JP3987967B2 - 並設一体型熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の熱交換器を互いの熱交換部が対峙するように一体にろう付けして構成される並設一体型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
用途の異なる2つの熱交換器を通風方向に相前後して一体にろう付けしたものとしては、特公平7−25256号公報に示される熱交換器が知られている。これは、図9に示されるように、ヒータコアAと凝縮器Bとを一対のタンクC,D(図面においては片側のみを示す)と、これらタンク間を連通する複数のチューブE,Fと、チューブ間に介在された図示しないフィンとによってそれぞれ構成し、ヒータコアAのタンクCと凝縮器BのタンクDとを、チューブE,Fが挿入される座板Gとこの座板Gに組付けられる断面コ字状のタンク部材H,Iとによって構成し、座板GをヒータコアAと凝縮器Bとで共通の部材をもって形成し、炉中にて全体を一体ろう付けするようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成においては、チューブが挿入される座板に両熱交換器のタンク部材がろう付けされているので、ろう付け部位が両熱交換器で互いに近接し、しかもこの近接しているろう付け部分が両熱交換器のタンク部材によって挟まれた狭い空間に位置することとなり、このろう付け部分においてはろう付け不良が認められても手直しすることができないという不都合がある。また、接合部分へのフラックスの塗布も、同接合部分に対しては容易に行なうことができない。
【0004】
そこで、この発明においては、複数の熱交換器を熱交換部を対峙させつつ一体にろう付けする構成において、少なくとも1つの熱交換器は、タンク構成部材のろう付け部分でのろう付け不良を容易に手直しすることができ、また、ろう付け部分へのフラックスの塗布も容易に行なえるようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明にかかる並設一体型熱交換器は、フィンを介して積層される複数のチューブと、前記複数のチューブの積層方向に延設されて各々のチューブと連通するヘッダとを備えてなるろう付け可能な素材で構成された第1の熱交換器と、この第1の熱交換器に対して互いの熱交換部を対峙させて併設し、接続手段をもって前記第1の熱交換器と一体にろう付けされる第2の熱交換器とを少なくとも備え、前記第1の熱交換器のヘッダは、前記複数のチューブの端部が装着されるヘッダ部材を有してなり、フィンを介して積層される複数のチューブと、前記複数のチューブの積層方向に延設されて各々のチューブと連通するヘッダとを備えてなるろう付け可能な素材で構成された第1の熱交換器と、この第1の熱交換器に対して互いの熱交換部を対峙させて併設し、接続手段をもって前記第1の熱交換器と一体にろう付けされる第2の熱交換器とを少なくとも備え、前記第1の熱交換器のヘッダは、前記複数のチューブの端部が装着される第1のヘッダ部材と、前記第1のヘッダ部材にろう付されてこの第1のヘッダ部材と共に前記ヘッダの周壁を構成する第2のヘッダ部材とを有してなり、前記第1のヘッダ部材とこれにろう付けされて前記ヘッダを構成する第2の部材とのろう付け部位を、前記第1の熱交換器に隣接する前記第2の熱交換器の最外側よりも外側にずらして設けたことを特徴としている(請求項1)。
【0006】
また、この発明にかかる並設一体型熱交換器は、フィンを介して積層される複数のチューブと、前記複数のチューブの積層方向に延設されて各々のチューブと連通するヘッダとを備えてなるろう付け可能な素材で構成された第1の熱交換器と、この第1の熱交換器に対して互いの熱交換部を対峙させて併設し、接続手段をもって前記第1の熱交換器と一体にろう付けされる第2の熱交換器とを少なくとも備え、前記第1の熱交換器のヘッダは、前記複数のチューブの端部が装着される第1のヘッダ部材と、前記第1のヘッダ部材にろう付けされてこの第1のヘッダ部材と共に前記ヘッダの周壁を構成する第2のヘッダ部材とを有してなり、前記第1のヘッダ部材は、前記チューブが挿入される装着壁部と、少なくとも前記第2の熱交換器と近接する側において前記装着壁部に続いて形成されると共に前記チューブから遠ざかる方向へ延設された側壁部とを有して構成され、前記第2の熱交換器と近接する側の側壁部と前記第2のヘッダ部材とのろう付け部位を、前記第1の熱交換器に隣接する前記第2の熱交換器のヘッダよりもチューブ長手方向外側にずらして設けたことを特徴としている(請求項2)。
