JP3964341B2 - 画像再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データを転写紙に画像として再生する装置、たとえばスキャナーから画像を読み込んで転写紙に画像を再生する装置において、拡張機能を追加してディジタル複合機を得ることができる画像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー、FAX、プリンター、スキャナーなどの機能を複合したディジタル複合機などにおいては、複合機能でのメモリーの有効活用、拡張ユニットを含めた制御機構の共有化をおこない、リソースの有効利用を実現する画像処理装置が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。この画像処理装置は、複数のアプリケーションでのリソース共有がおこなえる構成である。
【0003】
図14は、従来の画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。以下、各部の構成を説明する。原稿を光学的に読み取る読み取りユニット1401は、原稿に対するランプ照射の反射光をミラーおよびレンズにより受光素子に集光する。受光素子(本実施例ではCCDを例とする)はセンサー・ボード・ユニット1402に搭載され、CCDにおいて電気信号に変換された画像データをディジタル信号に変換した後、センサー・ボード・ユニット1402から出力される。
【0004】
センサー・ボード・ユニット1402から出力される画像データは、画像データ制御部1403に入力される。機能デバイスおよびデータバス間における画像データの伝送は、画像データ制御部1403がすべて制御する。画像データ制御部1403は、画像データに関し、センサー・ボード・ユニット1402、パラレルバス1420、画像処理プロセッサー1404間のデータ転送、この装置の全体制御を司るシステムコントローラ1431、画像データに対するプロセスコントローラ1411間、の通信をおこなう。
【0005】
センサー・ボード・ユニット1402からの画像データは、画像データ制御部1403を経由して画像処理プロセッサー1404に転送され、光学系およびディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナー系の信号劣化)を補正し、再度画像データ制御部1403へ出力される。
【0006】
次に、原稿の読み取り画像をメモリーに蓄積して再利用するジョブと、メモリーに蓄積しないジョブとがあり、それぞれの場合について説明する。メモリーに蓄積する例としては、1枚の原稿を複数枚複写する場合、読み取りユニット1401を1回だけ動作させ、メモリーに蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使い方がある。メモリーを使わない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合、読み取り画像をそのまま再生すればよいので、メモリーアクセスをおこなう必要はない。
【0007】
まず、メモリーを使わない場合、画像処理プロセッサー1404から画像データ制御部1403へ転送されたデータは、再度画像データ制御部1403から画像処理プロセッサー1404へ戻される。画像処理プロセッサー1404においてCCDによる輝度データを面積階調に変換するための画質処理をおこなう。画質処理後の画像データは、画像処理プロセッサー1404からビデオ・データ制御部1405に転送され、面積階調に変換された信号に対し、ドット配置に関する後処理およびドットを再現するためのパルス制御をおこない、作像ユニット1406において転写紙上に再生画像を形成する。
【0008】
メモリーに蓄積し画像読み出し時に付加的な処理、たとえば画像方向の回転、画像の合成などをおこなう場合の画像データの流れを説明する。画像処理プロセッサー1404から画像データ制御部1403へ転送されたデータは、画像データ制御部1403からパラレルバス1420を経由して画像メモリー・アクセス制御部1421に送られる。ここではシステムコントローラ1431の制御に基づき画像データとメモリー・モジュール1422のアクセス制御、外部PC(パソコン)1423のプリント用データの展開、メモリー有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0009】
画像メモリー・アクセス制御部1421へ送られたデータは、データ圧縮後にメモリー・モジュール1422へ蓄積され、蓄積データを必要に応じて読み出す。読み出しデータは、伸張して本来の画像データに戻し、画像メモリー・アクセス制御部1421からパラレルバス1420経由で画像データ制御部1403へ戻される。画像データ制御部1403から画像処理プロセッサー1404への転送後は、画質処理およびビデオ・データ制御部1405でのパルス制御をおこない、作像ユニット1406において転写紙上に再生画像を形成する。
【0010】
画像データの流れにおいて、パラレルバス1420および画像データ制御部1403でのバス制御により、ディジタル複合機の機能を実現する。FAX送信機能は、読み取り画像データを画像処理プロセッサー1404にて画像処理を実施し、画像データ制御部1403およびパラレルバス1420を経由してファクシミリ制御ユニット1424へ転送する。ファクシミリ制御ユニット1424にて通信網へのデータ変換をおこない、公衆回線1425へFAXデータとして送信する。
【0011】
FAX受信は、公衆回線1425からの回線データをファクシミリ制御ユニット1424にて画像データへ変換し、パラレルバス1420および画像データ制御部1403を経由して画像処理プロセッサー1404へ転送される。この場合、特別な画質処理はおこなわず、ビデオ・データ制御部1405においてドット再配置およびパルス制御をおこない、作像ユニット1406において転写紙上に再生画像を形成する。
【0012】
