JP3965942B2 - 転がり軸受の取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転がり軸受の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図22に示すような車軸用軸受(転がり軸受)50がある。これは、車輪を取付けて、軸心51回りに回転自在なハブホイール52を有し、このハブホイール52に、駆動軸に連結された等速ジョイント53の軸部54がスプライン嵌合により一体的に挿通されている。
【0003】
前記ハブホイール52を軸心51回りに回転自在に支持するための軸受55が設けられ、この軸受55は、ハブホイール52の外周面に嵌着される二列の内輪部材56と、各内輪部材56の外周面をそれぞれ内輪軌道面とする二個の玉57(転動体の一例)と、これら玉57の外輪軌道面として内周面が用いられる単一の外輪部材58とを備え、この外輪部材58は、車体側に設けたナックル59の中心穴60に圧入されている。
【0004】
そして、このナックル59に対して前記外輪部材58(軸受55)を軸心51方向に移動規制するよう取付けるための取付け構造61が設けられ、この取付け構造61は、前記外輪部材58が車両インナ側Aに移動するのを規制するために、前記ナックル59の車両インナ側A端面を径方向内向きに突出して形成した環状のストッパ62と、外輪部材58が車両アウタ側Bに移動するのを規制するために、外輪部材58をナックル59に圧入した後にナックル59の中心穴60の車両アウタ側Bに形成した凹部63に嵌着するようにした止め輪64とから構成されている。
【0005】
また、図23で示すような取付け構造61が提案されている。これは、外輪部材58が車両インナ側Aに移動するのを規制するために、ナックル59の車両インナ側A端面を径方向内向きに突出して形成した環状のストッパ62を有している。また、この取付け構造61は、前記外輪部材58が車両アウタ側Bに移動するのを規制するために、次のような手段を有している。すなわちこの手段は、外輪部材58の車両アウタ側B隅端部に、水平部65と折曲部66とからなる断面略L字形のスリーブ67を嵌着し、このスリーブ67の水平部65の周方向所定間隔置きに弾性片68を形成し、前記ナックル59の中心穴60における車両アウタ側B内周面端部に、前記弾性片68が係止する溝69を形成したものである。
【0006】
このような取付け構造61では、外輪部材58をナックル59の中心穴60に挿通する際、弾性片68が中心穴60の端部外周面70で押圧されて軸心51に向けて倒れるように撓み、外輪部材58が所定位置、すなわち外輪部材58の端部がストッパ62に当たるまで挿入されると、弾性片68がその弾性力により起きて溝69内に入り込み、溝69壁面に弾性片68の端面が当たって互いが係合し、これによって外輪部材58が車両アウタ側Bに抜出るのを防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、車軸用軸受50では、軸心51方向への縮小化が進められているが、図22に示した上記従来の取付け構造61では、外輪部材58をナックル59に圧入後にナックル59の中心穴60の車両アウタ側Bに形成した凹部63に嵌着する止め輪64とを有しているので、その分だけナックル59の車両アウタ側Bの長さ(図にαで示す)が必要になる。
【0008】
また図23で示した上記従来の取付け構造61では、スリーブ67の折曲部66はその厚み分だけ外輪部材58の端面から車両アウタ側Bに突出(図のβで示す)しており、また弾性片68を倒すために中心穴60の端部壁面70が所定の長さ必要であるので、その分だけナックル59の軸心51方向の長さが大きくなっている。
【0009】
これら従来技術のように、ナックル59の軸心51方向の幅を取付け構造61のために確保しなければならないことは、設計の自由度を低下させることにつながる。
【0010】
