JP3975105B2 - ポリエステル系トナー組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル系トナー組成物に関する。特に、本発明は、電子写真法、静電記録法や静電印刷法等において、静電荷像又は磁気潜像の現像に用いられる乾式トナーとして、非オフセット性能が良好であるポリエステル系トナー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真印刷法及び静電荷現像法により画像を得る方法においては、感光体上に形成された静電荷像をあらかじめ摩擦により帯電させたトナーによって現像したのち、定着を行う。定着方式については、現像によって得られたトナー像を、加圧及び加熱されたローラーを用いるヒートローラー方式と電気オーブン或いはフラッシュビーム光を用いる非接触定着方式とがある。これらのプロセスを問題なく通過するためには、トナーは、まず安定した帯電量を保持することが必要であり、次に紙への定着性が良好である必要がある。また、装置は加熱体である定着部を有し、装置内での温度が上昇するため、トナーがブロッキングしないことが必要である。最近では、ヒートローラー方式において、定着部のコンパクト化が進み、シリコーンオイルなどの離けい剤を塗布しないローラーが用いられるようになってきた。そのため、トナーにはヒートローラーとの離けい性、つまり非オフセット性が強く求められるようになってきた。
【0003】
トナーの非オフセット性を改良するため、高分子量化や高弾性化したバインダー樹脂を使用する方法、離けい剤の種類や添加量を変更する方法などの対策がとられてきた。しかしながら、これらの対策には限界があり、バインダー樹脂の高分子量化や高弾性化は定着性を損なうという問題がある。もう1つの離けい剤の種類や添加量を変更する方法については、バインダー樹脂の種類によって対策方法が異なる。スチレンアクリル系樹脂を用いたトナーに関しては、特開2001−175021号公報に記載のように、充分な非オフセット性を有することが見出されてきた。しかしながら、ポリエステル系樹脂を用いたトナーにおいては、良好な非オフセット性が得られない傾向にあり、その原因となる離けい剤の分散状態の改良が検討されてきた。最近では、フルカラートナーに適したポリエステル系樹脂が特に注目されているため、離けい剤の分散状態が良く、非オフセット性に優れたポリエステル系トナーが必要となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電子写真法、静電記録法や静電印刷法等において、静電荷像または磁気潜像の現像に用いられる乾式トナーとして非オフセット性能が良好でであるポリエステル系トナー組成物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ポリエステル系トナーに使用できる離けい剤について鋭意研究した結果、非オフセット性が良好となるトナーを見出したものである。
【0006】
すなわち、本発明によれば、1)酸価が80〜120mgKOH/gであり、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分を離けい剤として1〜10重量%、2)バインダー樹脂中の全酸成分に対して0.5〜30モル%の3価以上の多価カルボン酸成分及び/又は3価以上の多価アルコール成分を含むポリエステル樹脂をバインダー樹脂として50〜96重量%含有し、合成エステルワックス成分1)の分散径が5μm以下であるポリエステル系トナー組成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のポリエステル系トナー組成物に用いられる、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)としては、例えば、下記式(1)
【0008】
【化1】
Figure 0003975105
【0009】
で示される化合物が挙げられる。ここで、式(1)中のR1 は置換基を有していてもよい、炭素数6以上のアルキレン基を表し、R2 は置換基を有していてもよい、炭素数2以上のアルキレン基を表し、nは1〜15の整数である。nが0の場合はトナーの非オフセット性が悪い傾向にある。nが15より大きい場合もトナーの非オフセット性が悪くなる傾向にある。さらに、R1 及びR2 は、下記式(2)で表される基またはその一部の水素が置換された基を表すが、好ましくは未置換のアルキレン基が挙げられる。
【0010】
─(CH2m ─ (2)
