JP3962677B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体及び気体の被測定体の圧力を測定するための圧力センサに関し、特に、半導体製造プロセス、化学、医療、食品加工の分野等において、腐食性薬品や金属成分等の溶出が問題となる圧力測定に最適な圧力センサに関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、半導体製造プロセスにおけるウエハの表面洗浄やエッチング処理等に超純水や高純度の腐食性薬品、例えば硝酸、塩酸、フッ化水素酸等が使用されている。これらの薬品を供給するラインの圧力監視及び薬品タンクのレベル監視には圧力センサが用いられており、この圧力センサが薬品に腐食されると金属イオン等が溶出してしまう。金属イオン等は製造プロセスにおいて有害成分となるため、耐食性が高く、金属イオン等の溶出量の少ない圧力センサが要求されている。
また、医療、食品工業、化学分野においても同様に腐食性薬品等を使用する場合があり、耐食性が高く、金属イオン等の溶出量の少ない圧力センサが求められている。
【0003】
一般的に、圧力センサの圧力を検知する部分であるダイアフラムは高弾性材料で作る必要があり、この高弾性材料としては金属、セラミックス、ガラス等の材料を採用することができる。これらの高弾性材料は腐食性薬品により腐食されてしまうことがあるため、ダイアフラムをフッ素樹脂等の保護皮膜で覆い、耐食性を向上させた圧力センサが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、造膜性(膜成形性)の良好なフッ素樹脂は、腐食性が高い薬品等に対しては耐食性があまり良好でなく、さらに薬液が透過しやすいという問題がある。一方、腐食性の高い薬品に対して良好な耐食性を有するフッ素樹脂は加工工程上、膜にピンホールが発生し、このピンホールから薬品等が浸入し、ダイアフラムが腐食されることがある。このため、技術の進歩により金属溶出等に対する管理がより厳しくなっている現状を鑑み、精度を損なわず、この厳しい管理に対応できる圧力センサが求められている。
【0005】
本発明の目的は、性能を損なうことがなく耐食性をより向上させることができる圧力センサを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は以下の構成を採用して前記目的を達成しようとするものである。具体的には、本発明の圧力センサは、受圧室に導入される被測定流体の圧力の変化により弾性変形するダイアフラムを有する圧力センサであって、
前記ダイアフラムの受圧面には、第一層、第二層、第三層および第四層のフッ素樹脂層を前記ダイアフラム側から被測定流体に接する側に従って順番に積層して構成された少なくとも4層からなる保護層が設けられ、前記第一層および前記第三層を形成する樹脂の融点は、前記第二層および前記第四層を形成する樹脂の融点よりも低く、前記第二層および前記第四層は、耐食性の高い樹脂で形成されることを特徴とする。
【0007】
フッ素樹脂層への腐食性薬品等の透過量は、腐食性薬品等が接する層の表面積に比例し、層の厚さに反比例し、以下の関係式が成り立つ。
【0008】
【数1】
Q=(S/h)・Y・t
Q:透過量 Y:透過係数 h:層の厚さ S:表面積 t:時間
【0009】
Yは材料によって決まる定数である。従って、透過量を一定とした場合、透過係数の小さいフッ素樹脂を使用することにより、層の薄型化を図ることができる。
例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)とPCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)の50%のフッ酸における透過係数を比較した場合、PTFEは6.2×10-11(g・cm・cm-2・s-1)であり、PCTFEは1.7×10-12(g・cm・cm-2・s-1)である。PCTFEはPTFEに比べ一桁以上小さいものとなっており、透過量一定の場合、PCTFEの層の厚さはPTFEの層の厚さに対して3/100となる。
