JP3988728B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明はプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、パネルと略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。背面板は、背面ガラス基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁とがそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線でRGB各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。また、サブフィールド法の中でも、階調表現に関係しない発光を極力減らしてコントラスト比を向上した新規な駆動方法が特許文献1に開示されている。
図6は特許文献1に記載された従来のプラズマディスプレイパネルの駆動波形図である。以下、この駆動波形について説明する。1フィールド期間は、初期化期間、書込み期間および維持期間を有するN個のサブフィールドで構成されているものとし、それぞれ第1SF、第2SF、・・・、第NSFと略記する。以下に説明するように、これらN個のサブフィールドのうち、第1SFを除くサブフィールドでは、前のサブフィールドの維持期間中に点灯した放電セルでのみ初期化動作を行うようにしている。
第1SFの初期化期間の前半部では、走査電極に緩やかに上昇するランプ電圧を印加することにより微弱放電を起こし、書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。このとき、後で壁電荷の最適化を図ることを見越して過剰に壁電荷を形成しておく。そして、続く初期化期間の後半部では、走査電極に緩やかに下降するランプ電圧を印加することにより再び微弱放電を起こし、各電極上に過剰に蓄えられた壁電荷を弱め、各々の放電セルに対して適切な壁電荷に調整する。
第1SFの書込み期間では、表示を行うべき放電セルにおいて書込み放電を起こす。そして、第1SFの維持期間では、走査電極および維持電極に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルにおいて維持放電を起こし、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
続く第2SFの初期化期間では、第1SFの初期化期間の後半部と同様の駆動波形、すなわち走査電極に緩やかに下降するランプ電圧を印加する。これは、書込み動作に必要な壁電荷形成を維持放電と同時に行うために、初期化期間の前半部を独立に設ける必要がないためである。したがって、第1SFにおいて維持放電を行った放電セルは微弱放電を起こし、各電極上に過剰に蓄えられた壁電荷を弱め、各々の放電セルに対して適切な壁電荷に調整する。また、維持放電を行わなかった放電セルは第1SFの初期化期間終了時における壁電荷が保たれており、放電することはない。
このように、第1SFの初期化動作はすべての放電セルを放電させる全セル初期化動作であり、第2SF以降の初期化動作は維持放電を行った放電セルのみ初期化する選択初期化動作である。したがって、表示に関係のない発光は第1SFの初期化の微弱放電のみとなりコントラストの高い画像表示が可能となる。
特開2000−242224号公報
近年はパネルの高精細度化に伴い放電セル数が増加し、1つの放電セルに対する書込み動作に使える時間が短くなりつつある。また、動画擬似輪郭の改善等、画像表示品質を向上させるためにサブフィールド数を増加させる駆動方法が検討される等、今後ますます書込み動作の高速化が要求されてきている。
ところで、すべての放電セルを初期化させる全セル初期化動作は上述したように書込み動作に必要な壁電荷を形成する働きを持つが、加えて、放電遅れを小さくし書込み放電を安定して発生させるためのプライミング(放電のための起爆剤=励起粒子)を発生させるという働きをもあわせ持つ。したがって、安定した高速書込み動作のためにはプライミングを増やすという方法が有効である。しかし、単純に全セル初期化の回数を増やすと黒輝度が上がってコントラストが低下し、画像表示品質が低下する。
本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、上記の課題に鑑みなされたものであり、安定した高速書込みが可能であり、かつ黒輝度の上昇を抑えたプラズマディスプレイパネルの駆動方法を提供することを目的とする。
本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成してなるプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、1フィールド期間が初期化期間、書込み期間および維持期間を有する複数のサブフィールドから構成され、複数のサブフィールドの初期化期間は、緩やかに上昇する電圧を印加して画像表示を行うすべての放電セルに対して初期化放電を行わせる全セル初期化動作または直前のサブフィールドにおいて維持放電を行った放電セルに対して選択的に初期化放電を行わせる選択初期化動作のいずれかの動作を行い、かつ表示すべき画像信号のAPLに基づいてサブフィールドの各々の初期化期間における初期化動作を全セル初期化動作または選択初期化動作のいずれかに決定し、APLが低いときは全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの数を減らし、APLが高いときは全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの数を増やし、かつ全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドに続くサブフィールドは、選択初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドであって、かつ全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを1フィールド期間の中央部の期間に比べて初期または後期の期間に優先的に配置することを特徴とする。