JP3968510B2

JP3968510B2 - Lock bolt construction method on the slope and tightening structure of the lock bolt head

Info

Publication number: JP3968510B2
Application number: JP2002129388A
Authority: JP
Inventors: 安明原口; 明神出
Original assignee: 有限会社インテス; 大東工機株式会社
Priority date: 2002-03-26
Filing date: 2002-03-26
Publication date: 2007-08-29
Anticipated expiration: 2022-03-26
Also published as: JP2003278153A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は法面へのロックボルト施工法及びロックボルト頭部の水封緊締構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、法面へのロックボルトの施工は、法面に形成のロックボルト挿し立て用の削孔穴内にセメントペーストを打設した後に、該ペースト内にロックボルトの定着用部を挿入し、しかる後、該ペーストの養生硬化を待ってロックボルト頭部の緊締を行っていた。このような法面へのロックボルト施工において、ロックボルトとしては一般にシースなしのいわゆる裸のロックボルトが使用されており、ロックボルト、特に、養生硬化層より上方に位置する自由用部は、上記削孔穴内に浸入してくる地下水等との接触により早期に発錆し腐食する恐れがあるので、ロックボルトの自由用部にシースを施し、地下水等との接触を防止することが必要になる。
【０００３】
従来、例えば特開平１１−２２９３７４号公報において、水封対策を備えたロックボルトの頭部緊締構造が提案されている。この従来構成のものは、図７に示すように、シースａ′が上端部に鍔部ｂ′を備えているので、シースａ′と台座部材ｃ′（ジョイントプレート、支圧プレート等）の取り付けの順番は、台座部材ｃ′それからシースａ′の順となり、台座部材ｃ′の先付けが必要になる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
法面へのロックボルト施工は、一般にロックボルトとしてシースなしの裸のロックボルトを適用するので、水封対策としてロックボルトの自由用部にシースを施す場合には、ロックボルトの自由用部の外回りに嵌挿したシースの下端部を養生硬化前にペースト内に内に挿入埋設し、シース下端側の水封対策としておくことが必要になる。
【０００５】
ところが上記従来構成のものでは、シースａ′が上端部に鍔部ｂ′を備えているので、シースの取り付け工程より前の工程で台座部材の取り付けを行わねばならず、このような台座部材の先付けの必要性は施工上に次のような問題を招き、好ましくない。
イ．先付けされた台座部材は法面の傾斜に沿い重力移動する傾向となるので、台座部材を一方の手で支え台座部材とロックボルト間にシースの差込空間を確保しつつ他方の手でシースの差込作業を行うことが必要になる。法面での作業は足場が悪くまた高所作業となることが多いので、このような両手作業は、煩わしいばかりでなく危険でもある。
ロ．セメントペーストは養生硬化の間に硬化収縮しやせることが多いので、養生硬化後に養生硬化層のやせ具合ひいては該層内へのシース下端部の埋設状況を目視確認し、埋設状況に不具合がある場合にはセメントペーストの補充充填を行うことが好ましいが、台座部材を先付けしておくと、目視確認ひいてはセメントペーストの補充充填ができなくなり、シース下端側の水封対策の面で不安を残す。
【０００６】
本発明は施工性並びに水封対策の安全性に優れる法面へのロックボルト施工法及びロックボルト頭部の緊締構造を提供することを目的としてなされたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、法面に形成のロックボルト挿し立て用の削孔穴内に打設されたセメントペースト内にシースなしの裸のロックボルトの定着用部を挿入すると共に該ボルトの頭部を法面上方に突出させる第１工程、上記ロックボルトの頭部を通じその外周りに嵌挿された上端鍔なしのシースの下部領域を上記ペースト内に挿入すると共に上部領域を法面より上方に突出させる第２工程、上記ペーストを養生硬化させた後に、台座部材をその中央部の取り付け穴において上記シースの外回りに嵌め通し法面上に設置する第３工程、上記台座部材より上方位置でシースの上端部の外周りに弾性シールリングを嵌装し取り付ける第４工程、上記ロックボルトの頭部に球面座金及び球面ナットを取り付け、上記ナットの緊締によりロックボルトに緊張を与えると共にシールリングを球面座金、台座部材及びシースの間で狭圧保持することにより上記シースの上端部の外回りに水封を施す第５工程、を含むことを特徴とする法面へのロックボルト施工法に係る。
【０００８】
本発明施工法の好ましい一実施形態によれば、前記の第２工程において、セメントペーストが硬化するまでの間、シースを取り付け位置に拘束するために、短径側の両側部にフラット部を長径側の両側部にねじ部を有する楕円乃至長円形断面のロックボルトと、下端部の内周面に内方突出の少なくとも１つの爪部を有するシースが適用し、シース下部領域のセメントペースト内への挿入時には爪部がロックボルトのフラット部に位置しており、挿入後に、シースを中心軸線周りの方向に回転して爪部をロックボルトのねじ部側に移動し、爪部をねじ部に係止させる構成とすることができる。
【０００９】
更に本発明は、請求項１記載のロックボルト施工法に適用される水封緊締構造であって、シースなしの裸のロックボルト、上端鍔なしのシース、台座部材、弾性シールリング、球面座がね及び球面ナットを含み、上記ロックボルトは法面に形成の削孔穴内に打設のセメントペーストの養生硬化層内に定着用部において挿着固定されており、上記シースは上記ロックボルトの自由用部の外回りを覆った状態で、下部領域が上記養生硬化層内に埋設固定され上部領域が法面より上方に突出されており、台座部材はその中央部取り付け穴において上記シースの上端フランジなし部を通過して法面上に設置されており、弾性シールリングは上記台座部材より上方へ突出するシースの上端部の外回りに嵌装されており、球面座金及び球面ナットは上記ロックボルトの頭部に取り付けられており、ロックボルトには上記ナットの緊締により緊張が与えられていて、この緊張状態下で、シールリングは球面座金、台座部材及びシースの間で狭圧保持され、このシールリングの狭圧保持によりシースの上端部の外回りに水封が施されていることを特徴とするロックボルト頭部の緊締構造に係る。
