JP3982606B2 - メッセージ表示装置、メッセージ表示システム、メッセージ表示方法およびメッセージ表示プログラム - Google Patents

メッセージ表示装置、メッセージ表示システム、メッセージ表示方法およびメッセージ表示プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メッセージ表示装置、メッセージ表示システム、メッセージ表示方法およびメッセージ表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メッセージを複数人の間で伝言するために利用することができそうなシステムとしては、インターネットを利用した伝言システムや、PDA(Personal Degital Assistant)などと総称される携帯情報装置などがある。
【0003】
これらのシステムや装置では、キーボードなどの入力部材に入力された入力情報を記憶部材に保存し、この入力情報を記憶部材から読み出して表示部材に表示する。したがって、メッセージを入力部材から入力することで、そのメッセージを必要に応じて表示させることができる。なお、携帯情報装置は、入力装置としてタッチパネルが利用され、メッセージを手書きのイメージデータとして記憶することができるものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来のシステムや装置では、以下のような問題がある。
【0005】
第一に、インターネットを利用した伝言システムでは、閲覧者は、まず、多数のメッセージがツリー構造などで一覧表示される画面を開き、次に、所定のメッセージを選択することで、各メッセージを表示することになる。そして、このようなメッセージの表示の仕方では、閲覧者は、一覧画面とメッセージ画面との間を往復することで、所望のメッセージを検索することになる。また、各メッセージは簡単に記載されることが多く、それ単独では意味内容を正確に把握できない場合も多い。その結果、閲覧者は、一覧画面とメッセージ画面との間を往復することで、所望のメッセージの意味内容を把握することになる。
【0006】
第二に、携帯情報装置でも、閲覧者は、まず、多数のメッセージがツリー構造などで一覧表示される画面を開き、次に、所定のメッセージを選択することで、各メッセージを表示することになる。このような装置では一般的に閲覧者と入力者とが一致するので、表示させたメッセージの意味内容をそれ単独で把握できない場合は少ないが、古いメッセージなどを検索する場合にはやはり、一覧画面とメッセージ画面との間を往復することで、所望のメッセージを検索することになる。
【0007】
したがって、これらのシステムや装置を、たとえば家庭内やオフィス内において、不在を知らせたり、用件を伝えたりするためのメッセージ表示システムとして利用した場合には、たとえ最新のメッセージが予め表示されていたとしても、これを一瞥するだけでその意味内容を理解することはとても難しい。
【0008】
また、過去のメッセージを検索するような場合においても、各メッセージだけを閲覧しただけではその意味内容を理解することはとても難しい。
【0009】
その結果、これらのシステムや装置を、メッセージ表示システムとして利用することは実質的に無かった。
【0010】
本発明は、このような課題を解決することを目的とするものであり、メッセージを一瞥するだけでその意味内容を把握することができるメッセージ表示装置、メッセージ表示システム、メッセージ表示方法およびメッセージ表示プログラムを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るメッセージ表示装置は、入力部材から入力されるメッセージを表示部材に表示させるメッセージ表示装置であって、入力部材から出力される入力情報に基づいて階調画像データを生成する画像生成手段と、画像生成手段によって生成された階調画像データを複数個記憶する記憶部材と、記憶部材に記憶されている所定数の階調画像データを、互いのメッセージを区別することができるように表示部材に表示させるための表示画像データを生成し、これを表示部材へ出力する表示手段と、を備えるものである。そして、表示手段は、各階調画像データの経過時間、最後に生成した階調画像データの経過時間、あるいは、次の新たな階調画像データの生成処理に応じて、各階調画像データの表示状態を変化させ、階調画像データの入力順において古いものほど、表示部材に重ねて表示される際の画像のサイズが小さくなるように、かつ表示位置が表示部材の中心からずれるように表示状態を変化させる
【0013】
本発明に係るメッセージ表示装置は、表示手段は、階調画像データの入力順において古いものほど、表示部材に重ねて表示される際の濃度、明度、彩度あるいは色相が背景に対して目立たなくなるように表示状態が変化するものである。
【0015】
本発明に係るメッセージ表示装置は、過去の階調画像データを、表示手段における表示状態を再現して表示する再表示手段を設けたものである。
【0016】
本発明に係るメッセージ表示装置は、所定の保持期間が経過した階調画像データを記憶部材から削除する削除手段を設けたものである。
【0017】
本発明に係るメッセージ表示システムは、前記のいずれかのメッセージ表示装置と、当該メッセージ表示装置から出力される表示画像データを表示する液晶表示部材と、液晶表示部材に重ねて配設され、圧力が印加された部位の位置情報をメッセージ表示装置へ出力する感圧部材と、を備え、メッセージ表示装置の画像生成手段は、階調画像データとして、位置情報が入力された部位の階調値が残部の階調値とは異なる二値画像データを生成するものである。
【0018】