【0007】
ここで、第1の熱交換器は、ヘッダがチューブの両端に対をなして設けられるものであっても、チューブの片側にのみ設けられるものであってもよく、これに併設される第2の熱交換器も、フィンを介して積層される複数のチューブをヘッダに連通可能に接合して構成するものであってもよい。これら熱交換器は、全体をアルミニウム合金で構成し、それぞれの熱交換部が平行に配置されるように一体ろう付けする構成が実用的であり(請求項)、コンデンサとラジエタ、ヒータコアと凝縮器等のように、異なる用途の熱交換器であっても、同様の用途として用いられるものであってもよい。
【0008】
接続手段は、積層されたチューブのさらに外側にサイドプレートを設け、このサイドプレートによって複数の熱交換器を一体に結合するようにしても、隣り合う熱交換器でフィンを共通にして一体接合するものであってもよい。前記サイドプレートは、例えば、熱交換器毎に設けて隣り合う熱交換器で互いに突き合わせて接合するようにしても、複数の熱交換器に共通する1つの部材で構成するようにしてもよい。
【0009】
したがって、上述のような構成とすることにより、第1の熱交換器のヘッダ部材とこれに接合する部材とのろう付け部位が、第2の熱交換器が対峙している部位よりも外側(第1の熱交換器に隣接する第2の熱交換器の最外側よりも外側、即ち、第2の熱交換器のヘッダよりも前記チューブの長手方向外側)に位置していることから、第2の熱交換器側から眺めた場合においてもこのろう付け部位が表出された状態となり、ろう付け部位の周囲に作業スペースを確保することができる。
【0012】
さらに、第1のヘッダ部材を、チューブが挿入される装着壁部と、第2の熱交換器と近接する側だけにおいて形成される側壁部とにより断面L字状に形成し、第2のヘッダ部材を、前記装着壁部の長手方向に伸びる縁辺部から前記側壁部の長手方向に伸びる縁辺部にかけて架設する構成とし、前記側壁部とのろう付け部位を、第1の熱交換器に隣接する第2の熱交換器のヘッダよりもチューブ長手方向外側にずらして設けてもよい(請求項)。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。図1及び図2において、熱交換器1は、その全体がアルミニウム合金で構成され、一対のヘッダ2(2a,2b)と、この一対のヘッダを連通する複数のチューブ3と、各チューブ間に挿入接合されたコルゲート状のフィン4とを有して構成されたコンデンサ5、及び、一対のヘッダ6(6a,6b)と、この一対のヘッダを連通する複数のチューブ7と、各チューブ間に挿入接合されたコルゲート状のフィン8とを有して構成されたラジエタ9が一体に組付けられて構成されている。
【0014】
コンデンサ5のヘッダ2は、円筒状の筒状部材10の両端開口部を蓋体11で閉塞して構成され、筒状部材10の周壁にはチューブ3を挿入する複数のチューブ挿入孔12が形成され、内部が仕切壁15a,15b,15cによって仕切られて複数の流路室に画成されている。最上流側の流路室を構成するヘッダの部位には、冷媒が流入する入口部13が設けられ、最下流側の流路室を構成するヘッダの部位には、冷媒が流出する出口部14が設けられている。
【0015】
図1に示す構成例にあっては、一方のヘッダ2aが2つの仕切壁15a,15bによって3つの流路室に画成され、他方のヘッダ2bが1つの仕切壁15cによって2つの流路室に画成されており、一方のヘッダ2aに入口部13と出口部14とを設け、入口部13から入った冷媒をヘッダ間を2回往復させて出口部14から流出する構成となっている。
【0016】
これに対して、ラジエタ9のヘッダ6は、チューブ7が挿入されるチューブ挿入孔25が形成された装着壁部16aと、この装着壁部16aの両側縁から続いて形成され、チューブ7から遠ざかる方向へ延設された側壁部16b,16cとを有する断面コ字状の第1のヘッダ部材16と、この第1のヘッダ部材16の側壁部間に架設され、第1のヘッダ部材16と共にヘッダ6の周壁を構成する第2のヘッダ部材17とによって断面矩形状の筒状体を構成し、この筒状体の両端開口部を閉塞板18で閉塞して構成されている。
【0017】
閉塞板18は、筒状体の断面形状に合わせて矩形状に形成された平板からなり、対向する2辺に突起が形成され、この突起を第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17とに形成された嵌合孔19に嵌合して筒状体の開口部に組付けられている。
【0018】