【００１０】
本発明水封緊締構造の好ましい一実施形態に於いては、ロックボルトが楕円乃至長円形断面を有していて短径側の両側部にフラット部をまた長径側の両側部にねじ部を備え、一方シースは下端部の内周面に内方突出の少なくとも１つの爪部を備え、爪部をフラット部に位置させたときは、シースはロックボルトへの嵌挿状態においてロックボルトの軸方向に移動自在であり、シースを中心軸線周りの方向に回転させ爪部をフラット部からねじ部に移動させたときは、爪部がねじ部に係止しシースを軸方向の移動位置で拘束できる構成になっていてもよい。
【００１１】
また、球面座金は下端部の内周面に傾斜部を備え、ナットの緊締時に、該傾斜部を介しシールリングを保有弾性に抗し台座部材並びにシースに対し押しつけることができる構成になっていてもよい。
【００１２】
更にまた、シースが、上端部の外周面にシールリングを嵌め止めるための周溝を、また周溝より下方の位置に伸縮および屈曲自在部を備えるような構成になっていてもよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を添付図面１〜３に基づき説明する。本発明において、球面ナット１、球面座がね２及び台座部材３は図６に示す従来構成のものと実質的に異なるところがないが、シース４が上端鍔なしである点、該シース４の上端部の外回りに弾性シールリング５が適用される点及びロックボルトとしてシースなしのいわゆる裸のロックボルト６が適用される点で、構成を相違している。因みに、シース４としてはゴムまたはプラスチック製のものが、またシールリング５としてはゴム製のものが一般的である。
【００１４】
本発明ロックボルト施工法においては、第１工程において、常法通り、最初に法面ａにロックボルト挿立て用の削孔穴ｂが形成され、次に該削孔穴ｂ内にセメントペーストｃが所定深さに打設され、該ペーストｃ内にシースなしの裸のロックボルト６が定着用部６ａにおいて挿入される。第１工程終了時の状況が図１に示され、ロックボルト６の定着用部６ａは上記ペーストｃ内に、これに続く自由用部６ｂは上記削孔穴ｂ内のペースト未充填による空所ｂ１に、またこれに続く頭部６ｃは法面ａ上方に突出している。
【００１５】
第２工程において、シース４の取り付けが行われる。シースの取り付けは、上記ペーストｃの養生硬化前に行われ、シース４はロックボルト６の外回りにフリーに嵌挿された状態で頭部６ｃから定着用部６ａへと押し込まれて行き、この押し込みにより、シース４の下部領域はペーストｃ内に挿入される。シース４の取り付け後の状況が図２に示され、この取り付け状態に於いては、シース４の中央領域はロックボルト６の自由用部６ｂの外回りを覆い、該自由用部６ｂを空所ｂ１に溜まる地下水等から隔離する保護カバーとしての働きする。またシース４の上部領域は法面上方に突出し、この突出部４ａには下記の工程で台座部材３及びシールリング５が取り付けられる。
【００１６】
図２に示すように、シース４の取り付け工程に於いては、未だ台座部材３は設置されていないので、単にシース４の取り付け作業のみを行えばよく、法面という足場の悪い高所作業であっても、作業容易に安全に行うことができる。
【００１７】
シース４の取り付けを終えた後は、セメントペーストｃを養生硬化させセメント層ｃ１となすことにより、ロックボルト６の定着用部６ａをセメント層ｃ１に一体に結合できる。セメント層ｃ１は養生硬化時の硬化収縮によりやせを生じることが多いので、やせ具合よってはセメント層ｃ１内へのシース４下部領域の差込に不具合が生じ、シースの下端部を通じその内部に地下水等が浸入する恐れがある。本発明によれば、シース４の取り付け工程に於いては、いまだ台座部材３は設置されていないので、上記削穴ｂの上端開口は開放されたままであり、この開口を通じ、セメント層ｃ１の目視確認並びに必要によってはセメントモルタルの補充充填を支障なく行うことができ、シース下端側の水封対策を確実なものとなし得る。
【００１８】
図３に示すように、セメントペーストｃの養生硬化後に、第３、４工程として、シース４の突出部４ａ外回りへの台座部材３及びシールリング５の取り付けが、また第５工程として、ロックボルト頭部６ｃへの球面座金２及び球面ナット１の取り付けが順次行われ、しかる後に上記ナット１の緊締によりロックボルト６に緊張が与えることにより、法面へのロックボルト施工が終了する。、尚、ロックボルトへの緊張付与後は、常法通り、ロックボルトの頭部６ｃに、球面ナット１及び球面座金２を覆うように、防錆材７充填の保護キャップ８を施すことができる。
球面ナット１の緊締状態に於いては、シールリング５は球面座金２、台座部材３及びシース４の間で狭圧保持され、シース４の上端部の外回りにシールが形成され、よってシール４の上端側の水封対策も万全なものとなる。この場合、球面座金２の下端部の内周面に、シールリング５を斜め内向きに押し圧するための傾斜面２ａを形成しておけば、シールをより一層確実なものとなし得る。
【００１９】
本発明のロックボルト施工法の第２工程においては、シース４の取り付け後、セメントペーストが未だ流動性を有している間は、シース４が浮き沈みする等、不安定な取り付け状況が続くので、シース４を取り付け位置で拘束するための手段を講じておくことが好ましい。例えばロックボルト６として、図４に示すような、楕円乃至長円形棒状にして短径側の両側部にフラット部６ｄをまた長径側の両側部にねじ部６ｅを備えた構成のものを、一方シース４として図３、５に示すように下端部の内周面に内方突出の少なくとも１つ例えば等間隔配置に２つの爪部４ｂを備えた構成のものを用い、爪部４ｂをフラット部６ｄに位置させた状態でロックボルト６に沿いシース４を所定部位まで挿入して行き、所定位置まで挿入した後は、シース４を中心軸線周りの方向に所定角度例えば９０°回転させ、爪部４ｂをねじ部６ｅに係止させる等の拘束手段を採用することができる。
【００２０】
図３に示すように、シース４の上部領域に蛇腹部４ｃを形成しておけば、シース４の突出部４ａの突出長さに過不足が生じた場合には、蛇腹部４ｃの伸縮および屈曲自在性により過不足を補正吸収できる。またシース４の上端部の外周面にリングシール４の嵌止用の周溝４ｄを形成しておくことができ、この場合、シース４の取り付け状態のよっては周溝４ｄの位置が上下にずれる恐れがあるが、この位置ずれは上記蛇腹部４ｃの伸縮自在性により補正吸収することができ、該周溝４ｄに嵌止のシールリング５を支障なく台座部材３上に位置させることができる。
