JP2001137150A - 手洗浄乾燥装置 - Google Patents

手洗浄乾燥装置

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JP2001137150A
JP2001137150A JP31932599A JP31932599A JP2001137150A JP 2001137150 A JP2001137150 A JP 2001137150A JP 31932599 A JP31932599 A JP 31932599A JP 31932599 A JP31932599 A JP 31932599A JP 2001137150 A JP2001137150 A JP 2001137150A
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hand
water
detergent
discharge
washing
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JP31932599A
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English (en)
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Tomohiko Kuno
智彦 久野
Hiromori Osawa
太護 大澤
Masaaki Mifuku
正明 三福
Takashi Okada
岡田  隆
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AGC Engineering Co Ltd
Original Assignee
Asahi Glass Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤及び水による前洗浄、電解機能水による
手洗いと、その後の手指乾燥が自動的に行える手洗浄乾
燥装置を提供する。 【解決手段】 手が手挿入室3に挿入されたことを、近
接赤外センサが感知する。そして、洗剤の手への吹きつ
けが行われる。次に、電解生成器11で生成された電解
機能水が噴霧スプレーノズル5から噴霧される。この噴
霧の完了後に、吹き出しノズル7から高速噴流が吹き出
されて、手の乾燥を行う。手が手挿入室3から引き抜か
れたことを近接赤外センサが感知したとき、この乾燥作
業を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手洗浄乾燥装置に係
わり、特に洗剤及び水による前洗浄、電解機能水による
手洗いと、その後の手指乾燥が自動的に行える手洗浄乾
燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電解生成水は広い殺菌スペクトルを有
し、従来水単独で殺菌消毒目的の用途、洗浄及び手洗い
等に用いられている。この電解生成水は、生成方法によ
り例えば強酸性電解水、弱酸性電解水、電解次亜水等に
分類される。
【0003】殺菌力は、それぞれ、Cl/HCl
O、HClO、NaClOによりその効力に差がある。
しかし、一般的には同じ用途に用いられ、医療用具では
強酸性電解水、食品添加物(殺菌剤)では電解次亜水が
認知されている。
【0004】一方、洗浄後の濡れた手を衛生的に乾燥さ
せるための手乾燥装置が知られている。この手乾燥装置
は、高圧空気を手挿入部に送り、手に着いた水分を吹き
飛ばしたり、温風で乾燥させたりするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の手乾
燥装置では、乾燥工程のみ行うもので、洗浄工程は別途
行う必要があり、煩わしかった。設備的にも洗浄工程、
乾燥工程が分離されている分、広い空間と高い設備費用
が必要であり、狭い居住空間や作業空間では一層のコン
パクト化が求められていた。また、手洗い作業が一貫し
ていないことから、途中の細菌汚染が危惧されていた。
【0006】本発明はこのような従来の課題に鑑みてな
されたもので、洗剤及び水による前洗浄、電解機能水に
よる手洗いと、その後の手指乾燥が自動的に行える手洗
浄乾燥装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項
