JP3985391B2 - 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消費電力を極めて低く抑えて、特に携帯型電子機器に適用して好適な電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気光学材料の電気光学変化を用いて表示等を行う電気光学装置、特に、携帯電話のような携帯型電子機器に用いられる表示装置には、より多くの情報が表示できるように、さらに、単純なオンオフのみならず、豊かな階調表示できるように、要求されている。一方、携帯型電子機器は、電池駆動が原則であるため、低消費電力であることが強く求められている。すなわち、携帯型電子機器に用いられる電気光学装置には、高解像度化、高画質化と、低消費電力化という一見すると相矛盾する2つの要求を同時に解決することが求められている。
【0003】
これを解決する1つの方策として、高い画質が要求される場合には、表示画素を階調表示とする一方、それ以外の場合には、オンまたはオフのいずれかとする2値表示として、高画質化と低消費電力化との両立を図る試みがなされている。さらに、高解像度が要求される場合には、全画面表示とする一方、それ以外の場合には、画面の一部領域だけを表示させて、他の領域を非表示状態として、その分、低消費電力化を図る試みもなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高い画質が要求されない場合に、2値表示を行っても、さらに、画面の一部領域だけを表示させても、意外に低消費電力化が図られないという問題が発生した。あるいは、これだけでは、低消費電力化が未だ不十分であるという問題が発生した。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、さらなる低消費電力化を可能とする電気光学装置の駆動方法、および、電気光学装置、並びに、この電気光学装置を備えた電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置の駆動方法は、高周波クロック信号を発振する高周波発振回路と、前記高周波クロック信号よりも低周波数の低周波クロック信号を発振する低周波発振回路とを備えるとともに、複数の走査線と複数のデータ線との各交差に対応して設けられた画素を駆動する電気光学装置の駆動方法であって、所定の第1の場合には、前記低周波発振回路による発振を停止させるとともに、選択した走査線との交差に対応して設けられた画素へのデータ信号を、当該画素の階調に対応するように、前記高周波クロック信号に基づいて生成して、当該画素に対応するデータ線を介して供給する一方、前記第1の場合とは異なる第2の場合には、前記高周波発振回路による発振を停止させるとともに、当該画素へのデータ信号を、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応するように、前記低周波クロック信号に基づいて生成して、当該画素に対応するデータ線を介して供給することを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、第1の場合には、低周波発振回路による発振が停止するとともに、画素の階調に対応したデータ信号が高周波クロック信号に基づいて生成される一方、第1の場合とは異なる第2の場合には、高周波発振回路による発振が停止するとともに、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応したデータ信号が低周波クロック信号に基づいて生成される。したがって、第1の場合でも、第2の場合でも、高周波発振回路または低周波発振回路のいずれかによる発振が停止するので、その分、消費される電力が抑えられることとなる。特に、高周波クロック信号の周波数は、低周波クロック信号の周波数よりも高いので、容量等に起因して消費される電力は無視できない程に大きいが、本発明によれば、第2の場合では、高周波発振回路による高周波クロック信号の発振が停止するので、発振により消費される電力のみならず、容量に起因して消費される電力も抑えられることとなる。
【0008】
ここで、本発明において、前記第1の場合とは、前記画素において、階調表示を行う場合であり、前記第2の場合とは、前記画素において、オン表示またはオフ表示のいずれかとする2値表示を行う場合であることが考えられる。こうすると、2値表示の場合には本来不必要な高周波クロック信号の発振が停止するので、その分だけ、電力の消費を抑えられるからである。なお、階調表示を行うか、2値表示を行うかについては、表示データ等を識別する何らかの判断機構や、いずれかの表示の指定をユーザに対して設定させる機構などを設けることで選択することが可能である。
【0009】
さて、本発明において、前記階調表示を行う場合には、前記高周波クロック信号から、前記階調表示を行うための階調制御信号を生成し、この階調制御信号にしたがって前記データ信号を生成する一方、前記2値表示を行う場合には、前記階調制御信号の生成を停止させる方法が望ましい。本発明では、上述したように2値表示の場合、高周波クロック信号の発振を停止させるが、この方法のように、階調制御信号の生成についても停止させることで、階調に対応したデータ信号の変調動作を完全に停止させることができ、その分、消費電力をさらに抑えることができる。
【0010】
また、本発明において、前記階調表示から前記2値表示に移行する際には、前記低周波発振回路による発振を開始させた後、所定の期間が経過したならば、前記高周波発振回路による発振を停止させる一方、前記2値表示から前記階調表示に移行する際には、前記高周波発振回路による発振を開始させた後、所定の期間が経過したならば、前記低周波発振回路による発振を停止させる方法が望ましい。一般に、発振回路においては、発振の開始直後にその発振状態が安定しないが、この方法によれば、階調表示または2値表示のうち、一方の表示から他方の表示へ移行する際、一時的に、高周波発振回路および低周波発振回路の双方が発振して、所定の期間経過後、不要となる発振回路が停止するので、移行に際して、安定な発振状態が維持されることになる。このため、発振不安定に起因して、画像が不安定となることが防止される。
【0011】
さらに、本発明において、一部の画素のみを表示領域とするときには、当該表示領域に属する画素において、強制的に前記2値表示を行う方法が望ましい。このように、一部の画素のみを表示領域とし、他の画素を非表示とすると(部分表示の場合)、その分、電力の消費を抑えることができる。くわえて、このような部分表示を行うとき、ユーザが必要な情報のみを認識できれば良いので、表示領域に属する画素においては、2値表示で十分である。そこで、部分表示を行うときには、強制的に2値表示として、不必要な高周波クロック信号の発振を停止させることで、電力の消費をさらに低く抑えることができる。
【0012】
また、上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置は、複数の走査線と複数のデータ線との各交差に対応して画素が設けられた電気光学装置であって、高周波クロック信号を発振する高周波発振回路と、前記高周波クロック信号よりも低周波数の低周波クロック信号を発振する低周波発振回路と、所定の第1の場合には、前記低周波発振回路による発振の停止を指示する一方、前記第1の場合とは異なる第2の場合には、前記高周波発振回路による発振の停止を指示する指示回路と、走査信号について、前記第1の場合に、前記高周波クロック信号に基づいて生成する一方、前記第2の場合に、前記低周波クロック信号に基づいて生成して、それぞれ、前記走査線に順次供給する走査線駆動回路と、前記走査信号の供給によって選択された走査線であって、当該走査線との交差に対応して設けられた画素へのデータ信号について、前記第1の場合には、当該画素の階調に対応するように、前記高周波クロック信号に基づいて生成する一方、前記第2の場合には、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応するように、前記低周波クロック信号に基づいて生成して、それぞれ、当該画素に対応するデータ線を介して供給するデータ線駆動回路とを具備することを特徴としている。
【0013】
本発明によれば、第1の場合には、低周波発振回路による発振が停止するとともに、走査信号が高周波クロック信号に基づいて生成される一方、画素の階調に対応したデータ信号が高周波クロック信号に基づいて生成される。また、第1の場合とは異なる第2の場合には、高周波発振回路による発振が停止するとともに、走査信号が低周波クロック信号に基づいて生成される一方、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応したデータ信号が低周波クロック信号に基づいて生成される。したがって、第1の場合でも、第2の場合でも、高周波発振回路または低周波発振回路による発振が停止するので、その分、消費される電力が抑えられることとなる。特に、高周波クロック信号の周波数は、低周波クロック信号の周波数よりも高いので、容量等に起因して消費される電力は無視できない程に大きいが、本発明によれば、第2の場合において、高周波発振回路による高周波クロック信号の発振が停止するので、発振により消費される電力のみならず、容量に起因して消費される電力も抑えられることとなる。
【0014】
ここで、本発明において、第1の場合とは、前記画素において、階調表示を行う場合であり、前記第2の場合とは、前記画素において、オン表示またはオフ表示のいずれかとする2値表示を行う場合であることが望ましい。こうすると、2値表示の場合には本来不必要な高周波クロック信号の発振が停止するので、その分だけ、電力の消費を抑えられるからである。なお、階調表示を行うか、2値表示を行うかについては、上述した駆動方法と同様に、表示データ等を識別する何らかの判断機構や、いずれかの表示をユーザに対して設定させる機構などを設けることで選択することができる。
【0015】
さて、本発明において、前記高周波クロック信号から、前記階調表示を行うための階調制御信号を生成する階調制御信号生成回路を備え、前記階調表示を行う場合、前記データ線駆動回路は、前記階調制御信号にしたがって前記データ信号を生成する一方、前記2値表示を行う場合、前記指示回路は、前記高周波発振回路による発振の停止とともに、前記階調制御信号生成回路による前記階調制御信号の生成の停止を指示する構成が望ましい。本発明では、上述したように2値表示の場合に、高周波クロック信号の発振を停止させるが、この構成のように、階調制御信号の生成についても停止させることで、階調に対応したデータ信号の変調動作を完全に停止させることができ、その分、消費電力をさらに抑えることができる。
【0016】
また、本発明において、前記指示回路は、前記階調表示から前記2値表示に移行する際には、前記低周波発振回路による発振の開始を指示した後、所定の期間が経過したならば、前記高周波発振回路による発振の停止を指示する一方、前記2値表示から前記階調表示に移行する際には、前記高周波発振回路による発振の開始を指示した後、所定の期間が経過したならば、前記低周波発振回路による発振の停止を指示する構成が望ましい。一般に、発振回路においては、発振の開始直後にその発振状態が安定しないが、この構成によれば、階調表示または2値表示のうち、一方の表示から他方の表示へ移行する際、一時的に、高周波発振回路および低周波発振回路の双方が発振して、所定の期間が経過したならば、不要となる発振回路が停止するので、移行に際して、安定な発振状態が維持されることになる。このため、発振不安定に起因して、画像が不安定となることが防止される。
【0017】
さらに、本発明において、一部の画素のみを表示領域とするときには、当該表示領域に属する画素を強制的に前記2値表示とする構成が望ましい。このように、一部の画素のみを表示領域とし、他の画素を非表示とすると(部分表示の場合)、その分、電力の消費を抑えることができる。さらに、このような部分表示を行うとき、ユーザが必要な情報のみを認識できれば良いので、表示領域に属する画素においては、2値表示で十分である。この2値表示では、不必要な高周波クロック信号の発振が停止するので、その分だけ、電力の消費をさらに低く抑えることができる。くわえて、このような部分表示を行うとき、ユーザが必要な情報のみを認識できれば良いので、表示領域に属する画素においては、2値表示で十分である。そこで、部分表示を行うときには、強制的に2値表示として、不必要な高周波クロック信号の発振を停止させることで、電力の消費をさらに低く抑えることができる。
【0018】