【００２１】
図６に示すように、シース４下部の直線部の少なくとも２ヶ所に削孔穴の内径と概ね一致あるいは少し小さな張出幅のスペーサー部４ｅを一体に設けることで、シース４をロックボルトに設置すると同時に削孔穴にセンタリングを行うことができる。
スペーサー部４ｅは図６に示すように、対象方向ではなく例えば９０°方向に設けることで、セメントペーストを補足注入する際にロックボルトを削孔穴のセンターからずらせて注入口部を広くすることができ、注入作業が容易になる。
【００２２】
球面ナット１及び球面座金２の凹凸として、図３には球面ナット１側に凸球座面をまた球面座金２側に凹球座面を形成した場合を示したが、凹凸の関係はこれとは逆であってもよい。
【００２３】
【発明の効果】
本発明によれば、シースに台座部材を後付できる構成になっているので、シースの取り付け時の作業性を改善できると共にセメントモルタルの養生硬化後のやせ具合を目視確認できるので、シース下端領域の差込埋設に不具合が生じている場合にはこれをセメントモルタルの補充充填により容易に修正でき、施工性はもとより水封対策にも優れる法面のロックボルト施工法及びロックボルト頭部の水封緊締構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明施工法の第１工程終了時の状況を示す説明図である。
【図２】同、第２工程終了時の状況を示す説明図である。
【図３】同、第３、４及び５工程終了時の状況を示す説明図である。
【図４】ロックボルトの好ましい一例を示す断面図である。
【図５】シースの好ましい一例を示す底面図である。
【図６】シースの好ましい一例を示す断面図である。
【図７】従来の水封緊締構造の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
１球面ナット
２球面座金
２ａ傾斜面
３台座部材
４シース
４ａ突出部
４ｂ爪部
４ｃ蛇腹部
４ｄ周溝
４ｅスペーサー部
５シールリング
６ロックボルト
６ａ定着用部
６ｂ自由用部
６ｃ頭部
６ｄフラット部
６ｅねじ部
７防錆材
８保護キャップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for installing a lock bolt on a slope and a water seal tightening structure of a lock bolt head.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the construction of the lock bolt on the slope has been carried out by placing a cement paste in the hole for inserting the lock bolt formed on the slope and then inserting the fixing portion of the lock bolt into the paste. Thereafter, the head of the lock bolt was tightened after the paste was cured. In the construction of the lock bolt on such a slope, a so-called bare lock bolt without a sheath is generally used as the lock bolt, and the lock bolt, in particular, the free part located above the cured and hardened layer is There is a risk of rusting and corrosion at an early stage due to contact with the groundwater entering the drill hole, so it is necessary to provide a sheath for the free part of the lock bolt to prevent contact with the groundwater, etc. .
[0003]
Conventionally, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 11-229374 has proposed a head tightening structure for a lock bolt provided with a countermeasure against water sealing. In this conventional configuration, as shown in FIG. 7, the sheath a 'is provided with a flange b' at the upper end, so that the sheath a 'and the base member c' (joint plate, bearing plate, etc.) are attached. The order of the pedestal member c ′ and then the sheath a ′ is the order, and the pedestal member c ′ needs to be attached in advance.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When mounting a lock bolt on a slope, a bare lock bolt without a sheath is generally used as the lock bolt. Therefore, when applying a sheath to the free part of the lock bolt as a countermeasure against water sealing, It is necessary to insert and embed the lower end portion of the sheath fitted around the outside into the paste in the paste before curing and curing as a water seal measure on the lower end side of the sheath.
