JP3969930B2 - イージーピール包装用積層フィルム蓋材を被せた容器とその製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イージーピール包装用積層フィルム蓋材を被せた容器とその製法に関するものであり、更に詳しくは、積層フィルム蓋材を容器(共に合成樹脂製)のフランジ部に熱シールして被せた容器であって、開封時にフィルム蓋材をシール部分で剥がして容器から取除く際に、イージーピール性を有し、かつフィルム蓋材が裂けないように構成した、上記蓋材を被せた容器とその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ゼリーや固形カレールウ等を収容する容器として、容器のフランジ部にフィルム蓋材を被せた蓋材付き容器、即ち、底壁とその周りに立設した周壁を備え、該周壁の上端縁より水平方向に延出したフランジ部を備えた合成樹脂製の容器本体に、フィルム状の蓋材を熱シールした形態の容器が普及している。
この種の形態の容器の一般的な製造方法としては、内容物を収容し、容器のフランジ部にフィルム蓋材を熱シールした後に、フランジ部の延出した所定の部位を外縁として、フランジ部及びフィルム蓋材を一体的にカットすることが行われている。この場合、容器のフランジ部及びフィルム蓋材のカットには、鋭利なカッターでカットするスリッター方式や、雄刃(稼動刃)と雌刃(固定刃)を上下に動かして噛み合わせる打抜き機による打抜き方式、及びダイロールカッターにより刃を押しながら引き千切る方式等が用いられているが、これらの押し切り方式のものが、工業的生産の上からは有利である。
【0003】
上記のフィルム蓋材は、ある程度のシール強度で容器にシールされ、一方で、開封時にシール部分を剥がして容器から取除く際に、イージーピール性を発揮することが必要とされる。しかし、実際には、上記の薄層のフィルム蓋材を剥がすときに、フィルムに力が掛るので、フィルム自体が破れてしまうことがあり、例えば、強度をもたせるために設けられた最上部の基材層が裂けると、これが下側の層にまで伝わってフィルム全体が裂けてしまうことがある。
特に、前記の押し切り方式等でカットされたフィルム蓋材の場合、その外縁を微視的に観察すると、水平方向に見た場合に、その外縁はギザギザ状、即ち、多くのノッチ(V字状の切込み)が形成された状態であることがわかる。即ち、押し切り方式でカットした場合、フィルム蓋材の外縁に不可避的にノッチが形成される。したがって、このようなフィルム蓋材を剥がすときに、これらのノッチから裂けが生じ易い。
【0004】
フランジ部及びフィルム蓋材を一体にカットするとき、例えば、カッターナイフ等の鋭利な刃物でカットすれば、カット面にノッチが形成されることはない。しかし、上記の打抜き方式やダイロールカッター方式でカットすると、上述のように、カット面にノッチが形成されるので、フィルム蓋材を剥がすときに、このノッチから裂けることがあり、蓋の開封操作が難しくなるという問題が生じる。一般に、工業的には、打抜、押切り方式の裁断刃等によりカットするのが通常であり、そのために、蓋を開封するときに、蓋材がノッチから裂ける問題を解消することが重要課題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、上記蓋材付き容器において、フィルム蓋材をシール部分で剥がして開封する際に、フィルム蓋材が裂けないようにすること、そのための新しいフィルム蓋材及び容器を開発することを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、被蓋後の容器及び蓋材における各々の層ないし層間の外縁端部のカット部の少なくとも一部に未シールの剥離部を形成することにより所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、フィルム蓋材を容器のフランジ部に熱シールして被せた容器であって、開封時にイージーピール性を有し、かつフィルム蓋材が裂けないようにした、上記蓋材付き容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)熱シール面に当接するシーラント層(イ)と基材層(ニ)とを貼り合わせて備えたイージーピール包装用積層フィルム蓋材を、容器のフランジ部に熱シールして被せた蓋材付き容器であって、上記熱シール部分の外縁部において、容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上に凝集剥離をする剥離部を形成又はシーラント層(イ)及び基材層(ニ)の層間に層間剥離をする剥離部を形成し、開封する際に、上記フィルム蓋材がシール部分で剥がれるのに加えて、上記何れかの剥離部の剥離が起こり、開封力がこれらに分散されることを特徴とする上記蓋材付き容器。