1)は、手を挿入することにより、電解機能水による手
洗いとその後の手の乾燥を自動で行う手洗浄乾燥装置で
あって、上部が開口され底部に排水のための排水口を有
する容器と、手の存在で洗浄動作を開始させる始動セン
サと、該始動センサの感応により、水を開通させる第1
の弁と、該第1の弁で開通された水を電気分解して殺菌
性能を有する電解機能水を生成する電解生成手段と、該
電解生成手段で生成された電解機能水を吐出口において
所定角度で吐出させる吐出手段と、該吐出手段による前
記電解機能水の吐出量が所定吐出量値を超えたか否か又
は該電解機能水の吐出時間が一定時間を経過したか否か
を判断する電解機能水吐出時間等判断手段と、該電解機
能水吐出時間等判断手段による判断で前記所定吐出量値
を超えたか又は前記一定時間を経過したと判断されたと
き、前記電解機能水の吐出を停止させる吐出停止手段
と、前記容器の開口回りの所定位置に取り付けられた手
感知センサと、該手感知センサで手の存在を感知してお
り、かつ前記吐出停止手段による前記電解機能水の吐出
が停止された後に起動され、風を供給する送風手段と、
該送風手段より供給された空気を所定角度で吐出させる
ため、前記容器の開口回りの所定位置に配設された送風
口と、前記手感知センサで手を感知しなくなったとき前
記送風手段を停止させる送風停止手段とを備えて構成し
た。
【0008】容器は、上部が開口され底部に排水のため
の排水口を有する。始動センサは、手の存在で洗浄動作
を開始させる。第1の弁は、始動センサで手の存在を感
知したとき、水を開通させる。そして、電解生成手段で
は、この第1の弁で開通された水を電気分解して殺菌性
能を有する電解機能水を生成する。
【0009】電解機能水は、例えば強酸性電解水(Cl
、HClOを主として含む水溶液)、弱酸性電解水
(HClOを主として含む水溶液)、電解次亜水(Na
ClOを主として含む水溶液)等である。
【0010】吐出手段は、電解生成手段で生成された電
解機能水を吐出口において所定角度で吐出させる。吐出
口は、ノズル、シャワー又はある程度の開口面積を有す
る蛇口等で構成可能である。
【0011】電解機能水吐出時間等判断手段では、吐出
手段による電解機能水の吐出量が所定吐出量値を超えた
か否か又は電解機能水の吐出時間が一定時間を経過した
か否かを判断する。
【0012】吐出停止手段では、この電解機能水吐出時
間等判断手段で所定吐出量値を超えたか又は一定時間を
経過したと判断されたとき、電解機能水の吐出を停止さ
せる。電解機能水の吐出量は流量計により測定してもよ
いが、電解機能水を溜める貯留槽の水位の変化により抽
出してもよい。
【0013】手感知センサは、容器の開口回りの所定位
置に取り付ける。但し、この手感知センサは始動センサ
と兼用することも可能である。送風手段は、手感知セン
サで手の存在を感知しており、かつ吐出停止手段による
電解機能水の吐出が停止された後に起動され、風を供給
する。
【0014】送風口は、送風手段より供給された空気を
所定角度で吐出させるため、容器の開口回りの所定位置
に配設する。例えば容器内壁の手前側のみに又は奥側の
みに配設することも可能であるし、双方に配設すること
も可能である。容器から手が抜かれ、手感知センサで手
を感知しなくなったとき、送風停止手段は送風手段から
の風の供給を停止させる。
【0015】以上により、電解機能水による手洗いと、
その後の手の乾燥を自動で行うことが可能となる。一貫
した手洗いにより途中の細菌汚染を防ぐことが出来る。
手洗いから乾燥に移る際に、水滴を周囲の床等に落とす
ことも無くなるので衛生的である。
【0016】また、本発明(請求項2)は、前記始動セ
ンサが感応したとき、水を開通させる第2の弁と、該第
2の弁で開通された水に対し洗剤を混入させる洗剤混入
手段とを更に備え、前記吐出口からは、該洗剤混入手段
で混入された洗剤を所定時間吐出し、その後、前記吐出
手段により前記電解機能水を吐出させる。
【0017】第2の弁は、始動センサで手の存在を感知
したとき、水を開通させる。そして、洗剤混入手段で
は、第2の弁で開通された水に対し洗剤を混入させる。
従って、吐出口からは、洗剤混入手段で混入された洗剤
がまず吐出される。その後、吐出手段により電解機能水
を吐出させる。
【0018】但し、第1の弁は第2の弁の開通と同時で
も、その前後の適宜な段階で開通することも可能であ
る。以降、請求項1に記載した電解機能水による手洗い