複数ジョブ、たとえばコピー機能、FAX送受信機能、プリンター出力機能が並行動作する状況において、読み取りユニット1401、作像ユニット1406およびパラレルバス1420使用権のジョブへの割り振りをシステムコントローラ1431およびプロセスコントローラ1411にて制御する。プロセスコントローラ1411は、画像データの流れを制御し、システムコントローラ1431は、システム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。
【0013】
ディジタル複合機の機能選択は、操作パネル1434にて選択入力し、コピー機能、FAX機能などの処理内容を設定する。システムコントローラ1431とプロセスコントローラ1411は、パラレルバス1420、画像データ制御部1403、およびシリアルバス1410を介して相互に通信をおこなう。画像データ制御部1403内においてパラレルバス1420とシリアルバス1410とのデータインターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなう。
【0014】
画像再生装置のメカ駆動、各種センサーの入出力制御は、I/O制御部1440のポートで検出、制御される。信号検出および駆動は、プロセスコントローラ1411が制御し、割り込み処理により、センサーの出力を監視する。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−316063号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の発明における構成は、ディジタル複合機の機能を前提としてリソースを共有する構成であるため、基本機能である画像再生(複写機能)のみを提供しようとする場合には不要な構成が付加されることとなり、コストが増大し、また余分な電力消費が生じていた。
【0017】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、画像再生にかかる基本機能を低コストに提供でき、さらに、オプションユニットの追加で順次複合機能に容易に拡張できる画像再生装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる画像再生装置は、原稿の読み取りなどで入力された画像データを再生出力する画像複写機能を基本機能とした画像再生装置において、所望する拡張機能を利用する際に複数のオプションユニットを追加するためのコントローラボードが接続可能であり、該コントローラボードを用いた拡張機能時に、前記基本機能における操作形態および画像データの入出力形態を共通して使用可能にする拡張制御手段と、前記基本機能および前記拡張機能を操作するための操作表示部とを備え、前記拡張制御手段は、前記操作表示部の表示形態は前記基本機能および前記拡張機能で共通に表示させ、前記拡張機能時には、前記共通の表示形態の中で拡張機能を表示させることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、画像再生の基本機能を低コストで提供できるようになる。加えて、オプションユニットの追加により機能を容易に拡張でき、この場合でも操作形態および画像データの入出力形態を維持でき操作性と処理効率の向上を図ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像再生装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0045】
図1は、この発明の本実施形態にかかる画像再生装置を複写機に必要な基本機能で構成した場合のブロック図である。図2は、この発明の本実施形態にかかる画像再生装置を機能拡張しディジタル複合機として構成した場合のブロック図である。図2の構成により従来(図14参照)のディジタル複合機と同等の機能を得ることができる。
【0046】
図1を用いて複写機の基本構成を説明する。このユニット構成であれば、基本的な複写機能は提供でき、FAXやプリンター、ネットワーク接続などのディジタル複合機が有する複合機能は提供されない。しかしながら、拡張のためのI/Fの端子は構成要素に含んでいるので、容易にディジタル複合機に拡張できる(詳細は後述する)。
【0047】
ベースエンジン100は、画像データ制御機能を有している。このベースエンジン100には、ローカルなCPUバス101を設け、プロセスコントローラ102の制御で各部が動作制御される。動作の指示はROM103に格納され、処理時のワークデータはRAM104に格納される。ビデオ制御部105は、画像データの処理、フロー制御をおこなう。I/O制御部106は、各駆動系、センサーなどの入出力を監視/制御する。これら各部はCPUバス101で接続されている。画像蓄積用のメモリー・モジュール107は、ビデオ制御部105によりアクセス制御される。
【0048】
ベースエンジン100には、複数の基本ユニットが接続される。これら基本ユニットは、操作部110,画像読み取り部であるセンサー・ボード・ユニット111,書き込み制御部112,給紙系/排紙系の周辺機113,スキャナー駆動機構114,プロッター駆動機構115からなる。
【0049】
操作部110は、ビデオ制御部105に設けられるCPU周辺制御部(図3参照)によりシリアルポート経由でプロセスコントローラ102と接続されている。ビデオ制御部105は、基本動作内容を操作部110へ表示させ、操作部110の操作入力をプロセスコントローラ102に出力する。プロセスコントローラ102は、入力指示に基づき、各機能ユニットに対し、I/O制御部106を経由して監視/制御をおこなう。
【0050】
複写(コピー)動作の場合、プロセスコントローラ102は、スキャナー駆動機構114を動作させ、センサー・ボード・ユニット111にて原稿を光学的に読み取り、ディジタル化された画像データをビデオ制御部105に転送する。ビデオ制御部105は、画像データに対し所定の画像処理を施し、メモリー・モジュール107に画像データを蓄積する。この際、画像データは、複数枚コピー、1枚コピーのいずれの場合であっても必ずメモリー・モジュール107に蓄積され、プロッター駆動機構115における転写紙ジャム発生時の対応のためのデータバックアップを施すようになっている。
