JP3960190B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理物の表面に存在する有機物等の異物のクリーニング、レジストの剥離、有機フィルムの密着性の改善、金属酸化物の還元、製膜、表面改質などのプラズマ処理に利用されるプラズマを発生させるためのプラズマ処理装置、及びこれを用いたプラズマ処理方法に関するものであり、特に、液晶パネル用ガラス板などのガラス表面の有機物除去並びに回路基板のメッキ性の向上等に応用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、沿面放電を用いた表面処理装置としては、例えば、誘電体を挟んで配置された第1の電極及び第2の電極を沿面放電用電極として有し、第1の電極に交流電源を接続すると共に接地された第2の電極に開口を形成し、第2の電極の開口近傍に沿面放電を誘起して該沿面放電により生成された活性種により、前記第2の電極と対向して近接配置された被処理物の表面を処理するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−186135号公報(特許請求の範囲等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1のものは、沿面放電により生成された活性種が被処理物に到達する距離が極めて小さいために、被処理物を第2の電極に極めて近づけた状態で処理する必要があり、従って、第2の電極から被処理物に向かってアークが生じて被処理物が損傷する恐れがあった。また、プラズマ処理の効果も小さいものであった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、被処理物に対するアークの発生を抑えて被処理物の損傷を防止することができ、しかもプラズマ処理の効果が大きいプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るプラズマ処理装置は、誘電体1の表面に設けた電極2と、前記電極2と対向配置された他の電極3と、電極2、3間に電圧を印加することにより誘電体1の表面に沿面放電を発生させるための電源4とを備え、誘電体1の表面に設けた前記電極2を接地すると共に前記他の電極3を誘電体1の内部に設けて電源4と接続し、沿面放電が発生する箇所に対応する誘電体1の表面を放電面5として形成すると共に放電面5に対して略垂直方向にプラズマ生成用ガスを吹き出すための多数個のガス吹き出し口6を放電面5に開口させて誘電体1に形成して成ることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の請求項に係るプラズマ処理装置は、請求項1に加えて、プラズマ生成用ガスとして、希ガス、窒素、酸素、空気、水素の単独ガスあるいはこれらの混合ガスを用いて成ることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項に係るプラズマ処理装置は、請求項1又は2に加えて、反応ガスとしてO、CF、SF、水蒸気、二酸化炭素から選ばれる少なくとも一つを含有するプラズマ生成用ガスを用いて成ることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項に係るプラズマ処理方法は、請求項1乃至のいずれかに記載のプラズマ処理装置を用いて被処理物7をプラズマ処理するにあたって、多数個のガス吹き出し口6から吹き出されるプラズマ生成用ガスから沿面放電によりプラズマPを生成すると共にこのプラズマPをガス吹き出し口6の下流側に配置された被処理物7の表面に吹き付けることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1に本発明の実施の形態の一例を示す。このプラズマ処理装置は、略平板状に形成される誘電体1と、一対の電極2、3と、電源4とを備えて形成されている。誘電体1は高融点の絶縁材料であって、例えば、石英ガラス、アルミナ、イットリア、ジルコニウムなどのガラス質材料やセラミック材料などを用いることができるが、これらの材料に限定されるものではない。