JP3976074B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

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Description

この発明は、洗浄後の濡れた手を衛生的に乾燥させる手乾燥装置に関するものである。
従来の手乾燥装置は、濡れた手が挿入されると高圧空気を噴出し、手に付着した水分を吹き飛ばして手を乾燥させる構成にしている(例えば、特許文献1参照)。
また、手洗い、手の乾燥、消毒といった手を衛生的に保つ作業を併行し、かつ手を挿入する処理室を電解水により常時清潔な状態にするものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−62978号公報(第5−7、第1図) 特開2000−300465号公報(第4−5頁、第5図)
従来の手乾燥装置では、手を挿入する処理室表面に付着している有機物・水分が多い場合には十分に殺菌できないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、手が挿入される処理室を確実に洗浄・殺菌し、手の衛生性を確保することができる手乾燥装置を得るものである。
この発明に係る手乾燥装置は、外郭をなす箱体と、前記箱体の正面及び側面を開口して設けた処理室と、前記処理室の上下面部にそれぞれ配設されたノズルと、前記ノズルに供給する高速空気を生成する高圧空気発生装置と、アルカリ水または酸性水を生成する電気分解装置と、前記電気分解装置で生成されたアルカリ水または酸性水を加熱する加熱手段と、前記アルカリ水または酸性水を前記処理室に噴射する噴射口と、前記電気分解装置に水を給水する水タンクを備え、前記高速空気により手を乾燥処理した後、前記アルカリ水を前記処理室に噴射し、その後、前記処理室に水を噴射した後、前記酸性水を噴射するものである。
本発明によれば、手が挿入される処理室を確実に洗浄・殺菌し、手の衛生性を確保することができる手乾燥装置が得られる。
本発明の手乾燥装置は、外郭をなす箱体に正面及び側面を開口した処理室が設けられている。処理室の上下面部にはそれぞれノズルが配設されている。ノズルに供給する高速空気を生成する高圧空気発生装置と、アルカリ水または酸性水を生成する電気分解装置とが設けられている。また、電気分解装置で生成されたアルカリ水または酸性水を加熱する加熱手段と、アルカリ水または酸性水を処理室に噴射する噴射口と、電気分解装置に水を給水する水タンクが備えられている。高速空気により手を乾燥処理した後、アルカリ水を処理室に噴射し、その後、処理室に水を噴射した後、酸性水を噴射するようにする。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示す手乾燥装置の全体を示す構成断面図、図2は微生物の生育pH域を示す図である。図1において、1は手乾燥装置の外郭をなす箱体であって、正面は前パネル、背面は背面板、両面は左右の側板で構成され、上面は上パネル、底部は門型のフレームにより構成される。2は箱体1の正面側と両側面側を開放し、奥側へ向かって下傾する断面略U字状の開口を有する処理室で、被乾燥物である手が抜き差しされる。また、断面略U字状の開口は、目視可能の状態で自由に手を抜き差しできる高さ及び奥行きを有し、その奥側底部には手から吹き飛ばされた水が排水される排水口(図示せず)が形成されている。
3は濡れた手の表面にある水分を吹き飛ばすのに十分な高速の風を処理室2に送り込むための高圧空気発生装置で、例えばDCブラシレスモータ(図示せず)とそのモータによって回転するターボファン(図示せず)によりユニットとして構成され、箱体1の底部に配設されている。なお、高圧空気発生装置3に用いられるモータはDCブラシレスモータに限ったものではなく、一般的な整流子モータであっても良い。4は箱体1の底部に機外に向けて開口して設けられた吸気ダクトで、高圧空気発生装置3の吸気側と連通し、空気が送り込まれる。