さて、このような部分表示を行う構成において、前記データ線駆動回路は、前記画素に対応する領域を有するメモリを備え、走査期間において、前記表示領域を走査する期間には、これに対応して前記メモリから表示データを読み出すとともに、当該表示データに基づいて、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応するデータ信号を生成する一方、前記表示領域を走査しない期間には、これに対応して前記メモリからの読み出しを停止する構成が望ましい。この構成において、非表示領域に属する走査線が選択されたときとは、表示を行う必要がないときである。本発明によれば、このようなときに、メモリの読み出しが停止されるので、これに伴って消費電力が抑えられる結果、さらなる低消費電力化が図られることとなる。
【0019】
加えて、本発明においては、前記画素は、スイッチング素子により駆動される構成が望ましい。この構成によれば、スイッチング素子によりオン画素とオフ画素とが電気的に分離されるので、コントラストやレスポンスなどが良好であり、かつ、高精細な表示が可能となる。なお、このようなスイッチング素子としては、例えば、TFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)のような2端子型スイッチや、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)のような3端子型スイッチなどを用いることができるが、前者の2端子型スイッチの方が、製造プロセスが簡略化される点、および、走査線とデータ線との配線短絡が発生しない点において有利である。
【0020】
加えて、上記目的を達成するために本発明に係る電子機器にあっては、上記電気光学装置を備えることを特徴としている。したがって、この電子機器にあっては、上述したように、電気光学装置において、画質劣化の発生を抑えた上で、高解像度化や、なお一層の低消費電力化を図ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
<第1実施形態>
はじめに、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置として、電気光学材料に液晶を用いた液晶装置であって、画素をTFDにより駆動するアクティブマトリクス型の液晶装置について説明する。この液晶装置は、素子基板と対向基板とが互いに一定の間隙を保って貼付され、この間隙に電気光学材料たる液晶が挟持された構成となっている。
【0023】
図1は、第1実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。この図において、複数本のデータ線212は上記素子基板に形成される一方、複数本の走査線312は上記対向基板に形成されるものであり、このうち、データ線212が列(Y)方向に、走査線312が行(X)方向に、それぞれ延在して配列する一方、データ線212と走査線312との各交差において画素116が形成されている。ここで、各画素116は、液晶表示要素(液晶層)118と、スイッチング素子の一例であって、上記素子基板に形成されるTFD(Thin Film Diode)220との直列接続からなる。さらに、液晶層118は、TFD220に接続された矩形状の画素電極と、電極として作用する走査線312と、これら両電極間に挟持された液晶とから構成される。なお、本実施形態にあっては、説明の便宜上、走査線312の総数を200本とし、データ線212の総数を160本として、200行×160列のマトリクス型表示装置として説明するが、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
【0024】
さて、データ線駆動回路250は、各データ線212に、データ信号X1〜X160をそれぞれ供給するものであり、走査線駆動回路350は、各走査線312に、走査信号Y1〜Y200をそれぞれ供給するものである。
【0025】
なお、図1において、TFD220がデータ線212の側に接続され、液晶層118が走査線312の側に接続されているが、これとは逆に、TFD220をが走査線312の側に、液晶層118がデータ線212の側に、それぞれ接続される構成でも同じことである。
【0026】
次に、制御回路400は、データ線駆動回路250、走査線駆動回路350および駆動電圧形成回路500に対して、後述する各種制御信号やクロック信号などを供給するものである。なお、データ線駆動回路250、走査線駆動回路350および制御回路400の詳細についても、後述することとする。
【0027】
また、駆動電圧形成回路500は、制御回路400による制御の下、データ信号として用いられる電圧レベルVDP、VDN、および、走査信号として用いられる電圧レベルVSP、VHP、VHN、VSNをそれぞれ生成するものである。なお、電圧レベルVDP、VHPは同一レベルとして共用され、同様に、電圧レベルVDN、VHNは同一レベルで共用されるが、説明の便宜上、これら電圧レベルを別個の表記として説明することとする。
【0028】
<制御回路>
次に、制御回路400の詳細構成について説明する。図2は、制御回路400の構成を示すブロック図である。図において、低周波発振回路4002は、制御信号LENBがHレベルの場合に、低周波クロック信号LCK2を発振して出力するものである。一方、高周波発振回路4004は、制御信号HENBがHレベルの場合に、高周波クロック信号HCKを発振して出力するものである。次に、分周回路4006aは、高周波クロック信号HCKを分周して、その周波数を、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2と同程度の周波数にまで低下させたクロック信号LCK1を出力するものである。
【0029】
ここで、本実施形態では、後述するように、1水平走査期間を前半期間と後半期間とに2分割して駆動を行う構成となっているので、低周波クロック信号LCK1またはLCK2は、1/2水平走査期間を規定するために用いられる。すなわち、低周波クロック信号LCK1またはLCK2は、1水平走査期間の1/2の周期を有する信号である。このため、低周波クロック信号LCK1、LCK2の周波数は、30kHz程度である。これに対し、分周前における高周波クロック信号HCKの周波数は、低周波クロック信号LCK2の周波数と比較して、数十〜数百倍程度に高く設定されている。
【0030】
一方、階調制御信号生成回路4008は、低周波クロック信号LCK1で規定される1/2水平走査期間において、階調を示す表示データのウェイトに応じて高周波クロック信号HCKを配列させることにより、図10に示されるような階調制御信号GCPを生成するものである。ここで、高周波クロック信号HCKの供給が停止されると、階調制御信号生成回路4008も、階調制御信号GCPの生成を停止する構成となっている。なお、図10において、階調制御信号GCPは、説明の便宜のために等ピッチで配列しているが、電気光学装置における電圧−透過率特性に応じてその特性の非線形性を補償するように、パルス間隔を異ならせるように設定することが望ましい。
【0031】
また、セレクタ4010は、制御信号SELがHレベルである場合には、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2を選択する一方、制御信号SELがLレベルである場合には、分周回路4006aによる低周波クロック信号LCK1を選択して、それぞれ低周波クロック信号LCKとして制御信号生成回路4012aに供給するものである。
【0032】
ここで、本実施形態の液晶装置にあっては、全画素において中間階調の表示が可能な階調表示モード、または、全画素においてオンオフのいずれかの表示とする2値表示モードの、表示モードで表示動作を行う構成となっている。モード指示信号BWは、この2つの表示モードのいずれかを、制御信号生成回路4012aに対し指示する信号であって、Lレベルの場合に階調表示モードを指示し、Hレベルの場合に2値表示モードを指示する信号である。なお、モード指示信号BWについては、表示内容を規定するCPU(図示省略)が制御信号生成回路4012aに供給する構成としても良いし、別途設けられたスイッチ(図示省略)などの設定内容が反映される構成として良いし、制御信号生成回路4012a自身がモード指示信号BWを生成して表示モードを決定する構成としても良い。CPUによって指示信号BWを制御する場合には、CPUが所定時間を計数して電子機器全体をスタンバイ状態にする際に、表示装置もそれに応じて階調表示モードから2値表示モードへと切替えるように指示信号BWを生成するとよい。
【0033】
さて、制御信号生成回路4012aは、指示回路として機能するものであり、セレクタ4010によって選択された低周波クロック信号LCKにしたがって各種制御信号やクロック信号など(PD、YD、YCLK、MY、INH、LP、MX、RES、SEL等)を生成して、データ線駆動回路250や走査線駆動回路350に供給するとともに、モード指示信号BWによって指示される表示モードにしたがって制御回路400の各部を制御する。
【0034】
ここで、説明の便宜上、制御信号生成回路4012aによって生成される信号のうち、データ線駆動回路250および走査線駆動回路350の駆動のために供給される信号について簡単に説明する。第1に、部分表示制御信号PDは、ある走査線312に含まれる画素領域だけ表示状態とし、それ以外の走査線312に含まれる画素領域については非表示領域とする場合(部分表示の場合)には、表示領域に含まれる走査線312が選択されて走査される期間だけHレベルとなり、それ以外の期間ではLレベルとなる信号である。第2に、開始パルスYDは、図5に示されるように、1垂直走査期間(1フレーム)の最初に出力されるパルスである。第3に、クロック信号YCLKは、走査線側の基準信号であり、図5に示されるように、1水平走査期間に相当する1Hの周期を有する。第4に、交流駆動信号MYは、走査線側において液晶画素を交流駆動するために用いる信号であり、図5に示されるように、1水平走査期間1H毎に信号レベルが反転し、かつ、同一の走査線が選択される水平走査期間においては1フレーム毎に信号レベルが反転する。このため、交流駆動信号MYによって、1水平走査期間毎に走査信号の極性が反転し、かつ、その極性が1フレーム毎に反転されることとなる。第5に、制御信号INHは、1水平走査期間の後半期間を選択するための信号であり、図5に示されるように、当該後半期間にHアクティブとなる。第6に、ラッチパルスLPは、データ線側において、データ信号をラッチするためのものであり、図10に示されるように、1水平走査期間の最初に出力されるパルスである。第7に、リセット信号RESは、データ線側において1水平走査期間の前半期間と後半期間とを規定するためのパルスであり、図10に示されるように、前半期間と後半期間との最初に出力される。第8に、交流駆動信号MXは、データ線側において液晶画素を交流駆動するために用いる信号であり、図10に示されるように、ある水平走査期間1Hの後半期間から次の水平走査期間1Hの前半期間まで同レベルを維持し、その後、レベル反転する信号である。なお、1水平走査期間の後半期間における交流駆動信号MXと、同期間における交流駆動信号MYとは、互いに反転レベルとなるように設定される。
【0035】
次に、制御信号生成回路4012aによって生成される信号のうち、モード指示信号BWによって指示される表示モードにしたがって、各部を制御する制御信号について説明する。
【0036】
まず、第1に、制御信号SELは、形式的には、セレクタ4010の選択を制御する信号であるが、実質的には、本実施形態の液晶装置において、部分表示を行わない場合の表示モードを規定する信号である。すなわち、部分表示を行わない場合の表示モードの指示については、モード指示信号BWによってなされるが、本実施形態では、モード指示信号BWによって直ちに表示モードが変更されるのではなく、セレクタ4010によってクロック信号を切り替えて初めて表示モードが変更される構成となっている。なお、部分表示を行わない場合の表示モードは、制御信号SELがLレベルであれば階調表示モードであり、制御信号SELがHレベルであれば2値表示モードとする。また、本実施形態にあって、部分表示を行う場合には、表示モードを強制的に2値表示モードに移行する構成となっている。この理由は、部分表示を行う目的が、必要な部分だけを表示領域として、その分、消費電力を抑える点にあって、一部領域だけを表示領域とする場合には、そもそも高い画質が要求されないので、階調表示を行う必要がないからである。第2に、制御信号HENBは、高周波発振回路4004における高周波クロック信号HCKの発振を制御する信号であって、表示モードが移行状態になく、すなわち、定常状態において階調表示モードであればHレベルとなり、2値表示モードであればLレベルとなる信号である。ただし、制御信号HENBは、定常状態において階調表示モードであっても、部分表示を行う場合にはLレベルとなる。第3に、制御信号LENBは、低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2の発振を制御する信号であって、表示モードが定常状態において階調表示モードであればLレベルとなり、2値表示モードであればHレベルとなる信号である。ただし、制御信号LENBは、定常状態において階調表示モードであっても、部分表示を行う場合にはHレベルとなる。
