JP3967527B2 - 変速機の出力部構造及び搬送システムの駆動機構 - Google Patents

変速機の出力部構造及び搬送システムの駆動機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば揺動内接噛合遊星歯車構造を変速構造として採用している変速機の出力部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は揺動内接噛合遊星歯車減速機(変速機)を減速部に組み込んだ搬送システム用の駆動機構M1の断面図、図5は同駆動機構M1を組み込んだ搬送システムの要部構成図である。
【0003】
図4に示す駆動機構M1において、1は揺動内接噛合遊星歯車構造を減速構造として採用した減速機、2はモータで、これらは予め一体化されることでギヤドモータとして構成されている。
【0004】
減速機1は、入力軸3と出力軸4とを同一直線上の一端側と他端側に配したものであり、減速機1のケーシング5内には、入力軸3の回転によって回転する偏心体6と、該偏心体6にベアリング7を介して取り付けられ偏心回転が可能とされた外歯歯車8と、該外歯歯車8に外ピンで構成される内歯10を介して内接噛合する内歯歯車11と、前記外歯歯車8に該外歯歯車8の自転成分のみを取り出す内ピン12を介して連結されたキャリア13とが設けられている。
【0005】
キャリア13は出力軸4と一体に構成されており、キャリア13の回転が出力軸4により外部に取り出されるようになっている。
【0006】
又、減速機1の入力軸3は、モータ出力軸20とカップリング21で連結されている。減速機1のケーシング5は、前側ケーシング5Aと中央ケーシング5Bと後側ケーシング5Cとを軸線方向に合体したもので、中央ケーシング5Bの内周部に内歯歯車11が一体に形成されている。
【0007】
入力軸3は、後側ケーシング5Cの内周に嵌合した軸受15と、キャリア13の後端面の凹部に嵌合した軸受16とにより両持ち支持されている。
【0008】
又、キャリア13と一体に構成された出力軸4は、前側ケーシング5Aの内周に嵌合した2つの軸受17、18により支持されており、出力軸4の先端が前側ケーシング5Aの先端より外に突出している。この場合の前端側の軸受18は、前側ケーシング5Aに突設した円筒体5aの内周に嵌合されており、前後の軸受17、18間に間隔を確保することにより、出力軸4の振れ回りを抑えるようにしている。
【0009】
そして、外に突出した出力軸4の先端部に、タイヤ付きの搬送ローラ30が装着されることで、搬送システムの駆動機構M1が構成されている。この駆動機構M1は、図5に示すように、軸線を水平に向けた姿勢で搬送フレーム31に取り付けられており、搬送ローラ30の周面の一部を搬送フレーム31の開口32から露出させることにより、搬送ローラ30上に搬送物品33を載せて搬送できるようになっている。なお、34は搬送物品を側方からガイドするガイドローラである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の駆動機構M1における減速機1では、出力軸4を外部に片持状態で突出しており、その突出端に搬送ローラ30を取り付けている。従って、円筒体5aの先端に配した軸受18で出力軸4を支持しているものの、搬送ローラ30が振れ回りやすかった。特に、この減速機1の場合、減速構造として揺動内接噛合遊星歯車構造を採用しているので、ラジアル荷重が内部荷重として生じる関係で、振れ回りを一層生じやすいという問題があった。
【0011】
そのため、振れ回りを極力抑えるために軸受18をキャリア13を支持するための軸受17から距離をおいて配置する必要があり、減速機1の軸線方向寸法が大きくなりやすく、コンパクト化が難しいという問題もあった。
【0012】
本発明は、上記事情を考慮し、出力部材の振れ回りを極力抑えながら、コンパクト化を実現することのできる変速機の出力部構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、変速機のケーシングに軸受嵌合用の円筒体を該変速機の出力部材と同軸に突設し、該円筒体の内周に第1の軸受を配して、該第1の軸受の内周側で前記変速機の出力部材を回転自在に支持すると共に、前記円筒体の外周に第2の軸受を配し、該第2の軸受の外周側で前記出力部材と一体化した外周リングを回転自在に支持し、且つ、前記円筒体の内周と外周に配した第1の軸受と第2の軸受とを、出力部材の軸線方向と直交する略同一の平面内に配置したことにより、上記課題を解決したものである。
