JPH11121796A - 発光ダイオード及びその製造方法 - Google Patents

発光ダイオード及びその製造方法

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JPH11121796A
JPH11121796A JP28399097A JP28399097A JPH11121796A JP H11121796 A JPH11121796 A JP H11121796A JP 28399097 A JP28399097 A JP 28399097A JP 28399097 A JP28399097 A JP 28399097A JP H11121796 A JPH11121796 A JP H11121796A
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静一郎 小林
Masaru Sasakura
賢 笹倉
Junichi Sonoda
純一 園田
Chihiro Funaoka
千洋 船岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光強度を高めることが可能な発光ダイオー
ド及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 主表面を有する支持基板の主表面上に第
1導電型の第1のクラッド層が形成されている。第1の
クラッド層の上に、該第1のクラッド層よりもバンドギ
ャップの小さな半導体材料からなる活性層が形成されて
いる。活性層の上に、該活性層よりもバンドギャップの
大きな半導体材料からなり、第1導電型とは逆の第2導
電型を付与された第2クラッド層が形成されている。第
1のクラッド層と第2のクラッド層のうち、少なくとも
一方のクラッド層は、活性層に接する一部の厚さ部分に
おいて、その他の厚さ部分よりも不純物濃度の低い低濃
度層とされている。活性層内にpn接合界面が位置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード及
びその製造方法に関し、特に、ダブルヘテロ構造を有す
る発光ダイオード及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4内の左側の図は、従来例によるダブ
ルヘテロ構造の発光ダイオードの断面図である。Siを
添加されたn型GaAs基板100の上に、Seを添加
されたn型のAlInPからなる厚さ1.2μmの第1
のクラッド層101が形成されている。第1のクラッド
層101の上に、アンドープのAlGaInPからなる
厚さ0.6μmの活性層102が形成されている。活性
層102の上に、Mgを添加されてp型とされたAlI
nPからなる第2のクラッド層103が形成されてい
る。第2のクラッド層103の上に、Mgを添加されて
p型とされたGaPからなる厚さ6μmの電流拡散層1
04が形成されている。
【0003】電流拡散層104の上面の一部の領域上
に、p側電極110が形成され、GaAs基板100の
下面上にn側電極111が形成されている。
【0004】図4内の中央の図は、左側の発光ダイオー
ドの厚さ方向に関するバンドギャップの変化を示す。活
性層102が、それよりバンドギャップの大きな第1及
び第2のクラッド層101と103とで挟み込まれてい
る。クラッド層101及び103が、活性層102に注
入されたキャリアを閉じ込める役割を果たすので、活性
層102内のキャリア濃度が上昇する。このため、電
子、正孔の再結合確率が増大し、発光効率を高めること
ができる。
【0005】電流拡散層104は、第2のクラッド層1
03よりも低抵抗とされ、p側電極110から注入され
た正孔を、基板の面内方向に拡散させる役割を果たす。
正孔が面内方向に拡散すると、活性層102の広い範囲
に正孔が注入され、広い範囲で発光を生ずる。このた
め、光の取出効率を高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す発光ダイオ
ードでは、ダブルヘテロ構造が採用され、かつ電流拡散
層が設けられているにもかかわらず、安定して十分な発
光強度を得ることが困難であった。
【0007】本発明の目的は、発光強度を高めることが
可能な発光ダイオード及びその製造方法を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、主表面を有する支持基板と、前記支持基板の主表面
上に形成された第1導電型の第1のクラッド層と、前記
第1のクラッド層の上に形成され、該第1のクラッド層