[0005]
However, in the above-described conventional configuration, since the sheath a ′ is provided with the flange b ′ at the upper end portion, the pedestal member must be attached before the sheath attachment step. The necessity of prior attachment causes the following problems in construction and is not preferable.
I. Since the pedestal member that has been attached tends to move gravity along the slope of the slope, the pedestal member is supported by one hand, and a sheath insertion space is secured between the pedestal member and the lock bolt while the sheath is being moved by the other hand. It is necessary to perform plug-in work. Since the work on the slope is often a poor scaffold and a work at a high place, such a two-handed work is not only troublesome but also dangerous.
B. Since cement paste often shrinks during curing and curing, after curing and curing, check the thinness of the curing layer, and then check if the sheath bottom end is embedded in the layer, and if there is a defect in the condition However, if the pedestal member is provided in advance, the cement paste cannot be replenished and filled, and anxiety remains in terms of measures against water sealing at the lower end of the sheath.
[0006]
The present invention has been made for the purpose of providing a lock bolt construction method and a lock bolt head tightening structure on a slope that is excellent in workability and safety in measures against water sealing.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention inserts a fixing portion of a bare rock bolt without a sheath into a cement paste placed in a drill hole for inserting a lock bolt formed on a slope, and the head of the bolt is A first step of projecting upward; a lower region of a sheath without an upper end wrinkle inserted through an outer periphery of the lock bolt through the head thereof is inserted into the paste, and an upper region is projected upward from the slope. 2nd step, after curing and curing the paste, a 3rd step in which the base member is fitted around the outer periphery of the sheath in the mounting hole at the center thereof and installed on the slope, the upper end of the sheath at a position above the base member 4th step of fitting and attaching an elastic seal ring around the outer periphery of the screw, a spherical washer and a spherical nut are attached to the head of the lock bolt, and the lock bolt is tensioned by tightening the nut. And a fifth step of sealing the outer periphery of the upper end of the sheath by holding the seal ring with a narrow pressure between the spherical washer, the pedestal member, and the sheath. Concerning the law.
