JP3981581B2 - 車輌用灯具の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌用灯具の車体側部材への取付構造に関し、車輌用灯具の取付作業性の向上及び衝突時における車輌用灯具の破損又は損傷を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輌用灯具、例えば、自動車用前照灯は、フロントバンパーの上側に隣接させて配設したものがある。
【0003】
このような自動車用前照灯の一例として、特開2000−344003号公報がある。
【0004】
この公報に記載されたヘッドランプ(1)は、ランプハウジング(11)に支持され、該ランプハウジング(11)の上縁左端がサイドターンランプ(6)に、その上縁中間部が車両フロントパネル(4)に、その上縁右端がグリル(7)にそれぞれボルトなどの締結手段により結合されている。尚、上記カッコ内の符号は上記特開2000−344003号公報に示されたものである。以下、同じ。
【0005】
そして、ヘッドランプのランプハウジング(11)の下縁右端は、ここに形成された取付部(15)の下縁がフロントバンパー(5)のバンパーステー(2)の上縁に取付座(21)及び段付ボルト(36)などを介して結合される。
【0006】
尚、ヘッドランプとフロントバンパーとの間で結合手段を用いて結合するのは、構造上、両者を結合しなければならない場合の他、ヘッドランプとフロントバンパーとの間の空間(クリアランス)を規制し、見栄えを良好にする場合などの理由による。
【0007】
具体的には、ランプハウジングの取付部(15)には後方に開口するU字状の切欠き(15a)が形成され、該切欠き(15a)及び取付座21の取付穴(211)に上記段付ボルト(36)を挿通して締結する。
【0008】
また、取付部(15)には、上記切欠き(15a)の近傍に下面に突出する突起(16)が形成され、該突起(16)は上記取付座(21)の基準穴(212)に挿通されている。
【0009】
これにより、フロントバンパー(5)に前方からの衝撃がかかったときに、上記突起(16)が破断すると共に、段付ボルト(16)が切欠き(15a)内を後方に摺動することになり、ヘッドランプ(1)及びランプハウジング(11)の変形もしくは破損を防ぐことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の車輌用灯具の取付構造にあっては、以下のような問題がある。
【0011】
第1に、ヘッドランプのランプハウジング(15)をバンパステー(5)に段付ボルト(36)を介して取り付けているため、その取付作業性が極めて悪い。
【0012】
第2に、ヘッドランプ(1)に対してバンパー(2)が後方へ変位しようとする衝撃に対しては有効であるが、フロントバンパーを前方へ引っ張る或いはヘッドランプを後方へ押圧する力は対しては有効に働かず、いずれかの部位、例えば、ランプハウジング(11)そのものやその取付部(15)などが破損してしまう。
【0013】
第3に、ヘッドランプ(1)及びランプハウジング(11)の破損を防ぐというが、実際には上記突起(16)が破損してしまっているなどの問題がある。
【0014】
そこで、本発明は、車輌用灯具の車体側部材に対する取付作業性を良好にすると共に、車体側部材が車輌用灯具に対して相対的に移動してしまったときにその移動方向が前後いずれか一方のみならず前後両方向においても各部の破損又は損傷がなく、さらには、各部のいずれもが破損することのない車輌用灯具の取付構造を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明車輌用灯具の取付構造は、上記した課題を解決するために、灯具側部材に設けた取付ステーと、車体側部材に設けた取付部とを結合部材を介して結合する車輌用灯具の取付構造であって、上記取付ステーは、ほぼ水平な平板部を有し、該平板部には前端から後端に延びるスリットが形成され、上記車体側部材の取付部には、係止孔が形成されており、上記結合部材は、上記車体側部材の係止孔に係止される係止部と、上記スリットに係合される軸部と、該軸部が取付ステーの面方向に対して垂直な方向において抜け止めされる抜止部とを備えたものである。
【0016】