と、その後の手の乾燥が自動で行われる。
【0019】以上により、手を挿入後、洗剤の手への塗
布、電解機能水による手洗い及びその後の手の乾燥を自
動で行うことが可能となる。洗剤の手への塗布を行うこ
とで、例えば手が油で汚れた場合等にもその場で容易に
落とすことが可能となる。
【0020】更に、本発明(請求項3)は、前記電解生
成手段で生成された電解機能水に対し洗剤を混入させる
洗剤混入手段を更に備え、前記吐出口からは、該洗剤混
入手段で混入された洗剤を吐出させることを特徴とす
る。
【0021】洗剤混入手段では、電解生成手段で生成さ
れた電解機能水に対し洗剤を混入させる。そして、吐出
口からは、洗剤混入手段で混入された洗剤を吐出させ
る。以上により、手を挿入後、洗剤の混入された電解機
能水による手洗い及びその後の手の乾燥を自動で行うこ
とが可能となる。
【0022】更に、本発明(請求項4)は、前記始動セ
ンサが感応したとき洗剤を供給する洗剤供給手段と、該
洗剤供給手段により供給された洗剤が所定時間吐出され
る洗剤吐出口と、前記始動センサが感応したとき水を開
通させる第2の弁とを更に備え、該第2の弁で開通され
た水を前記吐出口より所定時間吐出し、その後、前記吐
出手段により前記電解機能水を吐出させる。
【0023】洗剤供給手段では、始動センサが手の存在
を感知したとき洗剤を供給する。洗剤吐出口からは、洗
剤供給手段により供給された洗剤が所定時間吐出され
る。一方、第2の弁では、始動センサが感応したとき水
を開通させる。
【0024】吐出口からは,この第2の弁で開通された
水を所定時間吐出させる。その後、吐出手段により電解
機能水を吐出させる。このように、洗剤の供給ルートと
水の供給ルートとを区別することも可能である。
【0025】更に、本発明(請求項5)は、前記電解生
成手段で生成された電解機能水を、前記吐出口に対し圧
送するポンプを備えて構成した。
【0026】圧送圧力は0.05〜0.3MPaが好ま
しい。特に、0.05〜0.2MPaがさらに好まし
い。以上により、吐出口からの吐出圧力を上げることが
出来る。
【0027】更に、本発明(請求項6)は、前記電解生
成手段で生成された電解機能水は、次亜塩素酸又は次亜
塩素酸イオンを含むことを特徴とする。
【0028】次亜塩素酸又は次亜塩素酸イオンを含むこ
とにより殺菌力を有する。この殺菌力は、例えば細菌の
細胞膜を酸化分解し、破壊したり、細胞内タンパク質や
アミノ酸、DNAを酸化分解し破壊する。次亜塩素酸又
は次亜塩素酸イオンを含むことにより、酵素、タンパク
質、脂肪酸等に対して同時多元的に作用するので、耐性
菌を出来難くすることが出来る。
【0029】更に、本発明(請求項7)は、前記吐出口
はノズルで構成されたことを特徴とする。
【0030】ノズルから噴霧させることで、噴霧量が少
ない状態で手の洗浄殺菌を実現出来る。このため、排水
設備等も簡易的に構成出来る。また、ノズルからの噴霧
時には、周囲の空気を巻き込んだ状態で吐出される。従
って、室温に加温された暖かな空気を巻き込むため、冬
季時、洗浄に際し冷たさが緩和される。このため、極端
な水の加温は不要である。
【0031】更に、本発明(請求項8)は、前記送風手
段は、温風及び/又は高速気流吹き飛ばしによることを
特徴とする。
【0032】更に、本発明(請求項9)は、前記送風口
は、前記吐出口から吐出された飛沫がかかり難いよう
に、該吐出口と対向する方向以外の位置に配設されたこ
とを特徴とする。
【0033】送風口に水滴が入ったりすると錆び等の原
因になる。従って、送風口は、吐出口から吐出された飛
沫がかかり難いように、吐出口と対向する方向以外の位
置に配設するのが望ましい。例えば、吐出口及び送風口
は容器内壁の手前側又は奥側のいずれかにのみ配設す
る。このように、同一の方向から水も風も供給すること
で、送風口に飛沫が着き難く出来る。構成も簡単であ
る。
【0034】また、吐出口は鉛直下向きに向けて配設
し、送風口は水平方向又は下向きに向けて容器内壁の手
前側及び奥側の双方に配設することも可能である。な
お、送風口に蓋をしたり、送風口から空気を送出し続け
る等により飛沫を回避してもよい。
【0035】更に、本発明(請求項10)は、前記所定
角度は、水平以下の傾斜角度であることを特徴とする。
【0036】吐出口及び送風口の吐出角度を水平以下の
傾斜角度とすることにより、飛沫が容器の外に飛び難く
することが出来る。
