JP3961159B2 - 射出成形方法およびその成形機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、品種の切り替え時に生じる混在樹脂を成形品の内部に存在させるように射出成形する射出成形方法およびその成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、射出成形機は、図16に示すように、ホッパ52から樹脂をシリンダバレル51内に供給し、スクリュー53を回転させて樹脂を可塑化しながら前方に送り出すと共にスクリュー53を後退させる。そして、スクリュー位置により所定量の樹脂を計量したときに、スクリュー53の回転を停止して前進させることによって、計量した樹脂をノズル部51aから図示しない金型内に押し出して射出成形を行うように構成されている。
【0003】
ところで、例えば色替えのように成形品の品種を切り替える場合には、シリンダバレル51内の樹脂を完全に新たな樹脂に置き換えて切替え前の樹脂の影響を受けないようにする必要がある。従って、従来においては、作業性および生産性の観点から、ホッパ52を介して新たな樹脂を供給すると共に、スクリュー53を回転および/または進退移動させることによって、新たな樹脂により切替え前の樹脂を押し出すようにして機外に排出する。そして、このような操作を繰り返すことによって、切替え前の樹脂が完全に機外に排出された時点で置き換えを完了し、次の成形品の射出成形を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、シリンダバレル51内の樹脂を完全に置き換えるまでに、例えば10〜100ショット等の多量の樹脂を機外に排出する必要がある。そして、機外に排出する樹脂は、新旧の樹脂が混在して色交ざり等を生じた混在樹脂の状態になっているため、成形品の材料として使用すると、色交ざり等の不具合を成形品の表面に出現させる。これにより、従来は、色替え等の成形品の品種の切り替えごとに多量の樹脂(混在樹脂)を時間をかけて廃棄することになるため、材料ロスの増大や実成形における機械稼働率の低下により成形品のコストアップを生じている。
【0005】
そこで、本発明は、樹脂の切替え時に生じる混在樹脂を成形品の材料として用いた場合でも、成形品の表面に不具合を出現させないと共に、この混在樹脂による成形を樹脂の切替え操作と共に行うことができる射出成形方法およびその成形機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結し、何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することによって、単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするように前記キャビティ部に射出し、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層とするように前記キャビティ部に射出することによって、3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う射出成形方法であって、
前記複数層成形動作は、前記射出ユニット同士の間で樹脂を送受給可能にすることによって、前記一方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化すると共に前記コア層に対応するショット分となるように計量し、前記他方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化した後、前記スキン層に対応するショット分となるように前記一方の射出ユニットに送給し、前記一方の射出ユニットから前記所望の樹脂および混在樹脂をこの順に前記キャビティ部に射出することによって、前記3層構造の成形品を成形することを特徴としている。
上記の構成によれば、樹脂の切替えにより混在樹脂が生じると、混在樹脂をコア層に用いた3層構造の成形品を成形する複数層成形動作に移行することによって、混在樹脂による不具合を成形品の表面に出現させることなく所望の樹脂からなるスキン層の表面を有した成形品を得ることができる。そして、この成形品の成形は、混在樹脂を射出して機外に排出することにより行われるため、樹脂の切替え操作と共に行うことができる。これにより、樹脂の切替え操作と共に混在樹脂を用いて成形品を得ることができるため、従来のように多量の樹脂(混在樹脂)を時間をかけて廃棄していた場合よりも、材料ロスの低減および実成形における機械稼働率の向上により成形品をコストダウンすることができる。
【0007】
また、上記の構成によれば、所望の樹脂および混在樹脂がこの順にキャビティ部に射出されると、先に射出された所望の樹脂がキャビティ部の壁面側から冷却されて固化する。従って、続いて混在樹脂が射出されると、この混在樹脂が所望の樹脂の柔軟なコア層に相当する内側部分を流動することによって、所望の樹脂が混在樹脂を内部に含んだ状態でキャビティ部の深部に押し込まれることになる。従って、混在樹脂の全量がキャビティ部に射出されると、混在樹脂の両側に所望の樹脂が存在する3層構造の状態となるため、コア層の混在樹脂をスキン層の所望の樹脂で被覆した3層構造の成形品を得ることができる。これにより、この射出成形方法によれば、特別な機構で射出ユニット同士を連結しなくても3層構造の成形品を得ることができるため、装置コストを低減することができる。
【0008】
請求項の発明は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結し、何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することによって、単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とし、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層として、コア層となる樹脂の周囲をスキン層となる樹脂で覆いながらキャビティー部に射出することによって、3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う射出成形方法であって、
前記複数層成形動作は、
前記各射出ユニットをコア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方にそれぞれ切替え可能であるよう切替機構を介して接続することによって、
前記一方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化しながら前記コア層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記コア層用流路に接続し、前記他方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化しながら前記スキン層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記スキン層用流路に接続し、
前記一方の射出ユニットにおける混在樹脂を前記コア層用流路を介して前記キャビティ部に射出すると共に、前記他方の射出ユニットにおける所望の樹脂を前記スキン層用流路を介して前記キャビティ部に射出する第1の複数層成形動作と、前記他方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化しながら前記コア層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記コア層用流路に接続し、前記一方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化しながら前記スキン層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記スキン層用流路に接続し、前記他方の射出ユニットにおける混在樹脂を前記コア層用流路を介して前記キャビティ部に射出すると共に、前記一方の射出ユニットにおける所望の樹脂を前記スキン層用流路を介して前記キャビティ部に射出する第2の複数層成形動作とを、選択して前記3層構造の成形品を成形することを特徴としている。
上記の構成によれば、コア層用流路およびスキン層用流路に対して射出ユニットの接続状態を切り替えるという簡単な操作によって、一方の射出ユニットにおける混在樹脂をコア層とした3層構造の成形品を容易に得ることができる。
【0010】