従って、本発明車輌用灯具の取付構造にあっては、取付ステーのスリットをその前端から後端に延びるように形成しているため、結合部材が取付ステーに対してその前方及び後方に抜ける。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明車輌用灯具の取付構造の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図示した実施の形態は、自動車用前照灯(以下、「前照灯」と称する。)のフロントバンパーへの取付構造に適用したものである。
【0018】
前照灯1は前方に開口した凹部を有するランプボディ2と該ランプボディ2の前面開口を覆うカバーレンズ3とによって画成された灯室4内にリフレクタ5、光源6等が配設されて成る(図1参照)。
【0019】
図示は省略するが、前照灯1は、そのランプボディ2が背面側の各所において、車体側部材或いは隣接して設けられたフロントグリル、ターンシグナルランプなどに支持されていると共に、カバーレンズ3の下面の一部がフロントバンパー7に支持される。
【0020】
即ち、カバーレンズ3の下面3aの右端部には、前方が開口した扁平な箱状の取付ステー8が一体に形成されていて、該取付ステー8がフロントバンパー7を支持するバンパーステー9に結合部材10を介して取り付けられる。
【0021】
具体的は、箱状を為す取付ステー8は、その上面がカバーレンズ3の下面3aとし、該下面3aから垂設され互いに対向する2つの側壁部11、11と、側壁部11、11の後端縁間を架け渡す後側壁12と、上記側壁部11、11の下側縁から互いに近づく方向に突設され、上記下面3aとほぼ平行で底面を為す平板部13とから成る(図2参照)。
【0022】
平板部13には、左右方向のほぼ中央部に前端から後端に延びるスリット14が形成されており、該スリット14の前端部には、開口端に行くに従い広がるテーパ部14aが、その後端部にも開口端に行くに従い広がるテーパ部14bがそれぞれ形成されており、また、前後方向の中央よりやや前方に寄った位置に、他の部分より幅が広がった拡幅部14cが形成されている(図2、図4参照)。
【0023】
スリット14の幅は、上記前後のテーパ部14a、14bと拡幅部14cを除いた部分14d、14dにおいて結合部材10の後述する軸部の径よりもやや狭く、上記拡幅部14cにおける幅と上記軸部15の径と同じになるように形成されている(図4参照)。
【0024】
また、拡幅部14cと他の部分14d、14dとの間には小さなテーパ部が形成され、これにより、後述するように、結合部材10の拡幅部14cに対する出入りがスムーズになるようになっている(図4参照)。
【0025】
上記後側壁12にはその下側ほぼ半分が開口され、結合部材10の後述する上側抜止部が挿通できる挿通孔12aとされている(図3、図5参照)。
【0026】
尚、後側壁12は、スリット14を形成するための必須の構成ではないが、取付ステー8の補強を為すものである。このように取付ステー8の補強をするものとして、後側壁12のみならず、前側にも前側壁を形成することも考えられるが、この場合、取付ステー8の金型による成形が難しくなる。
【0027】
結合部材10は、合成樹脂材料から成り、断面円形で上記スリット14内に係合される軸部15と、上記スリット14からその上下方向への抜けを防止する抜止部16と、軸部15の下側で上記バンパーステー9に係止される係止部19とから成る(図6参照)。
【0028】
上記軸部15は、その軸径が上記スリット14の上記他の部分14dの幅よりもやや大きく、拡幅部14cの幅とほぼ同じに形成されており、これにより、結合部材10が上記スリット14の他の部分14dに位置しているときはややきつめに、また、拡幅部13cに位置しているときは、ほぼぴったりと係合するので、取付ステー8に対する結合部材10の前後方向での位置決めが容易となる(図4参照)。
【0029】
さらに、上記拡幅部14cの幅とその前後の他の部分14d、14dのスリット幅との差を調節することで、取付ステー8から結合部材10が外れる力を容易に設定できるため、その適正化を図ることができる。
【0030】
尚、軸部15の断面形状は円形に限らず、楕円形などであっても良い。
【0031】
結合部材10の抜止部16は、上記軸部15を挟んで上下に位置した2つのフランジ部17、18(以下、上側のフランジ部を「上フランジ部」、下側のフランジ部を「下フランジ部」という。)で構成され、上フランジ部17と下フランジ部18との間の間隔、即ち、上記軸部15の長さは上記取付ステー8の平板部13の板厚とほぼ同じに形成されている(図4参照)。
【0032】
また、下フランジ部18は、全体としてその外周縁18aが下方に偏倚して、下方に凹の皿状をしており、後述するように、結合部材10がバンパーステー9に取り付けられたときに、該バンパーステー9に上方へ押しやられて、上記下フランジ部18の外周縁18aが上方へ跳ね上がるようになっている(図6、図7参照)。