この駆動方法によれば、画像信号に適した回数の全セル初期化動作を行うので、安定した高速書込みが可能であり、かつ黒輝度の上昇を抑えたプラズマディスプレイパネルの駆動方法を提供することができる。そしてこの駆動方法により、輝度の高い領域があってもAPLが低ければ黒表示領域の輝度が低くコントラストの高い画像表示が可能となる。また、全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドが連続して配置されることがなくなるため、全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの回数が少ない場合であっても、1フィールド期間にわたって効率よくプライミング効果を得ることができる。さらに、画像表示品質に大きな影響を及ぼすことなく、全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの回数を減らすことができる。
本発明によれば、安定した高速書込みが可能であり、かつ黒輝度の上昇を抑えたプラズマディスプレイパネルの駆動方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態におけるパネルの駆動方法について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に用いるパネルの要部を示す斜視図である。パネル1は、ガラス製の前面基板2と背面基板3とを対向配置して、その間に放電空間を形成するように構成されている。前面基板2上には表示電極を構成する走査電極4と維持電極5とが互いに平行に対をなして複数形成されている。そして、走査電極4および維持電極5を覆うように誘電体層6が形成され、誘電体層6上には保護層7が形成されている。また、背面基板3上には絶縁体層8で覆われた複数のデータ電極9が付設され、データ電極9の間の絶縁体層8上にデータ電極9と平行して隔壁10が設けられている。また、絶縁体層8の表面および隔壁10の側面に蛍光体層11が設けられている。そして、走査電極4および維持電極5とデータ電極9とが交差する方向に前面基板2と背面基板3とを対向配置しており、その間に形成される放電空間には、放電ガスとして、たとえばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。
図2は本発明の実施の形態に用いるパネルの電極配列図である。行方向にn本の走査電極SCN1〜SCNn(図1の走査電極4)およびn本の維持電極SUS1〜SUSn(図1の維持電極5)が交互に配列され、列方向にm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極9)が配列されている。そして、1対の走査電極SCNiおよび維持電極SUSi(i=1〜n)と1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
図3は本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法を用いたプラズマディスプレイ装置の構成図である。このプラズマディスプレイ装置は、パネル1、データ電極駆動回路12、走査電極駆動回路13、維持電極駆動回路14、タイミング発生回路15、AD(アナログ・デジタル)変換器18、走査数変換部19、サブフィールド変換部20、APL(アベレージ・ピクチャ・レベル)検出部30および電源回路(図示せず)を備えている。
図3において、画像信号VDはAD変換器18に入力される。また、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vはタイミング発生回路15、AD変換器18、走査数変換部19、サブフィールド変換部20に与えられる。AD変換器18は、画像信号VDをデジタル信号の画像データに変換し、その画像データを走査数変換部19およびAPL検出部30に与える。APL検出部30は画像データの平均輝度レベルを検出する。走査数変換部19は、画像データをパネル1の画素数に応じた画像データに変換し、サブフィールド変換部20に与える。サブフィールド変換部20は、各画素の画像データを複数のサブフィールドに対応する複数のビットに分割し、サブフィールド毎の画像データをデータ電極駆動回路12に出力する。データ電極駆動回路12は、サブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し各データ電極を駆動する。
