JP3976021B2 - 位置計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、光や電波などの電磁波の集中領域を形成するレンズ系やミラー系とその電磁波の集中領域を検出する受信デバイスを用いて、電磁波を発信する発信源の3次元位置の計測を行う位置計測システムに関するものである。
従来から、発光体(あるいは輝度の高い対象物)の3次元位置を計測する手段として、デジタルカメラ2台で発光体を撮影し、カメラ2台間の距離を基線とした三角測量の原理で発光体の座標を算出する方法が知られている。しかし、この方法ではカメラが2台以上必要であり、コストが高くなり、かつ、各カメラの光軸と基線長の位置合わせが面倒である、という問題点がある。また、対象物をピントがボケないように焦点を合わせて撮影しなければならず、速くても1秒間に10回程度しか撮影できないという問題もある。言い換えると、高速で動く対象物の場合には、焦点合わせが間に合わず、位置計測ができない、あるいはピントがボケて位置精度や分解能が極端に悪くなるという問題が発生する。
一方、発光体の位置計測を高精度に行う方法として光干渉法が知られている。代表的な光干渉法として、レーザ光源から出た光をビームスプリッターなどを用いて2つに分割し、その一方を対象物に照射し、他方を参照光としてミラーに照射して元の光路に戻し、対象物からの反射光と参照光とを重ね合わせて干渉させる方法がある。この方法は、波長以下の分解能で位置や変位を計測できるという特徴がある。干渉を用いた測定装置は、例えば特許文献1に記載されている。しかし、この方法ではビームスプリッターや反射ミラーなどの光学部品が必要で、部品数がおおく、かつコストが高いという問題がある。また、これらの部品の組立には高い位置精度が要求され、手間がかかりコストが高いという問題がある。また、自動焦点機構などが必要で、高速計測が困難などの欠点がある。さらに、レーザ光はスポット状あるいは線状に成形されて対象物に照射されるので、安全面での注意が必要である。
特開2000−171209公報
また、新しい位置計測として、非特許文献1には光干渉レンズ法が提案されている。この技術は、半導体レーザ光源の光を光学レンズで集光し、CCDセンサ上に同心円干渉模様を形成して、光源の位置を計測するものである。同心円の光干渉模様はレンズの球面収差や2重焦点レンズなどを利用して、光をCCDセンサ上で重ねることにより形成する。この干渉模様は光強度がゼロとピークの間を急峻に変化するので、その移動を通常のCCDセンサで高感度で捉えることができ、光源の位置を高分解能で測定することができる。また、干渉模様は光源の距離に関係なく常に鮮明な像として形成されるので、焦点合わせが不要というものである。
第63回応用物理学関係連合講演会、講演予稿集(2002.9)、871頁、24p−ZN−7、瀬古保次、新しい光計測「光干渉レンズ法」
このように従来、発光体の3次元位置を高精度、高分解能で計測するには、自動焦点機構を持ったカメラが2台必要でコストが高く、また焦点合わせに時間がかかるため計測の高速化が困難であった。また、光干渉法では、部品点数が多く、組み立てに高い位置精度が必要で、コストが高いという問題と、レーザを利用するために安全面での注意が必要である等の問題があった。また、光干渉レンズ法では干渉模様から位置を計測するための計算が複雑であるという問題がある。
これら従来の位置計測法を解決する手段として、発光点を特殊なレンズとセンサで捉える方法が提案されている(特願2003−002073)。この方法は、レンズの球面収差を利用して、点光源をリング像に変換し、そのリング像の直径と位置から、発光点の3次元位置を計測するものである。この構成はレンズとセンサだけという単純なものであり、かつ焦点合わせ機構が不要で、高速計測が可能という特徴がある。しかしながら、この方法では、数m離れた光源の位置を精度よく計測するためには、直径の大きな半球レンズなどが必要であり、レンズの重量が重くなる、材料コストが高くなる、などの問題がある。すなわちこの方法では、実用的なデバイスとして数m離れた光源の位置を精度高く計測することは困難である。
従って本発明の目的は、電磁波を用いた位置計測を単純かつ低コストで行うことができる小型軽量の位置計測システムを提供することにある。
上記目的は、電磁波を発信する電磁波発信源と、第1レンズ面の中心軸周辺部に電磁波遮蔽部を有し、前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面から入射した前記電磁波を第2レンズ面から出射して前記電磁波発信源の反対側に電磁波集中領域を形成するレンズ系と、前記レンズ系により形成された電磁波集中領域を検出する受信デバイスと、前記受信デバイスにより検出された電磁波集中領域の検出情報に基づいて前記電磁波発信源の位置を計測する演算装置とを備えた位置計測システムにより、達成される。
ここで、前記電磁波の波長は例えば300nmないし1mである。前記レンズ系の前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面は電磁波の入射窓として例えばリング状とすることができる。前記レンズ系により形成される電磁波集中領域は例えばリング形状である。ここで、リング形状とは、リングおよびリングの一部の形状およびその変形した形状を含むものとする。また、前記受信デバイスの前段に前記電磁波を透過し他の電磁波ノイズを遮断する電磁波透過フィルタを備えることができる。
前記レンズ系は、前記第1レンズ面に対向する前記第2レンズ面の中心軸から離れた位置に配置された第1ミラー面と、前記第2レンズ面に対向する前記電磁波遮蔽部の位置に配置された第2ミラー面とを備えて構成することができる。前記第1レンズ面、第2レンズ面および第2ミラー面はそれぞれ凸形状を有し、前記第1ミラー面は凹形状を有することができる。
前記レンズ系の後段に前記電磁波集中領域を形成するための電磁波拡散部材を備え、かつ前記電磁波集中領域を前記受信デバイスにより検出できるように前記電磁波拡散部材の後段に結像レンズ系を備えることができる。また、前記電磁波発信源は電磁波発生装置で発生した電磁波を反射する部材とすることができる。さらに、前記電磁波発信源は複数個設けることができる。
前記電磁波は例えば光であり、この場合、前記電磁波発信源が光源であり、前記レンズ系が光学レンズ系であり、前記受信デバイスが受光素子アレイである。前記光学レンズ系と前記受光素子アレイとの間に結像レンズ系を備えることができる。また、前記電磁波は例えばミリ波ないしマイクロ波帯の電波であり、この場合、前記電磁波発信源が電波発信機であり、前記レンズ系が電波レンズ系であり、前記受信デバイスがアンテナアレイである。前記アンテナアレイは前記電波レンズ系の前記第2レンズ面に埋め込むことができる。
また、本発明に係る位置計測システムは、電磁波を発信する電磁波発信源と、前記電磁波を反射して電磁波集中領域を形成するミラーと、前記電磁波発信源と前記ミラー間に配置され前記電磁波の進行方向に変化を与える電磁波部品と、前記ミラーにより形成された電磁波集中領域を検出する受信デバイスと、前記受信デバイスにより検出された電磁波集中領域の検出情報に基づいて前記電磁波発信源の位置を計測する演算装置とを備えて構成される。