【0037】
したがって、階調表示モードの場合であって、部分表示を行わない場合であれば、低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2の発振が停止する一方、高周波発振回路4004における高周波クロック信号HCKが分周回路4006aにより分周されて、低周波クロック信号LCK1となり、これがセレクタ4010により選択されて、制御信号生成回路4012aに供給される。このため、制御信号生成回路4012aは、低周波クロック信号LCK1に基づいて、各種制御信号やクロック信号などを生成することとなる。さらに、階調制御信号生成回路4008は、高周波クロック信号HCKおよび低周波クロック信号LCK1に基づいて、前述したように階調制御信号GCPを生成して出力することになる。
【0038】
一方、2値表示モードの場合、または、階調表示モードであっても、部分表示を行う場合であれば、高周波発振回路4004における高周波クロック信号HCKの発振が停止する一方、低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2がセレクタ4010により選択されて、制御信号生成回路4012aに供給されるので、制御信号生成回路4012aは、低周波クロック信号LCK2に基づいて、各種制御信号やクロック信号などを生成することとなる。さらに、階調制御信号生成回路4008は、高周波クロック信号HCK(および低周波クロック信号LCK1)の供給を受けないので、階調制御信号GCPの生成を停止することになる。
【0039】
制御回路400における定常状態の動作については以上の通りであるが、モード指示信号BWのレベルが遷移する場合(すなわち、表示モードが移行する場合)では、図3に示されるように動作する。
【0040】
この図に示されるタイミングt1において、モード指示信号BWがLレベルからHレベルに遷移して、階調表示モードから2値表示モードへ移行が指示されると、制御信号生成回路4012aは、まず、制御信号LENBをHレベルとする。これにより、低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2が発振するが、この時点では、低周波クロック信号LCK2は、発振直後であるので不安定である。このため、制御信号SELはLレベルに維持されて、分周回路4006aによる低周波クロック信号LCK1が制御信号生成回路4012aに引き続き供給される。
【0041】
そして、タイミングt1から期間T1だけ経過したタイミングt2に至ると、低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2の発振が安定する。このため、制御信号生成回路4012aは、制御信号SELをHレベルとする。これにより、セレクタ4010は、分周回路4006aによる低周波クロック信号LCK1から低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2に切り替えて、制御信号生成回路4012aに供給することとなる。一方、2値表示モードでは、高周波クロック信号HCKは不要となるので、制御信号生成回路4012aは、タイミングt2において、制御信号HENBをLレベルにする。これにより、高周波発振回路4004における高周波クロック信号HCKの発振が停止するとともに、階調制御信号生成回路4008における階調制御信号GCPの生成も停止して、以降実際に2値表示モードに移行することになる。
【0042】
一方、図3に示されるタイミングt3において、モード指示信号BWがHレベルからLレベルに遷移して、2値表示モードから階調表示モードへ移行が指示されると、制御信号生成回路4012aは、まず、制御信号HENBをHレベルとする。これにより、高周波発振回路4004における高周波クロック信号HCKが発振するが、この時点では、高周波クロック信号HCKは、発振直後であるので不安定である。このため、制御信号SELはHレベルに維持されて、低周波クロック発振回路4002による低周波クロック信号LCK2が制御信号生成回路4012aに引き続き供給される。なお、高周波クロック信号HCKの発振によって、階調制御信号生成回路4008による階調制御信号GCPの生成が開始するが、この時点では、制御信号SELはHレベルであるので、後述するデータ線駆動回路250(PWMデコーダ2506)は、2値表示モードで動作することになる。
【0043】
そして、タイミングt3から期間T3だけ経過したタイミングt4に至ると、高周波発振回路4002における高周波クロック信号HCKの発振が安定する。このため、制御信号生成回路4012aは、制御信号SELをLレベルとする。これにより、セレクタ4010は、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2から分周回路4006aによる低周波クロック信号LCK1に切り替えて、制御信号生成回路4012aに供給することとなる。一方、階調表示モードでは、低周波クロック信号LCK2は不要となるので、制御信号生成回路4012aは、タイミングt4において、制御信号LENBをLレベルにする。これにより、低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2の発振が停止して、以降、表示モードが階調表示モードに実際に移行することになる。
【0044】
したがって、階調制御信号GCPは、制御信号HENBがHレベルとなる期間、すなわち、タイミングt2からタイミングt3までの期間T2を除く期間において生成されて、データ線駆動回路250に供給されることとなる。なお、制御信号SELをレベル遷移させるタイミングについては、1フレームの最初とするのが、表示画像における一瞬の乱れを発生させないで済む点に望ましい。このため、階調制御生成回路4012aは、開始パルスYDの供給タイミングに合わせて、制御信号SELのレベルを遷移させる構成となっている。
【0045】
このように、本実施形態の制御回路400によれば、低周波発振回路4002および高周波発振回路4004の2つの発振回路が備えられるが、表示モードが定常状態であれば、いずれか一方だけが発振し、他方は発振を停止している。特に、2値表示モードの場合と、階調表示モードの場合であっても部分表示が行われる場合とでは、高周波発振回路4004における高周波クロック信号HCKの発振が停止し、さらに、階調制御信号生成回路4008における階調制御信号GCPの生成も停止するので、電力の消費が抑えられることとなる。また、この場合、低周波発振回路4002における低周波クロック信号LCK2は発振するが、本来的に高い周波数ではないので、消費される電力も、高周波発振回路4004と比較して低く抑えられることとなる。
【0046】
さらに、本実施形態の制御回路400によれば、表示モードの移行の指示があれば、移行後に用いる発振回路の発振を開始させた後、一定時間経過して、その発振が安定してから、低周波クロック信号を切り替えるとともに、移行後に不要となる発振回路の発振を停止させる構成となっている。このため、表示モードの移行の指示によって直ちに低周波クロック信号を切り替える構成と比較して、不安定な低周波クロック信号に基づく駆動が回避されて、表示モードの切替をスムースに行うことが可能となる。
【0047】
<走査線駆動回路>
次に、走査線駆動回路350の詳細について説明する。図4は、この走査線駆動回路350の構成を示すブロック図である。この図において、シフトレジスタ3502は、走査線本数に対応する200ビットシフトレジスタであり、1フレームの最初に供給される開始パルスYDを、1水平走査期間の周期を有するクロック信号YCLKにしたがって順次シフトして、転送信号YS1、YS2、……、YS200として出力するものである。ここで、転送信号YS1〜YS200は、各走査線312にそれぞれ1対1に対応して、どの走査線312を選択すべきかを指定するものである。
【0048】
続いて、電圧選択信号形成回路3504は、交流駆動信号MYと制御信号INHとから、各走査線312に対して印加すべき電圧を定める電圧選択信号を出力するものである。ここで、本実施形態において、表示領域に属する走査線312に印加される走査信号の電圧は、VSP(正側選択電圧)、VHP(正側非選択電圧)、VHN(負側非選択電圧)、VSN(負側選択電圧)の4値であり、このうち、選択電圧であるVSPまたはVSNが実際に印加される期間は、1水平走査期間の後半期間である。さらに、選択電圧が印加された後に印加される非選択電圧は、選択電圧がVSPであればVHPであり、選択電圧がVSNであればVHNであって、当該選択電圧により一義的に定まっている。
【0049】
このため、部分表示制御信号PDがHレベルである場合、電圧選択信号形成回路3504は、走査信号の電圧レベルが次のような関係となるように、電圧選択信号を生成する。すなわち、第1に、ある走査線に対応する転送信号がHレベルになって、当該走査線が選択されると、制御信号INHがHレベルとなる期間(1水平走査期間の後半期間)での交流駆動信号MYに応じた選択電圧とし、第2に、制御信号INHがLレベルに遷移後、当該選択電圧に対応する非選択電圧となるように、電圧選択信号形成回路3504は電圧選択信号を生成する。具体的には、電圧選択信号形成回路3504は、制御信号INHがHアクティブとなる期間において、交流駆動信号MYがHレベルであれば正側選択電圧VSPを選択させる電圧選択信号を当該期間に出力し、この後、正側非選択電圧VHPを選択させる電圧選択信号を出力する一方、交流駆動信号MYがLレベルであれば負側選択電圧VSNを選択させる電圧選択信号を当該期間に出力し、この後、負側非選択電圧VHNを選択させる電圧選択信号を出力することとなる。なお、本実施形態においては、走査線やデータ線に印加される電位の正(正極性)と負(負極性)は、データ線に印加される電圧VDP、VDNの中間電位を基準として高電位側を正、低電位側を負としている。
【0050】
一方、本実施形態において、非表示領域に属する走査線312に印加される走査信号の電圧は、VHP、VHNの2値のみである。このため、部分表示制御信号PDがLレベルである場合、電圧選択信号形成回路3504は、走査信号の電圧レベルが次のような関係となるように、電圧選択信号を生成する。すなわち、第1に、ある走査線に対応する転送信号がHレベルになって、当該走査線が選択されるとともに、制御信号INHがHレベルとなって、1水平走査期間の後半期間が選択されると、正側非選択電圧VHP、負側非選択電圧VHNの一方から他方への反転するように、電圧選択信号形成回路3504は電圧選択信号を生成する。
【0051】
さて、レベルシフタ3506は、電圧選択信号形成回路3504によって出力される電圧選択信号の電圧振幅を拡大するものである。そして、セレクタ3508は、電圧振幅が拡大された電圧選択信号によって指示される電圧を、実際に選択して、対応する走査線312の各々に供給するものである。
【0052】
<走査信号の電圧波形>
次に、上記構成の走査線駆動回路350によって供給される走査信号の電圧波形について検討する。まず、説明の便宜上、全画面表示を行う場合、すなわち、部分表示制御信号PDが常にHレベルである場合を想定する。なお、この場合、走査側の基準となるクロック信号は、階調表示モードの場合であれば、高周波クロック信号HCKを分周した低周波クロック信号LCK1であり、2値表示モードの場合であれば、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2である。
【0053】
さて、全画面表示における走査信号の電圧波形は、図5に示される通りとなる。すなわち、開始パルスYDが、クロック信号YCLKにより1水平走査期間1H毎に順次シフトされて、これが転送信号YS1〜YS200として出力される。さらに、制御信号INHにより1水平走査期間1Hの後半期間が選択されるとともに、当該後半期間における交流駆動信号MYのレベルに応じて選択電圧の極性が定められる。このため、1本の走査線に供給される走査信号の電圧は、当該走査線が選択される水平走査期間の後半期間において、交流駆動信号MYが例えばHレベルであれば正側選択電圧VSPとなり、その後、当該選択電圧に対応する正側非選択電圧VHPを保持する。そして、1フレーム経過した1水平走査期間の後半期間においては、交流駆動信号MYのレベルが反転してLレベルとなるので、当該走査線に供給される走査信号の電圧は、負側選択電圧VSNとなり、その後、当該選択電圧に対応する負側非選択電圧VHNを保持することになる。例えば、図5に示されるように、ある第nフレームにおいて最初に選択される走査線の走査信号Y1の電圧は、当該水平走査期間の後半期間に正側選択電圧VSPとなり、その後、非選択電圧VHPを保持し、次の第(n+1)フレームにおいて、最初の1水平走査期間の後半期間に負側選択電圧VSNとなり、その後、負側非選択電圧VHPを保持する、というサイクルの繰り返しとなる。