そこで本発明は、上記課題を解決し得る転がり軸受における取付け構造の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係る発明は、車軸を支持する転がり軸受の外輪部材を車両の車体側に取付けられる支持部材に形成した挿通穴に挿通して取付けるための取付け構造であって、前記支持部材の挿通穴の軸方向一側には、径方向内方に突出し外輪部材の端部に当接して外輪部材が軸心方向一方に抜出るのを防止するための抜止め片が設けられ、前記挿通穴の内周面には環状の取付け用凹部が形成され、前記外輪部材の外周面には、少なくとも軸方向の一部が前記取付け用凹部と径方向に対向する環状の係合用凹部が形成され、前記取付け用凹部と前記係合用凹部との間には、前記取付け用凹部と前記係合用凹部とに係合して前記外輪部材を前記挿通穴内に固定する抜止め部材が配置され、前記抜止め部材は、前記取付け用凹部の軸方向全幅にわたって嵌合されて軸方向に固定され、周方向の一部が切断された円筒状の本体部と、前記本体部の円周等配箇所に形成され軸心方向一方に向けて縮径するとともに径方向に弾性的に変位可能な複数の傾斜係合部と、前記本体部と前記傾斜係合部との間に、前記外輪を前記挿通穴から抜き取る際に切断される脆弱部とを備え、前記外輪部材が前記抜止め片に当接する位置まで圧入されると前記傾斜係合部が前記係合用凹部の側壁面に当接し、前記転がり軸受を前記挿通穴に挿入する途中で前記傾斜係合部が前記外輪部材の外周面に押圧されて弾性変形する際に、前記傾斜係合部を回避収納させるための収納用凹部が、前記挿通穴の内周面に形成され、前記支持部材と前記外輪部材との間に、前記抜け止め部材の傾斜係合部を弾性変形させて係合用凹部との係合を解除するリリース用リングを挿入するための環状の隙間が形成されている。
【0012】
上記構成において、取付け用凹部に抜止め部材を装着するとその基部が取付け用凹部の支持部によって軸心方向で支持され、この状態で転がり軸受を支持部材の挿通穴に他側から挿入すると、抜止め部材の傾斜係合部が外輪部材の外周面に押圧されて撓んで収納用凹部に回避収納され、転がり軸受をその外輪部材の端部が抜止め片に当接するまで挿通穴に押し込むと、取付け用凹部と係合用凹部とが対向し、抜止め部材の傾斜係合部がその弾性力によって係合用凹部に入り、傾斜係合部の一側端部が係合用凹部の係合面に当接して互いが係合し、転がり軸受はその外輪部材が抜止め片に当接することによって軸心方向一方向に抜出るのを防止され、転がり軸受は傾斜係合部の一側端部が係合面に係合することで軸心方向他方に抜出るのを防止される。
【0015】
本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の転がり軸受において、前記脆弱部は、前記本体部と前記傾斜係合部との連続部分を円弧状又は台形状に切り欠いて薄肉部とすることにより形成されている。
本願の請求項3に係る発明は、請求項1に記載の転がり軸受において、前記脆弱部は、前記本体部と前記傾斜係合部との連続部分に段差を形成して薄肉部とすることにより形成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車軸用軸受(転がり軸受)の取付け構造を、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する第一の実施形態から第六の実施形態のうち、第一、第四、第五、第六の実施形態は参考例である。まず、参考例の実施形態に係る取付け構造を、図1および図2に基づいて説明する。
【0020】
この実施の形態における車軸用軸受1は、筒状で単一の外輪部材2の内方に、二列の玉3(転動体の一例)を介して軸心4回りに回転自在に支持される筒状で二列の内輪部材5と、外輪部材2と各内輪部材5との間の環状軸受空間6に配置されて各玉3を円周等配に保持するための保持器7と、前記環状軸受空間6の車両インナ側Aおよび車両アウタ側B端部に配置されて環状軸受空間6内部に潤滑材を封入するとともに外部から泥水等が浸入するのを防止するためのシール部材8とから構成されている。
【0021】
前記各玉3の内輪軌道面には各内輪部材5の外周面が用いられ、各玉3の外輪軌道面には外輪部材2の内周面が用いられる。
【0022】
前記内輪部材5の内周面には、ブレーキディスクロータ9を取付けるためのハブホイール10の胴部が圧入され、このハブホイール10の車両アウタ側Bを拡径することで前記ブレーキディスクロータ9の取付け凹面9aに当接するハブフランジ11が形成され、このハブフランジ11とブレーキディスクロータ9とは取付けボルト12によって固定されている。図の符号13は、ブレーキディスクロータ9に図示しないタイヤホイール部材を固定するためのハブボルトを示す。
【0023】
また前記ハブホイール10の中心穴14には、車体側に設けた等速ジョイント15の椀形外輪部16に一体的に形成した軸部17(車軸)が、スプラインS嵌合によって挿通され、前記軸部17の車両アウタ側B端部にナット18が螺着され、このナット18の締結力により軸部17とハブホイール10とが軸心4方向に分離するのを防止している。
【0024】