ここで、前記電磁波部品は、前記ミラーにより反射された前記電磁波の進行方向に変化を与えて前記電磁波集中領域を前記受信デバイス上に集中するためのレンズとすることができる。また、前記電磁波部品は、前記電磁波を前記ミラーに伝達し、かつ前記ミラーにより反射された前記電磁波の進行方向に変化を与えて前記電磁波集中領域を前記受信デバイス上に集中するためのレンズとすることができる。この場合、前記レンズは、前記ミラーに密着配置することができ、また前記レンズは、前記電磁波発信源側にハーフミラーを備えることができる。
また、前記レンズは、前記電磁波発信源側に平らな面を有する平凸レンズとすることができる。前記平凸レンズは、前記電磁波発信源側の平らな面にハーフミラーを備えることができる。前記平凸レンズは、その凸面の中心軸近傍に凹形状のレンズ面を有することができる。前記平凸レンズの凸面は、前記ミラーに密着配置することができる。さらに、前記平凸レンズの凸面が、前記ミラーからの電磁波を反射して前記受信デバイス上に電磁波集中領域を形成するためのミラーを備えることができる
前記電磁波部品は、前記ミラーからの電磁波を反射して前記受信デバイス上に電磁波集中領域を形成するためのミラーとすることができる。また、前記電磁波部品は、前記ミラーの光源側に配置することができる。また、前記電磁波は例えば光であり、この場合、前記電磁波発信源は光源であり、前記ミラーは光学ミラーであり、前記電磁波部品は光学部品であり、前記受信デバイスが受光素子アレイである。また、前記電磁波は例えばミリ波ないしマイクロ波帯の電波であり、この場合、前記電磁波発信源は電波発信機であり、前記電磁波部品は電波部品であり、前記ミラーは電波ミラーであり、前記受信デバイスはアンテナアレイである。
本発明に係るレンズ系は、第1レンズ面の中心軸周辺部に電磁波遮蔽部を有し、前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面から入射した前記電磁波を第2レンズ面から出射して電磁波集中領域を形成するものである。ここで、前記電磁波遮蔽部を除く前記第1レンズ面はリング状とすることができる。前記電磁波集中領域は、前記リング状の第1レンズ面の中間部付近を通過した電磁波によりリング形状に形成されうる。前記リング形状の電磁波集中領域は、その最外周部分に電磁波強度ピークを有しうる。また、前記レンズ系は、前記第2レンズ面の中心軸から離れた位置に配置された第1ミラー面と、前記電磁波遮蔽部の前記第2レンズ面に対向する位置に配置された第2ミラー面とを備えることができる。前記第1レンズ面、前記第2レンズ面および前記第2ミラー面はそれぞれ凸形状を有し、前記第1ミラー面は凹形状を有することができる。また、前記第1レンズ面は平坦面であり、前記第2レンズ面は球面とすることができる。前記電磁波は光またはミリ波ないしマイクロ波帯の電波とすることができる。
本発明によれば、電磁波を用いた位置計測を単純かつ低コストで行うことができる小型軽量の位置計測システムを得ることができる。
以下、本発明に係る位置計測システムの実施例について説明する。本発明は電磁波発信源の位置を計測するものであるが、この電磁波は好ましくは波長が300nmないし1mであり、例えば光(紫外線、可視光、赤外線を含む)またはミリ波ないしマイクロ波帯の電波である。
図1は、本発明に係る位置計測システムの実施例1を示す概念図である。本実施例は、図示のように、例えば波長900nmの光(赤外線)を出射するLED光源1と、LED光源1から出射した光を入射するドーナツ状(リング状)入射窓3を有する球面収差の大きいレンズ(レンズ系)2と、その後方に設けられたイメージセンサ5と、このイメージセンサ5が撮影した光リング像(後述する)の信号を演算処理する演算装置7と、この演算装置により算出された光源1の位置座標を表示する表示装置8とを備える。イメージセンサ5の直ぐ前には、900nm近辺より長い波長の赤外線を透過する赤外線透過フィルタ9を設置し、LED光源1以外の光(ノイズ)を除外することが望ましい。光学レンズ2はレンズホルダ4により保持され、イメージセンサ5はイメージセンサホルダ6により保持される。イメージセンサ5は例えばCCDで構成することができる。
本実施例では、LED光源1の光をリング状入射窓3から入射させ球面収差の大きい光学レンズ2により集光して光集中領域(電磁波集中領域)であるリング形状の光の帯(光リング像)を形成し、この光リング像をイメージセンサ5で検出する。この検出信号を演算装置7で演算処理して光源1の位置計測を行う。ここで、リング形状とは、リングおよびリングの一部の形状およびその変形した形状を含むものとする。
図2は、リング状入射窓3を有するレンズ2の一例を示す図である。本図はレンズ2の光軸に沿った断面図を示す。このレンズ2は、図示のように、第1レンズ面の中心軸(光軸)周辺部に電磁波遮蔽部(光遮蔽部)20を有し、この光遮蔽部20を除く第1レンズ面21(図1のリング状入射窓3)から入射した光を第2レンズ面24から出射して、光源と反対側に光集中領域としての光リング像を形成する。そのため、第1レンズ面21に対向する第2レンズ面の中心軸から離れた位置に第1ミラー面22が配置され、また第2レンズ面24に対向する光遮蔽部20の位置に第2ミラー面23が配置される。この第1レンズ面21、第2レンズ面24および第2ミラー面23はそれぞれ凸形状を有し、第1ミラー面22は凹形状を有する。これにより、光源からの光は、最初に第1レンズ面21に入射し、次に第1ミラー面22で反射され、さらに第2ミラー面23で反射されて、第2レンズ面24から外部に出射される。
レンズ2は、例えば屈折率1.82の材料を用い、第1レンズ面が凸形状で曲率半径R22mm、第2レンズ面が凸形状でR65mm、第1ミラー面が凹形状でR65mm、第2ミラー面が凸形状でR60mmとした。また、光学レンズ2の厚さtは9.0mm、レンズ2の外径ΦDはΦ22mm、第2ミラー23の外径ΦAはΦ12mm、第2レンズ面24の外径ΦBすなわち第1ミラー面22の内径ΦBはΦ12mmとした。第2ミラー面23は凸形状であり、その中心点(光軸上)はレンズ前端面より0.3mm(図中のda)だけ後退している。また、第1レンズ面の厚さt1は2.12mm、第2レンズ面の厚さt2は0.94mmである。
このレンズ2の無限遠光源に対する近軸光線の焦点位置は光出射面である第2レンズ面の後ろ2.5mmのところにある。ここでいう近軸光線とは、第1レンズ面、第2レンズ面、第1ミラー面、第2ミラー面の全てが光軸近傍の光に対しても作用すると仮定して算出した焦点位置である。即ち、この焦点距離は、光軸近傍の光が仮想的第1レンズ面によって屈折され、次に仮想的第1ミラー面により反射され、次に実際の第2ミラー面に反射され、次に実際の第2レンズ面により屈折されて出射する、と想定して算出したものである。この焦点位置は第2レンズ面の後ろ2.5mmであるので、球面収差の大きい領域を通過する図2に示した実際のレンズ系では、光はこの焦点位置よりも光源よりに光軸を通過する。本実施例では第2レンズ面から0〜2mmの距離にイメージセンサ5を配置した。このレンズ2を用いて、実際にどのような光リング像が形成されるかを以下のシミュレーションで調べた。