[0008]
According to a preferred embodiment of the construction method of the present invention, in the second step, the flat portion has a long diameter on both sides on the short diameter side in order to restrain the sheath at the attachment position until the cement paste is hardened. A lock bolt having an oval or oval cross section having a threaded portion on both sides on the side and a sheath having at least one claw portion projecting inwardly on the inner peripheral surface of the lower end portion are applied to the cement paste in the lower region of the sheath When inserting the claw, the claw is positioned on the flat part of the lock bolt.After insertion, the sheath is rotated in the direction around the central axis to move the claw to the screw part of the lock bolt, and the claw is moved to the screw. It can be set as the structure made to latch.
[0009]
Furthermore, the present invention provides a watertight tightening structure applied to the lock bolt construction method according to claim 1, wherein a bare lock bolt without a sheath, a sheath without an upper end flange, a base member, an elastic seal ring, and a spherical seat are provided. The lock bolt is inserted and fixed at the fixing portion in the curing and hardening layer of cement paste cast in the hole formed on the slope, and the sheath is free of the lock bolt. The lower region is embedded and fixed in the cured and hardened layer and the upper region protrudes above the slope with the outer periphery of the urging portion covered, and the pedestal member has no upper end flange of the sheath at the center mounting hole. The elastic seal ring is fitted around the upper end of the sheath protruding upward from the pedestal member, and the spherical washer and the spherical nut are It is attached to the head of the bolt, and the lock bolt is tensioned by tightening the nut, and under this tension state, the seal ring is held tightly between the spherical washer, the base member and the sheath, The lock bolt head tightening structure according to the present invention is characterized in that a water seal is provided around the upper end of the sheath by holding the seal ring with a narrow pressure.
[0010]
In a preferred embodiment of the watertight tightening structure of the present invention, the lock bolt has an oval or oval cross section, and has flat portions on both sides on the short diameter side and screw portions on both sides on the long diameter side. On the other hand, the sheath has at least one claw portion projecting inwardly on the inner peripheral surface of the lower end portion, and when the claw portion is positioned on the flat portion, the sheath is axially inserted into the lock bolt when inserted into the lock bolt. When the sheath is rotated in the direction around the central axis and the claw is moved from the flat part to the screw part, the claw part is locked to the screw part and the sheath can be restrained at the axial movement position. It may be configured.
[0011]
Further, the spherical washer has an inclined portion on the inner peripheral surface of the lower end portion, and is configured such that when the nut is tightened, the seal ring can be pressed against the holding member and the sheath through the inclined portion against the retained elasticity. Also good.
[0012]
Furthermore, the sheath may be configured to include a circumferential groove for fitting the seal ring on the outer peripheral surface of the upper end portion, and a stretchable and bendable portion at a position below the circumferential groove.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings 1 to 3. In the present invention, the spherical nut 1, spherical ball 2 and pedestal member 3 are not substantially different from those of the conventional configuration shown in FIG. 6, but the sheath 4 has no upper end wrinkles, and the upper end of the sheath 4. The configuration is different in that the elastic seal ring 5 is applied to the outer periphery of the part and a so-called bare lock bolt 6 without a sheath is applied as the lock bolt. Incidentally, the sheath 4 is generally made of rubber or plastic, and the seal ring 5 is generally made of rubber.
[0014]
In the rock bolt construction method of the present invention, in the first step, as usual, first, a hole b for inserting a lock bolt is formed on the slope a, and then a cement paste c is predetermined in the hole b. A bare rock bolt 6 without a sheath is inserted into the paste c at the fixing portion 6a. The situation at the end of the first step is shown in FIG. 1, the fixing portion 6a of the lock bolt 6 is in the paste c, and the free portion 6b following this is a void b1 due to the paste not filled in the hole b. Moreover, the head 6c following this protrudes above the slope a.