タイミング発生回路15は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにしてタイミング信号を発生し、各々走査電極駆動回路13および維持電極駆動回路14に与える。走査電極駆動回路13は、タイミング信号に基づいて走査電極SCN1〜SCNnに駆動波形を供給し、維持電極駆動回路14は、タイミング信号に基づいて維持電極SUS1〜SUSnに駆動波形を供給する。ここで、タイミング発生回路15はAPL検出部30から出力されるAPLに基づいて駆動波形を制御する。具体的には後述するように、APLに基づいて1フィールドを構成する各々のサブフィールドの初期化動作を全セル初期化か選択初期化かのいずれかに決定して、1フィールド内の全セル初期化動作の回数を制御する。
つぎに、パネルを駆動するための駆動波形とその動作について説明する。図4は本発明の実施の形態におけるパネルの各電極に印加する駆動波形図であり、全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールド(以下、全セル初期化サブフィールドと略記する)と選択初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールド(以下、選択初期化サブフィールドと略記する)に対する駆動波形図である。図4は説明の簡単のため第1サブフィールドを全セル初期化サブフィールド、第2サブフィールドを選択初期化サブフィールドとして示している。
まず、全セル初期化サブフィールドの駆動波形とその動作について説明する。
初期化期間では、データ電極D1〜Dmおよび維持電極SUS1〜SUSnを0(V)に保持し、走査電極SCN1〜SCNnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vp(V)から、放電開始電圧を超える電圧Vr(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SCN1〜SCNn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに、維持電極SUS1〜SUSn上およびデータ電極D1〜Dm上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは、電極を覆う誘電体層あるいは蛍光体層上に蓄積した壁電荷により生じる電圧をあらわす。その後、維持電極SUS1〜SUSnを正の電圧Vh(V)に保ち、走査電極SCN1〜SCNnに電圧Vg(V)から電圧Va(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SCN1〜SCNn上の壁電圧および維持電極SUS1〜SUSn上の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。このように、全セル初期化サブフィールドの初期化動作は、すべての放電セルにおいて初期化放電させる全セル初期化動作である。
続く書込み期間では、走査電極SCN1〜SCNnを一旦Vs(V)に保持する。つぎに、データ電極D1〜Dmのうち、1行目に表示すべき放電セルのデータ電極Dkに正の書込みパルス電圧Vw(V)を印加するとともに、1行目の走査電極SCN1に走査パルス電圧Vb(V)を印加する。このとき、データ電極Dkと走査電極SCN1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Vw−Vb)(V)にデータ電極Dk上の壁電圧および走査電極SCN1上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SCN1との間および維持電極SUS1と走査電極SCN1との間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極SCN1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SUS1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、正の書込みパルス電圧Vw(V)を印加しなかったデータ電極と走査電極SCN1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、まず、維持電極SUS1〜SUSnを0(V)に戻し、走査電極SCN1〜SCNnに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加する。このとき、書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極SCNi上と維持電極SUSi上との間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に、走査電極SCNi上および維持電極SUSi上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCNiと維持電極SUSiとの間に維持放電が起こり、走査電極SCNi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUSi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧状態が保持される。続いて、走査電極SUS1〜SUSnを0(V)に戻し、維持電極SUS1〜SUSnに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUSi上と走査電極SCNi上との間の電圧は放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUSiと走査電極SCNiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUSi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCNi上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極SCN1〜SCNnと維持電極SUS1〜SUSnとに交互に維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が継続して行われる。なお、維持期間の最後には走査電極SCN1〜SCNnと維持電極SUS1〜SUSnとの間にいわゆる細幅パルスを印加して、データ電極Dk上の正の壁電荷を残したまま、走査電極SCN1〜SCNnおよび維持電極SUS1〜SUSn上の壁電圧を消去している。こうして維持期間における維持動作が終了する。
