JP3978143B2 - 静翼の冷却構造及びガスタービン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービン(gas turbin)の静翼(stationary blade)の冷却構造に係り、特に、冷却効率に優れた優れた静翼の冷却構造及びガスタービンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すものは、発電機等に用いられるガスタービンある。
図において、符号1は圧縮機、2は燃焼器、3はタービンであり、これら圧縮機1からタービン3にわたってロータ4が軸方向に伸びている。
符号6は内部のハウジング、7,8は圧縮機1側の円筒で、圧縮機1の外側を囲っている。符号9はチャンバ14を形成する円筒形シェル、10も同じくタービン3の外側シェル、11は内側シェルである。
【0003】
圧縮機1内部の円筒8の内周側には、円周方向に均一に静翼12が配置されており、これら静翼12の間には、ロータ4の周囲に均等に配置された動翼13が配置されている。
円筒形シェル9によって囲まれたチャンバ14内には、燃焼器15が配置されており、燃料供給管35から供給された燃料が燃料ノズル34から燃焼器15内に噴射されて燃焼されるようになっている。
【0004】
燃焼器15にて発生した高温燃焼ガスは、ダクト16を通り、タービン3へ導かれるようになっている。
タービン3は、内側シェル11に周方向へ均一に配置された2段形の静翼17と、ロータ4に周方向へ均一に配置された動翼18とが、軸方向に沿って交互に設けられており、このタービン3に送り込まれて膨張ガスとして放出される高温燃焼ガスによって動翼18が固定されたロータ4が回転されるようになっている。
圧縮機1及びタービン3には、マニホールド21、22が設けられており、これらマニホールド21、22は、空気配管32によって連結され、圧縮機1側から空気配管32を介してタービン3側へ冷却空気が供給されるようになっている。
【0005】
一方、圧縮機1からの冷却空気の一部は動翼18を冷却するためにロータディスクから動翼18に供給されるが、図示のように圧縮機1のマニホールド21からその空気の一部が空気配管32を通り、タービン3のマニホールド22に導かれ、静翼17を冷却すると共にシール用空気として供給されるようになっている。
【0006】
次に、静翼17の構造について説明する。
図5において、符号25は、翼部であり、この翼部25の内側及び外側には、それぞれ内側シュラウド26、外側シュラウド27が設けられている。
翼部25は、その内部に、リブ40によって前縁通路42及び後縁通路44が形成されており、これら前縁通路42及び後縁通路44には、周面及び底面に複数の冷却空気穴70、71、72、73が形成された有底筒状のインサート46、47が外側シュラウド27側から挿入されている。
翼部25は、その後縁側に複数のピン62が設けられた流路からなるピンフィン冷却部29を備えている。
そして、これらインサート46、47にマニホールド22から冷却空気が送り込まれると、この冷却空気は、冷却空気穴70、71、72、73から噴出し、前縁通路42及び後縁通路44の内壁に衝突し、いわゆるインピンジメント冷却が行われ、また、翼部25の後縁側のピン62間の流路からなるピンフィン冷却部29を流れ、ピンフィン冷却が行われるようになっている。
【0007】
内側シュラウド26には、前縁側及び後縁側に、前方フランジ81及び後方フランジ82が形成されており、ロータ4のアーム部48との間をシールするシール33が支持されたシール支持部66に連結されている。そして、このシール支持部66と内側シュラウド26との間にキャビティ45が形成されており、このキャビティ45にも、インサート46、47の冷却空気穴70、71、72、73から流出した冷却空気が送り込まれるようになっている。
シール支持部66には、前方側に流路85が形成されており、この流路85を介してキャビティ45から前段の動翼18側及びシール33の隙間を通って後段の動翼側へ空気が送り込まれ、内部を高温燃焼ガスの通路よりも高圧に保持して高温燃焼ガスの内部への浸入が防止されるようになっている。
【0008】
図6及び図7に示すように、内側シュラウド26には、その前縁側に、多数の針状フィン89を備えた前縁流路88が形成されており、流路90を介してキャビティ45内と連通されている。また、内側シュラウド26の両側部には、前後に沿ってレール96が形成されており、これらレール96には、一端が前縁流路88と連通し、他端が内側シュラウド26の後縁にて開口した流路93が形成されている。
内側シュラウド26の底面には、複数の***101を有する衝突板84が底面に対して間隔をあけて設けられており、これら衝突板84によって内側シュラウド26の底面側に、チャンバ78が形成されている。