第2のヘッダ部材17には、両側縁を膨出するようにU字状に曲げて係止溝17a,17bが形成されており、この係止溝17a,17bに前記側壁部16b,16cの長手方向(チューブの積層方向)に伸びる縁辺部を嵌入することで第1のヘッダ部材16が組付けられている。この第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17との接合部分は、装着壁部16aから最も遠ざかる位置にあり、コンデンサ5のヘッダ2と対峙する部位よりも外側に位置している。
【0019】
ラジエタ9の一方のヘッダ6bには、流体が流入する入口部26が設けられ、他方のヘッダ6aには、流体が流出する出口部27が設けられており、この例にあっては、両ヘッダ6a、6bの内部が仕切られておらず、入口部26から入った流体を一方のヘッダ6bから他方のヘッダ6aへ全チューブ7を介して移動させ、しかる後に出口部27から流出する構成となっている。
【0020】
そして、コンデンサ5とラジエタ9とは、積層されたチューブ3,7のさらに外側においてフィンを介してサイドプレート20,21がそれぞれ取り付けられ、各サイドプレート20,21に形成されたフランジ部20a,21aを互いに突き合わせ、その部分をろう付けすることによって両熱交換器を一体に結合している。
【0021】
上記構成において、コンデンサ5は、一対のヘッダ2にチューブ3を挿入すると共にチューブ間にフィン4を挿入し、積層されたチューブ3のさらに外側にフィンを介してサイドプレート20を組付ける。また、ラジエタ9は、第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17とを係止溝17a,17bに第1のヘッダ部材16の縁辺部を嵌め込んで組付け、それと同時に閉塞板18をヘッダ部材16、17の嵌合孔19に係合して組付け、第1のヘッダ部材16にフィン8を介して積層されたチューブ7を挿入し、積層されたチューブ7のさらに外側にフィンを介してサイドプレート21を取り付ける。
【0022】
しかる後に両熱交換器をサイドプレート20,21のフランジ部20a,21aが当接するように平行に配置し、この状態を保つように治具にて固定する。これにより、両熱交換器は、フィンとチューブとを積層して構成される熱交換部が互いに対峙してずれることなく配置され、コンデンサのヘッダ5とラジエタのヘッダ9とは、チューブとの接合部位が横並びとなるよう非接触の状態で近隣して配置される。そして、接合部分にフラックスを塗布した後に全体を炉中にてろう付けすれば、コンデンサ5とラジエタ9とは、サイドプレート20,21を介して一体に結合される。
【0023】
ラジエタ9のヘッダ6にあっては、周壁が2つの部材で構成され、これらの部材が長手方向に長く接合されることから、第1及び第2のヘッダ部材間でろう付け不良を生じることが懸念される。また、何らかの原因でこの部分の接合状態が後発的に破損する場合が想定され、これらの場合には、接合部分の手直しが必要となる。
【0024】
従来の一体型熱交換部にあっては、第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17との接合部分が、隣接する他方の熱交換器と対峙する部位に位置していたため、ろう付け不良が発見されても補修作業のスペースを確保することができなかったが、本構成例においては、両ヘッダ部材16,17の接合部分がコンデンサ5と対峙する部位よりも外側に位置しているので、作業スペースを十分に確保することができ、手直しが容易となる。
【0025】
また、ろう付けの際には、酸化物等の有害物を除去して部材表面を保護する等の目的でフラックスを塗布する場合が多いが、このような作業も容易に行なうことができる。
【0026】
上記構成においては、ラジエタ9のヘッダ6を第1及び第2のヘッダ部材16,17と閉塞板18とによって構成する例を示したが、図3に示されるように、第1のヘッダ部材16にヘッダ6の両端部を閉塞する閉塞部を一体形成し、この第1のヘッダ部材16と嵌合するよう第2のヘッダ部材17の係止溝を全周縁に渡って形成する構成としてもよい。その他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。このような構成によれば、ヘッダ6の構成部品を減らすことができると共に、組付け作業の簡易化を図ることができる。
【0027】
尚、コンデンサ5のヘッダ2は、円筒状の筒状部材10に限定されるものではなく、コンデンサ5においても、チューブが挿入される第1のヘッダ部材22と、これに組付けられる第2のヘッダ部材23とによって構成するようにしてもよい。