[0015]
In the second step, the sheath 4 is attached. The sheath is attached before the curing of the paste c, and the sheath 4 is pushed from the head 6c into the fixing portion 6a in a state of being freely fitted around the outer periphery of the lock bolt 6, and this pushing is performed. Thus, the lower region of the sheath 4 is inserted into the paste c. The state after the sheath 4 is attached is shown in FIG. 2, and in this attached state, the central region of the sheath 4 covers the outer periphery of the free portion 6b of the lock bolt 6, and the free portion 6b is formed in the space b1. It acts as a protective cover that isolates the groundwater that collects in the ground. Further, the upper region of the sheath 4 protrudes above the slope, and the base member 3 and the seal ring 5 are attached to the protruding portion 4a in the following process.
[0016]
As shown in FIG. 2, in the process of attaching the sheath 4, since the base member 3 has not been installed yet, it is only necessary to perform the work of attaching the sheath 4 alone. Even if it exists, it can be performed easily and safely.
[0017]
After the attachment of the sheath 4 is completed, the fixing portion 6a of the lock bolt 6 can be integrally coupled to the cement layer c1 by curing the cement paste c to form the cement layer c1. Since the cement layer c1 is often thinned by curing shrinkage during curing, depending on the degree of thinness, a problem occurs in the insertion of the lower region of the sheath 4 into the cement layer c1, and groundwater is introduced into the inside through the lower end of the sheath. There is a risk of intrusion. According to the present invention, since the pedestal member 3 is not yet installed in the process of attaching the sheath 4, the upper end opening of the drilling hole b remains open, and the cement layer c1 is visually observed through this opening. Confirmation and, if necessary, replenishment and filling of cement mortar can be performed without hindrance, and water sealing measures on the lower end side of the sheath can be ensured.
[0018]
As shown in FIG. 3, after the curing and hardening of the cement paste c, as the third and fourth steps, the mounting of the base member 3 and the seal ring 5 around the protrusion 4a of the sheath 4 is performed, and as the fifth step, the lock bolt The spherical washer 2 and the spherical nut 1 are sequentially attached to the head 6c, and then the lock bolt 6 is tensioned by tightening the nut 1 to complete the construction of the lock bolt on the slope. In addition, after applying tension to the lock bolt, a protective cap 8 filled with the rust preventive material 7 can be applied to the head 6c of the lock bolt so as to cover the spherical nut 1 and the spherical washer 2 as usual. .
In the tightened state of the spherical nut 1, the seal ring 5 is held tightly between the spherical washer 2, the base member 3 and the sheath 4, and a seal is formed around the upper end of the sheath 4. Measures for water sealing at the top end will be thorough. In this case, if the inclined surface 2a for pressing the seal ring 5 diagonally inwardly is formed on the inner peripheral surface of the lower end portion of the spherical washer 2, the seal can be further ensured.
[0019]
In the second step of the rock bolt construction method of the present invention , after the sheath 4 is attached, while the cement paste still has fluidity, the sheath 4 floats and sinks and the unstable attachment situation continues. It is preferable to take measures for restraining the sheath 4 at the attachment position. For example, as the lock bolt 6, as shown in FIG. 4, an oval or oval bar-like structure having a flat portion 6d on both sides on the short diameter side and a screw portion 6e on both sides on the long diameter side, As shown in FIGS. 3 and 5, the sheath 4 has a configuration in which at least one of the inner protrusions is provided on the inner peripheral surface of the lower end portion, for example, two claw portions 4 b are arranged at equal intervals, and the claw portion 4 b is a flat portion. The sheath 4 is inserted along the lock bolt 6 to a predetermined position while being positioned at 6d. After the insertion to the predetermined position, the sheath 4 is rotated by a predetermined angle, for example, 90 ° in the direction around the central axis, Constraint means such as locking 4b to the screw portion 6e can be employed.
[0020]
As shown in FIG. 3, if the bellows portion 4 c is formed in the upper region of the sheath 4, if the projecting length of the projecting portion 4 a of the sheath 4 is excessive or insufficient, the bellows portion 4 c expands and contracts. Excess and deficiency can be corrected and absorbed by flexibility. Further, a circumferential groove 4d for fitting the ring seal 4 can be formed on the outer peripheral surface of the upper end portion of the sheath 4, and in this case, the position of the circumferential groove 4d is shifted up and down depending on the attached state of the sheath 4. Although there is a fear, this misalignment can be corrected and absorbed by the stretchability of the bellows portion 4c, and the seal ring 5 fitted in the circumferential groove 4d can be positioned on the base member 3 without hindrance.
[0021]
As shown in FIG. 6, when the sheath 4 is installed on the lock bolt by integrally providing a spacer portion 4 e with an overhanging width that is substantially the same as or slightly smaller than the inner diameter of the drilled hole at at least two straight portions below the sheath 4. At the same time, centering can be performed on the hole.
