JP3982654B2 - 合成樹脂製補強パネルおよびこの合成樹脂製補強パネルを用いた合成樹脂製壜体 - Google Patents

合成樹脂製補強パネルおよびこの合成樹脂製補強パネルを用いた合成樹脂製壜体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロー成形により形成された合成樹脂製補強パネルおよびこの合成樹脂製補強パネルを用いた合成樹脂製壜体の技術分野に属し、特に、強度を増大させながら、しかも柔軟性を有するようにした合成樹脂製補強パネル、および例えばホットフィルやコールドフィルの液体充填等、幅広い用途に対応可能な耐減圧、耐膨出圧、および耐保持圧等を有する合成樹脂製壜体の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ポリエチレンテレフタレートにより代表される飽和ポリエステル樹脂等を用いて二軸延伸ブロー成形により成形される合成樹脂製壜体は、ジュースやミネラルウォーター等の各種飲料水、調味料、酒類、その他の食品用の収納壜等に広く用いられている。
【0003】
ところで、このような合成樹脂製壜体は、充填される内容物の重量により合成樹脂製壜体の胴部が加圧されたり、あるいは内容物が充填された合成樹脂製壜体を搬送するとき等に外力が加えられたりして、弾性変形してしまうことがある。また、高温の液体を充填するホットフィルにおいては、高温の液体を合成樹脂製壜体に充填して栓をした状態にしておくと、合成樹脂製壜体内の充填物が冷却されて合成樹脂製壜体の内圧が低下して、大気圧により合成樹脂製壜体の胴部が押圧されたり、低温の液体等を合成樹脂製壜体に充填するというコールドフィルにおいては、低温の液体を合成樹脂製壜体に充填して栓をした状態にしておくと、合成樹脂製壜体内の充填物が暖められて合成樹脂製壜体の内圧が上昇して、合成樹脂製壜体の胴部が加圧されたりして、同様に合成樹脂製壜体の胴部が弾性変形してしまう。
【0004】
そこで、従来、例えば特開平6ー127543号公報に開示されているように、合成樹脂製壜体の周方向に延びる凹溝からなる数条の横方向リブを壜体胴部の上部に設けるとともに、凹凸部からなる補強パネルを壜体胴部の下部に設け、更に胴部の上、下部の間に周方向に延びる横方向リブを設けて胴部の強度を増大して前述のような合成樹脂製壜体の胴部の弾性変形を抑制するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の公報に開示されている合成樹脂製壜体は、補強リブや補強パネルにより、合成樹脂製壜体の強度は向上するが、その反面柔軟性があまりないため、これらの補強リブや補強パネルが、側面方向に加えられる外力、ホットフィルにおける合成樹脂製壜体内の減圧、コールドフィルにおける合成樹脂製壜体内の加圧、あるいは合成樹脂製壜体内の充填物の自重による加圧等に基づくある一定以上の押し圧に対して潰れて復元しない変形をして元に復元しなくなる場合がある。また、一般に合成樹脂製壜体を保持する場合、矩形状の合成樹脂製壜体の長辺側の比較的広い平面部を保持するようになるが、この比較的広い平面部の中央部に保持圧が加えられるようになるため、この平面部の中央部に形成されている補強リブ等が潰れて、同様に復元しない場合がある。
【0006】
このように合成樹脂製壜体が潰れて復元しない変形を起こしてしまうと、合成樹脂製壜体の強度が低下してしまうばかりでなく、合成樹脂製壜体の外観が損なわれて、商品価値が著しく低下してしまう。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、強度を増大させながら、しかも補強リブや補強パネル等の潰れ変形を防止することのできる合成樹脂製壜体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、請求項1の発明の合成樹脂製補強パネルは、横方向に延びる横方向リブが形成されているとともに、この横方向リブが、上下の傾斜側面部とこれらの傾斜側面部の間に位置する底部とからなる、断面が胴部の外面から深くなるにしたがって狭くなる台形状に形成されており、更に前記横方向リブの一部に、前記底部の幅が前記横方向リブの他部における底部の幅より広くかつ横方向に延びる拡幅部からなる補強リブ部が形成されているとともに、この補強リブ部の拡幅部がその周方向両端から中央に向かって徐々に広くなって中央で最大となるように設定されていることを特徴としている。
【0009】