1 の炭素数(式(2)においてはm)は6〜24であるのが好ましく、R2 の炭素数(式(2)におけるm)は2〜24であるのが好ましい。R1 及びR2 の炭素数が小さすぎる場合は、非ホットオフセット性が悪くなる傾向にある。アルキレン基の置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、フェニル基などが挙げられる。
【0011】
さらに、本発明のポリエステル系トナー組成物に用いられる、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)において重要なことは、成分1)の酸価が80〜120mgKOH/g、好ましくは90〜110mgKOH/gであることである。成分1)の酸価が80mgKOH/g未満では、分散状態が悪く、トナーの非オフセット性が悪くなる。逆に、120mgKOH/gを超えると、トナーの画像安定性が悪くなる。
【0012】
本発明で好適に使用できる式(1)で示される合成エステルワックス成分1)としては、例えば、クロバックス300−4S(日本化成社製、酸価110mgKOH/g)、クロバックス300−6S(日本化成社製、酸価101mgKOH/g)、クロバックス300−9S(日本化成社製、酸価95mgKOH/g)、クロバックス300−11S(日本化成社製、酸価107mgKOH/g)、クロバックス300−12S(日本化成社製、酸価104mgKOH/g)、クロバックス300−13S(日本化成社製、酸価97mgKOH/g)、クロバックス300−14S(日本化成社製、酸価117mgKOH/g)、クロバックス300−15S(日本化成社製、酸価102mgKOH/g)、クロバックス300−17S(日本化成社製、酸価97mgKOH/g)、クロバックス300−19S(日本化成社製、酸価94mgKOH/g)等を挙げることができる。
【0013】
本発明のポリエステル系トナー組成物に用いられる、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)においては、その融点が60〜110℃であるのが好ましく、65〜105℃であるのがさらに好ましい。融点が60℃未満の場合、トナーの耐ブロッキング性が悪くなる傾向にある。逆に、融点が110℃を超えると、トナーの低温定着性が悪くなる傾向にある。
【0014】
また、本発明のポリエステル系トナー組成物中の両末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)は、25℃での針入度が4以下、特に好ましくは2以下であるのがよい。針入度が4を超えると、トナーの画像安定性が悪くなる傾向にある。
【0015】
次に、本発明のポリエステル系トナー組成物に用いられる、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)において重要なことは、成分1)の使用量が1〜10重量%、好ましくは2〜9重量%であることである。成分1)の使用量が1重量%未満では、トナーの非オフセット性が不十分となる。逆に、10重量%を超えると、トナーの画像性が悪くなる。
【0016】
そして、本発明のポリエステル系トナー組成物において最も重要なことは、用いられる両末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)の分散径が5μm以下、特に好ましくは3μm以下であることである。分散径が5μmを超えると、トナーの非オフセット性が不十分とある。分散径の測定方法については、使用するポリエステル系樹脂2)(95重量%)と末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)(5重量%)をそれぞれ秤量し、均一ブレンドし、外温設定が120℃にコントロールされた2軸押出機で溶融ブレンドし、得られた溶融ブレンド塊(試料)を2g採取し、ポリエステルフィルムに挟み込み、180℃に保温し、9.8MPaの荷重を2分間加えた後冷却し、試料をポリエステルフィルムから慎重に剥離し、その剥離した試料中にある成分1)の分散状態を光学顕微鏡で観察し、写真撮影を行って一番大きい分散粒子を選択し、分散した粒子の中心から一番遠い外周までの最大距離を測定し、分散径とした(図1参照)。
【0017】
さらに、本発明のポリエステル系トナー組成物においては、前述の両末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)以外に、離けい剤として他のワックスを併用してもよい。有用な他のワックス類としては、天然ワックスであるカルナウバ(カルナバ)ワックスや、ポリプロピレン系ワックス、ポリエチレン系ワックス、パラフィンワックス、高級脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、シリコーン系ワックス等の融点が60〜150℃のものが挙げられる。併用する場合のこれらの他のワックスの使用量は5重量%未満であるのがよい。その使用量が5重量%を超えると、トナーの低温定着性が悪くなる傾向にある。
