JP3966962B2 - 発光ダイオード及びその製造方法 - Google Patents

発光ダイオード及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光ダイオード及びその製造方法に関し、特に、ダブルヘテロ構造を有する発光ダイオード及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4内の左側の図は、従来例によるダブルヘテロ構造の発光ダイオードの断面図である。Siを添加されたn型GaAs基板100の上に、Seを添加されたn型のAlInPからなる厚さ1.2μmの第1のクラッド層101が形成されている。第1のクラッド層101の上に、アンドープのAlGaInPからなる厚さ0.6μmの活性層102が形成されている。活性層102の上に、Mgを添加されてp型とされたAlInPからなる第2のクラッド層103が形成されている。第2のクラッド層103の上に、Mgを添加されてp型とされたGaPからなる厚さ6μmの電流拡散層104が形成されている。
【0003】
電流拡散層104の上面の一部の領域上に、p側電極110が形成され、GaAs基板100の下面上にn側電極111が形成されている。
【0004】
図4内の中央の図は、左側の発光ダイオードの厚さ方向に関するバンドギャップの変化を示す。活性層102が、それよりバンドギャップの大きな第1及び第2のクラッド層101と103とで挟み込まれている。クラッド層101及び103が、活性層102に注入されたキャリアを閉じ込める役割を果たすので、活性層102内のキャリア濃度が上昇する。このため、電子、正孔の再結合確率が増大し、発光効率を高めることができる。
【0005】
電流拡散層104は、第2のクラッド層103よりも低抵抗とされ、p側電極110から注入された正孔を、基板の面内方向に拡散させる役割を果たす。正孔が面内方向に拡散すると、活性層102の広い範囲に正孔が注入され、広い範囲で発光を生ずる。このため、光の取出効率を高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示す発光ダイオードでは、ダブルヘテロ構造が採用され、かつ電流拡散層が設けられているにもかかわらず、安定して十分な発光強度を得ることが困難であった。
【0007】
本発明の目的は、発光強度を高めることが可能な発光ダイオード及びその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によると、
主表面を有する支持基板と、
前記支持基板の上に形成され、活性層をn型クラッド層とp型クラッド層とで挟んだ積層構造と
を有し、
前記n型クラッド層は、n型不純物としてSeまたはSiが添加されたn型の(AlxGa1-xyIn1-yP(x及びyは、それぞれ0≦x≦1、0<y<1を満たす実数)で形成されており、
前記活性層は、前記n型及びp型クラッド層よりもバンドギャップの小さな(AlpGa1-pqIn1-qP(0≦p≦1、0<q≦1)で形成されており、
前記p型クラッド層は、p型不純物としてMgまたはZnが添加されたp型の(AlxGa1-xyIn1-yP(x及びyは、それぞれ0≦x≦1、0<y<1を満たす実数)で形成されており、
前記p型クラッド層は、前記活性層に接する一部の厚さ部分において、その他の厚さ部分よりも不純物濃度の低い低濃度層とされており、
前記活性層内に、前記n型クラッド層内のn型不純物及び前記p型クラッド層内のp型不純物が拡散することによりpn接合界面が形成されており、該pn接合界面が、前記活性層の厚さ方向に関して、中央よりも前記n型クラッド層側に位置しており、
前記活性層と前記n型クラッド層との界面から該活性層の厚さの1/3だけ活性層側へ入り込んだ位置を基準面としたとき、前記pn接合界面の位置と前記基準面との距離が、前記活性層の厚さの1/10以下である発光ダイオードが提供される。
【0010】
本発明の他の観点によると、
n型の半導体基板の表面上に、n型の不純物を添加しつつn型クラッド層を堆積する工程と、
前記n型クラッド層の上に、該n型クラッド層よりもバンドギャップの小さな半導体材料からなる活性層を、実質的に不純物を添加しないで堆積する工程と、
