非肌当接面側に折り返された状態で包装材によって個装されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0020】
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4は下着のクロッチ部分への装着状態を示す横断面図である。
【0021】
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなど(以下、まとめて体液という。)を速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部Hから前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その前後端縁部で前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部で吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性バックシート2と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布6の側方延在シート部分とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合された構造を成し、前記立体ギャザーBSの外面側に内方端側が接合された別体の不織布シート7により、前記体液排出部Hの両側部にウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも後方側に位置する部分にヒップホールド用フラップHF、HFが形成されている。
【0022】
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。また、非使用面側(外面)には複数条の粘着剤層10、10…(図2等に図示)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に接着固定するようになっている。
【0023】
次いで、前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には体液が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
【0024】
前記吸収体4としては、体液を吸収・保持し得るものであれば良く、通常はフラッフ状パルプ中に吸水性ポリマー粉末を混入したものが吸収機能および価格の点から好適に使用される。前記吸収体4は形状保持等のため図示されるようにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。透液性トップシート3面には、吸収体の保持、表面側にきっちりと膨出させる、および吸収した体液を封じ込める等のために複数のエンボス14a〜14cが付与されている。
【0025】
一方、前記透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2および図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、前記立体ギャザーBSは前記透液性トップシート3とは別のサイド不織布6を用いて構成されている。このサイド不織布6は、経血やおりもの等の体液が側方に流出するのを防止するため、素材自体が撥水性を有するか、またはシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などのコーティング等、適宜の撥水処理を施した不織布素材が用いられている。
【0026】
前記サイド不織布6は、図2および図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、前記サイド不織布6の内側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部には、その高さ方向の略1/2点に両端または長手方向の適宜の位置が固定された糸状弾性伸縮部材12が配設されるとともに、この糸状弾性伸縮部材12の上側部位に複数本の、図示例では2本の糸状弾性伸縮部材13,13が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は前後端部では図3に示されるように、断面Z状に折り畳んで積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、起立基端部から外方に向かって起立し、かつ前記糸状弾性伸縮部材12配設部位を屈曲点として、内方に向けて屈曲する略く字状の起立断面を成し、内側に開口を向けたポケットを形成しながら表面側に起立する立体ギャザーBS、BSが形成されている。
【0027】
前記立体ギャザーBS、BSに対しては、図2および図3に示されるように、立体ギャザーBSの起立面外側に内方端側が接合された別体の不織布シート7により、前記体液排出部Hの両側部にウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも後方側に位置する部分にヒップホールド用フラップHF、HFが形成されている。すなわち、図2に示されるように、前記立体ギャザーBSの起立部位において、立体ギャザーBSの起立面外側に接着されるとともに、前記糸状弾性伸縮部材12の配設部位、すなわち立体ギャザーBSの略中間屈曲点を基点として分岐するように側方に突出する前記不織布シート7の前部側部分7Aにより、前記体液排出部Hの両側部にウイング状フラップW、Wが形成されている。また、これよりも後方側に位置する部分には、前記不織布シート7の後部側部分7Bの内方端側が立体ギャザーBSの同部位に接着されるとともに、その状態のまま折り畳むように積層され、側方に突出するヒップホールド用フラップHF、HFが形成されている。
【0028】
前記ウイング状フラップW、Wの外面側にはそれぞれ粘着剤層8、8が形成されているとともに、前記ヒップホールド用フラップHF、HFの外面側にはそれぞれ粘着剤層9,9が形成されている。
【0029】
前記立体ギャザーBSと不織布シート7との接合に当たっては、ホットメルト接着剤、超音波接合、エンボス接着等の方法が適宜採用されるが、接着性および操業性の点からはホットメルト接着剤が好ましい。また、前記立体ギャザーBSを形成するサイド不織布6とウイング状フラップWを形成する不織布シート7との関係は、相対的に前記サイド不織布6の素材は目付量15〜30g/cm2程度の柔らかい素材を使用し、不織布シート7の素材は目付量30〜50g/cm2程度の高目付不織布とし比較的高い剛性を有する不織布を使用するのが望ましい。また、前記ウイング状フラップW及びヒップホールド用フラップHFを形成する素材は、前記不織布以外に、プラスチックシートや、不織布とプラスチックシートとを積層したラミネート不織布などを使用することもできる。
【0030】
また、前記ウイング状フラップWの基点は、後述するように、立体ギャザーBSの屈曲点またはその近傍とするのが望ましいが、前記屈曲点よりも下側部位または上側部位を基点として形成するようにしてもよい。また、前記ウイング状フラップWの基端部分には、そのほぼ全幅に亘り生理用ナプキン1の長手方向に沿うエンボス11を付与し、糸状弾性伸縮部材12、13により伸縮力の影響によってウイング状フラップWにシワが形成されるのを防止するようにするのが望ましい。さらにウイング状フラップWのシワを抑制するには、ウイング状フラップWの基端近傍に配設される糸状弾性伸縮部材12の収縮力を、先端側に配設される糸状弾性伸縮部材13の収縮力よりも小さく設定することが効果的である。この場合は、前記糸状弾性伸縮部材12の収縮力:糸状弾性伸縮部材13の収縮力は、0.3:1〜0.7:1程度とするのが望ましい。