【0018】
次に、本発明のポリエステル系トナー組成物は、一般に、上記離けい剤とバインダー樹脂の他に着色剤、荷電制御剤、流動改質剤、磁性体などを含有する。
【0019】
本発明のポリエステル系トナー組成物に使用される着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、ローダミン系染顔料、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ系、縮合アゾ系染料もしくは顔料などを挙げることができ、これらの公知の任意の染顔料を単独であるいは混合して使用することができる。フルカラートナーの場合には、イエローとしては、ベンジジンイエロー、モノアゾ系染顔料、縮合アゾ系染顔料など、マゼンタとしては、キナクリドン、ローダミン系染顔料、モノアゾ系染顔料など、シアンとしては、フタロシアニンブルーなどが挙げられる。着色剤は、トナー中に2〜10重量%程度の量で使用される。着色剤が2重量%未満であるとトナーの色調や画像濃度がたりない傾向にあり、逆に10重量%を越えるとトナーの熱特性に悪影響を与えることがある。
【0020】
次に、本発明のポリエステル系トナー組成物に使用できる荷電制御剤としては、正帯電制御剤として4級アンモニウム塩や、塩基性もしくは電子供与性の有機物質等が挙げられ、負帯電制御剤として金属キレート類、含金属染料、酸性もしくは電子求引性の有機物質等が挙げられる。カラートナーの場合、帯電制御剤が無色ないし淡色で、トナーへの色調障害がないことが重要であり、サリチル酸またはアルキルサリチル酸のクロム、亜鉛、アルミニウム等との金属塩、金属錯体、アミド化合物、フェノール化合物、ナフトール化合物等が挙げられる。これらの荷電制御剤は、トナー中に0.5〜5重量%の量で使用できる。荷電制御剤が0.5重量%未満のトナーは帯電量が足りない傾向にあり、逆に5重量%を超えると荷電制御剤が凝集して帯電量が低下する傾向にある。
【0021】
また、本発明のポリエステル系トナー組成物に使用できる流動改質剤などの添加剤としては、微粉末のシリカ、アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マグネタイト、フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、導電性チタニア等の無機微粉末、スチレン樹脂、アクリル樹脂などの抵抗調節剤、滑剤などが挙げられ、これらは内添剤または外添剤として使用される。これらの添加剤は、トナー中に0.05〜10重量%の量で使用できる。これらの添加剤の使用量が0.05重量%未満ではトナーの性能改質効果が薄れる傾向にあり、逆に10重量%を超えるとトナーの画像性に悪影響を与える傾向にある。
【0022】
本発明のポリエステル系トナー組成物は、磁性1成分現像剤、非磁性1成分現像剤、2成分現像剤の何れの現像剤としても使用できる。磁性1成分現像剤として用いる場合には磁性体を含有し、磁性体としては、例えば、フェライト、マグネタイト等を初めとする、鉄、コバルト、ニッケル等を含む強磁性の合金の他、化合物や強磁性元素を含まないが適当に熱処理することによって強磁性を表すようになる合金、例えば、マンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−スズ等のマンガンと銅とを含む所謂ホイスラー合金、二酸化クロム等が挙げられる。これらの磁性体は、トナー中に40〜60重量%の量で使用できる。磁性体の使用量が40重量%未満ではトナーの帯電量が不足する傾向にあり、逆に60重量%を超えるとトナーの定着性が劣る傾向にある。また、2成分現像剤として用いる場合、キャリアと併用して用いられる。キャリアとしては、鉄粉、マグネタイト粉、フェライト粉などの磁性物質、それらの表面に樹脂コーティングを施したもの、磁性キャリア等の公知のものを使用することができる。樹脂コーティングキャリアのための被覆樹脂としては、一般に知られているスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル共重合系樹脂、シリコーン系樹脂、変性シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、それらの樹脂の混合物などを利用することができる。
【0023】
次に、本発明のポリエステル系トナー組成物からなるトナーの平均粒径は、5〜10μmであるのがよい。平均粒径が5μm未満ではトナーの消費量が少なくなる傾向にあり、逆に10μmを超えると画像解像度が低下する傾向にある。