【0033】
そして、上方へ跳ね上がった下フランジ部18は、その外周縁18aと上フランジ部17との間の間隔が狭まり、上記取付ステー8の平板部13の下面に密着するようになっている(図7参照)。
【0034】
上記係止部19は、下フランジ部18から下方へ行くに従い徐々に拡径され、また、下フランジ部18からやや下方に寄った位置が最も膨らんで、さらに下方に行くに従い縮径して、下端が尖った形状をしている。尚、係止部19の最も上端部(基端部)から下方へ行くに従い拡径する部位を嵌合部19aといい、最も膨らんだ部位を膨部19bという(図6参照)。
【0035】
また、係止部19には、左右方向に貫通し、側方から見てほぼ菱形をした貫通孔19cが形成されており、これにより、上記膨部19bが縮径する方向に変形しやすくなっている(図6参照)。
【0036】
フロントバンパー7はその前面が下方に行くに従い前方へ偏倚するように傾斜され、また、その上面は前面の上縁からほぼ後方に延びるように形成されていて、このような、フロントバンパー7はバンパーステー9を介して図示しない車体に取り付けられている(図1参照)。
【0037】
また、バンパーステー9の上面は、上記前照灯1のカバーレンズ3の下面に下方から近接するように配置され、これにより、フロントバンパー7の上面も前照灯1のカバーレンズ3の下方前端部に位置される(図1参照)。
【0038】
そして、バンパーステー9の上記カバーレンズ3に形成された取付ステー8に対向する位置に係止孔20が形成されており、該係止孔20は上記結合部材10の係止部19の膨部19bの径よりやや小さく形成されている(図6参照)。
【0039】
しかして、前照灯1の上記バンパーステー9への取付は次のようにして行う。
【0040】
先ず、バンパーステー9に結合部材10を係止する(図6、図7参照)。このとき、バンパーステー9と結合部材10の下フランジ部18との間に円環状の緩衝部材21を介在させる。これは、結合部材8のバンパーステー9への係止状態のガタを防止するためである。
【0041】
結合部材10のバンパーステー9へ係止するには、先ず、結合部材10の係止部19の下端部をバンパーステー9の係止孔20に差し込んで押圧する。これにより、係止部19の膨部19bが係止孔20を通されるときに、これに当接されて縮径し、これを乗り越えたところで係止孔20が係止部19の嵌合部19aに位置される(図7参照)。
【0042】
またこのとき、上記緩衝部材21が係止部19の基端において、圧潰されてその反発力を受けて結合部材10が係止孔20にガタ無く係止される(図7参照)。
【0043】
また、結合部材10の下フランジ部18はバンパーステー9の上記係止孔20近傍により上方へ押圧され、その外周縁18aが上方へ跳ね上げられることになる。上方へ跳ね上げられた下フランジ部18の外周縁18aは、これと上フランジ部17との間の間隔が上記取付ステー8の平板部13の板厚とほぼ同じか又はやや狭くなるようになっている(図7参照)。
【0044】
次に、前照灯1の上記取付ステー8をバンパーステー9に係止した結合部材10に係合する。
【0045】
上記取付ステー8を結合部材10に係合させるには、取付ステー8のスリット14の前端開口(前端テーパ部)14aの前方に結合部材10の軸部15を位置させ、前照灯1を前進させて、スリット14内に結合部材10の軸部15を係合する。このとき、結合部材10の軸部15は、スリット14の前端開口に形成された前端テーパ部14aに導かれたスリット14に係合していくことになり、その係合をスムーズに行うことができる。
【0046】
尚、この例では、結合部材10を取付ステー8の前方からスリット14内に係合させていくことについて説明したが、逆に、取付ステー8の後方からスリット14内に係合させていくことも可能であり、この場合、後端テーパ部14bが結合部材10の係合をスムーズにすることになる。
【0047】
そして、結合部材10の軸部15がスリット14の他の部分14d内に位置されているときは、その係合はややきつめとなっているが、拡幅部14c内に上記軸部15が位置したときはその係合が緩やかになるため、作業者は当該前照灯1を前進させている動作の中で、容易に、結合部材10の取付ステー8に対する前後方向の位置決めをなすことができ、取付ステー8の結合部材10への係合、即ち、前照灯1のバンパー7への取付が完了する(図4、図7参照)。
【0048】