続いて選択初期化サブフィールドの駆動波形とその動作について説明する。
初期化期間では、維持電極SUS1〜SUSnをVh(V)に保持し、データ電極D1〜Dmを0(V)に保持し、走査電極SCN1〜SCNnにVq(V)からVa(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると前のサブフィールドの維持期間で維持放電を行った放電セルでは、微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCNi上および維持電極SUSi上の壁電圧が弱められ、データ電極Dk上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。一方、前のサブフィールドで書込み放電および維持放電を行わなかった放電セルについては放電することはなく、前のサブフィールドの初期化期間終了時における壁電荷状態がそのまま保たれる。このように、選択初期化サブフィールドの初期化動作は、前のサブフィールドで維持放電を行った放電セルにおいて初期化放電させる選択初期化動作である。
書込み期間および維持期間については全セル初期化サブフィールドの書込み期間および維持期間と同様であるため説明を省略する。
つぎに、本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法のサブフィールド構成について説明する。本実施の形態においては、1フィールドが11のサブフィールドで構成され、各サブフィールドの輝度重みはそれぞれ(1,2,3,7,11,14,23,37,39,57,61)であるものとして説明するが、サブフィールド数や各サブフィールドの輝度重みが上記以外の値に限定されるものではない。
図5は、本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法のサブフィールド構成を示す図であり、表示すべき画像信号のAPLに基づいてサブフィールド構成を切替えている。図5(a)は、APLが0〜1.5%の画像信号時に使用する構成であり、第1SFの初期化期間のみ全セル初期化動作を行い、第2SF〜第11SFの初期化期間は選択初期化動作を行うサブフィールド構成である。図5(b)は、APLが1.5〜5%の画像信号時に使用する構成であり、第1SFおよび第10SFの初期化期間が全セル初期化期間、第2SF〜第9SFと第11SFの初期化期間は選択初期化期間であるサブフィールド構成となっている。図5(c)は、APLが5〜10%の画像信号時に使用する構成であり、第1SF、第4SF、第10SFの初期化期間は全セル初期化期間、第2SF、第3SF、第5SF〜第9SF、第11SFの初期化期間は選択初期化期間であるサブフィールド構成となっている。図5(d)は、APLが10〜15%の画像信号時に使用する構成であり、第1SF、第4SF、第8SF、第10SFの初期化期間は全セル初期化期間、第2SF、第3SF、第5SF〜第7SF、第9SF、第11SFの初期化期間は選択初期化期間であるサブフィールド構成となっている。図5(e)は、APLが15〜100%の画像信号時に使用する構成であり、第1SF、第4SF、第6SF、第8SF、第10SFの初期化期間は全セル初期化期間、第2SF、第3SF、第5SF、第7SF、第9SF、第11SFの初期化期間は選択初期化期間であるサブフィールド構成となっている。表1に上述のサブフィールド構成とAPLとの関係を示した。
Figure 0003988728
このように本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法はAPLが下がると全セル初期化動作の回数が少なくなるようにサブフィールド構成を制御している。1フィールド当たりの全セル初期化動作の回数はAPLに依存して決定するが、全セル初期化動作を行うサブフィールドの位置を決定するに当たっては様々な形態が考えられる。しかし、書込み動作のための壁電荷の形成およびプライミングの発生という全セル初期化動作の働きを考慮すると、全セル初期化期間を有するサブフィールドは分散して配置することが望ましく、これらのサブフィールドを連続して配置しないことが特に望ましい。表1において全セル初期化期間を第11SFではなく第10SFに配置したのは、次のフィールドの第1SFと連続して配置するのを避けるためである。