また、PTFEとPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)の透過係数を比較すると、PFAは2.5×10-11(g・cm・cm-2・s-1)であり、透過量を一定とした場合、PFAの層の厚さは、PTFEの層の厚さの約2/5でよいこととなる。また、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)もPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)と略同様の透過係数を有するため、透過量を一定とした場合、FEPの層の厚さも、PTFEの層の厚さの約2/5でよいこととなる。
【0010】
以上の特性を考慮し、例えば、保護層の積層のうち、被測定流体に接触する表面層を比較的耐食性の高いPTFEやPFAとし、他の層を薬液の透過性に対して有効なフッ素樹脂であるFEP、PCTFEとして積層することで、耐食性を高め、かつ保護層の厚さを薄くすることができる。従って、耐食性を向上させても、圧力センサの精度は低下することがない。
【0011】
この際、前記保護層は、均質かつ均一な厚さの平板材を打ち抜いてこれを積層したものであることが好ましい。
このようにすれば、打ち抜き加工を行い、これを積層するだけで保護層を得ることができるから、保護層は安価で製作が容易なものとなる。
【0012】
また、前記フッ素樹脂の積層、及び前記ダイアフラムと前記保護層との接着は、溶融圧着により行われ、前記ダイアフラム及び前記保護層とが一体化されていることが好ましい。
フッ素樹脂は接着が困難な非接着性樹脂であるが、溶融圧着することで接着することができる。これにより、各フッ素樹脂層同士が完全に固着し、また、保護層とダイアフラムとも完全に固着するため、圧力の伝達を確実に行うことができ、応答性も優れたものとなる。また、保護層を複数層とすることで保護層の薄型化を図ることができるので、ヒステリシスも小さく抑えられ、被測定流体側にダイアフラムが撓む負圧(真空)の測定も行うことができる。
【0013】
以上において、圧力センサが、前記ダイアフラムの外周部分で前記ダイアフラムを保持し、内部に前記受圧室が形成された保持部と、この受圧室に前記被測定流体を導入する被測定流体導入部とを有するフッ素樹脂製の継ぎ手を備えている場合、保護層と保持部は次のような接合構造を採用することができる。
【0014】
(1)前記保持部及び前記保護層はこれらのフッ素樹脂と異なる融点で溶融流動するフッ素樹脂を介して溶融圧着により接合される構造。
【0015】
(2)前記保持部の前記保護層との当接面には、突起が形成され、前記保護層に前記突起をくい込ませることにより、前記保持部及び前記保護層が接合される構造。
【0016】
(3)前記保持部及び前記保護層は、シール部材を介して接合固定される構造。
【0017】
(1)では、ダイアフラムを保持する保持部及びダイアフラムに設けられた保護層は、異なる融点で溶融流動するフッ素樹脂を介して溶融圧着されるため、保持部に形成された受圧室を完全に密閉することができる。従って、ダイアフラムと保持部との間に不純物が浸入し、溜まってしまうことがなく、このような不純物により被測定流体を汚染してしまうことを防止することができる。
【0018】
(2)では、保持部に設けられた突起を保護層にくい込ませることで、受圧室が密閉されるため、(1)の発明と同様の効果を奏することができる。また、保持部の突起を保護層にくい込ませるだけで受圧室を密閉することができるので、受圧室の密閉が容易である。
【0019】
(3)では、ダイアフラムの保護層と保持部との間にはシール部材が配置されるため、受圧室を完全に密閉することができ、(1)の発明と同様の効果を奏することができる。さらに、シール部材を弾性を有するようなものとし、保護層とフランジ部とでシール部材を挟持すれば、シール部材の反発力により、シール部材は保護層及び保持部に密着する。これにより、より確実に受圧室を密閉することができる。
【0020】
この際、前記継ぎ手に係合し、前記ダイアフラムの周縁を囲む筒状のケースを有する場合、このケースの端部には、前記ダイアフラムの受圧面とは反対側の面に対向する折曲片が形成され、前記反対側の面と前記折曲片との間には弾性部材が付勢状態で挿入されていることが好ましい。