【0028】
即ち、図4(a)に示されるように、第2のヘッダ部材23の縁辺部を外側に膨出させて内側に段部23aを形成し、第1のヘッダ部材22をこの段部23aに突き合わせるように組付けて第1のヘッダ部材22の縁辺部を第2のヘッダ部材23の縁辺部で覆うような構成としても、逆に、図4(b)に示されるように、第1のヘッダ部材22の縁辺部を外側に膨出させて内側に段部22aを形成し、第2のヘッダ部材23をこの段部22aに突き合わせるように組付けて第2のヘッダ部材23の縁辺部を第1のヘッダ部材22の縁辺部で覆うような構成としてもよい。
【0029】
ろう付け不良の手直しをコンデンサ5に対しても行なうことを予定するのであれば、図4(b)に示されるように、第2のヘッダ部材23の装着方向から眺めた場合に接合部分が表出されるようにしておくことが好ましい。
【0030】
図5において、ラジエタ9のヘッダ6を構成する第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17との係合構造の変形例が示されている。図5(a)の例では、断面コ字状に形成された第1のヘッダ部材16の縁辺部を外側に膨出させて内側に段部24を形成し、これに対して、第2のヘッダ部材17の両側縁を折り曲げて断面コ字状に形成し、第2のヘッダ部材17の折り曲げた両側縁を段部24に突き合わせ、第1のヘッダ部材16の縁辺部で第2のヘッダ部材17の側縁を覆うように組付けられている。
【0031】
このような構成においては、第1のヘッダ部材16の側壁部16b、16cの高さや第2のヘッダ部材の折り曲げられた両側縁の高さを変更することで、第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17との接合部分をコンデンサ5と対峙しない範囲でヘッダ6の中程に形成することもでき、ヘッダ6の設計自由度を高めることができる。
【0032】
また、図5(b)の例では、第2のヘッダ部材17の形状は図2で示されるものとほぼ同様であるが、第1のヘッダ部材16の受け口部分の形状を第2のヘッダ部材17の形状に合わせて形成したものである。図2の例では、第2のヘッダ部材17の側縁部を断面U字状に曲げて係止溝17a,17bを形成するので、折り曲げ部分がどうしても直角とならずに曲面となる。このため、第1のヘッダ部材16との間で隙間が形成しやすい構造となっており、接合面が小さくなることが懸念される。しかしながら、本構成例では、第2のヘッダ部材の形状に合わせて第1のヘッダ部材の受け口が形成されているので、第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17との当接面積を大きくすることができ、ろう付けの良好な歩溜りを実現することができる。
【0033】
以上の構成では、ラジエタ5のヘッダ6を断面コ字状の第1のヘッダ部材16と、これに架設するように設けられた第2のヘッダ部材17とによって構成した例であるが、接合部分での作業を容易に行なう目的からは、コンデンサと近接する側の側壁部16bにおいてろう付け部分が外側にあればよい。
【0034】
このことから、図6に示されるように、ラジエタ9のヘッダ6を、チューブ7が挿入される装着壁部16aと、コンデンサ5と近接する側において前記装着壁部16aに続いて形成される側壁部16bとから構成した断面L字状の第1のヘッダ部材16と、装着壁部16aと側壁部16bとの縁辺部に組付けられる断面L字状乃至は断面円弧状の第2のヘッダ部材17とによってヘッダ6の周壁を構成するようにしてもよい。
【0035】
この場合においても、第1のヘッダ部材16と第2のヘッダ部材17との組付け構造は種々のバリエーションが可能であり、例えば、図6に見られるように、第1のヘッダ部材16にあっては、チューブ7が挿入される装着壁部16aの縁辺部を折り曲げて係止溝28を形成し、側壁部16bの縁辺部に段部29を形成し、第2のヘッダ部材17にあっては、一方の縁辺部を前記係止溝28に挿入し、他方の縁辺部を前記段部29に突き合わせるような構成としてもよい。
【0036】
また、図7に示されるように、第1及び第2のそれぞれのヘッダ部材16,17に、一方の縁辺部に係止溝を設け、他方の縁辺部を相手方のヘッダ部材に設けられた係止溝に嵌合する構成としてもよい。
【0037】