また請求項2の発明は、前記補強リブ部の拡幅部が、円形状、楕円形、長円形状、あるいは菱形形状に形成されていることを特徴としている。
【0010】
更に請求項3の発明は、口部と、この口部に連続する肩部と、この肩部に連続する胴部と、この胴部に連続する底部とからなり、これらの各部が合成樹脂によって一体に成形された合成樹脂製壜体において、請求項1または2記載の合成樹脂製補強パネルが前記胴部の上部と下部との間に、横方向に延びる横方向リブが周方向に延びるようにして用いられていることを特徴としている。
【0011】
【作用】
このように構成された本発明の合成樹脂製補強パネルにおいては、横方向に延びる断面台形状の横方向リブに、この横方向リブの一部における底部の幅が横方向リブの他部における底部の幅より広くかつ周方向に延びる拡幅部からなる補強リブ部が形成され、かつこの補強リブ部の拡幅部がその周方向両端から中央に向かって徐々に広くなって中央で最大となるように設定されることにより、合成樹脂製補強パネルのこの横方向リブに加えられる垂直な力が分散し集中しなくなるとともに、合成樹脂製補強パネルは補強リブ部の形成部において柔軟性を有するようになる。これにより、合成樹脂製補強パネルの横方向リブ形成部に加えられる力が緩和されかつ胴部が柔軟になるので、このような力が加えられて合成樹脂製補強パネルが変形しても、力が除去されると、合成樹脂製補強パネルは元に復元するようになる。したがって、このような力による合成樹脂製補強パネルの潰れ変形が防止される。
【0012】
本発明の合成樹脂製壜体においては、胴部の上部と下部との間に、このような合成樹脂製補強パネルが用いられることにより、胴部のこの横方向リブに加えられる垂直な力が分散し集中しなくなるとともに、補強リブ部の形成部において胴部は柔軟性を有するようになる。これにより、例えば合成樹脂製壜体を保持する際等に胴部の横方向リブ形成部に加えられる保持圧等による力が緩和されかつ胴部が柔軟になるので、このような力が加えられて胴部の中央部が変形しても、力が除去されると胴部の中央部は元に復元するようになる。したがって、このような力による胴部の中央部の潰れ変形が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明にかかる合成樹脂製壜体の実施の形態の一例を示す正面図、図2はこの例の左側面図、図3は平面図である。
【0015】
図1ないし図2に示すように、この例の合成樹脂製壜体1は、口部2と、この口部2から連続する肩部3と、この肩部3から連続する胴部4と、この胴部4から横方向リブ5を介して連続する底部6とからなり、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックを用いてブロー成形によりこれらの部分が一体に形成されている。なお、横方向リブ5は必ずしも必要ではなく、省略して胴部4と底部5とを1つの部分として形成することもできるが、充填物の自重による加圧等の押圧力に対抗する強度を確保するために、設けられることが望ましい。
【0016】
口部2は従来の合成樹脂製壜体1と同様に円筒状に形成されており、その外周面には、口部2の開口端を閉じるキャップ(不図示)が螺合する雄ねじ7が形成されている。肩部3は全体として逆漏斗状に形成されており、上部8と下部9とからなっている。図1ないし図3に示すように上部8は正12角形の截頭角錐台状に形成されているとともに、下部9は、後述する4角部が大きく面取りされた矩形状に形成された胴部4の上部8における各角部とこの肩部3の上部8の正12角形の角部とを結んだ線に沿って折曲した形状とされている。
【0017】
更に胴部4は、上部10と、下部11と、これら上部10と下部11との間で胴部4のほぼ中央に形成された周方向に延びる横方向リブ12とからなっている。図3に示すように、上部10および下部11は、それらの外形の横断面が4角部を比較的大きく面取りされた矩形状に形成されており、その場合上部10の外形寸法が下部11の外形寸法よりほんのわずか小さく設定されている。なお、図示しないが横方向リブ12の外形も、上部10および下部11と同様に4角部を比較的大きく面取りされた矩形状に形成されている。また、胴部4の4角部は必ずしも面取りされる必要はなく、所定曲率半径の湾曲部(R部)とされていてもよい。
【0018】
上部10には、この上部10の正面および背面から左右側面にかけて、それぞれ周方向に延びるV字状凹溝からなる、4条の横方向リブ13,14,15,16が、図1および図2において上下方向に所定間隔を置いて形成されている。
【0019】