ダイアフラムと折曲片との間には弾性部材が付勢状態で挿入されるため、弾性部材によりダイアフラム及び保護層には、常に保持部に押さえつける方向の力が働く。これにより、保護層は保持部に確実に密着し、受圧室の密閉が完全なものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2には、本実施形態の圧力センサ1が示されている。
この圧力センサ1は円筒状に形成された静電容量式の圧力センサ素子10と、圧力センサ素子10の静電容量の変化を所定の電気信号に変換する変換回路12と、これらを収納するケース13と、被測定流体を圧力センサ素子10まで導く継ぎ手15とを備えている。
【0022】
圧力センサ素子10は、圧力センサ素子本体11と、この圧力センサ素子本体11に所定の間隔をおいて接合されたダイアフラム19とを備えている。また、圧力センサ素子10は、互いに対向配置される2枚の電極111を有し、一方の電極111はダイアフラム19の受圧面とは反対側の面に形成され、他方の電極111は圧力センサ素子本体11のダイアフラム19側の面に形成されている。そして、被測定流体の圧力が変動すると、ダイアフラム19の変形に伴い2つの電極111間の距離が変化し、圧力センサ素子10の静電容量が変化する。変換回路12は、この静電容量の変化を電圧出力信号として変換し、接続されている計測装置に出力する。
これらの圧力センサ素子10と変換回路12は、円筒状に形成されたフッ素樹脂製のケース13の内部に収納されている。
【0023】
ケース13は、図1上方の第一ケース13Aと下方の第二ケース13Bとから構成されている。第一ケース13Aには、変換回路12に接続された電気信号ケーブル14を挿通するための挿通孔131Aが設けられている。
第二ケース13Bは、継ぎ手15に係合し、圧力センサ素子10、後述する保護層17の周囲を囲む円筒状のケースである。
第二ケース13Bには、被測定流体の圧力を導くパイプ状の継ぎ手15を挿通するための挿通孔131Bが形成されている。第二ケース13Bは、第一ケース13Aにねじ136によって固定される第二ケース本体132Bと、この第二ケース本体132Bの第一ケース13A側の端部と反対側の端部にねじ135によって固定されるフランジ部133Bとを備えている。このフランジ部133Bは、ケース13内側に向かって延びている。
【0024】
第二ケース本体132Bは圧力センサ素子本体11及びこれに取り付けられたダイアフラム19の周縁を囲む筒状のケースである。第二ケース本体132Bの第一ケース13A側の端部は、フランジ部133Bと同様にケース13内側に向かって折り曲げられた折曲片134Bとなっている。この折曲片134Bは圧力センサ素子本体11の周縁部に係合している。従って、折曲片134Bとダイアフラム19の受圧面の反対側の面(圧力センサ素子本体11に取り付けられる面)とは圧力センサ素子本体11を介して対向することとなる。
【0025】
継ぎ手15は第二ケース13B内部に挿入される保持部151と、第二ケース13B外部に位置する被測定流体導入部152とを備えている。これらの保持部151と被測定流体導入部152とは一体的に成形されており、継ぎ手15はPTFE、PFA、ポリビニリデン等の材質から形成されることが好ましい。
被測定流体導入部152は、保持部151内部に設けられた受圧室18に被測定流体を導入するためのものであり、内部に圧力導入孔153が形成されている。
この被測定流体導入部152の外面には、ねじが刻設されているが、継ぎ手の被測定流体導入部の形状は、このような形状のものには限定されず、被測定流体が流れる配管等の形状に応じて適当なものを使用する。
【0026】
保持部151はケース13の挿通孔131Bの径と略同じ径を有する第一保持部151Aと、この第一保持部151Aの上部に形成され、第一保持部151Aよりも径の大きい第二保持部151Bとを備えている。第二保持部151Bは、第二ケース13Bのフランジ部133Bに係合するとともに、圧力センサ素子本体11に接合されたダイアフラム19の外周部分を保持する。第二保持部151Bの外径は圧力センサ素子本体11と同じである。
さらに、保持部151内部には受圧室18が形成されており、この受圧室18は、第二保持部151Bのダイアフラム19の受圧面に面した端面を被測定流体導入部152側に窪ませることで形成される。
また、保持部151にはこの受圧室18内部に連通する第二圧力導入孔153Bが形成されており、受圧室18はこの第二圧力導入孔153Bを介して被測定流体導入部152内部に形成された圧力導入孔153と連通する。