本発明に係るメッセージ表示方法は、入力部材から入力されるメッセージを表示部材に表示させるメッセージ表示方法であって、入力部材から出力される入力情報に基づいて階調画像データを生成するとともにこれを保存し、保存されている複数の階調画像データを、互いのメッセージを区別することができるように重ね合わせた表示画像データを生成し、表示画像データを表示部材へ出力し、各階調画像データの経過時間、最後に生成した階調画像データの経過時間、あるいは、次の新たな階調画像データの生成処理に応じて、各階調画像データの表示状態を変化させ、表示画像データにおいて重ねあわされる複数の階調画像データが、その入力順において古いものほど、表示部材に重ねて表示される際の画像のサイズが小さくなるように、かつ表示位置が表示部材の中心からずれるように表示状態を変化させるようにしている。
【0020】
本発明に係るメッセージ表示方法は、表示画像データにおいて重ねあわされる複数の階調画像データは、階調画像データの入力順において古いものほど、濃度、明度、彩度あるいは色相が背景に対して目立たなくなるように表示状態が変化するようにしている。
【0022】
本発明に係るメッセージ表示プログラムは、入力部材、記憶部材および表示部材を備えるコンピュータに、入力部材から出力される入力情報に基づいて階調画像データを生成して記憶部材に記憶させる画像生成手段と、記憶部材に記憶されている所定数の階調画像データを、互いのメッセージを区別することができるように重ね合わせた表示画像データを生成し、これを表示部材へ出力し、各階調画像データの経過時間、最後に生成した階調画像データの経過時間、あるいは、次の新たな階調画像データの生成処理に応じて、各階調画像データの表示状態を変化させ、階調画像データの入力順において古いものほど、表示部材に重ねて表示される際の画像のサイズが小さくなるように、かつ表示位置が表示部材の中心からずれるように表示状態を変化させる表示手段と、を実現させるものである。
【0024】
本発明に係るメッセージ表示プログラムは、表示手段は、階調画像データの入力順において古いものほど、表示部材に重ねて表示される際の濃度、明度、彩度あるいは色相が背景に対して目立たなくなるように表示状態が変化するものである。
【0026】
本発明に係るメッセージ表示プログラムは、過去の階調画像データを、表示手段における表示状態を再現して表示する再表示手段を実現させるものである。
【0027】
本発明に係るメッセージ表示プログラムは、所定の保持期間が経過した階調画像データを記憶部材から削除する削除手段を設けたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るメッセージ表示装置、メッセージ表示システム、メッセージ表示方法およびメッセージ表示プログラムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
なお、メッセージ表示プログラムは内蔵型記憶媒体に記憶されている状態において説明する。このメッセージ表示プログラムは、たとえばインターネットなどのネットワークを経由してダウンロードすることで内蔵型記憶媒体に記憶されていても、コンパクトディスクなどの携帯可能な記憶媒体に記憶されているものをコンピュータで読み取ることで内蔵型記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0030】
また、メッセージ表示装置は、メッセージ表示プログラムを実行する中央処理装置として説明する。また、メッセージ表示方法は、メッセージ表示プログラムを実行する中央処理装置の動作として説明する。
【0031】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るメッセージ表示システムを示す構成図である。
【0032】
このメッセージ表示システムは、プログラムを実行するメッセージ表示装置としての中央処理装置1と、中央処理装置1がプログラム実行の際に利用するメモリ2と、プログラムなどを記憶する記憶部材としての内蔵型記憶媒体3と、中央処理装置1にて生成された階調画像データが書き込まれるビデオメモリ4と、時刻を計測するとともに所定の設定時刻においてタイマ割り込みを中央処理装置1へ出力するタイマ5と、カラー液晶表示装置6やタッチパネル7などの周辺機器が接続されるI/Oポート8と、これらを相互に接続するシステムバス9と、を備える。
【0033】
カラー液晶表示装置6は、ビデオメモリ4に記憶されている階調画像データに基づいて所定の画像を表示するものであり、特に、たとえばRGBなどの各三原色において階調値に応じた濃度にて表示することができるものである。
【0034】
タッチパネル7は、カラー液晶表示装置6に重ねて配設されるとともに、たとえばタッチペンや指にて押圧された部位の位置情報を出力するものである。
【0035】
なお、この実施の形態において、カラー液晶表示装置6が表示部材あるいは液晶表示部材に相当し、タッチパネル7が入力部材あるいは感圧部材に相当する。
【0036】
内蔵型記憶媒体3には、システム制御プログラム10および手書き入力表示プログラム11が記憶されている。この実施の形態1では、これらシステム制御プログラム10および手書き入力表示プログラム11がメッセージ表示プログラムに相当する。
【0037】
システム制御プログラム10は、たとえば実行プログラム管理プログラム12、表示制御プログラム13、割り込み制御プログラム14、入力操作判定プログラム15などからなり、このシステム制御プログラム10上で動作する手書き入力表示プログラム11がその動作の際に利用できる各種の機能を提供するものである。
【0038】
実行プログラム管理プログラム12は、中央処理装置1に実行されることで、メッセージ表示システム内にシステム制御機能を実現するものである。このシステム制御機能は、システム制御プログラム10の他のプログラムを含む全てのプログラムの起動停止を管理するとともに、一方のプログラムから他方のプログラムへデータを受け渡す処理などを行う。これにより、手書き入力表示プログラム11を構成する複数のプログラムを協働させて各種の処理を実現することができる。
【0039】
