JP3982004B2

JP3982004B2 - 車両の電子装置格納構造

Info

Publication number: JP3982004B2
Application number: JP13128497A
Authority: JP
Inventors: 和義北條
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 1997-05-21
Filing date: 1997-05-21
Publication date: 2007-09-26
Anticipated expiration: 2017-05-21
Also published as: JPH10315870A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジン制御等の電子装置を格納する格納構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、図４、図５に示すように、床面５１が乗降客等の通路面５２に対してかさ上げされているバスのような車両において、この車両のエンジン制御等をするコンピュ−タを含む電子部品で構成された電子装置Ｅは、乗降口５３の近くに設置されたシ−ト５４の下部、即ち、床面５１の上面にブラケット５５を介して取り付けられている。そして電子装置Ｅを埃や衝撃等から保護するため、床面５１にボルト止めされたカバ−５６で被うような格納構造になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車両の電子装置格納構造によれば、電子装置Ｅを被うカバ−５６が床面５１に突出して取付られるため、シ−ト５４等の取付スペ−スが制限される、シ−ト５４に着座した人の踵が電子装置Ｅのカバ−５６に当たる、見栄えが悪いというような問題がある。また、床面５１とカバ−５６間の隙間から洗浄水等が浸入すると電子装置Ｅが水による影響を受けて故障するため、車室内の洗浄がしにくいという問題がある。
【０００４】
そこで本発明では、床面上に物を取り付けることなく電子装置を収納することができ、もって車室内の洗浄等を容易にできるようにし、シ−ト等の取付スペ−スを確保することができる車両の電子装置格納構造を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、通路面からかさ上げされた床面と、前記床面をかさ上げするかさ上げ部材として側面部に配設された収納パネルと、前記床面の下部に配設された底面パネルとによって前記床面の下部に電子装置を収納する格納室を設け、前記底面パネルを前記かさ上げ部材として側面部に配設された収納パネルの下端部に設けられた断面Ｌ字形のブラケット及び受け部に載置し、前記通路面を前記収納パネルの前記底面パネルとは相反対面側において該収納パネルの下端部に形成された断面Ｌ字形の載置部位に載置することである。
【０００６】
請求項１の発明によれば、車室の床面下に設けた格納室に電子装置を格納することができるため、車室内の美観を損なわないとともに車室内の洗浄作業が容易になる。
【０００７】
請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記電子装置は、電子装置取付用のブラケットによって前記底面パネルからかさ上げして取り付けられることである。
【０００８】
請求項２の発明によれば、格納室に水等が浸入しても電子装置は直接、浸水されない。
【０００９】
請求項３の発明は、請求項１又は２の発明において、前記格納室上部の床面に前記電子装置の出し入れや点検等を行うための開口部を設けることである。
【００１０】
請求項３の発明によれば、電子装置の出し入れや点検等が容易である。
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。図１は、バス１のエンジン制御等をするコンピュ−タを含む電子装置Ｅを格納した構造の斜視図である。また、図２は、電子装置Ｅの格納部及びその周辺を含めた横断面図であり、図３は、電子装置Ｅの格納部の縦断面図である。
【００１２】