電極2、3は銅、アルミニウム、真鍮、耐食性の高いステンレス鋼(SUS304など)、金、銀、銀パラジウム、タングステン、モリブデン、クロムなどの導電性の金属材料を用いて厚み0.01〜2mmに形成することができるが、これに限定されるものではない。また、電極2、3はほぼ同一形状であって、ほぼ矩形状に形成された基部片20、30と、基部片20、30の一方の長手端部に突設された多数本の電極片21、31とを備えて略櫛形に形成され、さらに、基部片20、30の他方の長手端部の略中央部に接続片22、32を突設することにより形成されている。ここで、隣り合う電極片21、21の間隔と隣り合う電極片31、31の間隔は1〜5mmなどと設定することができるが、この値は電極2、3間に印加する電圧やプラズマ生成用ガスの種類などに応じて適宜設定変更可能である。また、表面に露出した電極2の表面には薄いSiOなどの薄膜を形成して保護することも有効である。
【0013】
そして、誘電体1の一方の表面(下面)に一方の電極2を密着させて設けると共に他方の電極3を誘電体1の内部に埋設し、誘電体1の表面の電極2の接続片22をグランドと接続して電極2を接地すると共に誘電体1の内部の電極3の接続片32を誘電体1の側端面より突出させて電源4に接続し、さらに、誘電体1に多数個の通孔25を形成することによって、本発明のプラズマ処理装置が形成されている。ここで、電極2の電極片21と電極3の電極片31とは真正面に対向するものではなく、基部片20、30の長手方向と平行な方向で互いに若干ずれているものであり、従って、電極2、3は電極片21、31の端部同士が対向するものである。電極2、3の対向間隔は0.1〜3mmなどと設定することができるが、この値は電極2、3間に印加する電圧やプラズマ生成用ガスの種類や誘電体1の種類などに応じて適宜設定変更可能である。また、電極2の隣り合う電極片21、21間における誘電体1の表面は放電面5として形成されている。
【0014】
上記の通孔25は誘電体1及び誘電体1に埋設した電極3の電極片31を厚み方向(上下方向)で貫通するものであって、放電面5において通孔25の下端がガス吹き出し口6として開口されていると共に上記の通孔25の上端は誘電体1の上面に開口されている。従って、通孔25は放電面5に対して略垂直方向に長く形成されるものである。また、各放電面5にはその長手方向に沿って多数個の通孔25が並べて設けられている。ここで、通孔25の直径は0.1〜2mmなどと、隣り合う通孔25、25の間隔は0.5〜20mmなどと設定することができるが、これらの値は電極2、3間に印加する電圧やプラズマ生成用ガスの種類や誘電体1の種類などに応じて適宜設定変更可能である。
【0015】
電源4としては、休止時間のない交番電圧波形あるいはパルス状電圧波形あるいはこれらを組み合わせた波形の電圧を発生して電極2、3間に印加することができる電源装置を用いるものである。交番電圧波形は休止時間(電圧がゼロで定常状態になっている時間)が無いかほとんど無い波形(例えば、正弦波)であって、パルス状電圧波形は休止時間の有る波形である。
【0016】
本発明で用いる休止時間のない交番電圧波形は、例えば、図4(a)乃至(d)及び図5(a)乃至(e)に示すような経時変化を示すものである(横軸を時間tとする)。図4(a)のものは正弦波形である。図4(b)のものは振幅で示される電圧変化の立ち上がり(電圧がゼロクロスから最大値に達するまでの間)が短時間で急激に起こり、電圧変化の立ち下がり(電圧が最大値からゼロクロスに達するまでの間)が立ち上がりよりも長い時間で緩やかに起こるものである。図4(c)のものは電圧変化の立ち下がりが短時間で急激に起こり、電圧変化の立ち上がりが立ち下がりよりも長い時間で緩やかに起こるものである。図4(d)のものは振動波形であって、一定の周期で減衰、増加していく振動波を繰り返し単位周期とし、この繰り返し単位周期が連続しているものである。図5(a)のものは矩形波形である。図5(b)のものは電圧変化の立ち下がりが短時間で急激に起こり、電圧変化の立ち上がりが階段状であって立ち下がりよりも長い時間で緩やかに起こるものである。図5(c)のものは電圧変化の立ち上がりが短時間で急激に起こり、電圧変化の立ち下がりが階段状であって立ち下がりよりも長い時間で緩やかに起こるものである。図5(d)のものは振幅変調波形である。図5(e)のものは減衰振動波形である。