また、内側シュラウド26の後縁側には、内側シュラウド26の後縁とチャンバ78とに連通する複数の流路92が形成されている。
【0009】
そして、キャビティ45内に送り込まれた冷却空気は、内側シュラウド26の前縁流路88に、流路90を介して送り込まれ、針状フィン89間を通過することにより内側シュラウド26の前縁側を冷却し、その後、側部流路93を通り、内側シュラウド26の後縁から放出されるようになっている。
また、キャビティ45内に送り込まれた冷却空気は、衝突板84の***101からチャンバ78内にも流入し、流路92を介して内側シュラウド26の後縁から放出されるようになっている。そして、冷却空気が衝突板84の***101からチャンバ78へ流入した際に、内側シュラウド26の底面に衝突することにより、インピンジメント冷却が行われ、また、複数の流路92を流れる際に、内側シュラウド26の後縁側が冷却されるようになっている。(たとえば、特許文献1参照)
【0010】
図8に示すように、外側シュラウド27には、その上面に、複数の***100を有する衝突板102が上面に対して間隔をあけて設けられており、これら衝突板102によって外側シュラウド27の上面側に、チャンバ104が形成されている。
また、外側シュラウド27には、前縁流路105が形成され、両側部に、前方側の前縁流路105と連通しかつ外側シュラウド27の後縁にて開口した側部流路106が形成されており、前縁流路105が一方のチャンバ104と連通されている。
また、外側シュラウド27の後縁側には、外側シュラウド27の後縁とチャンバ104とに連通する複数の流路107が形成されている。
【0011】
そして、マニホールド22内に送り込まれた冷却空気は、衝突板102の***100からチャンバ104内に流入し、後縁流路107を介して外側シュラウド27の後縁から放出されるようになっている。そして、冷却空気が衝突板102の***100からチャンバ104へ流入した際に、外側シュラウド27の上面に衝突することにより、インピンジメント冷却が行われる。
また、チャンバ104内に流入した冷却空気は、前縁流路105にも流入し、この前縁流路105及び側部流路106を通過することにより、外側シュラウド27の前縁及び両側部を冷却し、その後、外側シュラウド27の後縁から放出されるようになっている。(たとえば、特許文献2参照)
【0012】
【特許文献1】
特開11−132005号公報(第2−3頁、第6−8図)
【特許文献2】
特開10−220203号公報(第3頁、第2図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、この種のガスタービンにおける静翼には、圧縮空気の一部を導入して、インピンジメント冷却、ピンフィン冷却などの各種の冷却技術によって翼メタル温度が許容温度以下に保たれるようにしているが、内側シュラウドや外側シュラウド27においては、後縁側の冷却に多量の空気を過剰に要しており、さらなる冷却効率の向上が要求されているのが現状であった。
【0014】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、静翼における冷却効率を大幅に向上させて冷却空気の使用量を抑えることが可能な静翼の冷却構造及びガスタービンを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の冷却静翼は、翼部の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド及び外側シュラウドを有し、前記外側シュラウド側に送り込まれる冷却空気によって前記外側シュラウド、前記翼部及び前記内側シュラウドの冷却が行われる静翼の冷却構造であって、前記内側シュラウドの内面側には、前記翼部内を通過した冷却空気が送り込まれるキャビティが形成され、前記内側シュラウドには、複数の***を有し、前記内側シュラウドの底面に間隔をあけて配設されて前記底面との間にチャンバを形成し、前記キャビティ内に送り込まれた冷却空気を前記***から前記チャンバ内へ流入させる衝突板と、前縁側にて幅方向に沿って形成され、前記チャンバ内へ送り込まれた冷却空気が導かれる前縁流路と、両側部に沿って形成され、前記前縁流路内へ送り込まれた冷却空気を後縁側へ導く側部流路と、後縁近傍にて幅方向に沿って形成され、前記側部流路から冷却空気が送り込まれるヘッダと、後縁側にて幅方向に沿って間隔をあけて複数形成され、一端側が前記ヘッダに連通され他端側が後縁にて開口されて前記ヘッダに送り込まれた冷却空気を後縁から放出する後縁流路とが設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項2記載の静翼の冷却構造は、請求項1記載の静翼の冷却構造において、前記外側シュラウドに、複数の***を有し、前記外側シュラウドの上面に間隔をあけて配設されて前記上面との間にチャンバを形成し、送り込まれた冷却空気を前記***から前記チャンバ内へ流入させる衝突板と、前縁側にて幅方向に沿って形成され、前記チャンバ内へ送り込まれた冷却空気が導かれる前縁流路と、両側部に沿って形成され、前記前縁流路内へ送り込まれた冷却空気を後縁側へ導く側部流路と、後縁にて幅方向に沿って形成され、前記側部流路から冷却空気が送り込まれるヘッダと、一端側が前記ヘッダに連通され他端側が後縁にて開口されて前記ヘッダに送り込まれた冷却空気を後縁から放出する後縁流路とが設けられていることを特徴としている。