バンパー7に取り付けられた前照灯1は、その下面の取付ステー8が結合部材10を介してバンパーステー9に取り付けられるため、前照灯1とフロントバンパーとの間の間隔(クリアランス)は上記結合部材10の軸部15の長さに依存され、よって、両者間の間隔を、前照灯1の車体との取付誤差或いはフロントバンパーの車体との取付誤差に拘わらず、常に一定に保つことができ、見栄えを良好にすることができる(図1参照)。
【0049】
そして、例えば、フロントバンパー7が正面から何かに衝突したときは、その衝撃力は、フロントバンパー7、バンパーステー9を介して結合部材10に及ぶ。
【0050】
そして、上述のように、結合部材10は、前照灯1側の部材、カバーレンズ3の取付ステー8に対して前後方向に移動可能に結合されているため、結合部材10は上記スリット14内を後方に移動して(図7において2点鎖線で示す。)、結合部材10が取付ステー8から外れ、これにより、上記衝撃力は、取付ステー8、即ち、前照灯1には及ばず、よって、前照灯1が破損又は損傷を受けることはない。
【0051】
また、フロントバンパー7が前照灯1に対して前方へ移動する力が働いた場合、例えば、当該車輌が後退しているときに、フロントバンパー7の側部が何かに当たったにもかかわらず、さらに車輌が後退した場合、その衝撃力は、フロントバンパー7、バンパーステー9を介して結合部材10に及ぶ。
【0052】
このような場合にあっても、上記結合部材10は取付ステー8に対して前方に移動して、結合部材10が取付ステー8から外れ(図示は省略する。)、これにより、上記衝撃力は、前照灯1には及ばず、よって、同様に前照灯1が破損又は損傷を受けることはない。
【0053】
尚、上記した実施の形態の説明において、前照灯1のバンパーステー9への組み立て順序として、先ず、結合部材10をバンパーステー9に係止したが、本発明はこれに限らず、先ず、前照灯1の取付ステー8のスリット14に結合部材10を係合させ、該結合部材10をバンパーステー9に係止させるようにしても良い。
【0054】
また、上記した実施の形態において、前照灯1の前面レンズをカバーレンズ3と称したのは、レンズ面にレンズステップが形成されていない、いわゆる素通しのレンズに適用したものについて説明したためであるが、本発明はこれに限らず、レンズステップが形成された前面レンズを用いたものについても適用することができる。
【0055】
さらに、上記した実施の形態にあっては、取付ステー8としてカバーレンズ3に形成したものについて説明したが、本発明はこれに限らず、ランプボディに取付ステーを形成したものであっても良い。
【0056】
さらにまた、上記した実施の形態にあっては、本発明を自動車用の前照灯の取付構造に適用したものについて説明したが、本発明は自動車用に限られるものでなく、また、前照灯に限らず、例えば、車輌の後尾に取り付けられるいわゆるテールランプ、コンビネーションランプにも適用することができる。
【0057】
その他、上記した実施の形態において示した各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるようなことがあってはならないものである。
【0058】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明車輌用灯具の取付構造は、灯具側部材に設けた取付ステーと、車体側部材に設けた取付部とを結合部材を介して結合する車輌用灯具の取付構造であって、上記取付ステーは、ほぼ水平な平板部を有し、該平板部には前端から後端に延びるスリットが形成され、上記車体側部材の取付部には、係止孔が形成されており、上記結合部材は、上記車体側部材の係止孔に係止される係止部と、上記スリットに係合される軸部と、該軸部が取付ステーの面方向に対して垂直な方向において抜け止めされる抜止部とを備えたことを特徴とする。
【0059】
従って、本発明車輌用灯具の取付構造にあっては、取付ステーのスリットをその前端から後端に延びるように形成したので、結合部材が取付ステーに対してその前方及び後方に抜け、車体側部材にかかる衝撃が、前後方向のいずれ方向であっても、結合部材が取付ステーから外れ、よって、車体側部材が衝撃を受けても、車輌用灯具にその衝撃力がかかることが無く、その破損又は損傷を防止することができる。
【0060】
また、結合部材取付ステーとの組付は、前後方向のいずれからもできるため、その取付作業性を良好にすることができる。
【0061】