表示制御プログラム13は、中央処理装置1に実行されることで、メッセージ表示システム内に表示制御機能を実現するものである。表示制御機能は、周期的にビデオメモリ4に記憶されている階調画像データをI/Oポート8を介してカラー液晶表示装置6へ出力する。これにより、手書き入力表示プログラム11においては、ビデオメモリ4に対して所望の画像の階調画像データを書き込むだけで、カラー液晶表示装置6に該画像を表示させることができる。
【0040】
割り込み制御プログラム14は、中央処理装置1に実行されることで、メッセージ表示システム内に割り込み制御機能を実現するものである。割り込み制御機能は、たとえばタイマ割り込みなどがあると、その割り込みに係る周辺機器から情報を取得し、これを実行プログラム管理プログラム12へ受け渡す処理を行う。これにより、周辺機器からの入力情報に基づいて手書き入力表示プログラム11の各種のプログラムを実行させることができる。
【0041】
入力操作判定プログラム15は、中央処理装置1に実行されることで、メッセージ表示システム内に入力操作判定機能を実現するものである。入力操作判定機能は、タッチパネル7から出力される位置情報の位置に対応する位置に表示された表示オブジェクトを特定し、この表示オブジェクトに対応するプログラム(プロセス)を起動させたり、この表示オブジェクトに対応するプログラム(プロセス)に該位置情報を出力したりする。これにより、タッチパネル7などに対する入力操作に応じて手書き入力表示プログラム11の各種のプログラムを動作させることができる。
【0042】
手書き入力表示プログラム11は、たとえばアプリケーション制御プログラム16、アプリケーション表示データ17、手書きデータ生成プログラム18、手書き表示更新プログラム19、手書きデータ表示設定プログラム20、手書きデータ消去プログラム21などからなり、実行プログラム管理プログラム12の管理の下でシステム制御プログラム10と協働して、このタッチパネル7から入力された入力情報をカラー液晶表示装置6に表示するものである。
【0043】
また、この手書き入力表示プログラム11の実行に伴って中央処理装置1にて生成されるデータとしては、手書きデータ22、手書きデータ入力時刻23、手書きデータ共通表示設定情報24などがある。
【0044】
アプリケーション制御プログラム16は、中央処理装置1に実行されることで、メッセージ表示システム内にアプリケーション制御機能を実現するものである。このアプリケーション制御機能は、システム制御機能と協働して手書き入力表示プログラム11の他のプログラムの実行を管理したり、手書き入力表示プログラム11を構成するプログラム間のデータ通信処理などを行う。また、手書き入力表示プログラム11の起動時には、手書き入力のための初期設定処理を行う。
【0045】
アプリケーション表示データ17は、手書き入力表示プログラム11の実行中にカラー液晶表示装置6に表示させる各種の表示データからなる。このような表示データとしては、たとえば、後述するように、手書き入力を開始させるための手書き入力ボタン25のデータ、各種の設定を行うための設定ボタン26のデータ、階調画像データを表示するウィンドウ27のデータ、これらの背景として利用される背景のデータなどがある。
【0046】
手書きデータ生成プログラム18は、中央処理装置1に実行されることで、上述した各種の機能と協働してメッセージ表示システム内に画像生成手段としての手書きデータ生成手段を実現するものである。この手書きデータ生成手段は、タッチパネル7から入力される入力情報に基づいて二値画像データを生成する。
【0047】
具体的には、たとえば、手書き入力ボタン25が操作されてから再度手書き入力ボタン25が操作されるまでの期間に、階調画像データを表示するウィンドウ27に対応するタッチパネル7からの位置情報を蓄積し、この複数の位置情報が入力された部位の階調値が残りの部位の階調値と異なる二値画像データを生成する。また、この二値画像データの生成処理とともに、タイマ5から時刻を取得する。この二値画像データは手書きデータ22として内蔵型記憶媒体3に記憶され、該時刻は手書きデータ入力時刻23として内蔵型記憶媒体3に記憶される。
【0048】
なお、このような手書きデータ生成処理の期間において、手書きデータ生成手段は、たとえば位置情報が入力されるたびにそれをビデオメモリ4に書き込む。これにより、タッチパネル7に対して書込みを行っているユーザは、自分が手書き入力しているメッセージ用の画像をリアルタイムで把握することができる。
【0049】
ところで、手書きデータ22として記憶される階調画像データは、二値画像データに限られるものではなく、三値以上の所謂多値画像データであってもよい。但し、このような多値画像データを手書きで入力させる場合には、タッチパネル7からはその押圧された部位の位置情報と共に、その押圧の圧力などの情報も出力させ、これを利用して階調値を決定する必要がある。
【0050】
また、手書きデータ入力時刻23として記憶される入力時刻は、その後の表示制御や消去時に利用されるものである。したがって、厳密な入力時刻である必要は無く、実際の入力処理が行われた時刻と一定の相関関係を有するものであればよい。
【0051】
手書き表示更新プログラム19は、中央処理装置1に実行されることで、上述した各種の機能と協働してメッセージ表示システム内に手書き表示更新手段を実現するものである。この手書き表示更新手段は、内蔵型記憶媒体3に記憶されている複数の二値画像データを互いに異なる表示状態に加工し、これらを重ねた表示画像データを生成するものである。なお、この実施の形態1では、この手書き表示更新手段と表示機能とを合わせたものが表示手段となる。
【0052】
具体的には、たとえば、手書き表示更新手段は、周期的に、表示制御機能によるビデオメモリ4からの階調画像データの読み出しを禁止するとともに、ビデオメモリ4をリフレッシュした後で、内蔵型記憶媒体3から入力時刻が古い方から順番に各二値画像データを読み出し、それぞれを手書きデータ共通表示設定情報に基づいて加工してビデオメモリ4に順次書き込む。