【0017】
請求項3記載の静翼の冷却構造は、請求項2記載の静翼の冷却構造において、前記外側シュラウドの後縁流路が、幅方向に沿って間隔をあけて複数形成されていることを特徴としている。
【0018】
請求項4記載の静翼の冷却構造は、翼部の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド及び外側シュラウドを有し、前記外側シュラウド側に送り込まれる冷却空気によって前記外側シュラウド、前記翼部及び前記内側シュラウドの冷却が行われる静翼の冷却構造であって、前記外側シュラウドには、複数の***を有し、前記外側シュラウドの上面に間隔をあけて配設されて前記上面との間にチャンバを形成し、送り込まれた冷却空気を前記***から前記チャンバ内へ流入させる衝突板と、前縁側にて幅方向に沿って形成され、前記チャンバ内へ送り込まれた冷却空気が導かれる前縁流路と、両側部に沿って形成され、前記前縁流路内へ送り込まれた冷却空気を後縁側へ導く側部流路と、後縁にて幅方向に沿って形成され、前記側部流路から冷却空気が送り込まれるヘッダと、一端側が前記ヘッダに連通され他端側が後縁にて開口されて前記ヘッダに送り込まれた冷却空気を後縁から放出する後縁流路とが設けられていることを特徴としている。
【0019】
請求項5記載の静翼の冷却構造は、請求項4記載の静翼の冷却構造において、前記外側シュラウドの後縁流路が、幅方向に沿って間隔をあけて複数形成されていることを特徴としている。
【0020】
そして、上記請求項1ないし5記載の静翼の冷却構造によれば、衝突板の***からチャンバへ流入することによりインピンジメント冷却を行った冷却空気を前縁側、両側部へ通して後縁側へ送り込んで冷却させるものであるので、従来のように、インピンジメント冷却に用いた冷却空気をそのまま後縁側へ送り込んで放出させる冷却構造と比較して、冷却空気の使用量が大幅に低減され、これにより、冷却効率の大幅な向上が図られる。
【0021】
請求項6記載のガスタービンは、燃焼器からの燃焼ガスによってロータを回転させるタービンを構成する静翼に、請求項1〜5のいずれかの静翼の冷却構造が施されていることを特徴としている。
【0022】
このように、冷却効率に優れた静翼を有するので、静翼を冷却するための冷却空気の使用量が低減され、性能の向上が図られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例の静翼の冷却構造及びガスタービンを図面を参照して説明する。なお、従来技術と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図1において、符号111は、本実施形態例の静翼である。この静翼111の内側シュラウド(inner shroud)26には、図2に示すように、その底面に、複数の***112を有する衝突板113が底面に対して間隔をあけて設けられており、これら衝突板113によって内側シュラウド26の底面側に、チャンバ(chamber)114が形成されている。
【0024】
このチャンバ114は、内側シュラウド26の前縁(leading edge)側に形成された前縁流路88に流路115によって連通されている。
内側シュラウド26の後縁(trailing edge)側には、内側シュラウド26の幅方向に沿ってヘッダ116が形成されており、このヘッダ116には、内側シュラウド26の両側部のレール96に形成されて前縁流路88に連通した側部流路117が連通されている。
さらに、内側シュラウド26の後縁側には、内側シュラウド26の後縁にて開口する複数の後縁流路118が幅方向に間隔をあけて形成されており、これら複数の後縁流路118がそれぞれヘッダ116に連通されている。
【0025】
図3に示すように、外側シュラウド(outer shroud)27には、その上面に、複数の***121を有する衝突板122が上面に対して間隔をあけて設けられており、この衝突板122によって外側シュラウド(outer shroud)27の上面側に、チャンバ123が形成されている。
【0026】