これらの横方向リブ13,14,15,16はそれぞれ周方向に延びてはいるが、上部10の全周にわたっては形成されていなく、図2に示すように矩形状の上部10の短辺側である左側面の中央部分には形成されていない。すなわち、横方向リブ13,14,15,16は、それぞれ上部10の左側面中央部でリブのない不連続部からなる潰れ防止リブ部17,18,19,20が形成されている。これらの潰れ防止リブ部17,18,19,20は、図2に示す上部10の左側面に形成されているだけではなく、図示しないがこの左側面と対向する上部10の右側面にも形成されている。
【0020】
このように、合成樹脂製壜体1の短辺側である左右側面に横方向リブ13,14,15,16の潰れ防止リブ部17,18,19,20を設けることにより、横方向リブ13,14,15,16により上部10の全体の強度を大きくしても、合成樹脂製壜体1の左右側面は柔軟性を有するようになる。したがって、合成樹脂製壜体1の上部10の左右側面に押し圧が加えられても、合成樹脂製壜体1の左右側面は簡単には潰れなくなる。
【0021】
また、図1に示すように上部10の長辺側の正面の中央部には、上下方向に長軸となる楕円状の凹部からなる第1補強パネル21が横方向リブ13,14,15,16の形成領域の一部を含むように形成されており、これにより、第1補強パネル21は横方向リブ13,14,15,16に連続するようになっている。この第1補強パネル21は、図示しないが上部10の正面と対向する背面の中央部にも同様に形成されている。
【0022】
図4に示すように、この第1補強パネル21は、その周縁から中央部にいくにしたがって徐々にかつ連続的に凹んでおり、中央部で最も凹んだ状態に設定されている。そして、第1補強パネル21の深さは、4カ所の横方向リブ13,14,15,16のうち、最上および最下位置にある横方向リブ13,16の形成位置では、これらの横方向リブ13,16の凹溝の深さの方が第1補強パネル21の深さより深くなっており、したがって図1に示すように、横方向リブ13,16はこの第1補強パネル21の形成領域でも連続して形成されている。また、4カ所の横方向リブ13,14,15,16のうち、上から第2および第3番目の位置にある横方向リブ14,15の形成位置では、第1補強パネル21の深さの方がこれらの横方向リブ14,15の凹溝の深さより深くなっている。したがって、図1に示すように第1補強パネル21の縁から中央に向かって横方向リブ14,15の凹溝の深さが第1補強パネル21の深さより深い間は、横方向リブ14,15の深さが前述の横方向リブ13,16よりは急にかつ連続して浅くなり、第1補強パネル21の深さが横方向リブ14,15の凹溝の深さより深い領域になると、横方向リブ14,15は完全に消滅している。しかし、第1補強パネル21の形成領域では、この第1補強パネル21によって、補強リブが横方向リブ14,15に連続して形成されている。
【0023】
このように周縁から中央に向かって徐々に深くなるとともに横方向リブ13,14,15,16に連続する第1補強パネル21を設けることにより、合成樹脂製壜体1を保持する際、あるいは合成樹脂製壜体1の搬送の際に、合成樹脂製壜体1のこの補強パネル設置面に垂直力が加えられたとき、この垂直力が第1補強パネル21によって分散されるので、垂直力による合成樹脂製壜体1の変形が防止されるようにしている。
【0024】
この第1補強パネル21の上方には、周方向に延びる補強リブ22が形成されている。この補強リブ22は合成樹脂製壜体1の背面にも形成されており、この横方向リブ22により、第1補強パネル21の上方の平面部が補強され、この部分が変形し難くしてる。
【0025】
更に図1および図2に示すように、胴部4の下部11における正面および左側面には、それぞれ第2および第3補強パネル23,24が形成されている。なお図示しないが、下部11における背面および右側面にも、それぞれこれらの第2および第3補強パネル23,24が形成されている。第2補強パネル23は、下部11の外面から凹んでいるとともに、全体として角部が丸くされた矩形状に形成されている。この第2補強パネル23は、上部側凹凸条部25と、下部側凹凸条部26と、これら上下側凹凸条部25,26の間に形成された周方向に延びる凹部27とからなっている。上部側凹凸条部25は、上下方向に延びるとともに周方向に繰り返して配置された所定本数の凹凸条を備えている。
【0026】