(2)熱シール面に当接するシーラント層(イ)と基材層(ニ)とを貼り合わせて備えたイージーピール包装用積層フィルム蓋材を、容器のフランジ部に熱シールして被せた後、打抜、ダイロールカッター等による押し切り方式によりフィルム蓋材及びフランジ部を一体的にカットした蓋材付き容器であって、上記熱シール部分の外縁部において、容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上に凝集剥離をする剥離部を形成又は容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の層間の1つ以上に層間剥離をする剥離部を形成し、開封する際に、上記フィルム蓋材がシール部分で剥がれるのに加えて、上記何れかの剥離部の剥離が起こり、開封力がこれらに分散されることを特徴とする上記蓋材付き容器。
(3)シーラント層(イ)と基材層(ニ)とを貼り合わせるための中間層(ハ)を設け、容器のフランジ部、シーラント層(イ)、中間層(ハ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上又は各々の層間の1つ以上に剥離部を形成した請求項1又は2に記載の容器。
(4)容器のフランジ部、シーラント層(イ)、中間層(ハ)及び基材層(ニ)の各々の層間の2つ以上に剥離部を形成した請求項1、2又は3に記載の容器。
(5)請求項1又は2に記載の蓋材付き容器を製造する方法であって、シーラント層(イ)、中間層(ハ)及び基材層(ニ)の各々の層間の1つ以上に、他の層間のものよりもシール強度の弱い弱シール部を形成したフィルム蓋材を、容器のフランジ部に熱シールして被せた後、打抜、ダイロールカッター等による押し切り方式によりフィルム蓋材及びフランジ部を一体的にカットして剥離部を形成することを特徴とする蓋材付き容器の製法。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の基本構成について説明すると、本発明の第1の態様は、被蓋後の容器における容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の各々の層間の1つ以上に剥離部(未シール部=層間剥離タイプ)を形成すること、である。また、本発明の第2の態様は、被蓋後の容器における容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上に剥離部(未シール部=凝集剥離タイプ)を形成することである。
また、本発明の第3の態様は、上記各々の層間の2つ以上に剥離部を形成すること、である。
【0008】
蓋材の積層構造は、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)を備える限り任意であり、特に制限されない。
また、剥離部を形成する位置についても、どの層間あるいはどの層に剥離部を形成するかは任意であり、特に制限されないが、好適には、シーラント層(イ)と基材層(ニ)との層間、つまり、基材層(ニ)とその下側の層との間に剥離部を形成することが好ましい。各々の層及び層間の2つ以上に剥離部を形成すると、更にフィルム蓋材の裂けを回避することができる。
中間層(ハ)を設けた場合についても、上記基本構成と同様に、剥離部を基材層(ニ)とその下側の層との間に形成することが好ましく、各々の層及び層間の2つ以上に剥離部を形成することが好ましい。
【0009】