【0024】
そして、本発明のポリエステル系トナー組成物の製造方法について例示すると、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)、ポリエステル系バインダー樹脂、着色剤、荷電制御剤、及びその他の添加剤等を混合した後、2軸押出機などで溶融混練し、粗粉砕、微粉砕、分級を行い、無機粒子の外添処理を行って最終的なトナーを得る方法が挙げられる。特に、混練工程においては、押出機のシリンダー内温度がポリエステル系樹脂の軟化温度よりも高い温度で混練することがよい。また、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)をあらかじめ使用するポリエステル系樹脂に溶解して使用してもよい。さらに、上記工程において、微粉砕〜分級後にトナー粒子を球形にするなどの処理を行ってもよい。
【0025】
次に、本発明のトナー組成物に使用されるポリエステル樹脂2)は、架橋剤を用いて得られるものであり、3価以上の多価カルボン酸成分及び/又は多価アルコール成分が使用され、その使用量は全酸成分に対して0.5〜30モル%であり、好ましくは1〜28モル%である。その使用量が0.5モル%未満であるポリエステル樹脂を用いたトナーは、非オフセット性が不十分となる。逆に、30モル%を超えるポリエステル樹脂を用いた場合には、トナーの耐ブロッキング性が不十分となる。例えば、3価以上の多価カルボン酸成分として、トリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボンン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸及びそれらの酸無水物などを挙げることができる。また、多価アルコール成分として、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサテトラロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンなどが挙げられる。これらは、それぞれ単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用してもよい。
【0026】
また、本発明に有用なポリエステル樹脂2)に用いられる2価カルボン酸成分として、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、セバシン酸、イソデシル琥珀酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、及びこれらのモノメチル、モノエチル、ジメチルもしくはジエチルエステルなど、並びにそれらの酸無水物が挙げられ、これらはそれぞれ単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用してもよい。
【0027】
本発明に有用なポリエステル樹脂2)には、芳香族ジオール成分を用いることができ、例えば、ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.2)−ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどが挙げられ、これらは単独でまたは混合で使用することができる。芳香族ジオールは、ガラス転移温度を上げる効果があるため、得られるトナーの耐ブロッキング性が良好となる。特に、ポリオキシプロピレンもしくはポリオキシエチレン単位の数nが2.1≦n≦8であるポリオキシプロピレン(n)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン及び2.0≦n≦3.0であるポリオキシエチレン(n)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好ましい。さらに、その使用量は、全酸成分に対して10〜110モル%、好ましくは20〜100モル%であるのがよい。
【0028】
本発明に有用なポリエステル樹脂2)に用ることのできる芳香族ジオール成分以外のジオール成分として、例えば、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールAなどを挙げることができ、これらは単独でまたは混合で使用することができる。
【0029】
本発明のポリエステル系トナー組成物において、バインダー樹脂であるポリエステル樹脂2)の使用量は50〜96重量%、好ましくは55〜94重量%である。その使用量が50重量%未満のトナーは定着性や非オフセット性が不十分となり、逆に96重量%を超えるとトナーの画像安定性や非オフセット性が不十分となる。