図3はイメージセンサ5に形成されるリング像を示す図であり、(a)は光源がレンズ前端より1000mm離れた光軸上にある場合のもの、(b)は光源がレンズ前端より500mm離れた光軸上にある場合のものである。光軸をx軸、垂直方向をy軸、水平方向をz軸とすると、図3(a)、(b)の光源の位置座標は各々(1000,0,0)と(500,0,0)と表示される。図3(a)、(b)の横軸はイメージセンサのz方向(mm)、縦軸はイメージセンサのy方向(mm)をそれぞれ示す。
光源の位置計測はリングの位置とサイズで行う。光源位置は図3(a)、(b)に示すようにそれぞれ(1000,0,0)と(500,0,0)で、リングの中心位置はイメージセンサの原点(0,0)であるが、リングの外径はそれぞれΦ2.27mmからΦ2.57mmに拡大した。リング外径と光源距離の関係はあらかじめ分かっているので、リング外径が分かれば、逆に光源のx座標を測定することができるのは明らかである。
このリング像は、図2に示したリング状入射窓となる第1レンズ面21をレンズ中心から放射状にプロットした点を通過する光が形成する。ここで注意すべき点は、図3に示されたリング像は単純にリング状入射窓から入った光が縮小投影されてリング像を形成しているわけではなく、リング状入射窓から入った光がイメージセンサ上で折り返して重なり、これにより光リング像を形成していることである(図3では線が重なりあっているので、分かりにくい)。これを次にわかりやすく説明する。
図4は光リング像の形成について説明する図であり、(a)はレンズ系の正面図、(b)は光リング像の図である。図において、リング状入射窓3の内側は光遮蔽部20(裏側は第2ミラー面23)、その外側はレンズホルダ4である。ここで、レンズ2のリング状入射窓3を通過する光はリング状入射窓3の内周部25を通過する光から、その外周部26を通過する光までが含まれているが、イメージセンサ上に形成されるリング像の外周は、リング状入射窓3の外周部26付近を通過した光や内周部25付近を通過した光では形成されず、リング状入射窓3の中間部27付近を通過した光により形成される。即ち、図4(b)に示すように、リング状入射窓3を通過した光はイメージセンサ上で折り重なり合って光リング像を形成しているのである。このために、光リング像はその最外周部分に急峻な光強度ピークを持つことになり、イメージセンサ5でクリアなイメージとして撮影することができる。次に、光源を移動させたときの光リング像をシミュレーションにより調べた。
図5は、光源位置が光軸から大きく外れた場合の光リング像の一例を示す図である。本例は、光源を(1000,0,0)の位置からy軸に沿って上方に300mm移動させ、(1000,300,0)の位置とした場合のリング像をシミュレーションで調べたものである。本図の横軸はイメージセンサのz方向(mm)、縦軸はイメージセンサのy方向(mm)をそれぞれ示す。図示のように、光リング像は円から楕円に変形しているが、その楕円の中心位置、長軸および短軸の長さを測定することで光源の3次元位置を計測することができる。その測定原理を次に示す。
図6は、光源とレンズ系と光リング像の関係の一例を示す図である。いま、図のように、イメージセンサ5上の光リング像の中心位置を(y,z)とし、イメージセンサの光軸上の位置をxとすると、光リング像の中心点の3次元位置は(x,y,z)と表すことができる。光源1は概ねレンズ系2の中心点(x,y,z)と光リング像の中心点(x,y,z)を結ぶ直線上に存在するので、光源1の座標を(x,y,z)とすると、次の式(1)のように表すことが出来る。
Figure 0003976021
ここで、mは、光源1からレンズ系2の中心点までの距離が、レンズ系2の中心点からイメージセンサ5上の光リング像の中心点までの距離の何倍であるかを表す値であり、距離を表す係数と考えることができる。そしてこのmがリング像の長軸と短軸の長さから求められることがわかっているので、光源1の3次元座標を求めることができる。
なお、本実施例では、上述のように、LED光源1以外の光を除去する赤外線透過フィルタ9をイメージセンサ5の前に設置したが、赤外線透過フィルタ9は、レンズ系2の前面や後面などに取り付けても、ノイズ光を除去することができる。
本実施例は次のような効果を有する。まず、本システムは、レンズ系にミラーを利用しているので、大きな球面収差が得られ、数m程度の遠距離にある光源の位置を計測することができる。あるいは、これより近距離にある光源の位置を高精度に測定することができる。また、形成された光リング像がイメージセンサ上の多数の画素により撮像されるため、従来の画素ピッチより高分解能での位置計測が可能になる。また、レンズ面にミラーを形成しているので、レンズ1個のサイズでも比較的長い光路長を得ることができ、レンズ系を小型化できる。
また、レンズの第2ミラー面をリング状入射窓の形成に利用しているので、部品点数が少なくてすみ、レンズ系を小型、軽量にすることができる。レンズ面、ミラー面および光遮断部を1枚のレンズに形成しているので、これらの部品の組み立て、および位置合わせ作業が不要で、レンズ系を高性能、低コストにすることができる。イメージセンサに形成される光リング像の外周は、リング状入射窓の中間あたりを通過した光が重畳して形成されるので、常にクリアなリング像となり、高精度の位置計測ができる。
さらに、イメージセンサに形成される光リング像の外周が、リング状入射窓の中間あたりを通過した光が重畳して形成されるので、リング像はリング状入射窓の形状精度やバラつきに左右されず、レンズ精度で決定される。従って高精度計測が可能になる。また、イメージセンサに形成される光リング像は光源位置に左右されずに、クリアな輪郭を持つので、焦点合わせ機構なしに位置計測を行うことができる。従って、焦点合わせの時間が不要で高速計測ができる。また、焦点合わせ機構が不要なので、小型、低コスト、高信頼性のシステムを得ることができる。
図7は、本発明に係る位置計測システムの実施例2を示す概念図である。本実施例は、実施例1と同様に、LED光源1とリング状入射窓3を有する球面収差の大きい光学レンズ2と、赤外線透過フィルタ9付きイメージセンサ5を用いる。本実施例が実施例1と異なる点は、レンズ2とイメージセンサ5の間に結像レンズ10を介在させたところにある。これにより、レンズ2の後方に形成したリング像をイメージセンサ5上で結像させる。なお、赤外線透過フィルタ9の配置位置は、本実施例の位置に限定されず、イメージセンサ5の前方であれば他の位置でもよい。
本実施例によれば、結像レンズ10を設けることにより、イメージセンサ5をレンズ2の近傍に設置する必要が無いので、イメージセンサ5の構造に制限が少なくなり、種々のイメージセンサを利用することができる。リレーレンズの種類を選択することによっては、通常のカメラを利用してリング像を撮影することができる。また、結像レンズ10の倍率を変えることで、様々なサイズのイメージセンサを利用することができる。即ち、画素数の多いイメージセンサを利用することも可能であり、リング像撮影の解像度を上げることができ、より高精度の位置計測を行うことができる。