なお前記等速ジョイント15として、ツェッパタイプ(バーフィールド型)と呼ばれるものが用いられており、前記椀形外輪部16の内部に、駆動シャフト19の端部を挿通固定した内輪部20、前記ハブホイール10を駆動シャフト19に対して傾動案内するための玉21、およびその保持器22を備えている。
【0025】
上記のような車軸用軸受1を車両側に取付けた支持部材(以下、ナックルという)23に取付けるための取付け構造24が設けられている。なおこのナックル23には、前記車軸用軸受1を挿通するための中心穴(挿通穴)25が形成されている。
【0026】
前記取付け構造24は、車軸用軸受1がナックル23に対して車両インナ側A(軸心4方向一方)に移動するのを防止するために、ナックル23の車両インナ側A端面を径方向内向きに突出して形成した環状のストッパ(抜け止め片)26と、前記車軸用軸受1が車両アウタ側B(軸心4方向他方)に移動するのを規制するために、次のような手段を有している。
【0027】
すなわちこの手段は、前記ナックル23の内周面途中、すなわち中心穴25の外周面途中に周方向に沿って形成されて径方向内側を開放した環状の取付け用凹部27と、前記外輪部材2の外周面途中で取付け用凹部27に対向する位置に形成されて径方向外側を開放した環状の係合用凹部28と、前記取付け用凹部27底面に嵌着されて車両インナ側Aに向けて縮径する傾斜係合部29を有した抜止め部材30(リテーナともいう)とから構成されている。
【0028】
前記抜止め部材30の傾斜係合部29は、環状の本体31(抜止め部材30の基部)から複数の所定箇所(例えば周方向に30°間隔)を所定の間隔を置いて切り起こすことで円周等配箇所に形成され、これら傾斜係合部29は例えば焼入れ加工によって、後述するような所定の弾性力が付与され、前記係合用凹部28の車両インナ側Aの側壁は軸心4方向に対して垂直な面(半径方向を含む面)に形成され、この側壁は傾斜係合部29の折曲した端部が当接することで互いが係止する係合面32として用いられ、本体31の両側端部は、取付け用凹部27の両側壁を支持部とすることで軸心4方向の移動を阻止された状態にある。
【0029】
なお、前記本体31は前述したように環状に形成されているが、本体31の途中は軸心4方向に沿って切断されて、この切断部分を設けることで縮径あるいは拡径可能に形成されている。
【0030】
前記取付け用凹部27は、前記ナックル23の中心穴25に、車軸用軸受1を車両アウタ側Bから圧入する途中で、抜止め部材30の傾斜係合部29が外輪部材2の車両インナ側A外周面に押圧されて弾性的に変形する際に、前記傾斜係合部29を収納する収納用凹部33に兼用されている。
【0031】
そして図示のように、車軸用軸受1(外輪部材2)をナックル23の中心穴25に、車軸用軸受1の車両インナ側A端部がストッパ26に当接するまで挿入した際に、ナックル23と車軸用軸受1のそれぞれの車両アウタ側端面23a,1aは、軸心4方向に一致した位置で同一平面内に位置する。
【0032】
上記構成において、車軸用軸受1の中心穴14にハブホイール10の胴部を圧入して車軸用軸受1とハブホイール10とを一体にしたハブユニットとし、あるいはブレーキディスクロータ9を取付けた状態のハブユニットとする。
【0033】
そして前述のハブユニットにおける車軸用軸受1をナックル23の中心穴25に車両アウタ側Bから圧入すると、抜止め部材30の傾斜係合部29が外輪部材2の外周面に押圧されて弾性的に変形し、傾斜係合部29は収納用凹部33に回避されるように収納されてこの状態を維持する。そして、さらに車軸用軸受1をナックル23の中心穴25に押し込むことで、傾斜係合部29が外輪部材2の外周面からその弾性力によって外れて、係合用凹部28内に入り、傾斜係合部29の端面が係合用凹部28の係合面32(車両インナ側Aの側壁)に当接する。この傾斜係合部29の端面と係合面32との係合力によって、車軸用軸受1(ハブユニット)がナックル23に対して車両アウタ側Bに抜出るのを防止できる。
【0034】
また、傾斜係合部29がその弾性力によって係合用凹部28内に入るときは、車軸用軸受1の車両インナ側A端面がストッパ26に当接するのと一致し、従って、車軸用軸受1(ハブユニット)がナックル23に対して車両インナ側Aに抜出るのを防止している。
【0035】
そして前述したように、車軸用軸受1(外輪部材2)をナックル23の中心穴25に、車軸用軸受1の車両インナ側A端部がストッパ26に当接するまで挿入した際に、ナックル23と車軸用軸受1のそれぞれの車両アウタ側B端面は、軸心4方向に一致して径方向の同一平面内に位置する。
【0036】