【0051】
メモリー・モジュール107から読み出された画像データは、ビデオ制御部105が有する書き込み画像処理機能によりスムージング処理やPWM変調処理をおこない、書き込み制御部112に転送され、書き込みのためのレーザダイオード(LD)を発光駆動させ、同時にプロッター駆動機構115を動作させて転写紙上に画像を作像する。
【0052】
上記処理によって原稿のコピーを得ることができる。この際、周辺機113は、転写紙の給紙,排紙、およびステープルなどの後処理をおこなう。ところで、上記説明したベースエンジン100は、パラレルバス120に接続されるパラレルバスI/F(後述する)を搭載している。この機能は、上記説明した複写機などの基本機能では必要とせず、後述する機能拡張時に用いられる。
【0053】
図1に示した基本機能での構成時においては、ベースエンジン100に画像データの蓄積用のメモリー・モジュール107が設けられ、画像回転、電子ソート、履歴出力といった、ディジタル複写機で必要とされる基本必須機能に制約を与えることなく、動作機能を提供できる。また、このベースエンジン100のメモリー・モジュール107は、DIMMなどのユニット化されたものであり、不要な場合は取り外し、コントローラボード(図2参照)201用のメモリーとして用いることができ、ハードウェア資源を無駄にすることなく有効活用できるようになっている。
【0054】
次に、図2を用いて拡張機能によるディジタル複合機を構成した場合を説明する。図1を用いて説明したベースエンジン100を基本として拡張機能を追加する構成となる。このベースエンジン100のパラレルバス120には、マザーボード機構としてのコントローラボード201を接続させる。コントローラボード201には、ディジタル複合機全体を監視、制御するシステムコントローラ202と、各アプリケーション機能が共有するリソースの使用時に使用権限を調整する調停制御部203と、メモリー・モジュール107、および機能拡張用に各機能別にユニット化された複数のオプションユニットを接続するための端子を備えている。オプションユニットは、拡張が容易なようにそれぞれ独立して接続順序を問わず接続できる。
【0055】
操作部110は、このコントローラボード201に接続される。操作部110は、複数のアプリケーションAPL(APL1〜5)が使用するリソース対象となるので、調停制御部203を経由して、システムコントローラ202が監視、制御する。このような拡張機能の構成時には、図1に記載した基本機能の構成時と比べて提供される機能、構成状態が異なる。
【0056】
プロセスコントローラ102が支配する基本機能のベースエンジン100にコントローラボード201を付加し、複数のアプリケーションAPLを増設することでディジタル複合機の機能が提供される。この複合機能の制御は、システムコントローラ202がおこなう。
【0057】
複合機能時におけるベースエンジン100の動作は、図1と基本的に同じであるが、システムコントローラ202とプロセスコントローラ102がパラレルバス120を介して交信し、リソース配分をおこなう。また、図2に記載のディジタル複合機を構成した場合には、ベースエンジン100上のメモリー・モジュール107は取り外し、コントローラボード201側で用い(既設分に対する増設を含む)、複数のアプリケーションAPLのリソースとして提供する。
【0058】
たとえば、アプリケーションAPL(APL1〜APL5)としては、FAX機能、プリンター機能、ネットワーク機能、スキャナー機能、ローカルストレージ機能(LS)、文書蓄積機能、文書配信機能などがある。コピー機能もこれら複数のアプリケーションAPLの中の一機能として位置付けられる。
【0059】
調停制御部203は、ネットワーク制御、メモリー・モジュール107のアクセス制御を調停し、リソースを各アプリケーションAPLに配分する。複合機能の同時動作時においても、システムコントローラ202とプロセスコントローラ102は、ベースエンジン100のリソース占有権をスキャナーリソース(読み取り機能)とプロッターリソース(印刷機能)に分割してマッピングする。そして、基本機能のベースエンジン100に対する拡張機能のアドオンにより追加された機能を、システムコントローラ202が管理し、ディジタル複合機を構成した際における複数機能の負荷分散をおこなう。
【0060】
図3は、ベースエンジン100に設けられるビデオ制御部105の構成を示すブロック図である。センサー・ボード・ユニット111からの画像データは、読み取り画像処理部301にて補正処理(たとえば、シェーディング補正、MTF補正、濃度変換、階調処理、変倍処理など)をおこなう。高速なハードウェアであっても、プログラマブルなプロセッサーであっても、機能実現のための手段として同様に用いることができる。
【0061】
バス制御部302ではデータフローを制御する。パラレルバスI/F303への入出力制御、データ変換部304へのパス切り替え、書き込み画像処理部305へのパス選択などを、プロセスコントローラ102の制御に基づき動作を選択する。書き込み画像処理部305は、入力信号を書き込み制御部112へ出力する際に、この入力信号を書き込み制御部112が駆動する信号への変換と、画質処理(たとえば、ジャギ補正、密度変換、PWM変調、画像のトリム処理など)をおこなう。書き込み制御部112に対しては、変調信号を転送し、LDドライバ(不図示)によりレーザダイオード(LD)を駆動し潜像を作成する。
【0062】
データ変換部304は、画像データとコマンドデータを分離し、コマンドデータはCPU周辺制御部306を介してCPU機能のプロセスコントローラ102へ転送する。コマンドのやり取りは、ディジタル複合機拡張時、システムコントローラ202との間で実施する。
【0063】