5a、5bは一端が高圧空気発生装置3の排気側に接続された排気ダクトで、他端は扁平したラッパ状に開口しており、開口端部には高圧空気を吹き出す吹き出しノズル6a、6bが設けられている。吹き出しノズル6a、6bは、手の甲側と掌側の双方に風を同時に当てることができるように配設され、吹き出しノズル6aは処理室2の入口の上部に下向きに、吹き出しノズル6bは処理室2の入口の下部に上向きに取り付けられている。また、吹き出しノズル6a、6bは横方向に複数個のノズル穴が列をなして形成される。
7は処理室2に設けられ手の出入りを検知する人体検知センサで、発光側は処理室2の下部壁面に、受光側は上部壁面に設けられている。8は排水を貯蔵する排水タンク9と処理室2の奥側底部に形成された排水口(図示せず)とを接続する水路である。
10は箱体1の上部に配設され、処理室2の表面を殺菌するための一対以上の対面した電極を備えた電気分解装置、11は電気分解装置10に水を給水するための水タンク、12は水タンク11から水を吸い上げるためのポンプ、13a、13bは電気分解装置10で生成された電解水(アルカリ水と酸性水)を流出するためアルカリ水用ホースと酸性水用ホース、14a、14bはアルカリ水と酸性水が交互に出るように電気分解装置10のそれぞれの出口に設けられた電磁弁、15は生成された電解水を加熱する加熱手段、16は処理室2へ向けて電解水を噴霧する噴霧口17(噴射口)の導出部分を開閉するための噴霧用電磁弁である。
次に、動作について説明する。
被乾燥物である濡れた手を処理室2に挿入すると、人体検知センサ7が検知し、高圧空気発生装置3が始動する。そして、吸気ダクト4から機外の空気が高圧空気発生装置3に吸い込まれて高圧になり、高圧空気が生成される。この高圧空気は、高圧空気発生装置3の排気側から排気ダクト5a、5b内に送られ、処理室2のノズル6a、6bから所定の傾斜で、手の甲側と掌側の双方に同時に高速の風として吹き出される。手の水滴は高速空気により、前方、すなわち処理室2の奥側へ一気に吹き飛ばされ、手は乾燥する。手から吹き飛ばされた水滴は、自重と風の力の双方により、処理室2の奥側底部の端に押しやられ、この部分に形成された排水口から水路8に流下し、処理室2から排水される。そして、水路8を流下した水は排水タンク9に受容される。また、ノズル6a、6bからの吹き出した空気は処理室2の両側から外部に放出される。
ノズル6a、6bからの風の吹き出しは一定の時間行われ、その後、高圧空気発生装置3の駆動が停止し、乾燥処理動作は終了する。また、一定時間が経過していないとき、つまり乾燥動作中に挿入していた手を処理室2から引き抜くと、人体検知センサ7により手の不在検知がなされて高圧空気発生装置3の駆動は停止する。
乾燥処理動作が繰り返されると、処理室2表面には、排水タンク9に流れないで残っている水滴が多数付着するため、細菌などの微生物が繁殖する。従って、ここでは、利用回数を計時するカウント手段を備え、所定の利用回数を超えた場合、殺菌処理動作へ移行するように制御する。なお、所定の利用回数ではなく、手の乾燥処理終了後の時間を計時し、一定時間経過した場合に殺菌処理動作へ移行するようにしても良い。
殺菌処理動作に移行されると、ポンプ12が作動して、水タンク11から電気分解装置10に水が汲み上げられる。電気分解装置10内が満水になると、電極に通電して電気分解が行われる。その後、通電を止め、電磁弁14aを開放し、電気分解により生成されたアルカリ水をアルカリ水用ホース13aから排水する。そして、加熱手段15により加熱された後、アルカリ水は噴霧口17から処理室2の表面全面に向かって噴霧され、処理室2表面の汚れを膨潤させると同時に細菌などの微生物の殺菌を行う。