請求項の発明は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結する射出ユニット連結装置と、何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することにより単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするように前記キャビティ部に射出し、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層とするように前記キャビティ部に射出することにより3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う制御装置とを備えた射出成形機であって、
前記射出ユニット連結装置は、前記コア層の形成に使用されるコア層用流路と、前記スキン層の形成に使用されるスキン層用流路と、コア層用流路を流動した樹脂の周囲を覆うようスキン層用流路を流動した樹脂が集合してなる両樹脂を通過させる集合路と、前記一方の射出ユニットを前記コア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方に切替え可能に接続する第1の切替機構と、前記他方の射出ユニットを前記コア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方に切替え可能に接続する第2の切替機構とを有し、前記制御装置は、前記複数層成形動作時に、前記一方の射出ユニットを前記コア層用流路に接続すると共に前記他方の射出ユニットを前記スキン層用流路に接続するように、あるいは前記他方の射出ユニットを前記コア層用流路に接続すると共に前記一方の射出ユニットを前記スキン層用流路に接続するように、前記切替機構を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、一方の射出ユニットにおける混在樹脂をコア層とした3層構造の成形品を簡単な構成で容易に得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図10に基づいて以下に説明する。
本実施形態に係る射出成形方法を実施する成形機は、図5に示すように、型締ベース1と射出ユニット載置台2とを有している。型締ベース1の両端部には、支持部材3a・3bが縦設されている。支持部材3a・3b間には、棒状のガイド部材4…が各コーナー部に横設されている。また、図中左側に位置する一方の支持部材3aには、金型開閉シリンダ5がシリンダロッド5aを他方側の支持部材3bに対向させるように設けられている。シリンダロッド5aの先端部には、ガイド係合部材6が設けられている。このガイド係合部材6の各コーナー部には、上述のガイド部材4…が摺動自在に貫挿されており、ガイド部材4は、ガイド係合部材6をガイド部材4…に沿って移動させることによって、金型開閉シリンダ5のシリンダロッド5aによる進退方向を規制している。
【0012】
上記のガイド係合部材6には、型盤7を介して移動金型8が設けられている。移動金型8には、固定金型9が対向されており、固定金型9は、射出ユニット連結装置10の背面に接合されている。そして、射出ユニット連結装置10は、前面の外周部が他方側の支持部材3bに固設されている。これにより、固定金型9は、射出ユニット連結装置10を介して他方側の支持部材3bに固設された状態になっており、移動金型8と固定金型9とは、移動金型8が金型開閉シリンダ5により固定金型9に当接して型締めされることによりキャビティ部11を内部に形成する。
【0013】
上記のキャビティ部11には、品種の切替え時に生じる混在樹脂や正規(切替え後)の樹脂が第1射出ユニット12や第2射出ユニット13から供給される。各射出ユニット12・13は、図2(a)に示すように、先端部にノズル部12a・13aが設けられた筒形状のシリンダバレル12b・13bと、シリンダバレル12b・13b内に回転可能および進退移動可能に設けられたスクリュー12c・13cと、スクリュー12c・13cが進退移動するときのスクリュー位置を検出する図示しない位置検出器とを有している。
【0014】
上記の第1射出ユニット12は、図5に示すように、支持部材3bの上面に固設されたスライド機構14に設けられている。スライド機構14は、第1射出ユニット12のノズル部12aの軸心が型締め方向に対して直交するように第1射出ユニット12を昇降可能に支持しており、キャビティ部11への樹脂の供給時に第1射出ユニット12のノズル部12aを射出ユニット連結装置10の側面に当接させる。一方、第2射出ユニット13は、ノズル部13aの軸心が型締め方向に対して平行となるように射出ユニット載置台2上に進退移動可能に設けられており、キャビティ部11への樹脂の供給時にノズル部13aが射出ユニット連結装置10の前面に当接される。尚、本実施形態においては、第1射出ユニット12が上下方向(鉛直方向)に配置された姿勢で第2射出ユニット13に取り付けられているが、第1射出ユニット12が水平方向に配置した姿勢で取り付けられていても良い。
【0015】
上記のノズル部12a・13aが当接される射出ユニット連結装置10は、図6に示すように、固定金型9に接合される金型接合盤15と、支持部材3bに固設される固定盤16とを有している。金型接合盤15と固定盤16とは、所定間隔を離隔して対向するように複数の図示しないボルトを介して締結されている。そして、これらの金型接合盤15および固定盤16の間には、コア層用流路19dを流動した樹脂の周囲をスキン層用流路19bを流動した樹脂で覆うように両樹脂を集合しながらキャビティ部11に供給する樹脂層形成機構18が設けられている。
【0016】
上記の樹脂層形成機構18は、図7にも示すように、雄側積層部材19と雌側積層部材20と樹脂導入部材21と流路開閉バルブ22とを有している。雄側積層部材19は、固定盤16の中心部において貫設されており、先端部が第2射出ユニット13のノズル部13aに当接するように設定されている。雄側積層部材19の先端部には、ノズル部13aの先端部に面状に当接するように凹湾曲部19aが形成されている。凹湾曲部19aの中心部(底部)には、ノズル部13aからの樹脂を導通させるスキン層用流路19bの一端が開口されている。そして、このスキン層用流路19bは、雄側積層部材19の軸心方向に形成された後、軸心を中心として複数方向(例えば4方向)に分岐され、他方側の壁面の複数箇所において開口するように形成されている。
【0017】
上記のスキン層用流路19bが複数箇所に開口される雄側積層部材19の他方側には、円錐形状に形成された傾斜凸部19cが形成されている。この傾斜凸部19cの傾斜壁面には、上述のスキン層用流路19bが開口されている。また、傾斜凸部19cの頂部には、コア層用流路19dの一端が開口されており、コア層用流路19dは、雄側積層部材19(傾斜凸部19c)の軸心方向に形成された後、金型接合盤15および固定盤16の中心位置において直角方向に曲折され、スキン層用流路19bの分岐路の間を通過して側壁面に開口するように形成されている。また、コア層用流路19dの曲折部には、閉鎖路19eが連通されており、閉鎖路19eは、コア層用流路19dの曲折方向とは反対方向の側壁面に開口するように形成されている。
【0018】
上記の構成を有した雄側積層部材19は、雌側積層部材20に嵌合されている。雌側積層部材20は、金型接合盤15の中心部において貫設されており、この雌側積層部材20の固定金型9側の先端部には、集合路20aの一端が開口されている。集合路20aは、上述の傾斜凸部19c方向に形成された後、傾斜凸部19cの傾斜壁面に対して一定の間隔を維持するように口径を拡大しながら雄側積層部材19の端面で閉塞されるように形成されている。また、雌側積層部材20の側面壁には、コア層用流路20cおよび閉鎖路20bの一端が開口されており、これらのコア層用流路20cおよび閉鎖路20bの他端は、上述の雄側積層部材19のコア層用流路19dおよび閉鎖路19eにそれぞれ連通されている。そして、このようにしてコア層用流路20cと曲折後のコア層用流路19dと閉鎖路19eと閉鎖路20bとが連通されることによって、直線状の貫通孔が雄側積層部材19および雌側積層部材20にかけて型締め方向とは直角方向に形成されている。
【0019】
上記の雌側積層部材20の一方側の側壁面には、管形状の樹脂導入部材21がコア層用流路20cに連通するように固設されている。樹脂導入部材21は、図6に示すように、金型接合盤15および固定盤16間において雌側積層部材20側の中心部から外周部に到達するように形成されており、外周部側の端部には、アダプター部材23が設けられている。そして、このアダプター部材23には、上述の第1射出ユニット12のノズル部12aが当接されるようになっている。