前記活性層の上に、該活性層よりもバンドギャップの大きな半導体材料からなるp型クラッド層を堆積する工程であって、堆積当初は不純物を添加しないか若しくはp型の不純物を少量添加しつつ成膜を行い、その後不純物の添加量を増やして成膜を行うp型クラッド層堆積工程と、
前記p型クラッド層内のp型不純物、及び前記n型クラッド層内のn型不純物を前記活性層内に拡散させて、前記活性層の厚さ方向に関して、中央よりも前記n型クラッド層側にpn接合界面を形成する工程と
を有し、
前記pn接合界面を形成する工程において、前記活性層と前記n型クラッド層との界面から該活性層の厚さの1/3だけ活性層側へ入り込んだ位置を基準面としたとき、前記pn接合界面の位置と前記基準面との距離が、前記活性層の厚さの1/10以下になるように前記p型不純物及びn型不純物を拡散させる発光ダイオードの製造方法が提供される。
【0011】
pn接合界面の位置を上述のように調整することにより、発光効率を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本願発明者らは、図4内の左図に示す従来の発光ダイオードにより、十分な発光強度を安定して得ることが困難である原因を分析検討した。その結果、第2のクラッド層103及び電流拡散層104に添加したp型不純物が活性層102内に熱拡散し、発光に寄与しない再結合準位を形成することが原因であると考えた。
【0015】
図4内の右図は、発光ダイオードの厚さ方向に関する不純物濃度の分布を示す。図中の破線がn型不純物濃度を示し、実線がp型不純物濃度を示す。活性層102の堆積時には不純物を添加していないにもかかわらず、活性層102内にp型不純物が含まれている。これは、第2のクラッド層103及び電流拡散層104の堆積中に、第2のクラッド層103及び電流拡散層104内のp型不純物が活性層102内に拡散したためと考えられる。なお、活性層102内の不純物濃度が、第2のクラッド層103内の不純物濃度よりも高くなっているのは、活性層102内の不純物の活性化率が第2のクラッド層103内のそれよりも高いためと考えられる。
【0016】
また、p型不純物の拡散により、pn接合界面が第1のクラッド層101内の活性層102との界面近傍に位置することがわかった。活性層103内へのp型不純物の拡散、及びこの拡散に伴うpn接合界面の移動が、発光強度低下の要因になっていると考えられる。
【0017】
次に、図1を参照して本発明の実施例による発光ダイオードについて説明する。
【0018】
図1内の左図は、実施例による発光ダイオードの断面図を示す。Siを添加されてn型とされたGaAs基板1の表面上に、第1のクラッド層2、活性層3、第2のクラッド層4、及び電流拡散層5がこの順番に積層されている。これら各層は、有機金属を用いた気相エピタキシャル成長(MOVPE)により形成される。なお、成長中の基板温度は650〜800℃である。
【0019】
第1のクラッド層2は、Seを濃度1×1017〜1×1018cm-3になるように添加しつつAlInPを成長させることにより形成され、1.2μmの厚さを有する。活性層3は、不純物を添加することなく(Alx Ga1-x y In1-y P(x及びyは、それぞれ0≦x≦1、0<y<1を満たす実数)を成長させることにより形成され、約0.6μmの厚さを有する。
【0020】
第2のクラッド層4は下層4aと上層4bの2層構造を有する。下層4aは、不純物を添加することなくAlInPを成長させることにより形成され、約0.2μmの厚さを有する。上層4bは、Mgを濃度4×1017cm-3になるように添加しつつAlInPを成長させることにより形成され、約1.0μmの厚さを有する。不純物を添加しないで成長した下層4aを有することが、図4の左図に示す従来の発光ダイオードと異なる。電流拡散層5は、不純物としてMgを濃度1×1018cm-3になるように添加しつつGaPを成長させることにより形成され、約6.0μmの厚さを有する。
【0021】
電流拡散層5の上面の一部の領域上にp側電極6が形成され、GaAs基板1の下面上にn側電極7が形成されている。p側電極6は、例えばAu、AuZn合金により形成され、n側電極7は、例えばAu、AuGe合金により形成される。
【0022】