【0054】
一方、交流駆動信号MYは、1水平走査期間1H毎にレベルが反転するので、隣接する走査線に供給される走査信号の電圧も、1水平走査期間1H毎に交互に極性が反転する関係となる。例えば、図5に示されるように、ある第nフレームにおいて最初に選択される走査線への走査信号Y1の電圧が、当該水平走査期間の後半期間において正側選択電圧VSPであれば、2番目に選択される走査線への走査信号Y2の電圧は、当該水平走査期間の後半期間において負側選択電圧VSNとなる。
【0055】
次に、部分表示を行う場合における走査信号について検討する。なお、この場合、走査側の基準となるクロック信号は、表示モードにかかわらず、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2である。
【0056】
ここで、部分表示の例として、図6に示されるような表示、具体的には、液晶パネル100において、上から数えて1〜40本目の走査線によって走査される画素領域および61〜200本目の走査線によって走査される画素領域を、それぞれ非表示領域とする一方、41〜60本目の走査線によって走査される画素領域を表示領域とする部分表示を行う場合について想定する。
【0057】
部分表示の場合においても、開始パルスYDが、クロック信号YCLKにより1水平走査期間1H毎に順次シフトされて、これが転送信号YS1〜YS200として出力される点は、全画面表示の場合と同様である。ただし、部分表示制御信号PDは、図7に示されるように、あるフレームにおいて61〜200本目、および、次のフレームにおいて1〜40本目の走査線が選択される計180水平走査期間においてLレベルとなる。このため、当該180水平走査期間において、当該走査線に対応する転送信号YS1〜YS40およびYS61〜YS200がHレベルに遷移するとともに、制御信号INHがHレベルとなると、1〜40本目および61〜200本目の走査線に供給される走査信号の各電圧レベルは、非選択電圧VHPからVHNに、または、非選択電圧VHNからVHPに切り替えられることとなる。
【0058】
一方、部分表示制御信号PDは、1フレームのうち、41〜60本目の走査線が選択される計20水平走査期間においてHレベルとなるから、当該20水平走査期間において、41〜60本目の走査線に供給される走査信号に限って言えば、全画面表示の場合と同様となる。
【0059】
したがって、図6に示されるような部分表示を行う場合の走査信号、特に、非表示領域と表示領域との境界付近の走査線に供給される走査信号は、図7に示される通りとなる。すなわち、非表示領域たる1〜40本目の走査線および61〜200本目の走査線への走査信号Y1〜Y40およびY61〜Y200は、対応する走査線の水平走査期間の中間において、それぞれ非選択電圧VHP、VHNの一方から他方に切り替えられる。このため、本実施形態にあっては、非表示領域への走査信号は、1フレーム毎に非選択電圧の極性が反転されることとなる。
【0060】
ここで、低消費電力化を図るという観点のみから言えば、非表示領域への走査信号は、データ信号として印加される電圧VDP、VDNの中間電圧とする構成が望ましいが、この構成では、駆動電圧形成回路500(図1参照)が、別途中間電圧を形成する必要があるだけでなく、電圧選択信号形成回路3504(図4参照)による電圧選択信号においてもビット数が余計に必要となり、さらに、セレクタ3508の選択範囲が広がってしまうので、構成が複雑化する。これに対し本実施形態によれば、構成そのものは、全画面表示のみを行う従来の構成と大差ないので、構成の複雑化は防止される。その上で、非選択領域への走査信号は、非選択電圧という低い電圧を、1フレーム分に相当する1Vという極めて長い間隔でスイッチングするのみによって生成されるので、部分表示を行う場合において走査線駆動回路350により消費される電力は、データ信号の中間電圧を供給する構成並に低く抑えられる。
【0061】
なお、非選択電圧の切替え間隔は、本実施形態では、1フレームに相当する1Vという期間であったが、それよりも長い間隔とする方が、スイッチングに伴う電力消費が抑えられる。このため、非選択電圧のスイッチング間隔は、図8に示されるように、2フレーム分に相当する2Vでも良いし、それ以上の期間でも良い。ただし、非表示領域への走査信号を、非選択電圧VHP、VHNの一方に固定するのは、交流駆動を前提とする液晶装置においては好ましくない。
【0062】
一方、表示領域たる41〜60本目の走査線への走査信号Y41〜Y60は、水平走査期間の後半期間に選択電圧VSPまたはVSNの一方となった後、その選択電圧に対応する非選択電圧に保持されるとともに、1フレーム経過後の水平走査期間の後半期間に他方の選択電圧となり、その後、その選択電圧に対応する非選択電圧となる、というサイクルの繰り返しとなる。したがって、表示領域の走査線に供給される走査信号について言えば、全画面表示のみを行う従来構成となんら変わることはなく、このため、部分表示を行う場合において、表示領域における表示品位は、全画面表示の場合と比較して表示品位が低下するといった不具合も発生しない。
【0063】
<データ線駆動回路>
次に、データ線駆動回路250の詳細について説明する。図9は、このデータ線駆動回路250の構成を示すブロック図である。この図において、アドレス制御回路2502は、表示データの読み出しに用いる行アドレスを生成するものであり、当該行アドレスを、1フレームの最初に供給される開始パルスYDによりリセットするとともに、1水平走査期間毎に供給されるラッチパルスLPで歩進させる構成となっている。ただし、部分表示制御信号PDがLレベルとなると、アドレス制御回路2502は、歩進を継続するが、行アドレスの供給を禁止する構成となっている。
【0064】
表示データRAM2504は、200行×160列に配列する画素に対応する領域を有するデュアルポートRAMであり、書き込み側では、制御回路400から供給される表示データが所定の番地に書き込まれる一方、読み出し側では、行アドレスで指定された番地の表示データが1行分読み出される構成となっている。
【0065】
次に、PWMデコーダ2506は、データ信号を階調に応じてパルス幅変調するものであり、電圧を選択する電圧選択信号を、表示データに応じて、交流駆動信号MXとリセット信号RESと階調制御信号GCPとから各データ線212毎に1行分生成する。
【0066】
ここで、本実施形態において、データ線212に印加されるデータ信号の電圧は、VDP(正側データ電圧)、VDN(負側データ電圧)の2値である。また、表示(階調)データは本実施形態では3ビット(8階調)とする。
【0067】
このため、階調表示モードの場合、詳細には、制御信号SELがLレベルの場合、PWMデコーダ2506は、データ信号の電圧レベルが次のような関係となるように、電圧選択信号を生成する。すなわち、データ信号の電圧レベルが、第1に、1水平走査期間の最初に供給されるリセット信号RESによって、交流駆動信号MXのレベルとは反対のレベルにリセットされ、第2に、表示データに対応する階調制御信号GCPの立ち上がりにおいて、交流駆動信号MXと同一レベルに反転する関係となるように、PWMデコーダ2506は電圧選択信号を生成する。ただし、PWMデコーダ2506は、表示データが本実施形態においてオフに相当する(000)であれば、交流駆動信号MXと同一レベルとなるように、また、表示データが本実施形態においてオンに相当する(111)であれば、交流駆動信号MXとは反転レベルとなるように、それぞれ電圧選択信号を生成する。
【0068】
一方、2値表示モードの場合、詳細には、制御信号SELがHレベルの場合、PWMデコーダ2506は、データ信号の電圧レベルが例えば次のような関係となるように、電圧選択信号を生成する。すなわち、表示データがオフに相当する(000)であれば、交流駆動信号MXと同一レベルとなるように、それ以外の表示データであれば、交流駆動信号MXとは反転レベルとなるように、PWMデコーダ2506は電圧選択信号を生成する。換言すれば、PWMデコーダ2506は、2値表示モードであれば、表示データが中間調であっても、強制的にオフに相当する(000)、または、オンに相当する(111)のいずれかとして取り扱う構成となっている。それゆえ、2値表示モードでは、階調制御信号GCPが不要となる。なお、2値表示モードにおける表示データの取り扱いは、これに限られず、種々の方法が考えられる。例えば、表示データの最上位ビットだけを判断して、オフまたはオンのいずれかに取り扱う方法もある。
【0069】
また、本実施形態において部分表示を行う場合には、上述したように制御信号SELがHレベルとなるので、また、そもそも階調制御信号GCPが供給されないので、PWMデコーダ2506は、表示領域に属する画素については、2値表示モードと同様な動作を行う。すなわち、PWMデコーダ2506は、部分表示制御信号PDがHレベルである場合には、2値表示モードと同様に、表示データが中間調であるときでも、オン表示またはオフ表示の2値表示が強制的に行われる構成となっている。
【0070】
一方、部分表示の場合において、非表示領域となる画素については表示を行う必要がない。このため、部分表示制御信号PDがLレベルである場合、PWMデコーダ2506は、表示データにかかわらず、データ信号の電圧レベルが正側データ電圧VDP、負側データ電圧VDNの一方から他方へ、当該Lレベルとなる期間をある偶数で分割した期間毎に反転する関係となるように、電圧選択信号を生成する。なお、本実施形態においては、当該偶数を「6」とする。
【0071】
そして、セレクタ2508は、PWMデコーダ2506による電圧選択信号によって指示される電圧を実際に選択して、対応するデータ線212の各々に供給する。
【0072】
<データ信号の電圧波形>
次に、上記構成のデータ線駆動回路250によって供給されるデータ信号について検討する。まず、説明の便宜上、全画面表示における階調表示モードの場合について説明する。なお、この場合、データ側の基準となるクロック信号は、高周波クロック信号HCKを分周した低周波クロック信号LCK1である。
【0073】
さて、この場合、データ信号Xi(iは、1≦i≦160を満たす整数)の電圧波形は、図10に示される通りとなる。すなわち、表示データが(000)または(111)以外であれば、データ信号Xiの電圧レベルは、1水平走査期間の最初に供給されるリセット信号RESにより、交流駆動信号MXのレベルと反転レベルにリセットされ、表示データに対応する階調制御信号GCPの立ち上がりにおいて、交流駆動信号MXと同一レベルに反転される。ただし、データ信号Xiの電圧レベルは、表示データが(000)であれば交流駆動信号MXとは反転レベルにされる一方、表示データが(111)であれば交流駆動信号MXとは同一レベルにされる。このため、データ信号Xiは、1水平走査期間に相当する期間1Hにおいて、図に示されるように、表示データにかかわらず、正側データ電圧VDPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる期間が互いに等しくなることが判る。
【0074】
また、1水平走査期間の後半期間において、データ信号の極性を規定する交流駆動信号MXは、同後半期間において走査信号の極性を規定する交流駆動信号MYの反転レベルに設定されているので、データ信号Xiは、走査信号の極性に対応したものとなる。
【0075】
次に、全画面表示における2値表示モードの場合について説明する。なお、この場合、データ側の基準となるクロック信号は、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2である。さて、この場合、階調表示モードで説明したように、データ信号Xiの電圧レベルは、表示データがオフに相当する(000)であれば、交流駆動信号MXとは反転レベルにされる一方、それ以外の表示データであれば、オンに相当する(111)として、交流駆動信号MXとは同一レベルにされる。ここで、オフに相当する(000)、または、オンに相当する(111)であると、上述のように、階調制御信号GCPは不要である。このため、2値表示モードでは、高周波発振回路4004(図2参照)による高周波クロック信号HCKの生成が停止されるとともに、階調制御信号生成回路4008における階調制御信号GCPの生成が停止されて、その分、消費される電力が抑えられるのである。さらに、高周波クロック信号HCKの周波数は、上述したように低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2と比較して、数十〜数百倍程度に高く設定されているので、容量等に起因して消費される電力は、全体からみると無視できないが、2値表示モードでは、そもそも高周波クロック信号HCKの発振が停止するので、発振により消費される電力のみならず、容量に起因して消費される電力も抑えられることとなる。