フィルムの材質は、例えば、シーラント層(イ)として、ポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイ、中間層(ハ)として、ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、基材層(ニ)として、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、アルミニウム箔、紙の単体、又はこれらの2以上の複合材、が好適なものとして例示される。これらの材質にアルミナ等の無機物質を蒸着したものを基材層(ニ)として用いることもできる。
また、支持層(ロ)として、ポリプロピレンのランダムコポリマー及びポリエチレンの混合物等のポリプロピレン混合物、印刷層(ホ)として、アンカーコートを塗布したものが好適なものとして例示される。上記各層は、上記フィルム材に限らず、上記フィルム材と同効のものであれば同様に使用することができる。容器としては、熱シール面となる上部がポリプロピレンであるフランジを備えたものであることが望ましいが、本発明の作用を奏する限り、任意の材料、積層構造のシート材で任意の形状に形成されたものとすることができる。
【0010】
本発明の第4の態様では、容器のフランジ部、シーラント層(イ)、中間層(ハ)及び基材層(ニ)の各々の層間の1つ以上に、他の層間のものよりもシール強度の弱い弱シール部を形成したフィルム蓋材を製造する。
接着剤を含む各々の層の材料の選定、各種ラミネート法で各層をラミネートする際の条件の選択等により、弱シール部を形成する。この場合、印刷層(ホ)を設けて、基材層(ニ)と印刷層(ホ)との間に弱シール部を形成することもできる。
弱シール部を形成する好ましい部位は、前記剥離部を形成する場合の部位と同様である。
次に、フィルム蓋材を容器のフランジ部に熱シールして被せる。
その後、打抜、ダイロールカッター等による押し切り方式によりフランジ部及びフィルム蓋材を一体的にカットする。
【0011】
この場合、前記の弱シール部を形成したフィルム蓋材を容器のフランジ部にシールした状態、即ち、シール部分において両者を一体的にトリミング(打抜)すると、カット面において上下方向に引っ張られる力が掛かり、カット面、即ち、シール部分の外縁部において、該弱シール部が剥がれることで剥離部が形成される。
これらの処理に使用される装置は、一般的な装置でよく、特に制限されないが、一例をあげれば、打抜装置としては、例えば、『食品包装便覧』社団法人日本包装技術協会、857頁(1998)に記載の打抜装置、特開平11−105929号公報の図5に記載のトリミング装置と同様の装置等が、また、カッター装置としては、上記『食品包装便覧』860〜863頁に記載の装置と同様の装置等が、例示される。尚、ダイロールカッター方式の装置が工業的生産性の面から有効である。
本発明の方法によれば、上記基本構成からなる蓋材付き容器が、反復性をもって工業的に生産できる利点がある。
【0012】
次に、フランジ部及びフィルム蓋材のシール部分を一体的にカットしたときに生じるカット面について説明する。図1は、カッターナイフ等の鋭利な刃物でカットするスリッター方式の場合のカット端面の構造を示す。この方式では、カット端面にノッチ及び分岐(剥離部)は形成されないので、開封時にノッチからフィルム蓋材が裂けることがない。図2は、雄刃(稼動刃)と雌刃(固定刃)で打ち抜く打抜き方式の場合のカット面の構造を示す。この方式では、カット端面にノッチの形成があり、分岐(剥離部)の形成は各層の層間強度で決まり、カット端面は刃でしごかれて切れるので分岐は大きくなる傾向にある。フィルム蓋材の各層のラミネート(ラミ)が弱いと、各層間に剥離部が形成され、シールが弱いとシーラント層とフランジ部の間に剥離部が形成され、開封時に当該層又は層間の剥離が起こり、ノッチからフィルム蓋材が裂けにくい傾向となる。しかし、ラミ及びシールが共に強いと、分岐が形成されず、開封時にフィルム蓋材が裂ける傾向となる。
【0013】
図3に、刃を押しながら引き千切るダイロールカッター方式の場合のカット面の構造を示す。この方式では、カット端面にノッチが多発し、カット端面は刃で伸ばされて切れるので分岐は形成されにくい傾向となる。フィルム蓋材の各層のラミが弱いと、各層間に剥離部が形成され、シールが弱いとシーラント層とフランジ部の間に剥離部が形成され、開封時に当該層又は層間の剥離が起こり、ノッチからフィルム蓋材が裂けにくくなる。しかし、ラミ及びシールが共に強いと、分岐が形成されず、開封時にフィルム蓋材が裂ける傾向となる。
