JP3975454B2 - 物品載置用金属製パレット - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属平板等の物品を複数枚積載させて搬送し或いは複数枚積み重ねてストックするのに用いられる物品載置用の金属製パレットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、金属平板等の物品を載置するパレットとしては平板や角材を組み合わせて釘着固定することにより組み立てた木質製のものが用いられている。このパレットを用いては金属平板等を複数枚積載し、ワイヤーロープ等をパレット本体の左右端寄り下側に掛けて全体を束ね、リフト等で吊り上げることにより金属平板等を搬送し或いは複数枚をパレット本体共に積み重ねてストックすることが行われている。
【０００３】
その木質製のパレットでは使用に伴って木屑の発生やヒビ割れ等で壊れ易く使用耐久性に劣るばかりでなく、壊れたものを釘抜き分解させて処分するのにも手間が掛かる。また、使用しない時はそのままの形態で積み重ねて保管しなければならないため、この保管には工場内スペースが大きく取られてしまう。
【０００４】
その木質製のパレットに代えて、金属製のものを使用すれば、少なくとも木屑の発生やヒビ割れ等による損傷は防ぐことができる。但し、金属製のパレットとして堅牢な組立体に構成しなければならず、また、使用しない時にはコンパクトに容易に分解できしかも容易に再組立できるものでなければならない。更に、リフト等で出し入れする都合上、重量的にも軽量なものでなければならない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、軽量で堅牢な組立体として簡単な構造に構成し、また、使用しない時にはコンパクトに容易に分解できしかも容易に再組立可能な金属製のパレットを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る物品載置用金属製パレットにおいては、横断面略上向きコの字状を呈する脚部を有し、脚部の各開放端より外方側に折り曲げて張出しフランジ部を設けた複数本の脚部桟と、横断面略下向きコの字状を呈する主体部を有し、主体部の各開放端より内方側に折り曲げて補強フランジ部を設けた長尺な複数本の本体桟と、補強フランジ部の相対する内端面の間隔と略同等の横幅を有し、天部面が本体桟の天部面と相接し合う横断面略下向きコの字状を呈する複数個の受け台と、ねじ込み，ねじ戻しで着脱可能な複数個の止めねじとの各金属部材を備え、
脚部桟は間隔を隔て相平行に配列し、受け台はコの字向きを本体桟の主体部と同向きに向けて脚部桟の張出しフランジ部に橋絡配置し、脚部桟毎に間隔を隔て相平行に並べると共に、脚部桟の相互間で一線上に並べて脚部桟の張出しフランジ部に取付け固定し、本体桟は脚部桟の相互間で一線上に並ぶ受け台と嵌め合わせて補強フランジ部の内端面を受け台の各側面に当接配置すると共に、天部面を受け台の天部面相互と止めねじで相対固定させて脚部桟の直交方向に掛渡し配置し、
パレット全体を止めねじで一体に組み立て乃至は止めねじの取り外しで分解可能に組み立てることにより構成されている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図１で示す金属製のパレットは各種の板金工作品を組立構成するのに用いられる金属平板を複数枚積載させて搬送し或いは複数枚を積み重ねてストックするものとして構成されている。
【０００８】
その金属製パレットは、間隔を隔て相平行に配置される三本の脚部桟１と、各脚部桟１の上部側で直交方向に掛渡し配置される長尺な三本の本体桟２と、各脚部桟１の上部側に相間隔を隔て取付け固定される一本当たり三つの受け台３と、本体桟２の板面から受け台３にねじ込み装着される九本の着脱可能な止めねじ４との各金属部材を備えて組み立てられている。
【０００９】
脚部桟１は、図２で示すように横断面上向きコの字状の脚部１０と、脚部１０の各開放端より外方側に折り曲げた張出しフランジ部１１，１２とから横断面逆向きハット形を呈するよう折曲げ形成されている。この脚部桟１には、後述するように突片を差し込んで裏面側で折り曲げることにより受け台２を取付け固定するのに用いられる四個一組のスリット１３〜１６が張出しフランジ部１１，１２の各板面に設けられている。
【００１０】