As shown in FIG. 6, the spacer portion 4e is provided not in the target direction but in a 90 ° direction, for example, so that when the cement paste is supplementally injected, the lock bolt can be shifted from the center of the drilling hole to widen the injection port portion. This makes injection work easier.
[0022]
As the irregularities of the spherical nut 1 and the spherical washer 2, FIG. 3 shows a case where a convex spherical seating surface is formed on the spherical nut 1 side and a concave spherical seating surface is formed on the spherical washer 2 side. May be reversed.
[0023]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the base member can be retrofitted to the sheath, the workability at the time of attaching the sheath can be improved and the thinness after curing and curing of the cement mortar can be visually confirmed. If there is a problem with the burial insertion, it can be easily corrected by refilling with cement mortar. A sealing structure can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a situation at the end of a first step of the construction method of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing a situation at the end of the second step.
FIG. 3 is an explanatory view showing a situation at the end of the third, fourth and fifth steps.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a preferred example of a lock bolt.
FIG. 5 is a bottom view showing a preferred example of a sheath.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a preferred example of a sheath.
FIG. 7 is an explanatory view showing an example of a conventional watertight fastening structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Spherical nut 2 Spherical washer 2a Inclined surface 3 Base member 4 Sheath 4a Protruding part 4b Claw part 4c Bellows part 4d Circumferential groove 4e Spacer part 5 Seal ring 6 Lock bolt 6a Fixing part 6b Free part 6c Head part 6d Flat part 6e Screw 7 Antirust material 8 Protective cap

Claims

法面に形成のロックボルト挿し立て用の削孔穴内に打設されたセメントペースト内にシースなしの裸のロックボルトの定着用部を挿入すると共に該ボルトの頭部を法面上方に突出させる第１工程、上記ロックボルトの頭部を通じその外周りに嵌挿された上端鍔なしのシースの下部領域を上記ペースト内に挿入すると共に上部領域を法面より上方に突出させる第２工程、上記ペーストを養生硬化させた後に、台座部材をその中央部の取り付け穴において上記シースの外回りに嵌め通し、法面上に設置する第３工程、上記台座部材より上方位置でシースの上端部の外周りに弾性シールリングを嵌装し取り付ける第４工程、上記ロックボルトの頭部に球面座金及び球面ナットを取り付け、上記ナットの緊締によりロックボルトに緊張を与えると共にシールリングを球面座金、台座部材及びシースの間で狭圧保持することにより上記シースの上端部の外回りに水封を施す第５工程、を含むことを特徴とする法面へのロックボルト施工法。Insert a fixing portion of a bare rock bolt without a sheath into a cement paste placed in a drill hole for inserting a lock bolt formed on the slope, and project the head of the bolt above the slope. A first step, a second step of inserting a lower region of the sheath without an upper end wrinkle inserted through the head of the lock bolt into the paste and projecting the upper region upward from the slope, After the paste is cured and cured, a third step of fitting the pedestal member around the outer periphery of the sheath through the mounting hole in the center thereof and setting it on the slope, the outer periphery of the upper end of the sheath at a position above the pedestal member A fourth step of attaching and attaching an elastic seal ring to the head, attaching a spherical washer and a spherical nut to the head of the lock bolt, and tightening the nut to tension the lock bolt Spherical washers to Ruringu, lock bolt construction methods to slope, characterized in that it comprises a fifth step, performing a water seal around the outside of the upper end portion of the sheath by a narrow pressure held between the base member and the sheath.

前記の第２工程において、楕円乃至長円形断面のロックボルトと、下端部の内周面に内方突出の少なくとも１つの爪部を有するシースが適用され、シース下部領域のセメントペースト内への挿入時には爪部がロックボルトの短径側の両側部に位置しており、挿入後に、シースを中心軸線周りの方向に回転して爪部をロックボルトの長径側両側部に移動し該両側部に形成のねじ部に係止させることを特徴とする請求項１記載のロックボルト施工法。 In the second step, a lock bolt having an elliptical or oval cross section and a sheath having at least one claw portion projecting inwardly on the inner peripheral surface of the lower end portion are applied, and the sheath lower region is inserted into the cement paste. Sometimes the claw is located on both sides of the short diameter side of the lock bolt, and after insertion, the sheath is rotated in the direction around the central axis to move the claw to both sides on the long diameter side of the lock bolt. The locking bolt construction method according to claim 1, wherein the locking bolt is engaged with the formed screw portion.