【0020】
一方、雌側積層部材20の他方側の側壁面には、例えば油圧シリンダからなる流路開閉バルブ22が設けられている。流路開閉バルブ22は、図7に示すように、進退移動可能な閉栓部材22aを有しており、閉栓部材22aは、閉鎖路20b・19eに液密状態に挿通されている。そして、流路開閉バルブ22は、閉栓部材22aを進出させることによりコア層用流路19dを曲折部において閉栓状態にする一方、閉栓部材22aを後退させることによりコア層用流路19dを開栓状態にする。また、閉栓部材22aの先端部は、コア層用流路19dの曲折半径に対応した湾曲面とされており、コア層用流路19dを開栓状態としたときに、曲折部における樹脂の流動抵抗を低減させる。
【0021】
上記のように構成された射出ユニット連結装置10や図5の第1および第2射出ユニット12・13は、図示しない制御装置により制御されている。制御装置は、第1射出ユニット12の樹脂のみをキャビティ部11に射出することにより単一層の成形品を成形する第1制御動作(通常成形動作)と、第1射出ユニット12の混在樹脂および第2射出ユニット13の樹脂をそれぞれコア層およびスキン層として3層構造の成形品を成形する第2制御動作(複数層成形動作)と、第2射出ユニット13の樹脂のみをキャビティ部11を射出することにより単一層の成形品を成形する第3制御動作(通常成形動作)と、第1射出ユニット12の樹脂および第2射出ユニット13の混在樹脂をそれぞれスキン層およびコア層として3層構造の成形品を成形する第4制御動作(複数層成形動作)とを実行可能になっている。
【0022】
上記の構成において、射出成形機の動作について説明する。尚、以降の説明においては、樹脂や顔料の色をA色、B色、C色およびD色の順に変更することにより成形品の品種(色)を切り替える場合について説明するが、これに限定されるものではなく、樹脂の種類を変更することにより成形品の品種(性能や質感等)を切り替える場合に適用することもできる。
【0023】
先ず、第1射出ユニット12のホッパに第1品種の成形品に使用されるA色樹脂を投入する。そして、所定量のA色樹脂を投入したときに、図示しない成形開始スイッチを押圧することによって、制御装置に対して第1制御動作を実行させて第1射出ユニット12に射出成形を行わせる。また、この射出成形時において、第2射出ユニット13のホッパに次の第2品種の成形品に使用されるB色樹脂を投入する。
【0024】
上記の第1制御動作を具体的に説明すると、先ず、金型開閉シリンダ5により移動金型8を固定金型9方向に移動させ、固定金型9に対して所定の押圧力で移動金型8を押し付けて型締めを行う。型締めにより金型8・9内にキャビティ部11が形成されると、図2(a)のスクリュー12cを進退移動自在にすると共に回転させることによって、ホッパからシリンダバレル12b内にA色樹脂を引き込みながら可塑化すると共に加熱溶融してノズル部12a方向に進行させる。そして、スクリュー12cの先端面とノズル部12aとの間に可塑化したA色樹脂を収容しながら、このA色樹脂の押圧力によりスクリュー12cを後退させ、位置検出器によりスクリュー位置を検出して収容量を計量する。尚、初回の可塑化および計量時においては、図7に示すように、流路開閉バルブ22によりコア層用流路20cを閉栓状態にすることによって、A色樹脂の漏洩を防止する。
【0025】
上記の計量により可塑化したA色樹脂が1ショット分になったと判断すると、スクリュー12cの回転を停止する。この後、スクリュー12cを後退前の位置に復帰させるように前進させることによって、A色樹脂をノズル部12aから射出し、射出ユニット連結装置10における開栓状態のコア層用流路19dを介してキャビティ部11に圧入する。そして、キャビティ部11においてA色樹脂を保持しながら冷却し、所定の冷却時間が経過して保型性を有するようになったときに、両金型8・9を型開きしてA色樹脂のみからなる成形品を取り出す。また、冷却期間中において、上述の動作により第1射出ユニット12において次のショット分のA色樹脂を可塑化および計量しておき、両金型8・9が再び型締めされたときに射出する。そして、このような動作を繰り返すことによって、A色樹脂のみからなる単一層の成形品を順次生産する。
【0026】
次に、第1射出ユニット12による第1品種(A色)の成形品の生産から第2射出ユニット13による第2品種(B色)の成形品の生産に切り替えると共に、第1射出ユニット12において第3品種(C色)の成形品を生産できるように準備する。
【0027】
即ち、A色樹脂を収容していた第1射出ユニット12のホッパにC色樹脂を投入した後、図4に示すように、制御装置に対して第2制御動作を実行させる。制御装置が第2制御動作を実行すると、先ず、第1射出ユニット12において、ホッパに残留したA色樹脂と新たに投入したC色樹脂とが混在したA−C色混在樹脂を可塑化し、3層構造の成形品の中間部に位置するコア層に対応するショット分となるように計量する。また、第2射出ユニット13において、B色樹脂を可塑化し、3層構造の成形品の表面側および裏面側に位置するスキン層に対応するショット分となるようにB色樹脂を計量する。
【0028】
次に、第2射出ユニット13からB色樹脂を第1射出ユニット12のA−C色混在樹脂に先立って射出する。第2射出ユニット13から射出されたB色樹脂は、図5に示すように、ノズル部13aを介して射出ユニット連結装置10における雄側積層部材19のスキン層用流路19bに流入し、スキン層用流路19bにおいて複数方向に分岐されながら進行する。そして、図7に示すように、B色樹脂がスキン層用流路19bをさらに進行することによって、雄側積層部材19の傾斜凸部19cと雌側積層部材20の集合路20aとの隙間に流出し、傾斜凸部19cの傾斜壁面を完全に覆いながら固定金型9方向に流動する。
【0029】
一方、B色樹脂が射出されてから所定の待ち時間が経過すると、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを後退させることによって、コア層用流路19dを開栓状態にする。そして、第1射出ユニット12からA−C色混在樹脂を射出する。A−C色混在樹脂は、樹脂導入部材21を介して雌側積層部材20および雄側積層部材19のコア層用流路20c・19dに流入し、閉栓部材22aの先端面により進行方向が曲折された後、傾斜凸部19cの先端部から流出する。この際、傾斜凸部19cの先端部には、先立って射出されたB色樹脂が傾斜凸部19cの傾斜壁面に沿って集合している。従って、傾斜凸部19cの先端部から流出したA−C色混在樹脂は、周囲をB色樹脂に完全に被覆されながら、B色樹脂と共に集合路20aを通過して固定金型9のキャビティ部11に圧入される。
【0030】
尚、コアー層となるA−C色混在樹脂の射出圧とスキン層となるB色樹脂の射出圧との関係は、成形品の形状等に応じて任意に決定することができる。即ち、図11に示すように、コア/スキン圧力比とコア充填率との関係を調査したところ、コア層の圧力とスキン層の圧力とが同等であることを示すコア/スキン圧力比=1.0に対して減少側(スキン層が高圧側)および増加側(コア層の高圧側)の何れの側においてもコアー層を充填できることが確認された。
【0031】
この後、A−C色混在樹脂の圧入がB色樹脂の圧入よりも早期に終了するように、A−C色混在樹脂およびB色樹脂を所定量単位で圧入し、1ショット分の射出成形が完了すると、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを進出させることによって、コア層用流路19dを閉栓状態にする。この後、コア層用流路19dを一時的に開栓状態にして第2射出ユニット13の射出圧力でもってキャビティ部11のB色樹脂およびA−C色混在樹脂を保圧しながら冷却する。そして、所定の冷却時間が経過して保型性を有するようになったときに、両金型8・9を型開きしてA−C色混在樹脂をB色樹脂で被覆した3層構造の成形品を取り出す。また、冷却期間中において、上述の動作により次のショット分のA−C色混在樹脂およびB色樹脂を各射出ユニット12・13でそれぞれ可塑化および計量しておき、両金型8・9が再び型締めされたときに射出する。そして、このような動作を繰り返すことによって、A−C色混在樹脂をB色樹脂で被覆した3層構造の第2品種(B色)の成形品を順次生産する。
【0032】
この後、ショット数等に基づいて第1射出ユニット12のA−C色混在樹脂を全て使いきったと判断した場合には、本第2制御動作を終了し、第2射出ユニット13のB色樹脂のみで単一層の成形品を成形する第3制御動作を実行する。
【0033】