画像データは、メモリー・モジュール107への蓄積のために、データ圧縮部307で符号化し、メモリーアクセス制御部308でメモリー・モジュール107に格納する。メモリー・モジュール107からのデータ読み出しは、同様にメモリーアクセス制御部308でメモリー・モジュール107の所定番地のコードデータを取り出し、データ伸張部309で画像データに変換する。画像回転は、一度復号化した画像をコード化せずに再度、メモリー・モジュール107のワーク領域に退避させた後、読み出しアドレスを変更することにより回転後の画像を得る。
【0064】
図4は、コントローラボード201に設けられる調停制御部203の構成を示すブロック図である。システムI/F401は、システムコントローラ202との間の命令、データの送受信をおこなう。基本的には、システムコントローラ202が装置全体を制御し、メモリーの資源配分もシステムコントローラ202が管理する。他のユニットの制御は、システムI/F401〜アクセス制御部402〜DMAC(ダイレクトメモリーアクセス制御部)403〜パラレルバス制御部404〜パラレルバス120を介しておこなう。
【0065】
画像再生装置の各ユニットは、基本的にパラレルバス120に接続されており、パラレルバス制御部404は、バス占有の制御をおこなうことでシステムコントローラ202,メモリー・モジュール107へのデータ送受信を管理する。ネットワーク制御部405は、LAN(ローカルエリアネットワーク)406との接続を制御し、ネットワークに繋がる外部拡張機器とのデータ送受信を管理する。ネットワーク上の接続機器に対しシステムコントローラ202は、動作管理などの関与をおこなわないが、調停制御部203のインターフェースに関しては、システムコントローラ202が制御をおこなう。
【0066】
シリアルバス407との接続は、シリアルポート制御部408が複数のシリアルポート409を制御してインターフェース接続される。各種バスの種類分のポート制御機構を有し、たとえば、USB,IEEE1284に対するポート制御をおこなう。また、外部に対するシリアルポート409とは別に、操作部110とのコマンド受け付け、表示に関するデータ送受信を制御する。
【0067】
ローカルバス制御部410は、システムコントローラ202を起動させるために必要なRAM、ROMおよびプリンターコードデータを展開するフォントROMがバス接続されているローカルシリアルバス411とのインターフェース接続をおこなう。メモリー・モジュール107に対しては、メモリー制御部412を介しインターフェース接続される。
【0068】
この調停制御部203の動作制御は、システムコントローラ202によりシステムI/F401を介するコマンド制御でおこなわれる。また、データ制御は、メモリー・モジュール107を中心として、外部ユニットからのメモリーアクセスを管理する。ベースエンジン100から入力される画像データは、パラレルバス120から転送され、パラレルバス制御部404で調停制御部203内に取り込まれ、DMAC403によりシステムコントローラ202の管理を離れ、メモリー・モジュール107に対するアクセスをシステム制御から独立しておこなえるようになっている。
【0069】
メモリー・モジュール107へのアクセスは、アクセス制御部402で複数ユニットからのアクセス要求を調停し、メモリー制御部412によりメモリー・モジュール107のアクセス動作、データの読み出し/書き込みを制御する。ネットワーク(LAN)406からメモリー・モジュール107に対するアクセスについても、ネットワーク制御部405を介して調停制御部203内に取り込まれたデータをDMAC414によりメモリー・モジュール107に対しアクセスをおこなう。この際、複数ジョブによるメモリー・モジュール107へのアクセスはアクセス制御部402が調停し、メモリー制御部412でデータの読み出し/書き込みをおこなう。
【0070】
シリアルバス407からのメモリー・モジュール107に対するアクセスについても、シリアルポート制御部408によりシリアルポート409から調停制御部203内に取り込まれたデータをDMAC415によりメモリー・モジュール107に対しアクセスをおこなう。この際、複数ジョブによるメモリー・モジュール107へのアクセスはアクセス制御部402が調停し、メモリー制御部412でデータの読み出し/書き込みをおこなう。
【0071】
ネットワーク(LAN)406、もしくはシリアルバス407を介して外部のPCなどから入力されるプリント出力データは、システムコントローラ202によりローカルシリアスバス411にバス接続されたフォントデータを用いて、メモリー・モジュール107内のメモリーエリアに展開される。
【0072】
複数の外部ユニットとのインターフェース接続は、システムコントローラ202が管理し、メモリー・モジュール107に対するメモリーアクセスはそれぞれのDMAC403,414,415が管理する。この場合、各DMAC403,414,415は、独立にデータ転送を実行するため、アクセス制御部402は、メモリー・モジュール107へのアクセスに関するジョブの衝突、各アクセス要求に対する優先付けをおこなう。
【0073】
メモリー・モジュール107へのアクセスは、各DMAC403,414,415のほかに、格納データのビットマップ展開のためにシステムI/F401を介してのシステムコントローラ202からのアクセスも含まれる。アクセス制御部402によりメモリー・モジュール107へのアクセスが許可されたDMAC403,414,415により転送されたデータ、もしくはシステムI/F401から転送されたデータは、メモリー制御部412を介してメモリー・モジュール107に対するアクセスを直接おこなう。
【0074】
