JP3985304B2 - プリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種機器に利用されるプリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリント配線板は次のようにして製造されていた。まず、プレス基台の上にプリプレグを含む積層材を配置し、次に上側熱盤で加圧すると同時にプレス基台及び上側熱盤を均一に加熱することにより積層材を積層結合してプリント配線板を得るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにして製造されたプリント配線板では、前記加熱中にプリプレグの周辺部からの熱輻射による温度低下がどうしても発生してしまうので、積層材の温度均一性が保てず高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を製造することが困難であるという問題点を有していた。
【0004】
本発明は前記課題を解決するものであり、高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を安易に生産できるプリント配線板の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、プリプレグの温度を全面にわたって均一に保ちながら、導電箔または内層基板との加圧加熱による積層結合を行うプリント配線板の製造方法に関するものである。
【0006】
この方法とすることにより、高精度の形状、寸法、さらには高多層のプリント配線板を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、プリプレグの温度を全面にわたって均一に保ちながら、導電箔または内層基板との加圧加熱による積層結合を行うものであり、高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能であるという作用を有する。
【0008】
また本発明は、均一に加熱されたプレス基台の上に配置されたプリプレグを含む積層材の周囲にプリプレグの周辺部からの熱輻射による温度低下を防止する熱輻射防止材を配置した状態で均一に加熱された上側熱盤で加圧加熱して積層体を積層結合するものであり、高精度の形状、寸法さらには高多層のプリント配線板を得ることができるという作用を有する。
【0009】
また本発明は、ヒーターを備えた熱輻射防止材を用いたものであり、高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能である上に、熱輻射防止材の温度制御が可能であることから積層時間の短縮が可能である。
【0010】
また本発明は、熱輻射防止材をプレス基台と一体化させたものであり、高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能である上に、熱輻射防止材を置く工程を省略することが可能である。
【0011】
また本発明は、熱輻射防止材を上側熱盤と一体化させたものであり、高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能である上に、熱輻射防止材を置く工程が省略でき、さらには同一プレス内の上下方向の積み重ねによる多数段積層にも対応が可能である。
【0012】
また本発明は、熱輻射防止材を積層体と同一材料で用いたものであり、熱伝導率の差による温度差を極力少なくすることができることから、高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能である。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図1から図6を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は一実施の形態における積層材のプレス工程を示す斜視図である。図1において積層材1は高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能であるという作用を有するもので、導電箔3とプリプレグ2と導電箔3からなり、プリプレグ2を2枚の導電箔3で挟み込むように構成されている。この積層材1と積層材1の周辺に熱輻射防止材4がプレス基台5の上に置かれ、プレス基台5と上側熱盤6の間で挟み込むように構成されている。
【0014】
(実施の形態2)
図2は実施の形態2の積層材のプレス工程を示す斜視図である。図2において積層材1は高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能であるという作用を有するもので、導電箔3とプリプレグ2と内層材7とプリブレグ2と導電箔3からなり、内層材7の外側を2枚のプリプレグ2で挟み込むようにし、さらにその外側を2枚の導電箔3で挟み込むように構成されている。この積層材1の周辺に熱輻射防止材4がプレス基台5の上に置かれ、プレス基台5と上側熱盤6の間で挟み込むように構成されている。
【0015】
(実施の形態3)
図3は実施の形態3の積層材のプレス工程を示す斜視図である。図3において積層材1は高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能であるという作用を有するもので、導電箔3とプリプレグ2と内層材7とプリプレグ2と導電箔3からなり、内層材7の外側を2枚のプリプレグ2で挟み込むようにし、さらにその外側を2枚の導電箔3で挟み込むように構成されている。この積層材1の周辺にヒーターを用いた熱輻射防止材8がプレス基台5の上に置かれ、プレス基台5と上側熱盤6の間で挟み込むように構成されている。
【0016】
(実施の形態4)
図4は実施の形態4の積層材のプレス工程を示す斜視図である。図4において積層材1は高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能であるという作用を有するもので、導電箔3とプリプレグ2と内層材7とプリプレグ2と導電箔3からなり、内層材7の外側を2枚のプリプレグ2で挟み込むようにし、さらにその外側を2枚の導電箔3で挟み込むように構成されている。この積層材1を熱輻射防止材9aと一体化されたプレス基台9の上に設置し、熱輻射防止材9aと一体化されたプレス基台9と上側熱盤6を用いて積層材1が均一に加圧加熱されるように構成されている。
【0017】
(実施の形態5)
図5は実施の形態5の積層材のプレス工程を示す斜視図である。図5において積層材1は高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能であるという作用を有するもので、導電箔3とプリプレグ2と内層材7とプリプレグ2と導電箔3からなり、内層材7の外側を2枚のプリプレグ2で挟み込むようにし、さらにその外側を2枚の導電箔3で挟み込むように構成されている。この積層材1をプレス基台5の上に設置し、プレス基台5と熱輻射防止材10aと一体化された上側熱盤10を用いて積層材1が均一に加圧加熱されるように構成されている。