【0027】
さらに、第二保持部151Bのダイアフラム19側の端面の外周縁には溝154が形成されており、この溝154にはリング状のシール部材16が収納されている。このシール部材16は弾性体であり、例えば耐薬品性に優れ、ゴム硬度の低い(50°から90°程度)パーフロロエラストマ等である。
【0028】
圧力センサ素子本体11に取り付けられたダイアフラム19は受圧室18に導入された被測定流体の圧力の変化により弾性変形するものである。ダイアフラム19はセラミック製或いはサファイア製の円盤であり、圧力センサ素子本体11と同じ径である。
ダイアフラム19の受圧面には保護層17が設けられている。
図2に示すように、保護層17は、4層のフッ素樹脂層171A〜171Dから構成されている。フッ素樹脂層171A〜171Dのうち隣接する層同士の融点は異なっている。また、隣接する層のうち一方の層の融点において、他方の層が溶融流動しないものとなっている。
【0029】
保護層17のダイアフラム19の受圧面の側の層を第一層171Aとし、順に第二層171B、第三層171C、第四層171Dとすると、第一層171AがFEPまたはPFAからなる層、第二層171BがPTFEからなる層、第三層171CがFEP、PFAまたはPCTFEからなる層、第四層171D(被測定流体に接触する表面層)はPTFEとなっている。そして、第二層171Bは、第一層171A及び第三層171Cの融点では溶融流動せず、また、第四層171Dも第三層171Cの融点では溶融流動しない。
また、本実施形態では、第一層171Aの厚さを0.05〜0.1mm、第二層171Bの厚さを0.1〜0.2mm、第三層171Cの厚さを0.05〜0.1mm、第四層171Dの厚さを0.1〜0.2mmとしている。
このような保護層17は、均質かつ均一な厚さの平板材を打ちぬいて各層を形成し、これを積層することで成形される。フッ素樹脂層171A〜171Dの積層は溶融圧着により行われる。また、保護層17とダイアフラム19も同様に溶融圧着により接着されている。
【0030】
また、保護層17は第二保持部151Bに設置されたシール部材16に当接している。
第二ケース本体132Bの折曲片134Bと、フランジ部133Bとの間には、圧力センサ素子本体11、ダイアフラム19、保護層17、シール部材16、第二保持部151Bが挟み込まれており、圧力センサ1を組み立てる際に、第二ケース本体132Bとフランジ部133Bとを固定するためのねじ135を締め付けると、第二保持部151Bに設置されたシール部材16が保護層17及び第二保持部151Bに密着する。これにより、保護層17及び第二保持部151Bが接合固定され受圧室18が完全密封される。
【0031】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1-1)保護層17を形成するフッ素樹脂の特性を考慮し、保護層17の層のうち、被測定流体に接触する第四層171D(表面層)を比較的耐食性の高いPTFEとし、内部の層は薬液の透過性に対して有効なフッ素樹脂であるFEP、PFAと耐食性の高いPTFEとを交互に積層したものとすることで、耐食性を高め、かつ保護層17の厚さを薄くすることができる。従って、耐食性を向上させても、圧力センサ1の精度は低下することがない。
【0032】
(1-2)保護層17は、均質かつ均一な厚さの平板材を打ち抜き、これを積層して形成されたものであるため、安価で製作が容易な保護層17を得ることができる。
【0033】
(1-3)フッ素樹脂層171A〜171Dのうち隣接する層同士の融点は異なっており、また、隣接する層のうち一方の層の融点において、他方の層が溶融流動しないものとなっている。従って、一方の層を溶融させて他方の層を圧着する際に、他方の層は溶融流動しない。例えば、第二層171Bを第一層171Aや第三層171Cと溶融圧着させる場合には、第二層171Bは溶融流動しない。従って、層同士を確実に接着することができる。
(1-4)各フッ素樹脂層171A〜171D同士、及び保護層17とダイアフラム19とも溶融圧着したため、これらが完全に固着し、圧力の伝達を確実に行うことができ、応答性も優れたものとなる。また、ヒステリシスも小さく抑えられ、被測定流体側にダイアフラム19が撓む負圧(真空)の測定も行うことができる。
