JP3965957B2

JP3965957B2 - Cowl drainage structure

Info

Publication number: JP3965957B2
Application number: JP2001305077A
Authority: JP
Inventors: 誠木村; 賢二柳田; 敏郎築山
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 2001-10-01
Filing date: 2001-10-01
Publication date: 2007-08-29
Anticipated expiration: 2021-10-01
Also published as: JP2003104238A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のカウルに侵入した雨水等を車外へ排出するカウルの排水構造、特にカウルからエプロンアッパメンバの内部を通してフェンダライナーに沿って排出する排水構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、自動車のカウルは、エンジンルームの左右の閉断面構造のエプロンアッパメンバとフロントピラーの結合部間に架設され、フロントガラスの下縁を支持している。図４に示すように、カウル１は閉断面構造で、前縁に沿って棚状の開きカウル１０が結合され、カウル１および開きカウル１０は両端が左右のエプロンアッパメンバに溶接されている。カウル１の上面にはフロントガラスＧの下端が接着されている。開きカウル１０の上部には開口を塞ぐカウルルーバ１１が設置されており、カウルルーバ１１の後縁はフロントガラスＧの下縁に支持されている。
【０００３】
カウル１および開きカウル１０は、エンジンフードＥの後縁をまわり込む外気をカウルルーバ１１のスリット１２から開きカウル１０内へ取り込むとともに、前面開口１３を通してカウル１内へ取り込むようにしてあり、取り込まれた外気はカウル１に連結された図略のダクトにより車室へ送られる。カウル１および開きカウル１０は、外気とともに雨水等も侵入するため、排水する必要がある。
【０００４】
図５は従来のカウル１および開きカウル１０の排水構造の代表例を示す。図において２はエプロンアッパメンバ、３はフロントピラーである。カウル１および開きカウル１０の端部が結合されたエプロンアッパメンバ２の内壁には、カウル１内と連通する開口部４ａと、開きカウル１０内と連通する開口部４ｂが形成されており、カウル１内および開きカウル１０内に侵入した雨水等を各開口部４ａ、４ｂよりエプロンアッパメンバ２内へ排水するようにしている。そして、エプロンアッパメンバ２内へ排水された雨水は、エプロンアッパメンバ２の底壁の前端および後端に設けた水抜き穴５ｂ，５ｃから下方へ排水される。
【０００５】
エプロンアッパメンバ２の直下位置には、フェンダパネル８内側に、ホイールハウスを形成するアーチ状のフェンダライナー７が設置されている。フェンダライナー７の中央頂面には上方へ膨出する角形の膨出部７１が設けてあり、その頂上部はほぼ水平面をなす。前端の水抜き穴５ｂから排水された雨水は、フェンダライナー７の膨出部７１よりも前側に落下し、フェンダライナー７の前半部に沿って流下してフェンダライナー７の前端下部より車外へ排水される。一方、後端の水抜き穴５ｃから排水された雨水は、膨出部７１よりも後側に落下し、フェンダライナー７の後半部に沿って流下してフェンダライナー７の後端下部より車外へ排水される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の排水構造では、車両走行時、フェンダライナー７の後半部に沿って流下する雨水は、図６に示すように、フェンダライナー７の後半部の下端付近において、フェンダパネル８内に侵入する走行風等によりフェンダパネル８の内面に沿って後方へ流されやすい。特に、寒冷地走行時に融雪水がフェンダライナー７の後半部に沿って流下すると、流下した融雪水ｉｃは、フロントドアＤとの見切りを形成するフェンダパネル８の後縁フランジ８０まわりに凍結して付着し、ドアＤ開放時にドア前縁と干渉してドアＤの開閉に支障をきたすおそれがあった。図においてＤ１はドアＤのヒンジ部材である。
【０００７】
そこで本発明は、カウルから排出される排水のフェンダパネル後縁下端への流下を防止し、寒冷時においてフロントドアの開閉に支障をきたすことがないカウルの排水構造を実現することを課題としてなされたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両のエンジンルームの側壁の上縁をなす車両前後方向に延びる閉断面構造のエプロンアッパメンバと車幅方向に延びるカウルとの結合部に、エプロンアッパメンバの内壁を貫通してカウル内とエプロンアッパメンバ内とを連通する開口部を設け、カウル内に侵入した雨水等を、上記開口部によりエプロンアッパメンバ内へ排出するとともに、エプロンアッパメンバの底壁に設けた水抜き穴から下方へ排出し、エプロンアッパメンバの下方で、車体外側壁をなすフェンダパネルの内側に設置されてホイールハウスを形成するアーチ状のフェンダライナーに沿って流下せしめて車外へ排水するカウルの排水構造において、上記フェンダライナーの中央頂面に上方へ膨出する膨出部を形成し、上記エプロンアッパメンバの水抜き穴を上記膨出部の直上位置に形成する一方、上記膨出部の頂上部には、上記水抜き穴から落下する排水を受けてフェンダライナーの前側へ向けて流下せしめる前下がり傾斜状の排水溝を形成する（請求項１）。カウルからエプロンアッパメンバ内へ排出された排水をエプロンアッパメンバの水抜き穴からフェンダライナーの膨出部の排水溝へ落下させ、排水溝によりフェンダライナーの前側へのみ流下せしめるようにしたので、フェンダライナーの後側への排水の流れ込みを防ぐことができ、フェンダパネル後縁下端の凍結が防止できる。