【0076】
加えて、PWMデコーダ2506(図9参照)は、2値表示モードでは、ただ、水平走査に同期する交流駆動信号MXにしたがった電圧選択信号を生成するのみであり、階調制御信号GCPにしたがって階調に応じた電圧選択信号を生成することがないので、その分、電力消費が抑えられることとなる。
【0077】
次に、部分表示を行う場合におけるデータ信号Xiについて検討する。ここでも、図6に示されるような部分表示の場合を想定する。なお、この場合、データ側の基準となるクロック信号は、表示モードにかかわらず、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2である。さて、この場合、部分表示制御信号PDは、図11に示されるように、1フレームのうち、21〜40本目の走査線が選択される計20水平走査期間においてHレベルとなる一方、1〜40本目および61〜200本目の走査線が選択される計180水平走査期間においてLレベルとなる。
【0078】
このうち、部分表示制御信号PDがHレベルとなる期間、すなわち、表示領域に属する走査線が選択される期間では、表示データは、オフデータ(000)またはオンデータ(111)のいずれかとして取り扱われるので、上述した全画面表示の2値表示モードと同一視できる。このため、データ信号Xiの電圧は、交流駆動信号MXと、取り扱うこととしたオフデータまたはオンデータにしたがったものとなる。図11(a)における領域aは、このことを示すものである。したがって、このようなデータ信号Xiによれば、1水平走査期間において、正側データ電圧VDPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる期間とが互いに等しくなるので、部分表示領域PDがHレベルとなる期間においても、正側データ電圧VDPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる期間とが互いに等しくなる。
【0079】
一方、部分表示制御信号PDがLレベルである期間では、すなわち、非表示領域に属する走査線が選択される期間では、データ信号Xiの電圧は、PWMデコーダ2506によって表示データにかかわらず、図11(a)に示されるように、正側データ電圧VDPまたは負側データ電圧VDNの一方から他方へ、当該Lレベルとなる計180水平走査期間を「6」で分割した30水平走査期間30H毎に反転される。このため、部分表示制御信号PDがLレベルとなる期間においても、正側データ電圧VDPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる期間とが互いに等しくなることが判る。
【0080】
ここで、低消費電力化を図るという観点のみから言えば、非表示領域に属する走査線が選択される期間におけるデータ信号Xiの電圧は、正側データVDPおよび負側データ電圧VDNの中間電圧とする構成が望ましいが、この構成では、駆動電圧形成回路500(図1参照)が、別途中間電圧を形成する必要があるだけでなく、PWMデコーダ2506(図9参照)による電圧選択信号においてもビット数が余計に必要となり、さらに、セレクタ2508の選択範囲が広がってしまうので、構成が複雑化する。これに対し本実施形態によれば、構成そのものは、全画面表示のみを行う従来の構成と大差ないので、構成の複雑化は防止される。その上で、非選択領域の走査線が選択される期間におけるデータ信号Xiは、正側データ電圧VDPまたは負側データ電圧VDNを、表示領域の走査線が選択される場合よりも極めて長い30水平走査期間という間隔毎に切替えることのみによって生成されるので、部分表示を行う場合において、データ線駆動回路250により消費される電力は、中間電圧を供給する構成並に低く抑えられることとなる。
【0081】
さらに、部分表示制御信号PDがLレベルである場合、本実施形態にあっては、上述したように、アドレス制御回路2502からの行アドレスの供給が禁止される構成となっている。ここで、部分表示制御信号PDがLレベルある期間では、その期間において表示が行われることがないので、表示データは不要である。したがって、単に、部分表示制御信号PDがLレベルある期間において、PWMデコーダ2506が、表示データRAMから読み出された表示データを無視する構成でも良いが、本実施形態のように、積極的に行アドレスの供給を禁止すると、表示データの読み出しに消費される電力についても抑えることが可能となる。
【0082】
くわえて、本実施形態において部分表示を行う場合には、表示領域にかかる表示データが強制的にオフデータまたはオンデータとして取り扱われる結果、階調制御信号GCPは不要となるので、全画面表示における2値表示モードと同様に消費される電力が抑えられることとなる。
【0083】
なお、本実施形態にあっては、一方、部分表示制御信号PDがLレベルである場合に、データ信号Xiの反転間隔を、当該Lレベルとなる期間を「6」で分割した期間毎としたが、これ以上の偶数でも構わないし、これ以下の偶数でも構わない。例えば、図11(b)に示されるように、データ信号Xiの反転間隔を、部分表示制御信号PDがLレベルとなる期間を「4」で分割した45水平走査期間45Hとしても良いし、図11(c)に示されるように、「2」で分割した90水平走査期間90Hとしても良い。
【0084】
また、部分表示制御信号PDがLレベルとなる期間が、例えば、179水平走査期間のように、偶数で割れないような場合であっても、正側データ電圧VDPとなる期間を90水平走査期間とし、負側データ電圧VDNとなる期間を89水平走査期間として、なるべく両期間を揃える構成が望ましい。また、この場合において、正側データ電圧VDPとなる期間を90水平走査期間とし、負側データ電圧VDNとなる期間を89水平走査期間とした後に、両者を入れ替えて、正側データ電圧VDPとなる期間を89水平走査期間とし、負側データ電圧VDNとなる期間を90水平走査期間とする構成でも良い。
【0085】
<画素への印加波形>
次に、画素116において実際に印加される電圧波形について図12を参照して説明する。まず、走査信号Yj(jは、1≦j≦200を満たす整数)は、上述したように、部分表示制御信号PDがHレベルであれば、その水平走査期間の後半期間において正側選択電圧VSPとなり、その後、正側非選択電圧VHPを保持し、1フレーム経過後、次の1水平走査期間の後半期間において負側選択電圧VSNとなり、その後、負側非選択電圧VHPを保持する、というサイクルの繰り返しとなるので、同図に示される通りとなる。一方、表示データとして、オン(111)、中間調(100)、オフ(000)を例示すると、このような表示データに対応するデータ信号Xiは、部分表示制御信号PDがHレベルであれば、それぞれ同図(a)、同図(b)、同図(d)に示される通りとなる。これら点については、すでに説明した通りである。したがって、実際に画素116に印加される電圧波形は、走査信号Yjを、データ信号Xiで差し引いたものとなるから、表示データがオン、中間調、オフの場合には、それぞれ同図(d)、同図(e)、同図(f)に示される通りとなる。
【0086】
ここで、データ信号Xiにあっては、上述したように、表示データにかかわらず正側データ電圧VDPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる期間とが互いに等しくなるように供給されるので、保持期間(対応する水平走査期間以外の期間)では、表示データがいかに変化したとしても、すべての画素において印加される電圧実効値は、互いに等しくなる。このため、水平走査期間(の後半期間)において液晶層118に書き込まれた電荷が、TFD220のオフリークによって放電する割合は、すべての画素116にわたって均等となる。このことは、本実施形態では、部分表示を行うか否かとは無関係に言えることである。したがって、同一濃度となるべき画素同士において書き込まれた電荷は、その後、いかなるパターンを表示したとしても、次の書き込みまで同じように減少(放電)するので、特定のパターンを表示させた場合に発生する表示品位の低下を防止することが可能となっている。
【0087】
また、TFD220では、上述のように、電流−電圧特性が正負双方向にわたって非線形となるが、当該特性が、正極側と負極側とで若干異なる場合がある。ここで、本実施形態では、隣接する走査線において極性を反転させるとともに、データ信号の極性も走査信号の極性に対応させているので、偶数番目の走査線に位置する画素と奇数番目の走査線に位置する画素の明滅が交互に発生する。このため、フリッカが目立たない構成となっている。
【0088】
このように、第1実施形態の液晶装置によれば、図4に示される制御回路400に2つの発振回路が備えられるが、表示モードが定常状態であれば、いずれか一方だけが発振し、他方は発振を停止する構成となっている。特に、2値表示モードの場合と、階調表示モードの場合であっても部分表示が行われる場合とでは、高周波クロック信号HCKの発振が停止し、さらに、階調制御信号GCPの生成も停止するので、電力の消費が抑えられることとなる。
【0089】
なお、図1において、制御回路400から駆動電圧形成回路500に部分表示制御信号PDが供給されているのは、次の理由による。すなわち、選択電圧VSP(VSN)は、約20〜25V程度であって、ロジック回路を動作させるための入力電圧3〜5Vと比較して遙かに高い。このため、駆動電圧形成回路500は、単一の電源電圧をチャージポンプ回路により昇圧して、選択電圧を生成する構成が一般的となっている。ここで、部分表示制御信号PDがLレベルである場合、すなわち、部分表示を行う場合であって、非表示領域の走査線が選択された場合、駆動電圧形成回路500は、上述したように、選択信号として用いられる電圧VSP、VSNを生成する必要がない。そこで、部分表示制御信号PDがLレベルである場合、駆動電圧生成回路500は、チャージポンプ回路の動作を停止させて、その分、消費される電力を抑えているのである。
【0090】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態にあっては、画素116をTFD220により駆動するアクティブマトリクス型の液晶装置として説明したが、本発明は、スイッチング素子で画素を駆動しないパッシブマトリクス型の液晶装置にも適用可能である。そこで、本発明の第2実施形態として、パッシブマトリクス型の液晶装置について説明する。図13は、この電気的な構成を示すブロック図である。この図に示されるように、液晶パネル102には、160本のデータ(セグメント)電極212が列(Y)方向に延在して形成される一方、200本の走査(コモン)電極312が行(X)方向に延在して形成されている。ここで、液晶パネル102では、一対の基板のうち、一方の基板にデータ電極212が、他方の基板に走査電極312がそれぞれ形成されるとともに、両基板の間に、電気光学材料の一例として液晶が挟持された構成となっている。したがって、本実施形態における各画素116は、データ電極212と走査電極312との各交差部分において、両電極間とその間に挟持される液晶とにより構成されて、200行×160列でマトリクス状に配列することになる。また、データ電極駆動回路252は、各データ電極212にデータ信号X1〜X160をそれぞれ供給するものであり、走査電極駆動回路352は、各走査電極312に走査信号Y1〜Y200をそれぞれ供給するものである。
【0091】
ここで、データ電極駆動回路252は、第1実施形態におけるデータ線駆動回路250とほぼ同様な構成である。一方、走査線電極駆動回路352は、本実施形態における液晶パネル102がパッシブマトリクス型であるがゆえに、次の点において、第1実施形態の走査線駆動回路350と相違している。すなわち、第2実施形態の走査電極駆動回路352は、第1実施形態の走査線駆動回路350において非選択電圧VHPまたはVHNを出力する替わりに、データ信号として印加される信号VDP、VDNの中間電圧VCを出力するものである。このため、本実施形態の走査電極駆動回路352では、走査電極312に印加される信号レベルが3値で済むが、駆動電圧形成回路502においては、この中間電圧VCを別途生成する構成となっている。すなわち、第2実施形態における駆動電圧形成回路502では、データ信号として印加される電圧VDP、VDN、および、走査信号の選択電圧として用いられる電圧VSP、VSNのほかに、電圧VSP、VSNの中間電圧VCを生成する構成となっている。
【0092】
なお、第2実施形態に係る液晶装置において、走査信号Yjと、表示データとしてオン(111)、中間調(100)、オフ(000)に対応するデータ信号Xiと、これらの信号による画素116への印加波形とについては、図14に示される通りである。すなわち、走査信号Yjは、第1実施形態における非選択電圧VHP、VHNの替わって、中間電圧VCとなっている。
【0093】