【0037】更に、本発明(請求項11)は、前記始動
センサ、前記手感知センサ、前記容器、前記第1の弁、
前記電解生成手段、前記吐出手段、前記電解機能水吐出
時間等判断手段、前記吐出停止手段、前記送風手段、前
記送風停止手段、前記第2の弁、前記洗剤混入手段、前
記ポンプ、前記洗剤供給手段及び前記洗剤吐出口のすべ
て又は一部を一体として連動すべく構成した。
【0038】一体として連動すべく構成したことによ
り、コンパクトで小設置空間でよい。但し、電解生成手
段を含む一部をユニット化し、容器等と独立させて、例
えば壁等に取付け可能なようにしてもよい。
【0039】更に、本発明(請求項12)は、前記第1
の弁による水の開通及び/又は前記電解生成手段による
前記電解機能水の生成は、前記吐出手段による前記電解
機能水の吐出と並行して行わず、前記送風手段による風
の供給及び/又は前記洗剤混入手段若しくは前記洗剤供
給手段による洗剤の供給と並行して行う。
【0040】第1の弁による水の開通や、電解生成手段
による電解機能水の生成は、吐出手段による電解機能水
の吐出と並行して行わない。そして、送風手段による風
の供給や洗剤混入手段若しくは洗剤供給手段による洗剤
の供給と並行して行うようにする。
【0041】このように、送風手段や洗剤混入手段等と
並行して電解機能水の生成処理を行うことで、次の人が
手洗いを行う際の待ち時間を無くすことが出来る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の実施形態の斜視外観図を図1に、側
面図を図2に示す。また本発明の実施形態の概念図を図
3に示す。図1、図2及び図3において、容器である洗
浄・乾燥シンク1には、上部より内部に向けて開放され
た手を挿入可能な空間である手挿入室3が形成されてい
る。手挿入室3の底部には、排水のために排水口6が配
設されている。
【0043】本発明においては、第1及び第2の弁は、
電磁弁、電動弁、モーター弁などを用いることが出来
る。以下、電磁弁を例にとって説明する。手挿入室3の
奥側上部には、鉛直方向下方に向けて吐出口である噴霧
スプレーノズル5が配設されている。また、手前側に
は、送風口である吹き出しノズル7が配設されており、
乾燥空気発生器8で発生された高速気流が吹き出すよう
になっている。
【0044】吹き出しノズル7は、水平方向又は水平よ
り下向きに気流が吹き出すように設計されている。洗浄
・乾燥シンク1に連結されたフレーム9の上部には、電
解生成水生成器ユニット10が設けられている。この電
解生成水生成器ユニット10には、電解生成器11が内
蔵されており、電解次亜水を生成するようになってい
る。そして、噴霧スプレーノズル5からは、液体石鹸溜
13から洗剤が吐出されるようになっている。
【0045】しかし、液体洗剤の吐出は、この噴霧スプ
レーノズル5とは別に設置された図示しない洗剤吐出口
から吐出されるようにしてもよい。また、手挿入室3の
適所には、手の挿入及び抜き出しを感知するため、始動
センサに相当する近接赤外センサ14及び手感知センサ
に相当する近接赤外センサ15が配設されている。な
お、上述の各設備は一体として構成されているが、電解
生成水生成器ユニット10と洗浄・乾燥シンク1は分割
し、連動する構成でも良い。
【0046】次に、本発明の実施形態の動作を、図4の
システム構成図及び図5のフローチャートに基づき説明
する。図5において、ステップ1(図中S1と略す。以
下同旨)では、手が存在することを近接赤外センサ14
で感知する。ステップ3で電磁弁16を開く。ステップ
5では、液体石鹸溜13から液体石鹸が注入される。
【0047】そして、ステップ6では、第2の電磁弁に
相当する電磁弁17に通電して水を開通させる。この電
磁弁17の通電により、ステップ7で噴霧スプレーノズ
ル5から、水に混入された液体石鹸が噴霧される。噴霧
スプレーノズル5は、1〜5個配設する。
【0048】但し、このステップ3〜ステップ7の処理
は、図6に示すように、噴霧スプレーノズル5からの噴
霧工程と、液体石鹸溜13からの液体石鹸の滴下工程と
を独立させることも可能である。この場合には、噴霧ス
プレーノズル5とは別に設置された洗剤吐出口から液体
石鹸が吐出され、噴霧スプレーノズル5からは水が吐出
される。
【0049】ステップ9でこの噴霧時間を計測し、噴霧
時間がT1未満(T1=1〜数秒)のときは、この噴霧