よりもバンドギャップの小さな半導体材料からなる活性
層と、前記活性層の上に形成され、該活性層よりもバン
ドギャップの大きな半導体材料からなり、前記第1導電
型とは逆の第2導電型を付与された第2クラッド層とを
有し、前記第1のクラッド層と第2のクラッド層のう
ち、少なくとも一方のクラッド層は、前記活性層に接す
る一部の厚さ部分において、その他の厚さ部分よりも不
純物濃度の低い低濃度層とされており、前記活性層内に
pn接合界面が位置する発光ダイオードが提供される。
【0009】発光ダイオード作製工程中の高温処理にお
いて、クラッド層内の不純物が低濃度層部分を通して活
性層内に拡散する。低濃度層部分の厚さを調節すること
により、不純物の活性層内への拡散量を制御することが
できる。不純物の拡散量を適当に制御することにより、
pn接合界面を活性層内に位置させることができる。
【0010】本発明の他の観点によると、第1導電型の
半導体基板の表面上に、第1導電型の不純物を添加しつ
つ第1のクラッド層を堆積する工程と、前記第1のクラ
ッド層の上に、該第1のクラッド層よりもバンドギャッ
プの小さな半導体材料からなる活性層を、実質的に不純
物を添加しないで堆積する工程と、前記活性層の上に、
該活性層よりもバンドギャップの大きな半導体材料から
なる第2のクラッド層を堆積する工程であって、堆積当
初は不純物を添加しないか若しくは前記第1導電型とは
逆の第2導電型の不純物を少量添加しつつ成膜を行い、
その後不純物の添加量を増やして成膜を行う第2のクラ
ッド層堆積工程とを有する発光ダイオードの製造方法が
提供される。
【0011】製造工程の高温処理中に、第2クラッド層
のうち不純物添加量の多い部分の不純物が、添加量の少
ないかまたは無添加の部分を通して活性層内に拡散す
る。添加量の少ないかまたは無添加の部分の厚さを調節
しておくことにより、活性層内への不純物の拡散量を制
御することができる。
【0012】本発明の他の観点によると、第1導電型の
半導体基板の表面上に、第1のクラッド層を堆積する工
程であって、堆積当初には第1導電型の不純物を添加し
つつ成膜を行い、その後不純物の添加を中止するか若し
くは添加量を減少させて成膜を行う工程と、前記第1の
クラッド層の上に、該第1のクラッド層よりもバンドギ
ャップの小さな半導体材料からなる活性層を、実質的に
不純物を添加しないで堆積する工程と、前記活性層の上
に、該活性層よりもバンドギャップの大きな半導体材料
からなる第2のクラッド層を、第2導電型の不純物を添
加しつつ堆積する工程とを有する発光ダイオードの製造
方法が提供される。
【0013】製造工程の高温処理中に、第1クラッド層
のうち不純物添加量の多い部分の不純物が、添加量の少
ないかまたは無添加の部分を通して活性層内に拡散す
る。添加量の少ないかまたは無添加の部分の厚さを調節
しておくことにより、活性層内への不純物の拡散量を制
御することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明者らは、図4内の左図に
示す従来の発光ダイオードにより、十分な発光強度を安
定して得ることが困難である原因を分析検討した。その
結果、第2のクラッド層103及び電流拡散層104に
添加したp型不純物が活性層102内に熱拡散し、発光
に寄与しない再結合準位を形成することが原因であると
考えた。
【0015】図4内の右図は、発光ダイオードの厚さ方
向に関する不純物濃度の分布を示す。図中の破線がn型
不純物濃度を示し、実線がp型不純物濃度を示す。活性
層102の堆積時には不純物を添加していないにもかか
わらず、活性層102内にp型不純物が含まれている。
これは、第2のクラッド層103及び電流拡散層104
の堆積中に、第2のクラッド層103及び電流拡散層1
04内のp型不純物が活性層102内に拡散したためと
考えられる。なお、活性層102内の不純物濃度が、第
2のクラッド層103内の不純物濃度よりも高くなって
いるのは、活性層102内の不純物の活性化率が第2の
クラッド層103内のそれよりも高いためと考えられ
る。
【0016】また、p型不純物の拡散により、pn接合
界面が第1のクラッド層101内の活性層102との界
面近傍に位置することがわかった。活性層103内への
p型不純物の拡散、及びこの拡散に伴うpn接合界面の
移動が、発光強度低下の要因になっていると考えられ
る。
【0017】次に、図1を参照して本発明の実施例によ
る発光ダイオードについて説明する。
【0018】図1内の左図は、実施例による発光ダイオ
ードの断面図を示す。Siを添加されてn型とされたG
aAs基板1の表面上に、第1のクラッド層2、活性層