【０００９】
上記エプロンアッパメンバの底壁の上記水抜き穴の後方位置と、上記フェンダライナーの膨出部の上記排水溝の後端位置とにそれぞれ、雨水等の後方への流れを防ぐ凸状の水返しビードを設ける（請求項２）。各水返しビードにより、エプロンアッパメンバ内の後方への排水の流れ込み、およびフェンダライナー後方への排水の流れ込みを確実に防止できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明のカウルの排水構造をセミボンネットタイプのワゴン車に適用した実施形態を説明する。図１に示すように、車体前部のエンジンルーム側面部は、エンジンルームの左右の側壁上縁を構成する前後方向のエプロンアッパメンバ２を備え、エプロンアッパメンバ２は後端が左右のフロントピラー３の上下中間部３０に結合してある。また、エプロンアッパメンバ２の下方位置に、フロントホイールのホイールハウスを形成するアーチ状のフェンダライナー７が設置してある。そして、エプロンアッパメンバ２、フロントピラー３の下半部、およびフェンダライナー７はそれらの外側を、車体前部外側面を構成するフェンダパネル８で被覆してある。
【００１１】
図１および図２に示すように、エプロンアッパメンバ２は、断面ほぼＬ字形のアウタパネル２ａと、断面ほぼ逆Ｌ字形のインナパネル２ｂとからなる閉断面構造としてある。エプロンアッパメンバ２は、前方へほぼ三角形状に膨出するフロントピラー３の中間部３０の前端からその下縁に沿ってメンバ２後端を縦長に溶接してあり、エプロンアッパメンバ２の上面はフロントウィンドウ開口の側縁を構成するフロントピラー３上半部の傾斜に沿って前下がり傾斜状をなす。一方、メンバ底壁２０はほぼ水平で、エプロンアッパメンバ２は前端にかけて先細り形状である。フロントピラー３の中間部３０には三角形のフィックスウィンドウ開口３１が設けてある。
【００１２】
フェンダライナー７は合成樹脂を射出成形したアーチ状の板体で、中央頂面には、エンジンルームの側壁のサスペンションタワーＳ（図２に一部を示す）に対応して上方へ膨出する角形の膨出部７１が形成してある。フェンダライナー７は、車内側の側縁をエンジンルームの側壁に締結してある。
【００１３】
フェンダパネル８は、その上縁をエプロンアッパメンバ２の上面に締結固定してあり、アーチ状の下縁をフェンダライナー７の車外側の側縁に沿って締結してある。また、フェンダパネル８の後縁はフロントドアＤの前縁と対向してドア見切り部を形成する。図１において、Ｈはヘッドライト、Ｂはフロントバンパーで、フロントバンパーＢの後端はフェンダライナー７の前端下部の外側を覆う。
【００１４】
図１および図４に示すように、左右のエプロンアッパメンバ２間には、車幅方向にフロントウィンドウ開口下縁を構成するカウル１と開きカウル１０とが架設してある。カウル１はアッパパネル１ａとロアパネル１ｂとで閉断面をなす一方、開きカウル１０は断面ほぼ逆ハット形で、その後縁がカウル１の前縁に沿って結合してある。カウル１および開きカウル１０は両端が左右のエプロンアッパメンバ２のインナパネル１ｂに溶接してあり、カウル１の上面にはフロントガラスＧの下端が接着され、開きカウル１０の上部開口はカウルルーバ１１で覆い、カウルルーバ１１の後縁はフロントガラスＧの下縁に支持されている。
【００１５】
開きカウル１０はエンジンフードＥの後縁をまわり込む外気をカウルルーバ１１のスリット１２から取り込む。カウル１はその前面開口１３を通して開きカウル１０内から外気を取り込み、取り込んだ外気を図略のダクトにより車室へ送る。カウル１および開きカウル１０内には外気とともに雨水等も侵入する。この雨水等は、カウル１および開きカウル１０からエプロンアッパメンバ２へ排水し、エプロンアッパメンバ２からフェンダライナー７へ流下して車外へ排水するようにしてある。
【００１６】
図１および図２に示すように、カウル１とエプロンアッパメンバ２との結合部において、カウル１の側端部にはその底壁を延長して外側へ突出せしめた舌片状の突出縁１５が形成してある。これに対応してエプロンアッパメンバ２のインナパネル２ｂには開口部４ａが形成してある。カウル１は突出縁１５をインナパネル２ｂの開口部４ａ内に挿通し、開口部４ａの開口下縁に突出縁１５を溶接して、カウル１内とエプロンアッパメンバ２内とを連通せしめている。
【００１７】
開きカウル１０もカウル１と同様に、底壁の側端部に形成した舌片状の突出縁１６をエプロンアッパメンバ２のインナパネル２ｂに形成した開口部４ｂに挿入して、開きカウル１０内とエプロンアッパメンバ２内とを連通せしめている。
【００１８】
図１、図２および図３に示すように、エプロンアッパメンバ２の底壁２０の中間位置には、上記フェンダライナー７の膨出部７１の直上位置で、上記開口４ａのほぼ真下の位置に水抜き穴５ａが形成してある。水抜き穴５ａは底壁２０面を一段低くした凹部２１内の中央に形成してあり、水抜き穴５ａの後方には、底壁２０面に幅方向に延びる凸状の水返しビード６ａが形成してある。また、底壁２０の前部には上記開口４ｂのほぼ真下の位置に水抜き穴５ｂが形成してある。
【００１９】
更に、水抜き穴５ａの直下位置には、フェンダライナー７の膨出部７１の頂上部７０に、水抜き穴５ａから落下する水を受ける凹状の排水溝９が形成してある。排水溝９は頂上部７０の後縁付近から前方へ向かって延び、溝底が前下がりの傾斜面としてある。排水溝９の前端は前方へ向けて開放してあり、溝底の前端がフェンダライナー７の前半部のアーチ状の一般面へ連通せしめてある。また、排水溝９の後端は頂上部７０の後縁で塞がれ、頂上部７０の後縁で凸状の水返しビード６ｂが形成してある。