また、他の点については、例えば、制御回路400における構成や、表示モード、部分表示などについては、第1実施形態と同様である。このため、第2実施形態に係る液晶装置においても、表示モードが定常状態であれば、2つの発振回路のうち、いずれか一方だけが発振し、他方は発振を停止する構成となっている。特に、2値表示モードの場合と、階調表示モードの場合であっても部分表示が行われる場合とでは、高周波クロック信号HCKの発振が停止し、さらに、階調制御信号GCPの生成も停止する構成によって、電力の消費が抑えられることとなる。
【0094】
<第3実施形態>
さらに、本発明は、画素を駆動するスイッチング素子として、TFTのような3端子型スイッチを用いたアクティブマトリクス型の液晶装置にも適用可能である。そこで、本発明の第3実施形態として、画素をTFTにより駆動するアクティブマトリクス型の液晶装置について説明する。この液晶装置は、素子基板と対向基板とが互いに一定の間隙を保って貼付され、この間隙に電気光学材料たる液晶が挟持された構成となっている。また、スイッチング素子として、TFTを用いる構成では、第1および第2実施形態のように、1水平走査期間1Hを前半と後半とに分ける必要がない。このため、第3実施形態においては、1水平走査期間1Hを前半と後半とに分けるための信号(RESやINHなど)については生成していない。
【0095】
さて、図15は、第3実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。この図において、データ線212およびデータ線312は、ともに上記素子基板に形成されるものであり、このうち、データ線212の160本が列(Y)方向に、走査線312の200本が行(X)方向に、それぞれ延在して配列している。そして、画素116は、データ線212と走査線312との各交差に対応して設けられて、第1および第2実施形態と同様に、200行×160列のマトリクス状に配列している。
【0096】
ここで、画素116においては、TFT120のゲートが走査線312に、ソースがデータ線212に、ドレインが液晶層118に、それぞれ接続されている。ここで、液晶層118は、TFT120のドレインに接続された矩形状の画素電極と、上記対向基板に形成されるとともに中間電圧VCが印加される共通電極と、これら電極間に挟持された液晶とから構成される。なお、画素電極(TFT120のドレイン)と、一定電位に接続された容量線との間においては蓄積容量が形成されて、液晶層118に蓄積される電荷のリークを防止しているが、図15では省略している。
【0097】
次に、走査線駆動回路354は、各走査線312に、走査信号G1〜G200をそれぞれ供給するものである。詳細には、走査線駆動回路354は、図17に示されるように、1フレームの最初に供給される開始パルスYDを、1水平走査期間1Hに相当するクロック信号YCLKにしたがって順次転送し、この転送信号に基づいて生成した信号を走査信号G1〜G200として、対応する走査線312にそれぞれ供給するものである。ここで、本実施形態の走査電極駆動回路354は、走査信号G1〜G200におけるHレベルとして電圧VGHを、また、Lレベルとして電圧VGLを、それぞれ用いている。このため、駆動電圧形成回路504は、これらの電圧VGH、VGLを生成して走査線駆動回路354に供給する構成となっている。そして、ある走査線312が選択されて、当該走査線312に走査信号としてHレベルたる電圧VGHが供給されると、当該走査線312に接続されたTFT120のすべてがオン状態となる一方、非選択の走査線312にLレベルたる電圧VGLが供給されると、当該走査線312に接続されたTFT120のすべてがオフ状態となる。
【0098】
一方、データ線駆動回路254は、選択された走査線312と交差する1行分の画素116の表示データに基づいて、制御信号S1〜S160を生成するものである。ここで、制御信号S1〜S160は、各データ線に対応して設けられるスイッチ2549のオン期間を1水平走査期間1H毎にそれぞれ制御するものである。なお、データ線駆動回路254の詳細については、後述することとする。
【0099】
<制御回路>
次に、本実施形態の制御回路404について説明する。この制御回路404は、データ線駆動回路254および走査駆動回路354を、各種制御信号やクロック信号などを供給することによって制御するものである。この点において、制御回路404は、第1(第2)実施形態における制御回路400(図2参照)と共通である。
【0100】
さて、図16は、制御回路404の構成を示すブロック図である。この図における制御回路404が、図2における制御回路400と相違する点は次の通りである。すなわち、第1に、低周波クロック信号LCK2は、1/2水平走査期間を規定する信号であるため、制御回路404では、低周波クロック信号LCK2が分周回路4014により1/2分周されて、1水平走査期間1Hを規定するクロック信号LCK2bとして用いられる構成となっている。同様に、高周波発振回路4004による高周波クロック信号HCKは、分周回路4006bによって、図2における分周回路4006aよりもさらに1/2分周されて、クロック信号LCK1bとして用いられる構成となっている。このため、セレクタ4010は、クロック信号LCK1b、または、クロック信号LCK2bのいずれかを制御信号SELにしたがって選択し、クロック信号LCKbとして制御信号生成回路4012bに供給している。
【0101】
第2に、制御回路404では、階調制御信号生成回路4008による階調制御信号GCP、または、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2のいずれかが、セレクタ4016により選択されて、選択階調制御信号GCPbとしてデータ線駆動回路254に供給される構成となっている。ここで、セレクタ4016は、制御信号SELがHレベルである場合には、クロック信号LCK2を選択する一方、制御信号SELがLレベルである場合には、階調制御信号GCPを選択するものである。なお、本実施形態においても、階調表示モードにおいて8階調の階調表示を行うものとするが、本実施形態における階調制御信号GCPは、第1実施形態と異なり、図19に示されるように、1水平走査期間において、液晶及びスイッチング素子を含む電気光学装置における電圧−透過率特性(いわゆるV−T特性)に対応させ、この非線形特性を補償するようにパルス間隔を設定して配列させたものとなっている。このため、1水平走査期間において供給される階調制御信号GCPのパルス数は階調数と同じく「8」個となっている。
【0102】
第3に、本実施形態では、1水平走査期間を前半後半に分けないので、このための制御信号INHおよびリセット信号RESが、制御信号生成回路4012bにおいて生成されない(する必要がない)。一方、交流駆動信号MXは、1フレーム毎にレベル反転される点においては第1実施形態と同様であるが、図19または図20に示されるように1水平走査期間毎にレベル反転される点において第1実施形態と相違している。また、本実施形態では、走査線312を交流駆動しないので、交流駆動信号MYが制御信号生成回路4012bにより生成されない。
【0103】
第4に、制御信号生成回路4012bは、モード指示信号BWにしたがって制御信号SELをHレベルとする場合には、低周波発振回路4002による低周波クロック信号LCK2と、セレクタ4010により選択されたクロック信号LCKb(LCK2b)の反転信号との論理積信号を、ラッチパルス信号LPとして出力する構成となっている。なお、制御信号生成回路4012bは、制御信号SELをLレベルとする場合には、セレクタ4010により選択されたクロック信号LCKb(LCK1b)にしたがって、ラッチパルスLPを水平走査期間の最初に出力する。また、制御信号生成回路4012bは、ラッチパルスLP以外の信号、すなわち、開始パルスYD、クロック信号YCLKおよび交流駆動信号MXについては、セレクタ4010により選択されたクロック信号LCKbに基づいてそれぞれ生成する。
【0104】
第5に、制御回路404からデータ線駆動回路254へは、さらに、高周波クロック信号HCK、および、クロック信号LCK2bが、それぞれ制御信号として供給される構成となっている。なお、他の点については、図2における制御信号400と同様であるので、その説明を省略することとする。
【0105】
<データ線駆動回路>
説明を再び図15に戻して、データ線駆動回路254について説明することとする。この図に示されるように、データ線駆動回路254は、データ電圧生成回路2540、アドレス制御回路2542、表示データRAM2544、PWMデコーダ2546およびスイッチ回路2548から構成されている。このうち、アドレス制御回路2542および表示データRAM2544は、それぞれ図9に示されるアドレス制御回路2502および表示データRAM2504と同様なものである。すなわち、アドレス制御回路2542は、表示データの読み出しに用いる行アドレスを生成するものであり、当該行アドレスを、1フレームの最初に供給される開始パルスYDによりリセットするとともに、1水平走査期間毎に供給されるラッチパルスLPで歩進させる構成となっている。また、表示データRAM2544は、200行×160列に配列する画素に対応する領域を有するデュアルポートRAMであり、書き込み側では、制御回路404から供給される表示データが所定の番地に書き込まれる一方、読み出し側では、行アドレスで指定された番地の表示データが1行分読み出される構成となっている。
【0106】
次に、PWMデコーダ2546は、スイッチ回路2548においてデータ線212に対応して設けられるスイッチ2549の開閉を制御する制御信号S1〜S160を、読み出された表示データに対応して出力するものである。詳細には、PWMデコーダ2546は、制御回路404から供給される制御信号SELがLレベルである場合(表示モードを階調表示モードとする場合)には、次のような制御信号S1〜S160を生成する。すなわち、PWMデコーダ2546は、第1に、水平走査期間の最初に供給されるラッチパルス信号LPによって、Hレベルにセットし、第2に、表示データに対応する選択階調制御信号GCPb(制御信号SELがLレベルである場合には、階調制御信号GCP)の立ち下がりにおいて、Lレベルにリセットした制御信号S1〜S160を生成する。
【0107】
一方、PWMデコーダ2546は、制御回路404から供給される制御信号SELがHレベルである場合(表示モードを2値表示モードとする場合)には、次のような制御信号S1〜S160を生成する。すなわち、PWMデコーダ2546は、第1に、水平走査期間の最初に供給されるラッチパルス信号LPによって、Hレベルにセットし、第2に、表示データがオフに相当する(000)であれば、水平走査期間において、選択階調制御信号GCPb(制御信号SELがHレベルである場合には、クロック信号LCK2)の最初の立ち下がりにおいて、Lレベルにリセットする一方、それ以外の表示データであれば、水平走査期間において、選択階調制御信号GCPbの2番目の立ち下がりにおいて、Lレベルにリセットした制御信号S1〜S160を生成する。
【0108】
なお、スイッチ回路2548は、上述したように、データ線212の各々に対応して設けられたスイッチ2549から構成されており、各スイッチ2549の一端は、対応するデータ線212に接続される一方、他端は信号線Lに共通接続されている。
【0109】
<データ電圧発生回路>
次に、データ電圧生成回路2540は、中間電圧VCから正側データ電圧VDPまで上昇するランプ波形と、中間電圧VCから負側データ電圧VDNまで下降するランプ波形とを1水平走査期間1H毎に交互に生成し、信号VDとして信号線Lに印加するものである。図18は、データ電圧生成回路2540の詳細な構成を示すブロック図である。この図に示されるように、データ電圧生成回路2540は、カウンタ2542、D/Aコンバータ2544、マルチプレクサ2546およびセレクタ2548により構成されている。
【0110】
このうち、カウンタ2542は、ラッチパルスLPでリセットされた後に、高周波発振回路4004(図16参照)による高周波クロック信号HCKを、交流駆動信号MXがHレベルの場合にはアップカウントする一方、交流駆動信号MXがLレベルの場合にはダウンカウントするものである。なお、高周波クロック信号HCKを適切に分周した信号を、カウンタ2542に供給する構成としても良い。次に、D/Aコンバータ2544は、カウンタ2542によるカウント結果に対応した電圧を有する信号VD1として出力するものである。詳細には、D/Aコンバータ2544は、当該カウント結果がゼロである場合には信号VD1の電圧を中間電圧VCとし、当該カウントが正の値であれば、そのカウント結果に比例して信号VD1の電圧を正側(データ電圧VDP側)に上昇させ、当該カウントが負の値であれば、そのカウント結果に比例して信号VD1の電圧を負側(データ電圧VDN側)に下降させる。このため、駆動電圧形成回路504(図16参照)は、これらの電圧VDP、VC、VDNを生成して、データ線駆動回路254におけるD/Aコンバータ2544に供給する構成となっている。