本体桟２は、図３で示すように広い横幅を有する横断面下向きコの字状の主体部２０を備えて形成されている。その本体桟２には、後述する皿ねじの頭部に相応したテーパ面を呈するねじ受け穴２１が所定の間隔を隔てて主体部２０の天部面に三個設けられている。また、主体部２０の各開放端より内方側に折り曲げることにより脚部桟１の張出しフランジ部１１，１２に掛渡し載置される補強フランジ部２２，２３が設けられている。
【００１１】
受け台３は、図４で示すように横断面下向きコの字状の主体部３０を備えて形成されている。その受け台３には、ねじ止め穴３１が板面をねじ切り成形することにより設けられている。この受け台３は後述する如く本体桟２の本体内に嵌り込んで本体桟２を止めねじ４で締付け固定するもので、横幅ｗ１が補強フランジ部２２，２３の相対する内端面の間隔ｗ２（図３参照）と略同等に形成されている。また、受け台３には四個一組の突片３２〜３４（一本、図示省略）が主体部３０の各開放端より突出させて設けられている。
【００１２】
受け台３は、図５で示すように各張出しフランジ部１１，１２の間に掛け渡すことにより脚部桟１の上部側で幅方向に一体に取付け固定されている。この受け台３は、図６で示すように突片３３，３５を各張出しフランジ部１１，１２の板面に設けたスリット１４，１６より差し込んで裏面側で折り曲げることから脚部桟１の上部側に掛け渡せて機械的に簡単で強固に取付け固定することができる。
【００１３】
上述した各金属部材からは、図１，７で示すように各本体桟２を脚部桟１の相互間で一線上に並ぶ受け台３に嵌め合わせて物品の載置面を形成すると共に、図８，９で示すように本体桟１の天部面を受け台３の天部面と台毎に止めねじ４で締付け固定させてパレット全体を一体に組み立て乃至は止めねじ４の取り外しで分解可能に組み立てられている。なお、止めねじ４としては頭部が物品の載置面に露出しない皿ねじを用いるとよい。
【００１４】
このように構成する金属製のパレットでは、金属平板等の物品（以下、単に、「金属平板」という。）を複数枚積載し、ワイヤーロープをパレット本体の左右端寄り下側に掛けて全体を束ね、リフトで吊り上げることにより金属平板を搬送し或いは複数枚をパレット本体共に積み重ねてストックするのに用いることができる。
【００１５】
その使用に伴っては、本体桟２は主体部２０が受け台３で内側より支持され、受け台３の側面に当接配置する補強フランジ部２２，２３を備えると共に、天部面が受け台３の天部面相互と止めねじ４で相対固定されている（図８参照）ことにより、ロープ掛けによっても本体桟２が内方に撓み変形するのを防げる。
【００１６】
脚部桟１は受け台３がコの字向きを本体桟２の主体部２０と同向きに向けて張出しフランジ部１１，１２の板面に橋絡配置することから間隔を隔て幅方向に複数取付け固定されているため、複数枚の金属平板と共に積み重ねても、横断面上向きコの字状の脚部１０が潰れ変形するのを防げる。また、コの字状の脚部１０と張出しフランジ部１１，１２とを有するため、ロープ掛けによっても、軸線方向がアール状に撓み変形するのを防げる。
【００１７】
パレット全体は、本体桟２を各受け台３毎に止めねじ４で締付け固定することから組み立てられていても、各本体桟２が脚部桟１の相互間で一線上に並ぶ受け台３で支持されているため、パレット全体が平面的に捩れ変形するのも防げる。従って、この金属製のパレットは上述した各部の剛性と共に、全体を堅牢な組立体として構成することができる。
【００１８】
それと共に、パレット全体が横断面下向き乃至は上向きコの字状に形成された脚部桟１，本体桟２，受け台３で組み立てられているため、各部が金属部材で形成されていても全体を軽量なものに構成することができる。
【００１９】
一方、パレット全体が本体桟２を各受け台３毎に止めねじ４で締付け固定することにより組み立てられているため、受け台３毎一本の止めねじ４を取り外せば、全体を簡単に分解することができる。分解された部材は、図３で示す複数本の本体桟２と、図５で示す受け台３付の脚部桟１と、複数本の止めねじ４として揃えられるから、各部をコンパクトに束ねて収納保管することができる。
【００２０】
上述した実施の形態は金属板材を積層載置するものとして説明したが、この金属板材の他に、各種の物品を積載するパレットとして広く適用できる。また、その積載物品に応じては脚部桟１，本体桟２，受け台３の数も適宜に設定することができる。
【００２１】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る物品載置用金属製パレットに依れば、本体桟の主体部が受け台で内側より支持され、受け台の側面に当接配置する補強フランジ部を備えると共に、天部面が受け台の天部面相互と止めねじで相対固定されていることから、ロープ掛けによっても本体桟が内方に撓み変形するのを防げる。