【0053】
なお、表示制御機能によるビデオメモリ4からの階調画像データの読み出しを禁止できないような場合には、ビデオメモリ4と同サイズの記憶領域をメモリ2上に確保し、同様の処理をメモリ2上で行った後、ビデオメモリ4に一括して書き込むようにするとよい。
【0054】
手書きデータ共通表示設定情報24は、少なくとも重ねて表示される二値画像データが互いに区別して視認されるように重ね合わせるための表示情報である。具体的には、たとえば、入力時刻からの経過時間に応じた表示階調値(濃度)、入力時刻からの経過時間に応じた色の彩度、入力時刻からの経過時間に応じた色の明度、入力時刻からの経過時間に応じた表示サイズ(表示倍率)、入力時刻からの経過時間に応じた表示位置(二値画像データの原点位置)などがある。この他にも、入力順に応じた二値画像データの表示色(色相)などもある。なお、この実施の形態1のメッセージ表示システムでは手書き入力のみが可能であるが、たとえばキーボードなどからも入力することができるようなシステム構成である場合には、フォントの種類やサイズなどもこの手書きデータ共通表示設定情報24として設定するとよい。
【0055】
そして、このような手書きデータ共通表示設定情報24に基づいて加工された複数の二値画像データは、基本的には、上述したように少なくとも互いが区別できるように重ね合わせられていれば良いが、好ましくは、入力時刻が古いものほど表示画像データにおいて目立たないように重ね合わせた方がよい。これにより、複数の二値画像データを重ねているにもかかわらず、最新の情報をはっきりと且つ容易に判別させることができる。特に、入力時刻からの経過時間を基準として表示を制御した場合には、単に入力順のみで表示状態を変化させた場合と異なり、それぞれの二値画像データの古さを、その背景との差や画像の大きさや位置に基づいて直感的に判断することができる。
【0056】
具体的には、たとえば、入力時刻からの経過時間が長い二値画像データであるほど、背景に対して目立たなくなる濃度(濃度差が少ない濃度)、背景に対して目立たなくなる明度(明度差が少ない濃度)、背景に対して目立たなくなる彩度(彩度差が少ない濃度)あるいは背景に対して目立たなくなる色相(色相差が少ない濃度)を用い、入力時刻からの経過時間が長い二値画像データであるほど、表示サイズが小さくあるいは表示位置が中心からずれて端の方へ寄っているように手書きデータ共通表示設定情報24を設定するとよい。
【0057】
あるいは、複数の二値画像データ同士の相対的な入力順にしたがって、入力順が古いものほど、背景に対して目立たなくなる濃度(濃度差が少ない濃度)、背景に対して目立たなくなる明度(明度差が少ない濃度)、背景に対して目立たなくなる彩度(彩度差が少ない濃度)あるいは背景に対して目立たなくなる色相(色相差が少ない濃度)を用い、入力順が古いものほど、表示サイズが小さくあるいは表示位置が中心からずれて端の方へ寄っているように手書きデータ共通表示設定情報24を設定してもよい。
【0058】
なお、このように表示画像の濃度、明度、彩度あるいは色相を設定する場合には、これと合わせて背景データの濃度、明度、彩度あるいは色相も設定できるようにしてもよい。
【0059】
また、この実施の形態1では、入力時刻からの経過時間や、入力順を基準として表示状態を制御するための手書きデータ共通表示設定情報24を設定させているが、この他にもたとえば、入力者などを基準として表示状態を制御するための手書きデータ共通表示設定情報24を設定させてもよい。これにより、手書きメッセージ内などに入力者の氏名を入力させなくとも、誰が入力したメッセージであるのかを表示状態を見るだけで容易に判断することができる。
【0060】
そして、このように、ビデオメモリ4上に古い二値画像データから順番に上書きしてゆくことで、新しい二値画像データほど優先されて表示されることとなり、最新の手書き入力を優先して表示させることができる。
【0061】
手書きデータ表示設定プログラム20は、中央処理装置1に実行されることで、上述した各種の機能と協働してメッセージ表示システム内に手書きデータ表示設定手段を実現するものである。この手書きデータ表示設定手段は、手書きデータ共通表示設定情報24を設定するものである。
【0062】
具体的には、たとえば、設定ボタン26が操作されてから再度設定ボタン26が操作されるまでの期間において、タッチパネル7からの位置情報が入力されると、その位置に表示されている設定項目の手書きデータ共通表示設定情報24を更新するものである。なお、このような設定処理の期間において、手書きデータ表示設定手段が更新された設定情報をビデオメモリ4に書き込むようにすれば、設定を行っているユーザは、自分が入力した設定情報をリアルタイムで把握することができる。
【0063】
なお、表示画像データの更新周期や、各二値画像データを内蔵型記憶媒体3に記憶させておく保持時間なども設定できるようにしてもよい。
【0064】
手書きデータ消去プログラム21は、中央処理装置1に実行されることで、上述した各種の機能と協働してメッセージ表示システム内に削除手段としての手書きデータ消去手段を実現するものである。この手書きデータ消去手段は、入力時刻から所定の保持期間を経過すると、二値画像データを内蔵型記憶媒体3から消去するものである。これにより、内蔵型記憶媒体3に記憶されている二値画像データは自動的に整理されてゆくので、ユーザが一つ一つの二値画像データを消去する煩わしい処理をする必要が無くなる。また、消去された二値画像データは、その次の表示画像データには反映されないので、必要な手書きメッセージのみをカラー液晶表示装置6に表示させることができる。なお、内蔵型記憶媒体3に記憶されている全ての二値画像データをカラー液晶表示装置6に表示する必要はない。たとえば、最新の数件の二値画像データのみを表示させるようにしてもよい。
【0065】