【0111】
一方、マルチプレクサ2546は、クロック信号LCK2bおよび交流駆動信号MXのレベルに応じて電圧VDP、VC、VDNのいずれかを選択して、次のような電圧を有する信号VD2を生成するものである。すなわち、マルチプレクサ2546は、分周回路4014(図16参照)による低周波クロック信号LCK2bがLレベルである場合には、信号VD2の電圧を中間電圧VCとし、低周波クロック信号LCK2bがHレベルである場合であって、かつ、交流駆動信号MXがHレベルである場合には、信号VD2の電圧を正側のデータ電圧VDPとし、低周波クロック信号LCK2bがHレベルである場合であって、かつ、交流駆動信号MXがLレベルである場合には、信号VD2の電圧を負側のデータ電圧VDNとして出力する。
【0112】
そして、セレクタ2548は、制御信号生成回路4012b(図16参照)による制御信号SELがLレベルである場合には、D/Aコンバータ2544による信号VD1を選択する一方、制御信号SELがHレベルである場合には、マルチプレクサ2546による信号VD2を選択して、信号線Lに信号VDとして供給するものである。
【0113】
<動作>
次に、本実施形態に係る液晶装置の動作について説明する。まず、説明の便宜上、表示モードが階調表示モードである場合、すなわち、制御信号SELがLレベルである場合の動作について説明する。
【0114】
図19は、本実施形態の液晶装置において、表示モードが階調表示モードである場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。この図に示されるように、あるいは、すでに説明したように、ラッチパルスLPは、1水平走査期間1Hの最初に供給される一方、交流駆動信号MXは、1水平走査期間1H毎にレベル反転されて供給される。
【0115】
さて、制御回路404(図16参照)において、制御信号SELがLレベルとされる場合には、高周波発振回路4004のみが発振し、低周波発振回路4002は発振を停止するので、制御信号生成回路4012bは、高周波クロックHCKを分周したクロック信号LCK1bに基づいて、各種の制御信号を生成する。また、この際、セレクタ4016は、階調制御信号生成回路4008による階調制御信号GCPを選択する。このため、選択階調制御信号GCPbは、図19に示されるように、階調制御信号GCPとなる。
【0116】
一方、データ電圧制御回路2540(図18参照)において、制御信号SELがLレベルの場合には、D/Aコンバータ2544による出力信号VD1がセレクタ2548によって選択され、信号VDとして信号線Lに供給される。ここで、交流駆動信号MXがHレベルとなる水平走査期間において、ラッチパルスLPが供給されると、カウンタ2542は、高周波クロック信号HCKをアップカウントする。このため、セレクタ2548から出力される信号VD、すなわち、D/Aコンバータ2544により出力される信号VD1は、図19に示されるように、ラッチパルスLPが供給された後に、中間電圧VCから正側のデータ電圧VDPまで直線的に上昇する。
【0117】
また、PWMデコーダ2546は、制御信号S1〜S160のすべてを、1水平走査期間の最初に供給されるラッチパルスLPの立ち上がりでHレベルにセットした後、選択階調制御信号GCPbとして供給される階調制御信号GCPのパルスのうち、表示データに対応するものの立ち下がりでLレベルにリセットする。このため、各データ線212に接続されたスイッチ2549は、1水平走査期間の最初にオンした後に、対応する制御信号のLレベルのリセットにともなってオフすることになる。したがって、例えば図15において左から数えてi番目(iは、1≦i≦160を満たす整数)のデータ線212には、制御信号SiがLレベルにリセットされる直前での信号線Lの電圧が印加されて、当該水平走査期間において選択されている走査線312と、当該i番目のデータ線212との交差に位置する画素116の液晶層118に書き込まれることとなる。
【0118】
ここで、ある水平走査期間において選択される走査線312と、i番目のデータ線212との交差に位置する画素116の表示データがオフに相当する(000)であれば、制御信号Xiは、当該水平走査期間の最初にHレベルにセットされた後に、階調制御信号GCPにおける最初のパルスの立ち下がりで、直ちにLレベルにリセットされるので、当該i番目のデータ線212に印加される電圧は、ほぼ中間電圧VCとなる。このため、当該画素116の液晶層118には、ほとんど電圧が印加されない結果、当該画素116は、オフに相当する透過率となる。
【0119】
一方、当該画素の表示データがオンに相当する(111)であれば、制御信号Xiは、当該水平走査期間の最初にHレベルにセットされた後に、階調制御信号GCPにおける最後のパルスの立ち下がりでLレベルにリセットされるので、当該i番目のデータ線212に印加される電圧は、ほぼ正側のデータ電圧VDPとなる。このため、当該画素116の液晶層118には、電圧(VDP−VC)が印加される結果、当該画素116は、オンに相当する透過率となる。
【0120】
また、当該画素の表示データが中間調に相当する(001)〜(110)であれば、制御信号Xiは、当該水平走査期間の最初にHレベルにセットされた後に、階調制御信号GCPにおける第2番〜第7番目のパルスの立ち下がりでLレベルにリセットされるので、当該i番目のデータ線212に印加される電圧は、当該表示データの透過率に対応する電圧となる。このため、当該画素116は、表示データに対応する透過率となる。
【0121】
次に、表示モードが2値表示モードである場合、すなわち、制御信号SELがHレベルである場合の動作について説明する。まず、制御回路404(図16参照)において、制御信号SELをHレベルとする場合には、低周波発振回路4002のみが発振し、高周波発振回路4004は発振を停止するので、制御信号生成回路4012bは、低周波クロックLCK2、および、これを分周したクロック信号LCK2bに基づいて、各種の制御信号を生成する。特に、制御信号生成回路4012bは、図20に示されるように、あるいは、すでに説明したように、低周波発振回路4002により生成され、かつ、1水平走査期間1Hの1/2の周期を有する低周波クロックLCK2と、これを分周回路4014により1/2分周したクロック信号LCK2bの反転信号との論理積信号を求めることによってラッチパルスLPを生成する。また、この際、セレクタ4016は、階調制御信号生成回路4008によるクロック信号LCK2を選択する。このため、選択階調制御信号GCPbは、図20に示されるように、クロック信号LCK2である。
【0122】
一方、データ電圧制御回路2540(図18参照)において、制御信号SELがHレベルの場合には、マルチプレクサ2546による出力信号VD2がセレクタ2548によって選択され、信号VDとして信号線Lに供給される。ここで、マルチプレクサ2546は、交流駆動信号MXがHレベルとなる水平走査期間の場合であって、クロック信号LCK2bがLレベルの場合に、中間電圧VCを選択する一方、当該水平走査期間の場合であって、クロック信号LCK2bがHレベルの場合に、正側の電圧VDPを選択して、信号VD2として出力するので、セレクタ2548により出力される信号VDは、図20に示される通りとなる。
【0123】
また、PWMデコーダ2546は、制御信号S1〜S160のすべてを、論理積として求められたラッチパルスLPの立ち上がりでHレベルにセットした後、対応する表示データがオフであれば、選択階調制御信号GCPbとして供給されるクロック信号LCK2の最初の立ち下がりで、また、読み出された表示データがオフ以外であれば、クロック信号LCK2の2回目の立ち下がりで、それぞれLレベルにリセットする。
【0124】
ここで、例えば、ある水平走査期間において選択される走査線312と、i番目のデータ線212との交差に位置する画素116の表示データがオフに相当する(000)であれば、制御信号Xiは、当該水平走査期間の最初にHレベルにセットされた後に、クロック信号LCK2における最初の立ち下がりでLレベルにリセットされるので、当該i番目のデータ線212に印加される電圧は、ほぼ中間電圧VCとなる。このため、当該画素116の液晶層118には、ほとんど電圧が印加されない結果、当該画素116は、オフに相当する透過率となる。
【0125】
一方、当該画素の表示データがオフ以外の(001)〜(111)であれば、制御信号Xiは、当該水平走査期間の最初にHレベルにセットされた後に、クロック信号LCK2の2回目の立ち下がりでLレベルにリセットされるので、当該i番目のデータ線212に印加される電圧は、正側のデータ電圧VDPとなる。このため、当該画素116の液晶層118には、電圧(VDP−VC)が印加される結果、当該画素116は、オンに相当する透過率となる。
【0126】
なお、PWMデコーダ2546は、交流駆動信号MXがLレベルとなる水平走査期間では、表示データが同一であれば、交流駆動信号MXがHレベルとなる水平走査期間と全く同じ制御信号S1〜S160を出力する。ただし、データ電圧生成回路2540において、制御信号SELがLレベルの場合には、カウンタ2542が高周波クロックHCKをダウンカウントするので、D/Aコンバータ2544は、信号VD1を、中間電圧VCから負側の電圧VDNに下降させる一方、制御信号SELがHレベルの場合には、クロック信号LCKbがHレベルであれば、マルチプレクサ2546は、負側の電圧VDNを信号VD2として選択することになる。このため、交流駆動信号MXがLレベルとなる水平走査期間において、各データ線212に印加される電圧は、制御信号SELのレベルにかかわらず、すなわち、実際の表示モードにかかわらず、交流駆動信号MXがHレベルの場合と比較して、中間電圧VCを基準に反転することになる。それゆえ、各画素116の液晶層118に直流が印加されて、液晶材料の劣化が防止されることとなる。
【0127】
このように、第3実施形態の液晶装置では、第1実施形態や第2実施形態の液晶装置と駆動方式が相違するものの、制御回路404に2つの発振回路を備え、表示モードが定常状態であれば、いずれか一方だけを発振させて、他方の発振を停止させる点において共通である。特に、2値表示モードの場合と、階調表示モードの場合であっても部分表示が行われる場合とでは、高周波クロック信号HCKの発振が停止し、さらに、階調制御信号GCPの生成なども停止するので、電力の消費が抑えられる点においても共通である。
【0128】
なお、制御回路404において、モード指示信号BWのレベル遷移時における動作、詳細には、表示モードの移行の指示があれば、移行後に用いる発振回路の発振を開始させた後、一定時間経過して、その発振が安定してから、低周波クロック信号を切り替えるとともに、移行後に不要となる発振回路の発振を停止させる動作(図3参照)については、第1実施形態と同様である。このため、表示モードの移行の指示によって直ちに低周波クロック信号を切り替える構成と比較して、不安定な低周波クロック信号に基づく駆動が回避されて、表示モードの切替をスムースに行うことが可能となる。
【0129】
また、第3実施形態においては、説明を簡略化するために部分表示については触れなかったが、第1および第2実施形態のように部分表示を行っても良いのはもちろんである。
【0130】
<その他>
なお、上述した各実施形態にあっては、電気光学材料に液晶を用いた液晶装置を例にとって説明したが、エレクトロルミネッセンス装置や、プラズマディスプレイなど、各種の電気光学効果により表示を行う電気光学装置に適用可能である。すなわち、本発明は、上述した液晶装置と類似の構成を有するすべての電気光学装置に適用可能である。
【0131】
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置を携帯型電子機器に適用する場合について説明する。この場合、電子機器は、図21に示されるように、主に、表示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1004、液晶パネル100(102、104)、クロック発生回路1008並びに電源回路1010を備えて構成される。このうち、表示情報出力源1000は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリや、光ディスク装置などのストレージユニット、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック発生回路1008からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの表示情報を表示情報処理回路1002に出力するものである。また、表示情報処理回路1002は、図1における制御回路400(図16における制御回路404)を含む上位構成であり、さらに、シリアル−パラレル変換回路や、増幅・極性反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種処理回路などを含んで、クロック信号に基づいて入力された表示情報からデジタル信号を順次生成し、クロック信号CLKなどのタイミング信号や制御信号とともに駆動回路1004に出力する。さらに、駆動回路1004は、上述したデータ線駆動回路250(252、254)や、走査線駆動回路350(352、354)、制御回路400(404)などに相当し、さらに、製造過程において検査に用いる検査回路などを含んだものである。電源回路1010は、各回路に所定の電源を供給するものであり、ここでは、上述した駆動電圧形成回路500(502、504)も含む概念のものである。