【００２２】
脚部桟は受け台がコの字向きを本体桟の主体部と同向きに向けて張出しフランジ部の板面に橋絡配置することから間隔を隔て幅方向に複数取付け固定されているため、複数枚の金属平板と共に積み重ねても、横断面上向きコの字状の脚部が潰れ変形するのを防げると共に、ロープ掛けによっても、軸線方向がアール状に撓み変形するのを防げる。
【００２３】
パレット全体は、本体桟を各受け台毎に止めねじで締付け固定することから組み立てられていても、各本体桟が脚部桟の相互間で一線上に並ぶ受け台で支持されているため、パレット全体が平面的に捩れ変形するのも防げる。従って、各部の剛性と共に、全体を堅牢な組立体として構成でき、また、横断面下向き乃至は上向きコの字状を呈する脚部桟，本体桟，受け台で組み立てられているため、全体を軽量なものに構成することができる。
【００２４】
一方で、パレット全体が本体桟を各受け台毎に止めねじで締付け固定することにより組み立てられているため、受け台毎一本の止めねじを取り外せば、全体を簡単に分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る物品載置用金属製のパレットを全体的に示す斜視図である。
【図２】 同金属製パレットを構成する脚部桟を部分的に示す斜視図である。
【図３】同金属製パレットを構成する本体脚を部分的に示す斜視図である。
【図４】同金属製パレットを構成する受け台を示す斜視図である。
【図５】同金属製パレットを構成する受け台付き脚部桟を示す斜視図である。
【図６】図５の受け台付き脚部桟をＡーＡ線で示す部分拡大断面図である。
【図７】図１の物品載置用金属製パレットを部分的に示す平面図である。
【図８】図７の物品載置用金属製パレットをＢーＢ線で示す部分拡大断面図である。
【図９】図７の物品載置用金属製パレットをＣーＣ線で示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
１ 脚部桟
１０ コの字状の脚部
１１，１２ 張出しフランジ部
２ 本体桟
２０ コの字状の主体部
２２，２３ 補強フランジ部
３ 受け台
３０ コの字状の主体部
４ 止めねじ
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属平板等の物品を複数枚積載させて搬送し或いは複数枚積み重ねてストックするのに用いられる物品載置用の金属製パレットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、金属平板等の物品を載置するパレットとしては平板や角材を組み合わせて釘着固定することにより組み立てた木質製のものが用いられている。このパレットを用いては金属平板等を複数枚積載し、ワイヤーロープ等をパレット本体の左右端寄り下側に掛けて全体を束ね、リフト等で吊り上げることにより金属平板等を搬送し或いは複数枚をパレット本体共に積み重ねてストックすることが行われている。
【０００３】
その木質製のパレットでは使用に伴って木屑の発生やヒビ割れ等で壊れ易く使用耐久性に劣るばかりでなく、壊れたものを釘抜き分解させて処分するのにも手間が掛かる。また、使用しない時はそのままの形態で積み重ねて保管しなければならないため、この保管には工場内スペースが大きく取られてしまう。
【０００４】
その木質製のパレットに代えて、金属製のものを使用すれば、少なくとも木屑の発生やヒビ割れ等による損傷は防ぐことができる。但し、金属製のパレットとして堅牢な組立体に構成しなければならず、また、使用しない時にはコンパクトに容易に分解できしかも容易に再組立できるものでなければならない。更に、リフト等で出し入れする都合上、重量的にも軽量なものでなければならない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、軽量で堅牢な組立体として簡単な構造に構成し、また、使用しない時にはコンパクトに容易に分解できしかも容易に再組立可能な金属製のパレットを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る物品載置用金属製パレットにおいては、横断面略上向きコの字状を呈する脚部を有し、脚部の各開放端より外方側に折り曲げて張出しフランジ部を設けた複数本の脚部桟と、横断面略下向きコの字状を呈する主体部を有し、主体部の各開放端より内方側に折り曲げて補強フランジ部を設けた長尺な複数本の本体桟と、補強フランジ部の相対する内端面の間隔と略同等の横幅を有し、天部面が本体桟の天部面と相接し合う横断面略下向きコの字状を呈する複数個の受け台と、ねじ込み，ねじ戻しで着脱可能な複数個の止めねじとの各金属部材を備え、