【0014】
この発明の出力部構造では、出力部材を、ケーシングに突設した円筒体の内周と外周に配した2つの軸受で支持している。つまり、軸線方向に間隔をおいて2つの軸受を配するのではなく、径方向に同心的に2つの軸受を配することで、出力部材を回転自在に支持している。
【0015】
2つの軸受の間に位置する円筒体はケーシングから突設されたものであるため、内周側に位置する第1の軸受側からの内部荷重及び外周側に位置する第2の軸受側からの外部荷重を、構造上完全に遮断し、両者の共振を防止すると共に、夫々の軸受を安定して支持する。
【0016】
従って、変速機の軸線方向のコンパクト化を実現しながら、且つ、出力部材及び外部部材の双方の振れ回りを抑えることができる。
【0017】
また、本発明では、前記円筒体の内周と外周に配した第1の軸受と第2の軸受とを、出力部材の軸線方向と直交する略同一の平面内に配置するようにしている
【0018】
このように、この発明の出力部構造では、出力部材の軸線方向と直交する略同一の平面内に前記円筒体の内周側の軸受と外周側の軸受とを配置しているので、より確実に出力部材の振れ回りを抑えることができると共に、変速機の軸線方向のコンパクト化を最大限図ることができる。又、径方向に二重に軸受が並ぶから、大きなラジアル荷重を支えることができる。
【0019】
なお、前記変速機の入力部材の軸線と前記出力部材の軸線とを同一直線上に位置させるようにすると、軸線方向のコンパクト化ばかりでなく、径方向のコンパクト化も図ることができる。
【0020】
又、後述するように、前記変速機の変速構造として揺動内接噛合遊星歯車構造を用いる用にした場合には、コンパクトな形態を保ちながら、減速比を大きくとることができるようになる。
【0021】
一般的に揺動内接噛合遊星歯車構造を変速構造として採用した変速機の場合、ラジアル方向の内部荷重が非常に大きいために、出力部材が振れ回りやすい傾向にある。しかしながら、本発明の出力部構造では、ケーシングに突設した円筒体の内周と外周に設けた2つの軸受によって出力部材を支持しているので、変速機の軸線方向のコンパクト化を図りながら、高い変速比(減速比あるいは増速比)を得ることができ、しかも出力部材の振れ回りを最小限に抑えることができる。
【0022】
請求項の発明は、請求項において、前記出力部材に対するラジアル方向の負荷の作用中心が、前記第1の軸受と第2の軸受が配置された平面と略一致していることにより、上記課題を解決したものである。
【0023】
この発明の出力部構造では、ラジアル荷重が最もかかる部分に2つの軸受が存在することになるので、これら2つの軸受によって大きなラジアル荷重を支えることができ、振れ回りの少ない安定回転を実現できる。
【0024】
請求項に記載の発明は、このような変速機の出力部構造を備え、前記ケーシングが搬送システムのフレームに固定されると共に、前記外周リングが該搬送システムの搬送ローラとされている搬送システムの駆動機構に係る。この駆動機構によれば、出力部材、これと一体化された外周リング、これらを支持する第1、第2の軸受、及び該第1、第2の軸受を直接的に支持しているケーシング等を、搬送システムのフレームに効果的に支持或いは固定することができるようになるため、駆動機構の組み付け剛性を極めて高く維持することができるようになる。又、外周リングがそのまま搬送ローラとして利用されるため、極めてコンパクトな搬送システムを得ることができる。
【0025】