図1内の中央の図は、左図に示す発光ダイオードの基板の厚さ方向に関するバンドギャップの分布を示す。第1及び第2のクラッド層2及び4のバンドギャップは、活性層3のバンドギャップよりも大きいため、第1及び第2のクラッド層2及び4は、キャリアを活性層3内に閉じ込める機能を果たす。
【0023】
p側電極6から電流拡散層5内に注入された正孔は、基板の面内方向に広がり、活性層3に到達する。活性層3の広い領域に正孔の注入が行われるため、広い領域で発光が生じ、光の取出効率を高めることができる。
【0024】
図1内の右図は、左図に示す発光ダイオードの基板の厚さ方向に関する不純物濃度の分布を示す。図中の破線はn型不純物濃度を示し、実線はp型不純物濃度を示す。
【0025】
電流拡散層5は、注入された正孔を横方向に拡散しやすくするために、第2のクラッド層4の上層4bよりも低抵抗に、かつ厚く形成することが好ましい。このため、Mgの添加量を多くし、長時間の成長を行う。
【0026】
電流拡散層5の成長時に、電流拡散層5内のMg原子が、第2のクラッド層4内に拡散しついには活性層3まで達する。また、第2のクラッド層4の上層4b内のMg原子も、同様に下層4a内に拡散し、活性層3に達する。このため、活性層3の上層部分がp型導電性を有することになる。また、第1のクラッド層2内のSe原子が活性層3内に拡散するため、活性層3の下層部分はn型導電性を有することになる。
【0027】
第2のクラッド層4の下層4aを通して活性層3まで拡散するp型不純物の量は、下層4aの厚さに依存する。下層4aの厚さを変化させることにより、活性層3内へのp型不純物の拡散量を制御することができる。下層4aの厚さを適当に調節することにより、図1の右図に示すように、pn接合界面が活性層3内に位置するような構成とすることが可能になる。
【0028】
第2のクラッド層4の下層4aの厚さを種々変更して作製した発光ダイオードの輝度を測定したところ、pn接合界面が活性層内に位置する場合であっても、その位置により輝度にばらつきを生ずることがわかった。
【0029】
図2は、pn接合界面の位置を種々変化させたときの発光ダイオードの軸上光度を示す。横軸は、活性層3と第1のクラッド層2との界面を原点とし、活性層3の厚さをdとしたときのpn接合界面の位置を表す。縦軸は、発光ダイオードの軸上光度を単位mcdで表す。なお、活性層3の厚さdを0.6μmとし、第2のクラッド層4の下層4aの厚さを0〜0.5μmとした。
【0030】
pn接合界面がほぼ(1/3)dの位置、すなわち活性層3と第1のクラッド層2との界面から活性層3の厚さの1/3だけ活性層3内へ入り込んだ位置の近傍において、光度が最大値を示す。この位置から離れるに従って、光度は徐々に低下する。このグラフからわかるように、pn接合界面が活性層3の厚さ方向に関して中央よりも第1のクラッド層2側に位置する構成とすることが好ましい。さらに、(1/3)dの位置からpn接合界面までの距離が(1/10)d以下となるような構成とすることがより好ましい。
【0031】
上記実施例では、第2のクラッド層4の下層4aの成長時に不純物を添加しない場合を説明したが、上層4aよりも低濃度の不純物を添加してもよい。または、下層4aを、活性層3に近づくに従って徐々に不純物濃度が減少するような低不純物濃度の層としてもよい。
【0032】
また、上記実施例では、p型不純物としてMgを用いた場合を説明したが、その他のp型不純物、例えばZnを用いてもよい。ただし、p型不純物としてMgを用いるほうが、低抵抗、高キャリア濃度のGaP層を得やすいため、電流拡散層5の不純物をMgとすることが好ましい。
【0033】
また、上記実施例では、活性層3内への不純物の拡散量を制御するためのアンドープの層を、活性層3の上の第2のクラッド層4内に形成した。これは、第2のクラッド層4及び電流拡散層5内のp型不純物の拡散による影響が支配的であるためである。第1のクラッド層2内から活性層3内への不純物の拡散が支配的である場合には、アンドープ層を第1のクラッド層4の活性層3との界面近傍に設けてもよい。
【0034】
次に、図3を参照して、本発明の他の実施例による発光ダイオードについて説明する。
【0035】