【0031】
かかる生理用ナプキン1においては、図4に示されるように、生理用ナプキン1を局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着より外に出し、該フラップ基端にて折返し、下着のクロッチ部分20を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に貼着した装着状態においては、前記立体ギャザーBSはウイング状フラップW、Wから受ける外向き方向の作用力Fによって内倒れしないようにきっちりと保持されるようになる。そして、前記立体ギャザーBSはウイング状フラップWの基点よりも先端側ギャザー部分が丁度、上方向に起立を示すようになり、この起立部分により体液を堰き止め横漏れを防止する。また、立体ギャザーBSが内倒れしないように固定保持されることにより吸収面を覆い隠すことも無くなる。
【0032】
一方、前記生理用ナプキン1は製品状態において、前記ウイング状フラップW、Wの外面側に粘着剤層8、8を覆うように幅方向に横断する剥離紙等の剥離シートを仮着し、剥離シートを仮着したままウイング状フラップW、Wがそれぞれ背側(非肌当接面側)に折り返された状態で包装材によって個装される。
【0033】
生理用ナプキン1を下着に装着するに当たり、個装袋から生理用ナプキン1を取出し、仮着されている剥離シートを剥がした際、ウイング状フラップWは、立体ギャザーBSが糸状弾性伸縮部材12,13の収縮力によって起立しようとする力によって、ウイング状フラップWが上方側(表面側)に移動するとともに、図2に示されるように、ウイング状フラップWが自動的に展開するようになるため、使用者の手間を軽減することができるようになるとともに、ウイング状フラップWの外面に形成された粘着剤層8、8が生理用ナプキン本体の外面側に接着するのを防止できるようになる。
【0034】
ところで、上記生理用ナプキン1では、不織布シート7によってウイング状フラップWと共に、ヒップホールド用フラップHFを形成したが、もちろんウイング状フラップWのみを形成するようにしてもよい。
【0035】
また、図5に示されるように、ウイング状フラップWを立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布6により連続的に形成することも可能である。すなわち、立体ギャザーBSを形成するサイド不織布6を、立体ギャザーBSの起立基端部から先端部までの間から外方側に延在させ、二層シート状のウイング状フラップWを連続的に形成するとともに、ウイング状フラップWの基点より上部側に前記サイド不織布6によって糸状弾性伸縮部材12,13…を内包した先端部ギャザーを形成している。
【0036】
〔ウイング状フラップWの参考的形成態様例〕
以下、図6〜図7に基づいて前記ウイング状フラップWの参考的形成態様例について、立体ギャザーBSの形成態様との関係により述べる。
【0037】
図6に示される第1の態様は、立体ギャザーBSを外向きに形成し、別体の不織布シート7により、前記立体ギャザーの外面側であってかつ起立基端部から先端部までの間を基点としてウイング状フラップWを構成したものである。
【0038】
図7に示される第2の態様は、サイド不織布6によってギャザー先端部に糸状弾性伸縮部材15,15を備えた平面部を有するとともに、中空状の立体ギャザーBSを形成し、かつこの立体ギャザーBSの起立面外側であってかつ起立基端部から先端部までの間を基点として、別体の不織布シート7によりウイング状フラップWを形成したものである。
【0039】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収性物品の装着状態において、前記立体ギャザーはウイング状フラップから受ける外向き方向の作用力によって内倒れしないようにきっちりと保持されるようになり、起立する障壁部分によって体液の横漏れを阻止するとともに、吸収面を覆い隠すことが無くなる。
【0040】
また、個装袋から吸収性物品を取り出し剥離シートを剥がした際、自動的にウイング状フラップが展開するようになるとともに、ウイング状フラップに形成された粘着剤層が吸収性物品本体の外面側に接着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生理用ナプキン1の展開図である。
【図2】 その横断面図(図1のII−II線矢視図)である。
【図3】 その横断面図(図1のIII−III線矢視図)である。
【図4】 下着のクロッチ部分への装着状態を示す横断面図である。
【図5】 ウイング状フラップWの変形例に係る形成態様図である。
【図6】 ウイング状フラップWの参考的形成態様図(その1)である。
【図7】 ウイング状フラップWの参考的形成態様図(その2)である。
【図8】 従来の生理用ナプキンの展開図である。
【図9】 その横断面図(図8のIX−IX線矢視図)である。
【図10】 ナプキンの装着状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…サイド不織布、7…不織布シート、BS…立体ギャザー、W…ウイング状フラップ、HF…ヒップホールド用フラップ
Claims (4)
- 透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、かつ表面側両側部に弾性伸縮部材による収縮力によって表面側に起立する立体ギャザーが形成されるとともに、両側部にそれぞれウイング状フラップが形成された吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、起立基端部から外方側に向かって起立し、中間部で内方側に向けて屈曲する略く字状の起立断面を成し、前記ウイング状フラップは、前記立体ギャザーの起立面外側であってかつ前記中間部屈曲点若しくはその近傍を基点として設けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記立体ギャザーの弾性伸縮部材は、前記ウイング状フラップの基点位置若しくはその近傍位置に配設されているとともに、ウイング状フラップの基点位置よりも先端部側に少なくとも1以上配設されている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記ウイング状フラップの基端部分に、吸収性物品長手方向に沿うエンボスが付与されている請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は製品状態において、前記ウイング状フラップの外面側に形成された粘着剤層を覆う剥離シートを仮着したまま、剥離シートと共にウイング状フラップがそれぞれ非肌当接面側に折り返された状態で包装材によって個装されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
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