なお、この場合、ケーシングが軸方向において分割されており、該分割されたケーシングのうち、前記円筒体を含む最も出力側のケーシングが搬送システムのフレームに固定されるようにするとよい(請求項)。一般に、このような装置において、最も振動が大きいのは、噛合振動が発生している内歯歯車、次に振動が大きいのは、回転振動が発生しているモータケーシングである。従ってこのように構成すると、より低振動部分(低速回転で且つモータ及び歯車の噛合部から遠い部分)において変速機を搬送システムのフレームに固定することになるため、モータの回転や歯車の噛合により発生する振動が搬送システムに伝搬するのを防止し、振動をより低減することができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は本発明の実施形態の出力部構造を含んだ減速機(変速機)の側断面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1のIII矢視図である。
【0028】
この減速機51は、変速構造として揺動内接噛合遊星歯車構造を採用し、入力軸53と出力軸54とを同一直線上の一端側と他端側に配したものである。減速機51のケーシング55内には、入力軸53の回転によって回転する偏心体56と、該偏心体56にベアリング57を介して取り付けられ偏心回転が可能とされた外歯歯車58と、該外歯歯車58に外ピンで構成される内歯60を介して内接噛合する内歯歯車61と、前記外歯歯車58に該外歯歯車58の自転成分のみを取り出す内ピン62を介して連結されたキャリア63とが設けられている。内ピン62は、図2に示すように、外歯歯車58に形成された各内ローラ孔59に内ローラ62aを介して嵌入されている。
【0029】
キャリア63は出力軸54と一体に構成されており、キャリア63の回転が出力軸54により外部に取り出されるようになっている。又、この減速機51の場合は、ケーシング55の内部に、入力軸53として、モータ出力軸の先端部が直接挿入されている。
【0030】
減速機51のケーシング55は、前側ケーシング55Aと中央ケーシング55Bと後側ケーシング55Cとを、軸線方向に合わせて、貫通ボルト71で一体に結合したものである。
【0031】
中央ケーシング55Bの内周部には、内歯歯車61が一体に形成されている。又、後側ケーシング55Cは、モータ52の前端フランジを兼用しており、貫通ボルト71で前側ケーシング55Aと中央ケーシング55Bと後側ケーシング55Cとを結合することにより、減速機51とモータ52とが合体したギヤドモータが構成されている。
【0032】
モータ出力軸よりなる入力軸53の先端部は、キャリア63の後端面の凹部63aに嵌合した軸受66により支持されており、この入力軸53の偏心体56を嵌合した部分は、先端側の前記軸受66とモータ52内の前部に配された図示略の軸受とにより両持ち支持されている。なお、偏心体56は、入力軸53上の定位置に第1スペーサ72、バランスウエイト73、第2スペーサ74によって位置決めされている。
【0033】
又、キャリア63と一体に形成された出力軸54には、リング状の出力ブラケット(出力部材)80が、一体回転するようにキー結合された状態で嵌合されている。この出力ブラケット80は、中央のボス部81と、ボス部81の外周側に形成された外周リング82と、ボス部81と外周リング82との間に形成された環状凹部83とを有するもので、ボス部81の内周を出力軸54の外周に嵌合することで、該出力軸54と一体化されている。そして、出力軸54と嵌合した状態で、前側ケーシング55Aに突設した軸受嵌合用の円筒体55aが、出力ブラケット80の環状凹部83内に(出力軸54と同軸に)挿入されると共に、外周リング82が円筒体55aの外周部に達している。
【0034】
円筒体55aの内周と外周にはそれぞれ同心状に軸受67、68が嵌合されており、これら軸受67、68にボス部81と外周リング82をそれぞれに嵌合することで、出力ブラケット80が、減速機51の前側ケーシング55に回転自在に支持されている。キャリア63は直接軸受で支持されていないが、出力ブラケット80が第1、第2の軸受67、68で支持されていることにより、安定して回転できるようになっている。
【0035】
内周側の第1の軸受67と外周側の第2の軸受68は、出力ブラケット80の軸線方向と直交する略同一の平面内に配置されており、外周側の軸受68は、段付き部以外に、出力ブラケット80の外周リング82の端面にストッパ86を取り付け、前側ケーシング55Aの円筒体55aの外周にスナップリング87を取り付けることで、軸線方向に移動しないよう固定されている。又、それにより、出力ブラケット80自体も軸線方向に移動しないように固定され、同時に、円筒体55aに圧入された第1の軸受67が抜けるのを、出力ブラケット80の中央のボス部81の外周に形成した段部81aによって阻止している。