【0017】
また、本発明で用いるパルス状電圧波形は図6(a)乃至(e)に示すようなものである。図6(a)に示すパルス状電圧波形は図5(a)に示す波形において半周期ごとに休止時間を設けたものである。図6(b)に示すパルス状電圧波形は図5(a)に示す波形において一周期ごとに休止時間を設けたものである。図6(c)に示すパルス状電圧波形は図4(a)に示す波形において一周期ごとに休止時間を設けたものである。図6(d)に示すパルス状電圧波形は図4(a)に示す波形において複数の周期ごとに休止時間を設けたものである。図6(e)に示すパルス状電圧波形は図4(d)に示す波形において隣り合う繰り返し単位周期の間に休止時間を設けたものである。
【0018】
また、本発明では休止時間のない交番電圧波形の電圧にパルス状高電圧を重畳するようにしてもよい。この場合、図7(a)に示すようにパルス状の高電圧を交番電圧波形の1周期内に一回重畳したり、図7(b)に示すようにパルス状の高電圧を交番電圧波形の1周期内に複数重畳したりすることができる。
【0019】
そして、上記のようなプラズマ処理装置を用いて大気圧近傍の圧力下(93.3〜106.7kPa(700〜800Torr))で被処理物7にプラズマ処理を行なうにあたっては、まず、通孔25の上端の開口にプラズマ生成用ガスを供給するためのガス導入管26を接続する。次に、電源4により電極2、3間に電圧(高電圧)を印加して電極2、3間に電界を発生させると共にガス導入管26を通じて通孔25にプラズマ生成用ガスを供給することにより、誘電体1の放電面5の近傍で沿面放電を発生させると共にこの沿面放電により通孔25のガス吹き出し口6から吹き出されたプラズマ生成用ガスを活性化して放電面5の近傍でプラズマPを生成する。この後、ガス吹き出し口6の下流側(下側)に被処理物7を配置する。被処理物7は、例えば、液晶パネル(液晶パネルディスプレイ)用ガラス板、プラズマディスプレイ用ガラス板、プリント配線板等の回路基板、ポリイミドフィルムなどを用いたフィルム基板(フレキシブルプリント配線板)などの板状、シート状、フィルム状のものであって、これを例えばベルトコンベアの搬送ベルト27上に載せて搬送してガス吹き出し口6の下流側に配置することができる。そして、放電面5の近傍で生成されたプラズマPは、ガス吹き出し口6から放電面5に対して略垂直方向に吹き出されるプラズマ生成用ガスの圧力により下流側(下方)に流されるものであり、これにより、ガス吹き出し口6の下流側に配置された被処理物7の表面(上面)にプラズマPが吹き付けられ、プラズマPに含まれている活性種で被処理物7のプラズマ処理を行うことができる。
【0020】
上記のプラズマ生成用ガスとしては、希ガス、窒素、酸素、空気、水素から選ばれる単独ガスあるいはこれらのガスを含む混合ガスを用いることができる。希ガスとしては、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトンなどを使用することができるが、放電の安定性や経済性を考慮するとアルゴンを用いるのが好ましい。また、空気としては、好ましくは水分をほとんど含まない乾燥空気を用いることができる。また、混合ガスとしては例えば希ガスと反応ガスとを混合したものを用いることができる。被処理物の表面に存在する有機物のクリーニング、レジストの剥離、有機フィルムのエッチング、LCDの表面クリーニング、ガラス板の表面クリーニングなどを行う場合は、酸素、空気、CO、NOなどの酸化性ガスを反応ガスとして用いるのが好ましく、また、故意に水蒸気を適当量添加することにより酸化性ガスとして機能させることができる。また、反応ガスとしてCFなどのフッ素系ガスも適宜用いることができ、シリコンなどのエッチングを行う場合にはこのフッ素系ガスを用いるのが効果的である。また金属酸化物の還元を行う場合は水素、アンモニアなどの還元性ガスを反応ガスとして用いることができる。反応ガスの添加量は希ガスの全量に対して10体積%以下、好ましくは0.1〜5体積%の範囲である。反応ガスの添加量が0.1体積%未満であれば、処理効果が低くなる恐れがあり、反応ガスの添加量が10体積%を超えると、誘電体バリア放電が不安定になる恐れがある。