アルカリ水が噴霧された後、電磁弁14aを閉じ、一定時間経過すると、再度ポンプ12を作動し、水タンク11から水を吸い上げる。電磁弁14a、14bが閉じているので、噴霧口17から直接水が処理室2の表面に噴霧される。そして、アルカリ水によって膨潤された汚れは、水が流れ落ちる力も利用して、洗い流される。続いて、電磁弁14bを開放し、電気分解装置10内に残っている酸性水を酸性水用ホース13bから排水する。そして、加熱手段15により加熱された後、酸性水は噴霧口17から処理室2の表面に向かって噴霧され、処理室2の殺菌を行う。
ここで、処理室2に残った水滴中の菌の量とpHによる殺菌効果について説明する。排水タンク9に流れず処理室2に残った水滴は、水道基準から水道水に100個/ml以下の一般菌が存在していること、また人間の手指には1E+02〜1E+07個の一般菌が存在していること、などから高濃度の菌を含んでいることがわかる。例えば、処理室2に付着する水の菌濃度は1E+02〜1E+04個/ml程度である。さらに、水滴には皮脂などの脂肪分も含まれており、処理室2に付着後、菌は十分に繁殖できる条件にある。pHによる殺菌効果は、図2に示す通り、一般的に細菌の生育範囲がpH4〜pH9であるため、細菌はpHがその範囲外になると死滅する。従って、細菌類ならば、pH3以下、pH10以上で殺菌効果があると考えられる。つまり、1cm当たり1E+04個存在する菌に対しては、pH3以下、pH10以上の電解酸性水、アルカリ水を接触させることにより、殺菌効果がある。また、この程度pHであれば、万一、処理室2に手が触れた場合でも人体に与える影響はほとんどない。
さらに、高い殺菌効果を求める場合は、酸性水側の次亜塩素酸濃度を高くすれば良い。例えば、電気分解装置10の手前に塩投入機構を設け、一定濃度の塩水を電気分解装置10内に送りこみ、電気分解を行うことで実現できる。
また、強アルカリ水は、洗浄効果も高い。処理室2の汚れは、人間由来であるため、蛋白質成分が多い。蛋白質は、原理的にアルカリ性と接触すると、膨潤して溶解分解される。その効果はpH10以上で顕著であり、表面の汚れが浮く。浮いた後に水で洗浄すると、汚れは流れ落ちる。さらに、アルカリ水を高温にすることで、その洗浄効果は向上し、アルカリ水の噴霧量は、低減されるという効果もある。常温と60℃ならば、洗浄効果は2倍以上となる。
処理室2に付着する水の菌濃度は、一回一人当たり1E+02〜1E+04個/mlであり、利用回数、利用時間により、菌数は増加する。また、利用回数分の菌が付着すると時間経過に伴い、初期に付着した菌が増加していく。また、一人が手を乾燥する場合、約1〜2ml程度の水滴が処理室2に付着する。例えば、一人あたり1E+02個/mlの菌濃度の水滴が1ml処理室2に付着し、100人が利用した場合の利用後の菌数を算出してみる。ここでは、約1分間に一人が利用する間隔とし、100人利用するのに2時間要することとする。2時間の間に単純に菌が付着して増加する分と、最初に付着した菌が倍増する分を考慮すると、菌は種類によっても、繁殖環境によっても倍増時間は異なるが、菌数は1時間で約2倍になると仮定すると、2時間後には、約1.55E+04個の菌数になっている。また、利用人数が2時間で50人の場合は、約8E+03個である。汚れの度合いも、菌数に比例し、人数、利用回数が多いほど、汚れ量は多い。
このように、利用人数により、菌数が大きく異なるため、利用回数をカウンターなどで積算する手段を設け、利用回数が多い場合は、電極に流す電流値を上げるなどでpHを高めに調整するように制御しても良い。または生成時間を長くして噴霧量を多く、または生成間隔を短くして噴霧回数を多くしても良い。