【0036】
又、出力ブラケット80の環状凹部83を形成した側と反対側の端面には、環状凸部84が形成され、それよりも外周側の端面にはボルト取付孔85が設けられている。
【0037】
そして、環状凸部84の外周に搬送ローラ90を嵌合し、ボルト取付孔85にボルトをねじ込むことで、搬送ローラ90を出力ブラケット80に固定することができ、そのようにすることで、図5に示した搬送システム用の駆動機構を構成できるようになっている。又、前側ケーシング55Aの外周には角形の取付用フランジ55bが設けられており、このフランジ55b及びボルト98を利用して搬送システムのフレーム95に駆動機構を取り付けられるようになっている。
【0038】
又、このように搬送ローラ90を装着して駆動機構を構成した場合に、搬送ローラ90に加わるラジアル荷重の作用中心(搬送ローラ90の幅方向の中心が相当する)が、出力ブラケット80を支持する2つの軸受67、68が配置された平面の上に来るように、搬送ローラ90の幅寸法や出力ブラケット80の寸法、あるいは、軸受67、68の位置等が決められている。
【0039】
この減速機51は次のように動作する。
【0040】
入力軸53が1回転すると偏心体56が1回転する。この偏心体56の1回転により、外歯歯車58は入力軸53の周りで揺動回転を行おうとするが、内歯歯車61によってその自転が拘束されるため、外歯歯車58は、この内歯歯車61に内接しながらほとんど揺動のみを行うことになる。今、例えば外歯歯車58の歯数をN、内歯歯車61の歯数をN+1とした場合、その歯数差Nは1である。そのため、入力軸53の1回転毎に外歯歯車58は、ケーシング55に固定された内歯歯車61に対して1歯分だけずれる(自転する)ことになる。これは入力軸53の1回転が外歯歯車58の−1/Nの回転に減速されたことを意味する。この外歯歯車58の回転は内ローラ孔59と内ピン62及び内ローラ62aの隙間によってその揺動成分が吸収され、自転成分のみが該内ピン62を介して出力軸54へと伝達される。この結果、結局減速比−1/N(マイナスは逆回転を表す)の減速が達成される。
【0041】
この減速機51では、出力ブラケット80を、前側ケーシング55Aに突設した円筒体55aの内周と外周に配した2つの軸受67、68で支持している。つまり、従来のように軸線方向に間隔をおいて2つの軸受を配するのではなく、径方向に同心的に2つの軸受67、68を配することで、出力ブラケット80を回転自在に支持している。しかも、内周側と外周側の軸受67、68とを、出力ブラケット80の軸線方向と直交する略同一の平面内に配置している。従って、揺動内接噛合遊星歯車構造を変速構造として採用しているものの、減速機51の軸線方向の寸法をコンパクト化することができると共に、出力ブラケット80や出力軸54の振れ回りを最小限に抑えることができる。又、径方向に二重に軸受67、68が並んでいるので、大きなラジアル荷重を支えることもできる。
【0042】
特に、2つの軸受67、68の間に位置する円筒体55aは、ケーシング55Aから突設されたものであるため、内周側に位置する第1の軸受67側からの(減速機51の揺動回転によって発生された)内部荷重及び外周側に位置する第2の軸受68側からの(搬送ローラ90側で発生した)外部荷重が、構造上完全に遮断される。従って、共振を防止することができると共に、夫々の軸受を安定して支持することができる。
【0043】
その結果、これらの軸受67、68によって支持される出力軸54や搬送ローラ90も安定して回転することができる。
【0044】
又、この減速機51では、入力軸53と出力軸54とが同一直線上に位置するから、軸線方向ばかりでなく、径方向にもコンパクトになる。又、揺動内接噛合遊星歯車構造を採用しているから、コンパクトな形態を保ちながら、減速比を大きくとることができる。
【0045】
又、上記実施形態では、ケーシング55が前側ケーシング55A、中央ケーシング55B及び後側ケーシング55Cの3つに分割され、このうち、円筒体55aを含む最も出力側の前側ケーシング55Aが搬送システムのフレーム95に固定されるようになっている。そのため、より低振動部分(モータ52及び歯車の噛合部から遠い部分)において減速機51を該フレーム95に固定していることになり、モータ52の回転や歯車の噛合により発生する振動が搬送システムに伝搬するのが防止され、振動をより低減することができる。