なお、この実施の形態1では、二値画像データ毎に入力時刻を記憶し、この入力時刻から所定の経過時間の経過後に該二値画像データを削除するようにしているが、他にも下記のような消去アルゴリズムが実施できる。たとえば、最後の手書き入力時刻からの経過時間が一定以上になったら古いものから順番に消去したり、規定数の二値画像データが蓄積された状態において、次の手書き入力時点において古いものから順番に消去したりしてもよい。
【0066】
次に、実施の形態1に係るメッセージ表示システムの全体の動作について説明する。
【0067】
図2は、図1に示すメッセージ表示システムの全体動作を示すフローチャートである。
【0068】
メッセージ表示システムの電源が投入されると、システム制御プログラム10の各プログラムが中央処理装置1にて実行されるとともに、アプリケーション制御プログラム16が中央処理装置1にて実行され、初期設定処理が行われる。具体的には、アプリケーション表示データ17として記憶されている背景のデータ、ウィンドウ27のデータ、手書き入力ボタン25のデータ、設定ボタン26のデータなどがビデオメモリ4に書き込まれる。これにより、背景上の所定の位置にウィンドウ27、手書き入力ボタン25、設定ボタン26などが配置された階調画像データがビデオメモリ4にて生成され、これがカラー液晶表示装置6に表示される(ステップ:ST01)。
【0069】
また、この初期設定処理が終了すると、アプリケーション制御プログラム16を実行する中央処理装置1は、タッチパネル7からの入力情報の入力待ち状態、および、タイマ5などからの割り込み待ち状態となる(ステップ:ST02,ST03,ST04,ST05)。
【0070】
このような待ち状態において、設定ボタン26に対応する部位の位置情報がタッチパネル7から出力されると(ステップ:ST02)、この位置情報に基づいて手書きデータ表示設定プログラム20が中央処理装置1にて実行され、手書きデータ表示設定処理が行われる。具体的には、手書きデータを表示するための各種の設定項目や、それぞれの値を設定するためのボタン、現在の設定値などが表示され、この状態でタッチパネル7のボタンに対応する部位が押圧されると、その位置情報に基づいてボタン操作が判定され、その設定項目の設定値が更新される。この更新された設定値はビデオメモリ4に書き込まれ、ユーザはカラー液晶表示装置6にて最新の設定状態を確認することができる(ステップ:ST06)。
【0071】
この手書きデータ表示設定処理が終了すると、中央処理装置1は、手書き表示更新プログラム19を実行する。この手書き表示更新処理では、具体的には、その時点での各二値画像データの経過時間に基づいて手書きデータ共通表示設定データからそれぞれの設定情報を抽出し、この抽出した設定情報を用いて各二値画像データを古い順にビデオメモリ4に書き込む。また、この手書き表示更新処理において、タイマ5に次回の表示更新時刻をセットする。これにより、内蔵型記憶媒体3に記憶されている複数の二値画像データを重ねてカラー液晶表示装置6のウィンドウ内に表示することができる。なお、手書き入力する前に設定をした場合には、二値画像データ自体が無いのでウィンドウ27内には何も表示されない(ステップ:ST07)。
【0072】
この手書きデータ表示設定処理および手書き表示更新処理が終了すると、アプリケーション制御プログラム16を実行する中央処理装置1は、タッチパネル7からの入力情報の入力待ち状態、および、タイマ5などからの割り込み待ち状態となる(ステップ:ST02,ST03,ST04,ST05)。
【0073】
手書き入力ボタン25に対応する部位の位置情報がタッチパネル7から出力されると(ステップ:ST03)、この位置情報に基づいて手書きデータ生成プログラム18が中央処理装置1にて実行され、手書きデータ生成処理が行われる。具体的には、ウィンドウ27に対応するタッチパネル7からの位置情報を蓄積して二値画像データを生成する。また、次に手書き入力ボタン25が操作されると、この二値画像データを入力時刻とともに内蔵型記憶媒体3に記憶させる(ステップ:ST08)。
【0074】
また、この手書きデータ生成処理の後、手書き表示更新処理が実行され(ステップ:ST07)、これらの処理が終了すると、アプリケーション制御プログラム16を実行する中央処理装置1は、タッチパネル7からの入力情報の入力待ち状態、および、タイマ5などからの割り込み待ち状態となる(ステップ:ST02,ST03,ST04,ST05)。
【0075】
表示更新時刻が来てタイマ5からタイマ割込みが出力されると、中央処理装置1は、手書き表示更新処理を実行する(ステップ:ST07)。そして、このように手書き表示更新処理を周期的に繰り返すことで、各二値画像データは、その表示状態を変化させながらカラー液晶表示装置6に表示されることになる。
【0076】
このように手書きデータ表示設定処理(ステップ:ST06)、手書きデータ生成処理(ステップ:ST08)および手書き表示更新処理(ステップ:ST07)が実行されている際に、たとえば手書きデータ生成処理の際に、タイマ5には生成した二値画像データの消去時刻がセットされる。この消去時刻は、入力時刻に保持期間を加算した時刻である。そして、この消去時刻においてタイマ5からタイマ割込みが出力されると、中央処理装置1は、手書きデータ消去プログラム21を実行する。具体的には、上記消去時刻をセットする際に内蔵型記憶媒体3に記憶させた二値画像データを内蔵型記憶媒体3から消去する(ステップ:ST09)。
【0077】
また、この手書きデータ消去処理の後、手書き表示更新処理が実行される(ステップ:ST07)。これにより、消去された二値画像データはカラー液晶表示装置6の表示からも消去される。また、これらの処理が終了すると、アプリケーション制御プログラム16を実行する中央処理装置1は、タッチパネル7からの入力情報の入力待ち状態、および、タイマ5などからの割り込み待ち状態となる(ステップ:ST02,ST03,ST04,ST05)。
【0078】
図3は、図1に示すメッセージ表示システム中のカラー液晶表示装置6に表示される表示画面の遷移を示す表示画面例である。