上記打抜き方式及びダイロールカッター方式の場合、ラミ強度及びシール強度が共に極めて弱いと、各層又は層間の2箇所以上に分岐が形成されるので、開封時にフィルム蓋材が一層裂けにくくなる(図4)。これらのうち、打抜き方式で、ラミ強度及びシール強度を共に極めて弱くした場合に、開封時のフィルム蓋材の裂けは最も少ない。
【0014】
【作用】
本発明は、容器のフランジ部及びフィルム蓋材を一体的にカットして各層又は層間の1つ以上に剥離部を形成したので、開封時に開封用のつまみ口を引っ張ると、フィルム蓋材がフランジ部から剥がれる部分において、例えば、ラミが弱いと、剥離部から基材とシール層の層間剥離が始まり、開封力が分散されつつ、シール層が界面で剥離されるので、フィルム蓋材のノッチから裂けが生じることが回避される。つまり、剥離部から基材とシール層の層間剥離が始まることで、開封力が分散され、ノッチ部にあった力点の位置がシフトし(ノッチ部から裂けようとする力が吸収される)、フィルム蓋材の裂けが抑えられる(図7)。
【0015】
【実施例】
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例
(1)フィルム蓋材の製造と施蓋
ポリプロピレン及びポリエチレンを含有するブレンドポリマーアロイ(三菱化学社製:商品名“VMX”)と、ポリプロピレンのランダムコポリマー及びポリエチレンの混合物と、直鎖状低密度ポリエチレンとを、共押出し法で貼り合わせて製膜した。更に、上記フィルムの直鎖状低密度ポリエチレン側に、アルミナを蒸着したポリエチレンテレフタレートと印刷層を重ね、印刷層側にアンカーコートを塗布したものを、溶融したポリエチレンで貼り合わせて、フィルム蓋材を作製した。
【0016】
得られたフィルム材は、上記のポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイ(シーラント層(イ))15μm、ポリプロピレンの混合物(支持層(ロ))15μm、直鎖状低密度ポリエチレン(中間層(ハ))10μm、ポリエチレン(中間層(ハ))15μm、印刷層(ホ)(厚さは基材層(ニ)の厚さに含まれる)及びポリエチレンテレフタレート(基材層(ニ))16μmの積層構造からなるものであった(図6)。
真空包装しないこと以外は、前記『食品包装便覧』860〜863頁記載の装置と同様の構造の包装機を使用し、上記のフィルム蓋材を、カレールウを充填したポリプロピレン製のトレイ容器のフランジ部に被せ、145℃、3Kg/cm2 、1秒間で熱シールした。
【0017】
(2)トリミング
次に、ダイロールカッターを使用し、押し切り方式により、フランジ部及びフィルム蓋材のシール部分を一体的にカットして、各々の包装体、即ち、蓋材付き容器を完成した。この蓋材付き容器の周縁部の垂直方向のカット断面組織の写真を図5に示す。図面の最上層が基材層(ニ)、その下の層が中間層(ハ)及びシーラント層(イ)、それより下の層が容器のフランジ部であり、基材層(ニ)と中間層(ハ)の間に剥離部が形成されていることが判る。
【0018】
(3)シール強度
この蓋材付き容器において、蓋材を構成する各層のシール強度は、次の通りであった。
A:容器フランジ部とシーラント層(イ)とのシール強度 6N
B:中間層(ハ)と基材層(ニ)とのシール強度 1.5N
フィルム蓋材は、ガスバリヤ性を有し、開封時にシール部分を剥がして容器から取除く際は、界面剥離によるイージーピール性を有し、かつフィルム蓋材が裂けない良好な性能のものであった。
【0019】
上記蓋材付き容器の構成により、開封の際、開封力がフィルム蓋材の外縁に形成されたノッチ(V字状の切込み)にかかって基材層が裂けかかると、これより僅かに遅れて当該ノッチの近傍の剥離部より当該層又は層間の剥離が起こり、開封力がこれらに分散されて、ノッチからフィルム蓋材の裂けが生じて、フィルム全体が裂けるという問題が確実に回避され、かつイージーピールの安定かつ均一化を図ることが可能となることがわかった。