このチャンバ123は、外側シュラウド27の前縁側に形成された前縁流路105に流路124によって連通されている。
外側シュラウド27の後縁側には、外側シュラウド27の幅方向に沿ってヘッダ125が形成されており、このヘッダ125には、外側シュラウド27の両側部に形成されて前縁流路105に連通した側部流路126がそれぞれ連通されている。
【0027】
また、外側シュラウド27の後縁側には、その略中央部分に、外側シュラウド27の後縁にて開口した後縁流路127が形成されており、この後縁流路127は、ヘッダ125に連通されている。
【0028】
上記構造の内側シュラウド26及び外側シュラウド27を有する静翼111によれば、インサート46、47にマニホールド22から冷却空気が送り込まれると、この冷却空気は、冷却空気穴70、71、72、73から噴出し、前縁通路42及び後縁通路44の内壁に衝突してインピンジメント冷却(impingement cooling)が行われ、また、翼部(blade)25の後縁側のピン62間の流路からなるピンフィン冷却部29を流れ、ピンフィン冷却が行われる。
【0029】
また、キャビティ45内に送り込まれた冷却空気は、衝突板113の***112からチャンバ114内に流入し、内側シュラウド26の底面に衝突することにより、インピンジメント冷却が行われる。
さらに、チャンバ114内に流入した冷却空気は、流路115から前縁流路88へ送り込まれ、針状フィン89間を通過することにより内側シュラウド26の前縁側を冷却し、その後、側部流路117を通り、ヘッダ116へ送り込まれ、このヘッダ116から内側シュラウド26の後縁に形成された複数の後縁流路118を通り、後縁から放出され、内側シュラウド26の後縁側が冷却される。
【0030】
また、マニホールド22内に送り込まれた冷却空気は、衝突板122の***121からチャンバ123内に流入し、外側シュラウド27の上面に衝突することにより、インピンジメント冷却が行われる。
その後、この冷却空気は、流路124を介して前縁流路105へ送り込まれ、さらに、両側部の側部流路126を介してヘッダ125へ送り込まれ、後縁流路127を通り後縁から放出され、これにより、外側シュラウド27の周囲が冷却される。
なお、中央部分にてインピンジメント冷却を行った冷却空気は、そのまま、翼部25のインサート42、44へ送り込まれる。
【0031】
このように、上記の静翼の冷却構造によれば、内側シュラウド26及び外側シュラウド27において、衝突板113、122の***112、121からチャンバ114、123へ流入することによりインピンジメント冷却を行った冷却空気を前縁側、両側部へ通して後縁側へ送り込んで冷却させるものであるので、従来のように、インピンジメント冷却に用いた冷却空気をそのまま後縁側へ送り込んで放出させる冷却構造と比較して、冷却空気の使用量を大幅に低減させることができ、これにより、冷却効率の大幅な向上を図ることができる。
そして、この冷却構造が施された静翼111を備えたガスタービンによれば、静翼111を冷却するための冷却空気の使用量を低減させることができるので、性能の向上を図ることができる。
【0032】
なお、上記の例では、2段形の静翼を例にとって説明したが、静翼の形式は上記の例に限定されない。
また、外側シュラウド27においては、一つの後縁流路127を設けたが、この後縁流路127を、外側シュラウド27の幅方向に沿って間隔をあけて複数設けても良く、このようにすると外側シュラウド27の後縁での冷却をヘッダ125における冷却とともに幅方向にわたって均一に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の静翼の冷却構造及びガスタービンによれば、下記の効果を得ることができる。
請求項1ないし5記載の静翼の冷却構造によれば、衝突板の***からチャンバへ流入することによりインピンジメント冷却を行った冷却空気を前縁側、両側部へ通して後縁側へ送り込んで冷却させるものであるので、従来のように、インピンジメント冷却に用いた冷却空気をそのまま後縁側へ送り込んで放出させる冷却構造と比較して、冷却空気の使用量を大幅に低減させることができ、これにより、冷却効率の大幅な向上を図ることができる。
【0034】
請求項6記載のガスタービンによれば、冷却効率に優れた静翼を有するので、静翼を冷却するための冷却空気の使用量を低減させることができ、性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例の静翼の冷却構造を説明する静翼の断面図である。
【図2】 本発明の実施形態例の静翼の内側シュラウドの構造を説明する内側シュラウドの底面側から視た斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態例の静翼の外側シュラウドの構造を説明する外側シュラウドの上面側から視た斜視図である。