【0030】
本発明に有用なポリエステル樹脂2)は、通常のポリエステル樹脂の製造方法である、エステル化反応、又はエステル交換反応、及び縮合反応により得ることができ、反応には通常のポリエステル重合触媒が用いられる。かかる触媒としては、例えば、三酸化アンチモン、ジブチル錫オキサイド、及びテトラブチルチタネート、酢酸亜鉛等の金属化合物が挙げられる。
【0031】
本発明に有用なポリエステル樹脂2)は、樹脂の軟化温度が100〜160℃、酸価が0.1〜25mgKOH/g、ガラス転移温度Tgが50〜70℃であるのが好ましい。軟化温度が100℃未満のポリエステル樹脂を用いたトナーは耐ブロッキング性が不良となる傾向にあり、逆に軟化温度が160℃を超えるポリエステル樹脂を用いたトナーは定着性が不良となる傾向にある。特に好ましいポリエステル樹脂の軟化温度は105〜150℃である。また、酸価が25mgKOH/gを超えるポリエステル樹脂を用いたトナーは画像安定性が不良となる傾向にあり、逆に酸価が0.1mgKOH/g未満のポリエステル樹脂は得られにくい。特に好ましいポリエステル樹脂の酸価は0.5〜20mgKOH/gである。そして、Tgが50℃未満のポリエステル樹脂を用いたトナーは耐ブロッキング性が不良となる傾向にあり、逆にTgが70℃を超えるポリエステル樹脂を用いたトナーは光沢性が劣る傾向にある。特に好ましいTgは53〜65℃である。
【0032】
本発明において、軟化温度は、島津製作所(株)製フローテスターCFT−500を用い、1mmφ×10mmのノズルにより、荷重294N(30Kgf)、昇温速度3℃/分の等速昇温下で測定した時、サンプル1.0g中の1/2が流出した温度を言う。また、ガラス転移温度は、示差走差熱量計を用いて、昇温速度5℃/分で測定した時のチャートのベースラインとガラス転移温度近傍にある吸熱カーブの接線の交点の温度を言う。また、示差走差熱量計を用いて昇温速度5℃/分で測定した時の吸熱ピークの温度を成分1)の融点とした。また、酸価は、KOH溶液による滴定法により測定した。また、成分1)の針入度は25℃に保たれた雰囲気下において厚さ3mmの試験片を用いて硬度計により測定した。
【0033】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示すが、本発明の実施の態様がこれに限定されるものではない。また、本実施例で示される樹脂の評価基準は以下のようにした。
【0034】
樹脂評価基準
1)非オフセット性の評価法
シリコーンオイルが塗布されていない定着ローラーを有し、A4サイズの用紙の横方向換算で6枚/分の速度に設定した温度変更可能であるプリンターを用いて印刷を行い、非オフセット性の評価を行った。また、定着時に定着ローラーにトナーが移行するときの最高温度をオフセット発生温度と定め、以下の基準を用いて非オフセット性を判断した。
【0035】
◎:オフセット発生温度が230℃以上である優れたトナー
○:オフセット発生温度が220℃である良好なトナー
△:オフセット発生温度が200℃である使用可能なトナー
×:オフセット発生温度が200℃未満である使用不可能なトナー
2)定着性
非オフセット性の評価法と同一条件でトナーを紙に定着させたときに、トナーが紙に定着し始めるときの最低温度を定着温度とした。
【0036】
◎:定着温度が120℃未満である優れたトナー
○:定着温度が130℃未満である良好なトナー
△:定着温度が150℃未満である使用可能なトナー
×:定着温度が160℃以上である使用不可能なトナー
3)耐ブロッキング性
サンプルを約5g秤量してサンプル瓶に投入し、これを50℃に保温された乾燥機に約24時間放置し、トナーの凝集程度を評価して耐ブロッキング性の指標とした。評価基準を以下の通りとした。
【0037】
◎:サンプル瓶を逆さにするだけで分散する優れたトナー
○:サンプル瓶を逆さにし、2〜3回叩くと分散する実用上使用可能なトナー
×:サンプル瓶を逆さにし、4〜5回以上叩くと分散する使用不可能なトナー
4)画像安定性
上記定着試験評価方法による耐刷テスト(1000枚)において、トナーの帯電量を基準として画像安定性を評価した。
【0038】
◎:帯電量(画像濃度)が安定している優れたトナー
○:初期の帯電量と最終の帯電量に若干変化があるが画像濃度に影響が少ない良好なトナー
△:帯電量(画像濃度)に変化があるが、添加剤により改良可能である実用上使用可能なトナー
×:画像濃度が大きく変化する使用不可能なトナー
なお、後述する表中において、ジオールAは、ポリオキシプロピレン(2.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンを示す。