【0132】
<携帯電話>
次に、上述した液晶装置を携帯電話に適用した例について説明する。図22は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口1304、送話口1306とともに、液晶パネル100(102、104)を備えるものである。この液晶パネル100では、着信時または発信時には全領域を表示領域とする全画面表示が階調表示モードまたは2値表示モードで行われる一方、待ち受け時には電界強度や、番号、文字など必要な情報を表示画面中の最小限の領域で2値表示とし、残りの領域を非表示とする部分表示が行われることとなる。このような全画面表示モードと部分表示モードの制御は、上記した各実施形態にて説明した構成に基づいて行われる。これにより、待ち受け時において液晶装置で消費される電力が抑えられるので、待ち受け可能時間の長期化を図ることが可能となる。
【0133】
なお、本実施形態に係る液晶装置を適用する電子機器としては、階調表示を行う一方、低消費電力が強く求められる機器、例えば、上述した携帯電話のほか、ページャ、時計、PDA(個人向け情報端末)などが好適である。ただし、この他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などにも適用可能である。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、特に、2値表示モードや、部分表示などの場合には、低周波発振回路のみを発振させて、高周波発振回路の発振を停止させるので、さらなる低消費電力化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 同液晶装置における制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】 同制御回路における表示モード遷移時の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 同液晶装置における走査線駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図5】 同液晶装置における走査線駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】 同液晶装置における部分表示を説明するための平面図である。
【図7】 部分表示の場合において、走査信号の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図8】 部分表示の場合において、走査信号の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図9】 同液晶装置におけるデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図10】 同データ駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 同データ駆動回路の動作を説明するための詳細なタイミングチャートである。
【図12】 同液晶装置における画素への印加電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図13】 本発明の第2実施形態に係る液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】 同液晶装置における画素への印加電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図15】 本発明の第2実施形態に係る液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図16】 同液晶装置における制御回路の構成を示すブロック図である。
【図17】 同液晶装置の走査線駆動回路による走査信号の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図18】 同液晶装置におけるデータ電圧生成回路の構成を示すブロック図である。
【図19】 同液晶装置において、階調表示モードの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図20】 同液晶装置において、2値表示モードの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図21】 第1〜第3実施形態に係る液晶装置を適用した電子機器の概略構成を示すブロック図である。
【図22】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
100、102、104……液晶パネル
116……画素
118……液晶層
120……TFT
212……データ線
220……TFD
250……データ線駆動回路
312……走査線
350……走査線駆動回路
400、404……制御回路
500、502、504……駆動電圧形成回路
2504……表示データRAM
4002……低周波発振回路
4004……高周波発振回路
4008……階調制御信号生成回路
4012a、4012b……制御信号生成回路

Claims (13)

  1. 高周波クロック信号を発振する高周波発振回路と、前記高周波クロック信号よりも低周波数である第1の低周波クロック信号を発振する低周波発振回路とを備えるとともに、複数の走査線と複数のデータ線との各交差に対応して設けられた画素を駆動する電気光学装置の駆動方法であって、
    所定の第1の場合には、前記低周波発振回路による発振を停止させ、前記高周波クロック信号を分周して生成した第2の低周波クロック信号に基づいて水平走査期間を規定する信号を生成するとともに、選択した走査線との交差に対応して設けられた画素へのデータ信号を、当該画素の階調に対応するように、前記高周波クロック信号に基づいて生成して、当該画素に対応するデータ線を介して供給する一方、
    前記第1の場合とは異なる第2の場合には、前記高周波発振回路による発振を停止させ、前記第1の低周波クロック信号に基づいて水平走査期間を規定する信号を生成するとともに、当該画素へのデータ信号を、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応するように、前記第1の低周波クロック信号に基づいて生成して、当該画素に対応するデータ線を介して供給する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 前記第1の場合とは、前記画素において、階調表示を行う場合であり、
    前記第2の場合とは、前記画素において、オン表示またはオフ表示のいずれかとする2値表示を行う場合である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  3. 前記階調表示を行う場合には、前記高周波クロック信号から、前記階調表示を行うための階調制御信号を生成し、この階調制御信号にしたがって前記データ信号を生成する一方、
    前記2値表示を行う場合には、前記階調制御信号の生成を停止させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置の駆動方法。
  4. 前記階調表示から前記2値表示に移行する際には、前記低周波発振回路による発振を開始させた後、所定の期間が経過したならば、前記高周波発振回路による発振を停止させる一方、
    前記2値表示から前記階調表示に移行する際には、前記高周波発振回路による発振を開始させた後、所定の期間が経過したならば、前記低周波発振回路による発振を停止させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置の駆動方法。
  5. 一部の画素のみを表示領域とするときには、当該表示領域に属する画素において、強制的に前記2値表示を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置の駆動方法。
  6. 複数の走査線と複数のデータ線との各交差に対応して画素が設けられた電気光学装置であって、
    高周波クロック信号を発振する高周波発振回路と、
    前記高周波クロック信号よりも低周波数である第1の低周波クロック信号を発振する低周波発振回路と、
    所定の第1の場合には、前記低周波発振回路による発振の停止を指示する一方、前記第1の場合とは異なる第2の場合には、前記高周波発振回路による発振の停止を指示する指示回路と、
    走査信号について、
    前記第1の場合に、前記高周波クロック信号を分周して生成した第2の低周波クロック信号に基づいて生成する一方、
    前記第2の場合に、前記第1の低周波クロック信号に基づいて生成して、
    それぞれ、前記走査線に順次供給する走査線駆動回路と、
    前記走査信号の供給によって選択された走査線であって、当該走査線との交差に対応して設けられた画素へのデータ信号について、
    前記第1の場合には、当該画素の階調に対応するように、前記高周波クロック信号に基づいて生成する一方、
    前記第2の場合には、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応するように、前記第1の低周波クロック信号に基づいて生成して、それぞれ、当該画素に対応するデータ線を介して供給するデータ線駆動回路と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  7. 前記第1の場合とは、前記画素において、階調表示を行う場合であり、
    前記第2の場合とは、前記画素において、オン表示またはオフ表示のいずれかとする2値表示を行う場合である
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 前記高周波クロック信号から、前記階調表示を行うための階調制御信号を生成する階調制御信号生成回路を備え、
    前記階調表示を行う場合、前記データ線駆動回路は、前記階調制御信号にしたがって前記データ信号を生成する一方、
    前記2値表示を行う場合、前記指示回路は、前記高周波発振回路による発振の停止とともに、前記階調制御信号生成回路による前記階調制御信号の生成の停止を指示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  9. 前記指示回路は、
    前記階調表示から前記2値表示に移行する際には、前記低周波発振回路による発振の開始を指示した後、所定の期間が経過したならば、前記高周波発振回路による発振の停止を指示する一方、
    前記2値表示から前記階調表示に移行する際には、前記高周波発振回路による発振の開始を指示した後、所定の期間が経過したならば、前記低周波発振回路による発振の停止を指示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  10. 一部の画素のみを表示領域とするとき、当該表示領域に属する画素を強制的に前記2値表示とする
    ことを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  11. 前記データ線駆動回路は、
    前記画素に対応する領域を有するメモリを備え、
    走査期間において、 前記表示領域を走査する期間には、これに対応して前記メモリから表示データを読み出すとともに、当該表示データに基づいて、オン表示またはオフ表示のいずれかに対応するデータ信号を生成する一方、
    前記表示領域を走査しない期間には、これに対応して前記メモリからの読み出しを停止する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電気光学装置。
  12. 前記画素は、スイッチング素子により駆動される
    ことを特徴とする請求項6乃至11いずれかに記載の電気光学装置。
  13. 請求項6乃至12のいずれかに記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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