請求項１記載のロックボルト施工法に適用される緊締構造であって、シースなしの裸のロックボルト、上端鍔なしのシース、台座部材、弾性シールリング、球面座金及び球面ナットを含み、上記ロックボルトは法面に形成の削孔穴内に打設のセメントペーストの養生硬化層内に定着用部において挿着固定されており、上記シースは上記ロックボルトの自由用部の外回りを覆った状態で下部領域が上記養生硬化層内に埋設固定され上部領域が法面より上方に突出されており、台座部材はその中央部取り付け穴において上記シースの上端フランジなし部を通過して法面上に設置されており、弾性シールリングは上記台座部材より上方へ突出するシースの上端部の外回りに嵌装されており、球面座金及び球面ナットは上記ロックボルトの頭部に取り付けられており、ロックボルトには上記ナットの緊締により緊張が与えられていて、この緊張状態下で、シールリングは球面座金、台座部材及びシースの間で狭圧保持され、このシールリングの狭圧保持によりシースの上端部の外回りに水封が施されていることを特徴とするロックボルト頭部の緊締構造。A tightening structure applied to the lock bolt construction method according to claim 1, comprising a bare lock bolt without a sheath, a sheath without an upper end flange, a pedestal member, an elastic seal ring, a spherical washer and a spherical nut. The bolt is inserted and fixed at the fixing portion in the curing and hardening layer of the cement paste cast in the hole formed on the slope, and the sheath covers the outer periphery of the free portion of the lock bolt. The lower area is embedded and fixed in the cured and hardened layer, and the upper area protrudes above the slope, and the pedestal member is installed on the slope by passing through the upper flangeless part of the sheath at the center mounting hole. The elastic seal ring is fitted around the upper end of the sheath protruding upward from the pedestal member, and the spherical washer and the spherical nut are attached to the head of the lock bolt. The lock bolt is tensioned by tightening the nut, and under this tension, the seal ring is held tightly between the spherical washer, the pedestal member, and the sheath. A lock bolt head tightening structure characterized in that a water seal is provided around the upper end of the sheath by pressure holding.

ロックボルトが楕円乃至長円形断面を有していて短径側の両側部にフラット部をまた長径側の両側部にねじ部を備え、一方シースは下端部の内周面に内方突出の少なくとも１つの爪部を備え、爪部をフラット部に位置させたときは、シースはロックボルトへの嵌挿状態においてロックボルトの軸方向に移動自在であり、シースを中心軸線周りの方向に回転させ爪部をフラット部からねじ部に移動させたときは、爪部がねじ部に係止しシースを軸方向の移動位置で拘束できる構成になっていることを特徴とする請求項３記載の緊締構造。The lock bolt has an oval or oval cross section, has a flat portion on both sides on the short diameter side and a screw portion on both sides on the long diameter side, while the sheath has at least an inward projection on the inner peripheral surface of the lower end portion. When one claw part is provided and the claw part is positioned on the flat part, the sheath is movable in the axial direction of the lock bolt in a state of being inserted into the lock bolt, and the sheath is rotated in the direction around the central axis. 4. The tightening according to claim 3, wherein when the claw portion is moved from the flat portion to the screw portion, the claw portion is locked to the screw portion and the sheath can be restrained at the movement position in the axial direction. Construction.

球面座金は下端部の内周面に傾斜部を備え、ナットの緊締時に、該傾斜部を介しシールリングを保有弾性に抗し台座部材並びにシースに対し押しつけることができる構成になっていることを特徴とする請求項３または４記載の緊締構造。The spherical washer has an inclined portion on the inner peripheral surface of the lower end portion, and is configured to be able to press the seal ring against the holding member and the sheath through the inclined portion against the retained elasticity when the nut is tightened. The fastening structure according to claim 3 or 4, wherein the fastening structure is characterized in that:

シースが、上端部の外周面にシールリングを嵌め止めるための周溝を、また周溝より下方の位置に伸縮および屈曲自在部を備えていることを特徴とする請求項３乃至５のいずれかに記載の緊締構造。6. The sheath according to claim 3, wherein the sheath includes a circumferential groove for fitting the seal ring on the outer peripheral surface of the upper end portion, and a stretchable and bendable portion at a position below the circumferential groove. Tightening structure as described in

シースが削孔穴にセンタリングを行うためのスペーサー部を備えていることを特徴とする請求項３乃至６のいずれかに記載の緊結構造。The tight structure according to any one of claims 3 to 6, wherein the sheath includes a spacer portion for centering the hole.