このように、第一の実施の形態によれば、ナックル23の車両インナ側A端面を径方向内向きに突出して形成した環状のストッパ26と、ナックル23の内周面途中に、この周方向に沿って形成した取付け用凹部27と、外輪部材2の外周面途中で取付け用凹部27に対向する位置に形成した係合用凹部28と、取付け用凹部27底面に嵌着されて車両インナ側Aに向けて縮径する傾斜係合部29を有した抜止め部材30から構成された取付け構造24により、車軸用軸受1がナックル23から軸心4方向に抜出るのを防止することができる。
【0037】
さらに、従来の取付け構造のように、車軸用軸受1が、車両アウタ側Bに抜出るのを防止するための止め輪を省略することができるので、この止め輪のためにナックル23の幅を大きくする必要がなく、ナックル23と車軸用軸受1のそれぞれの車両アウタ側B端面を軸心4方向に一致させて径方向の同一平面内に位置させることができるので、ナックル23の縮小化を図ることができ、従って、設計の自由度を向上させることができる。
【0038】
なお、前述の傾斜係合部29に付与する所定の弾性力としては、車両に車軸用軸受1を取付けて使用した際に、車軸用軸受1にこれを車両アウタ側Bに移動させる力が働いた場合であっても、傾斜係合部29の端面が係合用凹部28の係合面32に当接して係合した状態を維持するだけの弾性力が必要である。
【0039】
また、メンテナンスのために車軸用軸受1をナックル23から取外す場合は、傾斜係合部29の所定の弾性力、すなわち傾斜係合部29と係合面32との係合力に抗して車両アウタ側Bに引抜くことで行う。このときは、傾斜係合部29が係合用凹部28の係合面32を乗り越えて再び取付け用凹部27に収納され、この状態で外輪部材2の外周面に押圧されてこれが摺動する状態となる。
【0040】
次に、本発明の第二の実施の形態を図3ないし図6に基づいて説明する。この第二の実施の形態は、取付け構造24における環状の取付け用凹部27がナックル23の車両アウタ側B内周面に形成され、この取付け用凹部27の車両インナ側Aに環状の収納用凹部33が連成されている。また、図4に示すように、取付け構造24における抜止め部材30の傾斜係合部29と本体31との連続部分を円弧状に切り欠いて他の部分に比べて薄肉にして脆弱部34としている。なお、図4は図5における中央線断面図である。
【0041】
さらに取付け構造24における係合用凹部28は、外輪部材2の車両アウタ側B外周面を縮径して環状に形成している。そして係合用凹部28の端面である係合面32は、車両インナ側Aに向けて拡径する傾斜面とされている。他の構成は上記第一の実施の形態と同様であるので省略する。
【0042】
上記構成において、ナックル23の中心穴25に車軸用軸受1を圧入するのに先立って、傾斜係合部29が車両インナ側Aに向けて縮径する方向に向けて、抜止め部材30を取付け用凹部27に対して縮径させた状態を保持して装着し、抜止め部材30をその弾性力によって拡径するように復元することで取付け用凹部27に嵌合しておく。このとき本体31の両側端部は、取付け用凹部27の両側側壁である支持部に支持されて軸心4方向の移動を阻止された状態となる。
【0043】
次に車軸用軸受1をナックル23の中心穴25に対して車両アウタ側Bから押し込むと、傾斜係合部29が外輪部材2の外周面に押圧され弾性変形して収納用凹部33に収納され、外輪部材2の端部がストッパ26に当接した位置で傾斜係合部29がその弾性力によって係合用凹部28に入り、傾斜係合部29の端面が係合面32に当接して係合し、車軸用軸受1が車両アウタ側Bに抜出るのを防止する。
【0044】
本発明の第二の実施の形態によれば、従来の取付け構造のように、車軸用軸受1が車両アウタ側Bに抜出るのを防止するための止め輪を省略することができ、従って、この止め輪のためにナックル23の幅を大きくする必要がなく、ナックル23と車軸用軸受1のそれぞれの車両アウタ側B端面を軸心4方向に一致させて径方向の同一平面内に位置させることができるので、ナックル23の縮小化を図ることができ、従って、設計の自由度を向上させることができる。他の作用効果は上記第一の実施の形態と同様であるので省略する。
【0045】
また、メンテナンスのために車軸用軸受1をナックル23から取外す場合は、第一の実施の形態のように、傾斜係合部29の所定の弾性力に抗して車両アウタ側Bに引抜き、脆弱部34で破壊させるようにする。あるいは図6に示すように、例えばリリース用リング35を用いることによって行うこともできる。すなわち、リリース用リング35をナックル23と外輪部材2の間の隙間に、リリース用リング35の先端部が傾斜係合部29に当たるまで押し込む。続いて、図の仮想線で示すような圧入用治具36を、予めハブフランジ11に形成した押圧用穴に車両アウタ側Bから挿入し、図示しない押圧装置によって圧入用治具36をさらに押し込む。そして圧入用治具36が押し込まれることで傾斜係合部29が弾性変形して、傾斜係合部29の端面が係合面32から離脱して双方の係合状態が解除され、傾斜係合部29が収納用凹部33に収納される。このようにして傾斜係合部29の端部と係合面32との係合を解除した状態で車軸用軸受1をナックル23から引抜く。