図8は、本発明に係る位置計測システムの実施例2の変形例を示す概念図である。本実施例は、図示のように、レンズ2の後方に光拡散板(電磁波拡散部材)11を介在させ、これに形成されたリング像をその後方に設置したカメラで撮影するものである。本例では、カメラは、例えば結像レンズ10、イメージセンサ5、演算装置7および表示装置8で構成される。光拡散版11を用いることにより、利用できる結像レンズ10とイメージセンサ5の種類が格段に増加し、通常のマイクロレンズを搭載したカメラが利用できるようになる。光拡散板11が無い図7の実施例の場合ではレンズ2から出射する光は大きな出射角度で出てくることが多い。これを結像レンズ10を用いてイメージセンサ5に結像させるためには、結像レンズ10は大きなF値のレンズにする必要がある。これに対して、本変形例のように光拡散板11を利用すると、光拡散板11に形成された光リング像から出射される光は四方八方に拡散するので、大きなF値のレンズでなくともリング像をイメージセンサ上に結像させることができる。
本変形例によれば、光拡散板を利用することで、結像レンズ10やイメージセンサ5として利用できる種類が格段に増加する。そのため低コストで高性能な結像レンズ、イメージセンサ、あるいは、カメラシステムを利用することができる。なお、この光拡散板(電磁波拡散部材)は、スリガラスや白色材料面で形成され、光学レンズ系の後方に設置することができる。光を後方拡散させる拡散面としてはスリガラスを利用でき、光を前方拡散させる拡散面としては白色紙などの白色材料面を利用できる。白色材料は光の反射率が高いので、効率よく受信デバイスがリング形状を検出することができる。
図9は、本発明に係る位置計測システムの実施例3を示す概念図である。本実施例では、2個の光源位置を、1個の半球レンズを用いて同時に3次元位置計測する例について説明する。本実施例は、2つの光源(電磁波発信源)1a、1bが、それぞれ光照射用光源(電磁波発生装置)12で発生した光(電磁波)を反射する金属球体からなる。まず、本実施例では、図示のように、光照射用光源12を用いて、光を反射する金属球体1a、1bに光を照射する。光照射用光源12には波長900nmの光を発生するLED素子を用いた。光を反射する金属球体1a、1bは各々点光源のように振舞うので、本発明の位置計測に適する。
この金属球体1a,1bで反射した光は、赤外線透過フィルタ9を通過し、半球レンズ2に入射する。半球レンズ2は、その第1レンズ面の光軸周辺部に光遮蔽部20を有し、その周囲にリング状入射窓3を有する。レンズ2の後方にはイメージセンサ5が設けられており、このイメージセンサ5が撮影した光リング像の信号を演算装置7で演算処理し、この演算装置により算出された光源1の位置座標を表示装置8で表示する。
半球レンズ2は屈折率1.51で、曲率半径Rは10mmの形状のものを利用した。半球レンズ2はその平坦面(第1レンズ面)を前面とした。リング状入射窓3は入射面に設けられた遮光板(光遮蔽部)20(外径Φ4mm)によりその内径が決められている。リング状入射窓3の外径Φは6mmとした。
この半球レンズ2の無限遠光源に対する近軸光線の焦点位置は、半球レンズ出射面の後方19.5mmにある。この半球レンズは球面収差が大きいので、上記リング状入射窓3(Φ4mm〜Φ6mm)から入った光の集束位置は、実施例1と同様の折り返しリング像を形成するためには、上記近軸光線の焦点位置よりもかなりレンズ寄りとなる。ここではイメージセンサ5を半球レンズ2の後方5mmのところに設置した。
図10は、図9の2つの光源により形成された光リング像の一例を示す図である。図において、横軸はイメージセンサのz方向(mm)、縦軸はイメージセンサのy方向(mm)をそれぞれ示す。本例では、1つの金属球体(光源)1aは位置座標(1000,0,0)に配置し、もう1つの金属球体(光源)1bは位置座標(1000,200,100)に配置した。本例においては、図10に示されるように、二つの光リング像がオーバーラップしているが、両リング像は細いため中空であり、各々を簡単に識別することができる。各々のリング像の外径と中心位置から、各々の金属球体(光源)1a,1bの3次元位置を計測することができる。
本実施例によれば、レンズ系にリング状入射窓を設けることで、複数の光源を同時に計測することが容易となる。また、本実施例では、位置計測の対象は電磁波の発生装置そのものではなく、電磁波を反射する小さい反射部材とすることができる。したがって、この小さい反射部材を物体に貼り付けることにより、様々な物体の3次元位置を簡易に計測することができるようになる。
図11は、本発明に係る位置計測システムの実施例4を説明するための光リング像の一例を示す図である。本実施例の構成は、実施例3のものとほぼ同じであるので図示は省略する。異なる点は、図9においてイメージセンサ5の位置をレンズ2の近軸光線の焦点位置より後方に置いた点にある。レンズ2の近軸光線の焦点位置は、実施例3で述べたように、レンズ2の出射面から19.5mm後方の位置にある。本実施例では、イメージセンサ5をレンズ2の出射面から21mm後方に設置した。即ち、焦点位置より1.5mm後方に設置した。この場合にイメージセンサ5に形成されるリング像は図11に示すものとなる。ここで、1つの金属球体(光源)1aは位置座標(1000,0,0)に配置し、もう1つの金属球体(光源)1bは、位置座標(1000,200,100)に配置した。本実施例による各々のリング像は、光折り返しによる重なりが無いのでリング像最外周は強い光強度を持たないが、リング像の中心位置と外径や内径を測定することで、光源1a、1bの3次元位置を計測することができる。
本実施例によれば、リング状入射窓をレンズ系の前面に設けることにより、イメージセンサの配置位置の自由度が拡大し、より簡易に3次元位置計測ができるようになる。
図12(a)は本発明に係る位置計測システムの実施例5を示す概念図、(b)はアンテナアレイの概念図である。本実施例では、電磁波としてミリ波の電波を用い、その電波の受信機としてアンテナアレイを用いる例を示す。本実施例は、図示のように、例えば周波数60GHzのミリ波(波長5mm)を放射する電波発信源(発信機)1cと、電波発信源1cから放射されたミリ波を入射するドーナツ状(リング状)入射窓3cを有する電波レンズ2cと、その後方に設けられたアンテナアレイ5cと、このアンテナアレイ5cが受信した電磁波のリング(電波リング)の信号を演算処理する演算装置7と、この演算装置により算出された電波発信源1cの位置座標を表示する表示装置8とを備える。
電波レンズ2cは、図示のように、第1レンズ面の中心軸周辺部に電磁波遮蔽部(電波遮蔽部)20cを有し、この電波遮蔽部20cを除く第1レンズ面21c(リング状入射窓3c)から入射した電波により、電波発信源と反対側に電波集中領域としての電波リングを形成する。そのため、第1レンズ面21に対向する第2レンズ面の中心軸から離れた位置に第1ミラー面22cが配置され、また電波遮蔽部20cの位置に第2ミラー面23cが配置される。本実施例では、電波レンズ2cの第2ミラー面23cと対向する面にアンテナアレイ5cが設けられる。
電波レンズ2cは、例えば誘電体で構成される。誘電体の材料としては、例えばテフロン(登録商標)(屈折率1.35)を用いる。電波レンズ2cに設けられる反射ミラー22cと23cは例えばアルミニウムで形成される。電波リングは電波レンズ2cの後面に設置されたアンテナアレイ5cにより検出される。このアンテナアレイ5cは、図12(b)に示すように、平面アンテナ5dを2次元平面に配列したものを利用することができる。本例では、平面アンテナ5dは電波レンズ2cの材料であるテフロン中に埋め込む構造とした。平面アンテナ5dは、電波の波長をλとした場合、λ以上のピッチ望むらくは2λ以上のピッチで配列する。これにより、各アンテナは独立した電波を検出しやすくなる。アンテナアレイ5cを電波レンズ2cの誘電体中に埋め込むことにより、波長λがその屈折率分の一に小さくなるので、アンテナ5dの配列ピッチを縮小でき、アンテナアレイ5cを小型化することができる。本実施例の場合、電波の波長は5mm/1.35、すなわち約3.7mmとなる。ミリ波の発信源(電波発信源)1cの3次元位置は、これまでの実施例と同様に、電波リングの位置とサイズから計測することができる。