脚部桟は間隔を隔て相平行に配列し、受け台はコの字向きを本体桟の主体部と同向きに向けて脚部桟の張出しフランジ部に橋絡配置し、脚部桟毎に間隔を隔て相平行に並べると共に、脚部桟の相互間で一線上に並べて脚部桟の張出しフランジ部に取付け固定し、本体桟は脚部桟の相互間で一線上に並ぶ受け台と嵌め合わせて補強フランジ部の内端面を受け台の各側面に当接配置すると共に、天部面を受け台の天部面相互と止めねじで相対固定させて脚部桟の直交方向に掛渡し配置し、
パレット全体を止めねじで一体に組み立て乃至は止めねじの取り外しで分解可能に組み立てることにより構成されている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図１で示す金属製のパレットは各種の板金工作品を組立構成するのに用いられる金属平板を複数枚積載させて搬送し或いは複数枚を積み重ねてストックするものとして構成されている。
【０００８】
その金属製パレットは、間隔を隔て相平行に配置される三本の脚部桟１と、各脚部桟１の上部側で直交方向に掛渡し配置される長尺な三本の本体桟２と、各脚部桟１の上部側に相間隔を隔て取付け固定される一本当たり三つの受け台３と、本体桟２の板面から受け台３にねじ込み装着される九本の着脱可能な止めねじ４との各金属部材を備えて組み立てられている。
【０００９】
脚部桟１は、図２で示すように横断面上向きコの字状の脚部１０と、脚部１０の各開放端より外方側に折り曲げた張出しフランジ部１１，１２とから横断面逆向きハット形を呈するよう折曲げ形成されている。この脚部桟１には、後述するように突片を差し込んで裏面側で折り曲げることにより受け台２を取付け固定するのに用いられる四個一組のスリット１３〜１６が張出しフランジ部１１，１２の各板面に設けられている。
【００１０】
本体桟２は、図３で示すように広い横幅を有する横断面下向きコの字状の主体部２０を備えて形成されている。その本体桟２には、後述する皿ねじの頭部に相応したテーパ面を呈するねじ受け穴２１が所定の間隔を隔てて主体部２０の天部面に三個設けられている。また、主体部２０の各開放端より内方側に折り曲げることにより脚部桟１の張出しフランジ部１１，１２に掛渡し載置される補強フランジ部２２，２３が設けられている。
【００１１】
受け台３は、図４で示すように横断面下向きコの字状の主体部３０を備えて形成されている。その受け台３には、ねじ止め穴３１が板面をねじ切り成形することにより設けられている。この受け台３は後述する如く本体桟２の本体内に嵌り込んで本体桟２を止めねじ４で締付け固定するもので、横幅ｗ１が補強フランジ部２２，２３の相対する内端面の間隔ｗ２（図３参照）と略同等に形成されている。また、受け台３には四個一組の突片３２〜３４（一本、図示省略）が主体部３０の各開放端より突出させて設けられている。
【００１２】
受け台３は、図５で示すように各張出しフランジ部１１，１２の間に掛け渡すことにより脚部桟１の上部側で幅方向に一体に取付け固定されている。この受け台３は、図６で示すように突片３３，３５を各張出しフランジ部１１，１２の板面に設けたスリット１４，１６より差し込んで裏面側で折り曲げることから脚部桟１の上部側に掛け渡せて機械的に簡単で強固に取付け固定することができる。
【００１３】
上述した各金属部材からは、図１，７で示すように各本体桟２を脚部桟１の相互間で一線上に並ぶ受け台３に嵌め合わせて物品の載置面を形成すると共に、図８，９で示すように本体桟１の天部面を受け台３の天部面と台毎に止めねじ４で締付け固定させてパレット全体を一体に組み立て乃至は止めねじ４の取り外しで分解可能に組み立てられている。なお、止めねじ４としては頭部が物品の載置面に露出しない皿ねじを用いるとよい。
【００１４】
このように構成する金属製のパレットでは、金属平板等の物品（以下、単に、「金属平板」という。）を複数枚積載し、ワイヤーロープをパレット本体の左右端寄り下側に掛けて全体を束ね、リフトで吊り上げることにより金属平板を搬送し或いは複数枚をパレット本体共に積み重ねてストックするのに用いることができる。
【００１５】
その使用に伴っては、本体桟２は主体部２０が受け台３で内側より支持され、受け台３の側面に当接配置する補強フランジ部２２，２３を備えると共に、天部面が受け台３の天部面相互と止めねじ４で相対固定されている（図８参照）ことにより、ロープ掛けによっても本体桟２が内方に撓み変形するのを防げる。