【0039】
ポリエステル樹脂の製造例
表1及び表2に示す仕込み組成に従って、モノマー及び全酸成分に対して500ppmの三酸化アンチモンを、蒸留塔を備えた反応容器に投入した。次いで、撹拌回転数を120rpmに保ち、昇温を開始し、反応系内の温度が260℃になるように加熱し、この温度を保持した。反応系から水が留出し、エステル化反応が開始してから約8時間後、水の留出がなくなり、反応を終了した。次いで、反応系内の温度を下げて230℃に保ち、反応容器内の真空度を1.0mmHgまで約40分かけて減圧し、反応系からジオール成分を留出させながら縮合反応を行った。反応とともに反応系の粘度が上昇し、粘度上昇とともに真空度を上昇させ、所望の軟化温度を示すトルクになるまで縮合反応を実施した。そして、所定のトルクを示した時点で反応系を常圧に戻し、加熱を停止し、窒素により加圧して約1時間かけて反応物を取り出し、冷却し、樹脂A〜Jを得た。
【0040】
このようにして得られた樹脂A〜Jを液体ガスクロマトグラフィーにより組成分析した結果、表1及び表2に示す樹脂組成となっていた。また、樹脂の特性値を同じく表1及び表2に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003975105
【0042】
【表2】
Figure 0003975105
【0043】
実施例1
上記で得られた樹脂A〜Gを用いて、それぞれトナー化を行った。トナーの配合には、表3に示す量の樹脂、キナクリドン顔料(クラリアント社製E02)、式(1)で示された末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分、負帯電性の荷電制御剤(オリエント化学社製E−84)を使用し、ヘンシェルミキサーで30分間混合した。次いで、得られた混合物を2軸混練機で2回溶融混練した。溶融混練は、内温を樹脂の軟化温度に設定して行った。混練後冷却してトナー魂を得、ジェットミル微粉砕機で微粉砕し、分級機でトナーの粒径を整え、粒径を7μmとした。得られた微粉末に対して、0.25%のシリカ(日本アエロジル社製R−972)を加え、ヘンシェルミキサーで混合して付着させ、最終的にトナーA〜Gを得た。
【0044】
得られたトナーA〜Gについて前述の評価方法を用いてトナー評価を行った。これらのトナーの評価結果を表3に示した。表3からわかるように、非オフセット性に関してはトナーC〜Fが優れ、トナーB、Gは良好であり、トナーAはやや劣ってはいたものの使用可能であった。また、定着性については、トナーD、F、Gが優れ、トナーBが良好であり、トナーA、C、Eはやや劣ってはいたものの使用可能であった。耐ブロッキング性に関しては、トナ−D、E、Fは優れ、トナーC、Gは良好であり、トナーA、Bは劣っていたものの使用可能なレベルであった。さらに、画像安定性に関しては、トナーD〜Gは優れ、トナーAは良好であり、トナーB、Cは劣っていたものの使用可能レベルであった。
【0045】
【表3】
Figure 0003975105
【0046】
実施例2
上記で得られた樹脂Dを使用し、トナーの配合に表4に示す量の樹脂、キナクリドン顔料(クラリアント社製E02)、式(1)に示された末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分、負帯電性の荷電制御剤(オリエント化学社製E−84)を使用した以外は実施例1と同じ操作を繰り返してトナーH〜Mを得、トナー評価を行った。
【0047】
その結果、表4からわかるように、非オフセット性については、トナーH、Lは優れており、トナーK、Mは良好であり、トナーI、Jは劣っていたものの使用可能なレベルであった。定着性に関しては、トナーH〜K、Mは優れており、トナーLは劣っていたものの使用可能なレベルであった。耐ブロッキング性に関しては、トナーH〜Mは優れていた。画像性に関しては、トナーH、Iが優れ、トナーMは良好であり、トナーJ〜Lは劣っていたものの使用可能なレベルであった。
【0048】
【表4】
Figure 0003975105
【0049】
実施例3
上記で得られた樹脂Dを使用し、トナーの配合に表5に示す量の樹脂、カーボンブラック(三菱化学社製MA−100)、磁性粉(戸田工業社製EPT−100)、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分(日本化成社製クロバックス300シリーズ)、カルナウバワックス(東洋ペトロライド社製)、負帯電性の荷電制御剤(オリエント化学社製S−34)を使用した以外は実施例1と同じ操作を繰り返してトナーN〜Pを得、トナー評価を行った。
【0050】