【００２０】
カウル１内に侵入した雨水等は、カウル１底壁の突出縁１５を伝って開口部４ａからエプロンアッパメンバ２内の中間部へ排出される。エプロンアッパメンバ２内へ排出された排水は、底壁２０の水抜き穴５ａから排出され落下する。この時、エプロンアッパメンバ２内において排水は水抜き穴５ａ後方の水返しビード６ａにより堰き止められて後方へ流れ込まず確実に水抜き穴５ａから排出される。更に、水抜き穴５ａから落下した排水は、フェンダライナー７の頂上部７０の排水溝９で受けとめられ、排水溝９の溝底に沿ってフェンダライナー７の前半部側へ流下する。この場合、排水溝９に落下した排水は排水溝９後端の水返しビード６ｂにより堰き止められてフェンダライナー７の後半部側へ流れ落ちない。そして、フェンダライナー７の前半部に沿って流下した排水は、フェンダライナー７の前部下端に形成した排水口７２より車外へ排出される。
【００２１】
開きカウル１０内に侵入した雨水等は、突出縁１６を伝って開口部４ｂからエプロンアッパメンバ２内の前側へ排出され、底壁２０の水抜き穴５ｂからフェンダライナー７の前半部上へ落下し、フェンダライナー７前半部に沿って流下して、前部下端の排水口７２より車外へ排出される。
【００２２】
【発明の効果】
本発明によれば、カウルから排出される排水を全てフェンダライナーの前方へ流下せしめ、フェンダライナーの前端から車外へ排出するようにしたので、従来のように、寒冷時に排水がフェンダパネル後縁下端に溜まって凍結することがなく、フロントドアの開閉に支障をきたすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のカウルの排水構造を示す概略図である。
【図２】図１のII−II線に沿う断面図である。
【図３】本発明のカウルの排水構造の要部斜視図である。
【図４】カウルの断面構造を示す図である。
【図５】従来のカウルの排水構造を示す概略図である。
【図６】図５のVI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
１カウル
２エプロンアッパメンバ
４ａ開口部
５ａ水抜き穴
６ａ，６ｂ水返しビード
７フェンダライナー
７０頂上部
７１膨出部
８フェンダパネル
９排水溝[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drainage structure for a cowl that discharges rainwater or the like that has entered a cowl of an automobile to the outside of the vehicle, and more particularly, to a drainage structure that drains along a fender liner from the cowl through the inside of an apron upper member.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Generally, a cowl of an automobile is installed between a joint portion between an apron upper member having a closed cross-sectional structure on the left and right sides of an engine room and a front pillar, and supports a lower edge of a windshield. As shown in FIG. 4, the cowl 1 has a closed cross-sectional structure, and a shelf-shaped opening cowl 10 is coupled along the front edge, and both ends of the cowl 1 and the opening cowl 10 are welded to the left and right apron upper members. The lower end of the windshield G is bonded to the upper surface of the cowl 1. A cowl louver 11 that closes the opening is installed on the upper part of the opening cowl 10, and the rear edge of the cowl louver 11 is supported by the lower edge of the windshield G.
[0003]
The cowl 1 and the opening cowl 10 take in the outside air that goes around the rear edge of the engine hood E from the slit 12 of the cowl louver 11 into the opening cowl 10 and take it into the cowl 1 through the front opening 13. Outside air is sent to the passenger compartment through a duct (not shown) connected to the cowl 1. The cowl 1 and the opening cowl 10 need to be drained because rain water and the like enter along with the outside air.