【００１６】
脚部桟１は受け台３がコの字向きを本体桟２の主体部２０と同向きに向けて張出しフランジ部１１，１２の板面に橋絡配置することから間隔を隔て幅方向に複数取付け固定されているため、複数枚の金属平板と共に積み重ねても、横断面上向きコの字状の脚部１０が潰れ変形するのを防げる。また、コの字状の脚部１０と張出しフランジ部１１，１２とを有するため、ロープ掛けによっても、軸線方向がアール状に撓み変形するのを防げる。
【００１７】
パレット全体は、本体桟２を各受け台３毎に止めねじ４で締付け固定することから組み立てられていても、各本体桟２が脚部桟１の相互間で一線上に並ぶ受け台３で支持されているため、パレット全体が平面的に捩れ変形するのも防げる。従って、この金属製のパレットは上述した各部の剛性と共に、全体を堅牢な組立体として構成することができる。
【００１８】
それと共に、パレット全体が横断面下向き乃至は上向きコの字状に形成された脚部桟１，本体桟２，受け台３で組み立てられているため、各部が金属部材で形成されていても全体を軽量なものに構成することができる。
【００１９】
一方、パレット全体が本体桟２を各受け台３毎に止めねじ４で締付け固定することにより組み立てられているため、受け台３毎一本の止めねじ４を取り外せば、全体を簡単に分解することができる。分解された部材は、図３で示す複数本の本体桟２と、図５で示す受け台３付の脚部桟１と、複数本の止めねじ４として揃えられるから、各部をコンパクトに束ねて収納保管することができる。
【００２０】
上述した実施の形態は金属板材を積層載置するものとして説明したが、この金属板材の他に、各種の物品を積載するパレットとして広く適用できる。また、その積載物品に応じては脚部桟１，本体桟２，受け台３の数も適宜に設定することができる。
【００２１】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る物品載置用金属製パレットに依れば、本体桟の主体部が受け台で内側より支持され、受け台の側面に当接配置する補強フランジ部を備えると共に、天部面が受け台の天部面相互と止めねじで相対固定されていることから、ロープ掛けによっても本体桟が内方に撓み変形するのを防げる。
【００２２】
脚部桟は受け台がコの字向きを本体桟の主体部と同向きに向けて張出しフランジ部の板面に橋絡配置することから間隔を隔て幅方向に複数取付け固定されているため、複数枚の金属平板と共に積み重ねても、横断面上向きコの字状の脚部が潰れ変形するのを防げると共に、ロープ掛けによっても、軸線方向がアール状に撓み変形するのを防げる。
【００２３】
パレット全体は、本体桟を各受け台毎に止めねじで締付け固定することから組み立てられていても、各本体桟が脚部桟の相互間で一線上に並ぶ受け台で支持されているため、パレット全体が平面的に捩れ変形するのも防げる。従って、各部の剛性と共に、全体を堅牢な組立体として構成でき、また、横断面下向き乃至は上向きコの字状を呈する脚部桟，本体桟，受け台で組み立てられているため、全体を軽量なものに構成することができる。
【００２４】
一方で、パレット全体が本体桟を各受け台毎に止めねじで締付け固定することにより組み立てられているため、受け台毎一本の止めねじを取り外せば、全体を簡単に分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る物品載置用金属製のパレットを全体的に示す斜視図である。
【図２】 同金属製パレットを構成する脚部桟を部分的に示す斜視図である。
【図３】同金属製パレットを構成する本体脚を部分的に示す斜視図である。
【図４】同金属製パレットを構成する受け台を示す斜視図である。
【図５】同金属製パレットを構成する受け台付き脚部桟を示す斜視図である。
【図６】図５の受け台付き脚部桟をＡーＡ線で示す部分拡大断面図である。
【図７】図１の物品載置用金属製パレットを部分的に示す平面図である。
【図８】図７の物品載置用金属製パレットをＢーＢ線で示す部分拡大断面図である。
【図９】図７の物品載置用金属製パレットをＣーＣ線で示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
１ 脚部桟
１０ コの字状の脚部
１１，１２ 張出しフランジ部
２ 本体桟
２０ コの字状の主体部
２２，２３ 補強フランジ部
３ 受け台
３０ コの字状の主体部
４ 止めねじ
Claims (1)