その結果、表5からわかるように、非オフセット性については、トナーN、Oは優れており、トナーPは良好であった。定着性に関しては、トナーN〜Pは優れていた。耐ブロッキング性に関しては、トナーO、Pは優れ、トナーNは良好であった。画像性に関しては、トナーN、Pが優れ、トナーOは劣っていたものの使用可能なレベルであった。
【0051】
【表5】
Figure 0003975105
【0052】
比較例1
上記で得られた樹脂D、H、I、Jを使用し、トナーの配合に表6に示す量の樹脂、キナクリドン顔料(クラリアント社製E02)、式(1)に示された末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分、カルナウバワックス(東洋ペトロライド社製)、負帯電性の荷電制御剤(オリエント化学社製E−84)を使用した以外は実施例1と同じ操作を繰り返してトナーCA〜CFを得、トナー評価を行った。
【0053】
その結果、表6からわかるように、トナーCAは非オフセット性と定着性が優れていたものの、樹脂Hの架橋剤量が多く、Tgが低く、酸価が高かったため、耐ブロッキング性と画像性が不良であり、使用不可能であった。トナーCBは定着性に優れ、耐ブロッキング性と画像性が良好であったが、樹脂Iの架橋剤がなく、軟化温度が低かったため、非オフセット性が不良であり、使用不可能であった。トナーCCは非オフセット性、耐ブロッキング性、画像性に優れていたものの、樹脂Jの軟化温度が高かったため、定着性が不良であり、使用不可能であった。トナーCDは、耐ブロッキング性と画像性が優れ、定着性が使用可能レベルであったが、離けい剤を使用しなかったため、非オフセット性が不良であり、使用不可能であった。トナーCEは定着性、耐ブロッキング性、画像性が優れていたが、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)を用いていないため、非オフセット性が不良であり、使用不可能であった。トナーCFは非オフセット性と耐ブロッキング性は使用可能レベルであったが、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分1)が多かったため、定着性と画像性が不良であり、使用不可能であった。
【0054】
【表6】
Figure 0003975105
【0055】
比較例2
上記で得られた樹脂Dを使用し、トナーの配合に表7に示す量の樹脂D、キナクリドン顔料(クラリアント社製E02)、式(1)に示された末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分、負帯電性の荷電制御剤(オリエント化学社製E−84)を使用した以外は実施例1と同じ操作を繰り返してトナーCG〜CHJを得、トナー評価を行った。
【0056】
その結果、表6から分かるように、トナーCGは定着性と耐ブロッキング性が優れていたが、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分の酸価が低く、針入度が高く、分散径が大きいため、非オフセット性と画像性が不良であり、使用不可能であった。トナーCHは非オフセット性と耐ブロッキング性が優れ、定着性が良好であったが、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分の酸価が低く、針入度が高かったため、画像性が不良であり、使用不可能であった。
【0057】
【表7】
Figure 0003975105
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分とポリエステル樹脂をある特定の範囲に規定したことにより、非オフセット性に優れ、定着性、画像安定性及び耐ブロッキング性が良好なポリエステル系トナーを得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー組成物における合成エステルワックス成分の分散径を説明するための模式図である。

Claims (2)

  1. 1)酸価が80〜120mgKOH/gであり、末端にカルボン酸基を有する合成エステルワックス成分を離けい剤として1〜10重量%、2)バインダー樹脂中の全酸成分に対して0.5〜30モル%の3価以上の多価カルボン酸成分及び/又は3価以上の多価アルコール成分を含むポリエステル樹脂をバインダー樹脂として50〜96重量%含有し、合成エステルワックス成分1)の分散径が5μm以下であるポリエステル系トナー組成物。
  2. 合成エステルワックス成分1)の融点が60〜110℃である、請求項1記載のポリエステル系トナー組成物。
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