【0034】
(1-5)第二保持部151B及びダイアフラム19に設けられた保護層17との間には、シール部材16が配置され、このシール部材16によって第二保持部151Bと保護層17とが固着されるため、第二保持部151Bに形成された受圧室18を完全に密閉することができる。従って、ダイアフラム19と第二保持部151Bとのから不純物が浸入し、溜まってしまうことがなく、このような不純物により被測定流体を汚染してしまうことを防止することができる。
【0035】
(1-6)シール部材16を弾性を有するものとしたため、ねじ135を締め付けることで、シール部材16の反発力により、シール部材16と保護層17及び第二保持部151Bとが密着する。これにより、より確実に受圧室18を密封することができる。
【0036】
(1-7)シール部材16はゴム硬度の低いものであるため、ねじ135を締め付ける力が比較的小さくても容易にシール部材16に保護層17と保持部151とを密着させることができ、受圧室18を密封することができる。従って、圧力センサ素子本体11にも大きな力が加わらないので、圧力センサ1の精度を損なうことがない。
【0037】
次に、本発明の第二実施形態を図3に示す。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図3には第二実施形態の圧力センサ2が示されている。第一実施形態の圧力センサ1の第二保持部151Bと保護層17との間には、シール部材16が設置されていたが、第二実施形態の圧力センサ2は継ぎ手25の第二保持部251Bの保護層17との当接面に突起26が設けられている点で圧力センサ1と異なるものとなっている。この突起26は保護層17に向かって突出しており、第二保持部251Bにリング状に設けられている。なお、保持部251は、第二保持部251Bと第一保持部151Aとを備えたものである。
また、継ぎ手25はPTFE及びPFAからなるものである。
【0038】
第二ケース本体132Bの折曲片134Bと、フランジ部133Bとの間には、圧力センサ素子本体11、ダイアフラム19、保護層17及び第二保持部251Bが挟み込まれており、圧力センサ2を組み立てる際に、第二ケース本体132Bとフランジ部133Bとを固定するためのねじ135を締め付けると、第二保持部251Bに形成された突起26が保護層17にくい込む。これにより、保護層17と第二保持部251Bとが接合され受圧室18が完全密封される。
【0039】
従って第二実施形態によれば、第一実施形態の(1-1)〜(1-4)と同様の効果を奏することができるほか以下の効果を奏することができる。
(2-1)第二保持部251Bに形成された突起26が、保護層17にくい込むことで、保持部251と保護層17とが固着されるため、第二保持部251Bに形成された受圧室18を完全に密閉することができる。従って、ダイアフラム19と第二保持部251Bとの間から不純物が浸入し、溜まってしまうことがなく、このような不純物により被測定流体を汚染してしまうことを防止することができる。
(2-2)予め、第二保持部251Bに突起26が形成されており、第二保持部251Bと突起26とは一体化されているため、これらが別体となっているようなものに比べ、容易に受圧室18を完全密閉することができ圧力センサ2を組み立てに手間がかからない。
【0040】
(2-3)継ぎ手25をPTFE及びPFAで形成したため、突起26を保護層17にくい込ませれば、受圧室18はPTFE及びPFAで覆われることとなり、耐腐食性に優れた受圧室18とすることができる。
【0041】
本発明の第三実施形態を図4に基づいて説明する。
図4には、第三実施形態の圧力センサ3が示されている。
第一実施形態においては、継ぎ手15の第二保持部151Bには溝154が形成されていたが、本実施形態の継ぎ手35の第二保持部351Bには溝は形成されておらず、この点で第一実施形態と異なっている。なお、保持部351は、第二保持部351Bと、第一保持部151Aとを備えるものである。
この継ぎ手35の第二保持部351Bの保護層17との当接面と保護層17との間には、リング状のフッ素樹脂製のシール板36が設置されている。