本実施例によれば、ミリ波は光に比較して物体の透過率が高いので、計測対象物とレンズ系の間に、人や物体が存在しても3次元位置計測を行うことができる。また、電波のアンテナアレイを電波レンズに埋め込むことにより、アンテナアレイのサイズを小さくすることができる。本実施例では、電波としてミリ波(波長1mmないし1cm)を利用したが、ミリ波より波長の長いマイクロ波(波長1cmないし10cm)、あるいは極超短波(波長10cmないし1m)であっても同様に位置計測ができる。本実施例では、2つのミラーを第1および第2レンズ面に有するレンズを用いたが、図9に示すようなレンズ系であっても同様に位置計測ができる。
図13は、本発明に係る位置計測システムの実施例6を示す概念図である。本実施例は、例えば波長900nmの光(赤外線)を出射するLED光源(図示しない)と、このLED光源からの光を反射して光集中領域(電磁波集中領域)を形成する凹形状のミラー30と、LED光源とミラー間に配置され光の進行方向に変化を与える光部品であるレンズ31と、ミラー30により形成された光集中領域を検出するイメージセンサ32と、イメージセンサにより検出された光集中領域の検出情報に基づいて光源の位置を計測する演算装置33と、この演算装置により算出された光源の位置座標を表示する表示装置34とを備える。イメージセンサ32は例えばCCDで構成することができる。
イメージセンサ32は、図示のようにミラー30の光源側に配置される。これにより、光源からミラー30に向かう光はイメージセンサ32により遮られる。即ち、イメージセンサ32は遮光部35の役目を果たす。レンズ31の外径はイメージセンサ32(遮光部35)の外径とほぼ同じである。これによりミラー30に光が届く入射窓36が光軸から離れた位置に形成される。本実施例の場合も、各種条件に従って、先に示した図3ないし図5に示すような光集中領域(光リング像)が得られる。
本実施例では、光源からミラー30までの光軸上の距離が500mm、入射窓36の外径が30mm、遮光部35の外径が10mm、ミラー30の曲率半径が−50mm、ミラー30とレンズ31の光軸上の距離が15mm、レンズ31の屈折率が1.51、レンズ31の第一面の曲率半径が35mm、レンズ31の第二面の曲率半径が−20mm、レンズ31の光軸上の厚みが5mm、イメージセンサ32とレンズ31の光軸上の距離が5mmである。
このように、本実施例では、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ31で集光して光集中領域であるリング形状の光の帯(光リング像)を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。ここで、リング形状とは、リングおよびリングの一部の形状およびその変形した形状を含むものである。
図14は、本発明に係る位置計測システムの実施例7を示す概念図である。ここでは実施例6と同じ部分の説明は省略する。本実施例が実施例6と異なる点は、外径の大きいレンズ41を設けたところにある。レンズ41により、光源からミラー30に向かう光は発散方向に進路を変える。これにより球面収差の大きいミラー30の入射窓36に光が伝達され反射される。
本実施例では、光源からレンズ41までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が50mm、レンズ41の屈折率が1.51、レンズ41の第一面の曲率半径が−73mm、レンズ41の第二面の曲率半径が83mm、レンズ41の光軸上の厚みが10mm、ミラー30とレンズ41の光軸上の距離が37mm、ミラー30の曲率半径が−120mm、イメージセンサ32とレンズ41の光軸上の距離が13mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ41で集光して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図15は、本発明に係る位置計測システムの実施例7の変形例1を示す概念図である。ここでは実施例6,7と同じ部分の説明は省略する。本変形例が実施例7と異なる点は、レンズ41をミラー30に密着させたところにある。これは各部の位置合わせの簡単化およびシステムの小型化に有効である。
本変形例では、光源からレンズ41までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が70mm、レンズ41の屈折率が1.82、レンズ41の第一面の曲率半径が−90mm、レンズ41の第二面の曲率半径が120mm、レンズ41の光軸上の厚みが30mm、ミラー30とレンズ41の光軸上の距離が0mm、ミラー30の曲率半径が−120mm、イメージセンサ32とレンズ41の光軸上の距離が49mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ41で集光して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図16は、本発明に係る位置計測システムの実施例7の変形例2を示す概念図である。ここでは実施例6,7と同じ部分の説明は省略する。本実施例が実施例7と異なる点は、レンズ41の光源側にハーフミラー42を設けたところにある。このため、ミラー30の光軸近傍はミラー面が除去され、この部分にイメージセンサ32が配置される。ハーフミラー42で反射した光は光集中領域を形成しイメージセンサ32で検出される。
本実施例では、光源からレンズ41までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が50mm、レンズ41の屈折率が1.82、レンズ41の第一面の曲率半径が−75mm、レンズ41の第二面の曲率半径が85mm、レンズ41の光軸上の厚みが10mm、ミラー30とレンズ41の光軸上の距離が35mm、ミラー30の曲率半径が−120mm、イメージセンサ32とミラー30の光軸上の距離が0mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ41で集光しハーフミラー42で反射して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図17は、本発明に係る位置計測システムの実施例7の変形例3を示す概念図である。ここでは実施例6,7および変形例2と同じ部分の説明は省略する。本変形例が実施例7と異なる点は、レンズ41をミラー30に密着させ、かつレンズ41の光源側にハーフミラー42を設けたところにある。このため、ミラー30の光軸近傍はミラー面が除去され、この部分にイメージセンサ32が配置される。ハーフミラー42で反射した光は光集中領域を形成しイメージセンサ32で検出される。これは各部の位置合わせの簡単化およびシステムの小型化に有効である。