【図4】 静翼を備えたガスタービンの構造を説明するガスタービンの断面図である。
【図5】 従来の静翼の冷却構造を説明する静翼の断面図である。
【図6】 静翼の内側シュラウドの構造を説明する内側シュラウドの底面側から視た斜視図である。
【図7】 静翼の内側シュラウドの構造を説明する内側シュラウドの断面図である。
【図8】 静翼の外側シュラウドの構造を説明する外側シュラウドの上面側から視た斜視図である。
【符号の説明】
3 タービン
4 ロータ
15 燃焼器
25 翼部
26 内側シュラウド
27 外側シュラウド
45 キャビティ
88 前縁流路
111 静翼
112、121 ***
113、122 衝突板
114、123 チャンバ
116、125 ヘッダ
117、126 側部流路
118、127 後縁流路

Claims (6)

  1. 翼部の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド及び外側シュラウドを有し、前記外側シュラウド側に送り込まれる冷却空気によって前記外側シュラウド、前記翼部及び前記内側シュラウドの冷却が行われる静翼の冷却構造であって、
    前記内側シュラウドの内面側には、前記翼部内を通過した冷却空気が送り込まれるキャビティが形成され、
    前記内側シュラウドには、複数の***を有し、前記内側シュラウドの底面に間隔をあけて配設されて前記底面との間にチャンバを形成し、前記キャビティ内に送り込まれた冷却空気を前記***から前記チャンバ内へ流入させる衝突板と、前縁側にて幅方向に沿って形成され、前記チャンバ内へ送り込まれた冷却空気が導かれる前縁流路と、両側部に沿って形成され、前記前縁流路内へ送り込まれた冷却空気を後縁側へ導く側部流路と、後縁近傍にて幅方向に沿って形成され、前記側部流路から冷却空気が送り込まれるヘッダと、後縁側にて幅方向に沿って間隔をあけて複数形成され、一端側が前記ヘッダに連通され他端側が後縁にて開口されて前記ヘッダに送り込まれた冷却空気を後縁から放出する後縁流路とが設けられていることを特徴とする静翼の冷却構造。
  2. 前記外側シュラウドには、複数の***を有し、前記外側シュラウドの上面に間隔をあけて配設されて前記上面との間にチャンバを形成し、送り込まれた冷却空気を前記***から前記チャンバ内へ流入させる衝突板と、前縁側にて幅方向に沿って形成され、前記チャンバ内へ送り込まれた冷却空気が導かれる前縁流路と、両側部に沿って形成され、前記前縁流路内へ送り込まれた冷却空気を後縁側へ導く側部流路と、後縁にて幅方向に沿って形成され、前記側部流路から冷却空気が送り込まれるヘッダと、一端側が前記ヘッダに連通され他端側が後縁にて開口されて前記ヘッダに送り込まれた冷却空気を後縁から放出する後縁流路とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の静翼の冷却構造。
  3. 前記外側シュラウドの後縁流路が、幅方向に沿って間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする請求項2記載の静翼の冷却構造。
  4. 翼部の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド及び外側シュラウドを有し、前記外側シュラウド側に送り込まれる冷却空気によって前記外側シュラウド、前記翼部及び前記内側シュラウドの冷却が行われる静翼の冷却構造であって、
    前記外側シュラウドには、複数の***を有し、前記外側シュラウドの上面に間隔をあけて配設されて前記上面との間にチャンバを形成し、送り込まれた冷却空気を前記***から前記チャンバ内へ流入させる衝突板と、前縁側にて幅方向に沿って形成され、前記チャンバ内へ送り込まれた冷却空気が導かれる前縁流路と、両側部に沿って形成され、前記前縁流路内へ送り込まれた冷却空気を後縁側へ導く側部流路と、後縁にて幅方向に沿って形成され、前記側部流路から冷却空気が送り込まれるヘッダと、一端側が前記ヘッダに連通され他端側が後縁にて開口されて前記ヘッダに送り込まれた冷却空気を後縁から放出する後縁流路とが設けられていることを特徴とする静翼の冷却構造。
  5. 前記外側シュラウドの後縁流路が、幅方向に沿って間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする請求項4記載の静翼の冷却構造。
  6. 燃焼器からの燃焼ガスによってロータを回転させるタービンを構成する静翼に、請求項1〜5のいずれかの静翼の冷却構造が施されていることを特徴とするガスタービン。
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