3、第2のクラッド層4、及び電流拡散層5がこの順番
に積層されている。これら各層は、有機金属を用いた気
相エピタキシャル成長(MOVPE)により形成され
る。なお、成長中の基板温度は650〜800℃であ
る。
【0019】第1のクラッド層2は、Seを濃度1×1
17〜1×1018cm-3になるように添加しつつAlI
nPを成長させることにより形成され、1.2μmの厚
さを有する。活性層3は、不純物を添加することなく
(Alx Ga1-x y In1-yP(x及びyは、それぞ
れ0≦x≦1、0<y<1を満たす実数)を成長させる
ことにより形成され、約0.6μmの厚さを有する。
【0020】第2のクラッド層4は下層4aと上層4b
の2層構造を有する。下層4aは、不純物を添加するこ
となくAlInPを成長させることにより形成され、約
0.2μmの厚さを有する。上層4bは、Mgを濃度4
×1017cm-3になるように添加しつつAlInPを成
長させることにより形成され、約1.0μmの厚さを有
する。不純物を添加しないで成長した下層4aを有する
ことが、図4の左図に示す従来の発光ダイオードと異な
る。電流拡散層5は、不純物としてMgを濃度1×10
18cm-3になるように添加しつつGaPを成長させるこ
とにより形成され、約6.0μmの厚さを有する。
【0021】電流拡散層5の上面の一部の領域上にp側
電極6が形成され、GaAs基板1の下面上にn側電極
7が形成されている。p側電極6は、例えばAu、Au
Zn合金により形成され、n側電極7は、例えばAu、
AuGe合金により形成される。
【0022】図1内の中央の図は、左図に示す発光ダイ
オードの基板の厚さ方向に関するバンドギャップの分布
を示す。第1及び第2のクラッド層2及び4のバンドギ
ャップは、活性層3のバンドギャップよりも大きいた
め、第1及び第2のクラッド層2及び4は、キャリアを
活性層3内に閉じ込める機能を果たす。
【0023】p側電極6から電流拡散層5内に注入され
た正孔は、基板の面内方向に広がり、活性層3に到達す
る。活性層3の広い領域に正孔の注入が行われるため、
広い領域で発光が生じ、光の取出効率を高めることがで
きる。
【0024】図1内の右図は、左図に示す発光ダイオー
ドの基板の厚さ方向に関する不純物濃度の分布を示す。
図中の破線はn型不純物濃度を示し、実線はp型不純物
濃度を示す。
【0025】電流拡散層5は、注入された正孔を横方向
に拡散しやすくするために、第2のクラッド層4の上層
4bよりも低抵抗に、かつ厚く形成することが好まし
い。このため、Mgの添加量を多くし、長時間の成長を
行う。
【0026】電流拡散層5の成長時に、電流拡散層5内
のMg原子が、第2のクラッド層4内に拡散しついには
活性層3まで達する。また、第2のクラッド層4の上層
4b内のMg原子も、同様に下層4a内に拡散し、活性
層3に達する。このため、活性層3の上層部分がp型導
電性を有することになる。また、第1のクラッド層2内
のSe原子が活性層3内に拡散するため、活性層3の下
層部分はn型導電性を有することになる。
【0027】第2のクラッド層4の下層4aを通して活
性層3まで拡散するp型不純物の量は、下層4aの厚さ
に依存する。下層4aの厚さを変化させることにより、
活性層3内へのp型不純物の拡散量を制御することがで
きる。下層4aの厚さを適当に調節することにより、図
1の右図に示すように、pn接合界面が活性層3内に位
置するような構成とすることが可能になる。
【0028】第2のクラッド層4の下層4aの厚さを種
々変更して作製した発光ダイオードの輝度を測定したと
ころ、pn接合界面が活性層内に位置する場合であって
も、その位置により輝度にばらつきを生ずることがわか
った。
【0029】図2は、pn接合界面の位置を種々変化さ
せたときの発光ダイオードの軸上光度を示す。横軸は、
活性層3と第1のクラッド層2との界面を原点とし、活
性層3の厚さをdとしたときのpn接合界面の位置を表
す。縦軸は、発光ダイオードの軸上光度を単位mcdで
表す。なお、活性層3の厚さdを0.6μmとし、第2
のクラッド層4の下層4aの厚さを0〜0.5μmとし
た。
【0030】pn接合界面がほぼ(1/3)dの位置、
すなわち活性層3と第1のクラッド層2との界面から活
性層3の厚さの1/3だけ活性層3内へ入り込んだ位置
の近傍において、光度が最大値を示す。この位置から離
れるに従って、光度は徐々に低下する。このグラフから
わかるように、pn接合界面が活性層3の厚さ方向に関
して中央よりも第1のクラッド層2側に位置する構成と
することが好ましい。さらに、(1/3)dの位置から
pn接合界面までの距離が(1/10)d程度となるよ