つまり、アルカリ水または酸性水を噴霧する場合、利用回数または利用時間に応じて、処理室2に電解水のpH、噴霧量、噴霧間隔のうち、少なくても一つを調整させることにより、より確実に効果的に殺菌することができる。また、アルカリ水または酸性水を効率的に生成でき、電気分解装置の寿命も長くすることができる。
また、処理室2には、使用後の水滴が残っているため、高い洗浄力・殺菌力を持っているアルカリ水または酸性水を噴霧しても、水滴量が多いと、希釈されてpHが中性に近づき、効果が軽減してしまう。したがって、乾燥処理終了後、その都度、または一定時間ごと、または一定利用回数おきに、高圧空気発生装置3を自動的に始動させて、ノズル6a、6bから処理室2に対して、高速の風を吹き出して乾燥させ、その後、アルカリ水または酸性水を生成して噴霧するようにすると良い。
一般的に、菌の生存・増殖と水分は密接な関係にあり、大腸菌などの乾燥に弱い菌種は死滅し、比較的乾燥に強い菌種も活性が落ち、増殖スピードが低下するものや、殺菌に対する抵抗性が弱くなるものが多い。また、乾燥することで、乾燥に弱い菌は死滅するため、噴霧量も少なく、噴霧間隔も長く、pHを中性に近づけて、設定することもできる。
また、噴霧口17からは、高温のアルカリ水または酸性水が噴霧されるため、安全性から手の乾燥処理にないときに、殺菌処理動作を行うことが好ましい。例えば、人体検知センサ7で人が使用していないことを確認してから、噴霧するようにすれば良い。
実施の形態1によれば、処理室2の表面を洗浄殺菌する手段として、本体内部に電気分解装置を設け、アルカリ水及び酸性水を生成させて、高温にした後、放出するようにしたため、処理室2の汚れを確実に洗浄して、殺菌することができる。また、手乾燥中に万一、処理室2に手が接触した場合も、手を汚染することがなく、安心して利用することができる。
また、手を挿入しているときに電解水が噴射されないように制御すれば、利用者の安全性をさらに確保できる。
また、アルカリ水を噴霧した後、水を流すことにより、汚れを除去しやすくし、処理室2全面の衛生性を向上させることができる。さらに、汚れを除去した処理室2表面に酸性水を噴霧することにより、殺菌効果がさらに向上する。
また、アルカリ水または酸性水を処理室の表面を乾燥させた後に放出するため、乾燥により処理室に付着した菌などが死滅し、少量、または中性付近の電解水で効果的に洗浄殺菌することができる。また、手乾燥処理動作後、処理室に付着した水滴を乾燥させた後、殺菌処理を行うので、噴射した電解水が希釈してしまうことを防止し、殺菌効果をさらに向上させることができる。
参考例1.
図3は参考例1の手乾燥装置の全体を示す構成断面図、図4は酸性水の殺菌効果を示した説明図である。図中、実施の形態1に記載の構成と同一部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。図3において、18aは電気分解装置10で生成されたアルカリ水の流出ホースで、噴霧口17と接続しており、噴霧口17と電気分解装置10との間には、電磁弁16が設けられており流出が調整される。18bは電気分解装置10で生成された酸性水の流出ホースで、排水タンク9に接続され、酸性水が排水タンク9に流れ落ちるようになっている。
次に動作について説明する。