【0021】
また、電極2、3間に印加される電圧の繰り返し周波数は、0.5kHz〜200MHzに設定するのが好ましい。この繰り返し周波数が0.5kHz未満であれば、単位時間内でのストリーマの発生数が少なくなるために、沿面放電によるプラズマ密度が低くなってしまいプラズマ処理能力(効率)が低下する恐れがあり、一方、上記の繰り返し周波数が200MHzよりも高くなると、単位時間内に発生するストリーマが増加するために、プラズマ密度は増加するものの、アークが発生しやすくなると共にプラズマ温度が上昇してしまい、被処理物7が損傷を受ける恐れがある。
【0022】
また、電極2、3間に印加される電界強度は、電極2、3の間隔(ギャップ長)やプラズマ生成用ガスの種類あるいは被処理物7の種類などによっても変化するが、0.5〜200kV/cmに設定するのが好ましい。電界強度が0.5kV/cm未満であれば、沿面放電によるプラズマ密度が低くなってしまいプラズマ処理能力(効率)が低下する恐れがあり、一方、上記の電界強度が200kV/cmより大きくなると、アークが発生しやすくなって被処理物7に損傷を与える恐れがある。
【0023】
そして、本発明のプラズマ処理装置では、放電面5の近傍で沿面放電を発生させると共に放電面5に開口させたガス吹き出し口6から略垂直方向にプラズマ生成用ガスを吹き出すようにするので、沿面放電で生成されたプラズマPをプラズマ生成用ガスの圧力でガス吹き出し口6の下流側(下方)に流すことができ、電極2、3及び放電面5から離れた位置に被処理物7を配置してもプラズマPを被処理物7の表面に到達させてプラズマ処理を行うことができるものである。従って、被処理物7を電極2、3に近づけた状態でプラズマ処理する必要がなく、電極2、3から被処理物7に向かってアークが生じにくくなってアークによる被処理物7の損傷を防止することができるものである。本発明においては、ガス吹き出し口6からプラズマ生成用ガスが吹き出す流速は、例えば、3〜300リットル/分にすることができ、この場合、被処理物7を誘電体1の表面(下面)に設けた電極2から1〜10mm離した位置に配置してもプラズマ処理することができるものである。また、ガス吹き出し口6から吹き出すプラズマ生成用ガスの圧力でプラズマPが被処理物7の表面に吹き付けられるために、被処理物7をプラズマPに単に暴露する場合に比べてプラズマ処理の効果を大きくすることができるものである。
【0024】
図2に参考例を示す。このプラズマ処理装置では、誘電体1の一方の表面(下面)に両方の電極2、3を設けて形成されるものである。電極2、3は上記と同様に基部片20、30に多数本の電極片21、31を設けて略櫛形に形成されるものであり、一方の電極2の隣り合う電極片21、21の間に他方の電極3の電極片31を位置させるようにして電極2、3が配置されている。従って、一方の電極2の電極片21と他方の電極3の電極片31とが交互に並んでいるものであり、隣り合う一方の電極2の電極片21と他方の電極3の電極片31との間における誘電体1の表面が放電面5として形成されている。ここで、隣り合う一方の電極2の電極片21と他方の電極3の電極片31との間隔は0.5〜20mmに設定することができるが、これに限定されるものではない。また、誘電体1には厚み方向に貫通する多数個の通孔25が形成されており、放電面5において通孔25の下端がガス吹き出し口6として開口されている。従って、このプラズマ処理装置では電極2、3を通孔25が貫通しないものである。その他の構成及びプラズマ処理方法は上記の図1に示す実施の形態と同様である。
【0025】