[0004]
FIG. 5 shows a typical example of the drainage structure of the conventional cowl 1 and the opening cowl 10. In the figure, 2 is an apron upper member, and 3 is a front pillar. An opening 4a communicating with the inside of the cowl 1 and an opening 4b communicating with the inside of the opening cowl 10 are formed on the inner wall of the apron upper member 2 to which the ends of the cowl 1 and the opening cowl 10 are coupled. Rainwater or the like that has entered the inside 1 or the opening cowl 10 is drained into the apron upper member 2 from the openings 4a and 4b. The rainwater drained into the apron upper member 2 is drained downward from drain holes 5b and 5c provided at the front and rear ends of the bottom wall of the apron upper member 2.
[0005]
An arch-shaped fender liner 7 that forms a wheel house is installed inside the fender panel 8 at a position directly below the apron upper member 2. A rectangular bulging portion 71 bulging upward is provided on the central top surface of the fender liner 7, and the top portion forms a substantially horizontal plane. Rainwater drained from the drain hole 5b at the front end falls to the front side of the bulging portion 71 of the fender liner 7, flows down along the front half of the fender liner 7, and drains outside the vehicle from the lower front end of the fender liner 7. Is done. On the other hand, the rainwater drained from the drain hole 5c at the rear end falls to the rear side of the bulging portion 71 and flows down along the latter half of the fender liner 7 and from the lower end of the fender liner 7 to the outside of the vehicle. Drained.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional drainage structure, rain water flowing along the latter half of the fender liner 7 enters the fender panel 8 near the lower end of the latter half of the fender liner 7 as shown in FIG. It is easy to flow backward along the inner surface of the fender panel 8 by traveling wind or the like. In particular, when snow melt flows down along the latter half of the fender liner 7 during traveling in a cold region, the snow melt water ic that flows down freezes around the rear edge flange 80 of the fender panel 8 that forms a parting with the front door D. When the door D is opened, the door D may interfere with the front edge of the door and may interfere with the opening and closing of the door D. In the figure, D1 is a hinge member of the door D.