【0079】
この表示画面例では、表示画面の左側に手書き入力ボタン25や設定ボタン26が表示され、表示画面の右側に階調画像データを表示するウィンドウ27が表示されている。このウィンドウ27内が表示画像データの表示エリアであり、この表示エリアに重なった領域内が、手書き入力用の位置情報となる。
【0080】
図3(A)に示すように、最初の手書きデータ生成処理によって二値画像データが生成された後、該最初の二値画像データは時間が経過するにしたがってだんだんと縮小されて且つウィンドウ27内の左上側に移動してゆく。これにより、カラー液晶表示装置6を見た閲覧者は、手書きメッセージのサイズなどに基づいて視覚的に且つ直感的に各手書きメッセージの新しさ(古さ)を判断することができる。
【0081】
そして、所定の時間が経過した時点で、二番目の手書きデータ生成処理によって第二の二値画像データが生成されると、図3(B)に示すように、等倍表示された第二の二値画像データの左上側に最初の二値画像データが重ねられた表示となる。このように表示されている二値画像データのサイズを小さく且つ隅に移動させることで、古い手書きメッセージがウィンドウ27内に表示されていたとしても、新しいメッセージを書き込む領域が自動的に生成される。したがって、新しい手書きメッセージと古い手書きメッセージとを簡単に区別できるように入力させることができる。また、図面では表現されていないが、入力順などに応じて各手書きメッセージの色相なども区別できるように変更されているので、これら2つの手書きメッセージは、たとえ2つの手書きメッセージが重なってしまっていたとしても、容易に互いを区別することができるようになっている。
【0082】
また、さらに所定の時間が経過した時点で、三番目の手書きデータ生成処理によって第三の二値画像データが生成されると、図3(C)に示すように、等倍表示された第三の二値画像データの左上側に最初の二値画像データおよび第二の二値画像データが重ねて表示される。これら左上にずれた二値画像データ同士のサイズも、入力時刻からの経過時間に応じて異なるため、三つの手書きメッセージがウィンドウ27内に重ねて表示されていたとしても、互いを簡単に区別して容易にそれぞれの内容を把握することができる。また、図面では表現されていないが、入力順などに応じて各手書きメッセージの色相なども区別できるように変更されているので、これら3つの手書きメッセージは、たとえ3つの手書きメッセージが短い期間内に入力されて重なってしまっていたとしても、容易に互いを区別することができるようになっている。
【0083】
この実施の形態1のように、複数の手書きメッセージにかかる二値画像データを、それぞれの入力時刻からの経過時間に応じたサイズや色彩などを異ならせて重ねて表示しているので、複数の一連の手書きメッセージを重ねてカラー液晶表示装置6に表示したとしても、互いを区別して視認させてそれぞれのメッセージを把握させることができる。
【0084】
特に、カラー液晶表示装置6に複数の手書きメッセージが同時に表示されているので、メッセージ間のやりとりなどを容易に把握させることができ、手書きで簡単に入力されたメッセージであったとしても、過去のメッセージとの関係に基づいてそれぞれの意味内容を容易に且つ正確に判定させることができる。
【0085】
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係るメッセージ表示システムを示す構成図である。
【0086】
このメッセージ表示システムは、手書き入力表示プログラム11として手書きデータ再表示プログラム28が追加され、手書きデータ生成プログラム18の動作時に手書きデータ入力時刻23に替えて手書きデータ個別表示設定情報29が生成される。
【0087】
手書きデータ個別表示設定情報29は、二値画像データの生成時刻とともに、この二値画像データに関する各種の情報が格納されているデータベースである。具体的には、たとえば、二値画像データ毎に、入力時刻、内蔵型記憶媒体3上のロケーションなどとともに、個別の表示設定情報、表示期間、消去時刻などが記憶されている。この個別の表示設定情報は、たとえば手書きデータ共通表示設定情報24の設定情報が初期値としてロードされ、その後手書き入力後に入力者が必要に応じて修正することで生成される。これにより、通常のメッセージの入力時には何の設定操作をすることもなく、重要なメッセージや緊急なメッセージなどにおいてはそれぞれの重要度や緊急度などに応じて必要に応じて表示期間や表示状態を変更することができる。
【0088】
なお、個別の表示設定情報として表示開始時刻、入力者なども設定できるようにしてもよい。これにより、たとえば、家を不在とする場合であったとしても、各種のメッセージを予め蓄積して所定のタイミングにおいて表示させたり、入力者毎に過去の二値画像データを検索したりすることができる。
【0089】
手書きデータ再表示プログラム28は、中央処理装置1に実行されることで、各種の機能と協働してメッセージ表示システム内に再表示手段としての手書きデータ再表示手段を実現するものである。この手書きデータ再表示手段は、たとえばカラー液晶表示装置6に表示される図示外の履歴表示ボタンが操作される度に過去の二値画像データを新しいものから順番に表示するものである。
【0090】
そして、この過去の二値画像データの表示の際には、それぞれを単独で表示するよりも、それよりも古い二値画像データを重ねて表示するとよい。このように敢えて過去の二値画像データを重ねて表示することで、最初の表示の際においても敢えて過去の二値画像データを重ねて表示画像データとしての絵を構成していることと併せて、カラー液晶表示装置6に過去に見た絵のイメージをそのままに再現することができ、ユーザはメッセージ自体を読むことなく絵的に目的とする手書きメッセージを効率よく且つ確実に検索することができる。
【0091】