請求項2に記載した発明にあっては、上記平板部のスリットの前後方向における中間の部分に他の部分より幅が広がった拡幅部を形成し、結合部材の軸部の上記スリットの幅方向における径を上記拡幅部の幅と同じにしたので、両者間における前後方向の位置決めが容易となり、組み立て作業性を良好にすると共に、また、拡幅部の幅とその前後のスリット幅との差を調節することで、取付ステーから結合部材が外れる力を容易に設定できるため、その適正化を図ることができる。
【0062】
請求項3に記載した発明にあっては、スリットの前端部と後端部の少なくとも一方が開口端に行くに従い幅が広がるテーパ部を形成したので、結合部材と取付ステーとの取付作業性を良好にすることができる。
【0063】
請求項4に記載した発明にあっては、灯具側部材が車輌用灯具の前面レンズ又はランプボディであり、上記取付ステーは、灯具側部材の下部に一体に形成されており、取付ステーの平板部は、灯具側部材の下面から突設され、互いに対向する2つの側壁部の下縁から互いに近づく方向に突出するように形成され、また、上記2つの側壁部の前側縁間又は後側縁間を互いに架け渡す前側壁又は後側壁が形成されていると共に、該前側壁又は後側壁の下部に上記結合部材の抜止部及び軸部が通り抜ける挿通孔を形成したので、取付ステーをレンズやランプボディと一体に成形することができ、部品点数の削減を図れ、さらに、取付ステーの強度を保ちつつ、結合部材が取付ステーから外れる構造を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図7と共に本発明車輌用灯具の取付構造の実施の形態を示すものであり、本図は車輌用灯具全体の断面図である。
【図2】取付ステーを下斜め前方から見た斜視図である。
【図3】取付ステーと結合部材との結合状態を一部を切断し拡大して示す要部の正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図7と共に、結合部材を拡大して示す側面図であり、本図はバンパーステーに係止する前の状態を示す。
【図7】結合部材をバンパーステーに係止し、さらに取付ステーを結合部材に取り付けた状態を示す。
【符号の説明】
1…前照灯(車輌用灯具)、3…カバーレンズ(灯具側部材)、7…フロントバンパー(車体側部材)、8…取付ステー、9…バンパーステー(車体側部材の取付部)、10…結合部材、11…側壁部、12…後側壁、12a…挿通孔、13…平板部、14…スリット、14a…前端テーパ部、14b…後端テーパ部、14c…拡幅部、15…軸部、16…抜止部、19…係止部、20…係止孔

Claims (4)

  1. 灯具側部材に設けた取付ステーと、車体側部材に設けた取付部とを結合部材を介して結合する車輌用灯具の取付構造であって、
    上記取付ステーは、ほぼ水平な平板部を有し、
    該平板部には前端から後端に延びるスリットが形成され、
    上記車体側部材の取付部には、係止孔が形成されており、
    上記結合部材は、上記車体側部材の係止孔に係止される係止部と、上記スリットに係合される軸部と、該軸部が取付ステーの面方向に対して垂直な方向において抜け止めされる抜止部とを備えた
    ことを特徴とする車輌用灯具の取付構造。
  2. 請求項1に記載した車輌用灯具の取付構造であって、
    上記平板部のスリットの前後方向における中間の部分に他の部分より幅が広がった拡幅部を形成し、
    結合部材は、スリットの幅方向における径が上記拡幅部の幅と同じである軸部を有する
    ことを特徴とする車輌用灯具の取付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載した車輌用灯具の取付構造であって、
    スリットの前端部と後端部の少なくとも一方が開口端に行くに従い幅が広がるテーパ部が形成された
    ことを特徴とする車輌用灯具の取付構造。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載した車輌用灯具の取付構造であって、
    灯具側部材が車輌用灯具の前面レンズ又はランプボディであり、
    上記取付ステーは、灯具側部材の下部に一体に形成されており、
    取付ステーの平板部は、灯具側部材の下面から突設され、互いに対向する2つの側壁部の下縁から互いに近づく方向に突出するように形成され、
    また、上記2つの側壁部の前側縁間又は後側縁間を互いに架け渡す前側壁又は後側壁が形成されていると共に、該前側壁又は後側壁の下部に上記結合部材の抜止部及び軸部が通り抜ける挿通孔が形成された
    ことを特徴とする車輌用灯具の取付構造。
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