[0007]
Therefore, the present invention has been made with the object of realizing a cowl drainage structure that prevents the drainage discharged from the cowl from flowing down to the lower edge of the rear edge of the fender panel and that does not hinder the opening and closing of the front door in cold weather. It is a thing.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a cowl that penetrates an inner wall of an apron upper member at a joint portion between an apron upper member having a closed cross-sectional structure extending in the vehicle front-rear direction that forms an upper edge of a side wall of an engine room of the vehicle and a cowl extending in the vehicle width direction. An opening that communicates with the inside of the apron upper member is provided, and rainwater or the like that has entered the cowl is discharged into the apron upper member through the opening, and from a drain hole provided in the bottom wall of the apron upper member. In the drainage structure of the cowl that discharges downward and flows down along the arched fender liner that forms the wheel house under the apron upper member and inside the fender panel that forms the outer wall of the vehicle body. , forming a bulging portion which bulges upwardly in the center top surface of the fender liner, top drain hole of the apron upper member While formed immediately above the position of the bulge portion, the top portion of the bulging portion, an inclined shape ditch edge before allowed to flow down toward receiving waste water falling from the water drain hole to the front side of the fender liner (Claim 1). Since the drainage discharged from the cowl into the apron upper member is dropped from the drain hole of the apron upper member to the drainage groove of the fender liner bulge, it is allowed to flow only to the front side of the fender liner through the drainage groove. It is possible to prevent drainage from flowing into the rear side of the liner and to prevent freezing of the lower end of the rear edge of the fender panel.
[0009]
Convex water return that prevents rainwater and the like from flowing backward to the rear position of the drain hole in the bottom wall of the apron upper member and the rear end position of the drainage groove of the bulging portion of the fender liner, respectively. A bead is provided (claim 2). By each water return bead, it is possible to reliably prevent the drainage of water flowing backward in the apron upper member and the drainage of wastewater behind the fender liner.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment in which the cowl drainage structure of the present invention is applied to a semi-bonnet type wagon vehicle will be described. As shown in FIG. 1, the side of the engine room at the front of the vehicle body includes a front and rear apron upper member 2 that forms upper and lower side walls of the engine room, and the apron upper member 2 has front left and right front pillars. 3 of the upper and lower middle portions 30. Further, an arched fender liner 7 that forms a wheel house of the front wheel is installed below the apron upper member 2. And the apron upper member 2, the lower half part of the front pillar 3, and the fender liner 7 are coat | covered with the fender panel 8 which comprises those vehicle exterior front surfaces.
[0011]
As shown in FIGS. 1 and 2, the apron upper member 2 has a closed cross-sectional structure including an outer panel 2a having a substantially L-shaped cross section and an inner panel 2b having a substantially inverted L-shaped cross section. The apron upper member 2 is welded vertically from the front end of the intermediate portion 30 of the front pillar 3 swelling forward in a substantially triangular shape along the lower edge thereof, and the upper surface of the apron upper member 2 is A front downward slope is formed along the slope of the upper half of the front pillar 3 constituting the side edge of the front window opening. On the other hand, the member bottom wall 20 is substantially horizontal, and the apron upper member 2 is tapered toward the front end. A triangular fixed window opening 31 is provided in the intermediate portion 30 of the front pillar 3.
[0012]
The fender liner 7 is an arch-shaped plate made of synthetic resin by injection molding, and has a square top bulging upward corresponding to the suspension tower S (a part of which is shown in FIG. 2) on the side wall of the engine room. The bulging part 71 is formed. The fender liner 7 is fastened to the side wall of the engine room at the side edge inside the vehicle.