したがって、家庭内で利用する電子掲示装置などとしてこのメッセージ表示システムを利用するような場合のように、同じような手書きメッセージが繰り返し入力されていたとしても、メッセージの内容としてはほぼ同一なものであったとしても、これらを容易に判別することが可能となる。そして、このように絵のイメージにて再表示を可能とすることで、日時の意識が薄い幼児であったとしても、何時見たメッセージであるのかを正確に思い出せないような場合であっても、所望のメッセージを検索して再表示させることができる。つまり、このような再表示の仕方は、たとえば入力時刻を二値画像データの中に組み込んで表示させるようなやり方に比べて有効である。
【0092】
次に、アプリケーション制御プログラム16を実行する中央処理装置1による全体の制御について説明する。
【0093】
図5は、図4に示すメッセージ表示システムの全体動作を示すフローチャートである。
【0094】
アプリケーション制御プログラム16を実行する中央処理装置1は、電源投入後の初期設定処理が終了すると、タッチパネル7からの入力情報の入力待ち状態、および、タイマ5などからの割り込み待ち状態となる(ステップ:ST02,ST03,ST04,ST05,ST10)。
【0095】
そして、履歴表示ボタンに対応する部位の位置情報がタッチパネル7から出力されると(ステップ:ST10)、この位置情報に基づいて手書きデータ再表示プログラム18が中央処理装置1にて実行され、手書きデータ再表示処理が行われる。具体的には、履歴表示ボタンが操作される度に、現在表示されている二値画像データの1つ前の二値画像データを表示する。このとき、各二値画像データにはその直前の二値画像データが重ね合わされて表示される。これにより、ユーザは過去の二値画像データを効率よく検索することができる(ステップ:ST11)。
【0096】
なお、この実施の形態2でのメッセージ表示システムのその他の全体動作は、実施の形態1の全体動作から一部変更されている。具体的には、この実施の形態2では、手書きデータ個別表示設定情報29として消去時刻とともに表示期間が設定されており、二値画像データの消去時には該二値画像データは既に表示されていないので、手書きデータ消去処理(ステップ:ST09)が終了するとただちに、タッチパネル7からの入力情報の入力待ち状態、および、タイマ5などからの割り込み待ち状態となる(ステップ:ST02,ST03,ST04,ST05,ST10)。
【0097】
これ以外の各構成要素及び動作は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0098】
この実施の形態2のように、複数の手書きメッセージにかかる二値画像データを、それぞれの入力時刻からの経過時間に応じたサイズや色彩などを異ならせて重ねて表示しているので、複数の一連の手書きメッセージが重ねてカラー液晶表示装置6に表示されていたとしても、互いを区別して視認させて各メッセージを認識させることができる。
【0099】
特に、複数の手書きメッセージが同時に表示されているので、メッセージ間のやりとりなどを容易に把握させることができ、手書きで簡単に入力されたメッセージであったとしても、過去のメッセージとの関係に基づいてそれぞれの意味内容を容易に且つ正確に判定させることができる。
【0100】
以上の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
【0101】
たとえば、以上の実施の形態では、各二値画像データは、基本的にその入力時刻からの経過時間のみに従って表示状態が制御されているが、次の手書きデータの入力などにしたがって表示状態が制御されても、あるいはこれら時刻と次入力との両方に基づいて表示状態が制御されても良い。
【0102】
また、重ねて表示する二値画像データの個数を3つとした場合を例として説明しているが、重ね合わせる二値画像データの個数は2つであっても、4つ以上であってもよい。しかしながら、重ねて表示する二値画像データの個数が多くなってくると、各二値画像データのサイズ、位置、色情報、濃度などを制御して区別させようとしたとしてもカラー液晶表示装置6の表示において互いを区別し難くなってくるので、より多くのメッセージを表示させたい場合には、ウィンドウ27自体を分けたり、一定以上前の画像については入力時刻やメッセージの入力者や指定閲覧者などをツリー表示させるとともに、ツリーから選択されたメッセージをウィンドウ27に表示させるようにするとよい。
【0103】
次に、以上の実施の形態では、重ねて表示する二値画像データの色相、輝度、明度、彩度、濃度、サイズ、位置を制御する場合について説明したが、これらの全てを互いに異ならせる必要は無く、単色液晶表示装置などを利用する場合などにおいては濃度のみを制御するようにしてもよい。
【0104】
更に、以上の実施の形態では、内蔵型記憶媒体3に記憶することができる二値画像データの上限を設けていないが、上限を設定してもよい。
【0105】
【発明の効果】
本発明では、メッセージを一瞥するだけでその意味内容を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るメッセージ表示システムを示す構成図である。
【図2】 図1に示すメッセージ表示システムの全体動作を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示すメッセージ表示システム中のカラー液晶表示装置に表示される表示画面の遷移を示す表示画面例である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るメッセージ表示システムを示す構成図である。
【図5】 図4に示すメッセージ表示システムの全体動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 中央処理装置(メッセージ表示装置)
2 メモリ
3 内蔵型記憶媒体
4 ビデオメモリ
5 タイマ
6 カラー液晶表示装置(表示部材、液晶表示部材)
7 タッチパネル(入力部材、感圧部材)