また、この調停制御部203には、内部でのデータ加工についてデータを圧縮あるいは伸張する圧縮/伸張部417、画像編集する画像編集部418を備えている。圧縮/伸張部417は、画像データ、もしくはコードデータをメモリー・モジュール107に有効に蓄積できるように、データの圧縮および伸張をおこなうモジュールであり、DMAC420によりメモリー・モジュール107とのインターフェースを制御する。一旦、メモリー・モジュール107に格納された画像データは、DMAC420の制御により、メモリー・モジュール107からメモリー制御部412,アクセス制御部402を介して圧縮/伸張部417に呼び出される。この圧縮/伸張部417は、呼び出した画像データをデータ変換後にメモリー・モジュール107へ戻すか、あるいは、外部にバス出力する制御をおこなう。
【0075】
画像編集部418は、DMAC421でメモリー・モジュール107を制御し、メモリー・モジュール107領域内でのデータ加工(メモリー領域のクリアー、画像データの回転処理、異なる画像同士の合成など)をおこなう。編集は、メモリー上のアドレス制御でおこない処理対象のデータを変換する。圧縮後のコードデータやプリンターコードデータには適応していない。メモリー・モジュール107上に展開されたビットマップ画像に対して処理をおこなう。メモリー・モジュール107への効率的なデータ蓄積のための画像圧縮は、画像編集後のデータに対し実施する。
【0076】
図5は、画像再生装置を基本機能(複写機)で構成した際のデータの流れを説明するための図である。この図には、図3に示すビデオ制御部105のブロック図を用いたデータの流れを示してある。
【0077】
図中▲1▼は、原稿の読み取りからメモリー蓄積までの読み取りの経路、▲2▼は、メモリー読み出しから書き込み制御までの経路、▲3▼は操作時の入出力制御経路である。図に示す基本機能での構成時には、オプションユニットの接続がないため、ベースエンジン100にコントローラボード201は接続されておらず、パラレルバス120を介したデータの送受信はおこなわれない。画像データ蓄積用のメモリーとしては、ベースエンジン100内のメモリー・モジュール107が使用される。
【0078】
▲1▼読み取り経路
センサー・ボード・ユニット111で光学的に読み込まれ、電気信号に変換された画像データは、読み取り画像処理部301で読み取りの画像処理が施される。読み取り画像処理部301で画像処理後の画像データは、バス制御部302によりデータ変換部304へ転送される。データ変換部304は、画像データに対しデータ圧縮部307へのパスを選択し、符号化のために画像データを転送する。
【0079】
データ圧縮部307で画像データを符号化し、冗長データを圧縮した後、メモリーアクセス制御部308を介してメモリー・モジュール107の所定の格納番地に蓄積する。メモリー・モジュール107は、装着可能な構成であるため、用途に応じてメモリー容量を増減させることができる。メモリーアクセス制御部308は、メモリー・モジュール107の最大搭載容量をアクセスできるようにメモリー管理している。
【0080】
▲2▼書き込み経路
メモリーアクセス制御部308は、メモリー・モジュール107内に格納されたコードデータを番地検索して読み出す。読み出されたコードデータは、データ伸張部309で復号化され、画像データに戻される。データ変換部304は、画像データをバス制御部302へ転送する。バス制御部302では、画像データを書き込みのため書き込み画像処理部305へ転送し、書き込み制御部112に設けられるLDドライバを駆動させるためのデータに変換する。書き込み制御部112では作像系での潜像作成のためにLDを発光させ、潜像、現像、定着のプロセスを経て転写紙上に画像を再生する。
【0081】
この発明の実施の形態では、LDドライバによる潜像作成および電子写真プロセスを例として取り上げているが、電気信号を液滴噴射のために利用し、インクジェットプロセスにて画像を再生する方式を用いる構成であってもよい。
【0082】
▲3▼操作時の入出力経路
操作部110に対する操作内容の表示、操作入力の受け付けは、CPU周辺制御部306を介してプロセスコントローラ102がおこなう。コピー機能に関する機能および保守項目を表示、入力受け付けするのみであるため、オプションユニットの拡張に係わる操作項目の管理は不要である。このため、操作部110の構成を基本機能の管理のためのみとした最小構成とすることもできる。たとえば、メニュー表示項目は少なくてすむので表示部は小さくてよいし、FAX用の宛先設定ボタンなども設ける必要がなく小型のものを用いることができる。
【0083】
図6は、画像再生装置を機能拡張(ディジタル複合機)として構成した際のデータの流れを説明するための図である。この図には、図2に示すコントローラボード201部分のブロック図と、図3に示すビデオ制御部105のブロック図を用いたデータの流れを示してある。
【0084】
ベースエンジン100と、コントローラボード201をパラレルバス120を介して接続し、コントローラボード201を拡張用マザーボードとして複数の各アプリケーション機能APL(APL1〜5)を機能追加していくことができる。ディジタル複合機の全体システム制御は、コントローラボード201のシステムコントローラ202が制御し、プロセスコントローラ102は、ベースエンジン100の制御のみをおこなう形となる。
【0085】
操作部110は、複写機能(コピー)に関するアプリケーションも含めてすべてのディジタル複合機の機能で利用される。システムコントローラ202は、描画、およびコマンド受け付け処理を管理する。画像格納用のメモリーであるメモリー・モジュール107はベースエンジン100側には設けずに、共有リソースとしてコントローラボード201上に装着替えをする。
【0086】
図中▲1▼は、原稿の読み取りからメモリー蓄積までの読み取りの経路、▲2▼は、メモリー読み出しから書き込み制御までの経路、▲3▼は操作時の入出力制御経路である。
【0087】
▲1▼読み取り経路