【0046】
このようにすることにより、抜止め部材30を破壊することなく、またナックル23に車軸用軸受1を圧入した力と同等の大きさで反対向きの力だけで、ナックル23から車軸用軸受1を取外すことができる。
【0047】
この第二の実施の形態では、取付け構造24における抜止め部材30の傾斜係合部29と本体31との連続部分を円弧状に切り欠いて他の部分に比べて薄肉にして脆弱部34としたが、図7に示すように、抜止め部材30の傾斜係合部29と本体31との連続部分を段差を形成するよう切り欠いて他の部分に比べて薄肉の脆弱部34としてもよい。
【0048】
次に、図8ないし図12に基づいて、本発明の第三の実施の形態を説明する。まず、この第三の実施の形態が第二の実施の形態と異なるところは、抜止め部材30の形状と取付け用凹部27の形状である。すなわち、図8に示すように、抜止め部材30は、本体31に対して肉薄の脆弱部34を介して傾斜係合部29が形成されたものである。
【0049】
この抜止め部材30は、脆弱部34に台形の切欠き溝30aを形成し、この脆弱部34を軸心4に対して所定の角度で折り曲げることにより形成する。なお、傾斜係合部29は本体31に所定の間隔を置いて円周等配位置に形成されている。なお、前記本体31は環状に形成されているが、本体31の途中は軸心4方向に沿って切断されて、この切断部分を設けることで縮径あるいは拡径可能に形成されている。
【0050】
図11は上記抜止め部材30を取付け用凹部27に装着した状態であり、この取付け用凹部27は車両アウタ側Bに、本体31の端面を確実に取付け用凹部27の側壁である支持部に支持させるために径方向外向きの凹部27aを形成している。
【0051】
図12はナックル23から車軸用軸受1を取外す際の過程を示している。車軸用軸受1を傾斜係合部29の弾性力に抗して引抜くことにより、抜止め部材30が脆弱部34で切断され、傾斜係合部29が車軸用軸受1とともに引き抜かれ、本体31が取付け用凹部27に残る。なお、取付け用凹部27に残った本体31は、これは所定の工具によって縮径するようにして取外す。なお、次に車軸用軸受1をナックル23に装着する場合は、予め取付け用凹部27に新たな抜止め部材30を装着しておく。
【0052】
次に、図13および図14に基づいて参考例としての第四の実施の形態を説明する。四の実施の形態に係る取付け構造24は、ナックル23の車両アウタ側B端部(軸心4方向一方)にストッパ26が形成され、抜止め部材30が、環状の本体31と、この本体31の車両インナ側A(軸心4方向他方)を径方向内向きに折曲して形成した連続部分の先端に、車両アウタ側Bに向けて縮径するようにして形成した傾斜係合部29とから構成されている。なお、前記本体31は、前述したように環状に形成されているが、本体31の途中は軸心4方向に沿って切断されて、この切断部分を設けることで縮径あるいは拡径可能に形成され、前記傾斜係合部29は、本体31の周方向に所定間隔置きに形成されている。
【0053】
前記抜止め部材30を取付けるための取付け用凹部27は、ナックル23の車両インナ側A内周面に形成され、係合用凹部28は、外輪部材2の車両インナ側A内周面を他の部分に比べて縮径するよう加工することで形成され、係合面32が車両アウタ側Bに拡径する傾斜面とされている。そして取付け用凹部27は、前記ナックル23の中心穴25に、車軸用軸受1を車両アウタ側Bから圧入する途中で、抜止め部材30の傾斜係合部29が外輪部材2の車両インナ側A外周面に押圧されて弾性的に変形する際に、前記傾斜係合部29を収納する収納用凹部33に兼用されている。他の部分の構成は上記第一の実施の形態と同様であるので省略する。
【0054】
上記構成において、ナックル23に車軸用軸受1を取付けるにあたり予め抜止め部材30を取付け用凹部27に装着しておく。そして、車軸用軸受1をナックル23の中心穴25に車両インナ側Aから挿入すると、外輪部材2の外周面に傾斜係合部29が押圧されて収納用凹部33に収納され、外輪部材2の車両アウタ側B端部がストッパ26に当接した位置で傾斜係合部29が係合用凹部28の係合面32に係合し、これによって車軸用軸受1が軸心4方向に移動するのを防止できる。
【0055】