図3は、他の実施例による発光ダイオードの断面図、及びその左に各層のバンドギャップの分布を示す。不純物としてSiが添加されたn型GaAs基板11の上に、厚さ1.2μmの第1のクラッド層12、厚さ0.6μmの活性層13、厚さ1μmの第2のクラッド層14、厚さ6μmの電流拡散層15が積層されている。電流拡散層15の上面の一部の領域上にp側電極16、GaAs基板11の下面にn側電極17が形成されている。図1に示す発光ダイオードでは、第2のクラッド層4が下層4aと上層4bの2層構造とされていたが、図3の発光ダイオードでは、第2のクラッド層14が下層14a、中層14b及び上層14cの3層構造とされている。
【0036】
第1のクラッド層12は、n型不純物としてSiを濃度1×1018cm-3となるように添加して成長したAl0.5 In0.5 Pにより形成されている。活性層13は、不純物を添加しないで成長した(Al0.25Ga0.750.5 In0.5 Pにより形成されている。第2のクラッド層14は(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pにより形成され、その下層14aは不純物を添加しないで成長し、中層14b及び上層14cは、それぞれp型不純物としてMgを濃度5×1017cm-3及び8×1017cm-3となるように添加して成長した層である。
【0037】
電流拡散層15は、p型不純物としてMgを濃度7×1018cm-3となるように添加して成長したGaPにより形成されている。
【0038】
図3に示す発光ダイオードにおいても、第2のクラッド層14の活性層13に接する一部の厚さ部分に、アンドープの下層14aを配置している。このため、下層14aの厚さを調節することにより、図1に示す実施例の場合と同様の効果を得ることができる。
【0039】
さらに、第2のクラッド層14の電流拡散層15に接する一部の厚さ部分に、高濃度の上層14cを配置している。第2のクラッド層14と電流拡散層15とを異なる材料で形成すると、両者の界面にエネルギバンド端の不連続が生ずる。このバンド端の不連続によるポテンシャル障壁が、発光ダイオードの順方向閾値電圧増大の要因になる。第2のクラッド層14の電流拡散層15に接する一部の厚さ部分の不純物濃度を高くしておくことにより、このポテンシャル障壁による影響を緩和し、順方向閾値電圧を減少させることができる。
【0040】
図3では、第2のクラッド層14の各層14a、14b及び14cを(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pにより形成した場合を説明したが、これらの層の組成比を調整することによっても、第2のクラッド層14と電流拡散層15との界面のポテンシャル障壁を低くすることができる。例えば、上層14cのバンドギャップが中間層14bのバンドギャップと電流拡散層15のバンドギャップとの中間の値になるような組成比とすることにより、ポテンシャル障壁を低くすることができる。
【0041】
図3に示す他の実施例では、第2のクラッド層14の下層14aを中層14b、上層14cと同一組成比の材料で形成したが、下層14aをアンドープの(Alp Ga1-p q In1-q P(0≦p≦1、かつ0<q≦1、)で形成してもよい。
【0042】
なお、活性層13に閉じ込められたキャリアのオーバフローを防止するためには、下層14aを厚さを0.1μm程度とすればよい。
【0043】
図3に示す他の実施例では、第2のクラッド層14を3層構造とした場合について示したが、4層以上としてもよい。このとき、第2のクラッド層14の活性層13に接する一部の厚さ部分を、他の厚さ部分よりも低不純物濃度とし、電流拡散層15に接する一部の厚さ部分を、他の厚さ部分よりも高不純物濃度とする。
【0044】
上記2つの実施例では、活性層をAlGaInPで形成し、クラッド層をAlInP若しくはAlGaInPで形成した場合を説明したが、その他の材料で形成してもよい。また、電流拡散層をGaP以外の材料で形成してもよい。このとき、クラッド層のバンドギャップを活性層のバンドギャップより大きくし、電流拡散層のバンドギャップも活性層のバンドギャプより大きくする。