うな構成とすることがより好ましい。
【0031】上記実施例では、第2のクラッド層4の下
層4aの成長時に不純物を添加しない場合を説明した
が、上層4aよりも低濃度の不純物を添加してもよい。
または、下層4aを、活性層3に近づくに従って徐々に
不純物濃度が減少するような低不純物濃度の層としても
よい。
【0032】また、上記実施例では、p型不純物として
Mgを用いた場合を説明したが、その他のp型不純物、
例えばZnを用いてもよい。ただし、p型不純物として
Mgを用いるほうが、低抵抗、高キャリア濃度のGaP
層を得やすいため、電流拡散層5の不純物をMgとする
ことが好ましい。
【0033】また、上記実施例では、活性層3内への不
純物の拡散量を制御するためのアンドープの層を、活性
層3の上の第2のクラッド層4内に形成した。これは、
第2のクラッド層4及び電流拡散層5内のp型不純物の
拡散による影響が支配的であるためである。第1のクラ
ッド層2内から活性層3内への不純物の拡散が支配的で
ある場合には、アンドープ層を第1のクラッド層4の活
性層3との界面近傍に設けてもよい。
【0034】次に、図3を参照して、本発明の他の実施
例による発光ダイオードについて説明する。
【0035】図3は、他の実施例による発光ダイオード
の断面図、及びその左に各層のバンドギャップの分布を
示す。不純物としてSiが添加されたn型GaAs基板
11の上に、厚さ1.2μmの第1のクラッド層12、
厚さ0.6μmの活性層13、厚さ1μmの第2のクラ
ッド層14、厚さ6μmの電流拡散層15が積層されて
いる。電流拡散層15の上面の一部の領域上にp側電極
16、GaAs基板11の下面にn側電極17が形成さ
れている。図1に示す発光ダイオードでは、第2のクラ
ッド層4が下層4aと上層4bの2層構造とされていた
が、図3の発光ダイオードでは、第2のクラッド層14
が下層14a、中層14b及び上層14cの3層構造と
されている。
【0036】第1のクラッド層12は、n型不純物とし
てSiを濃度1×1018cm-3となるように添加して成
長したAl0.5 In0.5 Pにより形成されている。活性
層13は、不純物を添加しないで成長した(Al0.25
0.750.5 In0.5 Pにより形成されている。第2の
クラッド層14は(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5
により形成され、その下層14aは不純物を添加しない
で成長し、中層14b及び上層14cは、それぞれp型
不純物としてMgを濃度5×1017cm-3及び8×10
17cm-3となるように添加して成長した層である。
【0037】電流拡散層15は、p型不純物としてMg
を濃度7×1018cm-3となるように添加して成長した
GaPにより形成されている。
【0038】図3に示す発光ダイオードにおいても、第
2のクラッド層14の活性層13に接する一部の厚さ部
分に、アンドープの下層14aを配置している。このた
め、下層14aの厚さを調節することにより、図1に示
す実施例の場合と同様の効果を得ることができる。
【0039】さらに、第2のクラッド層14の電流拡散
層15に接する一部の厚さ部分に、高濃度の上層14c
を配置している。第2のクラッド層14と電流拡散層1
5とを異なる材料で形成すると、両者の界面にエネルギ
バンド端の不連続が生ずる。このバンド端の不連続によ
るポテンシャル障壁が、発光ダイオードの順方向閾値電
圧増大の要因になる。第2のクラッド層14の電流拡散
層15に接する一部の厚さ部分の不純物濃度を高くして
おくことにより、このポテンシャル障壁による影響を緩
和し、順方向閾値電圧を減少させることができる。
【0040】図3では、第2のクラッド層14の各層1
4a、14b及び14cを(Al0. 7 Ga0.3 0.5
0.5 Pにより形成した場合を説明したが、これらの層
の組成比を調整することによっても、第2のクラッド層
14と電流拡散層15との界面のポテンシャル障壁を低
くすることができる。例えば、上層14cのバンドギャ
ップが中間層14bのバンドギャップと電流拡散層15
のバンドギャップとの中間の値になるような組成比とす
ることにより、ポテンシャル障壁を低くすることができ
る。
【0041】図3に示す他の実施例では、第2のクラッ
ド層14の下層14aを中層14b、上層14cと同一
組成比の材料で形成したが、下層14aをアンドープの
(Alp Ga1-p q In1-q P(0≦p≦1、かつ0
<q≦1、)で形成してもよい。
【0042】なお、活性層13に閉じ込められたキャリ
アのオーバフローを防止するためには、下層14aを厚