図3に他の実施の形態を示す。このプラズマ処理装置では、誘電体1の内部に設ける電極3としてパンチングメタルを用いたものである。すなわち、図3(b)に示すように、誘電体1の内部に設ける電極3を多数の孔部29を設けた金属板で形成したものである。孔部29は電極3の両面に開口するものであり、縦横に並べて形成されている。また、孔部29は誘電体1に形成される通孔25と対応する位置に形成されているものであり、従って、誘電体1を厚み方向で貫通する通孔25は電極3の孔部29を通って、図3(c)に示すように、誘電体1の下面の放電面5にガス吹き出し口6として開口するものである。その他の構成及びプラズマ処理方法は図1に示すものと同様である。尚、図3(a)は被処理物7として長尺のフィルムを用いた場合を示すものであり、ガス吹き出し口6の下流側(下側)において長尺の被処理物7を一方向に向かって進行させるようにして、被処理物7にプラズマ処理を施すようにしたものであり、プラズマ処理後の被処理物7をロール30として巻き取るようにするものである。
【0026】
【実施例】
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0027】
(実施例1)
図1に示すプラズマ処理装置を用いてプラズマ処理を行なった。誘電体1はアルミナセラミックスで幅300mm、長さ300mm、厚み1mmの平板状に形成した。電極2、3は厚み0.05mmのタングステンで略櫛形にアルミナセラミックスと一体焼結にて形成した。ここで、電極片21、31の長手方向の寸法を250mm、短手方向の寸法を5mmとし、隣り合う電極片21、21の間隔及び隣り合う電極片31、31の間隔は10mmとした。また、電極2、3間の対向距離は0.5mmとした。さらに、通孔25は直径1mmで、隣り合う通孔25、25の間隔は15mmとした。また、プラズマ生成用ガスとしては空気を用い、誘電体1の下面のガス吹き出し口6からプラズマ生成用ガスが100リットル/分の流速で吹き出されるように通孔25に供給した。
【0028】
そして、電源4により電極2、3間に大気圧下で8kVで交番電圧波形(図4(a)に示す波形)の高電圧を印加して電極2、3間に交番電界を発生させることにより、誘電体1の放電面5の近傍で沿面放電を発生させると共にガス吹き出し口6からプラズマ生成用ガスを吹き出して放電面5の近傍でプラズマPを生成した。電極2、3間に印加した電圧は繰り返し周波数100kHzの正弦波とした。
【0029】
この後、ガス吹き出し口6の下流側(下側)において被処理物7を水平方向に毎秒30mmの速度で搬送することにより、被処理物7のプラズマ処理(表面クリーニング)を行なった。被処理物7としては液晶パネルディスプレイ用ガラス板(200×400mm)を用い、また、ガス吹き出し口6の下流側を被処理物7が通過する際、誘電体1の下面に設けた電極2と被処理物7との間隔は2mmとした。
【0030】
そして、被処理物7の表面の水接触角を測定した結果、プラズマ処理前では45°であったが、プラズマ処理後では10°まで低下し、被処理物7の表面がクリーニングされたことが確認された。また、プラズマ処理中にアークの発生はなかった。
【0031】
(参考例1)
図2に示すプラズマ処理装置を用いてプラズマ処理を行なった。誘電体1はアルミナセラミックスで幅300mm、長さ300mm、厚み1mmの平板状に形成した。電極2、3は厚み0.05mmの銀パラジウムで略櫛形にアルミナセラミックスに焼き付け形成した。ここで、電極片21、31の長手方向の寸法を250mm、短手方向の寸法を5mmとし、隣り合う電極片21、21の間隔及び隣り合う電極片31、31の間隔は10mmとした。従って、電極2の電極片21と電極3の電極片31との間隔は5mmであった。さらに、通孔25は直径1mmで、隣り合う通孔25、25の間隔は15mmとした。また、プラズマ生成用ガスとしては窒素を用い、誘電体1の下面のガス吹き出し口6からプラズマ生成用ガスが100リットル/分の流速で吹き出されるように通孔25に供給した。
【0032】
そして、電源4により電極2、3間に大気圧下で10kVでパルス状電圧波形(図6(a)に示す波形)の高電圧を印加して電極2、3間にパルス状電界を発生させることにより、誘電体1の放電面5の近傍で沿面放電を発生させると共にガス吹き出し口6からプラズマ生成用ガスを吹き出して放電面5の近傍でプラズマPを生成した。電極2、3間に印加した電圧は繰り返し周波数200kHzで、立ち上がり時間及び立ち下がり時間が10μsecのパルス状電圧波形とした。