即ち、第2射出ユニット13からのB色樹脂が第1射出ユニット12に逆流しないように、コア層用流路19dを閉栓状態にする。この後、第2射出ユニット13において、1ショット分のB色樹脂を可塑化および計量した後に射出することによって、スキン層用流路19bを介してキャビティ部11に圧入する。そして、キャビティ部11においてB色樹脂を保持しながら冷却し、所定の冷却時間が経過して保型性を有するようになったときに、両金型8・9を型開きしてB色樹脂のみからなる成形品を取り出す。また、冷却期間中において、次のショット分のB色樹脂を可塑化および計量しておき、両金型8・9が再び型締めされたときに射出する。そして、このような動作を繰り返すことによって、B色樹脂のみからなる単一層の成形品を順次生産する。
【0034】
次に、第2射出ユニット13による第2品種(B色)の成形品の生産から第1射出ユニット12による第3品種(C色)の成形品の生産に切り替えると共に、第2射出ユニット13において第4品種(D色)の成形品を生産できるように準備する。
【0035】
即ち、B色樹脂を収容していた第2射出ユニット13のホッパにD色樹脂を投入した後、図1に示すように、制御装置に対して第4制御動作を実行させる。制御装置が第4制御動作を実行すると、先ず、図2(a)に示すように、流路開閉バルブ22によりコア層用流路19dを閉栓状態にした後、第2射出ユニット13において、スクリュー13cを移動自在にすると共に回転させることによって、ホッパに残留したB色樹脂と新たに投入したD色樹脂とが混在したB−D色混在樹脂を可塑化し、3層構造の成形品の中間部に位置するコア層に対応するショット分(収容量S1)となるように計量する。
【0036】
B−D色混在樹脂の計量を完了すると、スクリュー13cを移動自在にしたまま回転を停止することによって、混在樹脂の可塑化を終了する。そして、図2(b)に示すように、コア層用流路19dを開栓状態にした後、第1射出ユニット12のスクリュー12cを一定のスクリュー位置に固定した状態で回転させることによって、C色樹脂を可塑化する。可塑化されたC色樹脂は、第1射出ユニット12のスクリュー12cが固定されている一方、第2射出ユニット13のスクリュー13cが移動自在にされているため、コア層用流路19dから図7の集合路20aを介してスキン層用流路19bに流動した後、第2射出ユニット13に逆流する。そして、逆流したC色樹脂によりスクリュー13cがB−D色混在樹脂と共に後退し、スクリュー位置に基づいてC色樹脂とB−D色混在樹脂との合計量が1ショット分(収容量S2)となったと判断したときに、スクリュー12cの回転を停止してC色樹脂の逆流による可塑化計量を終了する。
【0037】
次に、図2(c)に示すように、コア層用流路19dを閉栓状態にした後、第2射出ユニット13のスクリュー13cを前進させる。スクリュー13cが前進すると、ノズル部13a側のC色樹脂がスキン層用流路19bを介してキャビティ部11に圧入され、全量のC色樹脂が圧入された後、続いてB−D色混在樹脂が圧入される。この際、図3(a)に示すように、キャビティ部11に圧入されたC色樹脂は、キャビティ部11の壁面側から冷却されて固化し、続いて圧入されるB−D色混在樹脂がC色樹脂の柔軟な内側部分を流動することによって、B−D色混在樹脂を内部に含んだ状態でキャビティ部11の深部に押し込まれることになる。従って、C色樹脂およびB−D色混在樹脂の全量がキャビティ部11に圧入されると、B−D色混在樹脂の両側にC色樹脂が存在する3層構造の状態となるため、B−D色混在樹脂をC色樹脂で被覆した3層構造の第3品種(C色)の成形品となる。
【0038】
そして、このような動作を繰り返すことによって、第3品種(C色)の成形品を順次生産し、ショット数等に基づいて第2射出ユニット13のB−D色混在樹脂を全て使いきったと判断したときに、本第4制御動作を終了する。この後、制御装置に対して上述の第1制御動作を実行させることによって、第1射出ユニット12にC色樹脂による射出成形を行わせる。
【0039】
尚、上述の第4制御動作においては、図2(a)〜(c)に示すように、第1射出ユニット12のスクリュー12cを回転させてC色樹脂を可塑化する際の圧力を利用することによって、C色樹脂を第2射出ユニット13に逆流させるようになっているが、これに限定されるものではなく、図8に示すように、スクリュー12cの進退移動による射出圧力を利用してC色樹脂を第2射出ユニット13に逆流させるようになっていても良い。
【0040】
即ち、図9(a)に示すように、第2射出ユニット13におけるスクリュー13cを回転させることによって、コア層に対応するショット分(収容量S1)のB−D色混在樹脂を可塑化計量する。この後、図9(b)に示すように、コア層用流路19dを開栓し、第1射出ユニット12におけるスクリュー12cを前進させることによって、第1射出ユニット12からスキン層に対応するショット分(収容量S2−S1)のC色樹脂を第2射出ユニット13に逆流させる。
【0041】
次に、図9(c)に示すように、1ショット分(収容量S2)のC色樹脂およびB−D色混在樹脂を第2射出ユニット13に収容した後、スクリュー13cを前進させることによって、C色樹脂およびB−D色混在樹脂をこの順にキャビティ部11に射出する。この後、図10(a)に示すように、第1射出ユニット12のスクリュー12cをさらに前進させることによって、所定ショット分(収容量β)のC色樹脂をキャビティ部11に圧入する。これにより、キャビティ部11の入口側における混在樹脂の露出を完全にC色樹脂で被覆する。この後、図10(b)に示すように、第1射出ユニット12のスクリュー12cを回転させ、次回分のC色樹脂を可塑化計量する。
【0042】
以上のように、本実施形態の射出成形方法は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部11に射出する射出ユニット12・13同士を連結し、何れか一方の射出ユニット12・13における所望の樹脂のみをキャビティ部11に射出することによって、単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニット12・13における樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするようにキャビティ部11に射出し、他方の射出ユニット13・12における所望の樹脂をスキン層とするようにキャビティ部11に射出することによって、3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行うように構成されている。
【0043】
より具体的には、第4制御動作による複数層成形動作は、射出ユニット12・13同士の間で樹脂を送受給可能にすることによって、一方の第2射出ユニット13で混在樹脂を可塑化すると共にコア層に対応するショット分となるように計量し、他方の第1射出ユニット12で所望の樹脂を可塑化した後、スキン層に対応するショット分となるように第2射出ユニット13に送給し、第1射出ユニット12から所望のC色樹脂およびB−D色混在樹脂をこの順にキャビティ部11に射出することによって、3層構造の成形品を成形するようになっている。尚、本実施形態においては、第4制御動作により第2射出ユニット13からC色樹脂およびB−D色混在樹脂をこの順に射出して成形品とする場合について説明しているが、第1射出ユニット12および第2射出ユニット13の両ユニットにおいて第4制御動作による複数層成形動作を行っても良い。
【0044】
上記の構成によれば、樹脂の切替えにより混在樹脂が生じると、混在樹脂をコア層に用いた3層構造の成形品を成形する複数層成形動作に移行することによって、混在樹脂による不具合を成形品の表面に出現させることなく所望の樹脂からなるスキン層の表面を有した成形品を得ることができる。そして、この成形品の成形は、混在樹脂を射出して機外に排出することにより行われるため、樹脂の切替え操作と共に行うことができる。これにより、樹脂の切替え操作と共に混在樹脂を用いて成形品を得ることができるため、従来のように多量の樹脂(混在樹脂)を時間をかけて廃棄していた場合よりも、材料ロスの低減および実成形における機械稼働率の向上により成形品をコストダウンすることができる。
【0045】
また、本実施形態の射出成形方法により成形品の形状や金型の仕様、成形品の肉厚等の各種の成形条件下において成形品を実際に成形したところ、図12に示すように、コア層として充填可能な量は、全重量に対して5〜65%の範囲であることが確認された。
【0046】
〔実施形態2〕
次に、本発明の第2の実施形態を図13ないし図15に基づいて説明する。尚、説明の便宜上、実施形態1と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0047】