- 横断面略上向きコの字状を呈する脚部を有し、脚部の各開放端より外方側に折り曲げて張出しフランジ部を設けた複数本の脚部桟と、横断面略下向きコの字状を呈する主体部を有し、主体部の各開放端より内方側に折り曲げて補強フランジ部を設けた長尺な複数本の本体桟と、補強フランジ部の相対する内端面の間隔と略同等の横幅を有し、天部面が本体桟の天部面と相接し合う横断面略下向きコの字状を呈する複数個の受け台と、ねじ込み，ねじ戻しで着脱可能な複数個の止めねじとの各金属部材を備え、
脚部桟は間隔を隔て相平行に配列し、受け台はコの字向きを本体桟の主体部と同向きに向けて脚部桟の張出しフランジ部に橋絡配置し、脚部桟毎に間隔を隔て相平行に並べると共に、脚部桟の相互間で一線上に並べて脚部桟の張出しフランジ部に取付け固定し、本体桟は脚部桟の相互間で一線上に並ぶ受け台と嵌め合わせて補強フランジ部の内端面を受け台の各側面に当接配置すると共に、天部面を受け台の天部面相互と止めねじで相対固定させて脚部桟の直交方向に掛渡し配置し、
パレット全体を止めねじで一体に組み立て乃至は止めねじの取り外しで分解可能に組み立ててなることを特徴とする物品載置用金属製パレット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23653497A JP3975454B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 物品載置用金属製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23653497A JP3975454B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 物品載置用金属製パレット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1159675A JPH1159675A (ja) | 1999-03-02 |
| JP3975454B2 true JP3975454B2 (ja) | 2007-09-12 |
Family
ID=17002108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23653497A Expired - Lifetime JP3975454B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 物品載置用金属製パレット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3975454B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20230027668A (ko) * | 2021-08-19 | 2023-02-28 | 주식회사 시온 | 스틸패킹용 스키드의 보강구조체 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4538700B2 (ja) * | 2000-06-16 | 2010-09-08 | 株式会社太田興産 | 鋼材組立用金具並びにｃ形鋼材組立体 |
| JP2002002689A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Yamato Industry Co Ltd | 組立パレット及び組立パレット用の棒材保持具 |
| CN107867468A (zh) * | 2016-09-27 | 2018-04-03 | 上海中集宝伟工业有限公司 | 一种用于集装箱的托盘及具有其的集装箱 |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP23653497A patent/JP3975454B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20230027668A (ko) * | 2021-08-19 | 2023-02-28 | 주식회사 시온 | 스틸패킹용 스키드의 보강구조체 |
| KR102640154B1 (ko) * | 2021-08-19 | 2024-02-23 | 주식회사 시온 | 스틸패킹용 스키드의 보강구조체 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1159675A (ja) | 1999-03-02 |
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