本変形例では、光源からレンズ41までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が40mm、レンズ41の屈折率が1.51、レンズ41の第一面の曲率半径が−58mm、レンズ41の第二面の曲率半径が120mm、レンズ41の光軸上の厚みが62mm、ミラー30とレンズ41の光軸上の距離が0mm、ミラー30の曲率半径が−120mm、イメージセンサ32とレンズ41(またはミラー30)の光軸上の距離が0mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ41で集光して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図18は、本発明に係る位置計測システムの実施例8を示す概念図である。ここでは実施例6と同じ部分の説明は省略する。本実施例が実施例6と異なる点は、光源側に平らな面を有する外径の大きい平凸レンズ51を設けたところにある。レンズ51により、光源からミラー30に向かう光は集束方向に進路を変える。これにより球面収差の大きいミラー30の入射窓36に光が伝達され反射される。
本実施例では、光源からレンズ51までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が50mm、レンズ51の屈折率が1.51、レンズ51の第一面が平ら、レンズ51の第二面の曲率半径が83mm、レンズ51の光軸上の厚みが30mm、ミラー30とレンズ51の光軸上の距離が5mm、ミラー30の曲率半径が−120mm、イメージセンサ32とレンズ51の光軸上の距離が5mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ51で集光して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図19は、本発明に係る位置計測システムの実施例8の変形例1を示す概念図である。ここでは実施例6,8と同じ部分の説明は省略する。本変形例が実施例8と異なる点は、レンズ51をミラー30に密着させ、かつレンズ51の光源側の平らな面にハーフミラー52を設けたところにある。このため、ミラー30の光軸近傍はミラー面が除去され、この部分にイメージセンサ32が配置される。ハーフミラー52で反射した光はイメージセンサ32上で光集中領域を形成し、イメージセンサ32で検出される。
本変形例では、光源からレンズ51までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が50mm、レンズ51の屈折率が1.82、レンズ51の第一面が平ら、レンズ51の第二面の曲率半径が120mm、レンズ51の光軸上の厚みが26mm、ミラー30とレンズ51の光軸上の距離が0mm、ミラー30の曲率半径が−120mm、イメージセンサ32とレンズ51の光軸上の距離が0mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ51で集光しハーフミラー52で反射して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図20は、本発明に係る位置計測システムの実施例8の変形例2を示す概念図である。ここでは実施例6,8および変形例1と同じ部分の説明は省略する。本変形例が変形例1と異なる点は、ミラー30の光軸近傍のミラー面が除去された部分に、レンズ51の凹形状のレンズ面54が露出しているところにある。この部分に対向してイメージセンサ32が配置される。ハーフミラー52で反射した光はレンズ面54を介して光集中領域を形成しイメージセンサ32で検出される。
本変形例では、光源からレンズ51までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が50mm、レンズ51の屈折率が1.82、レンズ51の第一面が平ら、レンズ51の第二面の曲率半径が120mm、レンズ51の光軸上の厚みが16mm、ミラー30とレンズ51の光軸上の距離が0mm、ミラー30の曲率半径が−120mm、レンズ面54の曲率半径が10mm、イメージセンサ32とレンズ51の光軸上の距離が10mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ51で集光しハーフミラー52で反射して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図21は、本発明に係る位置計測システムの実施例8の変形例3を示す概念図である。ここでは実施例6,8と同じ部分の説明は省略する。本変形例が実施例8と異なる点は、レンズ51のミラー30側のレンズ面に凸形状のミラー55を設けたところにある。このため、ミラー30の光軸近傍はミラー面が除去され、この部分の延長線上にイメージセンサ32が配置される。ミラー55で反射した光は光集中領域を形成しイメージセンサ32で検出される。
本変形例では、光源からレンズ51までの光軸上の距離が5000mm、入射窓36の外径が40mm、レンズ51の屈折率が1.51、レンズ51の第一面が平ら、レンズ51の第二面の曲率半径が90mm、レンズ51の光軸上の厚みが90mm、ミラー30とレンズ51の光軸上の距離が20mm、ミラー30の曲率半径が−100mm、イメージセンサ32とレンズ51の光軸上の距離が26mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをレンズ51上に設けられたミラー55で反射して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図22は、本発明に係る位置計測システムの実施例9を示す概念図である。ここでは実施例6と同じ部分の説明は省略する。本実施例が実施例6と異なる点は、光源とミラー間にレンズではなく凸形状のミラー61を設けたところにある。このため、ミラー30の光軸近傍はミラー面が除去され、この部分の延長線上にイメージセンサ32が配置される。これにより、光源からミラー30に向かう光はミラー61により遮られる。即ち、ミラー61は遮光部62の役目を果たす。これによりミラー30に光が届く入射窓63が光軸から離れた位置に形成される。ミラー61で反射した光は光集中領域を形成しイメージセンサ32で検出される。
本実施例では、光源からミラー61までの光軸上の距離が1090mm、入射窓63の外径が50mm、遮光部62の外径が17mm、ミラー30の曲率半径が−100mm、ミラー30とミラー61の光軸上の距離が30mm、ミラー61の曲率半径が−90mm、イメージセンサ32とミラー61の光軸上の距離が36mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをさらにミラー61で反射して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
図23は、本発明に係る位置計測システムの実施例10を示す概念図である。ここでは実施例6と同じ部分の説明は省略する。本実施例が実施例6と異なる点は、ミラー30の光源側にハーフミラー71を設けたところにある。イメージセンサ32はミラー30の後方に配置される。これにより、光源からの光はハーフミラー71を介してミラー30の凸面で反射され、さらにハーフミラー71の凹面で反射されて光集中領域を形成しイメージセンサ32で検出される。本図では、ミラー30はハーフミラーとされているが、通常のミラーでもよい。