本実施形態の射出成形機は、図13に示すように、第1射出ユニット12と第2射出ユニット13とを連結する射出ユニット連結装置10を有している。射出ユニット連結装置10は、金型接合盤15と、固定盤16と、これら金型接合盤15および固定盤16間に設けられた樹脂層形成機構18とを有している。
【0048】
上記の樹脂層形成機構18は、雄側積層部材19と雌側積層部材20と樹脂導入部材21と流路開閉バルブ22とを有している。雄側積層部材19は、スキン層用流路19bの入口から分岐路までの間に設けられた第2切替バルブ31と、第2切替バルブ31とスキン層用流路19bとを連絡するように形成された第2バイパス路32とを有している。第2切替バルブ31は、直線状に形成された主導通路31aと、主導通路31aの中心部から直角方向に形成された副導通路31bとを有しており、これらの導通路31a・31bを90°正逆方向に回動可能になっている。そして、第2切替バルブ31は、正方向に回動した正姿勢となったときに、主導通路31aによりスキン層用流路19bの入口側と分岐路側とを連通させると共に第2バイパス路32を閉栓する一方、図14に示すように、逆方向に回動した逆姿勢となったときに、主導通路31aと副導通路31bとでスキン層用流路19bの入口側と第2バイパス路32を連通させると共にスキン層用流路19bの分岐路側を閉栓する。
【0049】
また、図13に示すように、雌側積層部材20は、コア層用流路20c中に設けられた第1切替バルブ33と、第1切替バルブ33と集合路20aとを連絡するように形成された第1バイパス路34とを有している。第1切替バルブ33は、直線状に形成された主導通路33aと、主導通路33aの中心部から直角方向に形成された副導通路33bとを有しており、これらの導通路33a・33bを90°正逆方向に回動可能になっている。そして、第1バイパス路34は、正方向に回動した正姿勢となったときに、主導通路33aによりコア層用流路20cの入口側と集合路20aの端面とを連通させると共にコア層用流路20cの出口側を閉栓する一方、図14に示すように、逆方向に回動した逆姿勢となったときに、主導通路33aと副導通路33bとでコア層用流路20cの入口側と出口側とを連通させると共に第1バイパス路34を閉栓する。
【0050】
上記の第2切替バルブ31および第1切替バルブ33は、図示しない制御装置により正姿勢および逆姿勢の切替えが制御されている。制御装置は、第1射出ユニット12の樹脂のみをキャビティ部11に射出して単一層の成形品を成形する第5制御動作(通常成形動作)と、第1射出ユニット12の混在樹脂および第2射出ユニット13の樹脂をそれぞれコア層およびスキン層として3層構造の成形品を成形する第6制御動作(複数層成形動作)と、第2射出ユニット13の樹脂のみをキャビティ部11に射出して成形品を成形する第7制御動作(通常成形動作)と、第1射出ユニット12の樹脂および第2射出ユニット13の混在樹脂をそれぞれスキン層およびコア層として3層構造の成形品を成形する第8制御動作(複数層成形動作)とを実行可能になっている。その他の構成は、実施形態1と同一である。
【0051】
上記の構成において、射出成形機の動作について説明する。尚、以降の説明においては、樹脂や顔料の色をA色、B色、C色およびD色の順に変更することにより成形品の品種(色)を切り替える場合について説明するが、これに限定されるものではなく、樹脂の種類を変更することにより成形品の品種(性能や質感等)を切り替える場合に適用することもできる。
【0052】
先ず、第1射出ユニット12のホッパに第1品種の成形品に使用されるA色樹脂を投入する。そして、所定量のA色樹脂を投入したときに、図示しない成形開始スイッチを押圧することによって、制御装置に対して第5制御動作を実行させて第1射出ユニット12に射出成形を行わせる。また、この射出成形時において、第2射出ユニット13のホッパに次の第2品種の成形品に使用されるB色樹脂を投入する。
【0053】
上記の第5制御動作を実行すると、図14に示すように、第1切替バルブ33と第2切替バルブ31とを逆姿勢となるように回動させる。そして、第1切替バルブ33および第1バイパス路34を介してコア層用流路20cと集合路20aとを連通させると共に、第2切替バルブ31および第2バイパス路32を介してスキン層用流路19bとコア層用流路19dとを連通させる。また、第1射出ユニット12からA色樹脂を射出する際に、このA色樹脂がコア層用流路19dおよび第2バイパス路32等を介して第2射出ユニット13に逆流しないように、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを進出させることによって、コア層用流路19dを閉栓状態にする。
【0054】
次に、第1射出ユニット12において、A色樹脂を1ショット分となるように可塑化計量して射出する。このA色樹脂は、コア層用流路20cを流動した後、第1切替バルブ33の副導通路33bおよび主導通路33aを介して第1バイパス路34に流動し、さらに集合路20aを介してキャビティ部11に流入する。そして、キャビティ部11においてA色樹脂を保持しながら冷却し、所定の冷却時間が経過して保型性を有するようになったときに、両金型8・9を型開きしてA色樹脂のみからなる成形品を取り出す。また、冷却期間中において、上述の動作により次のショット分のA色樹脂を可塑化および計量しておき、型締めによりキャビティ部11が形成されたときに射出する。そして、このような動作を繰り返すことによって、A色樹脂のみからなる単一層の成形品を順次生産する。
【0055】
次に、第1射出ユニット12による第1品種(A色)の成形品の生産から第2射出ユニット13による第2品種(B色)の成形品の生産に切り替えると共に、第1射出ユニット12において第3品種(C色)の成形品を生産できるように準備する。
【0056】
即ち、A色樹脂を収容していた第1射出ユニット12のホッパにC色樹脂を投入した後、制御装置に第6制御動作を実行させる。制御装置が第6制御動作を実行すると、先ず、図13に示すように、第2切替バルブ31と第1切替バルブ33とを正姿勢となるように回動させる。そして、第2切替バルブ31の主導通路31aを介してスキン層用流路19bを連通状態にすると共に、第1切替バルブ33の主導通路33aを介してコア層用流路20cを連通状態にする。
【0057】
次に、第1射出ユニット12において、ホッパに残留したA色樹脂と新たに投入したC色樹脂とが混在したA−C色混在樹脂を可塑化し、3層構造の成形品の中間部に位置するコア層に対応するショット分となるように計量する。また、第2射出ユニット13において、B色樹脂を可塑化し、3層構造の成形品の表面側および裏面側に位置するスキン層に対応するショット分となるようにB色樹脂を計量する。
【0058】
この後、図15に示すように、第2射出ユニット13からB色樹脂を第1射出ユニット12のA−C色混在樹脂に先立って射出する。第2射出ユニット13から射出されたB色樹脂は、スキン層用流路19bに流入し、第2切替バルブ31の主導通路31aを通過した後、スキン層用流路19bにおいて複数方向に分岐されながら進行する。そして、B色樹脂がスキン層用流路19bをさらに進行することによって、雄側積層部材19の傾斜凸部19cと雌側積層部材20の集合路20aとの隙間に流出し、傾斜凸部19cの傾斜壁面を完全に覆いながら固定金型9方向に流動する。
【0059】
一方、B色樹脂が射出されてから所定の待ち時間が経過すると、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを後退させることによって、コア層用流路19dを開栓状態にする。そして、第1射出ユニット12からA−C色混在樹脂をB色樹脂の射出圧よりも低い圧力で射出する。A−C色混在樹脂は、樹脂導入部材21を介して雌側積層部材20、第1切替バルブ33の主導通路33aおよび雄側積層部材19のコア層用流路19dに流入し、閉栓部材22aの先端面により進行方向が曲折された後、傾斜凸部19cの先端部から流出する。この際、傾斜凸部19cの先端部には、先立って射出されたB色樹脂が傾斜凸部19cの傾斜壁面に沿って集合している。従って、傾斜凸部19cの先端部から流出したA−C色混在樹脂は、周囲をB色樹脂で完全に被覆されながら、B色樹脂と共に集合路20aを通過して固定金型9のキャビティ部11に圧入される。
【0060】