【0046】
なお、上記実施形態では、出力ブラケット80と出力軸54を別体に構成して後から合体させているが、最初から一体的に形成してもよい。
【0047】
又、用途が決まっている場合には、搬送ローラ90を出力ブラケット80の外周リング82に一体的に直接形成しておくこともできるし、搬送ローラ90の他に、プーリや他のフランジ等の部材を用いてもよい。このように外周リング82を直接搬送システムのローラとして用いた場合には、該システムの一層のコンパクト化が図れると共に、第1、第2の軸受から搬送ローラ面までの距離が短くなる分、ローラの振動あるいは振れ廻りをより低減できるようになる。即ち、出力部材、これと一体化された搬送ローラ兼用の外周リング、これらを支持する第1、第2の軸受、及び該第1、第2の軸受を直接的に支持しているケーシング等を、搬送システムのフレームに効果的に支持或いは固定することができるようになるため、駆動機構の組み付け剛性を極めて高く維持することができるようになるものである。
【0048】
又、上記の減速機51の場合、入力軸53と出力軸54の役割を逆転させれば、増速機として使用することもできる。
【0049】
又、上記実施形態では、本発明を揺動内接噛合遊星歯車構造を変速構造として採用した減速機に適用した場合を示したが、本発明は、他の形式の増減速機にも広く適用でき、同様の効果を奏することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、変速機の軸線方向のコンパクト化を実現しながら、出力部材の振れ回りを最小限に抑えることができ、振れ回りの少ない安定回転を実現することができる。従って、ラジアル方向の内部荷重が非常に大きくなりやすい揺動内接噛合遊星歯車構造を変速構造として採用した変速機の場合に特に有効性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の出力部構造を含む減速機の側断面図
【図2】図1のII-II矢視断面図
【図3】図1のIII矢視図
【図4】従来の揺動内接噛合遊星歯車減速機(変速機)を減速部に組み込んだ搬送システム用の駆動機構の断面図
【図5】同駆動機構を組み込んだ搬送システムの要部構成図
【符号の説明】
51…減速機(変速機)
52…モータ
53…入力軸(入力部材)
54…出力軸
55…ケーシング
55a…円筒体
67…軸受(第1の軸受)
68…軸受(第2の軸受)
80…出力ブラケット(出力部材)
81…ボス部
82…外周リング

Claims (4)

  1. 変速機のケーシングに軸受嵌合用の円筒体を該変速機の出力部材と同軸に突設し、
    該円筒体の内周に第1の軸受を配して、該第1の軸受の内周側で前記変速機の出力部材を回転自在に支持すると共に、
    前記円筒体の外周に第2の軸受を配し、該第2の軸受の外周側で前記出力部材と一体化した外周リングを回転自在に支持し、且つ、
    前記円筒体の内周と外周に配した第1の軸受と第2の軸受とを、出力部材の軸線方向と直交する略同一の平面内に配置した
    ことを特徴とする変速機の出力部構造。
  2. 請求項において、
    前記出力部材に対するラジアル方向の負荷の作用中心を、前記第1の軸受と第2の軸受が配置された平面と略一致させたことを特徴とする変速機の出力部構造。
  3. 請求項1又は2に記載された変速機の出力部構造を備え、
    前記ケーシングが搬送システムのフレームに固定されると共に、
    前記外周リングが該搬送システムの搬送ローラとされている
    ことを特徴とする搬送システムの駆動機構。
  4. 請求項において、
    前記ケーシングが軸方向において分割されており、該分割されたケーシングのうち、前記円筒体を含む最も出力側のケーシングが前記搬送システムのフレームに固定されいる
    ことを特徴とする搬送システムの駆動機構。
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