本実施例では、光源からハーフミラー71までの光軸上の距離が1000mm、入射窓63の外径が50mm、ミラー30の曲率半径が−80mm、ミラー30とハーフミラー71の光軸上の距離が40mm、ハーフミラー71の曲率半径が120mm、イメージセンサ32とハーフミラー71の光軸上の距離が240mmである。
これにより、LED光源からの光を球面収差の大きいミラー30により反射し、これをさらにミラー71で反射して光集中領域である光リング像を形成し、この光リング像をイメージセンサ32で検出する。この検出信号を演算装置33で演算処理して光源の位置計測を行う。
実施例6〜10では、電磁波が光であるとして説明したが、この場合、電磁波発信源は光源であり、ミラーは光学ミラーであり、電磁波部品は光学部品であり、受信デバイスは受光素子アレイとされる。しかし、これに限定されない。例えば、実施例5で説明したように、電磁波は電波であってもよい。電波としてミリ波(波長1mmないし1cm)、ミリ波より波長の長いマイクロ波(波長1cmないし10cm)、あるいは極超短波(波長10cmないし1m)であっても同様に位置計測ができる。この場合、電磁波発信源は電波発信機であり、電磁波部品は電波部品であり、ミラーは電波ミラーであり、受信デバイスはアンテナアレイとされる。
以上のように、本発明に係る位置計測システムは、レンズ系および/またはミラー系を通過した電磁波によりリング形状の電磁波集中領域を形成し、このリング形状のサイズと位置を受信デバイスで検出し、この検出情報に基づいて演算装置により電磁波発信源の3次元位置を高速かつ高精度に計測するものである。このリング形状はレンズ系および/またはミラー系の球面収差のために発信源の距離変化に対して変化するので、電磁波発信源の3次元位置を計測することができる。また、複数個の電磁波発信源の3次元位置を一組のレンズ系および/またはミラー系と受信デバイスとで検出することができる。受信デバイスが検出する電磁波集中領域はリング形状であり、このリング形状は円板の重なり合いとは異なり、その中空領域は重なり合わないので、複数のリング像を容易に識別することができる。
本発明は、電磁波発信源、例えば光源の3次元位置を計測する位置計測システムに利用可能であり、小型軽量の位置計測システムで電磁波発信源の位置計測を単純かつ低コストで行うことを可能とするものである。
本発明に係る位置計測システムの実施例1を示す概念図である。 リング状入射窓3を有するレンズ2の一例を示す図である。 イメージセンサ5に形成されるリング像を示す図であり、(a)は光源がレンズ前端より1000mm離れた光軸上にある場合のもの、(b)は光源がレンズ前端より500mm離れた光軸上にある場合のものである。 光リング像の形成について説明する図であり、(a)はレンズ2の正面図、(b)は光リング像の図である。 光源位置が光軸から大きく外れた場合の光リング像の一例を示す図である。 光源とレンズ系と光リング像の関係の一例を示す図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例2を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例2の変形例を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例3を示す概念図である。 図9の2つの光源により形成された光リング像の一例を示す図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例4を説明するための光リング像の一例を示す図である。 (a)は本発明に係る位置計測システムの実施例5を示す概念図、(b)はアンテナアレイの概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例6を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例7を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例7の変形例1を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例7の変形例2を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例7の変形例3を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例8を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例8の変形例1を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例8の変形例2を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例8の変形例3を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例9を示す概念図である。 本発明に係る位置計測システムの実施例10を示す概念図である。
符号の説明
1 LED光源
1a 光源(金属球体)
1b 光源(金属球体)
1c 電波発信源
2 球面収差の大きいレンズ
2c 電波レンズ
3 リング状入射窓
4 レンズホルダ
5 イメージセンサ
5c アンテナアレイ
5d アンテナ
6 イメージセンサホルダ
7 演算装置
8 表示装置
9 赤外線透過フィルタ
10 結像レンズ
11 光拡散板
12 光照射用光源
20 光遮蔽部
20c電波遮蔽部
21 レンズの第1レンズ面
21c 電波レンズの第1レンズ面
22 レンズの第1ミラー面
22c 電波レンズの第1ミラー面
23 レンズの第2ミラー面
23c 電波レンズの第2ミラー面
24 レンズの第2レンズ面
25 リング状入射窓の内周部
26 リング状入射窓の外周部
27 リング状入射窓のの中間部

Claims (22)

  1. 電磁波を発信する電磁波発信源と、第1レンズ面の中心軸周辺部に電磁波遮蔽部を有し、前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面から入射した前記電磁波を第2レンズ面から出射して前記電磁波発信源の反対側に最外周部分に電磁波強度ピークを有するリング形状の電磁波集中領域を形成するレンズ系と、前記レンズ系により形成された電磁波集中領域を検出する受信デバイスと、前記受信デバイスにより検出された電磁波集中領域の検出情報に基づいて前記電磁波発信源の位置を計測する演算装置とを備え、前記レンズ系が、
    前記第1レンズ面に対向する前記第2レンズ面の中心軸から離れた位置に配置された第1ミラー面と、前記第2レンズ面に対向する前記電磁波遮蔽部の位置に配置された第2ミラー面とを備え、前記第1レンズ面、第2レンズ面および第2ミラー面がそれぞれ凸形状を有し、前記第1ミラー面が凹形状を有すること、または、
    前記第1レンズ面が平坦面で前記第2レンズ面が球面の半球レンズを有すること
    を特徴とする位置計測システム。