加えて本実施の形態においては、全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを1フィールド期間の中央部の期間に比べて1フィールド期間の初期または後期の期間に優先的に配置している。すなわち、表1に示したように、全セル初期化動作の回数を5回から1回に順次減らしてゆく場合に、中央部の第6SFから減らしはじめ、順次第8SF、第4SF、第10SFの順序で減らしている。全セル初期化期間を減らす位置は、画像表示品質上最も影響の少ない全セル初期化期間から順に減らすべきであるが、これは各サブフィールドに対する輝度の重み付けやコーディング(各階調に対する点灯サブフィールドの割り付け方)方法に依存している。本実施の形態のように重み付けが昇順であり、前詰めコーディングのときは1フィールドの中央部に位置するサブフィールドの全セル初期化を減らしても画像品質上影響が少ないことが実験的に確認できた。また、第1SFの全セル初期化が画像表示品質に大きく影響するが、その理由は、暗い画像を表示する場合に先頭のサブフィールドから確実に書込みを行う必要がありそのためのプライミングが重要となるためである。また、後ろ側のサブフィールドの全セル初期化も画像表示品質上重要であるが、これは、輝度重みの大きいサブフィールドで周囲の放電セルが点灯した場合、過剰なプライミングによって非点灯放電セルの壁電荷が中和され、続くサブフィールドでの書込み動作が不安定になるということが考えられるからである。
このように、本発明の実施の形態においては、APLの高い画像表示時においては黒表示領域が無いかわずかの面積であると考えられるので、全セル初期化回数を増やしプライミングを増やすことによって放電の安定化を図っている。逆に、APLの低い画像表示時においては黒の画像表示領域が広いと考えられるため全セル初期化回数を減らし、黒表示品質を向上している。したがって、輝度の高い領域があってもAPLが低ければ黒表示領域の輝度が低くコントラストの高い画像表示が可能となる。
なお、本実施の形態においては、1フィールドを11SFで構成し、全セル初期化回数を1〜5回に制御する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。表2、表3は他の実施例を示す。
Figure 0003988728
Figure 0003988728
表2には全セル初期化回数を1〜4回の範囲で制御し、全セル初期化を行うサブフィールドも変化させた例を示した。また、表3には全セル初期化回数を1〜3回の範囲で制御し、先頭に近いサブフィールドの初期化を優先する例を示した。このように、APLが低いときは全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの数を減らし、APLが高いときは全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの数を増やすことによって、安定した高速書込みが可能となり、かつ黒輝度の上昇を抑えたパネルの駆動方法を実現することができる。
本発明のパネルの駆動方法は、安定した高速書込みが可能であり、かつ黒輝度の上昇を抑えたパネルの駆動が可能となり、パネルを用いた画像表示装置等として有用である。
本発明の実施の形態に用いるパネルの要部を示す斜視図 同パネルの電極配列図 本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法を用いたプラズマディスプレイ装置の構成図 本発明の実施の形態におけるパネルの各電極に印加する駆動波形図 本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法のサブフィールド構成を示す図 従来のパネルの駆動波形図
符号の説明
1 パネル
2 前面基板
3 背面基板
4 走査電極
5 維持電極
9 データ電極
15 タイミング発生回路
30 APL検出部

Claims (1)

  1. 走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成してなるプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    1フィールド期間が初期化期間、書込み期間および維持期間を有する複数のサブフィールドから構成され、
    前記複数のサブフィールドの初期化期間は、緩やかに上昇する電圧を印加して画像表示を行うすべての放電セルに対して初期化放電を行わせる全セル初期化動作、または直前のサブフィールドにおいて維持放電を行った放電セルに対して選択的に初期化放電を行わせる選択初期化動作のいずれかの動作を行い、
    かつ表示すべき画像信号のAPLに基づいて、前記サブフィールドの各々の初期化期間における初期化動作を全セル初期化動作または選択初期化動作のいずれかに決定し、
    前記APLが低いときは全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの数を減らし、
    前記APLが高いときは全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドの数を増やし、
    かつ前記全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドに続くサブフィールドは、前記選択初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドであって、
    かつ前記全セル初期化動作を行う初期化期間を有するサブフィールドを1フィールド期間に配置する際は、前記1フィールド期間の中央部の期間に比べて初期または後期の期間に優先的に配置することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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