手の乾燥処理動作については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。乾燥処理動作が繰り返されると、処理室2には、排水タンク9に流れないで残っている水滴が多数付着するため、細菌などの微生物が繁殖する。従って、乾燥動作が終了してから一定時間経過後、または手の乾燥処理動作を一定回数行った後、殺菌処理動作へ移行するように制御する。殺菌処理動作へ移行すると、電気分解装置10に接続されたポンプ12が作動して、水タンク11から水を汲み上げ、電気分解装置10内を満水にした後、電極に通電することで電気分解を行う。電気分解終了後、通電を止め、電磁弁16を開放して、電気分解により生成されたアルカリ水をアルカリ水ホース18aから排水する。そして、加熱手段15により加熱した後、噴霧口17を介して処理室2の表面全面に向かって噴霧する。一方アルカリ水と同時に生成される酸性水は、酸性水ホース18bを通って、排水タンク9に流れ込み、酸性水の持つ高い殺菌力により、排水タンク9中の菌を殺菌し、また有機物を分解する。
この参考例1では、pH11以上のアルカリ水を生成する場合について説明する。pH11以上のアルカリ水では、汚れを膨潤させて落とすと同時に、殺菌効果も十分得られる。一方、pH11以上のアルカリ水を生成すると、強酸性水が生成され、さらに次亜塩素酸も生成される。次亜塩素酸は、強い酸化剤であるため、有機物を酸化分解し、低pHと次亜塩素酸により、菌類に対しても、強い殺菌効果がある。
図4は電解酸性水(pH2.7以下)と栄養分(0.1%ペプトン及び0.1%ブドウ糖)を添加した場合の殺菌効果を示したものである。図4に示すように、一般的に細菌類はpH2.7以下では生息できないため、強酸性水は高い殺菌効果がある。排水タンク9には、手指菌も含まれており、放置すると高い菌濃度になるが、例えば、1E+05個/mlの菌液に対して、pH2.7以下、塩素濃度30mg/Lでは、栄養分が多く、塩素が消費される高い場合でも、10分で4桁以上の殺菌効果がある。
しかし、この効果は、希釈されると低減するため、排水タンク9に水が少量溜まった時点で、酸性水を流し込むように制御すると良い。一人当たりの手乾燥前の水分量は2mlで、その半分が排水タンク9に流れると仮定すると、10人で10mlである。排水タンク9の殺菌のためには、例えば10人毎に殺菌処理動作へ移行し、電気分解装置10を駆動するようにすると良い。
また、処理室2には、使用後の水滴が残っているため、高い洗浄力・殺菌力を持っているアルカリ水を噴霧しても、水滴量が多いと希釈されてpHが中性に近づき、効果が軽減してしまうことがある。そのため、利用する度、または一定時間ごと、または一定利用回数おきに、高圧空気発生装置3が自動的に始動し、ノズル6a、6bから処理室2に対して、高速の風が吹き出して乾燥させ、その後に、アルカリ水を生成して噴霧するようにするようにすると良い。
一般的に、菌の生存・増殖と水分は密接な関係にあり、大腸菌などの乾燥に弱い菌種は死滅し、比較的乾燥に強い菌種も活性が落ち、増殖スピードが低下するものや、殺菌に対する抵抗性が弱くなるものが多い。また、乾燥することで、乾燥に弱い菌は死滅するため、噴霧量も少なく、噴霧間隔も長く、pHを中性に近づけて、設定することができる。
また、噴霧口17からは高温のアルカリ水が噴霧されるため、使用者が手乾燥装置を使用していないときに噴霧するのが好ましい。例えば人体検知センサで、手が挿入されていないかどうか確認してから、噴霧するようにすれば良い。
この参考例1によれば、処理室2の表面を洗浄殺菌する手段として、本体内部に電気分解装置を設け、アルカリ水及び酸性水を生成させて、高温にした後、放出するようにしたため、処理室2の汚れを確実に洗浄して、殺菌することができる。また、手乾燥中に万一、処理室2に手が接触した場合も、手を汚染することがなく、安心して利用することができる。
また、生成されたアルカリ水を処理室2用の洗浄殺菌として用い、同時に生成された酸性水を排水タンク9に流しこむように構成にしたため、処理室2の衛生性と排水タンク9の衛生性の両方を向上させることができるという効果がある。
参考例2.