なお、車軸用軸受1をナックル23から取外す際には、等速ジョイント15の椀形外輪部16に形成した軸部17を取外し、ハブホイール10を取外した後、第二の実施の形態のようにリリース用リング35を用いて抜止め部材30の傾斜係合部29を収納用凹部33に押し上げたり、あるいは図14で示すように、車軸用軸受1を車両インナ側Aに無理抜きすることで抜止め部材30と傾斜係合部29を切断するようにする。
【0056】
次に、図15および図16に基づいて参考例としての第五の実施の形態を説明する。これは、取付け構造24に、車軸用軸受1を車両アウタ側Bへ移動するのを阻止するためにナックル23の車両アウタ側Bに形成したストッパ26を有しており、車軸用軸受1を車両インナ側Aへ移動するのを阻止するために前記ストッパ26に隣接してナックル23の中心穴25に練成した係合用凹部28と、車軸用軸受1をナックル23に装着した状態で外輪部材2の外周面上において係合用凹部28の対向位置に形成された取付け用凹部27と、この取付け用凹部27に取付けられる抜止め部材30とを有している。
【0057】
そしてこの抜止め部材30は、取付け用凹部27の支持部としての両側壁に当接して軸心4方向の移動を阻止される環状の本体31と、この本体31に一体的に形成されて車両インナ側Aに向けて拡径するよう傾斜する環状の傾斜係合部29とから形成されている。
【0058】
前記本体31は前述したように環状に形成されているが、その途中は軸心4方向に沿って切断されて、この切断部分を設けることで縮径あるいは拡径可能に形成されている。
【0059】
前記取付け用凹部27は、前記ナックル23の中心穴25に、車軸用軸受1を車両アウタ側Bから圧入する途中で、抜止め部材30の傾斜係合部29が外輪部材2の車両インナ側A外周面に押圧されて弾性的に変形する際に、前記傾斜係合部29を収納する収納用凹部33に兼用されている。他の部分の構成は上記第一の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0060】
上記構成において、抜止め部材30を取付け用凹部27の装着した状態で、車軸用軸受(あるいはハブユニット)1をナックル23の中心穴25に車両インナ側Aから挿入すると、傾斜係合部29がナックル23の内周面に押圧されて収納用凹部33に収納され、車軸用軸受1を押し込む途中では傾斜係合部29はナックル23の内周面に摺動し、車軸用軸受1の端部がストッパ26に当接した時点で傾斜係合部29はその弾性力により係合用凹部28に入り、傾斜係合部29の端面が係合用凹部28の係合面32に係合し、これにより車軸用軸受1が軸心4方向に移動するのを防止することができる。
【0061】
その後、車軸用軸受1の内輪部材5にハブホイール10を車両アウタ側Aから圧入し、ハブフランジ11にブレーキディスクロータ9を取付け、またハブホイール10の中心穴14に等速ジョイント15の軸部17を車両インナ側AからスプラインS嵌合し、これをナット18で締付ける。これにより、ナックル23、車軸用軸受1、ハブホイール10、ブレーキディスクロータ9が一体化する。
【0062】
なお、ナックル23から車軸用軸受1を取外す際には、ナット18を緩めて等速ジョイント15の軸部17を取外し、ハブホイール10を車両アウタ側Bに無理抜きする。その後、傾斜係合部29の端面と係合用凹部28の係合面32との係合力に抗して車軸用軸受1を車両インナ側Aに無理抜きして、傾斜係合部29を切断することで車軸用軸受1をナックル23から取外す。また、傾斜係合部29と本体31との連続部分に脆弱部を形成しておくことにより、無理抜きによる所定の力によって車軸用軸受1をナックル23から取外すよう構成してもよい。
【0063】
次に図17および図18に基づいて、参考例としての第六の実施の形態を説明する。これは、取付け構造24に、車軸用軸受1を車両インナ側A(軸心4方向一方)へ移動するのを阻止するためにナックル23に形成したストッパ26を有しており、車軸用軸受1を車両アウタ側Bへ移動するのを阻止するために、ナックル23に装着した状態で外輪部材2の外周面上の、取付け用凹部27の対向位置に係合用凹部28が形成され、図18に示すように、抜止め部材30は、車両インナ側Aに縮径するように形成した環状の本体31(基部)と、この基部の延長上に形成されて本体31と同一の傾斜を有するとともに、円周方向に所定角度置きに形成された傾斜係合部29とから冠形に形成されている。
【0064】
前記本体31は取付け用凹部27の車両アウタ側B隅部に形成した環状溝27aに装着され、前記係合用凹部28の係合面32は車両インナ側Aに拡径する傾斜面とされている。