図7(a)では、第1のヘッダ部材16のチューブ7が挿入される装着壁部16aと、この装着壁部16aと対向する第2のヘッダ部材17の壁部17aとに係止溝28、30を形成し、第1のヘッダ部材16の側壁部16bを係止溝30に嵌入すると共に、第2のヘッダ部材の前記壁部17aに続いて形成された側壁部17bを係止溝28に嵌入するようにしている。また、図7(b)では、図7(a)と同様の構成を備え、これに加えて、係止溝28、30が形成されている縁辺部とこの係止溝28,30に嵌入される側壁部16b、17bの縁辺部とに凸部又は凹部を設け、側壁部16b、17bの縁辺部を係止溝28,30に押し込むことで係止溝28,30を構成する縁辺部を押し広げ、奥まで押し込んだ時点で互いの凸部又は凹部を噛み合わせて脱落を防止できる構成となっている。
【0038】
尚、上述の構成では、最良の態様としてコンデンサ5とラジエタ9とを一体に接合した熱交換器の例を示したが、ヒータコアと凝縮器などのように、他の熱交換器どうしを一体に接合する場合にも利用することができ、また、3つ以上の熱交換器を接合する場合でも、少なくとも1つの熱交換器のヘッダのろう付け部分を対向する熱交換器との対峙部分よりも外側に位置させる構成としてもよい。
【0039】
さらに上記構成では、コンデンサ5とラジエタ9とを別々の構成部品を組付けて構成し、各々のサイドプレート20,21を突き合わせて一体ろう付けする構成であったが、図8に示されるように、接続手段としてのサイドプレート31をコンデンサ5とラジエタ9とで一体に形成するものであっても、フィン32をコンデンサ5とラジエタ9とで一体に形成するものであってもよい。
【0040】
特に、ラジエタ9の温度はコンデンサ5の温度よりも高くなることから、サイドプレート20,21,31をもって両熱交換器を一体に結合する上記構成の場合には、サイドプレート20,31をコンデンサ5の両ヘッダ2a,2bに接合しておくと、コンデンサとラジエタとの熱膨張の違いから、長期間の使用によりサイドプレート20,31とヘッダ2a,2bとの接合部分が疲労破壊し、このヘッダに穴があいて冷媒漏れの発生が懸念される。
【0041】
このため、図1(b)に示されるように、コンデンサ側においては、サイドプレート20とヘッダ2a,2bとを接合せずに離すようにしておくとよい。図においては、サイドプレート20の両端部を両ヘッダ2a,2bから離すようにしているが、強度の確保からいずれか一方の端部のみをヘッダから離し、他方の端部にあっては、ヘッダとろう接するようにしてもよい。また、このようなコンデンサ側の構成に加え、ラジエタ側においても、サイドプレート21,31をヘッダ6a,6bの少なくとも一方から離すようにしてもよい。
【0042】
ここで、サイドプレート21の端部とヘッダ6との接合が予定される構成においては、閉塞板18を予めサイドプレート21と一体に形成するものであってもよい。このような構成の場合には、第1のヘッダ部材16に切り欠き乃至はスリットを設け、閉塞板18をチューブと同方向からヘッダ6に装着できるようにしても、あるいは、第2のヘッダ部材17を第1のヘッダ部材16よりも長く延設し、第2のヘッダ部材17の突き出た部分に閉塞板18を係合させ、同時にヘッダの開口端を覆うようにしてもよい。或いは、一体に形成されたサイドプレートと閉塞板との連接部分を外側に膨出させてアーチ状に形成し、第1のヘッダ部材16の装着壁部16aを跨ぐようにサイドプレート21と閉塞板18とを取り付けるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、少なくとも第1の熱交換器と第2の熱交換器とが熱交換部を対峙するように併設され、これら熱交換器が一体にろう付けされている構成において、第1の熱交換器のヘッダを構成する第1ヘッダ部材とこれに接合する第2のヘッダ部材とのろう付け部位を、第1の熱交換器と第2の熱交換器とが互いに対峙している部位よりも外側(第1の熱交換器に隣接する第2の熱交換器の最外側よりも外側、または、第2の熱交換器のヘッダよりも前記チューブの長手方向外側)にずらして設けるようにしたので、ろう付け部位の周囲に作業スペースを確保することができ、ろう付け不良部分の手直しが容易となる。また、接合部分へのフラックスの塗布も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる熱交換器の全体構成を示し、図1(a)は、中程の一部を省略した正面図、図1(b)は、図1(a)の平面図である。
【図2】図2は、図1にかかる熱交換器のヘッダとその近傍を示すもので、図2(a)はその断面図であり、図2(b)はその斜視図である。
【図3】図3は、本発明に係る熱交換器のヘッダとその近傍の他の構成例を示す斜視図であり、ラジエタのヘッダを変更した例を示す。