動作を続ける。噴霧時間がT1以上になったとき、ステ
ップ11で電磁弁17を閉止する。その後、ステップ1
3で時間T2(T2=1〜10秒)経過したと判断した
とき、ステップ15に進み、第1の電磁弁に相当する電
磁弁21に通電して水を開通させる。
【0050】なお、ステップ15はステップ17に先立
つ必要があり、必ずしもステップ13の直後にある必要
はない。この時間T2を設けたのは、手に付着した液体
石鹸をまんべんなく手にのばす時間を考慮したためであ
る。ステップ17では、供給された水を基に電解生成器
11で電解次亜水を生成し、ステップ18で時間T3
(T3は電解に必要な時間)経過後、ステップ27で電
磁弁21を閉じ、更にステップ29で電解水の生成を停
止する。
【0051】電解次亜水は、図7に示すように、電磁弁
21より供給された水に電解助剤であるNaClを添加
し、無隔膜式電解槽にて電気分解する。NaClは、塩
又は塩水カートリッジ23から供給される。無隔膜式電
解槽内では、次亜塩素イオン(ClO)と次亜塩素
酸(HClO)が混在し、大部分がClOの状態で
存在する。そして、この塩素化学種が殺菌力を有する。
但し、電解次亜水に代えて強酸性電解水、弱酸性電解水
を用いてもよい。
【0052】電気分解された電解次亜水は、電解生成器
内に一時貯留される。ステップ19では、貯留された電
解次亜水がポンプ27により圧送されて、ステップ21
で噴霧スプレーノズル5から鉛直方向下向きに噴霧され
る。噴霧は、例えば0.05〜0.3MPaの送水圧力
で0.1〜1L/min吐出する。なお、この噴霧には
噴霧スプレーノズル5を用いたが、流水、シャワー等の
形態としてもよい。
【0053】ステップ23でこの電解次亜水の噴霧吐出
量を計測し、吐出量がQ1未満(Q1=0.1〜1L)
のときは、この噴霧動作を続ける。この噴霧動作は、噴
霧吐出量がQ1以上になったとき、ステップ25でポン
プ27を停止する。
【0054】但し、ここでは一例として、電解次亜水の
噴霧吐出量を計測することとしたが、この噴霧吐出量に
代えて、噴霧吐出量Q1に相当するだけの時間を計測す
ることで判断するようにしてもよい。また、電解次亜水
の貯留されている電解生成器の水位の変化を噴霧吐出量
に換算して判断するようにしてもよい。これらの場合に
は、噴霧吐出量を直接計測する場合に比べて安価に構成
できる。
【0055】ポンプ27が停止になった後、近接赤外セ
ンサ15により手の挿入を感知すると、ステップ31で
乾燥空気発生器8のブロアを運転し、手挿入室3の手前
側の吹き出しノズル7より送風させる。この送風は、高
速噴流とするが、温風を供給するようにしてもよい。ま
た、高速噴流及び温風の両方を供給するようにしてもよ
い。噴霧スプレーノズル5から電解次亜水が鉛直方向下
向きに噴霧されるため、吹き出しノズル7の内部には水
がかかる恐れは少ない。
【0056】ステップ33では、近接赤外センサ15に
より手挿入室3から手が抜かれたか否かを判断する。そ
して、手が抜かれたことを確認したとき、ステップ35
に進み、T5(T5=1〜数秒)時間経過したか否かが
判断される。T5時間を設けたのは、頻繁な手の抜き差
し等の場合を考慮したためである。T5時間経過した場
合には、ステップ37でブロアを停止する。なお、近接
赤外センサ14及び近接赤外センサ15は、本実施形態
ではそれぞれ独立のセンサとして説明したが、同一のセ
ンサを用いるようにしてもよい。
【0057】以上により、手を挿入後、洗剤の手への吹
きつけ、電解機能水による手洗い及びその後の手の乾燥
を自動で行うことが出来る。また、一貫した手洗いによ
り途中の細菌汚染を防ぐことが出来る。更に、噴霧スプ
レーノズル5から噴霧させることで、噴霧量が少ない状
態で手の洗浄殺菌を実現出来る。このため、排水設備等
も簡易的に構成出来る。
【0058】更に、噴霧スプレーノズル5からの噴霧時
には、周囲の空気を巻き込んだ状態で吐出される。従っ
て、室温に加温された暖かな空気を巻き込むため、冬季
時、洗浄に際し冷たさが緩和される。更に、化学薬品の
環境に与える影響が問題視され始めた今日、消毒剤を使
用せずに電解機能水を手洗いとして用いたことで、環境
に配慮することも出来る。
【0059】なお、図5において、ステップ3〜ステッ
プ13までを省略することも可能である。この場合に
は、手を挿入後、電解機能水による手洗いとその後の手
の乾燥を自動で行うことが出来る。なお、それぞれのス