【0033】
この後、ガス吹き出し口6の下流側(下側)において被処理物7を水平方向に毎秒30mmの速度で搬送することにより、被処理物7のプラズマ処理(表面クリーニング)を行なった。被処理物7としては液晶パネルディスプレイ用ガラス板(200×400mm)を用い、また、ガス吹き出し口6の下流側を被処理物7が通過する際、誘電体1の下面に設けた電極2、3と被処理物7との間隔は3mmとした。
【0034】
そして、被処理物7の表面の水接触角を測定した結果、プラズマ処理前では60°であったが、プラズマ処理後では20°まで低下し、被処理物7の表面がクリーニングされたことが確認された。また、プラズマ処理中にアークの発生はなかった。
【0035】
(実施例
図3に示すプラズマ処理装置を用いてプラズマ処理を行なった。誘電体1はアルミナセラミックスで幅300mm、長さ300mm、厚み1mmの平板状に形成した。電極2は厚み0.04mmの銅メッキで略櫛形に形成した。電極2の電極片21の長手方向の寸法は250mm、短手方向の寸法は5mmとし、隣り合う電極片21、21の間隔は10mmとした。また、電極3は厚み0.5mmのパンチングメタルで形成し、その孔部29の直径は1mmとし、隣り合う孔部29の間隔は15mmとした。また、電極2、3間の対向距離は1mmとした。さらに、通孔25は直径1mmで、隣り合う通孔25、25の間隔は15mmとした。また、プラズマ生成用ガスとしてはアルゴンに酸素(反応ガス)を10体積%混合した混合ガスを用い、誘電体1の下面のガス吹き出し口6からプラズマ生成用ガスが50リットル/分の流速で吹き出されるように通孔25に供給した。
【0036】
そして、電源4により電極2、3間に大気圧下で3kVでパルス状電圧波形(図6(a)に示す波形)の高電圧を印加して電極2、3間にパルス状電界を発生させることにより、誘電体1の放電面5の近傍で沿面放電を発生させると共にガス吹き出し口6からプラズマ生成用ガスを吹き出して放電面5の近傍でプラズマPを生成した。電極2、3間に印加した電圧は繰り返し周波数200kHzで、立ち上がり時間及び立ち下がり時間が10μsecのパルス状電圧波形とした。
【0037】
この後、ガス吹き出し口6の下流側(下側)において被処理物7を水平方向に毎秒30mmの速度で搬送することにより、被処理物7のプラズマ処理(表面クリーニング)を行なった。被処理物7としては液晶ポリマー(ジャパンゴアテックス社製バイアック)の長尺フィルム(幅200mm×厚み50μm)を用い、また、ガス吹き出し口6の下流側を被処理物7が通過する際、誘電体1の下面に設けた電極2、3と被処理物7との間隔は1mmとした。
【0038】
そして、被処理物7の表面の水接触角を測定した結果、プラズマ処理前では80°であったが、プラズマ処理後では15°まで低下し、被処理物7の表面がクリーニングされたことが確認された。また、プラズマ処理中にアークの発生はなかった。
【0039】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、誘電体の表面に設けた電極と、前記電極と対向配置された他の電極と、電極間に電圧を印加することにより誘電体の表面に沿面放電を発生させるための電源とを備え、誘電体の表面に設けた前記電極を接地すると共に前記他の電極を誘電体の内部に設けて電源と接続し、沿面放電が発生する箇所に対応する誘電体の表面を放電面として形成すると共に放電面に対して略垂直方向にプラズマ生成用ガスを吹き出すための多数個のガス吹き出し口を放電面に開口させて誘電体に形成するので、多数個のガス吹き出し口から吹き出されるプラズマ生成用ガスから沿面放電によりプラズマを生成すると共にこのプラズマをガス吹き出し口の下流側に配置された被処理物の表面に吹き付けるようにすることによって、電極及び放電面から離れた位置に被処理物を配置してもプラズマを被処理物の表面に到達させてプラズマ処理を行うことができ、被処理物を電極に近づけた状態でプラズマ処理する必要がなく、電極から被処理物に向かってアークが生じにくくなってアークによる被処理物の損傷を防止することができるものである。しかも、ガス吹き出し口から吹き出すプラズマ生成用ガスの圧力でプラズマが被処理物の表面に吹き付けられるために、被処理物をプラズマに単に暴露する場合に比べて被処理物の表面に吹き付けられるプラズマの圧力が高くなってプラズマ処理の効果を大きくすることができるものである。