この後、A−C色混在樹脂の圧入がB色樹脂の圧入よりも早期に終了するように、A−C色混在樹脂およびB色樹脂を所定量単位で圧入し、1ショット分の射出成形が完了すると、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを進出させることによって、コア層用流路19dを閉栓状態にする。この後、コア層用流路19dを一時的に開栓状態にして第1射出ユニット12の射出圧力でもってキャビティ部11のB色樹脂およびA−C色混在樹脂を保圧しながら冷却した後、A−C色混在樹脂をB色樹脂で被覆した3層構造の成形品を取り出す。そして、以上の動作を繰り返すことによって、A−C色混在樹脂をB色樹脂で被覆した3層構造の第2品種(B色)の成形品を順次生産する。
【0061】
この後、ショット数等に基づいて第1射出ユニット12のA−C色混在樹脂を全て使いきったと判断した場合には、本第6制御動作を終了し、第2射出ユニット13のB色樹脂のみで単一層の成形品を成形する第7制御動作を実行する。
【0062】
即ち、第2射出ユニット13からのB色樹脂が第1射出ユニット12に逆流しないように、コア層用流路19dを閉栓状態にする。尚、第1射出ユニット12のスクリュー位置を先端部に設定することにより逆流を防止しても良い。この後、第2射出ユニット13において、1ショット分のB色樹脂を可塑化および計量した後に射出することによって、スキン層用流路19bを介してキャビティ部11に圧入し、所定の冷却時間が経過して保型性を有するようになったときにB色樹脂のみからなる成形品を取り出す。そして、このような動作を繰り返すことによって、B色樹脂のみからなる成形品を順次生産する。
【0063】
次に、第2射出ユニット13による第2品種(B色)の成形品の生産から第1射出ユニット12による第3品種(C色)の成形品の生産に切り替えると共に、第2射出ユニット13において第4品種(D色)の成形品を生産できるように準備する。
【0064】
即ち、B色樹脂を収容していた第2射出ユニット13のホッパにD色樹脂を投入した後、制御装置に第7制御動作を実行させる。制御装置が第7制御動作を実行すると、図14に示すように、第2切替バルブ31と第1切替バルブ33とを逆姿勢となるように回動させる。そして、第2切替バルブ31および第2バイパス路32を介してスキン層用流路19bとコア層用流路19dとを連通させると共に、第1切替バルブ33および第1バイパス路34を介してコア層用流路20cと集合路20aとを連通させる。また、第1射出ユニット12からC色樹脂を射出する際に、このC色樹脂がコア層用流路19dおよび第2バイパス路32等を介して第2射出ユニット13に逆流しないように、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを進出させることによって、コア層用流路19dを閉栓状態にする。
【0065】
次に、第1射出ユニット12において、C色樹脂を可塑化し、3層構造の成形品の表面側および裏面側に位置するスキン層に対応するショット分となるようにB色樹脂を計量する。また、第2射出ユニット13において、ホッパに残留したB色樹脂と新たに投入したD色樹脂とが混在したB−D色混在樹脂を可塑化し、3層構造の成形品の中間部に位置するコア層に対応するショット分となるように計量する。
【0066】
この後、第1射出ユニット12からC色樹脂を第2射出ユニット13のB−D色混在樹脂に先立って射出する。第1射出ユニット12から射出されたC色樹脂は、コア層用流路20cに流入し、第1切替バルブ33の副導通路33bおよび主導通路33aを通過した後、第1バイパス路34に流動する。そして、C色樹脂が第1バイパス路34をさらに進行することによって、雄側積層部材19の傾斜凸部19cと雌側積層部材20の集合路20aとの隙間に流出し、傾斜凸部19cの傾斜壁面を完全に覆いながら固定金型9方向に流動する。
【0067】
一方、C色樹脂が射出されてから所定の待ち時間が経過すると、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを後退させることによって、コア層用流路19dを開栓状態にする。そして、第1射出ユニット12からB−D色混在樹脂をC色樹脂の射出圧よりも低い圧力で射出する。B−D色混在樹脂は、コア層用流路19dおよび第2切替バルブ31、第2バイパス路32を介してコア層用流路19dに流入する。そして、閉栓部材22aの先端面により進行方向が曲折された後、傾斜凸部19cの先端部から流出する。この際、傾斜凸部19cの先端部には、先立って射出されたC色樹脂が傾斜凸部19cの傾斜壁面に沿って集合している。従って、傾斜凸部19cの先端部から流出したB−D色混在樹脂は、周囲をC色樹脂に完全に被覆されながら、C色樹脂と共に集合路20aを通過してキャビティ部11に圧入される。
【0068】
この後、混在樹脂の圧入がC色樹脂の圧入よりも早期に終了するように、B−D色混在樹脂およびC色樹脂を所定量単位で圧入し、1ショット分の射出成形が完了すると、流路開閉バルブ22の閉栓部材22aを進出させることによって、コア層用流路19dを閉栓状態にする。この後、コア層用流路19dを一時的に開栓状態にして第2射出ユニット13の射出圧力でもってキャビティ部11のC色樹脂およびB−D色混在樹脂を保圧しながら冷却した後、B−D色混在樹脂をC色樹脂で被覆した3層構造の成形品を取り出す。そして、以上の動作を繰り返すことによって、B−D色混在樹脂をC色樹脂で被覆した3層構造の第3品種(C色)の成形品を順次生産する。
【0069】
この後、ショット数等に基づいて第2射出ユニット13のB−D色混在樹脂を全て使いきったと判断した場合には、本第7制御動作を終了し、第1射出ユニット12のC色樹脂により成形品を成形する第8制御動作を実行する。
【0070】
即ち、第1射出ユニット12からのC色樹脂が第2射出ユニット13に逆流しないように、コア層用流路19dを閉栓状態にする。尚、第2射出ユニット13のスクリュー位置を先端部に設定することにより逆流を防止しても良い。この後、第1射出ユニット12において、1ショット分のC色樹脂を可塑化および計量した後に射出することによって、第1切替バルブ33および第1バイパス路34等を介してキャビティ部11に圧入し、所定の冷却時間が経過して保型性を有するようになったときにC色樹脂のみからなる成形品を取り出す。そして、このような動作を繰り返すことによって、C色樹脂のみからなる成形品を順次生産する。
【0071】
以上のように、本実施形態の射出成形機は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部11に射出する射出ユニット12・13同士を連結する射出ユニット連結装置10と、何れか一方の射出ユニット12・13における所望の樹脂のみをキャビティ部11に射出することにより単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニット12・13における樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするようにキャビティ部11に射出し、他方の射出ユニット13・12における所望の樹脂をスキン層とするようにキャビティ部11に射出することにより3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う制御装置とを備えている。そして、射出ユニット連結装置10は、コア層の形成に使用されるコア層用流路19dと、スキン層の形成に使用されるスキン層用流路19bと、各射出ユニット12・13をコア層用流路19dおよびスキン層用流路19bの何れか一方にそれぞれ切替え可能に接続する切替機構(第1切替バルブ33、第1バイパス路34、第2切替バルブ31、第2バイパス路32)とを有している。また、制御装置は、複数層成形動作時に、一方の射出ユニットをコア層用流路に接続すると共に、他方の射出ユニットをスキン層用流路に接続するように、上記の切替機構を制御するようになっている。
【0072】
上記の構成によれば、一方の射出ユニット12・13で混在樹脂を可塑化しながらコア層に対応するショット分となるように計量すると共に、この一方の射出ユニット12・13をコア層用流路19dに接続し、他方の射出ユニット13・12で所望の樹脂を可塑化しながらスキン層に対応するショット分となるように計量すると共に、この他方の射出ユニット13・12をスキン層用流路19bに接続する。この後、一方の射出ユニット12・13における混在樹脂および他方の射出ユニット13・12における所望の樹脂をコア層用流路19dおよびスキン層用流路19bを介してキャビティ部11にそれぞれ射出することによって、3層構造の成形品を成形することができる。これにより、コア層用流路19dおよびスキン層用流路19bに対して射出ユニット12・13の接続状態を切り替えるという簡単な操作によって、一方の射出ユニット12・13における混在樹脂をコア層とした3層構造の成形品を容易に得ることができる。
【0073】