センサー・ボード・ユニット111で光学的に読み込まれ、電気信号に変換された画像データは、読み取り画像処理部301にて読み取り時の画像処理が施される。読み取り画像処理部301で画像処理された後の画像データは、バス制御部302によりパラレルバスI/F303を介してパラレルバス120へ転送される。パラレルバス120からコントローラボード201側の調停制御部203を介してメモリー・モジュール107に画像データが格納される。調停制御部203では、内部に設けられたパラレルバス制御部404,アクセス制御部402,圧縮/伸張部417,メモリー制御部412の各モジュールにて処理し、メモリー・モジュール107に符号化データを蓄積する。
【0088】
▲2▼書き込み経路
コントローラボード201上のメモリー・モジュール107に格納されたコードデータを調停制御部203のメモリー制御部412が読み出す。アクセス制御部402,圧縮/伸張部417,パラレルバス制御部404の各モジュールにて処理し、復号された画像データをパラレルバス120へ転送する。ベースエンジン100側では、コントローラボード201からの画像データをパラレルバスI/F303で受信し、バス制御部302から画像データを書き込み画像処理のため書き込み画像処理部305へ転送し、LDドライバを駆動させるためのデータに変換する。書き込み制御部112では、作像系での潜像作成のためにLDを発光させ、潜像、現像、定着のプロセスを経て転写紙上に画像を再生する。
【0089】
▲3▼操作時の入出力経路
操作部110に対する操作内容の表示、操作入力の受け付けは、調停制御部203のローカルバス制御部410,システムI/F401を介してコントローラボード201上のシステムコントローラ202にておこなう。操作部110としては、複数のオプションユニットを用い拡張機能できるように、より高機能なものを用いる。たとえば、大型の表示パネル、ネットワーク上のアドレス入力機構、FAX用宛名割り振りボタンなど、基本のユニットにオプションユニットを追加して用いる。
【0090】
このデータフローでは、メモリー・モジュール107をベースエンジン100側では利用しないので、ビデオ制御部105内のデータ圧縮部307,データ伸張部309,メモリーアクセス制御部308には画像データは転送されない。バス制御部302は、図5に示す基本機能の形態と、図6に示す拡張機能の形態に応じて、ビデオ制御部105のパラレルバスI/F303と、データ変換部304へのデータの送受信を選択制御する。表示およびコマンド入力についても、プロセスコントローラ102の介在はないため、操作部110からCPU周辺制御部306を経由するコマンド転送は実施しない。
【0091】
図7は、画像再生装置を機能拡張(ディジタル複合機)として構成した際の他のデータの流れを説明するための図である。この図には、操作部110の制御をベースエンジン100のプロセスコントローラ102がおこなう場合のデータの流れが記載されている。
【0092】
図示のように、▲1▼読み込み経路と、▲2▼書き込み経路は、図6と同様であり、コントローラボード201上のメモリー・モジュール107を共有して複写(コピー)のための画像データの蓄積をおこなう。
【0093】
▲3▼操作時の入出力経路
操作部110は、ディジタル複合機の共有リソースとしてコントローラボード201に接続され、調停制御部203を経由するが、この操作部110の制御は、ベースエンジン100側のプロセスコントローラ102がおこなう。操作部110の構成機能は、ディジタル複合機の機能追加とともに拡張されたものを用いるが、複数のアプリケーションに対するリソース管理、システム制御をシステムコントローラ202が管理する。そして、操作部110に設けられる表示部に対する画面の描画(表示制御)については、プロセスコントローラ102に分担させ実行させる構成となっている。
【0094】
調停制御部203は、操作部110に対するコマンド/描画データを、ローカルバス制御部410でインターフェース接続する。調停制御部203は、ローカルバス制御部410,システムI/F401,アクセス制御部402,パラレルバス制御部404の各モジュールを介し、パラレルバス120にコマンドデータを転送し、パラレルバス120から描画データを入手する。
【0095】
パラレルバス120は、ベースエンジン100と接続され、ビデオ制御部105内のパラレルバスI/F303とアクセスする。ビデオ制御部105は、パラレルバスI/F303,バス制御部302を介し、データ変換部304でコマンド/描画データをデータ変換する。このデータは、転写用の画像データではないため、データ変換部304は、CPU周辺制御部306にコマンドデータを転送する。CPU周辺制御部306は、プロセスコントローラ102と通信し、操作部110の表示および操作のコマンド解析をおこなう。
【0096】
複数のオプションユニットが同時に動作する場合、システムコントローラ202の負荷が増加し、描画速度の低下を招く恐れがある。このため、プロセス制御以外にパフォーマンスに余裕が生じているプロセスコントローラ102は、操作部110での表示制御を分担して実行する。
【0097】
以上説明したように、装置構成を基本機能で構成したとき、および機能拡張で構成したときでは、操作部110を構成形態(オプションユニット)が異なる。しかしながら、制御に関しては、プロセスコントローラ102が共通して関与すし、ベースエンジン100側のリソースを利用しておこなう。
【0098】
図8〜図10には、それぞれ機能別の構成例を図示している。図8は、画像再生装置を基本機能で構成した場合のブロック図である。この場合、ベースエンジン100のみを用い、コントローラボード201の接続はない。ベースエンジン100のリソースを利用し制御することにより、複写(コピー)の基本機能を構築できる。ベースエンジン100を中心とするセンサー・ボード・ユニット111,書き込み制御部112,操作部110,周辺機113の構成により、操作入力、画像読み取り、転写紙への画像再生、転写紙の用紙制御をプロセスコントローラ102の管理によりおこない、ベースエンジン100のリソースをすべて複写機能に配分する。
【0099】