このシール板36は保持部351の保護層17との当接面全体に亘って設けられている。シール板36のフッ素樹脂は保護層17及び保持部351と融点が異なるものであり、保護層17の第四層171D(表面層)及び保持部351の材質をPTFEとした場合には、シール板36はPFAであることが好ましい。すなわち、シール板36の融点において、第二保持部351B及び第四層171Dは溶融流動しないものであることが好ましい。
【0042】
第二ケース本体132Bの折曲片134Bと、フランジ部133Bとの間には、圧力センサ素子本体11、ダイアフラム19、保護層17、シール板36、第二保持部351Bが挟み込まれており、圧力センサ3を組み立てる際に、第二ケース本体132Bとフランジ部133Bとを固定するためのねじ135を締め付け、第二保持部351Bと保護層17との間に設置されたシール板36により第二保持部351Bと保護層17とを溶融圧着するとこれらが接合固定される。これにより、受圧室18が完全密封される。
【0043】
従って、第三実施形態によれば、第一実施形態の(1-1)〜(1-4)と同様の効果を奏することができるほか以下の効果を奏することができる。
(3-1)シール板36を第二保持部351Bと保護層17に溶融圧着することで、シール板36を第二保持部351Bとが固着されるため、保持部351に形成された受圧室18を完全に密閉することができる。従って、ダイアフラム19と第二保持部351Bとの間から不純物が浸入し、溜まってしまうことがなく、このような不純物により被測定流体を汚染してしまうことを防止することができる。
(3-2)このシール板36は第二保持部351Bの保護層17との当接面全体に亘って設けられており、接着面積を比較的大きくとれるため、確実に保持部351の保護層17とを接着することができる。
【0044】
本発明の第四実施形態を図5に基づいて説明する。
図5には第四実施形態の圧力センサ4が示されている。
前記実施形態では、保護層17及び第二保持部151B、251B、351Bの径は圧力センサ素子本体11と同じであった。これに対し、本実施形態の圧力センサ4は、保護層17のフッ素樹脂層171のうち第四層171D’(表面層)の径が圧力センサ素子本体11及びダイアフラム19の径よりも大きくなっている。すなわち、第四層171D’の端部は、圧力センサ素子本体11及びダイアフラム19よりも水平方向にはみだすこととなる。また、継ぎ手45の第二保持部451Bもその径が圧力センサ素子本体11の径よりも大きく形成されており、第四層171D’のはみだした端部との当接面には突起46がリング状に形成されている。なお、保持部451は、第二保持部451Bと、第一保持部151Aとを備えるものである。
【0045】
圧力センサ4のケース43は第一ケース13Aと第二ケース43Bとから構成されている。
第二ケース43Bは、第二ケース本体432Bとフランジ部433Bとを備える。第二ケース本体432Bは、第一ケース13Aとねじ(図示略)によって固定され、フランジ部433Bは、この第二ケース本体432Bにねじ135により接続される。
【0046】
第二ケース本体432Bは、第一ケース13Aに当接し、折曲片134Bが形成された第一部材435Bと、この第一部材435Bの図中下面に取り付けられ、円筒状の第二部材436Bとから構成されている。
第二部材436Bの保持部451の突起46に応じた位置には、リング状に凹部437が形成されている。
【0047】
第二ケース本体432Bの第一部材435Bの折曲片134Bと第二保持部451Bの間には、圧力センサ素子本体11、ダイアフラム19、保護層17が挟み込まれている。また、第一部材435Bの下方に設けられた第二部材436Bと、フランジ部433Bとの間には、保護層17の第四層171D’のダイアフラム19からはみ出した部分、第二保持部451Bが挟み込まれている。従って、第二ケース本体432Bとフランジ部433Bとを固定するためのねじ135を締め付けると、第二保持部451Bに形成された突起46が第四層171D’を介して凹部437に嵌め込まれる。これにより、第二保持部451Bと保護層17とのシール構造が形成され、受圧室18が完全密封される。
【0048】
従って第四実施形態によれば、第一実施形態の(1-1)〜(1-4)と同様の効果を奏することができるほか以下の効果を奏することができる。