【図4】図4は、本発明に係る熱交換器のヘッダとその近傍の他の構成例を示す断面図であり、コンデンサのヘッダの周壁を2つの部材によって構成した例であり、図4(a)は、チューブを挿入する第1のヘッダ部材とこれに外嵌される第2のヘッダ部材とを備えた構成であり、図4(b)は、チューブを挿入する第1のヘッダ部材とこれに内嵌される第2のヘッダ部材とを備えた構成である。
【図5】図5(a),(b)は、本発明に係る熱交換器のヘッダとその近傍の他の構成例を示す断面図であり、ラジエタのヘッダを構成する第1のヘッダ部材と第2のヘッダ部材との係合構造を変更した例を示す。
【図6】図6は、本発明に係る熱交換器のヘッダとその近傍の他の構成例を示す断面図であり、ラジエタのヘッダを構成する第1のヘッダ部材と第2のヘッダ部材とを共にL字状に形成した例を示す。
【図7】図7(a),(b)は、図6に示した構成の変形例であり、第1のヘッダ部材と第2のヘッダ部材との係合構造を変更した場合を示す。
【図8】図8は、接続手段としてのサイドプレートとフィンとが両熱交換器で一体になっている構成例を示す図であり、図8(a)は熱交換器の斜視図であり、図8(b)は図8(a)のA−A線で切断した断面図である。
【図9】図9は、従来の熱交換器のヘッダとその近傍の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器
2,2a,2b ヘッダ
3,7 チューブ
4,8,32 フィン
5 コンデンサ
6,6a,6b ヘッダ
9 ラジエタ
16 第1のヘッダ部材
16a 装着壁部
16b,16b 側壁部
17 第2のヘッダ部材
20,21,31 サイドプレート

Claims (4)

  1. フィンを介して積層される複数のチューブと、前記複数のチューブの積層方向に延設されて各々のチューブと連通するヘッダとを備えてなるろう付け可能な素材で構成された第1の熱交換器と、この第1の熱交換器に対して互いの熱交換部を対峙させて併設し、接続手段をもって前記第1の熱交換器と一体にろう付けされる第2の熱交換器とを少なくとも備え、
    前記第1の熱交換器のヘッダは、前記複数のチューブの端部が装着される第1のヘッダ部材と、前記第1のヘッダ部材にろう付されてこの第1のヘッダ部材と共に前記ヘッダの周壁を構成する第2のヘッダ部材とを有してなり、前記第1のヘッダ部材とこれにろう付けされて前記ヘッダを構成する第2の部材とのろう付け部位を、前記第1の熱交換器に隣接する前記第2の熱交換器の最外側よりも外側にずらして設けたことを特徴とする並設一体型熱交換器。
  2. フィンを介して積層される複数のチューブと、前記複数のチューブの積層方向に延設されて各々のチューブと連通するヘッダとを備えてなるろう付け可能な素材で構成された第1の熱交換器と、この第1の熱交換器に対して互いの熱交換部を対峙させて併設し、接続手段をもって前記第1の熱交換器と一体にろう付けされる第2の熱交換器とを少なくとも備え、
    前記第1の熱交換器のヘッダは、前記複数のチューブの端部が装着される第1のヘッダ部材と、前記第1のヘッダ部材にろう付けされてこの第1のヘッダ部材と共に前記ヘッダの周壁を構成する第2のヘッダ部材とを有してなり、
    前記第1のヘッダ部材は、前記チューブが挿入される装着壁部と、少なくとも前記第2の熱交換器と近接する側において前記装着壁部に続いて形成されると共に前記チューブから遠ざかる方向へ延設された側壁部とを有して構成され、
    前記第2の熱交換器と近接する側の側壁部と前記第2のヘッダ部材とのろう付け部位を、前記第1の熱交換器に隣接する前記第2の熱交換器のヘッダよりもチューブ長手方向外側にずらして設けたことを特徴とする並設一体型熱交換器。
  3. 前記第1のヘッダ部材は、前記装着壁部と、前記第2の熱交換器と近接する側だけにおいて形成された側壁部とによって断面L字状に形成され、前記第2のヘッダ部材は、前記装着壁部の長手方向に伸びる縁辺部から前記側壁部の長手方向に伸びる縁辺部にかけて架設され、前記側壁部とのろう付け部位を、前記第1の熱交換器に隣接する前記第2の熱交換器のヘッダよりもチューブ長手方向外側にずらして設けたことを特徴とする請求項記載の並設一体型熱交換器。
  4. 前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とは、それぞれの熱交換部が平行に配置されている請求項1又は2記載の並設一体型熱交換器。
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