【0065】
なお、前記本体31は前述したように環状に形成されているが、本体31の途中は軸心4方向に沿って切断されて、この切断部分を設けることで縮径あるいは拡径可能に形成されている。
【0066】
また、前記取付け用凹部27は、前記ナックル23の中心穴25に、車軸用軸受1を車両アウタ側Bから圧入する途中で、抜止め部材30の傾斜係合部29が外輪部材2の車両インナ側A外周面に押圧されて弾性的に変形する際に、前記傾斜係合部29を収納する収納用凹部33に兼用されている。他の部分の構成は上記第一の実施の形態と同様であるので省略する。
【0067】
上記構成において、車軸用軸受1(あるいはハブユニット)をナックル23の中心穴25に車両インナ側Aから挿入すると、傾斜係合部29が外輪部材2の外周面に押圧されて収納用凹部33に収納され、車軸用軸受1を押し込む途中では傾斜係合部29は外輪部材2の外周面に摺動し、車軸用軸受1の端部がストッパ26に当接した時点で傾斜係合部29はその弾性力により係合用凹部28に入り、傾斜係合部29の端面が係合用凹部28の係合面32に係合する。これにより車軸用軸受1が車両アウタ側Bに移動するのを防止する。その後、ハブホイール10の中心穴25に等速ジョイント15の軸部17をスプラインS嵌合し、これをナット18で締付ける。
【0068】
なお、ナックル23から車軸用軸受1を取外す際には、ナット18を緩めて等速ジョイント15の軸部17を取外し、車軸用軸受1を傾斜係合部29の端面と係合用凹部28の係合面32との係合力に抗して車両アウタ側Bに無理抜きするようにすると、傾斜係合部29の端面が係合用凹部28の係合面32に沿って押し上げられて収納用凹部33に収納され、車軸用軸受1の引き抜き途中では、傾斜係合部29は外輪部材2の外周面に摺動する。なお、傾斜係合部29と本体31との連続部分に脆弱部を形成しておくことにより、無理抜きにによる所定の力によって脆弱部を切断するようにして車軸用軸受1をナックル23から取外すよう構成してもよい。
【0069】
図19ないし図21は抜止め部材30の別の実施の形態を示し、これは、抜止め部材30に車速センサ37を支持するための支持体38を一体的に形成したものである。図示した例では、本体31から支持体38の首部39を折り曲げるようにして、把持部40、すなわち車速センサ37を取付ける部分を丸めるようにして形成する。
【0070】
また図では、ストッパ26は車両インナ側Aに形成され、取付け用凹部27はナックル23の中心穴25の車両アウタ側Bに形成され、係合用凹部28は外輪部材2の車両アウタ側B端部に、外輪部材2を縮径するように形成されている。そして、外輪部材2には環状の取付けアングル41が固定されて、この取付けアングル41における車速センサ37の検出部の対向位置に、図示しないパルサリングが設けられている。なお抜止め部材30の、支持体38以外の形状は、上記第二の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0071】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本願請求項1に係る発明は、転がり軸受を支持部材に取り付けるために、支持部材の挿通穴の軸方向一側には、径方向内方に突出し外輪部材の端部に当接して外輪部材が軸心方向一方に抜出るのを防止するための抜止め片が設けられ、挿通穴の内周面には環状の取付け用凹部が形成され、外輪部材の外周面には、少なくとも軸方向の一部が取付け用凹部と径方向に対向する環状の係合用凹部が形成され、取付け用凹部と係合用凹部との間には、外輪が抜止め片に当接した状態で、取付け用凹部と係合用凹部とに係合して外輪部材を挿通穴内に固定する抜止め部材が配置され、抜止め部材は、取付け用凹部に係合し、周方向の一部が切断された環状の本体部と、本体部の円周等配箇所に形成され係合用凹部に係合するよう軸心方向一方に向けて縮径する弾性を有した複数の傾斜係合部とを備えたので、転がり軸受は、その外輪部材が抜止め片に当接することによって軸心方向一方向に抜出るのを防止され、転がり軸受は傾斜係合部の一側端部が係合面に係合することで軸心方向他法に抜出るのを防止され、従って、従来の取付け構造のように、転がり軸受が軸心方向に抜出るのを防止するための止め輪を省略することができるので、この止め輪のために支持部材の幅を大きくする必要がなく、支持部材の縮小化を図ることができ、もって設計の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例としての第一の実施の形態を示す取付け構造の全体縦断面図である。