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、熱シール面に当接するシーラント層(イ)と基材層(ニ)とを貼り合わせて備えたイージーピール包装用積層フィルム蓋材を、容器のフランジ部に熱シールして被せた蓋材付き容器であって、上記熱シール部分の外縁部において、容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上又は各々の層間の1つ以上に剥離部を形成したことを特徴とする上記蓋材付き容器及びその製造方法に係るものであり、本発明によれば、1)打抜き方式又はダイロールカッター方式でカットされた容器フランジ部及びフィルム蓋材を有する容器において、開封時に、フィルム蓋材がそのカット面に形成されたノッチから裂けることを確実に防止することができる、2)フィルム蓋材付き容器において、開封時にシール部分を剥がして容器から取り除く際に、イージーピール性を有し、かつフィルム蓋材が裂けない蓋材付き容器を提供することができる、3)フィルム蓋材を被せた容器を作製する過程で、簡単な操作で剥離部を形成することができる、4)工業的生産に有利なフィルム蓋材及び容器を提供することができる、という格別の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリッター方式の場合の容器フランジ及び蓋材のカット断面を示す。
【図2】打抜き方式の場合の容器フランジ及び蓋材のカット断面を示す。
【図3】ダイロールカッター方式の場合の容器フランジ及び蓋材のカット断面を示す。
【図4】ラミ強度及びシール強度が共に弱い場合に形成される分岐を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例の方法で作製した蓋材付き容器の周縁部の垂直方向のカット断面組織の写真を示す。
【図6】本発明の蓋材付き容器のフィルム蓋材の構成を示す。
【図7】本発明の蓋材付き容器の開封時の開封構成を示す説明図である。

Claims (5)

  1. 熱シール面に当接するシーラント層(イ)と基材層(ニ)とを貼り合わせて備えたイージーピール包装用積層フィルム蓋材を、容器のフランジ部に熱シールして被せた蓋材付き容器であって、上記熱シール部分の外縁部において、容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上に凝集剥離をする剥離部を形成又はシーラント層(イ)及び基材層(ニ)の層間に層間剥離をする剥離部を形成し、開封する際に、上記フィルム蓋材がシール部分で剥がれるのに加えて、上記何れかの剥離部の剥離が起こり、開封力がこれらに分散されることを特徴とする上記蓋材付き容器。
  2. 熱シール面に当接するシーラント層(イ)と基材層(ニ)とを貼り合わせて備えたイージーピール包装用積層フィルム蓋材を、容器のフランジ部に熱シールして被せた後、打抜、ダイロールカッター等による押し切り方式によりフィルム蓋材及びフランジ部を一体的にカットした蓋材付き容器であって、上記熱シール部分の外縁部において、容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上に凝集剥離をする剥離部を形成又は容器のフランジ部、シーラント層(イ)及び基材層(ニ)の層間の1つ以上に層間剥離をする剥離部を形成し、開封する際に、上記フィルム蓋材がシール部分で剥がれるのに加えて、上記何れかの剥離部の剥離が起こり、開封力がこれらに分散されることを特徴とする上記蓋材付き容器。
  3. シーラント層(イ)と基材層(ニ)とを貼り合わせるための中間層(ハ)を設け、容器のフランジ部、シーラント層(イ)、中間層(ハ)及び基材層(ニ)の各々の層の1つ以上又は各々の層間の1つ以上に剥離部を形成した請求項1又は2に記載の容器。
  4. 容器のフランジ部、シーラント層(イ)、中間層(ハ)及び基材層(ニ)の各々の層間の2つ以上に剥離部を形成した請求項1、2又は3に記載の容器。
  5. 請求項1又は2に記載の蓋材付き容器を製造する方法であって、シーラント層(イ)、中間層(ハ)及び基材層(ニ)の各々の層間の1つ以上に、他の層間のものよりもシール強度の弱い弱シール部を形成したフィルム蓋材を、容器のフランジ部に熱シールして被せた後、打抜、ダイロールカッター等による押し切り方式によりフィルム蓋材及びフランジ部を一体的にカットして剥離部を形成することを特徴とする蓋材付き容器の製法。
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