(4-1)保護層17の第四層171D’をダイアフラム19よりも大きな径とし、ダイアフラム19からはみ出した部分を介して第二保持部451Bに形成された突起46を第二部材436Bの凹部437に嵌め込んだため、この部分の密封性が向上し、受圧室18の密封性能をさらに向上することができる。このように受圧室18密封されるのでダイアフラム19と第二保持部451Bとの間から不純物が浸入し、溜まってしまうことがなく、このような不純物により被測定流体を汚染してしまうことを防止することができる。
【0049】
本発明の第五実施形態を図6及び図7に基づいて説明する。
図6及び図7には圧力センサ5が示されている。
圧力センサ5に使用されるケース53は、第一ケース13Aと第二ケース53Bとを備えている。
第一ケース13Aの電気信号ケーブル14が挿通された挿通孔131Aの周囲には、防水グランド6が設けられている。また、第一ケース13Aと第二ケース53Bとの間にはOリング7が配置されており、防水グランド6とOリング7とによりケース53内部は閉鎖空間となっている。さらに、電気信号ケーブル14内には大気導入チューブ54が設けられている。
【0050】
第二ケース53Bは、第一実施形態の第二ケース13Bと略同様の構造であるが、第二ケース53Bの第二ケース本体532Bの折曲片534Bと圧力センサ素子本体11との間には、隙間が形成されている点で異なっている。この隙間にリング状の弾性部材8が付勢状態で配置されている。すなわち、圧力センサ素子本体11を介してダイアフラム19の受圧面と反対側の面(圧力センサ素子本体11に取り付けられる面)と折曲片534Bとの間には、弾性部材8が付勢状態で挿入されることとなり、ダイアフラム19は弾性部材8からの力を受けることとなる。なお、この弾性部材8は断面C字形となっている。
一方、本実施形態で使用される継ぎ手は、第二実施形態で使用した継ぎ手25であり、第二保持部251Bには突起26が設けられている。
【0051】
第二ケース本体532Bの折曲片534Bと、フランジ部133Bとの間には、弾性部材8、圧力センサ素子本体11、ダイアフラム19、保護層17及び第二保持部251Bが挟み込まれており、圧力センサ5を組み立てる際に、第二ケース本体532Bとフランジ部133Bとを固定するためのねじ135を締め付けると、弾性部材8は付勢状態となり、また、第二保持部251Bに形成された突起26は保護層17にくい込む。これにより、保護層17と第二保持部251Bとが接合され受圧室18が完全密封される。
【0052】
従って第五実施形態によれば、第二実施形態と同様の効果を奏することができるほか以下の効果を奏することができる。
(5-1)第二保持部251BをPTFE、PFAとした場合、PTFEやPFAは弾性率が低いため突起26は徐々に反発力を失い、保護層17との密着が不十分となってしまうことがある。これに対し、本実施形態では弾性部材8を圧力センサ素子本体11と折曲片534Bとの間に配置し、付勢状態となるようにねじ135を締め付けることで、突起26に常に押さえつける力が働き、長期にわたり受圧室18の密封を保つことができる。
【0053】
(5-2)防水グランド6とOリング7とによりケース53内部は閉鎖空間となっているが、大気導入チューブ54により大気圧と導通しているため、閉鎖空間内の圧力上昇に伴う検出圧の誤差をキャンセルすることができ、比較的圧力の低い被測定流体も精度良く測定することができる。
【0054】
(5-3)圧力センサ5は薬品等のベーパや腐食性ガスの雰囲気下に設置されることが多く、これらのガス等により変換回路12や圧力センサ素子本体11が腐食され、センサの性能が低下することがある。本実施形態ではケース53内部に大気導入チューブ54が設けられているため、離れた位置から薬品等で汚染されていない空気を大気導入チューブ54により導入することができ、センサの性能を維持することができる。
【0055】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、圧力センサ素子本体11は静電容量式のものに限らず、抵抗ストレンゲージ式のものでもよい。ただし、前記実施形態のように静電容量式のものを使用すれば、温度特性に優れた圧力センサを提供することができる。
【0056】
また、ダイアフラム19は、セラミック製或いはサファイア製のものに限らず、例えば、金属製、ガラス製のものであってもよい。ただし、前記実施形態のように、セラミックやサファイア等の単結晶で弾性率の高いものを採用すれば、保護層17を設けることによる影響を最小限にとどめることができる。