下部側凹凸条部26は、上部側凹凸条部25と上下方向に対称の形成され、それらの凹凸が上部側凹凸条部25の凹凸条と同数でかつ上下方向に整列されて形成される点が異なるだけで、その他は上部側凹凸条部25とまったく同じに形成されているので、その説明は省略する。凹部27は、深くなるにしたがって断面が小さくなる断面四角形の截頭角錐台状の凹部として形成されているとともに、第2補強パネル23のなかで最も深く形成されている。
【0027】
また、合成樹脂製壜体1の左右側面に形成されている第3補強パネル24は、図2に示すように前述の第2補強パネル23の場合と同様に、上部28と、下部29と、横方向リブ30とからなっているとともに、第2補強パネル23に対して周方向の長さが短いととも凹凸条の条数が少ないだけで、その他はまったく同じに形成されているので、その説明は省略する。
【0028】
このように第2および第3補強パネル23,24を設けることにより、上部側凹凸条部25と下部側凹凸条部26との間に1つの凹部27が形成されるので、胴部4の下部11は合成樹脂製壜体1内の減圧および加圧に対して柔軟性を有するようになる。これにより、胴部4の下部11が上部側凹凸条部25と下部側凹凸条部26とによって補強されてぺこぺこした状態が防止され、しかも凹部27により下部11は合成樹脂製壜体1内の減圧および加圧に対して柔軟性を有するようになって潰れ難くなり、ある一定以上の押し圧による下部11の潰れを、従来の合成樹脂製壜体に比べてより確実に防止できるようにしている。更にこの凹部27は横方向リブとしても機能して下部11の強度を向上させている。
【0029】
また、胴部4の下部11においては、合成樹脂製壜体1の収納物の自重による圧力が高くなっているが、この圧力による押し圧が合成樹脂製壜体1の内部から外部に向かって加えられても、これらの第2および第3補強パネル23,24により、従来の合成樹脂製壜体の場合のような下部11の膨れの変形を防止することができるようにしている。
【0030】
更に、下部11の正面および左側面には、それぞれ周方向に延びる補強リブ31,32が形成されている。これらの補強リブ31,32は、図示しないがそれぞれ合成樹脂製壜体1の背面および右側面にも形成されており、これらの補強リブ31,32により、第2および第2補強パネル23,24と横方向リブ12との間の部分が補強され、この部分が変形し難くしている。
【0031】
更に、横方向リブ12は、図1および図2に示すように上部10側斜面側壁12aと、下部11側斜面側壁12bと、これらの両斜面側壁側壁12a,12bとの間の底部12cとからなるとともに、断面が台形状の凹部に形成されており、合成樹脂製壜体1の全周に形成されている。この横方向リブ12の凹部の底部12cには、合成樹脂製壜体1の正面および左側面の各中央部分に、それぞれその幅がその他の部分の一定幅πより拡大した拡幅部からなる潰れ防止リブ部33,34が形成されている。図5(a)から明らかなように、この潰れ防止リブ部33はその中央で左右対称の菱形形状に形成されていて、その幅が潰れ防止リブ部33の左右端から中央に向かって徐々に広くなって中央で最大幅ρとなるように設定されている。
【0032】
そして、壜体の胴部肉厚が0.10〜0.4mmの容器に対し、横方向リブ12の底部12cの通常部分の幅πは、前述の上部10及び下部11の各寸法に対して、2mm〜10mm程度がよく、望ましくは3mm〜7mmがよい。また、横方向リブ12の底部12cの潰れ防止リブ部33の最大幅ρは、通常部分の幅πの1.2〜3倍程度がよく、望ましくは1.5〜2倍がよい。更に、潰れ防止リブ部33の拡大角度θ′は、2゜〜90゜倍程度がよく、望ましくは5゜〜50゜がよい。一般的に、PETボトルは容器の大きさにかかわらず、肉厚が0.10〜0.4mmであり、テストの結果、これらの数値が適当であることがわかった。そのため、前述の数値は相対値ではなく絶対値として表している。
【0033】
この潰れ防止リブ部33の形成領域では、上部10側斜面側壁12aおよび下部11側斜面側壁12bは、潰れ防止リブ部33の端から中央に向かってその傾斜が緩斜面から急斜面に連続的に変化している。また、合成樹脂製壜体1の左側面に形成された潰れ防止リブ部34も潰れ防止リブ部33とまったく同じ形状に形成されているので、その説明は省略する。更に、これらの潰れ防止リブ部33,34は、それぞれ合成樹脂製壜体1の横方向リブ12の背面および右側面にも形成されている。なお、潰れ防止リブ部33,34は各面に複数個設けることもできる。また、合成樹脂製壜体1の横方向リブ12の左右側面に形成した潰れ防止リブ部34は、合成樹脂製壜体1を保持する際、その保持力によって横方向リブ12が潰れ変形起こすおそれがない場合には、省略することもできる。更に、潰れ防止リブ部33,34の形状は菱形以外に、例えば図6(a)に示すような楕円形状や同図(b)に示すような長円形状に形成することもできる。