[0013]
The upper edge of the fender panel 8 is fastened and fixed to the upper surface of the apron upper member 2, and the lower edge of the arch shape is fastened along the outer side edge of the fender liner 7. The rear edge of the fender panel 8 faces the front edge of the front door D to form a door parting part. In FIG. 1, H is a headlight, B is a front bumper, and the rear end of the front bumper B covers the outside of the lower front end of the fender liner 7.
[0014]
As shown in FIGS. 1 and 4, between the left and right apron upper members 2, a cowl 1 and an opening cowl 10 constituting a lower edge of the front window opening are installed in the vehicle width direction. The cowl 1 has a closed cross section with the upper panel 1 a and the lower panel 1 b, while the open cowl 10 has a substantially inverted hat cross section, and its trailing edge is joined along the front edge of the cowl 1. The cowl 1 and the opening cowl 10 are welded to the inner panel 1b of the left and right apron upper members 2 at both ends. The lower end of the windshield G is bonded to the upper surface of the cowl 1, and the upper opening of the opening cowl 10 is a cowl louver 11. The rear edge of the covering and cowl louver 11 is supported by the lower edge of the windshield G.
[0015]
The opening cowl 10 takes in outside air that goes around the rear edge of the engine hood E from the slit 12 of the cowl louver 11. The cowl 1 opens through the front opening 13 and takes in outside air from the inside of the cowl 10, and sends the taken outside air to the passenger compartment through a duct (not shown). Rainwater and the like enter the cowl 1 and the opening cowl 10 together with the outside air. The rainwater or the like is drained from the cowl 1 and the opening cowl 10 to the apron upper member 2 and then flows down from the apron upper member 2 to the fender liner 7 and drains outside the vehicle.
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 2, at the coupling portion between the cowl 1 and the apron upper member 2, a tongue-like projecting edge 15 is formed at the side end of the cowl 1 by extending its bottom wall and projecting outward. Is formed. Correspondingly, an opening 4 a is formed in the inner panel 2 b of the apron upper member 2. The cowl 1 has the protruding edge 15 inserted into the opening 4a of the inner panel 2b, and the protruding edge 15 is welded to the lower opening edge of the opening 4a to allow the cowl 1 and the apron upper member 2 to communicate with each other. .
[0017]
Similarly to the cowl 1, the opening cowl 10 is inserted into the opening 4b formed on the inner panel 2b of the apron upper member 2 by inserting a tongue-like protruding edge 16 formed on the side end of the bottom wall. And the apron upper member 2 communicate with each other.
[0018]
As shown in FIGS. 1, 2 and 3, the apron upper member 2 has an intermediate position on the bottom wall 20 at a position just above the bulging portion 71 of the fender liner 7 and a position almost directly below the opening 4a. A drain hole 5a is formed. The drain hole 5a is formed in the center of the recess 21 with the bottom wall 20 surface being lowered by one step, and a convex water return bead 6a extending in the width direction on the bottom wall 20 surface is provided behind the drain hole 5a. It is formed. Further, a drain hole 5b is formed in the front portion of the bottom wall 20 at a position almost directly below the opening 4b.
[0019]
Further, a concave drain groove 9 for receiving water falling from the drain hole 5a is formed in the top portion 70 of the bulged portion 71 of the fender liner 7 at a position directly below the drain hole 5a. The drainage groove 9 extends from the vicinity of the rear edge of the top portion 70 toward the front, and the bottom of the groove is an inclined surface with a front lowering. The front end of the drainage groove 9 is open toward the front, and the front end of the groove bottom is connected to the arch-shaped general surface of the front half of the fender liner 7. Further, the rear end of the drainage groove 9 is closed by the rear edge of the top portion 70, and a convex water return bead 6 b is formed at the rear edge of the top portion 70.
[0020]
Rainwater or the like that has entered the cowl 1 is discharged from the opening 4a to the intermediate portion in the apron upper member 2 through the protruding edge 15 of the cowl 1 bottom wall. The drainage discharged into the apron upper member 2 is discharged from the drain hole 5a of the bottom wall 20 and falls. At this time, the drainage in the apron upper member 2 is blocked by the water return bead 6a behind the drain hole 5a and does not flow backward but is surely discharged from the drain hole 5a. Further, the drainage dropped from the drain hole 5 a is received by the drainage groove 9 at the top 70 of the fender liner 7 and flows down along the bottom of the drainage groove 9 to the front half of the fender liner 7. In this case, the drainage that has fallen into the drainage groove 9 is blocked by the water return bead 6 b at the rear end of the drainage groove 9 and does not flow down to the rear half of the fender liner 7. Then, the waste water flowing down along the front half of the fender liner 7 is discharged out of the vehicle through a drain port 72 formed at the front lower end of the fender liner 7.