テップは、適宜目的に合ったステップの組み合わせが可
能であることは言うに及ばない。
【0060】また、ステップ3〜ステップ6による液体
石鹸と、ステップ15〜ステップ18により生成した電
解水を混入した後、ステップ19以降の処理をすること
も可能である。更に、各ユニット等は一体として構成し
たことにより、コンパクトであり、移動や設置が容易で
ある。
【0061】なお、本発明の実施形態では、電解生成水
生成器ユニット10を洗浄・乾燥シンク1の上部に配設
したが、図8の正面図及び図9の側面図に示すように、
電解生成水生成器ユニット10はフレーム9を用いず直
接壁にかけることも出来る。
【0062】また、図10に示すように、洗浄・乾燥シ
ンク1の内部に配設することも可能である。この場合に
は、一層コンパクトに構成出来る。また、液体石鹸溜1
3は、洗浄・乾燥シンク1に対し外付けとするのが交換
作業等に便利であるが、洗浄・乾燥シンク1に内蔵とし
てもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
解機能水による手洗いと、その後の手の乾燥を自動で行
うことが可能となる。一貫した手洗いにより途中の細菌
汚染を防ぐことが出来る。手洗いから乾燥に移る際に水
滴を周囲の床等に落とすことも無くなるので衛生的であ
る。
【0064】また、電解機能水による手洗いに先立ち、
洗剤の手への吹きつけを行うことで、例えば手が油で汚
れた場合等にも容易に落とすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の斜視外観図
【図2】 本発明の実施形態の側面図
【図3】 本発明の実施形態の概念図
【図4】 システム構成図
【図5】 フローチャート
【図6】 フローチャート
【図7】 電解次亜水の生成方法を示す図
【図8】 電解生成水生成器ユニットを洗浄・乾燥シン
クと独立させた例の正面図
【図9】 電解生成水生成器ユニットを洗浄・乾燥シン
クと独立させた例の側面図
【図10】 電解生成水生成器ユニットを洗浄・乾燥シ
ンクの内部に配設した例
【符号の説明】
1 洗浄・乾燥シンク 3 手挿入室 5 噴霧スプレーノズル 6 排水口 7 吹き出しノズル 8 乾燥空気発生器 10 電解生成水生成器ユニット 11 電解生成器 13 液体石鹸溜 14、15 近接赤外センサ 17、21 電磁弁 23 塩又は塩水カートリッジ 27 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三福 正明 千葉県市原市八幡海岸通り38番地 旭硝子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 岡田 隆 千葉県市原市八幡海岸通り38番地 旭硝子 エンジニアリング株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手を挿入することにより、電解機能水に
    よる手洗いとその後の手の乾燥を自動で行う手洗浄乾燥
    装置であって、上部が開口され底部に排水のための排水
    口を有する容器と、手の存在で洗浄動作を開始させる始
    動センサと、該始動センサの感応により、水を開通させ
    る第1の弁と、該第1の弁で開通された水を電気分解し
    て殺菌性能を有する電解機能水を生成する電解生成手段
    と、該電解生成手段で生成された電解機能水を吐出口に
    おいて所定角度で吐出させる吐出手段と、該吐出手段に
    よる前記電解機能水の吐出量が所定吐出量値を超えたか
    否か又は該電解機能水の吐出時間が一定時間を経過した
    か否かを判断する電解機能水吐出時間等判断手段と、該
    電解機能水吐出時間等判断手段による判断で前記所定吐
    出量値を超えたか又は前記一定時間を経過したと判断さ
    れたとき、前記電解機能水の吐出を停止させる吐出停止
    手段と、前記容器の開口回りの所定位置に取り付けられ
    た手感知センサと、該手感知センサで手の存在を感知し
    ており、かつ前記吐出停止手段による前記電解機能水の
    吐出が停止された後に起動され、風を供給する送風手段
    と、該送風手段より供給された空気を所定角度で吐出さ
    せるため、前記容器の開口回りの所定位置に配設された
    送風口と、前記手感知センサで手を感知しなくなったと