【図2】同じく部分拡大縦断面図である。
【図3】本発明に係る実施の形態である第二の実施の形態を示す取付け構造の部分拡大縦断面図である。
【図4】同じく抜止め部材の拡大縦断面図である。
【図5】同じく抜止め部材の正面図である。
【図6】同じくナックルから車軸用軸受を取外す際の過程を示す部分拡大縦断面図である。
【図7】抜止め部材の別の実施の形態を示す縦断面図である。
【図8】本発明に係る実施の形態である第三の実施の形態を示す縦断面図である。
【図9】同じく抜止め部材の正面図である。
【図10】同じく抜止め部材の要部拡大縦断面図である。
【図11】同じく抜止め部材を取付け用凹部に装着した状態の要部拡大縦断面図である。
【図12】同じくナックルから車軸用軸受を取外す際の過程を示す部分拡大縦断面図である。
【図13】参考例としての第四の実施の形態を示す取付け構造の全体縦断面図である。
【図14】同じくナックルから車軸用軸受を取外す際の過程を示す部分拡大縦断面図である。
【図15】参考例としての第五の実施の形態を示す取付け構造の全体縦断面図である。
【図16】同じくナックルから車軸用軸受を取外す際の過程を示す部分拡大縦断面図である。
【図17】参考例としての第六の実施の形態を示す取付け構造の全体縦断面図である。
【図18】同じく取付け用凹部に抜止め部材を装着した状態の部分拡大縦断面図である。
【図19】別の実施の形態を示す取付け構造の部分拡大縦断面図である。
【図20】同じく抜止め部材の加工前の単体正面図である。
【図21】同じく抜止め部材の加工後の単体斜視図である。
【図22】従来例を示す車軸用軸受の取付け構造の全体断面図である。
【図23】別の従来例を示す車軸用軸受の取付け構造の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 車軸用軸受
2 外輪部材
4 軸心
5 内輪部材
9 ブレーキディスクロータ
10 ハブホイール
14 ハブホイールの中心穴
15 等速ジョイント
23 ナックル
24 取付け構造
25 ナックルの中心穴
26 ストッパ
27 取付け用凹部
28 係合用凹部
29 傾斜係合部
30 抜止め部材

Claims (3)

  1. 車軸を支持する転がり軸受の外輪部材を車両の車体側に取付けられる支持部材に形成した挿通穴に挿通して取付けるための取付け構造であって、
    前記支持部材の挿通穴の軸方向一側には、径方向内方に突出し外輪部材の端部に当接して外輪部材が軸心方向一方に抜出るのを防止するための抜止め片が設けられ、
    前記挿通穴の内周面には環状の取付け用凹部が形成され、
    前記外輪部材の外周面には、少なくとも軸方向の一部が前記取付け用凹部と径方向に対向する環状の係合用凹部が形成され、
    前記取付け用凹部と前記係合用凹部との間には、前記取付け用凹部と前記係合用凹部とに係合して前記外輪部材を前記挿通穴内に固定する抜止め部材が配置され、
    前記抜止め部材は、前記取付け用凹部の軸方向全幅にわたって嵌合されて軸方向に固定され、周方向の一部が切断された円筒状の本体部と、前記本体部の円周等配箇所に形成され軸心方向一方に向けて縮径するとともに径方向に弾性的に変位可能な複数の傾斜係合部と、前記本体部と前記傾斜係合部との間に、前記外輪を前記挿通穴から抜き取る際に切断される脆弱部とを備え、
    前記外輪部材が前記抜止め片に当接する位置まで圧入されると前記傾斜係合部が前記係合用凹部の側壁面に当接し、
    前記転がり軸受を前記挿通穴に挿入する途中で前記傾斜係合部が前記外輪部材の外周面に押圧されて弾性変形する際に、前記傾斜係合部を回避収納させるための収納用凹部が、前記挿通穴の内周面に形成され、
    前記支持部材と前記外輪部材との間に、前記抜け止め部材の傾斜係合部を弾性変形させて係合用凹部との係合を解除するリリース用リングを挿入するための環状の隙間が形成されている、ことを特徴とする転がり軸受の取付け構造。
  2. 前記脆弱部は、前記本体部と前記傾斜係合部との連続部分を円弧状又は台形状に切り欠いて薄肉部とすることにより形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の転がり軸受の取付け構造。
  3. 前記脆弱部は、前記本体部と前記傾斜係合部との連続部分に段差を形成して薄肉部とすることにより形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の転がり軸受の取付け構造。
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