【0018】
(実施の形態6)
図6は実施の形態6の積層材のプレス工程を示す斜視図である。図6において積層材1は高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板を作成可能であるという作用を有するもので、導電箔3とプリプレグ2と内層材7とプリプレグ2と導電箔3からなり、内層材7の外側を2枚のプリプレグ2で挟み込むようにし、さらにその外側を2枚の導電箔3で挟み込むように構成されている。この積層材1の周辺に積層材1と同じ材料を用いた熱輻射防止材11がプレス基台5の上に設置され、プレス基台5と上側熱盤6を均一に加圧することにより積層材1が均一に加圧されるように構成され、同時にプレス基台5と上側熱盤6を均一に加熱することにより積層材1と積層材1と同じ材料を用いた熱輻射防止材11が加熱され、積層材1の熱輻射損失が積層材1と同じ材料を用いた熱輻射防止材11により相殺されるため、積層材1が均一に加熱されるように構成されている。
【0019】
なお、以上の説明では、図1では積層材を両面基板もしくは多層基板の内層材で構成した例で、図2から図6については積層材を多層基板で構成した例で説明したが、積層材を両面基板や多層基板、多層基板の内層材で構成したものについてすべて同様に実施可能である。また、以上の説明では、プリント基板1枚を作成するように構成した例で説明したが、プレス基台の同一平面上や図7に示すごとく上下方向にプリント基板を複数枚同時に作成できるように中間板12、剛性板13、クッション材14、キャリアプレート15を利用して構成したものについてすべて同様に実施可能である。
【0020】
次に、本発明の具体例を説明する。図7において積層材1は導電箔3としての重量換算で厚さ18μmの銅箔とプリプレグ2としての厚さ約120μmのアラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグからなり、プリプレグ2を2枚の導電箔3で挟み込むように構成されている。この積層材1と積層材1の周辺に熱輻射防止材4としての厚さ約100μmのアラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグをあらかじめ硬化させた熱輻射防止材が2枚の厚さ約1mmのステンレスの中間板12で挟み込むように構成されている。この構成を1段として、上下方向に10段積み重ね、2枚の剛性板13としての厚さ約3mmのステンレス板と2枚の厚さ約2mmのゴムからなるクッション材14で挟み込むように構成し、運搬を簡便にするために厚さ約3mmの皿状に加工したステンレス製のキャリアプレート15の上に置き、これをプレス基台5の上に設置し、プレス基台5と上側熱盤6で挟み込むようにして加圧加熱を行った。さらに、従来例として上記と同様の構成で熱輻射防止材4を用いないものについても同様に加圧加熱を行った。
【0021】
【表1】
【0022】
(表1)にそれぞれの基材温度推移を示した。実験条件は2mmHg以下の真空状態にして温度200℃、10℃/min、圧力50kg/cm2で加圧加熱を行い、温度測定はφ100μmのアルメル−クロメル線を用いた。従来例については最終的にはほぼ所定の温度近くまで温度上昇するものの、熱輻射防止材4を用いたものに比べて昇温中に3倍近く温度差がでていることがわかる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、プリプレグの温度を全面にわたって均一に保ちながら、導電箔または内層基板との加圧加熱による積層結合を行うので、高精度の形状・寸法さらには高多層のプリント配線板の製造方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント配線板の製造方法の一実施の形態における積層材のプレス工程を示す斜視図
【図2】同他の実施の形態の積層材のプレス工程を示す斜視図
【図3】同他の実施の形態の積層材のプレス工程を示す斜視図
【図4】同他の実施の形態の積層材のプレス工程を示す斜視図
【図5】同他の実施の形態の積層材のプレス工程を示す斜視図
【図6】同他の実施の形態の積層材のプレス工程を示す斜視図
【図7】同他の実施の形態の積層材のプレス工程を示す断面図
【符号の説明】
1 積層材
2 プリプレグ
3 導電箔
4 熱輻射防止材
5 プレス基台
6 上側熱盤
7 内層材
8 ヒーターを用いた熱輻射防止材
9 熱輻射防止材と一体化されたプレス基台
10 熱輻射防止材と一体化された上側熱盤
11 積層材と同じ材料を用いた熱輻射防止材
12 中間板
13 剛性板
14 クッション材
15 キャリアプレート
Claims (2)
- 均一に加熱されたプレス基台の上にプリプレグおよび導電箔または内層材で構成された積層体を配置し、さらに前記積層体の周囲に前記プリプレグの周辺部からの熱輻射による温度低下を防止する熱輻射防止材を配置し、前記積層体を均一に加熱された上側熱盤で加圧加熱して積層結合する構成を備え、前記熱輻射防止材はヒーターを備えていることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
- 均一に加熱されたプレス基台の上にプリプレグおよび導電箔または内層材で構成された積層体を配置し、さらに前記積層体の周囲に前記プリプレグの周辺部からの熱輻射による温度低下を防止する熱輻射防止材を配置し、前記積層体を均一に加熱された上側熱盤で加圧加熱して積層結合する構成を備え、前記熱輻射防止材は前記積層体と同一材料で構成されていることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
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JP25633497A JP3985304B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | プリント配線板の製造方法 |
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JPH1197853A JPH1197853A (ja) | 1999-04-09 |
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1997
- 1997-09-22 JP JP25633497A patent/JP3985304B2/ja not_active Expired - Fee Related
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