  2. 前記レンズ系の前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面がリング状をしていることを特徴とする請求項1記載の位置計測システム。
  3. 前記受信デバイスの前段に前記電磁波を透過し他の電磁波ノイズを遮断する電磁波透過フィルタを備えたことを特徴とする請求項1記載の位置計測システム。
  4. 前記レンズ系の後段に前記電磁波集中領域を形成するための電磁波拡散部材を備え、かつ前記電磁波集中領域を前記受信デバイスにより検出できるように前記電磁波拡散部材の後段に結像レンズ系を備えたことを特徴とする請求項1記載の位置計測システム。
  5. 前記電磁波発信源が電磁波発生装置で発生した電磁波を反射する部材からなることを特徴とする請求項1記載の位置計測システム。
  6. 前記電磁波発信源が複数個設けられることを特徴とする請求項1記載の位置計測システム。
  7. 電磁波を発信する電磁波発信源と、第1レンズ面の中心軸周辺部に電磁波遮蔽部を有し、前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面から入射した前記電磁波を第2レンズ面から出射して前記電磁波発信源の反対側に最外周部分に電磁波強度ピークを有するリング形状の電磁波集中領域を形成するレンズ系と、前記レンズ系により形成された電磁波集中領域を検出する受信デバイスと、前記受信デバイスにより検出された電磁波集中領域の検出情報に基づいて前記電磁波発信源の位置を計測する演算装置とを備え、前記電磁波が光であり、前記電磁波発信源が光源であり、前記レンズ系が光学レンズ系であり、前記受信デバイスが受光素子アレイであり、前記光学レンズ系が、
    前記第1レンズ面に対向する前記第2レンズ面の中心軸から離れた位置に配置された第1ミラー面と、前記第2レンズ面に対向する前記電磁波遮蔽部の位置に配置された第2ミラー面とを備え、前記第1レンズ面、第2レンズ面および第2ミラー面がそれぞれ凸形状を有し、前記第1ミラー面が凹形状を有すること、または、
    前記第1レンズ面が平坦面で前記第2レンズ面が球面の半球レンズを有すること
    を特徴とする位置計測システム。
  8. 前記光学レンズ系と前記受光素子アレイとの間に結像レンズ系を備えたことを特徴とする請求項記載の位置計測システム。
  9. 電磁波を発信する電磁波発信源と、第1レンズ面の中心軸周辺部に電磁波遮蔽部を有し、前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面から入射した前記電磁波を第2レンズ面から出射して前記電磁波発信源の反対側に最外周部分に電磁波強度ピークを有するリング形状の電磁波集中領域を形成するレンズ系と、前記レンズ系により形成された電磁波集中領域を検出する受信デバイスと、前記受信デバイスにより検出された電磁波集中領域の検出情報に基づいて前記電磁波発信源の位置を計測する演算装置とを備え、前記電磁波がミリ波ないしマイクロ波帯の電波であり、前記電磁波発信源が電波発信機であり、前記レンズ系が電波レンズ系であり、前記受信デバイスがアンテナアレイであり、前記電波レンズ系が、
    前記第1レンズ面に対向する前記第2レンズ面の中心軸から離れた位置に配置された第1ミラー面と、前記第2レンズ面に対向する前記電磁波遮蔽部の位置に配置された第2ミラー面とを備え、前記第1レンズ面および第2ミラー面がそれぞれ凸形状を有し、前記第1ミラー面が凹形状を有すること
    を特徴とする位置計測システム。
  10. 前記アンテナアレイが前記電波レンズ系の前記第2レンズ面に埋め込まれたことを特徴とする請求項記載の位置計測システム。
  11. 電磁波を発信する電磁波発信源と、前記電磁波を反射して最外周部分に電磁波強度ピークを有するリング形状の電磁波集中領域を形成する凹形状のミラーと、前記電磁波発信源と前記ミラー間に配置され前記電磁波の進行方向に変化を与える電磁波部品と、前記ミラーにより形成された電磁波集中領域を検出する受信デバイスと、前記受信デバイスにより検出された電磁波集中領域の検出情報に基づいて前記電磁波発信源の位置を計測する演算装置とを備え、前記電磁波部品が、
    前記ミラーにより反射された前記電磁波の進行方向に変化を与えて前記電磁波集中領域を前記受信デバイス上に集中するための第1のレンズであること、または、
    前記電磁波を前記ミラーに伝達し、かつ前記ミラーにより反射された前記電磁波の進行方向に変化を与えて前記電磁波集中領域を前記受信デバイス上に集中するための第2のレンズであること、または、
    前記ミラーからの電磁波を反射して前記受信デバイス上に電磁波集中領域を形成するためのミラーであること
    を特徴とする位置計測システム。
  12. 前記第2のレンズが、前記ミラーに密着配置されていることを特徴とする請求項11記載の位置計測システム。
  13. 前記第2のレンズが、前記電磁波発信源側にハーフミラーを備えたことを特徴とする請求項11または12記載の位置計測システム。
  14. 前記第2のレンズが、前記電磁波発信源側に平らな面を有する平凸レンズであることを特徴とする請求項11記載の位置計測システム。
  15. 前記平凸レンズが、前記電磁波発信源側の平らな面にハーフミラーを備えたことを特徴とする請求項14記載の位置計測システム。
  16. 前記平凸レンズが、その凸面の中心軸近傍に凹形状のレンズ面を有することを特徴とする請求項15記載の位置計測システム。
  17. 前記平凸レンズの凸面が、前記ミラーに密着配置されていることを特徴とする請求項15または16記載の位置計測システム。
  18. 前記平凸レンズの凸面が、前記ミラーからの電磁波を反射して前記受信デバイス上に電磁波集中領域を形成するためのミラーを備えたことを特徴とする請求項14記載の位置計測システム。
  19. 前記電磁波が光であり、前記電磁波発信源が光源であり、前記ミラーが光学ミラーであり、前記電磁波部品が光学部品であり、前記受信デバイスが受光素子アレイであることを特徴とする請求項11記載の位置計測システム。
  20. 前記電磁波がミリ波ないしマイクロ波帯の電波であり、前記電磁波発信源が電波発信機であり、前記電磁波部品が電波部品であり、前記ミラーが電波ミラーであり、前記受信デバイスがアンテナアレイであることを特徴とする請求項11記載の位置計測システム。
  21. 第1レンズ面の中心軸周辺部に電磁波遮蔽部を有し、前記電磁波遮蔽部を除く第1レンズ面から入射した前記電磁波を第2レンズ面から出射して最外周部分に電磁波強度ピークを有するリング形状の電磁波集中領域を形成するものであって、
    前記第2レンズ面の中心軸から離れた位置に配置された第1ミラー面と、前記電磁波遮蔽部の前記第2レンズ面に対向する位置に配置された第2ミラー面とを備え、前記第1レンズ面、前記第2レンズ面および前記第2ミラー面がそれぞれ凸形状を有し、前記第1ミラー面が凹形状を有すること、または、
    前記第1レンズ面が平坦面であり、前記第2レンズ面が球面であること
    を特徴とするレンズ系。
  22. 前記電磁波遮蔽部を除く前記第1レンズ面がリング状をしていることを特徴とする請求項21記載のレンズ系。

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