【0045】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、活性層に接するクラッド層の活性層に接する一部の厚さ部分の不純物濃度を低くするかもしくはアンドープとすることにより、活性層内への不純物の拡散量を制御することができる。これにより、pn接合界面を活性層内の所望の位置に配置することができ、発光効率を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による発光ダイオードの断面図、バンドギャップの分布を示すグラフ、及び不純物濃度を示すグラフである。
【図2】発光ダイオードの光度の、pn接合界面位置依存性を示すグラフである。
【図3】本発明の他の実施例による発光ダイオードの断面図、及びバンドギャップの分布を示すグラフである。
【図4】従来例による発光ダイオードの断面図、バンドギャップの分布を示すグラフ、及び不純物濃度を示すグラフである。
【符号の説明】
1、11、100 GaAs基板
2、12、101 第1のクラッド層
3、13、102 活性層
4、14、103 第2のクラッド層
5、15、104 電流拡散層
6、16、110 p側電極
7、17、111 n側電極

Claims (4)

  1. 主表面を有する支持基板と、
    前記支持基板の上に形成され、活性層をn型クラッド層とp型クラッド層とで挟んだ積層構造と
    を有し、
    前記n型クラッド層は、n型不純物としてSeまたはSiが添加されたn型の(AlxGa1-xyIn1-yP(x及びyは、それぞれ0≦x≦1、0<y<1を満たす実数)で形成されており、
    前記活性層は、前記n型及びp型クラッド層よりもバンドギャップの小さな(AlpGa1-pqIn1-qP(0≦p≦1、0<q≦1)で形成されており、
    前記p型クラッド層は、p型不純物としてMgまたはZnが添加されたp型の(AlxGa1-xyIn1-yP(x及びyは、それぞれ0≦x≦1、0<y<1を満たす実数)で形成されており、
    前記p型クラッド層は、前記活性層に接する一部の厚さ部分において、その他の厚さ部分よりも不純物濃度の低い低濃度層とされており、
    前記活性層内に、前記n型クラッド層内のn型不純物及び前記p型クラッド層内のp型不純物が拡散することによりpn接合界面が形成されており、該pn接合界面が、前記活性層の厚さ方向に関して、中央よりも前記n型クラッド層側に位置しており、
    前記活性層と前記n型クラッド層との界面から該活性層の厚さの1/3だけ活性層側へ入り込んだ位置を基準面としたとき、前記pn接合界面の位置と前記基準面との距離が、前記活性層の厚さの1/10以下である発光ダイオード。
  2. さらに、前記p型クラッド層の、前記活性層とは反対側の表面上に形成され、前記活性層よりもバンドギャップの大きな半導体材料からなり、p型導電性を付与され、前記p型クラッド層よりも低抵抗の電流拡散層を有する請求項1に記載の発光ダイオード。
  3. n型の半導体基板の表面上に、n型の不純物を添加しつつn型クラッド層を堆積する工程と、
    前記n型クラッド層の上に、該n型クラッド層よりもバンドギャップの小さな半導体材料からなる活性層を、実質的に不純物を添加しないで堆積する工程と、
    前記活性層の上に、該活性層よりもバンドギャップの大きな半導体材料からなるp型クラッド層を堆積する工程であって、堆積当初は不純物を添加しないか若しくはp型の不純物を少量添加しつつ成膜を行い、その後不純物の添加量を増やして成膜を行うp型クラッド層堆積工程と、
    前記p型クラッド層内のp型不純物、及び前記n型クラッド層内のn型不純物を前記活性層内に拡散させて、前記活性層の厚さ方向に関して、中央よりも前記n型クラッド層側にpn接合界面を形成する工程と
    を有し、
    前記pn接合界面を形成する工程において、前記活性層と前記n型クラッド層との界面から該活性層の厚さの1/3だけ活性層側へ入り込んだ位置を基準面としたとき、前記pn接合界面の位置と前記基準面との距離が、前記活性層の厚さの1/10以下になるように前記p型不純物及びn型不純物を拡散させる発光ダイオードの製造方法。
  4. 前記p型クラッド層堆積工程の後、さらに、前記活性層よりもバンドギャップの大きな半導体材料からなる電流拡散層を、前記p型クラッド層よりも低抵抗になるようにp型の不純物を添加しつつ堆積する工程を有する請求項に記載の発光ダイオードの製造方法。
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