尚、以上の第1の実施形態および第2の実施形態においては、樹脂の色替え時の場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、表1のように、相溶性を有した樹脂間で樹脂替えをする場合においても適用することができる。
【0074】
【表1】
Figure 0003961159
【0075】
【発明の効果】
請求項1の発明は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結し、何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することによって、単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするように前記キャビティ部に射出し、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層とするように前記キャビティ部に射出することによって、3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う射出成形方法であって、
前記複数層成形動作は、前記射出ユニット同士の間で樹脂を送受給可能にすることによって、前記一方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化すると共に前記コア層に対応するショット分となるように計量し、前記他方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化した後、前記スキン層に対応するショット分となるように前記一方の射出ユニットに送給し、前記一方の射出ユニットから前記所望の樹脂および混在樹脂をこの順に前記キャビティ部に射出することによって、前記3層構造の成形品を成形する構成である。
上記の構成によれば、樹脂の切替えにより混在樹脂が生じると、混在樹脂をコア層に用いた3層構造の成形品を成形する複数層成形動作に移行することによって、混在樹脂による不具合を成形品の表面に出現させることなく所望の樹脂からなるスキン層の表面を有した成形品を得ることができる。そして、この成形品の成形は、混在樹脂を射出して機外に排出することにより行われるため、樹脂の切替え操作と共に行うことができる。これにより、樹脂の切替え操作と共に混在樹脂を用いて成形品を得ることができるため、従来のように多量の樹脂(混在樹脂)を時間をかけて廃棄していた場合よりも、材料ロスの低減および実成形における機械稼働率の向上により成形品のコストダウンすることができるという効果を奏する。
【0076】
また、上記の構成によれば、所望の樹脂および混在樹脂がこの順にキャビティ部に射出されると、先に射出された所望の樹脂がキャビティ部の壁面側から冷却されて固化する。従って、続いて混在樹脂が射出されると、この混在樹脂が所望の樹脂の柔軟なコア層に相当する内側部分を流動することによって、混在樹脂を内部に含んだ状態で所望の樹脂がキャビティ部の深部に押し込まれることになる。従って、混在樹脂の全量がキャビティ部に射出されると、混在樹脂の両側に所望の樹脂が存在する3層構造の状態となるため、コア層の混在樹脂をスキン層の所望の樹脂で被覆した3層構造の成形品を得ることができる。これにより、この構成によれば、特別な機構で射出ユニット同士を連結しなくても3層構造の成形品を得ることができるため、装置コストを低減することができるという効果を奏する。
【0077】
請求項の発明は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結し、何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することによって、単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とし、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層として、コア層となる樹脂の周囲をスキン層となる樹脂で覆いながらキャビティー部に射出することによって、3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う射出成形方法であって、
前記複数層成形動作は、
前記各射出ユニットをコア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方にそれぞれ切替え可能であるよう切替機構を介して接続することによって、
前記一方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化しながら前記コア層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記コア層用流路に接続し、前記他方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化しながら前記スキン層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記スキン層用流路に接続し、
前記一方の射出ユニットにおける混在樹脂を前記コア層用流路を介して前記キャビティ部に射出すると共に、前記他方の射出ユニットにおける所望の樹脂を前記スキン層用流路を介して前記キャビティ部に射出する第1の複数層成形動作と、前記他方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化しながら前記コア層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記コア層用流路に接続し、前記一方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化しながら前記スキン層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記スキン層用流路に接続し、前記他方の射出ユニットにおける混在樹脂を前記コア層用流路を介して前記キャビティ部に射出すると共に、前記一方の射出ユニットにおける所望の樹脂を前記スキン層用流路を介して前記キャビティ部に射出する第2の複数層成形動作とを、選択して前記3層構造の成形品を成形する構成である。
上記の構成によれば、コア層用流路およびスキン層用流路に対して射出ユニットの接続状態を切り替えるという簡単な操作によって、一方の射出ユニットにおける混在樹脂をコア層とした3層構造の成形品を容易に得ることができるという効果を奏する。
【0079】
請求項の発明は、樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結する射出ユニット連結装置と、何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することにより単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするように前記キャビティ部に射出し、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層とするように前記キャビティ部に射出することにより3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う制御装置とを備えた射出成形機であって、
前記射出ユニット連結装置は、前記コア層の形成に使用されるコア層用流路と、前記スキン層の形成に使用されるスキン層用流路と、コア層用流路を流動した樹脂の周囲を覆うようスキン層用流路を流動した樹脂が集合してなる両樹脂を通過させる集合路と、前記一方の射出ユニットを前記コア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方に切替え可能に接続する第1の切替機構と、前記他方の射出ユニットを前記コア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方に切替え可能に接続する第2の切替機構とを有し、前記制御装置は、前記複数層成形動作時に、前記一方の射出ユニットを前記コア層用流路に接続すると共に前記他方の射出ユニットを前記スキン層用流路に接続するように、あるいは前記他方の射出ユニットを前記コア層用流路に接続すると共に前記一方の射出ユニットを前記スキン層用流路に接続するように、前記切替機構を制御する構成である。
上記の構成によれば、一方の射出ユニットにおける混在樹脂をコア層とした3層構造の成形品を簡単な構成で容易に得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形機の動作状態を示す説明図である。