図１〜図３に示すように、バス１の乗降口２のステップ面２Ａは乗降客等の通路面３と同じレベルになっており、シ−ト４が取り付けられた床面５は通路面３よりかさ上げされたレベルになっている。即ち、床面５は、側面パネル８Ａ，８Ｂ，８Ｃ及びリインフォ−スメント８Ｄによってかさ上げされた位置にある。乗降口２の傍のシ−ト４が取り付けられた床面５の下部空間６に前記電子装置Ｅの格納室７が形成される。また、床面５には電子装置Ｅの出し入れや点検等をするためのサ−ビスホ−ル（開口部）９が開口されており、サ−ビスホ−ル９にはカバ−１０が被せられている。尚、サ−ビスホ−ル９にカバ−１０を被せる場合は、ネジ１１により固定するとともに車内清掃時の洗浄水等の浸入を防ぐためのシ−ル材１２がカバ−１０と床面５間に介装される。
【００１３】
上記格納室７の底面部には底面パネル１３が取り付けられている。この底面パネル１３は、側面パネル８Ａの下端部に溶接された断面Ｌ字形のブラケット１５Ａと、側面パネル８Ｂの先端水平部に一体的に形成された受け部１５Ｂと、側面パネル８Ｃの下端部に溶接された断面Ｌ字形のブラケット１５Ｃと、リインフォ−スメント８Ｄに一体的に形成された受け部１５Ｄとにシ−ル部材１４を介して載置される。
【００１４】
図２に示すように、格納室７には電子装置取付用のブラケット１６が設けられている。このブラケット１６は、底面パネル１３からかさ上げされるように一端部が底面パネル１３に、他端部が側面パネル８Ｂにビス止め、及びボルト、ナット止めにより固定されている。従って、ブラケット１６に取り付けられた電子装置Ｅは底面パネル１３より高い位置にあり、万が一、格納室７に水等が入ったときでも電子装置Ｅが直接的に浸水されることを防止することができる。
【００１５】
以上のように、バス１の乗降口２の傍のシ−ト４が取り付けられ、かさ上げされた床面５の下部空間６に、外部からの水滴等の浸入を防止できるような構造で電子装置Ｅの格納室７を設けたため、シ−ト４の下が平らとなり、見栄えが良く、車室内の清掃もし易い。そして、この清掃における洗浄水が直接的に格納室７に浸入しない構造になっているため、水滴等に起因する電子装置Ｅの故障を防止することができる。
【００１６】
尚、上記格納室７は、乗降口２の傍のシ−ト４が取り付けられ、かさ上げされた床面５の下部空間６に限らず、床面５の下部に十分な容積の空間があり、点検サ−ビス等が可能であれば、その空間に設けてもよい。また、車両はバスに限らず、他の車両にも適用できる。また、前記サ−ビスホ−ル（開口部）９を設けずに、電子装置Ｅの点検等には底面パネル１３を外してもよく、ブラケット１６を設けなくてもよい。
【００１７】
【発明の効果】
請求項１の発明によれば、車室の床面下に設けた格納室に電子装置を格納することができるため、車室内の美観を損なわないとともに車室内の洗浄作業が容易になる。
【００１８】
請求項２の発明によれば、格納室に水等が浸入しても電子装置は直接、浸水されない。
【００１９】
請求項３の発明によれば、電子装置の出し入れや点検等が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】車両のエンジン制御等をする電子装置を格納した構造の斜視図である。
【図２】電子装置の格納部及びその周辺を含めた部分の横断面図である。
【図３】電子装置の格納部の縦断面図である。
【図４】従来の車両の電子装置を格納した構造の斜視図である。
【図５】従来の車両の電子装置の格納部及びその周辺を含めた部分の横断面図である。
【符号の説明】
１バス
３通路面
５床面
６空間
７格納室
Ｅ電子装置

Claims

通路面からかさ上げされた床面と、前記床面をかさ上げするかさ上げ部材として側面部に配設された収納パネルと、前記床面の下部に配設された底面パネルとによって前記床面の下部に電子装置を収納する格納室が設けられており、前記底面パネルは前記かさ上げ部材として側面部に配設された収納パネルの下端部に設けられた断面Ｌ字形のブラケット及び受け部に載置されており、前記通路面は前記収納パネルの前記底面パネルとは相反対面側において該収納パネルの下端部に形成された断面Ｌ字形の載置部位に載置されていることを特徴とする車両の電子装置格納構造。
前記電子装置は、電子装置取付用のブラケットによって前記底面パネルから底上げして取付けられた請求項１に記載の車両の電子装置格納構造。
前記格納室上部の床面に前記電子装置の出し入れや点検等を行うための開口部を設けた請求項１又は請求項２に記載の車両の電子装置格納構造。