さを0.1μm程度とすればよい。
【0043】図3に示す他の実施例では、第2のクラッ
ド層14を3層構造とした場合について示したが、4層
以上としてもよい。このとき、第2のクラッド層14の
活性層13に接する一部の厚さ部分を、他の厚さ部分よ
りも低不純物濃度とし、電流拡散層15に接する一部の
厚さ部分を、他の厚さ部分よりも高不純物濃度とする。
【0044】上記2つの実施例では、活性層をAlGa
InPで形成し、クラッド層をAlInP若しくはAl
GaInPで形成した場合を説明したが、その他の材料
で形成してもよい。また、電流拡散層をGaP以外の材
料で形成してもよい。このとき、クラッド層のバンドギ
ャップを活性層のバンドギャップより大きくし、電流拡
散層のバンドギャップも活性層のバンドギャプより大き
くする。
【0045】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
活性層に接するクラッド層の活性層に接する一部の厚さ
部分の不純物濃度を低くするかもしくはアンドープとす
ることにより、活性層内への不純物の拡散量を制御する
ことができる。これにより、pn接合界面を活性層内の
所望の位置に配置することができ、発光効率を高めるこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による発光ダイオードの断面
図、バンドギャップの分布を示すグラフ、及び不純物濃
度を示すグラフである。
【図2】発光ダイオードの光度の、pn接合界面位置依
存性を示すグラフである。
【図3】本発明の他の実施例による発光ダイオードの断
面図、及びバンドギャップの分布を示すグラフである。
【図4】従来例による発光ダイオードの断面図、バンド
ギャップの分布を示すグラフ、及び不純物濃度を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1、11、100 GaAs基板 2、12、101 第1のクラッド層 3、13、102 活性層 4、14、103 第2のクラッド層 5、15、104 電流拡散層 6、16、110 p側電極 7、17、111 n側電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面を有する支持基板と、 前記支持基板の主表面上に形成された第1導電型の第1
    のクラッド層と、 前記第1のクラッド層の上に形成され、該第1のクラッ
    ド層よりもバンドギャップの小さな半導体材料からなる
    活性層と、 前記活性層の上に形成され、該活性層よりもバンドギャ
    ップの大きな半導体材料からなり、前記第1導電型とは
    逆の第2導電型を付与された第2クラッド層とを有し、 前記第1のクラッド層と第2のクラッド層のうち、少な
    くとも一方のクラッド層は、前記活性層に接する一部の
    厚さ部分において、その他の厚さ部分よりも不純物濃度
    の低い低濃度層とされており、 前記活性層内にpn接合界面が位置する発光ダイオー
    ド。
  2. 【請求項2】 前記pn接合界面が、前記活性層の厚さ
    方向に関して、中央よりも前記第1のクラッド層側に位
    置している請求項1に記載の発光ダイオード。
  3. 【請求項3】 前記一方のクラッド層の前記低濃度層の
    不純物濃度が、厚さ方向に関し、前記活性層に近づくに
    従って徐々に減少するような分布を有する請求項1また
    は2に記載の発光ダイオード。
  4. 【請求項4】 前記活性層が、(Alp Ga1-p q
    1-q P(0≦p≦1、0<q≦1)により形成され、 前記第1及び第2のクラッド層が、(Alx Ga1-x
    y In1-y P(x及びyは、それぞれ0≦x≦1、0<
    y<1を満たす実数)により形成されている請求項1〜
    3のいずれかに記載の発光ダイオード。
  5. 【請求項5】 前記一方のクラッド層が前記第2のクラ
    ッド層である請求項1〜4のいずれかに記載の発光ダイ
    オード。
  6. 【請求項6】 前記第2のクラッド層がp型導電性を有
    し、その不純物がMgまたはZnである請求項1〜5の
    いずれかに記載の発光ダイオード。
  7. 【請求項7】 前記活性層と前記第1のクラッド層との
    界面から該活性層の厚さの1/3だけ活性層側へ入り込
    んだ位置を基準面としたとき、前記pn接合界面の位置
    と前記基準面との距離が、該活性層の厚さの1/10以
    下である請求項5または6に記載の発光ダイオード。
  8. 【請求項8】 さらに、前記第2のクラッド層の上に形