【図2】射出成形の過程を示す説明図であり、(a)はB−D色混在樹脂を可塑化計量する状態、(b)はC色樹脂を逆流させる状態、(c)はC色樹脂およびB−D色混在樹脂を射出する状態を示すものである。
【図3】キャビティ部に射出される樹脂の状態を示す説明図であり、(a)はC色樹脂の流動状態、(b)はB−D色混在樹脂の流動状態を示すものである。
【図4】各射出ユニットによる圧入状態を示す説明図である。
【図5】射出成形機の概略構成図である。
【図6】射出ユニット連結装置の縦断面図である。
【図7】射出ユニット連結装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図8】射出成形機の動作状態を示す説明図である。
【図9】射出成形の過程を示す説明図であり、(a)はB−D色混在樹脂を可塑化計量する状態、(b)はC色樹脂を逆流させる状態、(c)はC色樹脂およびB−D色混在樹脂を射出する状態を示すものである。
【図10】射出成形の過程を示す説明図であり、(a)はC色樹脂を射出する状態、(b)はC色樹脂を可塑化計量する状態を示すものである。
【図11】コア充填率とコア/スキン圧力比との関係を示すグラフである。
【図12】コア充填率と成形品肉厚との関係を示すグラフである。
【図13】射出ユニット連結装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図14】射出ユニット連結装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図15】各射出ユニットによる圧入状態を示す説明図である。
【図16】従来の射出成形機の概略構成図である。
【符号の説明】
1 型締ベース
2 射出ユニット載置台
4 ガイド部材
5 金型開閉シリンダ
6 ガイド係合部材
7 型盤
8 移動金型
9 固定金型
10 射出ユニット連結装置
11 キャビティ部
12 第1射出ユニット
13 第2射出ユニット
14 スライド機構
15 金型接合盤
16 固定盤
18 樹脂層形成機構
19 雄側積層部材
19a 凹湾曲部
19b スキン層用流路
19c 傾斜凸部
19d コア層用流路
20 雌側積層部材
20a 集合路
20b 閉鎖路
20c コア層用流路
21 樹脂導入部材
22 流路開閉バルブ
31 第2切替バルブ
32 第2バイパス路
33 第1切替バルブ
34 第1バイパス路

Claims (3)

  1. 樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結し、
    何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することによって、単一層の成形品を成形する通常成形動作と、
    何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするように前記キャビティ部に射出し、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層とするように前記キャビティ部に射出することによって、3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う射出成形方法であって、
    前記複数層成形動作は、
    前記射出ユニット同士の間で樹脂を送受給可能にすることによって、
    前記一方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化すると共に前記コア層に対応するショット分となるように計量し、
    前記他方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化した後、前記スキン層に対応するショット分となるように前記一方の射出ユニットに送給し、
    前記一方の射出ユニットから前記所望の樹脂および混在樹脂をこの順に前記キャビティ部に射出することによって、前記3層構造の成形品を成形することを特徴とする射出成形方法。
  2. 樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結し、
    何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することによって、単一層の成形品を成形する通常成形動作と、
    何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とし、他方の射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層として、コア層となる樹脂の周囲をスキン層となる樹脂で覆いながらキャビティー部に射出することによって、3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う射出成形方法であって、
    前記複数層成形動作は、
    前記各射出ユニットをコア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方にそれぞれ切替え可能であるよう切替機構を介して接続することによって、
    前記一方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化しながら前記コア層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記コア層用流路に接続し、
    前記他方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化しながら前記スキン層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記スキン層用流路に接続し、
    前記一方の射出ユニットにおける混在樹脂を前記コア層用流路を介して前記キャビティ部に射出すると共に、前記他方の射出ユニットにおける所望の樹脂を前記スキン層用流路を介して前記キャビティ部に射出する第1の複数層成形動作と、
    前記他方の射出ユニットで前記混在樹脂を可塑化しながら前記コア層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記コア層用流路に接続し、前記一方の射出ユニットで前記所望の樹脂を可塑化しながら前記スキン層に対応するショット分となるように計量すると共に、該射出ユニットを前記スキン層用流路に接続し、
    前記他方の射出ユニットにおける混在樹脂を前記コア層用流路を介して前記キャビティ部に射出すると共に、前記一方の射出ユニットにおける所望の樹脂を前記スキン層用流路を介して前記キャビティ部に射出する第2の複数層成形動作とを、
    選択して前記3層構造の成形品を成形することを特徴とする射出成形方法。
  3. 樹脂を可塑化しながら計量してキャビティ部に射出する射出ユニット同士を連結する射出ユニット連結装置と、
    何れか一方の射出ユニットにおける所望の樹脂のみを前記キャビティ部に射出することにより単一層の成形品を成形する通常成形動作と、何れか一方の射出ユニットにおける樹脂の切替え時に生じた混在樹脂をコア層とするように前記キャビティ部に射出し、他方の 射出ユニットにおける所望の樹脂をスキン層とするように前記キャビティ部に射出することにより3層構造の成形品を成形する複数層成形動作とを選択的に行う制御装置とを備えた射出成形機であって、
    前記射出ユニット連結装置は、
    前記コア層の形成に使用されるコア層用流路と、
    前記スキン層の形成に使用されるスキン層用流路と、
    コア層用流路を流動した樹脂の周囲を覆うようスキン層用流路を流動した樹脂が集合してなる両樹脂を通過させる集合路と、
    前記一方の射出ユニットを前記コア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方に切替え可能に接続する第1の切替機構と、
    前記他方の射出ユニットを前記コア層用流路およびスキン層用流路の何れか一方に切替え可能に接続する第2の切替機構とを有し、
    前記制御装置は、
    前記複数層成形動作時に、前記一方の射出ユニットを前記コア層用流路に接続すると共に前記他方の射出ユニットを前記スキン層用流路に接続するように、あるいは前記他方の射出ユニットを前記コア層用流路に接続すると共に前記一方の射出ユニットを前記スキン層用流路に接続するように、前記切替機構を制御することを特徴とする射出成形機。
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