図9は、画像再生装置を拡張機能を有して構成した場合のブロック図である。図8に示す基本機能(複写機能)に比してアプリケーション機能(APL)を一つ追加した場合の構成例である。この場合、ベースエンジン100にコントローラボード201を接続し、コントローラボード201にアプリケーションAPLをアドオンする。そして、コントローラボード201がディジタル複合機のマザーボードとして機能し、制御の中心となる。
【0100】
そして、ベースエンジン100が保有する基本機能は、ディジタル複合機全体の機能のうちの一つのアプリケーション(複写機能アプリケーション)となる。ベースエンジン100部分は、コントローラボード201から見ればディジタル複合機の共有リソースの一つとなる。
【0101】
アプリケーションAPLは、たとえば、ネットワークアプリケーション(LAN接続機能)であるとすると、LAN406に対して読み取った画像データの配信、LAN406から配信された画像データを転写紙に再生するコピーの機能が得られる。各共有リソースは、システムコントローラ202の管理のもとに資源配分されて複合機能を構築する。
【0102】
コントローラボード201から見て、ネットワークアプリケーション、およびベースエンジン100での複写機能のいずれも同等なリソースとなり、アプリケーション間でのリソース使用の優先順位は設けない。なお、ベースエンジン100,コントローラボード201に対するオプションユニット、アプリケーションの装着の順序が異なってこのリソース使用についての優先順位は発生しない。あくまで、所定の時期におけるアプリケーションの接続状態に基づき最適なリソース配分がおこなわれる。
【0103】
図10は、画像再生装置に拡張機能を有して構成した場合の他のブロック図である。図8に示す基本機能(複写機能)に比してアプリケーション機能(APL)を2つ追加した場合の構成例である。マザーボードであるコントローラボード201に対して複数のアプリケーションAPL(APL1,APL2)を追加する。追加の順番、組み合わせによる機能動作の優先付けは生じない。コントローラボード201から見て、これらアプリケーションAPL1,APL2,およびベースエンジン100での複写機能のいずれも優先順位が同じ処理機能として認識する。
【0104】
たとえば、アプリケーションAPL1は、公衆回線に接続されるFAX機能、アプリケーションAPL2は、大容量の画像ストレージ機能LSである。この場合、コントローラボード201上のメモリー・モジュール107は、一時的な作業用のデータ蓄積エリアとして使用し、画像ストレージ機能LSは、長期の画像蓄積、バックアップ用途に用いる。たとえば、画像ストレージ機能LSに対し、FAX送信した画像データ、FAX受信した画像データ、複写出力した画像データを、後ほど読み出せるようにディジタルデータとして保管させる。
【0105】
さらに、他のアプリケーションAPLとしてネットワークアプリケーションを機能追加した際には、ネットワーク上から画像ストレージ機能LSに蓄積された画像データにアクセスすることもできるようになる。このように、アプリケーションの追加により画像再生装置の機能を容易に拡張できる。
【0106】
次に、図11、図12を用いてシステム待機時の各部の状態を説明する。図11は、画像再生装置を基本機能で構成した場合におけるシステム待機時の各部の状態を示すブロック図である。図中点線で記載した各ユニットは、システム待機時に機能停止するユニット/モジュールである。
【0107】
図11に示す基本機能での構成においては、システム待機時に外部接続されたオプションからの割り込みはない。操作者が操作部110から入力指示をおこなうと、通常動作モードへ移行する。したがって、システム待機時は、操作部110と、操作部110を監視するプロセスコントローラ102,インターフェースのためのCPU周辺制御部306,CPUバス101のみが起動する。他のユニット/モジュールを動作させる必要はない。センサー・ボード・ユニット111や、書き込み制御部112なども通電状態にしておく必要はない。メモリー・モジュール107も動作させる必要がないので、クロックを止めるもしくは電源を遮断させた状態にできる。
【0108】
システム待機時に機能停止状態にあるユニットは、電源を遮断し、ビデオ制御部105内の各部はクロック供給を停止させる。図中点線で記載した各部モジュールは待機時、動作を停止して電力消費を抑制できる。また、ビデオ制御部105は、一つのチップで構成できるため、ベースエンジン100の部品実装数を抑えることができ、複数チップでの構成時に比べて動作時も低消費電力化できる。システム待機時の機能停止制御は、個別のモジュールに対するクロック供給の停止でおこなえる。
【0109】
図12は、画像再生装置を基本機能で構成した場合におけるシステム待機時の各部の状態を示すブロック図である。図12に示す拡張機能での構成においては、操作部110以外のシステム起動要求が外部からも発生する。たとえば、FAX受信、ネットワーク(LAN)からの画像データの出力要求などがある。しかしながら、不定期な出力要求であるため、システム全体を常時起動させておくとそれだけ無駄な電力浪費が生じる。
【0110】
このため、システム待機時においては、起動要求を受け付ける機能のユニットのみアクティブ状態とし、それ以外のユニット、モジュールは停止させておく。ベースエンジン100のビデオ制御部105では、コントローラボード201の情報をプロセスコントローラ102に伝達する経路上のモジュール(パラレルバスI/F303,バス制御部302,データ変換部304,CPU周辺制御部306)は、システム待機時であっても起動状態にしておく。
【0111】
コントローラボード201では、メモリー・モジュール107は停止させ、調停制御部203内のメモリー制御部412に対するクロック供給を停止させる。また、コントローラボード201では、起動要求を検出するため、調停制御部203内のシステムI/F401,アクセス制御部402と、システム監視するシステムコントローラ202を起動させておく。アプリケーションAPL(APL1〜5)については、外部と接続するものは起動している。公衆回線、ネットワーク(LAN)などに接続されるユニットは、起動の最小限度で必要なモジュールを起動状態にさせておき、ローカルストレージ機能LSは停止させておく。