【0041】
また、本発明の請求項の発明は、プラズマ生成用ガスとして、希ガス、窒素、酸素、空気、水素の単独ガスあるいはこれらの混合ガスを用いるので、プラズマ生成用ガスの種類を変えることによって各種のプラズマ処理を行うことができるものである。
【0042】
また、本発明の請求項の発明は、反応ガスとしてO、CF、SF、水蒸気、二酸化炭素から選ばれる少なくとも一つを含有するプラズマ生成用ガスを用いるので、プラズマ生成用ガスの種類を変えることによって各種のプラズマ処理を行うことができるものである。
【0043】
本発明の請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載のプラズマ処理装置を用いて被処理物をプラズマ処理するにあたって、多数個のガス吹き出し口から吹き出されるプラズマ生成用ガスから沿面放電によりプラズマを生成すると共にこのプラズマをガス吹き出し口の下流側に配置された被処理物の表面に吹き付けるので、電極及び放電面から離れた位置に被処理物を配置してもプラズマを被処理物の表面に到達させてプラズマ処理を行うことができ、被処理物を電極に近づけた状態でプラズマ処理する必要がなく、電極から被処理物に向かってアークが生じにくくなってアークによる被処理物の損傷を防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示し、(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図2】 参考例を示し、(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図3】 同上の他の実施の形態を示し、(a)(b)は断面図、(c)は底面図である。
【図4】 (a)乃至(d)は同上の交番電圧波形を示す説明図である。
【図5】 (a)乃至(e)は同上の他の交番電圧波形を示す説明図である。
【図6】 (a)乃至(e)は同上のパルス状電圧波形を示す説明図である。
【図7】 (a)(b)は同上の他の電圧波形を示す説明図である。
【符号の説明】
1 誘電体
2 電極
3 電極
4 電源
5 放電面
6 ガス吹き出し口
7 被処理物
P プラズマ

Claims (4)

  1. 誘電体の表面に設けた電極と、前記電極と対向配置された他の電極と、電極間に電圧を印加することにより誘電体の表面に沿面放電を発生させるための電源とを備え、誘電体の表面に設けた前記電極を接地すると共に前記他の電極を誘電体の内部に設けて電源と接続し、沿面放電が発生する箇所に対応する誘電体の表面を放電面として形成すると共に放電面に対して略垂直方向にプラズマ生成用ガスを吹き出すための多数個のガス吹き出し口を放電面に開口させて誘電体に形成して成ることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. プラズマ生成用ガスとして、希ガス、窒素、酸素、空気、水素の単独ガスあるいはこれらの混合ガスを用いて成ることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 反応ガスとしてO 、CF 、SF 、水蒸気、二酸化炭素から選ばれる少なくとも一つを含有するプラズマ生成用ガスを用いて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマ処理装置を用いて被処理物をプラズマ処理するにあたって、多数個のガス吹き出し口から吹き出されるプラズマ生成用ガスから沿面放電によりプラズマを生成すると共にこのプラズマをガス吹き出し口の下流側に配置された被処理物の表面に吹き付けることを特徴とするプラズマ処理方法
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