    成され、前記活性層よりもバンドギャップの大きな半導
    体材料からなり、第2導電型を付与され、前記第2のク
    ラッド層よりも低抵抗の電流拡散層を有する請求項1〜
    7のいずれかに記載の発光ダイオード。
  9. 【請求項9】 前記電流拡散層がGaPにより形成され
    ている請求項8に記載の発光ダイオード。
  10. 【請求項10】 前記第2のクラッド層が、前記電流拡
    散層に接する一部の厚さ部分において、他の厚さ部分よ
    りも高い不純物濃度を有する請求項8または9に記載の
    発光ダイオード。
  11. 【請求項11】 前記第2のクラッド層が、前記活性層
    側の下層と前記電流拡散層側の上層を含んで構成され、
    該上層のバンドギャップが該下層のバンドギャップと前
    記電流拡散層のバンドギャップとの中間の値とされてい
    る請求項8または9に記載の発光ダイオード。
  12. 【請求項12】 第1導電型の半導体基板の表面上に、
    第1導電型の不純物を添加しつつ第1のクラッド層を堆
    積する工程と、 前記第1のクラッド層の上に、該第1のクラッド層より
    もバンドギャップの小さな半導体材料からなる活性層
    を、実質的に不純物を添加しないで堆積する工程と、 前記活性層の上に、該活性層よりもバンドギャップの大
    きな半導体材料からなる第2のクラッド層を堆積する工
    程であって、堆積当初は不純物を添加しないか若しくは
    前記第1導電型とは逆の第2導電型の不純物を少量添加
    しつつ成膜を行い、その後不純物の添加量を増やして成
    膜を行う第2のクラッド層堆積工程とを有する発光ダイ
    オードの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2のクラッド層堆積工程の後、
    さらに、前記活性層よりもバンドギャップの大きな半導
    体材料からなる電流拡散層を、前記第2のクラッド層よ
    りも低抵抗になるように第2導電型の不純物を添加しつ
    つ堆積する工程を有する請求項12に記載の発光ダイオ
    ードの製造方法。
  14. 【請求項14】 第1導電型の半導体基板の表面上に、
    第1のクラッド層を堆積する工程であって、堆積当初に
    は第1導電型の不純物を添加しつつ成膜を行い、その後
    不純物の添加を中止するか若しくは添加量を減少させて
    成膜を行う工程と、 前記第1のクラッド層の上に、該第1のクラッド層より
    もバンドギャップの小さな半導体材料からなる活性層
    を、実質的に不純物を添加しないで堆積する工程と、 前記活性層の上に、該活性層よりもバンドギャップの大
    きな半導体材料からなる第2のクラッド層を、第2導電
    型の不純物を添加しつつ堆積する工程とを有する発光ダ
    イオードの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2のクラッド層を堆積する工程
    の後、さらに、前記活性層よりもバンドギャップの大き
    な半導体材料からなる電流拡散層を、前記第2のクラッ
    ド層よりも低抵抗になるように第2導電型の不純物を添
    加しつつ堆積する工程を有する請求項14に記載の発光
    ダイオードの製造方法。
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JP2001189491A (ja) * 2000-01-05 2001-07-10 Showa Denko Kk AlGaInP発光ダイオード
JP2010199381A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Stanley Electric Co Ltd 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置
JP2011171360A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Stanley Electric Co Ltd 半導体発光装置及び半導体発光装置の製造方法
JP2015005745A (ja) * 2013-06-18 2015-01-08 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 発光素子及び照明システム

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