前記実施の形態では、保護層17の積層や保護層17とダイアフラム19との接着を溶融圧着により行っていたが本発明では、保護層17のフッ素樹脂層171を炭化処理することで、積層の接着や保護層17とダイアフラム19との接着を行ってもよい。
【0057】
また、保護層17は各フッ素樹脂層を打ち抜いてから積層したが、均質かつ均一な厚さに積層形成した平板材を打ち抜いて製作してもよい。
さらに、前記実施形態では、保護層17は4層のフッ素樹脂層171A〜171D、171D’からなるものとしたが、これには限られず、層を超えるものであってもよい。
【0058】
【発明の効果】
このような本発明によれば、性能を損なうことがなく耐食性をより向上させることができる圧力センサを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる圧力センサを示す断面図である。
【図2】前記圧力センサの要部を示す断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態にかかる圧力センサの要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態にかかる圧力センサの要部を示す断面図である。
【図5】本発明の第四実施形態にかかる圧力センサの要部を示す断面図である。
【図6】本発明の第五実施形態にかかる圧力センサ示す断面図である。
【図7】第五実施形態の圧力センサの要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 圧力センサ
8 弾性体
11 圧力センサ素子本体
13,43,53 ケース
15,25,35,45 継ぎ手
151,251,351,451 保持部
152 被測定流体導入部
153 圧力導入孔
17 保護層
171A,171B,171C,
171D,171D’ フッ素樹脂層
18 受圧室
19 ダイアフラム
16 シール部材
26 突起
36 シール板
134B,534B 折曲片

Claims (4)

  1. 受圧室に導入される被測定流体の圧力の変化により弾性変形するダイアフラムを有する圧力センサであって、
    前記ダイアフラムの受圧面には、第一層、第二層、第三層および第四層のフッ素樹脂層を前記ダイアフラム側から被測定流体に接する側に従って順番に積層して構成された少なくとも4層からなる保護層が設けられ
    前記第一層および前記第三層を形成する樹脂の融点は、前記第二層および前記第四層を形成する樹脂の融点よりも低く、
    前記第二層および前記第四層は、耐食性の高い樹脂で形成される
    ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項1記載の圧力センサにおいて、
    前記ダイアフラムの外周部分で前記ダイアフラムを保持し、内部に前記受圧室が形成された保持部と、この受圧室に前記被測定流体を導入する被測定流体導入部とを有するフッ素樹脂製の継ぎ手を備え、
    前記保持部及び前記保護層はこれらのフッ素樹脂と異なる融点で溶融流動するフッ素樹脂を介して溶融圧着により接合されていることを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項1記載の圧力センサにおいて、
    前記ダイアフラムの外周部分で前記ダイアフラムを保持し、内部に前記受圧室が形成された保持部と、この受圧室に前記被測定流体を導入する被測定流体導入部とを有するフッ素樹脂製の継ぎ手を備え、
    前記保持部及び前記保護層は、シール部材を介して接合固定されることを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項2または3のいずれかに記載の圧力センサにおいて、
    前記継ぎ手に係合し、前記ダイアフラムの周縁を囲む筒状のケースを有し、
    このケースの端部には、前記ダイアフラムの受圧面とは反対側の面に対向する折曲片が形成され、
    前記反対側の面と前記折曲片との間には弾性部材が付勢状態で挿入されていることを特徴とする圧力センサ。
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