    き前記送風手段を停止させる送風停止手段とを備えたこ
    とを特徴とする手洗浄乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記始動センサが感応したとき、水を開
    通させる第2の弁と、該第2の弁で開通された水に対し
    洗剤を混入させる洗剤混入手段とを更に備え、前記吐出
    口からは、該洗剤混入手段で混入された洗剤を所定時間
    吐出し、その後、前記吐出手段により前記電解機能水を
    吐出させる請求項1記載の手洗浄乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記電解生成手段で生成された電解機能
    水に対し洗剤を混入させる洗剤混入手段を更に備え、前
    記吐出口からは、該洗剤混入手段で混入された洗剤を吐
    出させる請求項1記載の手洗浄乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記始動センサが感応したとき洗剤を供
    給する洗剤供給手段と、該洗剤供給手段により供給され
    た洗剤が所定時間吐出される洗剤吐出口と、前記始動セ
    ンサが感応したとき水を開通させる第2の弁とを更に備
    え、該第2の弁で開通された水を前記吐出口より所定時
    間吐出し、その後、前記吐出手段により前記電解機能水
    を吐出させる請求項1記載の手洗浄乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記電解生成手段で生成された電解機能
    水を、前記吐出口に対し圧送するポンプを備えた請求項
    1、2、3又は4記載の手洗浄乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記電解生成手段で生成された電解機能
    水は、次亜塩素酸又は次亜塩素酸イオンを含む請求項
    1、2、3、4又は5記載の手洗浄乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記吐出口はノズルで構成された請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の手洗浄乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記送風手段は、温風及び/又は高速気
    流吹き飛ばしによる請求項1、2、3、4、5、6又は
    7記載の手洗浄乾燥装置。
  9. 【請求項9】 前記送風口は、前記吐出口から吐出され
    た飛沫がかかり難いように、該吐出口と対向する方向以
    外の位置に配設された請求項1、2、3、4、5、6、
    7又は8記載の手洗浄乾燥装置。
  10. 【請求項10】 前記所定角度は、水平以下の傾斜角度
    である請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記
    載の手洗浄乾燥装置。
  11. 【請求項11】 前記始動センサ、前記手感知センサ、
    前記容器、前記第1の弁、前記電解生成手段、前記吐出
    手段、前記電解機能水吐出時間等判断手段、前記吐出停
    止手段、前記送風手段、前記送風停止手段、前記第2の
    弁、前記洗剤混入手段、前記ポンプ、前記洗剤供給手段
    及び前記洗剤吐出口のすべて又は一部を一体として連動
    すべく構成した請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9又は10記載の手洗浄乾燥装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の弁による水の開通及び/又
    は前記電解生成手段による前記電解機能水の生成は、前
    記吐出手段による前記電解機能水の吐出と並行して行わ
    ず、前記送風手段による風の供給及び/又は前記洗剤混
    入手段若しくは前記洗剤供給手段による洗剤の供給と並
    行して行う請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10又は11記載の手洗浄乾燥装置。
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