【0112】
図13は、機能拡張前後における表示画面を示す図である。図13(a)は、コントローラボード201の未接続時に操作部110上に表示される内容である。ベースエンジン100による基本形態で複写操作するときの内容が表示されている。例えば、機能表示部1300上には、複写動作内容を説明するために、動作状態、原稿枚数、セット枚数、コピー枚数等の機能項目1301が表示される。図13(b)は、コントローラボード201を接続した拡張時に操作部110上に表示される内容である。この機能拡張時には、操作部110上に、拡張された機能項目1302が選択可能に一覧表示される。図示の例では、FAX、スキャナー、プリンターの機能が拡張された状態が表示される。図13(c)は、拡張時の他の表示例であり、機能項目1302でFAX機能を選択したときには、機能表示部1300上には、FAX送信時の動作内容を説明するために、FAXの動作状態、原稿セット指示、宛先入力案内等の表示画面1303が表示される。このように、拡張前後の表示内容が共通化され、拡張された機能を切り換えて案内することにより操作性の向上を図ることができる。
【0113】
上記実施の形態で説明した画像再生装置は、主にスキャナーから画像を読み込んで転写紙に画像を再生する構成を例に説明したが、これに限らず、この画像再生装置に対しパソコンからのコードデータを入力し、画像を再生出力する構成にも同様に適用できる。
【0114】
なお、本実施の形態で説明したシステム構成を制御する方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フロッピー(R)ディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、画像再生の基本機能を低コストで提供できるようになる。加えて、オプションユニットの追加により機能を容易に拡張でき、この場合でも操作形態および画像データの入出力形態を維持でき操作性と処理効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施形態にかかる画像再生装置を複写機に必要な基本機能で構成した場合のブロック図である。
【図2】この発明の本実施形態にかかる画像再生装置を機能拡張しディジタル複合機として構成した場合のブロック図である。
【図3】画像再生装置のベースエンジンに設けられるビデオ制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】画像再生装置のコントローラボードに設けられる調停制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】画像再生装置を基本機能(複写機)で構成した際のデータの流れを説明するための図である。
【図6】画像再生装置を機能拡張(ディジタル複合機)として構成した際のデータの流れを説明するための図である。
【図7】画像再生装置を機能拡張(ディジタル複合機)として構成した際の他のデータの流れを説明するための図である。
【図8】画像再生装置を基本機能で構成した場合のブロック図である。
【図9】画像再生装置を拡張機能を有して構成した場合のブロック図である。
【図10】画像再生装置に拡張機能を有して構成した場合の他のブロック図である。
【図11】画像再生装置を基本機能で構成した場合におけるシステム待機時の各部の状態を示すブロック図である。
【図12】画像再生装置を基本機能で構成した場合におけるシステム待機時の各部の状態を示すブロック図である。
【図13】画像再生装置の機能拡張前後における表示画面を示す図である。
【図14】従来の画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 ベースエンジン
101 CPUバス
102 プロセスコントローラ
103 ROM
104 RAM
105 ビデオ制御部
106 I/O制御部
107 メモリー・モジュール
110 操作部
111 センサー・ボード・ユニット
112 書き込み制御部
113 周辺機
114 スキャナー駆動機構
115 プロッター駆動機構
120 パラレルバス
201 コントローラボード
202 システムコントローラ
203 調停制御部
301 読み取り画像処理部
302 バス制御部
303 パラレルバスI/F
304 データ変換部
305 書き込み画像処理部
306 CPU周辺制御部
307 データ圧縮部
308 メモリーアクセス制御部
309 データ伸張部
401 システムI/F
402 アクセス制御部
403,414,415,420,421 DMAC(ダイレクトメモリーアクセス制御部)
404 パラレルバス制御部
405 ネットワーク制御部
406 LAN(ローカルエリアネットワーク)
407 シリアルバス
408 シリアルポート制御部
409 シリアルポート
410 ローカルバス制御部
412 メモリー制御部
417 圧縮/伸張部
418 画像編集部
APL(APL1〜5) アプリケーション

Claims (1)

  1. 原稿の読み取りなどで入力された画像データを再生出力する画像複写機能を基本機能とした画像再生装置において、
    所望する拡張機能を利用する際に複数のオプションユニットを追加するためのコントローラボードが接続可能であり、該コントローラボードを用いた拡張機能時に、前記基本機能における操作形態および画像データの入出力形態を共通して使用可能にする拡張制御手段と、
    前記基本機能および前記拡張機能を操作するための操作表示部とを備え、
    前記拡張制御手段は、前記操作表示部の表示形態は前記基本機能および前記拡張機能で共通に表示させ、前記拡張機能時には、前記共通の表示形態の中で拡張機能を表示させることを特徴とする画像再生装置。
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