【0034】
このように横方向リブ12の底部12cに潰れ防止リブ部33,34を設けることにより、合成樹脂製壜体1の保持圧(押し圧)に対して柔軟性を有するようになる。これにより、合成樹脂製壜体1を保持する際、合成樹脂製壜体1の中央部分がその保持圧に対して柔軟性を発揮して潰れ難くなり、最も変形し易い胴部4の中央部分の潰れを、従来の合成樹脂製壜体に比べてより確実に防止できるようになる。
【0035】
実際に、ポリエチレンテレフタレートを用い、厚みを0.1〜0.4mm、高さを305mm、胴部4の上部10の全周を373mmおよび高さを70mm、胴部4の下部11の全周を385mmおよび高さを99mm、4条の横方向リブ13,14,15,16の幅αを7mmおよび深さβを2.5mm、および潰れ防止リブ部17,18,19,20の長さγを10mm、第1補強パネル21の上下方向の最大長さεを62.0mm、第1補強パネル21の周方向の最大長さζを40.0mm、周方向の補強リブ22の周方向長さ30.0mmおよび幅5.0mm、補強リブ22の深さ2.5mm、周方向の補強リブ31の周方向長さ60.0mmおよび幅5.0mm、補強リブ31の深さ2.5mm、周方向の補強リブ32の周方向長さ35.0mmおよび幅5.0mm、補強リブ31の深さ2.5mm、胴部4の上部10と下部11との間の横方向リブ12の幅を15.5mm、合成樹脂製壜体1の左右側面における横方向リブ12の上部10の外面からの深さ3.5mmおよび合成樹脂製壜体1の正面と背面における横方向リブ12の上部10の外面からの深さ2.5mm、横方向リブ12の底部12cの通常部分の幅πを5.00mmおよび底部12cの全周を349mm、潰れ防止リブ部33の最大幅ρを9.00mmおよび拡幅部の周方向の長さを40.00mm、潰れ防止リブ部34の最大幅ρを9.00mmおよび拡幅部の周方向の長さを30.00mm、第2補強パネル23の周方向の長さ50.00mmおよび上下方向の長さ77.00mm、上部側凹凸条部25および下部側凹凸条部26の周方向の長さ42.00mmおよび上下方向の長さを34.00mm、凹凸条部25,26の1つの凹凸条の幅λを6.00mm、凹部27の幅9.00mmおよび周方向長さ50.00mm、第3補強パネル24の周方向の長さ30.00mmおよび上下方向の長さ77.00mm、上部側凹凸条部28および下部側凹凸条部29の周方向の長さ24.00mmおよび上下方向の長さ34.00mm、凹凸条部28,29の1つの凹凸条の幅λ6.00mm、凹部30の幅9.00mmおよび周方向長さ30.00mm、横方向リブ5の幅7.00mm、口部2および肩部3の上下方向の長さ80.00mm、および底部の上下方向の長さ33.5mmからなる図1ないし図3に示す形状の本発明の合成樹脂壜体1と、潰れ防止リブ部33,34がなく、その他は潰れ防止リブ部33,34のある本発明の合成樹脂壜体1とまったく同じに形成した合成樹脂製壜体1とをそれぞれ作製し、これらの合成樹脂壜体1を用いてφ10mmの円盤を潰れ防止リブ部33,34およびこの潰れ防止リブ部に対応する部分に押し当てることにより、第3の押圧試験をした結果、表1に示す結果が得られた。
【0036】
【表1】
Figure 0003982654
【0037】
表1から明らかなように、合成樹脂製壜体1の潰れが発生した押し圧は、潰れ防止リブ部33,34のある合成樹脂製壜体1が3.5Kg・fであるとともに潰れ防止リブ部33,34のない合成樹脂製壜体1が2.5Kg・fであり、潰れが発生する押し圧は、潰れ防止リブ部33,34のある合成樹脂製壜体1の方が大きくなることが分かった。すなわち、これらの潰れ防止リブ部33,34により、潰れが発生する押し圧が向上し、潰れ防止リブ部33,34のある合成樹脂製壜体1の押し圧に対する強度が増大するようになる。また、潰れが発生するまでの押した距離は、潰れ防止リブ部33,34のある合成樹脂製壜体1が8mmであるとともに潰れ防止リブ部33,34のない合成樹脂製壜体1が4mmであり、潰れ防止リブ部33,34がある合成樹脂製壜体1は潰れ防止リブ部33,34がない合成樹脂製壜体1に比べて2倍も長くなることが分かった。すなわち、これらの潰れ防止リブ部33,34により、潰れ発生までの押し距離が長くなって柔軟性が向上して潰れにくくなるので、潰れ防止リブ部33,34のある合成樹脂製壜体1の潰れ変形を従来の合成樹脂製壜体1に比べてより確実に防止できることが分かった。