8 I/Oポート
9 システムバス
10 システム制御プログラム(メッセージ表示プログラム)
11 手書き入力表示プログラム(メッセージ表示プログラム)
12 実行プログラム管理プログラム
13 表示制御プログラム
14 割り込み制御プログラム
15 入力操作判定プログラム
16 アプリケーション制御プログラム
17 アプリケーション表示データ
18 手書きデータ生成プログラム
19 手書き表示更新プログラム
20 手書きデータ表示設定プログラム
21 手書きデータ消去プログラム
22 手書きデータ
23 手書きデータ入力時刻
24 手書きデータ共通表示設定情報
25 手書き入力ボタン
26 設定ボタン
27 ウィンドウ
28 手書きデータ再表示プログラム
29 手書きデータ個別表示設定情報

Claims (11)

  1. 入力部材から入力されるメッセージを表示部材に表示させるメッセージ表示装置であって、
    上記入力部材から出力される入力情報に基づいて階調画像データを生成する画像生成手段と、
    上記画像生成手段によって生成された階調画像データを複数個記憶する記憶部材と、
    上記記憶部材に記憶されている所定数の階調画像データを、互いのメッセージを区別することができるように上記表示部材に表示させるための表示画像データを生成し、これを上記表示部材へ出力する表示手段と、を備え、
    上記表示手段は、各階調画像データの経過時間、最後に生成した階調画像データの経過時間、あるいは、次の新たな階調画像データの生成処理に応じて、各階調画像データの表示状態を変化させ、上記階調画像データの入力順において古いものほど、上記表示部材に重ねて表示される際の画像のサイズが小さくなるように、かつ表示位置が上記表示部材の中心からずれるように表示状態が変化することを特徴とするメッセージ表示装置。
  2. 前記表示手段は、前記階調画像データの入力順において古いものほど、前記表示部材に重ねて表示される際の濃度、明度、彩度あるいは色相が背景に対して目立たなくなるように表示状態が変化することを特徴とする請求項1記載のメッセージ表示装置。
  3. 過去の階調画像データを、前記表示手段における表示状態を再現して表示する再表示手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のメッセージ表示装置。
  4. 所定の保持期間が経過した階調画像データを前記記憶部材から削除する削除手段を設けたことを特徴とする請求項1からの中のいずれか1項記載のメッセージ表示装置。
  5. 請求項1からの中のいずれか1項記載の前記メッセージ表示装置と、
    前記メッセージ表示装置から出力される表示画像データを表示する液晶表示部材と、
    上記液晶表示部材に重ねて配設され、圧力が印加された部位の位置情報を前記メッセージ表示装置へ出力する感圧部材と、を備え、
    前記メッセージ表示装置の前記画像生成手段は、階調画像データとして、上記位置情報が入力された部位の階調値が残部の階調値とは異なる二値画像データを生成することを特徴とするメッセージ表示システム。
  6. 入力部材から入力されるメッセージを表示部材に表示させるメッセージ表示方法であって、
    入力部材から出力される入力情報に基づいて階調画像データを生成するとともにこれを保存し、
    保存されている複数の階調画像データを、互いのメッセージを区別することができるように重ね合わせた表示画像データを生成し、
    上記表示画像データを上記表示部材へ出力し、
    各階調画像データの経過時間、最後に生成した階調画像データの経過時間、あるいは、次の新たな階調画像データの生成処理に応じて、各階調画像データの表示状態を変化させ、上記表示画像データにおいて重ねあわされる複数の上記階調画像データが、その入力順において古いものほど、上記表示部材に重ねて表示される際の画像のサイズが小さくなるように、かつ表示位置が上記表示部材の中心からずれるように表示状態を変化させること、を特徴とするメッセージ表示方法。
  7. 前記表示画像データにおいて重ねあわされる複数の前記階調画像データは、前記階調画像データの入力順において古いものほど、濃度、明度、彩度あるいは色相が背景に対して目立たなくなるように表示状態が変化することを特徴とする請求項記載のメッセージ表示方法。
  8. 入力部材、記憶部材および表示部材を備えるコンピュータに、
    上記入力部材から出力される入力情報に基づいて階調画像データを生成して上記記憶部材に記憶させる画像生成手段と、
    上記記憶部材に記憶されている所定数の階調画像データを、互いのメッセージを区別することができるように重ね合わせた表示画像データを生成し、これを上記表示部材へ出力し、各階調画像データの経過時間、最後に生成した階調画像データの経過時間、あるいは、次の新たな階調画像データの生成処理に応じて、各階調画像データの表示状態を変化させ、上記階調画像データの入力順において古いものほど、上記表示部材に重ねて表示される際の画像のサイズが小さくなるように、かつ表示位置が上記表示部材の中心からずれるように表示状態を変化させる表示手段と、
    を実現させるためのメッセージ表示プログラム。
  9. 前記表示手段は、前記階調画像データの入力順において古いものほど、前記表示部材に重ねて表示される際の濃度、明度、彩度あるいは色相が背景に対して目立たなくなるように表示状態が変化することを特徴とする請求項記載のメッセージ表示プログラム。
  10. 過去の階調画像データを、前記表示手段における表示状態を再現して表示する再表示手段を実現させることを特徴とする請求項記載のメッセージ表示プログラム。
  11. 所定の保持期間が経過した階調画像データを前記記憶部材から削除する削除手段を設けたことを特徴とする請求項8から10の中のいずれか1項記載のメッセージ表示プログラム。
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