図5はこの参考例2の手乾燥装置の構成断面図である。基本構成は実施の形態1と同じであるので、図中、実施の形態1に記載の構成と同一部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。参考例2では、電気分解装置を箱体外に設けた形態について説明する。
19は箱体1外に設けられた電気分解装置で、本体1に設けられたアルカリ水を収納する収納ケース20に接続されている。21は収納ケース20内のアルカリ水を加熱する加熱手段、22はアルカリ水を処理室2に向けて均一に噴霧する噴霧口である。収納ケース20と噴霧口22の間には噴霧口22の導出部を開閉するための電磁弁(図示せず)が設けられている。また、収納ケース20には小型電動ポンプ(図示せず)が内蔵されている。また、収納ケース20の上面は開閉可能であり、箱体1外からアルカリ水を補充することもできる。アルカリ水を出し入れするときを除いて通常は密閉されている。
次に動作について説明する。
手の乾燥処理動作については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。乾燥動作が繰り返された後、実施の形態1で説明したタイミングで、殺菌処理動作に移行されると、収納ケース20に内蔵された小型電動ポンプ(図示せず)が始動し、電気分解装置19で生成されたアルカリ水を収納ケース20に送り込む。その後、アルカリ水は加熱手段21により加熱され、電磁弁が開放されると、処理室2の表面全面に対して、噴霧口22から噴霧される。同時に生成された酸性水は、収納ケース20の側面に設けた排水口(図示せず)から排水する。
処理室2へのアルカリ水噴霧量は、利用回数、利用時間の少なくともどちらか一方に応じて、アルカリ水のpH、水量、放出間隔のうち、少なくても一つを制御するようにしても良い。
また、アルカリ水の洗浄、殺菌効果を確実にするために、処理室表面乾燥後に放出するようにしても良い。
また、加熱されたアルカリ水は、安全性を確保するために、手乾燥装置に利用者の手が挿入されていない場合に噴射されるように制御しても良い。
参考例2によれば、電気分解装置19を箱体1外に設けたので、既存の手乾燥装置に対しても、容易に取り付けて利用することができる。
また、電気分解装置19は本体と切り離され、別場所で生成させた後、収納ケース20に生成されたアルカリ水を入れても良い。また、市販されている電解アルカリ水を入れても良い。
この参考例によれば、処理室の洗浄殺菌行う電解水を、加熱手段により加熱した後噴射するため、手に付着した水分を吹き飛ばし、迅速に手の乾燥処理を行うことができるだけでなく、乾燥処理後の処理室の汚れを確実に洗浄殺菌することができる。
また、アルカリ水または酸性水を処理室を乾燥後に放出するようにしたので、乾燥によって処理室に付着した菌などが死滅するため、少量、または中性付近の電解水で効果的に洗浄殺菌することができる。
さらに、加熱されたアルカリ水または酸性水は、処理室に手が挿入されているときには噴射されないようにしたので、安全性を向上させることができる。
実施の形態1の手乾燥装置を示す構成断面図である。 実施の形態1の手乾燥装置に関わる細菌の生育pH域を示す図である。 参考例1の手乾燥装置を示す構成断面図である。 参考例1の手乾燥装置に関わる電解酸性水の殺菌効果を示す図である。 参考例2の手乾燥装置を示す構成断面図である。
符号の説明
1 箱体、2 処理室、3 高圧空気発生装置、4 吸気ダクト、
5a、5b 排気ダクト、6a、6b ノズル、7 人体検知センサ、
8 水路、9 排水タンク、10 電気分解装置、11 水タンク、
12 ポンプ、13a アルカリ水用ホース、13b 酸性水用ホース、
14a、14b 電磁弁、15 加熱手段、16 噴霧用電磁弁、
17 噴霧口、18a アルカリ水ホース、 18b 酸性水ホース、
19 電気分解装置、20 収納ケース、21 加熱手段、22 噴霧口。

Claims (4)

  1. 外郭をなす箱体と、前記箱体の正面及び側面を開口して設けた処理室と、前記処理室の上下面部にそれぞれ配設されたノズルと、前記ノズルに供給する高速空気を生成する高圧空気発生装置と、アルカリ水または酸性水を生成する電気分解装置と、前記電気分解装置で生成されたアルカリ水または酸性水を加熱する加熱手段と、前記アルカリ水または酸性水を前記処理室に噴射する噴射口と、前記電気分解装置に水を給水する水タンクを備え、前記高速空気により手を乾燥処理した後、前記アルカリ水を前記処理室に噴射し、その後、前記処理室に水を噴射した後、前記酸性水を噴射することを特徴とする手乾燥装置。
  2. 前記アルカリ水または酸性水の噴霧量は、利用回数、利用時間の少なくともどちらか一方に応じて、アルカリ水または酸性水のpH、水量、放出間隔のうち、少なくとも一つを調整することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  3. 前記アルカリ水または酸性水は、前記処理室を前記高速空気により乾燥した後に放出されることを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  4. 前記アルカリ水または酸性水は、処理室に手が挿入されているときには噴射されないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
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