【0038】
なお、前述の例では、本発明の合成樹脂製補強パネルを合成樹脂製壜体に用いるものとしているが、本発明の合成樹脂製補強パネルは、この壜体以外に、前述のような外力が加えられるような合成樹脂製補強パネルであれば、どのようなものにも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の合成樹脂製補強パネルによれば、横方向に延びる断面台形状の横方向リブに、この横方向リブの一部における底部の幅が横方向リブの他部における底部の幅より広くかつ周方向に延びる拡幅部からなる補強リブ部を形成し、かつこの補強リブ部の拡幅部をその周方向両端から中央に向かって徐々に広くなって中央で最大となるように設定しているので、合成樹脂製補強パネルのこの横方向リブに加えられる垂直な力を分散させて集中しないようにできるとともに、合成樹脂製補強パネルに補強リブ部の形成部において柔軟性を持たせることができるようになる。これにより、合成樹脂製補強パネルの横方向リブ形成部に加えられる力を緩和できかつ胴部を柔軟にできるので、このような力が加えられても、合成樹脂製補強パネルの潰れ変形を防止できる。
【0040】
また、本発明の合成樹脂製壜体によれば、胴部の上部と下部との間に、このような合成樹脂製補強パネルを用いているので、胴部のこの横方向リブに加えられる垂直な力を分散させて集中しないようにできるとともに、補強リブ部の形成部において胴部に柔軟性を持たせでることができるようになる。これにより、例えば合成樹脂製壜体を保持する際に胴部の横方向リブ形成部に加えられる保持圧やホットフィルにおける減圧やコールドフィルにおける加圧等による力を緩和できかつ胴部を柔軟にできるので、このような力が加えられても、胴部の中央部の潰れ変形を防止できる。
【0041】
したがって、ホットフィルやコールドフィル等の液体の充填を始め、幅広い用途に確実に対応することができるようになるとともに、合成樹脂製壜体の外観が損なわれるのを阻止でき、合成樹脂製壜体の商品価値の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる合成樹脂製壜体の実施の形態の一例を示す正面図である、図2はこの例の左側面図、図3は平面図である。
【図2】 図1に示す例の合成樹脂製壜体の左側面図である。
【図3】 図1に示す例の合成樹脂製壜体の平面図である。
【図4】 図1におけるIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】図1に示す例の合成樹脂製壜体の潰れ防止リブを示し、(a)は部分拡大図、(b)は(a)におけるVB-VB線に沿う断面図である。
【図6】(a)は図1に示す例の合成樹脂製壜体の潰れ防止リブの他の例を示す図5(a)と同様の図、(b)は潰れ防止リブの更に他の例を示す図5(a)と同様の図である。
【符号の説明】
1…合成樹脂製壜体、2…口部、3…肩部、4…胴部、5…横方向リブ、6…底部、10…上部、11…下部、12…横方向リブ,12a…上部10側斜面側壁、12b…下部11側斜面側壁、12c…底部、13,14,15,16…横方向リブ、33,34…潰れ防止リブ部

Claims (3)

  1. 横方向に延びる横方向リブが形成されているとともに、この横方向リブは、上下の傾斜側面部とこれらの傾斜側面部の間に位置する底部とからなる、断面が胴部の外面から深くなるにしたがって狭くなる台形状に形成されており、
    更に前記横方向リブの一部に、前記底部の幅が前記横方向リブの他部における底部の幅より広くかつ横方向に延びる拡幅部からなる補強リブ部が形成されているとともに、この補強リブ部の拡幅部はその周方向両端から中央に向かって徐々に広くなって中央で最大となるように設定されていることを特徴とする合成樹脂製補強パネル。
  2. 前記補強リブ部の拡幅部は、円形状、楕円形、長円形状、あるいは菱形形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製補強パネル。
  3. 口部と、この口部に連続する肩部と、この肩部に連続する胴部と、この胴部に連続する底部とからなり、これらの各部が合成樹脂によって一体に成形された合成樹脂製壜体において、
    請求項1または2記載の合成樹脂製補強パネルが前記胴部の上部と下部との間に、横方向に延びる横方向リブが周方向に延びるようにして用いられていることを特徴とする合成樹脂製壜体。
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