[0021]
Rainwater or the like that has entered the opening cowl 10 is discharged to the front side in the apron upper member 2 through the projecting edge 16 and falls onto the front half of the fender liner 7 from the drain hole 5b in the bottom wall 20. Then, it flows down along the front half of the fender liner 7 and is discharged out of the vehicle from the drain 72 at the lower end of the front.
[0022]
【The invention's effect】
According to the present invention, all the waste water discharged from the cowl is allowed to flow down to the front of the fender liner and is discharged from the front end of the fender liner to the outside of the vehicle. It will not freeze up and will not interfere with the opening and closing of the front door.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a cowl drainage structure of the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
FIG. 3 is a perspective view of a main part of a cowl drainage structure according to the present invention.
FIG. 4 is a view showing a cross-sectional structure of a cowl.
FIG. 5 is a schematic view showing a conventional cowl drainage structure.
6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG.
[Explanation of symbols]
1 cowl 2 apron upper member 4a opening 5a drain hole 6a, 6b water return bead 7 fender liner 70 top
71 bulge 8 fender panel 9 drain

Claims

車両のエンジンルームの側壁の上縁をなす車両前後方向に延びる閉断面構造のエプロンアッパメンバと車幅方向に延びるカウルとの結合部に、エプロンアッパメンバの内壁を貫通してカウル内とエプロンアッパメンバ内とを連通する開口部を設け、カウル内に侵入した雨水等を、上記開口部によりエプロンアッパメンバ内へ排出するとともに、エプロンアッパメンバの底壁に設けた水抜き穴から下方へ排出し、エプロンアッパメンバの下方で、車体外側壁をなすフェンダパネルの内側に設置されてホイールハウスを形成するアーチ状のフェンダライナーに沿って流下せしめて車外へ排水するカウルの排水構造において、
上記フェンダライナーの中央頂面に上方へ膨出する膨出部を形成し、上記エプロンアッパメンバの水抜き穴を上記膨出部の直上位置に形成する一方、上記膨出部の頂上部には、上記水抜き穴から落下する排水を受けてフェンダライナーの前側へ向けて流下せしめる前下がり傾斜状の排水溝を形成したことを特徴とするカウルの排水構造。The apron upper member having a closed cross-sectional structure extending in the vehicle front-rear direction, which forms the upper edge of the side wall of the engine room of the vehicle, and the cowl extending in the vehicle width direction pass through the inner wall of the apron upper member so that the inside of the cowl and the apron upper An opening that communicates with the inside of the member is provided, and rainwater and the like that has entered the cowl are discharged into the apron upper member through the opening and discharged downward from the drain hole provided in the bottom wall of the apron upper member. In the drainage structure of the cowl that flows down along the arched fender liner that is installed inside the fender panel that forms the outer wall of the vehicle body and below the apron upper member, and drains outside the vehicle,
Forming a bulging portion which bulges upwardly in the center top surface of the fender liner, while the drain hole of the apron upper member formed in a position directly above the bulging portion, the top portion of the bulging portion A cowl drainage structure, characterized in that a drainage groove having a downwardly inclined slope is formed to receive drainage falling from the drain hole and flow down toward the front side of the fender liner.

上記エプロンアッパメンバの底壁の上記水抜き穴の後方位置と、上記フェンダライナーの膨出部の上記排水溝の後端位置とにそれぞれ、雨水等の後方への流れを防ぐ凸状の水返しビードを設けた請求項１に記載のカウルの排水構造。Convex water return that prevents rainwater and the like from flowing backward to the rear position of the drain hole in the bottom wall of the apron upper member and the rear end position of the drainage groove of the bulging portion of the fender liner, respectively. The cowl drainage structure according to claim 1, wherein a bead is provided.